JPH0541220U - リミツタ回路 - Google Patents

リミツタ回路

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Publication number
JPH0541220U
JPH0541220U JP9734791U JP9734791U JPH0541220U JP H0541220 U JPH0541220 U JP H0541220U JP 9734791 U JP9734791 U JP 9734791U JP 9734791 U JP9734791 U JP 9734791U JP H0541220 U JPH0541220 U JP H0541220U
Authority
JP
Japan
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voltage
temperature
circuit
diode
limiter
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Pending
Application number
JP9734791U
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English (en)
Inventor
崇浩 野澤
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 変動の抑制された安定した振幅制限特性を得
る。 【構成】 電源電圧は、ツェナダイオードZDを中心と
した安定化電圧発生回路50の作用によって良好に安定
化され、更に温度補償回路40を介してリミッタ動作用
のダイオードDA,DBに印加される。このとき、温度
補償回路40のトランジスタQ1,Q2のベース−エミ
ッタ間電圧がダイオードDA,DBの順方向降下電圧の
温度変動に対応して変動するため、両者がキャンセルさ
れて温度変動は良好に抑制される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はリミッタ回路にかかり、特に、その温度特性の安定化に対する改良に 関する。
【0002】
【従来の技術】
リミッタ回路は、過大レベルの出力防止,振幅制限,波形整形などを行うため に、多くの電子機器において広範囲に使用されている。図3(A)には、従来の リミッタ回路10が示されている。同図において、入力端子T1に入力された信 号は増幅器12で増幅された後出力抵抗R1に供給され、更に出力抵抗R1から 出力ライン14を経て出力端子T2 に導かれる。ここで、出力ライン14と基 準電位としてのアースとの間には、2つのダイオードD1,D2が逆並列に接続 されている。
【0003】 出力ライン14の信号が、アース電位よりダイオードD1の順方向降下電圧V d 以上の高いレベルになろうとすると、このダイオードD1が導通して+Vd以下 に信号レベルが抑えられる。逆に、出力ライン14の信号レベルが、アース電位 よりダイオードD2の順方向降下電圧Vd以下の低いレベルになろうとすると、 このダイオードD2が導通して−Vd以上に信号レベルが抑えられる。
【0004】 このため、増幅器12の出力信号波形が同図(B)の点線で示すように変化し たとすると、出力端子T2のリミッタ出力波形は実線で示すようになり、±Vd の範囲内に振幅が制限されることになる。
【0005】 次に、図4(A)には、他の従来のリミッタ回路20が示されている。この例 では、プラス電源V1とマイナス電源V2が各々用意される。そして、出力ライ ン14とプラス電源V1との間には、そのアノードが出力ライン14側に,カソ ードがプラス電源V1側となるようにダイオードD3が接続されている。また、 出力ライン14とマイナス電源V2との間には、そのカソードが出力ライン14 側に,アノードがマイナス電源V2側となるようにダイオードD4が接続されて いる。
【0006】 出力ライン14の信号が(V1+Vd)を上回ろうとすると、ダイオードD3 が導通して(V1+Vd)以下に信号レベルが抑えられる。逆に、出力ライン1 4の信号レベルが(V2−Vd)を下回ろうとすると、ダイオードD4が導通し て(V2−Vd)以上に信号レベルが抑えられる。
【0007】 このため、増幅器12の出力信号波形が同図(B)の点線で示すように変化し たとすると、出力端子T2のリミッタ出力波形は実線で示すようになり、上限リ ミットレベル(V1+Vd)と下限リミットレベル(V2−Vd)の範囲内に振幅 が制限されることになる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、ダイオードD1〜D4の順方向降下電圧Vdは、約−2[mV/℃ ]の割合で変化する温度特性を持っている。このため、温度が変化するとVdも 変動することになる。
【0009】 従って、所定の基準温度に対してリミットレベルを定めたとしても、温度が基 準温度からt℃上昇するとリミットレベルが矢印F1方向に2・t[mV]変化 し、温度が基準温度からt℃下降するとリミットレベルが矢印F2方向に2・t [mV]変化する。このため、特性が不安定となって、実質的に振幅制限がかか らなくなったり、振幅制限がかかり過ぎて所望のリミッタ波形を得ることができ ないという不都合が生ずる。
