JPH0540193Y2 - - Google Patents

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JPH0540193Y2
JPH0540193Y2 JP1986097304U JP9730486U JPH0540193Y2 JP H0540193 Y2 JPH0540193 Y2 JP H0540193Y2 JP 1986097304 U JP1986097304 U JP 1986097304U JP 9730486 U JP9730486 U JP 9730486U JP H0540193 Y2 JPH0540193 Y2 JP H0540193Y2
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【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、仮設足場やパネルサポート等の仮設
装置の形成に最適な支柱装置に関する。
<従来の技術> 仮設足場やパネルサポート等の形成に利用され
る装置としては、特公昭54−36407号に係る装置
の提案がある。
即ち、当該提案は、縦方向材たるパイプ材の外
周面に軸線方向一定間隔で多数のリングを有する
と共に、当該リングには、長楕円形の切り欠きが
90度の位置関係で四箇所及び上記切り欠きとは別
個の形状となる切り欠きを上記各切り欠きの間に
一箇所づつ四箇所配設されるように形成されてい
るとしている。
そして、上記リングには当該リングの配在を可
とするスリツトを有した接続シユーが臨設される
とし、かつ、当該シユーには上記スリツトを貫通
する方向に差し込まれるクサビの挿通を可とする
孔を有するとしている。
そしてまた、上記シユーは、横方向材の一端又
は両端に連設されているとしている。なお、上記
長楕円形切り欠き及び別異の形状の切り欠きは、
共に同寸法の半径方向長さを有するとし、特に、
別異の形状の切り欠きは、その円周方向の寸法を
上記長楕円形切り欠きの円周方向の寸法より大幅
に大なるものとする略扇形に形成されている。
従つて、上記リングを有する縦方向材を所謂柱
材とし、かつ、上記シユーを有する横方向材を横
架材やブレース等の所謂連結材とすると共に、適
宜のクサビをもつて上記両材の多数連結組立をす
ることにすれば、所望の組足場を任意の大きさに
形成することが可能となる。
<考案が解決しようとする問題点> しかしながら、上記した提案にあつては、その
利用に際して使い勝手が不便であり、他用途への
転用に不向きとなる不都合がある。
即ち、上記提案に係る装置を利用して組足場を
形成する場合には、リングを有した縦方向材の立
設に際して、長楕円形の切り欠きがシユーを有し
た横方向材の配設方向たる所謂直角方向に正確に
位置決められるように配慮される必要がある。
そして、上記配慮をしないで縦方向材に対して
直角方向に横方向材を連結すると、シユーを貫通
するクサビがリングの略扇形の広巾の切り欠きを
挿通することがあり、この状態下で、上記横方向
材に対して45度の角度を有する水平斜材を上記縦
方向材にさらに連結しようとしても、シユーを貫
通するクサビが長楕円形の切り欠きを挿通し得な
いこととなり、上記水平斜材の連結が不可能とさ
れることがある。
従つて、上記縦方向材を組足場の縦方向材とし
て立設するときには、長楕円形の切り欠きが横方
向材の配設方向となる直角方向となるように、予
め正確に位置決めされてから連結材の連結をする
配慮が常に必要となり、足場形成作業における便
利性、迅速性を得難い不都合がある。
また、上記した提案にあつては、縦方向材と横
方向材の連結に利用されるクサビが従来から一般
的に利用されているV字状の正面形状を呈するの
みに形成されているものであるから、縦方向材等
に発生された上下方向の振動が上記クサビに作用
すると当該振動によつて、圧入されている孔から
簡単に抜け出て両材の固定的な連結状態を容易に
解除し易くなる不都合がある。
さらに、上記した提案にあつては、当該装置を
パイプサポート等の他の用途に利用しようとする
ときには、その用途に適合した強度や耐久性を有
するように両材を構成する全ての部材の設計変更
が招来されることになり、部材点数が増大する等
して極めて不経済となる不都合もある。
そこで本考案は、前記した事情に鑑みて、組足
場を形成する際の作業の便利性や迅速性を得るの
が容易であり、しかも、一旦両材を連結したクサ
ビは例えば縦方向材の振動等による力の作用によ
つては容易に抜け出ることがなく、さらに、大幅
な設計変更を招来することなく他用途への利用を
