JPH0541291A - インバータ式x線高電圧装置 - Google Patents

インバータ式x線高電圧装置

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JPH0541291A
JPH0541291A JP22128591A JP22128591A JPH0541291A JP H0541291 A JPH0541291 A JP H0541291A JP 22128591 A JP22128591 A JP 22128591A JP 22128591 A JP22128591 A JP 22128591A JP H0541291 A JPH0541291 A JP H0541291A
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JP
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transistor
inverter
phase
voltage
leakage inductance
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Application number
JP22128591A
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English (en)
Inventor
Keishin Hatakeyama
敬信 畠山
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、インバータ式X線高電圧装置におい
て、高周波化によって発生するスイッチング損失を低減
し、この損失による発熱を抑制するための放熱、冷却構
造を簡単化して、装置全体の小型化、軽量化を図ること
を目的とする。 【構成】インバータ式X線高電圧装置において、管電
圧、管電流等の設定信号によりインバータ2のトランジ
スタの動作位相を決定する位相決定回路9と、インバー
タ2の左側のストリングのトランジスタと右側のストリ
ングのトランジスタをスイッチを先に投入する動作を1
周期毎に交互に行なわせる位相制御回路10を設けたも
のである。 【効果】トランジスタを交互に動作させるためスイッチ
ング損失が低減するので、これによる熱を放熱、冷却す
るヒートシンク、ファンを小さくでき、装置の小型、軽
量化が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インバータを用いてX
線管に高電圧を印加するインバータ式高電圧装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、インバータ式X線高電圧装置
は、直流電源電圧を高周波交流に変換するインバータ
と、このインバータの出力電圧を昇圧する高電圧変圧器
と、この高電圧変圧器の出力電圧を整流する整流回路
と、この整流回路の出力電圧が印加されるX線管とを有
して構成されている。
【0003】このようなX線高電圧装置の小型、軽量化
を図るには、上記の高電圧変圧器を小型、軽量のものと
することが最も有効である。そして、この高電圧変圧器
への入力電圧の周波数を高くすることによって高電圧変
圧器の小型、軽量化を図ることができる。そして、この
ような高電圧変圧器への入力を高周波化する手段とし
て、従来、米国特許第4225788号明細書に開示さ
れている直列共振型インバータを用いたものがある。こ
れは、高電圧変圧器の漏れインダクタンスと、これに直
列に接続された共振用コンデンサとの共振を利用したも
ので、インバータの周波数を制御して負荷としてのX線
管に供給する電圧を制御するようになっている。また、
特開昭63−190556号公報に記載されているよう
に、共振型インバータの対向する二組のスイッチング素
子のオン・オフに位相差を付けることによってインバー
タ電流を遮断し、出力電圧を制御するものもある。
【0004】しかし、上記米国特許第4225788号
明細書に記載されたものにおいては、出力を小さくする
ためにインバータ周波数を低くすると、高電圧変圧器に
印加される電圧の時間積分値が大きくなるため、高電圧
変圧器の小型化に限界がある。これは、特開昭63−1
90556号に記載されている方法で、より小型のもの
が可能である。図5は特開昭63−190556号に記
載されている方法によるX線高電圧装置の回路図であ
る。このX線高電圧装置は、二次電池などの直流電源1
と、インバータ2と、高電圧変圧器3と、共振コンデン
サ6と、整流器4と、X線管5とを有している。
【0005】上記インバータ2は、上記直流電源1から
の直流を交流に変換するもので、該直流電源1の正極に
接続された第一のスイッチとしてのトランジスタTr1
及びその負極に接続された第二のスイッチとしてのトラ
ンジスタTr2からなる第一の直列接続体と、上記トラ
ンジスタTr1とトランジスタTr2に並列に設けられた
