JPH0540425A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH0540425A
JPH0540425A JP21810891A JP21810891A JPH0540425A JP H0540425 A JPH0540425 A JP H0540425A JP 21810891 A JP21810891 A JP 21810891A JP 21810891 A JP21810891 A JP 21810891A JP H0540425 A JPH0540425 A JP H0540425A
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耕一 谷川
Akihiko Takeuchi
竹内  昭彦
Yasumasa Otsuka
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 定着ローラ表層および加圧ローラの表面を漏
洩電流による熱で破壊することなく、オフセット抑制電
界を形成することができる定着装置を提供する。 【構成】 定着ローラ1はアルミニウムやステンレスな
どの中空の芯金102を有し、該芯金102の外周面は
厚さ30μmのPFAチューブからなる離型層101で
被覆されている。このような弗素樹脂チューブの離型層
101では通常、体積抵抗値が1014Ωcm以上、絶縁
耐圧1KV以上である。加圧ローラ3には導電性シリコ
ンゴムからなる弾性層302が形成され、弾性層302
は接地されている。弾性層302の表面は厚さ30μm
のPFAチューブからなる離型層303で被覆されてい
る。定着ローラ1の芯金102には−500Vの電位が
外部電源14から与えられ、定着ローラ1と加圧ローラ
3との間には500Vの電位差が与えられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザービームプリン
ター、複写機などの画像形成装置に用いられる定着装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置には、図5に示すように、
未定着トナー像taを加熱および加圧することによって
転写材Pに永久画像tbとして定着させる定着装置が用
いられている。
【0003】定着装置は、定着ローラ1を備える。定着
ローラ1は、アルミニウム・鉄等などの中空の芯金から
なる。定着ローラ1には、ハロゲンランプからなるヒー
タ2が内蔵され、このヒータ2によって定着ローラ1の
加熱が行われる。
【0004】定着ローラ1には加圧ローラ3が回転可能
に圧接され、加圧ローラ3は定着ローラ1に従動回転さ
れる。加圧ローラ3は、鉄やステンレス等の芯金304
を有し、該芯金304の外周面はシリコンゴムなどの離
型性を有する弾性層305で被覆されている。定着ロー
ラ1と加圧ローラ3とはばね部材(図示せず)などの付
勢手段により互いに所定の加圧力で接触し、かつ転写材
Pを挟圧搬送するためのニップ部を形成する。
【0005】定着ローラ1の周囲には、定着ローラ1の
表面温度を検出する感温素子6と、定着後の転写材Pを
定着ローラ1から確実に分離するための分離爪7と、定
着ローラ1表面に付着したオフセットトナーtcなどを
定着ローラ1表面から除去するクリーニング部材8と配
置されている。
【0006】感温素子6の検出温度は定着ローラ1の表
面温度制御に用いられる。感温素子6の検出温度に応じ
て温調回路によりヒータ2への通電が制御され、定着ロ
ーラ1の表面温度は所定の熱定着温度に保持される。
【0007】定着ローラ1の面から転写材Pを分離する
分離爪7は、その先端エッジ部が定着ローラ1の面に適
当な加圧力で接触するように配置されている。クリーニ
ング部材8は、定着ローラ1表面に押圧接触されている
フェルト部材からなり、該フェルト部材は定着ローラ1
表面に付着したトナーtcや紙粉等を拭掃除去する。
【0008】定着ローラ1と加圧ローラ3との間のニッ
プ部の入口には、入り口ガイド10が配置され、該ニッ
プ部の出口には出口ガイド11が配置されている。入り
口ガイド10および出口ガイド11は下部筐体9に取り
付けられている。
【0009】定着時、転写材Pは入り口ガイド10を通
って定着装置内に進入する。転写材Pは、互いに圧接さ
れながら回転駆動されている定着ローラ1と加圧ローラ
