JPH0541259U - 画像読取装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像読取装置の読取性能を向上させる。 【構成】 光源１６と原稿面２０ａとの間に、読取位置
１２以外で反射する光を制限する遮光部材１８を設け
る。また、原稿面２０ａとレンズ１３との間に、読取位
置１２以外で反射してレンズ１３に入る光を制限する遮
光部材１９を設ける。そして、光源１６からの光を原稿
面２０ａに当てて読取位置１２以外で反射する光を遮光
部材１８で制限して、また、読取位置１２以外で反射し
てレンズ１３に入る光を遮光部材１９で制限してレンズ
１３を透して光電変換素子１４に当てて光電変換素子１
４で原稿面２０ａ上の情報を読み取る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、スキャナ・ファクシミリ・転写機・複写機などの画像読取装置に 関する。詳しくは、光源からの光を読取位置で原稿面に当ててその原稿面で反射 し、レンズを透して光電変換素子に当ててその光電変換素子で前記原稿面上の情 報を読み取る画像読取装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種画像読取装置には、例えば、図５に示すように、原稿１に対向し てレンズ２、光電変換素子３からなる一対の光学系を一定の角度で配置してその 中央に光源４を配置したものや、図４に示すように、原稿１に対向してレンズ２ 、光電変換素子３からなる一対の光学系を配置してその両側部に光源４を配置し たものや、或いは、図３に示すように、原稿１をその下面に沿わせるようにした フレ−ム５内にレンズ２、光電変換素子３からなる光学系を千鳥状に配置してそ の両側部に光源４を配置したものなどがあった。そして、いずれも、光源４から の光を読取位置６で原稿面１ａへ照射し、その反射光をレンズ２を透して光電変 換素子３に当ててその光電変換素子３で前記原稿面１ａ上の情報を読み取るよう になっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上記のように、原稿面１ａ上からの反射光を同時に２つの光学系の 光電変換素子３に受光する場合、例えば図３乃至図５に示すように、読取位置６ 以外で反射する反射光７も同時に受光するため、必要な情報以外の情報も読み取 ることとなって読取性能が低下するという問題点があった。

【０００４】 そこで、この考案の目的は、画像読取装置における読取性能を向上させること にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

そのため、請求項１に記載のこの考案は、例えば以下の図示実施例のように、 光源１６からの光を読取位置１２で原稿面２０ａに当ててその原稿面２０ａで反 射し、レンズ１３を透して光電変換素子１４に当ててその光電変換素子１４で前 記原稿面２０ａ上の情報を読み取る画像読取装置において、前記光源１６と前記 原稿面２０ａとの間に、前記読取位置１２以外で反射する光を制限する遮光部材 １８を設けてなる、ことを特徴とする。

【０００６】 また、請求項２に記載のこの考案は、例えば以下の図示実施例のように、光源 １６からの光を読取位置１２で原稿面２０ａに当ててその原稿面２０ａで反射し 、レンズ１３を透して光電変換素子１４に当ててその光電変換素子１４で前記原 稿面２０ａ上の情報を読み取る画像読取装置において、前記原稿面２０ａと前記 レンズ１３との間に、前記読取位置１２以外で反射して前記レンズ１３に入る光 を制限する遮光部材１９を設けてなる、ことを特徴とする。

【０００７】

【作用】

そして、請求項１に記載の考案では、光源１６と原稿面２０ａとの間において 、読取位置１２以外での光の反射を遮光部材１８で制限する。

【０００８】 また、請求項２に記載の考案では、原稿面２０ａとレンズ１６との間において 、読取位置１２以外で反射してレンズ１３に入る光を遮光部材１９で制限する。

【０００９】

【実施例】

以下、図面を参照しつつ、この考案の実施例について説明する。 図１は、画像読取装置の概略構成図である。符号１０は、チャンネル状のフレ −ムである。その下面開口側には、開口を塞ぐように原稿ガラス１１を固定する 。原稿ガラス１１下面略中央には、フレ−ム１０の長さ方向にライン状の読取位 置１２を設定する。一方、フレ−ム１０内には、レンズ１３と光電変換素子１４ よりなる等倍型の光学系１５を、図２に示すように、読取位置１２に対してその 両側に千鳥状に配置する。そして、図１に示すように、原稿ガラス１１面に対し て一定の角度を持たせて読取位置１２に向ける。また、その光学系１５の両側に は、長尺の光源１６を配置する。その光源１６には、一定の開口を有する保護カ バ−１７を設けてその開口１７ａを読取位置１２側に向ける。