も可とし得るようにした支柱装置を新たに提供す
ることを目的とする。
<問題点を解決するための手段> 上記した問題点を解決するために、本考案に係
る支柱装置の構成はパイプ状本体の外周面に一定
間隔で多数のフランジを有する柱材と、パイプ状
本体の端部に上辺部と下辺部とからなる二叉状の
連結部を設けた連結材と、連結部の孔とフランジ
の孔とに挿入されるクサビとからなり、上記連結
部内に上記フランジが臨在されている時に上記フ
ランジ及び連結部の上辺部と下辺部とにそれぞれ
形成されて連通状態にある各孔内に上記クサビを
圧入して、上記柱材と連結材とを連結するように
形成されてなる支柱装置において、フランジに形
成される複数の孔は同一形状とされてなり、か
つ、上記フランジの孔はその外周側縁中央の深い
巾広ガイド部と、この巾広ガイド部の両側に形成
した浅い巾狭ガイド部とを有してなることを特徴
とするものである。
<作用> フランジの孔が同一形状で複数形成されている
ので、柱材を縦方向材として立設するにあつて、
その方向性が得易くなると共に、上記孔が中央の
巾広ガイド部と両側の巾狭ガイド部とを有してい
るので、これらの位置を組み合わせることにより
いろいろな角度の変化間隔で連結材の連結を選択
することができる。
<実施例> 以下、図示した実施例に基いて、本考案を説明
する。
第1図及び第2図に示すように、本考案に係る
支柱装置は、柱材1と連結材2とからなり、これ
ら柱材1及び連結材2を多数連結して、仮設足場
や支保工あるいはタワー等の仮設装置の形成を可
とする(第5図乃至第9図参照)。
上記柱材1は、パイプ状の本体10と、当該本
体10の外周面に配設された多数の環状のフラン
ジ11と、上記本体10の下端に配設されたジヤ
ツキ12とを有してなる。そして、要するときに
は、上記本体10の上端に当該本体10と同様に
外周に上記環状フランジ11を有するように形成
された補助体13が連結される、なお、上記補助
体13の本体10に対する連結は、本実施例にあ
つては、第2図に示すように、補助体13の下端
に連設されたパイプ状ガイド13aの下端を本体
10の上端内部に挿入すると共に本体10の上端
外部から貫通されるボルト13bをもつてその連
結が可とされるとしているが、これに代えて上記
パイプ状ガイド13aを上記本体10側に連設す
ることとしてもよい。また、上記ジヤツキ12
は、本体又は補助体13の上端に配設されるとし
てもよい。
上記本体10の長さや太さは、本考案装置の用
途に応じて設定されるものであつて、本来的には
任意である。そして、上記本体10は、図示する
実施例にあつては丸パイプからなるとするが、こ
れに代えて角パイプとしてもよい。
上記フランジ11は、上記本体10の軸線方向
に適宜の間隔を有して配設され溶接等によつて固
着され、第3図に示すように、その内周側端と外
周側端との間の寸法が一定Lとなるように形成さ
れている。当該一定寸法Lは、第3図中仮想線で
示すように、上記本体10が所謂設計変更によつ
て太径とされても不変とされるものであり、その
結果、当該柱材1に連結される連結材2の設計変
更を要することなく、その利用が可能となる。ま
た、上記フランジ11は、その肉厚を切り欠くよ
うに放射八方向に穿設された同一形状の多数の孔
11aを有しており、当該孔11aは、その内周
側縁と外周側縁とが当該フランジ11と同芯円に
なるように形成されていると共にその両側縁が上
記フランジ11の半径方向となるように形成され
た略扇形の同一形状とされている。そして、上記
孔11a内の外周側縁には、クサビの挿通時にそ
の隣接を可とする中央の巾広ガイド部11bと両
側の巾狭ガイド部11cが形成されているとして
いる。
従つて、第3図に示すように、フランジ11の
複数の孔11a内にそれぞれクサビが挿通される
と仮定すると、上記各クサビ間の角度は上記巾広
ガイド部11bを挿通するときには45度又は90度
の一定角度とされると共に、上記巾狭ガイド部1
1cを挿通するときには略30度あるいは60度の角
度とし得ることになる。
上記ジヤツキ12は、本実施例にあつては、下
端にベースプレート12aを有する螺条ロツド1
2bにハンドル12cを螺装させると共に、当該
ハンドル12cの上面には上端にコネクタ12d
を有するパイプ12eの下端を保持させてなる。
そして、上記コネクタ12d内に前記本体10の
下端を挿通させた状態で上記ハンドル12cを螺
合操作して、上記パイプ12e、即ち、上記本体
10をその軸線方向に沿つて上下動させ、その基
準高さを変更し得るように形成されている。な
お、本実施例においては、上記ジヤツキ12にお