3との間のニップ部に差し込まれる。転写材Pのニップ
部の通過中、転写材P上の未定着トナー像taが熱およ
び圧力を受け、転写材P上には永久画像tbが形成され
る。
【0010】定着処理後、転写材Pはその先端部が分離
爪7に当接されることによって定着ローラ1から分離さ
れ、出口ガイド11を通して定着装置外へ排出される。
【0011】上記定着過程では未定着トナー像taを直
接に加熱加圧することによって軟化させ、未定着トナー
像taを永久画像tbとして転写材Pに固着させるプロ
セスが行われているが、トナー像の一部は定着ローラ1
表面に付着する(以下、「オフセット」と記す。)こと
がある。
【0012】定着ローラ1の回転に伴いオフセットトナ
ーtcは移動され、該オフセットトナーtcが転写材P
の不当な場所に定着されることによって転写材Pを汚す
ことがある。また、オフセットトナーtcが加圧ローラ
3に転移し、転写材Pの裏を汚し、または転写材Pの加
圧ローラ3からの分離を困難にすることがある。オフセ
ットの主な原因として、トナーとローラとの物理的結合
力および静電気力の二つをあげることができる。前者を
原因とするオフセットに対してはローラ表面の滑らかさ
を向上し、表面エネルギーを小さくすることによって効
果がある。具体的にこのような性質を持つ材料としては
PTFEやPFA等の弗素樹脂をあげることができる
が、これらの弗素樹脂は定着ローラ1の被覆材料として
必要な耐熱性、耐摩耗性、耐食性に関しても優れてい
る。後者の静電気力は摩擦や剥離などによって帯電した
定着ローラ1、加圧ローラ3、転写材Pなどがつくる電
界中において帯電粉体であるトナーに働き、定着ローラ
1との間の引力あるいは加圧ローラ3、転写材Pとの間
の斥力が強く働く場合には、しばしば著しいオフセット
を起こす。
【0013】このような電気的作用によるオフセットを
軽減させるための有効な手段として、定着ローラ1にト
ナーと逆極性の電圧を印加したり、整流素子で定着ロー
ラ1と加圧ローラ3との間に形成される電界の向きを操
作して電界の作用によりトナーを抑え込むという方法が
考えられている。この手段で重要なことは、ニップ部付
近に強電界を得るために定着ローラ1の芯金のみならず
弾性ローラである加圧ローラ3も表層付近を導電性物質
で構成しなければ効果が半減してしまうという点であ
る。
【0014】最もオフセットに対する抑制効果を得るこ
とができる定着装置として、図6に示すように、弾性層
302の表層が導電性PFAチューブからなる離型層3
01で被覆されている加圧ローラ3と、芯金102の表
面がPFAチューブ101で被覆されている定着ローラ
1とを備え、芯金102にはトナーの帯電極性と逆の極
性の電圧を印加しているものがある。この定着装置で
は、ニップ部付近にオフセットを抑制するための強電界
を得ることができ、顕著なオフセット抑制効果がある。
また、定着ローラ1の芯金102に印加する電圧を高く
するとより多くの種類の転写材に対応することができ
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、印加電圧を上
げると、放電や漏電などの危険性が増加する。すなわ
ち、定着ローラ1の表面は離型性を向上させることを主
な目的としてPFAチューブからなる離型層101で被
覆されているから、定着ローラ1と加圧ローラ3との間
に高電位差を与える場合、耐絶縁性に関しては不十分な
ものである。通常の定着ローラの離型層としては数十μ
mの離型性の良い樹脂のコーティングまたはチューブ等
が用いられるが、コーティング層中にはピンホール、ク
ラック等の構造欠陥が存在しており、その部分での絶縁
耐圧が低下している。また、チューブを用いることによ
ってこれらの欠陥は低減するが、定着ローラ1には複数
の当接物が当接され、該定着ローラ1の当接物との接触
部分では摩耗により離型層の厚みが不十分になり絶縁耐
圧が低下する。
【0016】実際に離型層の絶縁耐圧が印加電位差に比
べ不十分になると、電源14の電流容量の不足に伴い電
位差が縮小し、オフセットに対する効果が半減すると共
に、転写材Pを通じて電流が流れ出し、転写機構にまで
悪影響を与えることがある。また、転写材Pにトナーと
逆の極性の電荷を注入する恐れがある。転写材Pにトナ
ーと逆の極性の電荷を注入すると、転写材Pのトナー保
