JPH0541476B2 - - Google Patents

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JPH0541476B2
JPH0541476B2 JP2241489A JP24148990A JPH0541476B2 JP H0541476 B2 JPH0541476 B2 JP H0541476B2 JP 2241489 A JP2241489 A JP 2241489A JP 24148990 A JP24148990 A JP 24148990A JP H0541476 B2 JPH0541476 B2 JP H0541476B2
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JP
Japan
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cross member
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concave space
bent
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JP2241489A
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JPH03114988A (ja
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Shuji Sakurada
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Yamaha Motor Co Ltd
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Yamaha Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動二輪車に関し、特に排気装置の
配管スペースを確保することにより、バンク角を
増大でき、かつ剛性を確保できるようにしたリヤ
アームの形状の改善に関する。
〔従来の技術〕
従来から自動二輪車では、排気装置をエンジン
本体の下方及びリヤアームの前部下方を通るよう
配置し、さらに該リヤアームの途中から外側後方
に導出する場合がある。このような配置構造を備
えた自動二輪車では、排気装置の上記外方導出部
が、リヤアームの下方を通ることから、この部分
が車幅方向外側で、かつ低所に位置することとな
り、自動二輪車のバンク角を狭くしてしまう要因
になり易い。特に2サイクルエンジン搭載車の場
合は、この導出部分となる膨張管が大径であるこ
とから、それだけ最低地上高が低くなり、この点
からも充分なバンク角が確保できなくなる恐れが
ある。
そこでこの膨張管によるバンク角規制を緩和で
きるようにした自動二輪車の排気装置として、従
来、例えば特開昭62−23889号公報の記載されて
いるように、2本の膨張管をエンジンユニツトの
下方にて、横断面で見て逆ハ字状に配置するとと
もに、該各膨張管の下端外方隅部を、フートレス
トで決まるバンク角線に沿つてカツトしたものが
提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記公報記載の排気装置によれば、各膨張管
の、バンク時に最初に接地する部分がカツトされ
た形状となつているので、それだけバンク角を増
大できる。しかしながらこの構造では、バンク角
を増大させるほど上記カツト面積を大きくする必
要があるので、必要な膨張室容量が犠性になる恐
れがあり、結局バンク角度の増大には限度があ
る。
そこで本発明者は、上記問題を解消できるリヤ
アームとして、一方のアーム部を上方に凸に屈曲
させ、この屈曲部の下方に形成される凹状空間を
排気装置の配管スペースとしたものを開発してい
る。
ところが上記開発に係るリヤアームでは、上記
一方のアーム部の屈曲部の下面と、他方のアーム
部の下面との間には高低差が生じることとなるか
ら、該左、右のアーム部を接続するクロスメンバ
部の形状等の如何によつては、クロスメンバ部の
アーム部との接続部が邪魔になつて上記凹状空間
が有効に利用できなくなる懸念がある。
本発明の目的は、上記従来の問題点及び上記懸
念に鑑み、アーム部の屈曲により形成される凹状
空間を有効利用可能とすることにより排気管を無
理なく配置でき、必要な膨張室容積を確保しなが
らバンク角を増大できる自動二輪車のリヤアーム