第三のスイッチとしてのトランジスタTr3及び第四の
スイッチとしてのトランジスタTr4からなる第二の直
列接続体と、上記各トランジスタTr1〜Tr4にそれぞ
れ逆並列接続されたダイオードD1〜D4とからなる。な
お、上記各トランジスタTr1〜Tr4は、それぞれベー
ス電流を流すことによってターンオンするようになって
いる。また、トランジスタTr1〜Tr4の各々にはスナ
バ回路が接続されているがここでは省略する。
【0006】高電圧変圧器3は、上記インバータ2の出
力側に接続され該インバータ2からの出力電圧を昇圧す
るもので、所定の巻数比を有すると共に、漏れインダク
タンスLs及び浮遊容量Csを有している。そして、高
電圧変圧器3の一次巻線には直列に共振コンデンサ6が
接続されている。この高電圧変圧器3の一次巻線と直列
に接続された共振コンデンサ6の静電容量Crと前記高
電圧変圧器3の漏れインダクタンスLsとが共振素子と
して用いられる。なお、直列共振とするために、上記高
電圧変圧器3の浮遊容量Csは上記共振コンデンサ6の
静電容量Crより非常に小さい値に設定されている。整
流器4は、上記高電圧変圧器3からの出力電圧を全波整
流して直流に変換するもので、四つのダイオードD5
8からなる。そして、上記整流器4の出力側には、X
線管5が接続されている。また、Chは上記整流器4の
出力電圧をX線管5に印加するための高電圧ケーブルの
静電容量であり、該整流器4からの出力電圧を平滑する
ものである。
【0007】そして、上記インバータ2の第一のスイッ
チとしてのトランジスタTr1と第二のスイッチとして
のトランジスタTr2は、該インバータ2の動作周波数
にて180°の位相差で交互にターンオンさせ、第三の
スイッチとしてのトランジスタTr3と第四のスイッチ
としてのトランジスタTr4も同じく180°の位相差
で交互にターンオンさせると共に、第一のトランジスタ
Tr1がターンオンしてから第四のトランジスタTr4
ターンオンする位相差、及び第二のトランジスタTr2
がターンオンしてから第三のトランジスタTr3がター
ンオンする位相差を適宜変化させることによって、上記
X線管5に供給する電力を制御するようになっている。
【0008】次に、このように構成されたX線高電圧装
置の動作について説明する。最初に、出力電力が最大と
なるように制御する場合の動作を、図5、図6を参照し
て説明する。インバータ2の各トランジスタTr1〜T
4の動作位相を図6(a)〜(d)に示すように、ト
ランジスタTr1とトランジスタTr2は180°の位相
差で交互にオンし、トランジスタTr4とトランジスタ
Tr3は180°の位相差で交互にオンするとともに、
トランジスタTr1とトランジスタTr4がオンする位相
差を零として両者を同時にオンし、トランジスタTr2
とトランジスタTr3がオンする位相差も同様に零とし
て両者を同時にオンするように制御する。
【0009】まず、図6の時刻Ta1では共振電流it
が高電圧変圧器3の漏れインダクタンスLsのエネルギ
により、漏れインダクタンスLs→共振コンデンサ6→
ダイオードD1→直流電源1→ダイオードD4→整流器4
→ケーブルの静電容量Ch→整流器4→漏れインダクタ
ンスLsの回路、及び漏れインダクタンスLs→共振コ
ンデンサ6→ダイオードD1→直流電源1→ダイオード
4→整流器4→X線管5→整流器4→漏れインダクタ
ンスLsの回路をそれぞれ流れる。これにより、第一の
アーム2a及び第四のアーム2dには図6(e)、
(f)に示すようにそれぞれ負の電流i1及びi4が流れ
る。この時トランジスタTr1及びトランジスタTr4
オンするが、電流の流れる回路には影響がない。そし
て、上記漏れインダクタンスLsのエネルギが減少する
に従って、図6(i)に示すように共振電流itは零に
近づいていく。ここで、上記第四のダイオードD4以後
において二つの回路に分かれて共振電流itが流れる状
態を簡単に表記するため、以下、ダイオードD4→(整
流器4,ケーブルの静電容量Ch及びX線管5)→漏れ
インダクタンスLsのように表わすこととする。
【0010】次に、時刻Ta2では図6(i)に示すよ
うに、共振電流itが零になった後に、直流電源1→ト
ランジスタTr1→共振コンデンサ6→漏れインダクタ
ンスLs→(整流器4,ケーブルの静電容量Ch及びX
線管5)→整流器4→トランジスタTr4→直流電源1
の回路を流れ、漏れインダクタンスLsと共振コンデン
サ6の静電容量Crとで決定される共振周波数の弧を描
いて増加していく。
【0011】次に、時刻Ta3では図6(a)〜(d)
に示すように、トランジスタTr1とトランジスタTr4
がオフし、これと同時にトランジスタTr2とトランジ
スタTr3がオンする。しかし、共振電流itは漏れイ
ンダクタンスLsのエネルギにより、漏れインダクタン
スLs→(整流器4,ケーブルの静電容量Ch及びX線
管5)→ダイオードD3→直流電源1→ダイオードD2
共振コンデンサ6→漏れインダクタンスLsの回路を流
