JPH0540424U

JPH0540424U - エンボス模様付きデツキプレート

Info

Publication number: JPH0540424U
Application number: JP8995191U
Authority: JP
Inventors: 伸也田次; 幸一山田; 裕有地; 晴夫田中
Original assignee: 住金鋼材工業株式会社
Priority date: 1991-11-01
Filing date: 1991-11-01
Publication date: 1993-06-01

Abstract

(57)【要約】【目的】変形やねじれ、或いは反り等の欠陥の発生を
防止し、運搬、保管等の取り扱いが容易なエンボス模様
付きデッキプレートを提供する。【構成】デッキプレート１のウェブ部1aに垂直方向若
しくは斜め方向に連続する複数個のエンボス模様２を形
成し、かつ、水平方向に連続する複数個のエンボス模様
３を形成をする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、エンボス模様付きデッキプレートに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、デッキプレートはコンクリートスラブの型枠として広く使用され、また、コンクリートの付着を高めるためにデッキプレートのウェブ部にエンボス模様（凹凸模様）を形成したものも広く使用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、エンボス模様は材軸方向に対して垂直若しくは斜めに形成されているため、運搬時や保管時等の際に上下に積み重ねると、上下デッキプレートのエンボス模様どうしが噛み合ってしまい、あとで一枚一枚剥がすのに手間がかかるという課題があった。また、縁端部の継手がぶつかり合って変形してしまい、継手部どうしを係合できなくなることがあり、さらに、デッキプレート全体に後で敷き難くなるような変形やねじれ、或いは反り等が生じて製品精度を著しく落とすという課題もあった。

【０００４】この考案は、このような前記従来の課題を解決するために提案されたもので、変形やねじれ、或いは反り等の欠陥の発生を防止し、運搬乃至保管等の取り扱いが容易なエンボス模様付きデッキプレートを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案にかかるエンボス模様付きデッキプレートは、デッキプレートのウェブ部に垂直方向若しくは斜め方向に連続する複数個のエンボス模様を形成し、かつ、水平方向に連続する複数個のエンボス模様を形成をすることにより前記目的を達成するものである。

【０００６】

【実施例】

図１及び図２は、この考案に係るデッキプレートを示したもので、デッキプレート１のウェブ部1aにその外側に突出する複数個のエンボス模様２と３が形成されている。

【０００７】エンボス模様２はデッキプレート１の水平軸に対して斜め上下方向( 水平軸に対して約30°程度傾斜) に細長く連続して形成され、かつデッキプレート１の水平方向に所定間隔おきに形成されている。

【０００８】また、エンボス模様３はエンボス模様２とその中央部（図２参照）、上端部（図３参照）若しくは下端部（図４参照）において交差し、かつエンボス模様２と連続した状態にデッキプレート１の水平方向に連続して形成されいる。

【０００９】尚、エンボス模様３は全てのエンボス模様２と交差・連続して形成される必要はなく、３本乃至４本程度といった、複数本のエンボス模様２と交差・連続し、デッキプレート１の水平方向に所定間隔おきに形成されていてもよい（図省略）。

【００１０】このようにエンボス模様３が形成されていることにより、複数枚のデッキプレート１を上下に重ねても、上下デッキプレートのエンボス模様２どうしが噛み合うことはない（図９参照）。

【００１１】デッキプレート１の幅方向の左右縁端部には、互いに係合可能な継手部４と５が形成されている。図５〜図８は継手部４と５の具体的形状及び係合状態を示したもので、このうち、図５及び図６は、引っ張り勝手で係合するようした継手部４と５を示したものであり、図７及び図８は、押し勝手で係合するようした継手部４と５を示したものであり、いずれのタイプもきわめて簡単な構造でありながらとなり合うデッキプレート1,1 どうしを確実に接合できる継手部である。

【００１２】

【考案の効果】

この考案は、以上説明したように構成されているため、以下に記載するような効果を奏する。

【００１３】デッキプレートのウェブ部に形成されるエンボス模様のうち、一部が水平方向に連続して形成されているため、デッキプレートを重ねて運搬乃至ストックしたとしても、上下デッキプレートのエンボスどうしが嵌まり合うことがない。したがって、上下デッキプレート間に充分な隙間が確保されるため、左右縁端部の継手部が上下にぶつかり合うこともなく（図９参照）、デッキプレートに変形やねじれが生じて製品精度を落とすなどといった課題も解消される。

【００１４】また、デッキピプレートの敷設に際し、デッキプレートを一枚ずつ持ち上げる際に、上下デッキプレートどうしがくっついて作業がしにくくなるといった問題も解消される。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例を示すデッキプレートの断
面図である。

【図２】図１に示すデッキプレートのエンボス模様を示
す一部側面図である。

【図３】図１に示すデッキプレートのエンボス模様を示
す一部側面図である。

【図４】図１に示すデッキプレートのエンボス模様を示
す一部側面図である。

【図５】デッキプレートの継手部を示す一部側面図であ
る。

【図６】デッキプレートの継手部を示す一部側面図であ
る。

【図７】デッキプレートの継手部を示す一部側面図であ
る。

【図８】デッキプレートの継手部を示す一部側面図であ
る。

【図９】図１に示すデッキプレートを上下に重ねた状態
を示す断面図である。

【符号の説明】

１…デッキプレート、1a…ウェブ部、2,3 …エンボス模
様、4,5 …継手部。

フロントページの続き (72)考案者田中晴夫兵庫県尼崎市扶桑町１番21号住金鋼材工業株式会社内

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

デッキプレ−トのウェブ部に垂直方向若しくは斜め方向
に連続する複数個のエンボス模様を設け、かつ、水平方
向に連続する複数個のエンボス模様を形成してなること
を特徴とするエンボス模様付きデッキプレート。