持力が減じられるから、オフセットが促進されることに
なる。さらに、定着ローラ1と加圧ローラ3との間に漏
洩電流が流れるから離型層101,301が漏洩電流に
よる発熱で破壊されることがある。その結果、トナーに
対する離型性が低下し、トナーが定着ローラ1に付着し
易くなる。この付着トナーは画像の剥ぎ取り、転写材の
ローラへの巻き付けなどの原因となる。
【0017】本発明の目的は、定着ローラの表層および
加圧ローラの表面を漏洩電流による熱で破壊することな
く、オフセット抑制電界を形成することができる定着装
置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的は、未定着現像剤像が形成されている転写材を挟圧搬
送するためのニップ部を定着ローラと加圧ローラとで形
成し、該ニップ部で上記転写材を加熱および加圧するこ
とによって上記未定着現像剤像を上記転写材上に永久画
像として定着させる定着装置において、上記定着ローラ
は、芯金と、該芯金の外周面を被覆している絶縁材製の
被覆層とを有し、上記加圧ローラは、導電性を有する弾
性層と、該弾性層を被覆している絶縁材製の被覆層とを
有し、上記定着ローラの芯金と上記加圧ローラの弾性層
との間に電位差が与えられることにより達成される。
【0019】
【作用】本発明の定着装置では、上記定着ローラの芯金
と上記加圧ローラの弾性層との間に電位差が与えられ
る。上記定着ローラと上記加圧ローラとの間にはオフセ
ット抑制電界が形成され、上記定着ローラの被覆層およ
び上記加圧ローラの被覆層は漏洩電流による熱破壊から
保護される。
【0020】
【実施例】以下に、本発明の定着装置の実施例について
図面を参照しながら説明する。
【0021】図1は本発明の定着装置の一実施例を示す
構成図である。
【0022】定着装置は、図1に示すように、定着ロー
ラ1を備える。定着装置1はアルミニウムやステンレス
などの中空の芯金102を有し、該芯金102の外周面
は厚さ30μmのPFAチューブからなる離型層101
で被覆されている。このような弗素樹脂チューブの離型
層101では、通常、体積抵抗率が1014Ωcm以上、
絶縁耐圧1KV以上である。この高い絶縁性、耐圧性が
得られるのはチューブ成形することによってピンホール
等の欠陥ををその構造に含まなくなり、PFA樹脂が本
来持っている高い絶縁性が確保されるからである。
【0023】このようなPFAチューブからなる離型層
101を有する定着ローラ1が用いられている定着装置
では、芯金102に高電圧を印加しても転写材Pに電流
が流れ出ることがなくなり、電圧源14の電流容量が小
さくても印加電圧が降下することがなく、安定した電圧
の供給をすることができる。また、定着ローラ1周囲に
配置されている温度検知素子(図示せず)等に対して電
流が漏洩することがなくなり、安全性、電気素子保護な
どの効果を得ることができる。さらに、漏洩電流が微小
であるから、転写機構に影響を及ぼすことがなくなり、
良好な転写画像を得ることができる。
【0024】これに対し、加圧ローラ3には導電性シリ
コンゴムからなる弾性層302が形成され、弾性層30
2は接地されている。弾性層302の表面は厚さ30μ
mのPFAチューブからなる離型層303で被覆され、
離型性が向上されている。PFAなどの弗素樹脂は摩擦
により負に帯電し易いから、負極性帯電トナーを使用す
る場合、離型層が弗素樹脂からなる加圧ローラとトナー
との間に静電的斥力が働き、オフセットの原因になるこ
とがある。しかし、本実施例では、弾性層302に導電
性シリコンゴムが用いられ離型層303をなすPFA樹
脂が30μmと薄いから、加圧ローラ3の電気容量とし
ては大きくなり、摩擦帯電によって生じた電荷による表
面電位の上昇を低く抑えることができ、摩擦帯電による
オフセットの悪化を防ぐことができる。この導電性を有
する弾性層302の電気抵抗としては体積抵抗で105
Ωcm以下のものが望ましい。また、絶縁性を有する離
型層303を形成する弗素樹脂の厚さに関しては、定着
ローラ1および加圧ローラ3に与える電位差を3KV以
下でオフセット抑制効果を得るためには100μm以下
のものが望ましい。
【0025】以上により、定着ローラ1の芯金102に
−500Vの電位を外部電源14から与え、定着ローラ
1と加圧ローラ3との間に500Vの電位差を与えるこ
とにより、良好なオフセット抑制効果が得られ、トナー