れる。従って、第二のアーム2b及び第三のアーム2c
には図6(g)、(h)に示すようにそれぞれ負の電流
2及びi3が流れる。そして、上記漏れインダクタンス
Lsのエネルギが減少するに従って、図6(i)に示す
ように共振電流itは零に近づいていく。
【0012】次に、時刻Ta4では図6(i)に示すよ
うに、共振電流itが零になった後に、直流電源1→ト
ランジスタTr3→(整流器4,ケーブルの静電容量C
h及びX線管5)→漏れインダクタンスLs→共振コン
デンサ6→トランジスタTr2→直流電源1の回路を流
れ、漏れインダクタンスLsと共振コンデンサ6の静電
容量Crとで決まる共振周波数の弧を描いて増加してい
く。
【0013】次に、時刻Ta5では図6(a)〜(d)
に示すように、トランジスタTr2とトランジスタTr3
がオフし、これと同時にトランジスタTr1とトランジ
スタTr4がオンする。これは前記時刻Ta1からの状態
と全く同じ状態となり、以後上記の動作を繰り返す。
【0014】以上のようなインバータ2の動作位相の制
御の場合は、トランジスタTr1とトランジスタTr4
位相差零で同時にオン、オフするとともに、トランジス
タTr2とトランジスタTr3も位相差零で同時にオン、
オフするので、第一のアーム2aに流れる電流i1と第
四のアーム2dに流れる電流i4は図6(e)、(f)
に示すように同じ波形となり、さらに第二のアーム2b
に流れる電流i2と第三のアーム2cに流れる電流i3
図6(g)、(h)に示すように同じ波形となる。ま
た、上記トランジスタTr1とトランジスタTr4が同時
にオンしている時刻(Ta1〜Ta3)と、トランジスタ
Tr2とトランジスタTr3が同時にオンしている時刻
(Ta3〜Ta5)は連続状態となり、インバータ2の出
力電圧vtの波形は、図6(j)に示すように直流電源
1の電圧を正負の波高値とする連続した方形波となり、
その出力は最大となる。
【0015】次に、出力電力が小さくなるように制御す
る場合の動作を、図5、図7を参照して説明する。イン
バータ2の各トランジスタTr1〜Tr4の動作位相を図
7(a)〜(d)に示すように、トランジスタTr1
トランジスタTr2は180°の位相差で交互にオン
し、トランジスタTr4とトランジスタTr3は180°
の位相差で交互にオンすると共に、トランジスタTr1
がオンしてからトランジスタTr4がオンする位相差を
αとし、トランジスタTr2がオンしてからトランジス
タTr3がオンする位相差を同じくαとするように制御
する。
【0016】まず、図7の時刻Tb1ではトランジスタ
Tr1とトランジスタTr3がオンになっており、共振電
流itは漏れインダクタンスLsのエネルギにより、漏
れインダクタンスLs→共振コンデンサ6→ダイオード
1→トランジスタTr3→(整流器4,ケーブルの静電
容量Ch及びX線管5)→漏れインダクタンスLsの回
路を流れている。従って第一のアーム2aには図7
(e)に示すように負の電流i1が流れ、第三のアーム
2cには図7(h)に示すように正の電流i3が流れ
る。そして、上記漏れインダクタンスLsのエネルギが
減少するに従って、図7(i)に示すように共振電流i
tは零に近づいていく。
【0017】次に、時刻Tb2では図7(i)に示すよ
うに、共振電流itが零になった後に、漏れインダクタ
ンスLs→(整流器4,ケーブルの静電容量Ch及びX
線管5)→ダイオードD3→トランジスタTr1→共振コ
ンデンサ6→漏れインダクタンスLsの回路を流れ、漏
れインダクタンスLsと共振コンデンサ6の静電容量C
rとで決定される共振周波数の弧を描いて増加してい
く。このとき、第一のアーム2aには図7(e)に示す
ように正の電流i1が流れ始め、第三のアーム2cには
図7(h)に示すように負の電流i3が流れ始める。
【0018】次に、時刻Tb3では図7(d)に示すよ
うにトランジスタTr3がオフすると共に、図7(b)
に示すようにトランジスタTr4がオンする。すると、
図7(a)、(b)に示すようにトランジスタTr1
トランジスタTr4が共にオンの状態となり、トランジ
スタTr4がオンすることによってダイオードD3が逆バ
イアスされオフするので、共振電流itは直流電源1→
トランジスタTr1→共振コンデンサ6→漏れインダク
タンスLs→(整流器4,ケーブルの静電容量Ch及び
X線管5)→トランジスタTr4→直流電源1の回路を
流れる。この期間は、第一のアーム2aに流れる電流i
1と第四のアーム2dに流れる電流i4とは図7(e)、
(f)に示すように同じ波形になる。
【0019】次に、時刻Tb4では図7(a)に示すよ
うにトランジスタTr1がオフすると共に、図7(c)
に示すようにトランジスタTr2がオンする。このと
き、共振電流itは漏れインダクタンスLsのエネルギ
により、漏れインダクタンスLs→(整流器4,ケーブ
ルの静電容量Ch及びX線管5)→トランジスタTr4
→ダイオードD2→共振コンデンサ6→漏れインダクタ
