JPH0541457Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、フアクシミリや複写機あるいはスキ
ヤナー等の光学式画像読取機に用いられる照明装
置に関するものである。

［従来の技術］ 従来のフアクシミリや複写機等の光学式画像読
取機に用いられる照明装置では、第４図に示すよ
うに、蛍光ランプ１を点灯回路を構成する回路部
品１１が実装されたプリント基板５上に直接に実
装したものがある。

［考案が解決しようとする課題］ ところで、このような照明装置は断面形状を小
さくすることが望まれるため、蛍光ランプ１に沿
つて点灯回路を構成する回路部品１１を実装する
ことが多い。この場合には照明装置の形状が細長
くなるため、第５図に示すようにプリント基板５
に反りを生じる。そこで、このような照明装置で
はプリント基板５の反りを防止するために、第６
図あるいは第７図に示すように、プリント基板５
の長手方向に沿う長さの断面Ｌ字状のブラケツト
１２を取り付けたものがある。なお、第６図の照
明装置はブラケツト１２をプリント基板５の裏面
側に取り付け、第７図では部品の実装面に取り付
けてある。

しかし、第６図のようにブラケツト１２をプリ
ント基板５の裏面に取り付けると、照明装置の断
面形状が大きくなる問題がある。そこで、第７図
に示すようにブラケツト１２をプリント基板５の
部品実装面に取り付けると、ブラケツト１２によ
り熱の放散が遮られ、回路部品１１に熱ストレス
がかかる問題がある。なお、第７図中の照明装置
の上部にある部材は複写機等の原稿を載置するガ
ラス面１３である。しかも、この場合には第８図
に示すように回路部品１１を絶縁上の問題でブラ
ケツト１２から離さなければならない。さらに、
この種の照明装置では、蛍光ランプ１の照度分布
あるいは照明効率の改善のために、例えば第５図
に示すように蛍光ランプ１の光を反射する反射板
２を備えている。このため、回路部品１１の実装
面積が狭くなる問題がある。

本考案は上述の点に鑑みて為されたものであ
り、その目的とするところは、断面形状が大きく
ならず、しかも回路部品へ熱ストレスを与えず、
さらに部品実装に影響を与えることなく、プリン
ト基板の反りを防止できる光学式画像読取機の照
明装置を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために、本考案は直管状の
蛍光ランプと、この蛍光ランプの全長以上の長さ
の細長いプリント基板と、上記蛍光ランプの全長
にわたる長さを有し蛍光ランプの光を反射する反
射板と、蛍光ランプの点灯回路を構成し上記プリ
ント基板に実装される回路部品とを備え、上記蛍
光ランプをプリント基板の一側縁部に長手方向に
沿つて配置し、上記反射板をプリント基板の幅方
向における中央部に蛍光ランプに沿つて配置する
と共に、蛍光ランプの両端より内側における少な
くとも２点以上でプリント基板に固定し、上記プ
リント基板の反射板を境にした蛍光ランプと反対
側の側部に回路部品を実装してている。

［作用］ 本考案は、上述のように反射板をプリント基板
の幅方向における中央部に蛍光ランプに沿つて配
置すると共に、蛍光ランプの両端より内側におけ
る少なくとも２点以上でプリント基板に固定する
ことで、ブラケツトを用いることなく反射板でプ
リント基板に反りが生じることを防止し、しかも
ブラケツトを用いずに済むことで、形状が大型に
ならないようにし、またプリント基板の反射板を
境にした蛍光ランプと反対側の側部に回路部品を
実装することで、蛍光ランプからの輻射熱を反射
板で遮り、回路部品に熱ストレスが加わることを
防止する。

［実施例］ 以下図面に従つて本考案の実施例を説明する。
なお、まず本考案の着眼点から説明する。この種
の照明装置では上述したように蛍光ランプ１の照
明効率及び照度分布を改善することが為される。
つまり、蛍光ランプ１の照度分布を改善するため
に、照度の低くなる蛍光ランプ１の端部に第９図
に示すように反射板２を配設したり、あるいは照
明効率を改善するために、第１０図に示すように
蛍光ランプ１に反射フイルム１４を貼着したり、
蛍光ランプ１としてアパーチヤランプを用いたり
していた。そこで、上記照度分布や照明効率の改
善を蛍光ランプ１の全長にわたる形状の反射板２
を用いて行うと共に、この反射板２でプリント基
板５の反りを防止するようにすれば、断面形状が
大きくならず、しかも回路部品へ熱ストレスを与
えず、且つ部品実装に与える影響を少なくできる
点に着目したものである。

以下、具体的な実施例に基づいて説明する。本
実施例では、第１図に示すように、直管状の蛍光
ランプ１と、この蛍光ランプ１の全長以上の長さ
の細長いプリント基板５と、上記蛍光ランプ１の
全長にわたる長さを有し蛍光ランプ１の光を反射
する反射板２と、蛍光ランプ１の点灯回路を構成
し上記プリント基板５に実装される回路部品１１
とを備え、上記蛍光ランプ１をプリント基板５の
一側縁部に長手方向に沿つて配置し、上記反射板
２をプリント基板５の幅方向における中央部に蛍
光ランプ１に沿つて配置すると共に、蛍光ランプ
１の両端より内側における少なくとも２点以上で
プリント基板５に固定し、上記プリント基板５の
反射板２を境にした蛍光ランプ１と反対側の側部
に回路部品１１を実装してある。なお、図１の場
合には、反射板２の下端縁から回路部品１１の実
装側に向けて３個の固定片２ａを延設し、この固
定片２ａでプリント基板５に反射板２をねじ止め
することで、プリント基板５の反りを防止してあ
る。なお、この場合反射板２は少なくとも２箇所
以上でプリント基板５に固定する必要があること
は言うまでもない。しかも、このように反射板２
を蛍光ランプ１と回路部品１１との間に配設すれ
ば、蛍光ランプ１の発する熱が反射板２で遮ら
れ、回路部品１１に熱ストレスが及ばない。ま
た、ブラケツト１２が不要となるので、回路部品
１１の実装面積を広くできる。さらに、照明装置
の断面積が大きくなることもない。さらに、蛍光
ランプ１をプリント基板５の一側縁部に長手方向
に沿つて配置してあるので、回路部品１１等が光
を遮ることがなく、蛍光ランプ１の光を効率的に
照射面に発することができ、例えば複写機等にお
いて原稿を明るく照らすことで、光学式画像読取
機の読み取り効率を向上させることができる。