【００１０】 そして、原稿２０を原稿ガラス１１の下面に沿って搬送し、光源１６からの光 で原稿面２０ａを照射する。その照射した原稿面２０ａからの反射光を光学系１ ５のレンズ１３で絞って光学変換素子１４に当てて原稿面２０ａ上の情報を読み 取る。

【００１１】 ところで、原稿ガラス１１の下面には、読取位置１２部分を残して遮光部材１ ８を接着、コ−ティングなどにより取り付ける。遮光部材１８は、例えばポリエ ステルフィルムなどの高分子材料よりなり、色、形状、材質などで光を吸収する 部材を用いる。また、左右の両光源１６に設けた保護カバ−１７の下側開口縁と 読取位置１２とを結ぶ線が原稿ガラス１１の上面と交差する位置より側方を前記 のような遮光部材１８の接着、コ−ティングなどにより覆う。尚、遮光部材１８ は、原稿ガラス１１の上下両面に設けたが、いずれか一方の面のみに設けてもよ い。

【００１２】 また、読取位置１２上の原稿ガラス１１上面には、前記の遮光部材１８と同様 な材料よりなる細幅板状の遮光部材１９を図２にも示すように、読取位置１２に 沿って左右の光学系１５間を仕切るようにフレ−ム１０の長さ方向に取り付ける 。

【００１３】 そして、光源１６からの光を遮光部材１８で光源１６と原稿２０面との間で遮 光し、読取位置１２以外を照射しないようにして読取位置１２以外で反射する光 を制限する。また、遮光部材１９で読取位置以外で反射してレンズ１３に入る光 を原稿面２０ａとレンズ１３との間で遮光し、読取位置以外で反射してレンズ１ ３に入る光を制限する。 尚、以上の画像読取装置は、等倍型の光学系について述べたが、例えば縮小型 、密着型の光学系であってもよい。

【００１４】

【考案の効果】

従って、請求項１に記載の考案によれば、光源と原稿面との間において、読取 位置以外での光の反射を遮光部材で制限するので、必要な情報のみが光電変換素 子へ入り、読取精度が向上する。

【００１５】 また、請求項２に記載の考案では、原稿面とレンズとの間において、読取位置 以外で反射してレンズに入る光を遮光部材で制限するので、必要な情報のみが光 電変換素子へ入り、読取精度が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例である画像読取装置の概略
構成図である。

【図２】その画像読取装置の光学系と遮光部材の配置を
示す部分斜視図である。

【図３】従来の画像読取装置の概略構成図である。

【図４】従来の他の画像読取装置の概略構成図である。

【図５】従来の更に他の画像読取装置の概略構成図であ
る。

【符号の説明】

１２ 読取位置 １３ レンズ １４ 光電変換素子 １６ 光源 １８ 遮光部材 １９ 遮光部材 ２０ａ 原稿面

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 光源からの光を読取位置で原稿面に当て
   てその原稿面で反射し、レンズを透して光電変換素子に
   当ててその光電変換素子で前記原稿面上の情報を読み取
   る画像読取装置において、前記光源と前記原稿面との間
   に、前記読取位置以外で反射する光を制限する遮光部材
   を設けてなる、画像読取装置。
2. 【請求項２】 光源からの光を読取位置で原稿面に当て
   てその原稿面で反射し、レンズを透して光電変換素子に
   当ててその光電変換素子で前記原稿面上の情報を読み取
   る画像読取装置において、前記原稿面と前記レンズとの
   間に、前記読取位置以外で反射して前記レンズに入る光
   を制限する遮光部材を設けてなる、画像読取装置。