ンスLsの回路を流れる。従って、第二のアーム2bに
は図7(g)に示すように負の電流i2が流れ、第四の
アーム2dには図7(f)に示すように正の電流i4
流れる。そして、上記漏れインダクタンスLsのエネル
ギが減少するに従って、図7(i)に示すように共振電
流itは零に近づいていく。
【0020】次に、時刻Tb5では図7(i)に示すよ
うに、共振電流itが零になった後に、漏れインダクタ
ンスLs→共振コンデンサ6→トランジスタTr4→ダ
イオードD4→(整流器4,ケーブルの静電容量Ch及
びX線管5)の回路を流れ、漏れインダクタンスLsと
共振コンデンサ6の静電容量Crとで決定される共振周
波数の弧を描いて増加していく。
【0021】次に、時刻Tb6では図7(b)に示すよ
うにトランジスタTr4がオフすると共に、図7(d)
に示すようにトランジスタTr3がオンする。すると、
図7(c)、(d)に示すようにトランジスタTr2
Tr3が共にオンの状態となるので、共振電流itは直
流電源1→トランジスタTr3→(整流器4,ケーブル
の静電容量Ch及びX線管5)→漏れインダクタンスL
s→共振コンデンサ6→トランジスタTr2→直流電源
1の回路に流れる。この期間は、第二のアーム2bに流
れる電流i2と第三のアーム2cに流れる電流i3とは図
7(g)、(h)に示すように同じ波形になる。
【0022】次に、時刻Tb7では図7(c)に示すよ
うにトランジスタTr2がオフすると共に、図7(a)
に示すようにトランジスタTr1がオンすると、時刻T
1からの状態と全く同じ状態となり、以後上記の動作
を繰り返す。
【0023】以上のようなインバータ2の動作位相の制
御の場合は、トランジスタTr1とトランジスタTr4
位相差αでオン、オフすると共に、トランジスタTr2
とトランジスタTr3が位相差αでオン、オフするの
で、トランジスタTr1とトランジスタTr4が同時にオ
ンしている時刻(Tb3〜Tb4)と、トランジスタTr
2とトランジスタTr3が同時にオンしている時刻(Tb
6〜Tb7)はそれぞれのスイッチのオン期間よりαだけ
短くなる。そして、この期間だけ直流電源1からX線管
5へ電力が供給される。従って、インバータ2の出力電
圧vtの波形は、図7(j)に示すように上記の断続し
た期間、すなわち(180−α)°の期間において直流
電源1の電圧を正負の波高値とする断続した方形波とな
る。このことから、トランジスタTr1とトランジスタ
Tr4がオンする位相差α、及びトランジスタTr2とト
ランジスタTr3がオンする位相差αを適宜変化させる
ことにより、それぞれのトランジスタTr1〜Tr4が同
時にオンする期間を変化することができ、X線管5に供
給する電力を制御することができる。すなわち、上記の
位相差αを大きくして行けば出力電力を小さくすること
ができ、位相差α=180°ではそれぞれのトランジス
タTr1〜Tr4が同時にオンする期間はなくなり、出力
電力を零まで落とすことができる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】上記従来装置では、ス
イッチング素子のオン、オフの位相差を付けることによ
ってインバータ電流を遮断して出力電圧を制御するの
で、そのインバータのスイッチング素子には図5に示し
たようなトランジスタやGTO(Gate Turn
Off Thyristor)などのような自己遮断素
子を必要としていた。これらの素子のターンオン、ター
ンオフ時のスイッチング損失は、図6のように位相差零
で使用する場合どの素子の損失も同じであるが、図7の
ように位相差を付けて制御する場合は、スイッチの投入
を遅らせる方のトランジスタのターンオン損失が非常に
大きいものとなる。実際には位相差零ではほとんど使用
せずに位相差を付けて使用しており、このためスイッチ
の投入を遅らせる方のトランジスタTr3とトランジス
タTr4の損失はスイッチを先に投入する方のトランジ
スタTr1とトランジスタTr2の2〜6倍程度にもな
り、素子の発熱による温度を抑制するための放熱、冷却
の実装はトランジスタTr3とトランジスタTr4の損失
で決まってしまうため大型となり、熱的な面からはトラ
ンジスタTr1とトランジスタTr2の利用率は非常に低
いものとなっている。
【0025】そこで、本発明の目的は、全部のトランジ
スタの利用率を均等にし、放熱、冷却実装を簡単化し
て、装置全体の小型、軽量化を図ると共に、透視から撮
影までの広範囲の負荷に対する出力電圧を制御すること
ができる共振型インバータ式X線高電圧装置を提供する
ことにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、直流電源と、この直流電源の正極に接続された第一
のスイッチと負極に接続された第二のスイッチとからな
る第一の直列接続体を有し前記第一及び第二のスイッチ
にそれぞれ並列に設けられた第三及び第四のスイッチか
らなる第二の直列接続体とを有すると共に前記第一から