を提供する点にある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、左、右一対のアーム部の少なくとも
後輪タイヤの直近前側部分同士を箱状のクロスメ
ンバ部で接続し、一方のアーム部を上方に凸の略
へ字状に屈曲形成するとともに、他方のアーム部
を車体フレームで枢支されるピボツト部と車軸部
とを結ぶ直線状に形成したリヤアームを備えた自
動二輪車において、上記一方のアーム部の屈曲部
下方に形成される凹状空間を、車体側方から見
て、上記ピボツト部と車軸部とを結ぶ直線を底辺
とするとともに、上記屈曲部の前側、後側傾斜面
を斜辺とする大略三角形状とし、車体側方から見
て上記クロスメンバ部の後側下部を上記凹状空間
内に位置させるとともに、該クロスメンバ部の上
記凹状空間内に位置する後側下部の上記屈曲部側
部分に車幅方向内側から外側に向かつて高くな
り、かつ上記一方のアーム部の前側傾斜面にに連
続する内側傾斜面を形成し、該内側傾斜面の下方
に形成される傾斜空間を上記凹状空間に連続さ
せ、排気管の大径の膨張管部を車体内側から上記
傾斜空間及び凹状空間を通つて外側に横切るよう
に配置したことを特徴としている。
ここで本発明における配管スペースとは、排気
装置の一部分、つまりリヤアーム下方を横切る部
分を配管するためのスペースとの意味であり、2
サイクルエンジン用排気装置の場合は、一般にこ
の配管スペースに、大径の膨張管部分が位置する
こととなる。
〔作用〕
バンク角を確保するには、排気管自体の形状に
より、あるいはその配置の仕方により低所に位置
させざるを得ない部分は車両の中心線近傍に配置
し、かつ車幅方向外方に位置させざるを得ない部
分は高所に配置することが重要である。例えば上
述のように、排気管をエンジン下方からリヤアー
ムの下方を横切るように配管する場合は、この横
断部分は外方でかつ低所に位置することとなり、
そのままではバンク角確保の観点からの上記要請
には応え難い。
これに対して本発明では、一方のアーム部を上
方に凸に屈曲させ、該屈曲部の下方に形成される
凹状空間を排気装置の配管スペースとしたので、
その配置構造上外方に位置させざるを得ない排気
管の横断部分を上方に位置させることができ、上
述の要請に応えており、それだけバンク角を拡大
できる。ここで他方のアーム部の下面と上記屈曲
部の下面との間には高低差があるので両アーム部
を接続するクロスメンバ部が上記配管スペースの
有効利用を阻害するおそれがある。しかし本発明
では、クロスメンバ部のアーム部との接続部に上
記屈曲部の底面と連続する斜面を形成したので、
上記配管スペースは上記斜面による傾斜空間と上
記凹状空間とが連続する空間となり、従つてクロ
スメンバ部により配管に支障が生じることはな
く、排気管を無理なく配置できる。
また、本発明では、クロスメンバ部の少なくと
も一部を上記凹状空間内に位置させるとともに、
該部分にアーム部の屈曲部の下面に連続する斜面
を形成し、該斜面を上記下面に接続したので、配
管スペースを犠性にすることなくクロスメンバ部
の後壁を極力後方に延長して、クロスメンバ部の
前後幅を拡大することができる。また上述のよう
に接続部に斜面を形成したので、下面高さの異な
る左、右のアーム部を滑らかに連結することがで
き、そのため応力の集中を抑制でき、剛性確保上
有利である。また上記斜面を形成したので、クロ
スメンバ部の高さが全長にわたつて略同一とな
り、この点からも応力集中を抑制できる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図について説明する。
第1図ないし第6図は本発明の一実施例による
自動二輪車のリヤアームを説明するための図であ
る。
図において、1は本実施例リヤアームが採用さ
れた自動二輪車であり、これの車体フレーム2は
鋳造製筒状の操向軸筒3に左、右一対の板金製箱
型構造のメインフレーム4の前端を溶接接続し、
該メインフレーム4の後端間をバツクステー5で
溶接接続し、該バツクステー5の上端左、右に形
成された接続部5aの後端に角パイプ製のシート
レール6を接続して構成されている。なお、7は
バツクステー5とメインフレーム4とを接続する
補強部材、8はバツクステー5の後壁と上記シー
トレール6とを接続する補強部材である。
また、上記車体フレーム2の操向軸筒3には下
端で前輪9を軸支する前フオーク10が軸支さ
れ、メインフレーム4及びシートレール6等の上
部には燃料タンク11、シート12が搭載されて
