JPH0541420Y2 - - Google Patents

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JPH0541420Y2
JPH0541420Y2 JP1985153344U JP15334485U JPH0541420Y2 JP H0541420 Y2 JPH0541420 Y2 JP H0541420Y2 JP 1985153344 U JP1985153344 U JP 1985153344U JP 15334485 U JP15334485 U JP 15334485U JP H0541420 Y2 JPH0541420 Y2 JP H0541420Y2
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【考案の詳細な説明】 [考案の対象] 本考案は、架空送電線路の事故区間を標定する
装置に関するものである。
[従来技術] 架空送電線路は今日の送電業務上必要不可欠な
設備であり、これら設備の故障は高度に電化され
た現代社会に極めて重大な影響を及ぼし、場合に
よつてはあらゆる方面での社会的機能が麻痺する
こともありうる。
このため、架空送電線路は事故が発生しないよ
う種々の対策をとつているが、地絡事故等を全く
無くすまでには至つていない。そこで万一これら
の事故が発生した場合、その位置を速かに確定
し、早急に復旧工事が行えるようにすることが次
善の課題となつている。この事故位置の標定方法
としては、従来、事故が発生すると変電所もしく
は給電所から事故相にパルス電圧を伝送し、その
反射時間の遅れより事故位置を検出する方法等が
採用されているが、送電線路構成が線路方向で一
様でない場合や分岐がある場合には、うまく検出
できないという欠点があつた。
これを改善する考案として、第2図aに示す簡
易モデルで鉄塔に設置されているアーキングホー
ンで地絡したとき、第2図bの架空地線電流計算
例に示すように線路方向で事故点を境として、架
空地線に流れる事故電流の位相が逆位相となるこ
とを利用した装置が考えられている。すなわち、
各鉄塔に架空地線電流検出装置を設置し、隣接す
る架空地線電流検出装置より得られる架空地線電
流の位置が逆位相となつた区間のみ、事故区間と
して中央監視装置に伝送するものである。
本システムでは、これら電流情報の伝送路とし
て光フアイバ複合架空地線を用いることができる
ため電磁誘導を受けず、事故区間標定装置として
信頼性の高いシステムを得ることができる。
ところで、第2図は架空送電線路の構成要素が
線路方向で同一の場合の例であり、実際の架空送
電線路では、鉄塔3の設置抵抗および架空送電線
1や架空地線2等の間隔は一様ではなく、線路方
向で変化しているが一般的であるから実線路対応
の場合には、第3図aに示す架空送電線路モデル
において、第3図bの架空地線電流計算例に示す
ように鉄塔地絡事故時には架空地線電流の位相は
事故点の両端で180°以下の位相差となり、他の区
間でも位相の変化が見られるのが普通である。
第3図c.dは、大地地絡事故と相間短絡事故時
に架空地線電流計算例を示したものであるが、事
故点を境にしてその区間においてのみ、位相の大
幅な変化(約180°)が生じるという現象は見られ
ず、地絡点以外の区間においても、地絡点近傍と
同程度の位相差が生じる場合もあることがわか
る。
このように隣接した区間の架空地線電流の位相
反転の情報のみでは事故区間標定を誤る虞れがあ
り、さらに良好な特性を有する架空送電線路事故
区間標定装置の開発が望まれている。
[考案の目的] 本考案の目的は、前記した従来技術の欠点を解
消し、事故区間を精度よく標定できる新規な架空
送電線路の事故区間標定装置を提供することにあ
る。
[考案の要点] すなわち、本考案は、架空地線電流を架空地線
電流の大きさと位相の情報に処理し、これらの分
布の特異点より架空送電線路の事故区間を標定す
るようにしたことにある。
[考案の実施例] 本考案の実施例を図を用いて以下具体的に説明
する。第1図は架空送電線路に、本考案による故
障区間標定装置を設置した1実施例を示したもの
であり、架空送電線路は架空送電線1、光フアイ
バ複合架空地線2および鉄塔3で構成され、架空
送電線路の両端には変電所4が設置されている。
鉄塔3の各々は、光フアイバ複合架空地線2の外
周に設置された架空地線電流検出装置5と、鉄塔
3内に設置された鉄塔端末装置6および両者を接
続する光フアイバコード7を有し、変電所4内に
は中央監視装置8が設置されている。
事故が発生した場合、架空地線電流情報は、架
空地線電流検出装置5,光フアイバコード7,鉄
塔端末装置6、光フアイバ複合架空地線2内の光
フアイバ21を経て中央監視装置8に送られ、こ