第四のスイッチにそれぞれ逆並列接続されたダイオード
を有し前記直流電源の出力を交流に変換するインバータ
と、このインバータの出力電圧を昇圧する高電圧変圧器
と、この高電圧変圧器の出力を直流に変換する整流器
と、この整流器の出力側に接続されたX線管とを有し、
前記高電圧変圧器の漏れインダクタンスまたはこの漏れ
インダクタンスと漏れインダクタンスへ直列に接続され
たコンデンサを共振素子とするインバータ式X線管高電
圧装置において、前記X線管より放射されるX線条件を
設定する信号によって前記インバータの第一と第四のス
イッチ間、及び第二と第三のスイッチ間の各動作位相を
決める位相決定回路と、この位相決定回路からの出力信
号及びX線曝射信号に応じて前記インバータのスイッチ
を動作させると共に第一と第四のスイッチとで、及び第
二と第三のスイッチとで先に投入するスイッチをインバ
ータ周波数の一周期毎にそれぞれ交互に切り換えて制御
する位相制御回路とを備えたものである。
【0027】
【作用】第一のスイッチとしてのトランジスタTr1
び第二のスイッチとしてのトランジスタTr2よりなる
第一の直列接続体と、第三のスイッチとしてのトランジ
スタTr3及び第四のスイッチとしてのトランジスタT
4よりなる第二の直列接続体とを1周期毎にスイッチ
を先に投入するトランジスタを交互に動作させて、素子
の発熱を均等にする。図4はインバータを動作させたと
きの各部の動作波形で、1周期目のタイミングTc1
Tc7までは従来と同じで、スイッチを先に投入する方
はトランジスタTr1、トランジスタTr2で、次の周期
ではトランジスタTr3、トランジスタTr4がスイッチ
を先に投入する方となる。
【0028】次に、この動作について図4、図5を参照
して説明する。まず、時刻Tc1ではトランジスタTr1
とトランジスタTr3がオンしており、共振電流itは
漏れインダクタンスLsのエネルギにより、漏れインダ
クタンスLs→共振コンデンサ6→ダイオードD1→ト
ランジスタTr3→(整流器4,ケーブルの静電容量C
h及びX線管5)→漏れインダクタンスLsの回路を流
れている。従って、第一のアーム2aには図4(e)に
示すように負の電流i1が流れ、第三のアーム2cには
図4(h)に示すように正の電流i3が流れる。そし
て、上記漏れインダクタンスLsのエネルギが減少する
に従って、図4(i)に示すように共振電流itは零に
近づいていく。
【0029】次に、時刻Tc2では図4(i)に示すよ
うに、共振電流itが零になった後に、漏れインダクタ
ンスLs→(整流器4,ケーブルの静電容量Ch及びX
線管5)→ダイオードD3→トランジスタTr1→共振コ
ンデンサ6→漏れインダクタンスLsの回路で流れ、漏
れインダクタンスLsと共振コンデンサ6の静電容量C
rとで決まる共振周波数の弧を描いて増加していく。こ
のとき、第一のアーム2aには図4(e)に示すように
正の電流i1が流れ始め、第三のアーム2cには図4
(h)に示すように負の電流i3が流れ始める。
【0030】次に、時刻Tc3では図4(d)に示すよ
うにトランジスタTr3がオフすると共に、図4(b)
に示すようにトランジスタTr4がオンする。すると、
図4(a)、(b)に示すようにトランジスタTr1
トランジスタTr4が共にオンの状態となり、上記トラ
ンジスタTr4がオンすることによって第三のダイオー
ドD3が逆バイアスされオフするので、共振電流it
は、直流電源1→トランジスタTr1→共振コンデンサ
6→漏れインダクタンスLs→(整流器4,ケーブルの
静電容量Ch及びX線管5)→トランジスタTr4→直
流電源1の回路で流れる。この期間は、第一のアーム2
aに流れる電流i1と第四のアーム2dに流れる電流i4
とは図4(e)、(f)に示すように同じ波形になる。
【0031】次に、時刻Tc4では図4(a)に示すよ
うにトランジスタTr1がオフすると共に、図4(c)
に示すようにトランジスタTr2がオンする。このと
き、共振電流itは漏れインダクタンスLsのエネルギ
により、漏れインダクタンスLs→(整流器4,ケーブ
ルの静電容量Ch及びX線管5)→トランジスタTr4
→ダイオードD2→共振コンデンサ6→漏れインダクタ
ンスLsの回路を流れる。従って、第二のアーム2bに
は図4(g)に示すように負の電流i2が流れ、第四の
アーム2dには図4(h)に示すように正の電流i4
流れる。そして、上記漏れインダクタンスLsのエネル
ギが減少するに従って、図4(i)に示すように共振電
流itは零に近づいていく。
【0032】次に、時刻Tc5では図4(i)に示すよ
うに、共振電流itが零になった後に、漏れインダクタ
ンスLs→共振コンデンサ6→トランジスタTr2→ダ
イオードD4→(整流器4,ケーブルの静電容量Ch及
びX線管5)の回路で流れ、漏れインダクタンスLsと
共振コンデンサ6の静電容量Crとで決まる共振周波数
の弧を描いて増加していく。
【0033】次に、時刻Tc6では図4(b)に示すよ
うにトランジスタTr4がオフすると共に、図4(d)