【0010】 また、図4のリミッタ回路20では、プラス電源V1,マイナス電源V2の変 動によってもリミットレベルが影響を受けることになり、特性は一層不安定とな る。 本考案はこれらの点に着目したもので、温度変化に対して安定した特性を得る ことができるリミッタ回路を提供することを、その目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案は、振幅制限の対象となる信号の出力ラインと基準電圧との間にダイオ ードを接続して振幅制限を行うリミッタ回路において、前記基準電圧を安定化し て出力する安定化電圧発生回路と、前記ダイオードの温度特性に相当する温度特 性を備えた制御素子を介して前記安定化電圧発生回路の出力電圧を補償出力する 温度補償回路とを備えたことを特徴とする。
【0012】
【作用】
本考案によれば、安定化電圧発生回路によって安定化された電圧が温度補償回 路の制御素子を介してダイオードに印加される。このとき、ダイオードに温度特 性による変動が生ずると、制御素子にも同様の変動が生じて両者が打ち消される ようになり、温度補償が行われた良好なリミッタ動作が行われる。
【0013】
【実施例】
以下、本考案によるリミッタ回路の一実施例を、添付図面を参照しながら説明 する。なお、上述した従来技術と同様又は相当する構成部分には同一の符号を用 いることとする。 図1には、本実施例にかかるリミッタ回路30の構成が示されている。同図に おいて、入力信号の増幅を行う増幅器12の出力側には、直流カット用のコンデ ンサC1を介して出力抵抗R1が接続されている。そして、この出力抵抗R1の 出力側の出力ライン14が出力端子T2に接続されている。この出力ライン14 には、ダイオードDAのアノード側とダイオードDBのカソード側が各々接続さ れており、ダイオードDAのカソード側とダイオードDBのアノード側は、温度 補償回路40を介して安定化電圧発生回路50に接続されている。
【0014】 次に、安定化電圧発生回路50について説明する。同図において、基準電圧を 与えるプラスの電源+Vccとマイナスの電源−Vccとの間には、抵抗R2,ツェ ナダイオードZD,抵抗R3がその順で直列に接続されている。また、ツェナダ イオードZDのカソード−アノード間には、抵抗R4,抵抗R5による直列回路 が並列に接続されている。これらのうち、ツェナダイオードZDには、ツェナ電 圧のバラツキが少なく温度特性の良好な素子が用いられている。一般には、ツェ ナ電圧が5V前後の素子の温度特性が良好である。また、各抵抗R2〜R5にも 、同様にバラツキの小さいものが用いられている。これにより、同図のPa−P b間にバラツキや温度変化による変動の小さい安定した電圧が発生するようにな っている。
【0015】 次に、温度補償回路40について説明する。同図において、電源+Vcc, −V cc の間には、NPN型のトランジスタQ1,抵抗R6,抵抗R7,PNP型のト ランジスタQ2が各々直列に接続されている。電源+Vccには、トランジスタQ 1のコレクタが接続されており、電源−VccにはトランジスタQ2のコレクタが 接続されている。また、トランジスタQ1,Q2のエミッタ間に抵抗R6,R7 が直列に接続されている。これらのトランジスタQ1,Q2が、温度補償を行う 制御素子として作用する。
【0016】 トランジスタQ1のベースは安定化電圧発生回路50の接続点Paと接続され ており、トランジスタQ2のベースは接続点Pbと接続されている。また、抵抗 R6,R7間の接続点PcとコンデンサC1の出力側との間には、バイアス抵抗 R8が接続されている。 そして、トランジスタQ1のエミッタがリミッタ動作を行うダイオードDAの カソードに接続されており、これによってダイオードDAに補償電圧VAが印加 されるようになっている。また、トランジスタQ2のエミッタが同様にリミッタ 動作を行うダイオードDBのアノードに接続されており、これによってダイオー ドDBに補償電圧VBが印加されるようになっている。
【0017】 次に、以上のように構成された実施例の動作について、図2の波形図を参照し ながら説明する。 まず、上述したように、安定化電圧発生回路50のPa−Pb間には、変動の 小さい安定した電圧が発生する。そして、これらの電圧がトランジスタQ1,Q 2のベースに各々供給される。 ここで、トランジスタQ1のベース電圧(Paの電圧)をVB1,エミッタ電圧 をVE1,ベース−エミッタ間電圧をVBE1とし、トランジスタQ2のベース電圧 (Pbの電圧)をVB2,エミッタ電圧をVE2,ベース−エミッタ間電圧をVBE2 とすると、 VE1=VB1−VBE1 E2=VB2+VBE2 ………………………(1) となる。
【0018】 また、トランジスタQ1のエミッタ電圧VE1が補償電圧VA,トランジスタQ 2のエミッタ電圧VE2が補償電圧VBであり、ダイオードDA,DBの順方向降 下電圧がVdであるとすると、ダイオードDAによる上側リミットレベルLhとダ イオードDBによる下側リミットレベルLlは、それぞれ、 Lh=VE1+Vd=VB1−VBE1+Vdl=VE2−Vd=VB2+VBE2−Vd …………(2) となる。