いる。さらに該メインフレーム4の後半部下方に
は、水冷式2サイクルV型4気筒のエンジンユニ
ツト13が懸架されており、該エンジンユニツト
13及び車体フレーム2の周囲は整流用カウリン
グ31が囲まれている。
そして上記メインフレーム4の後端部に本実施
例のリヤアーム14の前端が枢支されている。こ
のリヤアーム14は左、右アーム部15,16の
前部間をクロスメンバ部17で溶接接続するとと
もに、該クロスメンバ部17の前端にピボツト筒
(ピボツト部)18を溶接固定して構成されてお
り、該ピボツト筒18が上記メインフレーム4の
後端部に形成されたピボツト穴に挿入されたピボ
ツト軸18aにより枢支されている。また、上記
クロスメンバ部17に形成された貫通穴17b内
には、後輪懸架装置の緩衝器32が挿入配置され
ており、該緩衝器32の上端は上記バツクステー
5に形成された緩衝器支持部に、下端はリンク機
構33にそれぞれ連結されている。このリンク機
構33は上記メインフレーム4の下端の連結ブラ
ケツト4eとクロスメンバ部17の下面の連結ブ
ラケツト17cとを連結している。また、上記
左、右アーム部15,16の後端部には車軸支持
ブラケツト(車軸部)19が固着され、該ブラケ
ツト19の支持穴19aに挿通された後車軸によ
つて後輪21が軸支されている。
また、上記左アーム部15は上記ピボツト筒1
8と支持ブラケツト19とを直線状のメインアー
ム22で接続し、該メインアーム22の上面に補
強アーム23を前方が高くなる傾斜状に配置し、
これの後端を上記メインアーム22に、前端を上
記クロスメンバ部17の後壁にそれぞれ溶接固定
して構成されており、側面視略三角形状になつて
いる。なお、24は補強リブであり、該補強リブ
24と上記クロスメンバ部17との間の空間25
は駆動チエン26の配置のスペースとなつてい
る。
一方、上記右アーム部16は、左、右一対の板
金製コ字状部材16a,16bを突き合わせて溶
接してなる箱状のもので、側面から見ると上方に
凸のヘ字状に屈曲形成されており、これにより該
屈曲部の下方は前側、後側傾斜面16c,16e
からなる凹状空間30aとなつている。ここで上
記屈曲部の下面(前側、後側傾斜面16c,16
e)は上方に湾曲しているから上記左アーム部1
5のメインアーム22の下面より上方に位置する
こととなり、つまり両下面間には高低差が生じて
いる。また上記クロスメンバ部17の後側下部は
凹状空間30a内に、つまり車体側方から見える
よう位置している。従つてクロスメンバ部17を
そのまま右アーム部16に接続しようとすると、
このクロスメンバ部により上記凹状空間30aの
前部が閉塞されるおそれがある。これに対し本実
施例ではクロスメンバ部17の右アーム部16と
の接続部に上記屈曲部の前側傾斜面16cに連続
する斜面17aが形成されている。この斜面17
aの下方の傾斜空間30bと上記右アーム部16
の屈曲部下方の凹状空間30aとで後述の排気装
置の膨張管を外方に導出するための配管スペース
30が形成されている。なお、16dは強度向上
のためのビード状凹部である。
また、上記エンジンユニツト13の下側に位置
する左、右シリンダ27aに接続された左、右の
排気装置28,29は、第5図に底面から見た状
態で示すように、該エンジンユニツト13の下方
位置にてその排気管28a,29a部分が交叉し
ている。そして左排気装置28の膨張管28b部
分は上記右アーム部16に形成された上記配管ス
ペース30の前側にて車幅方向外方に導出され、
該右アーム部16の側方を斜め上方に延びてお
り、その後端に消音器28cが接続されている。
また、上記右排気装置29の膨張管29b部分は
上記クロスメンバ部17の下方にて上記リンク機
構33を迂回するように湾曲した後、上記配管ス
ペース30にて上記左膨張管28bの後部に沿う
よう外方に導出され、斜め上方に延びており、そ
の後端には同じく消音器29cが接続されてい
る。なお、図示していないが、上側のシリンダ2
7bに接続された左、右の排気装置は、車両の上
部側方に沿つて後方に延びている。
次に、本実施例の作用効果について説明する。
上述のように、自動二輪車のバンク角を増大す
るには、車幅方向外方に位置する部品について
は、上方に配置する必要がある。一方、排気装置
を、リヤアームの下方にてこれを車幅方向に横切
るように配置する場合、特に2サイクル用排気装
置のように大径の膨張管部分が上記横断位置にく
る場合は、この部分が低所に位置し、最低地上高
が低くなつてバンク角を稼ぐ上で不利である。こ
れに対し、本実施例ではリヤアーム14の右アー