に示すようにトランジスタTr3がオンする。すると、
図4(c)、(d)に示すようにトランジスタTr2
トランジスタTr3が共にオンの状態となるので、共振
電流itは、直流電源1→トランジスタTr3→(整流
器4,ケーブルの静電容量Ch及びX線管5)→漏れイ
ンダクタンスLs→共振コンデンサ6→トランジスタT
2→直流電源1の回路で流れる。この期間は、第二の
アーム2bに流れる電流i2と第三のアーム2cに流れ
る電流i3とは図4(g)、(h)に示すように同じ波
形になる。
【0034】次に、時刻Tc7では図4(c)に示すよ
うにトランジスタTr3がオフすると共に、図4(a)
に示すようにトランジスタTr3がオンすると、トラン
ジスタTr3がトランジスタTr2と置き代わり、さらに
トランジスタTr4がトランジスタTr1と置き代わっ
て、時刻Tc1の状態と同じ状態となり、以後上記の動
作を繰り返す。
【0035】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて具体
的に説明する。図1は、共振型インバータ式X線高電圧
装置による本発明の一実施例を示す回路図である。図1
において、X線管5に印加すべき電圧(以下、管電圧と
称する)及び電流(以下、管電流と称する)の設定信号
によって上記インバータ2のトランジスタTr1〜Tr4
の動作位相を決める位相決定回路9が設けられると共
に、この位相決定回路9からの出力信号及びコントロー
ラ(図示省略)から入力するX線曝射信号に応じて上記
トランジスタTr1〜Tr4の動作を制御する信号を出力
する位相制御回路10が設けられている。この位相制御
回路10からの信号は、駆動回路11a〜11dで増幅
してトランジスタTr1〜Tr4のベースに供給してイン
バータ2を駆動する。
【0036】次にインバータ2の各トランジスタTr1
〜Tr4の動作位相制御について説明する。まず、負荷
としてのX線管5に供給する管電圧及び管電流が決まる
と、上記管電圧に対応した管電圧設定信号S1及び管電
流に対応した管電流設定信号S2を、コントローラから
位相決定回路9へ入力する。ここで、この位相決定回路
9は、図8に示すように、横軸を位相差α、縦軸をX線
管5の管電圧V、位相差αと管電圧Vとの関係を負荷抵
抗値R1,R2,R3,…(R1>R2>R3)をパラメータ
として所定のカーブで表わしたグラフをテーブル化した
目盛、または関数発生器あるいはオペアンプなどから成
る。そして、この位相決定回路9では、上記管電圧設定
信号S1及び管電流設定信号S2から負荷抵抗値R1
2,R3,…を求め、図8における位相差αと管電圧V
との関係を用いて、上記の負荷抵抗値たとえばR3をパ
ラメータとしてこのカーブを設定すべき管電圧Vとの交
点を求めて、インバータ2の各トランジスタTr1〜T
4の動作の位相差αを決定する。
【0037】すると、この位相差αに応じた位相信号S
3が上記位相決定回路9から出力され位相制御回路10
へ入力する。この位相制御回路10では、上記位相信号
3から各トランジスタTr1〜Tr4がターンオン、及
びターンオフする制御信号を作ると共に、第一のスイッ
チとしてのトランジスタTr1と第四のスイッチとして
のトランジスタTr4の位相差α、及び第二のスイッチ
としてのトランジスタTr2と第三のスイッチとしての
トランジスタTr3の位相差αを制御する制御信号を作
成する。そして、上記位相制御回路10にコントローラ
からX線曝射信号S4が入力することにより、位相制御
回路10は、上記作成した制御信号をそれぞれの駆動回
路11a〜11dへ送出する。これにより、各駆動回路
11a〜11dは、上記位相制御回路10からの制御信
号にしたがってインバータ2の各トランジスタTr1
Tr4を駆動する。
【0038】図2は上記位相制御回路10の具体的な回
路例で、図3は各部の出力パルスである。図2におい
て、位相決定回路9から図3に示す(イ)、(ロ)のパ
ルスが出力される。(イ)はインバータ周波数と同期し
た信号、(ロ)は(イ)の信号からαだけ位相がシフト
された信号である。(イ)の信号を分周回路で1/2に
分周して(ハ)の信号を作り、(ハ)の反転信号(ニ)
と(ロ)の論理積(ホ)、(イ)と(ハ)の論理積
(ヘ)、(ロ)と(ハ)との論理積(リ)、(イ)と
(ニ)との論理積(ヌ)を作成する。そして(ホ)と
(ヘ)の論理和(ト)を駆動回路11aへ、(ト)の反
転信号(チ)を駆動回路11bへ、(リ)と(ヌ)の論
理和(ル)を駆動回路11dへ、(ル)の反転信号
(オ)を駆動回路11cへ入力する。
【0039】このような信号で上記各トランジスタが駆
動され動作を開始すると、図4に示すような共振電流i
tが変圧器3に流れ、X線管5には前記設定した管電圧
及び管電流による電力が供給される。なお、このとき、
インバータ2は、変圧器3の漏れインダクタンスLsと
共振コンデンサ6の静電容量Crとの共振周波数あるい
はそれに近い周波数で動作する。