けるパイプ12eの外周にも前記フランジ11が
固着されているとしている。
上記連結材2は、パイプ状の本体20と、当該
本体20の両端に固定状態で連設された連結部2
1とを有してなり、当該連結部21にはクサビ2
2が保持されている。そして、上記連結材2は、
図示する実施例にあつては、前記柱材1に対して
水平方向から近隣される所謂横方向材とされてる
が、さらには、上記柱材1に対して斜め方向から
近隣されるブレースあるいは水平斜材等の所謂斜
め方向材とされるものであつてもよいのは勿論で
ある。
上記本体20は、本考案装置の用途に応じてそ
の長さが設定されるもので、本来的には任意であ
つて、定尺にあるいは伸縮自在に形成されている
としてもよい。また、本実施例にあつては丸パイ
プで形成されているとするが、これに代えて角パ
イプとされてもよい。
上記連結部21は、第2図にも示すように、上
辺部21a及び下辺部21bを有すると共に上記
上辺部21aと下辺部21bとの間に案内部21
cを有する形態となるように、横向き二叉状に形
成されている。そして、上記上辺部21a及び下
辺部21bには、それぞれ前記クサビ22の挿通
を可とする孔21d及び21eが形成されてお
り、当該各孔21d及び21eには、上記案内部
21c内に臨在される前記フランジ11の孔11
aが対向されることとなる。
従つて、上記フランジ11に上記連結部21が
臨設されると、上記各孔21d,11a及び21
eは上下方向に連通状態となり、当該連通状態で
上記クサビ22を挿通、即ち、圧入すると前記柱
在1と前記連結材2との連結が可とされる。
上記クサビ22は、第4図に示すように、延長
線が交叉する方向に向けて形成されたテーパ状の
両側縁を有している。即ち、この両側縁は内側縁
22aと外側縁22bとからなり、これら内側縁
22aと外側縁22bの延長線は交叉してV字状
となるように形成されている。一方の内側縁22
aにはこの内側縁22aより鋭角で他方の外側縁
の延長線と同一方向又は略同一方向となる傾斜縁
部を形成している。
従つて、第2図に示すように、当該クサビ22
を連通状態にある各孔21d,11a及び21e
内に圧入すると、連結部21の先端が本体10の
外周面に当接されて移動が阻止されているので、
上記クサビ22の一方の側縁22aが孔21dの
開口内縁に当接すると共に、他方の側縁22bが
孔11aの開口内縁に当接し、かつ、傾斜縁部2
2cが孔21eの開口内縁に当接し、フランジ1
1と連結部21との固定的な連結、即ち、柱材1
と連結材2との固定的な連結が可とされる。
そして、上記クサビ22を上記連結部21から
抜き出すように、柱材1の軸線方向と同方向に作
用する第2図中矢印で示す外力Pが作用しても、
上記傾斜縁部22cが孔21eの開口内縁に押し
付けられるようになつて、上記クサビ22の抜け
出し状態が招来され難くなる。即ち、前記柱材1
や連結材2に、例えば、第2図中上下方向となる
振動等が作用しても、当該振動等によつては上記
した固定的な連結状態が容易に解除されないこと
になる。なお、上記クサビ22を抜き出して柱材
1と連結材2との連結状態を解除しようとすると
きには、前記外力Pよりもさらに大きい外力でし
かも上記傾斜縁部22cの延長線方向に沿うよう
に、その尖端側を打撃すれば足りる。
上記クサビ22は、基端にフランジ部22dを
有しており、当該フランジ部22dをハンマー等
の適宜工具で打撃して当該クサビ22の圧入を可
とし得るように形成されている。また、上記クサ
ビ22の尖端には穿孔22eを有しており、当該
穿孔22eにはリベツト22fをカシメ固着して
いる。そして、当該リベツト22fは、その軸線
方向の長さが前記連結部21の上辺部21aにお
ける孔21dのクサビ22の挿通のための巾方向
長さより大なるものとなるように形成されてい
る。
すなわち、クサビ22を抜き出し状態にする所
謂不使用時には、第2図中一の想像線図で示すよ
うに、当該クサビ22は連結部21に遊動状態で
常に保持され、連結材2の運搬時等に上記クサビ
22が連結部21から外れて所謂紛失状態になら
ないように配慮されている。なお、上記連結部2
1の上辺部21aの孔21d内には、突起21f
が形成されていて、第2図中他の想像線図で示す
ように、連結部21の案内部21c内からフラン
ジ11を退出させた所謂空の状態にあるときに、
上記孔21d内にクサビ22の所謂空打ち固定を
可とし、連結材2の運搬時等にクサビ22が他部
と衝突する等して折れ曲がる等の不都合が招来さ
れないように配慮されている。
従つて、上記のように形成されている本考案に