【0019】 ここで、トランジスタQ1,Q2のベース−エミッタ間電圧VBE1,VBE2はダ イオードDA,DBの順方向降下電圧Vdと同じく約0.7Vであり、かつ、− 2mV/℃で変化する温度特性を持っている。従って、 Lh≒VB1l≒VB2 ……………………………………(3) となり、ダイオードDA,DBの温度特性はトランジスタQ1,Q2のベース− エミッタ間電圧VBEの温度特性で打ち消されることになる。
【0020】 このため、振幅制限幅LW=(Lh−Ll)は、図2に示すように、 LW=VB1−VB2 ……………………………(4) となる。すなわち、安定化電圧発生回路50によってPa−Pb間に安定して得 られる電圧の差となり、リミッタレベルは安定したものとなる。
【0021】 次に、温度補償回路40において、抵抗R6,R7の値を等しくすると、接続 点Pcの電圧,すなわち出力ライン14の直流レベルVCは、 VC=(VE1+VE2)/2 =(VB1−VBE1+VB2+VBE2)/2 =(VB1+VB2)/2 となり、接続点Pa,Pb間の電圧の中点の電圧(リミット幅LWの中央の電圧 )となる。また、トランジスタQ1のベース−エミッタ間電圧VBE1とトランジ スタQ2のベース−エミッタ間電圧VBE2が減算されているので、温度変化によ ってVCが変動することはない。
【0022】 他方、接続点Pcは、バイアス抵抗R8を介して出力抵抗R1の入力側と接続 されており、増幅器12の出力の直流成分がコンデンサC1でカットされている 。このため、増幅器12から出力される信号波形が図2の点線の如く変化したと すると、リミッタ回路30によるリミッタ波形は実線のようになり、信号波形が 上下対象に良好に振幅制限されることになる。
【0023】 このように、本実施例によれば、安定化電圧発生回路50及び温度補償回路4 0によって、ダイオードDA,DBに温度補償された安定した基準電圧が印加さ れるので、温度変化などの変動要因に対するリミットレベルの変動が良好に抑制 され、安定したリミッタ特性が得られる。
【0024】 なお、本考案は、何ら上記実施例に限定されるものではなく、たとえば次のよ うなものも含まれる。 (1)前記実施例では、信号波形の上下両方をリミットする場合であるが、いず れか片側だけリミットするような場合にも本考案は同様に適用可能である。 (2)回路構成も、同様の作用を奏するように種々設計変更が可能である。
【0025】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によるリミッタ回路によれば、基準電圧を安定化 電圧発生回路によって安定化するとともに、これとダイオードとの間に温度補償 回路を設け、これによって温度変化によるダイオードの特性変動を打ち消すよう にしたので、電源変動や温度変化によるリミッタレベルの変動が抑制されて良好 で安定したリミッタ特性が得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例にかかるリミッタ回路の構成
図である。
【図2】前記実施例における動作波形例を示す説明図で
ある。
【図3】従来のリミッタ回路の一例を示す説明図であ
る。
【図4】従来のリミッタ回路の一例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
12…増幅器、14…出力ライン、30…リミッタ回
路、40…温度補償回路、50…安定化電圧発生回路、
C1…直流カットコンデンサ、DA,DB…ダイオー
ド、Pa,Pb,Pc…接続点、Q1,Q2…トランジ
スタ(制御素子)、R1〜R8…抵抗、T1,T2…端
子、VA,VB…補償電圧、+Vcc,−Vcc…電源、Z
D…ツェナダイオード。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振幅制限の対象となる信号の出力ライン
    と基準電圧との間にダイオードを接続して振幅制限を行
    うリミッタ回路において、前記基準電圧を安定化して出
    力する安定化電圧発生回路と、前記ダイオードの温度特
    性に相当する温度特性を備えた制御素子を介して前記安
    定化電圧発生回路の出力電圧を補償出力する温度補償回
    路とを備えたことを特徴とするリミッタ回路。
JP9734791U 1991-10-30 1991-10-30 リミツタ回路 Pending JPH0541220U (ja)

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JP9734791U JPH0541220U (ja) 1991-10-30 1991-10-30 リミツタ回路

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ID=14189953

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010130288A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Yamaha Corp 増幅器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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