【0040】図9は本発明の第二の実施例を示す回路図
である。説明を簡単にするために、図1に示す第一の実
施例と同様の構成であり同様の作用を成す部分は、同一
の符号を付して説明を省略する。この第二の実施例は、
X線管5に印加された管電圧を検出する分圧器14を設
けると共に、この分圧器14からの検出信号及び予め設
定した目標電圧信号(管電圧設定信号S1)を入力して
その差を増幅すると共にこの差によってインバータ2の
トランジスタの動作位相を決める誤差増幅位相決定回路
15を設ける。且つこの誤差増幅位相決定回路15から
の出力信号に応じて上記トランジスタが動作する位相を
制御する信号を、コントローラから入力するX線曝射信
号S4によって出力する位相制御回路10を設けたもの
である。なお16は、上記分圧器14で検出した信号を
誤差増幅位相決定回路15で使用するために適した信号
に変換する信号変換回路である。
【0041】そして、これらの分圧器14と誤差増幅位
相決定回路15と位相制御回路10とにより、上記イン
バータ2の第一スイッチとしてのトランジスタTr1
第二のスイッチとしてのトランジスタTr2は該インバ
ータ2の動作周波数にて交互にターンオンさせ、第三の
スイッチとしてのトランジスタTr3と第四のスイッチ
としてのトランジスタTr4は同じく交互にターンオン
させると共に、第一のトランジスタTr1と第四のトラ
ンジスタTr4の位相差及び第二のトランジスタTr2
第三のトランジスタTr3の位相差を適宜変化させるこ
とによって上記X線管5に供給する電力を帰還制御する
ようになっている。
【0042】次に、このように構成された第二の実施例
の動作について説明する。まず、X線管5に供給する管
電圧が決まると、この管電圧に対応した管電圧設定信号
1を目標電圧信号としてコントローラから誤差増幅位
相決定回路15へ入力する。一方、この誤差増幅位相決
定回路15には、分圧器14で検出し信号変換回路16
で変換された現在の管電圧に対応した管電圧検出信号S
5が入力される。すると、この誤差増幅位相決定回路1
5は上記管電圧設定信号S1と管電圧検出信号S5との誤
差を検出し、この誤差の大きさに対応してインバータ2
の各トランジスタTr1〜Tr4の動作の位相差αを決定
する。この位相差αに応じた位相信号S3が上記誤差増
幅位相決定回路15から出力され、位相制御回路10へ
入力する。このとき、X線曝射の開始前は、管電圧設定
信号S1に対して管電圧検出信号S5は零であるので、最
大電力が供給できるように上記位相差αは零とされる。
【0043】次に、上記位相制御回路10では、上記位
相信号S3から各トランジスタTr1〜Tr4がターンオ
ン及びターンオフする制御信号を作ると共に、第一のス
イッチとしてのトランジスタTr1と第四のスイッチと
してのトランジスタTr4の位相差α、及び第二のスイ
ッチとしてのトランジスタTr2と第三のスイッチとし
てのトランジスタTr3の位相差αを制御する制御信号
を作成する。そして、上記位相制御回路10にコントロ
ーラからX線曝射信号S4が入力することにより、該位
相制御回路10は、上記作成した制御信号をそれぞれの
駆動回路11a〜11dへ送出する。これにより、各駆
動回路11a〜11dは、上記位相制御回路10からの
制御信号にしたがってインバータ2の各トランジスタT
1〜Tr4を駆動する。
【0044】このようにして上記各トランジスタTr1
〜Tr4が動作を開始すると、図4に示すような共振電
流itが変圧器3に流れ、X線管5には管電圧が印加し
始め、管電流が流れる。そして、上記X線管5の管電圧
が設定した値に近づくと、前記管電圧設定信号S1と管
電圧検出信号S5との誤差が小さくなるので、上記誤差
増幅位相決定回路15は、位相差αを大きくするように
動作し、直流電源1からの電力の供給を少なくする。X
線管5の管電圧が設定した値とほぼ等しくなると、上記
設定した管電圧及び管電流による電力に等しい電力が直
流電源1から供給できる位相でインバータ2は動作す
る。なお、このときインバータ2は、変圧器3の漏れイ
ンダクタンスLsと共振コンデンサ6の静電容量Crと
の共振周波数あるいはそれに近い周波数で動作する。
【0045】図10は第三の実施例を示す回路図であ
る。この実施例は、直流電源1を商用電源から交流を受
電し直流に整流して平滑することにより得るようにした
ものである。図10において、17は受電した商用電源
を全波整流する整流器であり、四つのダイオードD9
12からなる。また、L′はインダクタンス、C′はキ
ャパシタンスであり、このインダクタンスL′とキャパ
シタンスC′とによって上記整流器17の出力を平滑化
するようになっている。この実施例の場合は、図9に示
す実施例に比べてより出力電力を増大することができ、
例えば数10kW〜100kW程度の電力を供給するこ
とができる。なお、整流器17はサイリスタからなる整
流器に置き換えて、インバータ2の入力電圧を可変する
構成にすることにより、さらに制御範囲を広くできる。