係る支柱装置を利用して、例えば、組足場を形成
するときには、複数の柱材1を所望の適宜間隔で
立設すると共に、当該立設された柱材1の複数の
連結材2をクサビ22利用で連結すれば足りる。
そして、上記柱材1にブレースや水平斜材等とし
ての連結材2をさらに連結するには、上記柱材1
のフランジ11の別の孔11aを利用すれば足り
る。
上記柱材1の立設にあつて、フランジ11に形
成されている孔11aが連結材2の配設方向に位
置決められることは必要であるが、上記孔11a
に形成されている巾広ガイド部11bをも上記配
設方向に位置決められている必要はない。即ち、
上記柱材1の立設時に上記巾広ガイド部11bが
上記連結材2の配設方向に正確に向けられていな
くても、クサビ22は孔11aの巾狭ガイド部1
1cを利用するようにして圧入されればよいから
である。なお、巾広ガイド部11bを連結材2の
配設方向に位置決めるものとすれば、各連結材2
の連結にあつて、その相関角度を45度あるいは90
度に維持することが容易となり、巾狭ガイド部1
1cを利用すれば上記角度を30度60度にすること
が可能となる。
第5図は、本考案装置を利用した仮設足場とし
ての組足場Aの実施例を示すものであつて、当該
組足場Aは、縦方向材として立設される多数の柱
材1と、横方向材及び斜め方向材として架設され
る多数の連結材2とからなり、適宜場所には段階
3を有している。また、上記柱材1における本体
10の上端には、補助体13が連結されている。
上記柱材1は、下端に配設されたジヤツキ12
を利用してその基準高さが他の各柱材1との間で
一定となるように構成されている。また、各柱材
1間の間隔は、横方向に架設される連結材2によ
つて確保され、各柱材1の起立状態は、斜め方向
に架設される連結材2によつて維持される。ま
た、各柱材1と各連結材2との固定的な連結は、
柱材1に配設されているフランジ11と、連結材
2に連設されて上記フランジ11を臨在させる連
結部21とにクサビ22を圧入して可とされる。
上記段階3の本体部30は、前記斜め方向の連
結材2と同様に形成されているもので、その両端
たる上下端も上記連結材2と同様に、上記クサビ
22の利用で隣接する柱材1に固定的に連結され
るとするが、これに代えて、フツク利用による所
謂引掛としてもよい。なお、上記段階3の本体部
30には、数段のステツプ31が敷設されている
と共に、手摺32が附設されている。
本実施例によれば、本考案装置を利用して縦方
向及び横方向にそれぞれ広範囲に渡る所望の大き
さの所謂仮設足場としての組足場Aを容易に形成
し得ることとなる。
第6図は、本考案装置を利用した支保工として
のパネルサポートBの実施例を示すもので、当該
パネルサポートBは、適宜間隔で立設された柱材
1と、当該柱材1を横方向から連結する多数の連
結材2とからなり、上記柱材1における本体10
の上端には、補助体13を連結している。
上記柱材1は、当該パネルサポートBが軽微な
支保工である場合には、図中左右に単数としても
よいが、本実施例のように、支保工の程度に応じ
て二本で一対とするものであつてもよく、さらに
は、支保工が重厚な場合には三本以上の多数本で
一対とするものてあつてもよい。また、上記補助
体13は、地上等の基盤面から上方の支保面まで
の高さが大きい場合に必要とされるもので、図示
したように二段とされるか、あるいはそれ以上の
多段とされるものであつてもよい。
上記連結材2は、本実施例にあつては、図示す
るように、柱材1を一対とするように配設される
短尺のものと、当該一対に形成された柱材1間に
架設される長尺のものとからなるとしている。そ
して、上記短尺の連結材2は、各一対の柱材1の
座屈を防止するために、また、上記長尺の連結材
2は、各一対の柱材1が所謂サポートとして自立
し得るようにするために作用する。なお、各柱材
1と各連結材2との固定的な連結は、本考案に係
るクサビ22の利用によるのは勿論である。
本実施例にあつては、柱材1の上端、即ち、最
上段の補助体13の上端には、前記ジヤツキ12
に類似する伸縮調整機14が配設されて、上方の
躯体床部を水平に調整し得るように構成されてい
ると共に、上記補助体13には、躯体梁部の成型
を容易なようにするために、成型調整機15やブ
ーム16が連結され、当該ブーム16には上記伸
縮調整機14が併せて配設されている。
本実施例によれば、鉄筋コンクリート躯体の規
模や形態に適応した支保工としてのパネルサポー
トBが容易に得られることとなる。
第7図は、本考案装置を利用して形成したタワ
ーCの実施例を示すものであつて、当該タワーC
は、縦方向に立設される多数の柱材1と、横方向