ム部16全体を上方に凸のへ字状に屈曲させるこ
とにより凹状空間を形成するとともに、クロスメ
ンバ部17の上記右アーム部16との接続部に、
前側傾斜面16cと連続する斜面17aを形成し
たので、配管スペース30がクロスメンバ部17
によつて制約を受けることはなく、逆に斜面17
aによる傾斜空間30bの分だけ配管スペース3
0が広くなり、該スペース30部分において排気
装置28,29の膨張管28b,29bを外方に
無理なく導出でき、膨張室容量を充分に確保しな
がらバンク角を増大できる。
また、本実施例では、クロスメンバ部17の一
部を凹状空間内に位置させたので、クロスメンバ
部17の前後幅を極力拡大でき、それだけ剛性を
確保できる。またクロスメンバ部17に斜面17
aを形成したので、高低差のある右アーム部16
の屈曲部と左アーム部15とを急激な形状変化を
生じることなく滑らかに接続でき、曲部応力が生
じることがなく、充分な剛性を確保できる。また
上記斜面17aを形成したので、クロスメンバ部
17の高さがその全長にわたつてメインアーム2
2の高さと略同一となり、この点からも曲部応力
を回避でき、剛性確保上有利となる。
〔発明の効果〕
以上のように本発明に係る自動二輪車のリヤア
ームによれば、一方のアーム部を上方に凸に屈曲
形成するとともに、クロスメンバ部の一部を凹状
空間内に位置させるとともに、クロスメンバ部の
上記屈曲部との接続部に該屈曲部の下面と連続す
る斜面を形成し、該斜面の下方の傾斜空間及び上
記屈曲部の下方の凹状空間を排気装置の配管スペ
ースとしたので、クロスメンバ部が配管スペース
を制約することがなく、排気管を無理なく配設す
ることができ、充分なバンク角を確保できる効果
があり、また左、右アーム部同士の接続部に急激
な形状変化がなく、剛性確保上有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は本発明の一実施例による
リヤアームを説明するための図であり、第1図は
リヤアームの右側面図、第2図は第1図の−
線断面図、第3図はリヤアームの左側面図、第4
図はリヤアームの平面図、第5図は排気装置の配
置状態を示すリヤアームの底面図、第6図は本実
施例リヤアームが採用された自動二輪車の側面図
である。 図において、1は自動二輪車、4はメインフレ
ーム(車体フレーム)14はリヤアーム、15,
16は左、右アーム部、17はクロスメンバ部、
17aは斜面、18はピボツト筒(ピボツト部)、
19は支持ブラケツト(車軸部)、21は後輪、
28b,29bは膨張管(排気管)、30は配管
スペースである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 左、右一対のアーム部の少なくとも後輪タイ
    ヤの直近前側部分同士を箱状のクロスメンバ部で
    接続し、一方のアーム部を上方に凸の略へ字状に
    屈曲形成するとともに、他方のアーム部を車体フ
    レームで枢支されるビボツト部と車軸部とを結ぶ
    直線状に形成したリヤアームを備えた自動二輪車
    において、上記一方のアーム部の屈曲部下方に形
    成される凹状空間を、車体側方から見て、上記ビ
    ボツト部と車軸部とを結ぶ直線を底辺とするとと
    もに、上記屈曲部の前側、後側傾斜面を斜辺とす
    る大略三角形状とし、車体側方から見て上記クロ
    スメンバ部の後側下部を上記凹状空間内に位置さ
    せるとともに、該クロスメンバ部の上記凹状空間
    内に位置する後側下部の上記屈曲部側部分に車幅
    方向内側から外側に向かつて高くなり、かつ上記
    一方のアーム部の前側傾斜面に連続する内側傾斜
    面を形成し、該内側傾斜面の下方に形成される傾
    斜空間を上記凹状空間に連続させ、排気管の大径
    の膨張管部を車体内側から上記傾斜空間及び凹状
    空間を通つて外側に横切るように配置したことを
    特徴とする自動二輪車。
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JPS60116578A (ja) * 1983-11-29 1985-06-24 ヤマハ発動機株式会社 自動二輪車のリヤア−ム
JPS61125979A (ja) * 1984-11-21 1986-06-13 ヤマハ発動機株式会社 自動二輪車の後輪懸架装置

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