【0046】なお、図1及び図9、図10における実施
例では、インバータ2のスイッチング素子としてトラン
ジスタを用いたものを示したが、本発明はこれらの実施
例だけに限らず、例えばGTOを用いることも可能であ
り、さらに高周波化するには、MOSFET,IGB
T,SIトランジスタ、またはSIサイリスタなどを使
用することも可能である。また、負荷はX線管5だけに
限らず、比較的高電圧の直流出力が必要な負荷ならば同
様に適用できる。さらに、図7及び図8に示した誤差増
幅位相決定回路15は、比例−積分制御によるものが一
般的であるが、これに限らず、一度デジタル値に交換し
てソフトウエアによる制御を適用してもよい。
【0047】
【発明の効果】本発明は、インバータの第一のスイッチ
としてのトランジスタTr1及び第二のスイッチとして
のトランジスタTr2よりなる第一の直列接続体と、第
三のスイッチとしてのトランジスタTr3及び第四のス
イッチとしてのトランジスタTr4よりなる第二の直列
接続体をインバータ周波数の1周期毎にスイッチを先に
投入するトランジスタを交互に動作させるため、トラン
ジスタのスイッチング損失が低減し全てのトランジスタ
の利用率を均等にできる。その結果、放熱、冷却実装の
簡単化、つまり装置の小型、軽量化を図ることが可能に
なる。また、広範囲の負荷に対する出力電圧を制御する
ことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインバータ式X線高電圧装置の一
実施例を示す回路図
【図2】図1の位相制御回路の具体的回路図
【図3】図2の各部の波形図
【図4】図3の位相制御信号でインバータを駆動したと
きの各部の波形図
【図5】図1に示すX線高電圧装置における主回路構成
部を示す回路図
【図6】従来の方法で出力電力が最大となるようにイン
バータを駆動した場合の各部の波形図
【図7】従来の方法で出力電力を小さくなるようにイン
バータを駆動した場合の各部の波形図
【図8】位相決定回路における位相差と管電圧との関係
を負荷抵抗をパラメータとして示すグラフ
【図9】第二の実施例を示す回路図
【図10】第三の実施例を示す回路図
【符号の説明】
1 直流電源 2 インバータ 3 変圧器 4 整流器 5 X線管 6 共振コンデンサ 9 位相決定回路 10 位相制御回路 11 駆動回路 14 分圧器 15 誤差増幅位相決定回路 17 整流器 it 共振電流 Tr トランジスタ D ダイオード Ls 漏れインダクタンス L′ インダクタンス Cr 共振コンデンサの静電容量 Cs 浮遊容量 Ch ケーブルの静電容量 C′ キャパシタンス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電源と、この直流電源の正極に接続さ
    れた第一のスイッチと負極に接続された第二のスイッチ
    とからなる第一の直列接続体と前記第一及び第二のスイ
    ッチにそれぞれ並列に設けられた第三及び第四のスイッ
    チからなる第二の直列接続体とを有すると共に前記第一
    から第四のスイッチにそれぞれ逆並列接続されたダイオ
    ードを有し前記直流電源の出力を交流に変換するインバ
    ータと、このインバータの出力電圧を昇圧する高電圧変
    圧器と、この高電圧変圧器の出力を直流に変換する整流
    器と、この整流器の出力側に接続されたX線管とを有
    し、前記高電圧変圧器の漏れインダクタンスまたはこの
    漏れインダクタンスと漏れインダクタンスへ直列に接続
    されたコンデンサを共振素子とするインバータ式X線管
    高電圧装置において、前記X線管より放射されるX線条
    件を設定する信号によって前記インバータの第一と第四
    のスイッチ間、及び第二と第三のスイッチ間の各動作位
    相を決める位相決定回路と、この位相決定回路からの出
    力信号及びX線曝射信号に応じて前記インバータのスイ
    ッチを動作させると共に第一と第四のスイッチとで、及
    び第二と第三のスイッチとで先に投入するスイッチをイ
    ンバータ周波数の一周期毎にそれぞれ交互に切り換えて
    制御する位相制御回路とを備えたことを特徴とするイン
    バータ式X線高電圧装置。
JP22128591A 1991-08-07 1991-08-07 インバータ式x線高電圧装置 Pending JPH0541291A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100699589B1 (ko) * 2006-04-14 2007-03-23 삼성전기주식회사 인버터 회로
JP2018156773A (ja) * 2017-03-16 2018-10-04 株式会社日立製作所 高電圧発生装置、およびそれを搭載するx線画像診断装置

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