JP3070647U - 床付き布枠 - Google Patents

床付き布枠

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JP3070647U
JP3070647U JP2000000395U JP2000000395U JP3070647U JP 3070647 U JP3070647 U JP 3070647U JP 2000000395 U JP2000000395 U JP 2000000395U JP 2000000395 U JP2000000395 U JP 2000000395U JP 3070647 U JP3070647 U JP 3070647U
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cloth
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JP2000000395U
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純二 稲森
信二 吉田
保実 菊地
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住友金属建材株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運搬などに際して数段に積み重ねた際に、荷
くずれを防止できるようにした床付き布枠を提供する。 【解決手段】 矩形板状をなし、足場の横地6に係止さ
れるつかみ金具4と外れ止め金具5をそれぞれ有する。
横地6と対向する側端部の下側面と上側面に互いに係合
する凸部8bと凹部8cをそれぞれ有する。平行に延び
る布材7とこの布材7の端部間に架け渡される梁材8と
を有し、梁材8の下側面に凸部8bを、上側面に凹部8
cをそれぞれ有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、主に建築・土木などの工事現場で作業床や作業員の通路などとし て構築される仮設足場の足場板として使用される床付き布枠に関する。
【0002】
【従来の技術】
建設現場などで作業床や作業員の通路などとして構築される仮設足場として、 例えば図5に図示するように鋼管からなる複数本の建地30を桁行き方向に所定 間隔おきに、また、2本の建地30をはり間方向に所定間隔をおいてそれぞれ建 て付け、かつ桁行き方向に隣接する各建地30,30間には鋼管からなる布地3 1を、はり間方向に隣接する2本の建地30,30間には鋼管からなる布地32 をそれぞれ架け渡し、さらに各横地32間に足場板33をそれぞれ架け渡して構 築される鋼管足場が知られている。
【0003】 また、この種の鋼管足場で使用される足場板としては、例えば図6(a)〜( c)に図示するような床付き布枠34が知られ、一般に平行に伸びる2本の布材 35の両端部を梁材36で連結して細長い平面長方形状の布枠(図省略)を形成 し、この布枠に床板37を取り付け、さらに長手方向の両端部につかみ金具38 と外れ止め39をそれぞれ取り付けて構成されている。
【0004】 ところで、こうして構成された床付き布枠を運搬したり、あるいは現地のスト ックヤード等に収納しておいたりするには、例えば図7(a),(b)に図示す るように、外れ止め39などを横ずれ防止用のガイドにして数段に積み重ね、バ ンドルとよばれる結束材で数枚ごとに束ねられている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、図示するように外れ止め39は、つかみ金具38の片側に取り付けら れているので、積み重ねによっては例えば図7(c)に図示するように横ずれを おこし、荷くずれをおこす要因になっていた。
【0006】 この考案は、以上の課題を解決するためになされたもので、特に運搬時などに 際して、荷くずれを防止できるようにした床付き布枠を提供することを課題とす る。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するための手段として、この考案に係る床付き布枠は、請求 項1として、足場の横地に係止されるつかみ金具と外れ止め金具を設け、かつ横 地と対向する側端部の上側面または下側面の一方に凸部を、他方に凸部と係合可 能な凹部をそれぞれ上下に対応して設ける。