こで事故区間を評定するのが本考案の構成であ
る。
次に、各構成要素を詳細に説明する。
第4図は、本考案の要部となる鉄塔設置された
装置を示し、架空地線電流検出器5と鉄塔端末装
置6および両者を接続する光フアイバコード7よ
りなる。架空地線電流検出装置5は、光フアイバ
複合架空地線2の外周に設置された変成器51
と、変成器の2次側に接続されたE/O変換器5
2より構成され、鉄塔端末装置6は、O/E変換
器61と電流値・位相変換器62および伝送装置
63より構成される。
第5図は架空地線電流検出装置5の具体的構成
を示したもので、変換器51の2次側に負荷抵抗
521を接続し、これと並列にダイオード524
より構成されるブリツジ回路を組み、その対角上
に制限抵抗525とLED526とを直列接続し
て設け、光フアイバ複合架空地線2に流れる架空
地線電流の大きさに比例してLED526が発光
するようにする。
なお、負荷抵抗521にはこれと並列に2ケの
ツエナーダイオードを互いに逆方向に接続して挿
入、片方のツエナーダイオード522にはツエナ
ー電圧が十分に高いものを、残りのツエナーダイ
オード523にはツエナー電圧が十分に低いもの
を選んで用いる。このようにすると、第6図に示
すように、架空地線電流の片極性(ツエナーダイ
オード522に逆方向印加の場合)では架空地線
電流波形に比例した光信号が得られるが逆極性側
ではツエナーダイオード523のツエナー電圧に
対応した光信号が得られ、前者をピークホールド
回路用の電圧波形、後者を更正用電圧波形として
用いる。すなわち、架空地線電流波形の半波ごと
に更正信号を発生するような構成となつている。
第7図は、電流値・位相変換器62をより詳し
く示したものでピークホールド回路621,更正
用電流検出器622,演算器623,および位相
検出器624で構成されている。
ピークホールド回路621は、O/E変換器6
1の電圧波形のピーク値をホールドする回路で商
用周波の1周期ごとにピーク値をホールドするも
のである。
更正用電流検出器62は、その前段にL.P.F
(低周波通過フイルタ)等を設置し、更正用の電
圧波形のみを検出するもので、この更正用電流検
出器622の出力とピークホールド回路621の
出力とを演算器623に入力し、架空地線電流の
ピーク値を更正してこの値を架空地線電流の大き
さとする。
次に位相検出器624は、O/E変換器61の
電圧波形のうち、零点通過する時刻を検出し、こ
れと伝送装置63の伝送時刻差より架空地線電流
の位相を標定するものである。
以上により得られた架空地線電流の大きさと位
相の情報は、伝送装置63より、光フアイバ複合
架空地線2を解して中央監視装置8に伝送され
る。
従つて、中央監視装置8では、第3図b,c,
dに相当するような、架空送電線路の各区間にお
ける架空地線電流の大きさと位相の分布が把握さ
れる。
架空地線電流の大きさと位相のいずれかもしく
は両方は事故点を境にして変化しており、分布の
特異点となるが、各区間の架空地線電流の大きさ
と位相の情報を比較判定することによりこの特異
点が見出せる区間を標定すれば、正確に事故区間
を標定できるものである。
なお、中央監視装置8内には、光信号を電気信
号に変換するO/E変換器と、事故区間標定のた
めのデータ処理装置と、各区間の架空地線電流の
大きさと位相の情報を全て記憶する記憶装置とを
設け、事故発生後において各区間の架空地線電流
の大きさと位相の情報を再現できるようにする。
本実施例は、各鉄塔端末装置6で、架空地線電
流波形の情報を架空地線電流の大きさと位相の情
報に変換して中央監視装置8に伝送するものであ
るが、各鉄塔端末装置ではこの変換を行なわず、
架空地線電流波形の情報のままで中央監視装置8
に伝送し、中央監視装置8で架空地線電流の大き
さと位相の情報に変換することも可能である。
[考案の応用例] 第8図,第9図に、本考案の応用例を示す。
第8図は、架空地線電流検出装置5の出力であ
る光信号を、光フアイバ複合架空地線2内の光フ
アイバ21を介して、鉄塔端末装置6の置かれた
隣接する鉄塔まで伝送することにより、鉄塔端末
装置6の設置数を架空地線電流検出装置5の設置
数より減らすことができる例である。
第9図は、第8図の例をさらに拡張して考えた
例で、架空地線電流検出装置5の出力としての光
信号の波長を各々の架空地線電流検出装置5ごと
に変え、合波器91および分波器92を用いるこ
とにより光多重化伝送し、鉄塔端末装置6の設置
数を大幅に低減できる例である。
[考案の効果] 本考案によれば以下の顕著な効果を奏すること
ができる。
(1) 架空送電線路において事故が発生した場合、
各区間におけるめ架空地線電流の位相情報のみ
ならず、架空地線電流の大きさの情報も事故区
間判定に採用しているために、従来法より正確