の付着を防止することができる。PFA樹脂の絶縁耐圧
は20KV/mm程度であるから、厚さ30μmである
離型層303であれば600Vの絶縁耐圧を確保するこ
とができる。本実施例では定着ローラ1、加圧ローラ3
にそれぞれこの絶縁耐圧を確保していることになるが、
これによって例え一方の離型層101に欠陥があったと
しても離型層303によって絶縁耐圧が確保されている
から、定着ローラ1と加圧ローラ3との間の電位差が維
持できなくなることは無い。また定着ローラ1の離型層
101が温度検知素子等の当接物との摺擦によって破壊
されたとしても同様に定着ローラ1と加圧ローラ3との
間のオフセット抑制電位差は確保される。そして、漏洩
電流はなくなり各離型層101,303は熱的な破壊を
受けず,本来の高い離型性を維持することができる。
【0026】次に、定着装置に対する通紙テストおよび
そのテストで得られた評価について説明する。
【0027】定着ローラ1および加圧ローラ3の離型層
としてPFAチューブを用いた場合のオフセットおよび
ローラ汚れの評価を表1に示す。定着ローラ1の芯金1
02には−500Vの電位を与え、加圧ローラ3の弾性
層302は接地されている。表1中のそれぞれの評価は
20万枚の通紙を行なった場合のものである。
【0028】
【表1】 表中No.4,5,6は加圧ローラ3の離型層としてカ
ーボン分散PFAチューブを用いて表面まで導電化を図
ったものであり、加圧ローラ3の摩擦帯電をなくして表
面電位を接地電位に等しく取れるから、初期オフセット
に対しては顕著な効果がある。しかし、テスト途中で定
着ローラ1の離型層101を形成するPFAチューブが
破損し、定着ローラ1および加圧ローラ3間の電位差が
得られなくなり、途中からオフセットの発生が増加し
た。また、離型層101の損傷を介して加圧ローラ3に
電流が漏れ、加圧ローラ3の離型層303を形成するP
FAチューブにはジュール熱が与えられ、離型層303
が破壊され、本来の離型性を低下させてしまうことが確
認された。また、表1からわかるように導電性PFAチ
ューブを加圧ローラ3の離型層として用いた場合には、
定着ローラ1の離型層の絶縁耐圧が十分であっても、加
圧ローラ3にトナーが付着、蓄積してしまう。
【0029】一方、加圧ローラ3の離型層に絶縁性のP
FAチューブを用いた例が表中のNo.1,2,3であ
る。加圧ローラ摩擦帯電によって表面電位としては負の
電位が観測されており、チューブが厚くなると値が大き
くなることがわかる。オフセットもこの値を反映してお
り、本実施例では負極性帯電トナーを用いているために
チューブを厚くするとオフセットが悪化する。正極性帯
電トナーを用いる場合には定着ローラのPFAチューブ
に同様のことがいえる。表1のオフセット評価からチュ
ーブの厚さとしては100μm以下が好ましいことがわ
かる。定着ローラ1および加圧ローラ3間に与える電位
差を大きくすることにより、100μm以上のチューブ
を用いることもできるが、厚みが増すと熱拡散特性が悪
化し絶縁耐圧が期待したものより低下するから、オフセ
ット抑制とのバランスを取るのが難しくなる。ローラ汚
れに関してはNo.1,2については良好であり、大き
な改善がみられたのに対し、20μmPFAチューブを
用いた加圧ローラ3の場合には軽微なトナー付着がみら
れた。これは定着ローラ1のPFAチューブが破損した
ために、加圧ローラ3のPFAチューブに絶縁耐圧を越
えた電圧が掛かり熱破壊を起こしたものと考えられる。
【0030】次に、他の定着装置について説明する。
【0031】図2は本発明の定着装置の他の実施例を示
す構成図である。
【0032】他の定着装置では、オフセットに対して更
なる効果を得るために加圧ローラ3の弾性層302を整
流素子15を介して接地している。この整流素子15の
接続の方法としては、トナーと逆極性の電荷が接地側か
ら弾性材に移動できる方向に接続する。これによって加
圧ローラ3はトナーと逆極性の電圧にバイアスされるこ
とになり、オフセットを抑制する効果をもつ(セルフバ
イアス効果)。本実施例においてはPFAチューブから
なる離型層303の帯電による表面電位を相殺する程度
のセルフバイアス効果が得られ、オフセットを抑制する
ことができる。また、定着ローラ1の離型層101およ
び加圧ローラ3の離型層303が絶縁物質であるから、