なお、第１図の照明装置では照明効率を上げる
ために平板状の反射板２を用いてあるが、反射板
２の反射部を第２図ｂに示すように蛍光ランプ１
に沿う円弧状に湾曲させると、さらに照明効率を
上げることができる。また、照度分布を改善する
場合には第１図の反射部の中央部分の幅を狭くす
れば良い。さらに、固定片２ａを第３図に示すよ
うに反射板２の下端縁の全長に亘つて形成し、接
着剤で反射板２をプリント基板５に貼り付けても
良い。

ところで、この照明装置で用いられる蛍光ラン
プ１はコンパクトであることが要求されるため、
細い直管状のバルブの内部両端に電極を封入し、
バルブの両端から電極に接続された一対のリード
を夫々導出した小型軽量のものが用いられること
が多い。このような蛍光ランプ１を用いる場合に
は、リードに外力が及ぶことを防止したり、ある
いはリード間の絶縁距離を確保するために、弾性
を有する絶縁材、例えばゴム等で形成されたラン
プホルダ７を蛍光ランプ１の両端に装着して蛍光
ランプ１をプリント基板５上に実装してある。

［考案の効果］ 本考案は上述のように、フアクシミリ、複写機
あるいはスキヤナー等の光学式画像読取機に用い
られる照明装置であつて、直管状の蛍光ランプ
と、この蛍光ランプの全長以上の長さの細長いプ
リント基板と、上記蛍光ランプの全長にわたる長
さを有し蛍光ランプの光を反射する反射板と、蛍
光ランプの点灯回路を構成し上記プリント基板に
実装される回路部品とを備え、上記蛍光ランプを
プリント基板の一側縁部に長手方向に沿つて配置
し、上記反射板をプリント基板の幅方向における
中央部に蛍光ランプに沿つて配置すると共に、蛍
光ランプの両端より内側における少なくとも２点
以上でプリント基板に固定し、上記プリント基板
の反射板を境にした蛍光ランプと反対側の側部に
回路部品を実装したものであり、反射板をプリン
ト基板の幅方向における中央部に蛍光ランプに沿
つて配置すると共に、蛍光ランプの両端より内側
における少なくとも２点以上でプリント基板に固
定してあるので、ブラケツトを用いることなく反
射板でプリント基板に反りが生じることを防止で
き、しかもブラケツトを用いずに済むことで、形
状が大型にならない。また、プリント基板の反射
板を境にした蛍光ランプと反対側の側部に回路部
品を実装してあるので、蛍光ランプからの輻射熱
を反射板で遮り、回路部品に熱ストレスが加わる
ことを防止することができる。さらに、蛍光ラン
プをプリント基板の一側縁部に長手方向に沿つて
配置してあるので、回路部品等が光を遮ることが
なく、蛍光ランプの光を効率的に照射面に発する
ことができ、例えば複写機等において原稿を明る
く照らすことで、光学式画像読取機の読み取り効
率を向上させることができる。さらにまた、この
ように蛍光ランプをプリント基板の一側縁部に長
手方向に沿つて配置して、照明効率を良くする
と、反射板の構造を比較的に簡素にでき、且つ形
状も比較的に小型にでき、従つて十分な回路部品
の実装スペースを確保することができる利点もあ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の斜視図、第２図
ａ，ｂは他の実施例の斜視図及び断面図、第３図
は他の実施例の斜視図、第４図は従来例の斜視
図、第５図乃至第８図は同上の問題点の説明図、
第９図は照明効率を改善した照明装置の斜視図、
第１０図は照明効率を改善した蛍光ランプの斜視
図である。 １は蛍光ランプ、２は反射板、５はプリント基
板、１１は回路部品である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フアクシミリ、複写機あるいはスキヤナー等の
   光学式画像読取機に用いられる照明装置であつ
   て、直管状の蛍光ランプと、この蛍光ランプの全
   長以上の長さの細長いプリント基板と、上記蛍光
   ランプの全長にわたる長さを有し蛍光ランプの光
   を反射する反射板と、蛍光ランプの点灯回路を構
   成し上記プリント基板に実装される回路部品とを
   備え、上記蛍光ランプをプリント基板の一側縁部
   に長手方向に沿つて配置し、上記反射板をプリン
   ト基板の幅方向における中央部に蛍光ランプに沿
   つて配置すると共に、蛍光ランプの両端より内側
   における少なくとも２点以上でプリント基板に固
   定し、上記プリント基板の反射板を境にした蛍光
   ランプと反対側の側部に回路部品を実装して成る
   ことを特徴とする光学式画像読取機の照明装置。