【0008】 請求項2として、請求項1の床付き布枠において、平行に延びる布材とこの布 材の端部間に架け渡される梁材を設け、梁材の上側面または下側面の一方に凸部 を、他方に凹部をそれぞれ設ける。 請求項3として、足場の横地に係止されるつかみ金具と外れ止め金具を設け、 かつ横地と対向する側端部の上側面と下側面に互いに係合可能な凸部をそれぞれ 上下に対応して設ける。
【0009】 請求項4として、請求項3の床付き布枠において、平行に延びる布材とこの布 材の端部間に架け渡される梁材を設け、梁材の上側面と下側面に凸部を設ける。 請求項5として、請求項1または2の床付き布枠において、凸部は半球状に、 凹部は凹曲面状にそれぞれ形成する。
【0010】 請求項6として、請求項1または2の床付き布枠において、凸部は半球状に、 凹部は凹曲面の溝状にそれぞれ形成する。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1〜図4は、この発明に係る床付き布枠の一例を示し、図1において、床付 き布枠1は布枠2の上に床板3を、布枠2の長手方向の両端部につかみ金具4と 外れ止め金具5をそれぞれ有して横長の平面長方形板状に構成されている。
【0012】 また、このように構成された床付き布枠1は、例えば図5に図示するような鋼 管足場の横地32(以下「横地6」という)に両端のつかみ金具4と外れ止め金 具5をそれぞれ係合させて横地6,6間に架け渡されている。 布枠2は平行に延びる2本の布材7の両端部間に梁材8をそれぞれ架け渡し、 かつ布材7,7の中間部間に横中桟10を、また梁材8,8の中間部間には必要 に応じて縦中桟9をそれぞれ架け渡して平面矩形格子状に形成されている。なお 、縦中桟9は布枠2の横幅が大きい場合(500mm程度)に取り付けられてい る。
【0013】 布材7と縦中桟9はそれぞれ、床板3の幅方向の縁端部を下側に折り曲げて断 面略L字状に形成されている。また、横中残10は断面略L字状に形成され、両 側の布材7と縦中桟9間、もしくは布材7,7間にそれぞれ架け渡されている。 なお、布材7と縦中桟9は、梁材8および横中桟10と同様に床板3とは別部 材として形成されていてもよい。
【0014】 梁材8は布枠2の内側に真横に開口する断面略溝状に形成され、両側の布材7 とその間の縦中桟9との端部間に連続して架け渡されている。 また、特に梁材8の縁端部には、梁材8と横地6間の図6に示すような隙間A を塞ぐための塞ぎ部11が突設されている。塞ぎ部11は、図示するように例え ば梁材8の縁端部8aを曲げ加工する等して横地6の上側に突出させて、横地6 の上に重なるように形成されている。
【0015】 さらに、複数の床付き布枠1が積み重ねられた際の横ずれ防止手段として、例 えば図2(a)〜(c)に図示するように、横地6と対向する側端部の下側面と 上側面、すなわち梁材8の下側面と上側面に互いに係合可能な凸部8bと凹部8 cがそれぞれ形成されている。
【0016】 凸部8bと凹部8cは図示するように、原則として梁材8の長手方向の両端部 に形成されているが、梁材8の両端部とさらに中間部にも形成されていてもよく 、また梁材8の両端部になく、中間部にのみ形成されていてもよい。 また、凸部8bは半球状に突出する突起状で形成され、凹部8cは凸部8bと 対応する凹曲面状をなし、かつ布枠2の長手方向(梁材8の軸直角方向)に所定 長さ連続する溝状に形成されている。なお、凹部8cは特に溝状をなさず、単に 凸部8bと対応する凹曲面状に形成されていてもよい。
【0017】 このように、梁材8の下側面と上側面に凸部8bと凹部8cが形成されている ことで、床付き布枠1の運搬などで複数の床付き布枠1が積み重ねられた際に、 凸部8bと凹部8cが互いに係合し合うことにより、床付き布枠1の横ずれが防 止される。