整流素子15による高電圧保持に対しても強く、絶縁破
壊を抑制できてローラ汚れを防止することができる。
【0033】次に、さらに他の定着装置について説明す
る。図3は本発明の定着装置のさらに他の実施例を示す
構成図である。さらに他の定着装置では、負極性帯電ト
ナーに対してオフセット抑制電界を得るために、加圧ロ
ーラ3の弾性層302に電源14により+500Vの電
位を与えている。オフセット抑制効果としては図1の定
着装置と同じであるが、加圧ローラ3には当接物がない
ために機械的な離型層303の破損はなく、周囲の部材
との絶縁耐圧も加圧ローラ3の離型層303により確保
している。そして当接物のある定着ローラ1は芯金17
が接地され、、摩耗により離型層101が破損しても転
写材Pや周囲の部材に電流が漏洩することがなく、画質
確保のみならず安全面でも優れた効果を発揮する。
【0034】さらに、定着ローラ1の周辺部材との絶縁
空隙が確保されるならば、図4に示すように、整流素子
15を介して接地することにより、オフセットに対して
より一層の効果を得ることができる。
【0035】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の定着装
置によれば、上記定着ローラの芯金と上記加圧ローラの
弾性層との間に電位差が与えられることによって、上記
定着ローラの被覆層および上記加圧ローラの被覆層を漏
洩電流による熱破壊から保護しながらオフセット抑制電
界を形成することができ、オフセットおよびローラ表面
のトナー付着を防止することできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の定着装置の一実施例を示す構成図であ
る。
【図2】本発明の定着装置の他の実施例を示す構成図で
ある。
【図3】本発明の定着装置のさらに他の実施例を示す構
成図である。
【図4】本発明の定着装置のさらに他の実施例を示す構
成図である。
【図5】従来の定着装置の一例を示す構成図である。
【図6】従来の定着装置の他の例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 定着ローラ 2 ヒータ 3 加圧ローラ 14 電源 15 整流素子 101,303 離型層 102,304 芯金 301 導電性被覆層 302 弾性層 P 転写材 ta 未定着トナー像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 康正 東京都大田区下丸子三丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未定着現像剤像が形成されている転写材
    を挟圧搬送するためのニップ部を定着ローラと加圧ロー
    ラとで形成し、該ニップ部で上記転写材を加熱および加
    圧することによって上記未定着現像剤像を上記転写材上
    に永久画像として定着させる定着装置において、上記定
    着ローラは、芯金と、該芯金の外周面を被覆している絶
    縁材製の被覆層とを有し、上記加圧ローラは、導電性を
    有する弾性層と、該弾性層を被覆している絶縁材製の被
    覆層とを有し、上記定着ローラの芯金と上記加圧ローラ
    の弾性層との間に電位差が与えられることを特徴とする
    定着装置。
  2. 【請求項2】 定着ローラと加圧ローラとの間に与えら
    れる電位差の最大値をVMAX(V)とし、該定着ローラの
    被覆層を形成する絶縁材の絶縁耐圧をV1(KV/mm)
    とし、上記加圧ローラの被覆層を形成する絶縁材の絶縁
    耐圧をV2(KV/mm)とし、上記定着ローラの被覆層
    の厚さをd1(μm)とし、上記加圧ローラの被覆層の厚
    さをd2(μm)とするとき、d1>VMAX/V1およびd2
    >VMAX/V2の関係を満足することとする請求項1に記
    載の定着装置。
  3. 【請求項3】 定着ローラの被覆層が弗素樹脂からな
    り、加圧ローラの被覆層が弗素樹脂からなることとする
    請求項2に記載の定着装置。
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Cited By (4)

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