に事故区間を標定することができる。
(2) 情報伝送路として光フアイバを用いているた
め、雷等の誘導障害を受けない。
(3) 架空地線電流検出装置は、架空地線電流波形
の半波ごとに更正信号を発生するような構成に
なつているため、LEDや光フアイバの特性に
変化があつた場合にも、架空地線電流の大きさ
を正確に評価てきる。
(4) 架空地線電流の大きさと位相の情報を中央監
視装置で記憶できるため、事故区間標定に誤り
があつた場合にも後で事故区間の再標定ができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る事故区間標定装置の一実
施例を示す説明図、第2図はアーキングホーン鉄
塔地絡事故発生時における、架空地線電流の大き
さと位相の簡易モデル計算例を示し、aは架空送
電線路モデルの説明図、bは架空地線電流の大き
さと位相の分布を示す線図、第3図は事故発生時
における実線路対応計算例を示し、aは架空送電
線路モデルの説明図、b,c,dは各々鉄塔地絡
事故、大地地絡事故及び相間短絡事故における架
空地線電流の大きさと位相の分布を示す線図、第
4図は鉄塔設置された装置群の説明図、第5図は
架空電流検出装置の回路構成説明図、第6図は架
空地線電流検出装置の動作特性図、第7図は鉄塔
端末装置の回路構成説明図であり、第8図及び第
9図は、鉄塔端末装置の設置台数を減らすよう
な、本考案の応用例を示す説明図である。 1……架空送電線、2……光フアイバ複合架空
地線、3……鉄塔、4……変電所もしくは給電
所、5……架空地線電流検出装置、6……鉄塔端
末装置、7……光フアイバコード、8……中央監
視装置、21……光フアイバ、52……E/O変
換器、61……O/E変換器、62……電流値・
位相変換器、63……伝送装置、621……ピー
クホールド回路、622……更正用電流検出器、
623……演算器、624……位相検出器、91
……合波器、92……分波器。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 光フアイバ複合架空地線を有する架空送電線
    路の事故区間標定装置において、少なくとも1
    基以上の鉄塔に設置された架空地線電流を光信
    号に変換する架空地線電流検出装置と、この光
    信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路で伝
    送される光信号を電気信号に変換しかつ架空地
    線電流の大きさと位相の情報に処理し再び光信
    号に変換し、光フアイバ複合架空地線内の光フ
    アイバに出力する鉄塔端末装置と、光フアイバ
    複合架空地線と端部で接続された変電所もしく
    は給電所内に設置された中央監視装置とより成
    り前記中央監視装置は、前記光フアイバ複合架
    空地線内の光フアイバによつて前記鉄塔端末装
    置から伝送された光信号を電気信号に変換する
    装置と、データ処理する装置と、記憶装置とか
    らなり、前記架空地線電流検出装置は、変成器
    2次側にツエナー電圧の大きさの異なるツエナ
    ーダイオードを2ケ互いに逆方向に接続した素
    子を、負荷抵抗と並列に設け、ピークホールド
    回路用の電圧波形と、更正用電圧波形の信号を
    発生する様構成されたことを特徴とする架空送
    電線路の事故区間標定装置。 2 前記架空地線電流検出装置の出力である光信
    号の波長を各々前記架空地線電流検出装置ごと
    に変え、光多重化伝送することを特徴とする実
    用新案登録請求の範囲第1項記載の架空送電線
    路の事故区間標定装置。
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JPS6262268U JPS6262268U (ja) 1987-04-17
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59197871A (ja) * 1983-04-26 1984-11-09 Sumitomo Electric Ind Ltd 光フアイバ複合架空地線利用事故鉄塔識別方式
JPS6040968A (ja) * 1983-08-16 1985-03-04 Fuji Electric Corp Res & Dev Ltd 送電鉄塔の異常電流監視装置
JPS60133374A (ja) * 1983-12-22 1985-07-16 Taisuke Inoue 光フアイバ−ケ−ブルを用いた送電線の地絡点標定器

Patent Citations (3)

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