【0018】 図3(a),(b)は横ずれ防止手段の他の例を示し、図3(a)は、図2で 説明する例とは逆に梁材8の上側面に凸部8bが、梁材8の下側面に凹部8cが それぞれ形成されている例を示したものである。 また、特に図3(b)は、梁材8の上側面と下側面の両側面に凸部8bが形成 されている例を示し、凸部8bは梁材8の長手方向(軸方向)に所定間隔をおい て形成され、かつ梁材8の下面側の凸部8bが上面側の凸部8bの内側に突出さ れている。なお、梁材8の下面側の凸部8bが上面側の凸部8bの外側に突出さ れていてもよい。
【0019】 凸部8bがこのような状態に形成されていることで、複数の床付き布枠1が積 み重ねられた際に、下側に位置する床付き布枠1の上面側の凸部8b,8bが上 側に位置する床付き布枠1の下面側の凸部8b,8bの外側、もしくは内側に係 合することにより、床付き布枠1の横ずれが防止される。
【0020】 なお、互いに係合可能な凸部8bの他の例としては、ほかに一方の凸部が半球 状、他方の凸部が凸曲面の山なり状にそれぞれ形成されたもの、あるいは両方の 凸部が凸曲面の山なり状に形成されたものでもよい。 また、いずれの場合においても、凸部8bと凹部8cはプレス加工などによっ て形成されている。また、凸部8bおよび凹部8cともに床付き布枠1の長手方 向に細長く形成されていてもよい。
【0021】 床板3は長手方向の両縁端部に前述するような布材7と縦中桟9を、その間に 長手方向に連続する複数の補強リブ3aをそれぞれ有し、かつ全体に補強と滑り 止めを主な目的とするエンボス加工(凹凸加工)が施されている。 つかみ金具4は、先端部に上から横地6に係合可能なU字状の係合溝4aを有 して鋳造または鍛造などによって板状に形成され、かつ布枠2の長手方向の両端 部(各コーナ部)にそれぞれ取り付けられている。
【0022】 また、つかみ金具4は、布材7の両端部の内側に基端側をリベット止め、ビス 止め、ねじ止めまたは溶接する等して取り付けられている。 外れ止め金具5は図4に図示するように、支持金具12とこの支持金具12に 支持されている落下錠13とで構成されている。支持金具12は断面略溝形状に 形成され、梁材8の内側に取り付けられている。
【0023】 落下錠13は横地6の円周方向に細長い略三日月形の板状に形成され、支持金 具12の左右フランジ12a,12a間に上側支持ピン14と下側支持ピン15 とによって支持され、特に先端部分13aが梁材8の側部に形成されたスリット 16から横地6の下方に向かって突出している。
【0024】 上側支持ピン14は支持金具12に、下側支持ピン15は落下錠13にそれぞ れ突設され、また上側支持ピン14と下側支持ピン15がそれぞれ挿入されてい る案内孔17と18は、落下錠13と支持金具12にそれぞれ形成されている。 案内孔17と18はともに落下錠13の長手方向に細長い長孔に形成され、案 内孔18の上端部には案内孔18の軸直角方向に細長い案内孔19が案内孔18 と連続して形成されている。
【0025】 このように構成されていることで、図4(a)に図示するように落下錠13は 横地6の円周方向に一定範囲(案内孔17および18の長さの範囲)にわたって 移動し、梁材8のスリット16から横地6の下側に大きく突出できるようになっ ている。
【0026】 これにより、床付き布枠1が横地6,6間に架け渡されている間、落下錠13 が横地6の下方に大きく突出していることで、つかみ金具4が横地6から外れる ことはない。 また、落下錠13が梁材8内に押し込められ、先端部分13aがスリット16 からわずかに突出している状態で床付き布枠1の端部を軽く押し上げることで、 つかみ金具4は横地6から簡単に外れる。
【0027】 さらに、図4(b)に図示するように、落下錠13は上側支持ピン14を回転 軸に横地6側に一定範囲(案内孔19の長さの範囲)回転し、先端部分13aが スリット16から横地6の上に大きく突出できるようになっている。 これにより、つかみ金具4が横地6から外されている側の落下錠13を、梁材 8内に押し込め、その先端部分13aをスリット16からわずかに突出させた状 態で、落下錠13を、上側支持ピン14を回転軸にして横地6側に回転させて引 き出し、横地6の上に係止することで、床付き布枠1のつかみ金具4が外れてい る側を横地6の上に仮置きできるので、床付き布枠1を特に手で支えなくても反 対側のつかみ金具4を軽く上に押し上げるだけで横地6から簡単に外すことがで きる。よって、床付き布枠1の取り外しも簡単にできる。
【0028】
【考案の効果】
この考案は以上説明した通りであり、特に横地と対向する側端部の上側または 下側の一方に凸部を、他方に凸部と係合可能な凹部をそれぞれ有するので、床付 き布枠の運搬などで複数の床付き布枠が積み重ねられた際に、凸部と凹部が互い に係合し合うことにより床付き布枠の横ずれを防止できて荷くずれを防止できる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る床付き布枠の一例を示し、
(a)はその一部破断平面図、(b)は端部側面図であ
る。
【図2】この考案に係る床付き布枠の一例を示し、
(a)はその端部平面図、(b)はその端部底面図、
(c)は複数の床付き布枠を重ねた際の(a)における
イ−イ線断面図である。
【図3】(a),(b)は複数の床付き布枠を重ねた際
の図2(a)におけるイ−イ線断面図である。
【図4】この考案に係る床付き布枠の一例を示し、
(a),(b)はその端部縦断面図、(c)は(b)に
おけるロ−ロ線断面図、(d)は支持金具の側面図、
(e)は落下錠の側面図である。
【図5】鋼管足場の一例を示す一部斜視図である。
【図6】従来の床付き布枠の一例を示し、(a)その一
部平面図、(b)その一部拡大平面図、(c)その一部
側面図である。
【図7】従来の床付き布枠を数段に積み重ねた状態を示
し、(a)その正面図、(b)その側面図、(c)は横
ずれした状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 床付き布枠 2 布枠 3 床板 4 つかみ金具 5 外れ止め金具 6 横地 7 布材 8 梁材 8a 梁材の縁端部 8b 凸部 8c 凹部 9 縦中桟 10 横中桟 11 塞ぎ部 12 支持金具 13 落下錠 14 上側支持ピン 15 下側支持ピン 16 スリット 17 案内孔 18 案内孔 19 案内孔

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 足場の横地に係止されるつかみ金具と外
    れ止め金具を有する床付き布枠において、横地と対向す
    る側端部の上側面または下側面の一方に凸部を、他方に
    凸部と係合可能な凹部をそれぞれ上下に対応して有する
    ことを特徴とする床付き布枠。
  2. 【請求項2】 平行に延びる布材とこの布材の端部間に
    架け渡される梁材とを有し、梁材の上側面または下側面
    の一方に凸部を、他方に凹部をそれぞれ有することを特
    徴とする請求項1記載の床付き布枠。
  3. 【請求項3】 足場の横地に係止されるつかみ金具と外
    れ止め金具を有する床付き布枠において、横地と対向す
    る側端部の上側面と下側面に互いに係合可能な凸部をそ
    れぞれ上下に対応して有することを特徴とする床付き布
    枠。
  4. 【請求項4】 平行に延びる布材とこの布材の端部間に
    架け渡される梁材とを有し、梁材の上側面と下側面に凸
    部を有することを特徴とする請求項3記載の床付き布
    枠。
  5. 【請求項5】 凸部は半球状に、凹部は凹曲面状にそれ
    ぞれ形成してあることを特徴とする請求項1または2記
    載の床付き布枠。
  6. 【請求項6】 凸部は半球状に、凹部は凹曲面の溝状に
    それぞれ形成してあることを特徴とする請求項1または
    2記載の床付き布枠。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009041328A (ja) * 2007-08-10 2009-02-26 Hory Corp 仮設足場用布板及びその積み重ね構造
JP2012140859A (ja) * 2012-04-26 2012-07-26 Hory Corp 仮設足場用布板及びその積み重ね構造

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JP2009041328A (ja) * 2007-08-10 2009-02-26 Hory Corp 仮設足場用布板及びその積み重ね構造
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