に架設される多数の連結材2とからなり、適宜場
所には階段3を有している。また、上記柱材1に
おける本体10の上端には、多段の補助体13が
連結されている。なお、図示していないが、上記
柱材1には、斜め方向材としての連結材2が適宜
に連結されているのは勿論である。
上記柱材1は、本実施例にあつては、適宜の基
台17上に立設されているとするものであつて、
上記基台17の下面には、車輪18が附設されて
いて、当該タワーCを所望の場所へ自在に移動し
得る可動式に形成されているとしている。なお、
上記基台17は、上記車輪18の附設が省略され
ていて、所謂固定式に形成されているものとして
もよい。また、各柱材1と各連結材2との固定的
な連結は、クサビ22によつて可とされるのは勿
論である。
上記階段3は、前記した第5図に示す実施例中
の階段3と同様に形成されているもので、クサビ
22を利用して隣接する柱材1に固定的に連結さ
れている本体部30には、数段のステツプ31が
敷設され、手摺32が附設されている。
本実施例によれば、前記した組足場Aやパネル
サポートBを形成したところの本考案装置を利用
して所望の大きさ及び高さのタワーCを容易に形
成し得ることとなる。
第8図は、本考案装置を利用した他のパネルサ
ポートDの実施例を示すものであつて、当該パネ
ルサポートDは、所謂柱状に形成されているもの
で、適宜の小間隔で集中的に立設された多数の柱
材1と、当該多数の柱材1の相互間を横方向から
連結するように架設された短尺の多数の連結材2
とからなり、上記柱材1における本体10の上端
には、補助体13を一体に有してなり、当該補助
体13も上記短尺の連結材2を利用して上記本体
10と同様に連結されている。
上記柱材1は、当該パネルサポートDが重厚な
コンクリート躯体を支持する支保工として設定さ
れるものであることに鑑みて、上記のように多数
集中的に配設されるとし、その本数は適宜に変更
されるのは勿論である。そして、上記柱材1にお
ける本体10は、ジヤツキ12を利用してその基
準高さが他の近隣する各柱材1の本体10との間
で一定となるように配設されている。また、本実
施例にあつては、最上段の補助体13の上端に
は、上記ジヤツキ12に類似する伸縮調整機14
が配設されている。なお、上記柱材1にあつて、
最外方に位置決められる本体10あるいは補助体
13には、他のパネルサポートDとの連結を可と
する長尺の連結材2が連結されている。
上記短尺の連結材2は、各柱材1の座屈を相互
に防止し、かつ、全柱材1が一本の所謂柱として
自立し得るように作用する。なお、上記各柱材1
と上記各連結材2との固定的な連結は、本考案に
係るクサビ22を利用するのは勿論である。
本実施例によれば、鉄筋コンクリート躯体の構
造が大規模となる場合に適応した所謂大型のサポ
ートとしてのパネルサポートDが容易に得られる
こととなる。
第9図は、仮設足場としての吊足場Eの実施例
を示すものであつて、当該吊足場Eは、柱材1の
上端を構築物の骨組としての梁材等に一体に吊持
させるとし、かつ、各柱材1間を横方向の連結材
2で連結し、さらには、斜め方向材としての連結
材2を配設するとしている。なお、各柱材1と各
連結材2との固定的な連結は、本考案に係るクサ
ビ22の利用で可とされるものは勿論である。
本実施例によれば、本考案装置を利用して所望
の場所に仮設足場としての吊足場Eを容易に形成
し得る。
前記した第5図乃至第9図に示す各実施例は、
本考案装置を所謂建築現場における仮設装置とし
て利用する場合について説明したものであるが、
本考案装置を所謂造船現場における仮設装置とし
て利用することも勿論可能である。
<考案の効果> 以上のように、本考案の装置によれば、次の効
果がある。
フランジの孔が同一形状で且つ複数形成され
ているので柱材を縦方向材として立設するにあ
つて、その方向性が得易くなり、その結果、所
望の仮設装置を形成するにあつて、その作業の
便利性や迅速性を得ることが可能となる利点が
ある。
クサビの繰り返し利用によるクサビあるいは
フランジの摩耗が招来されても、フランジにお
ける孔の巾広ガイド部及び巾狭ガイド部のいず
れかを選択して利用することが可能となり、仮
設装置の耐久性を向上させることが可能となる
利点がある。
クサビを中央の巾広ガイド部と、その両側の
巾狭ガイド部とのいずれかに選択的に係合させ
ることにより、連結材の取り付け方向がいろい
ろな角度に設定でき、且つ微調整が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る支柱装置を一部破断して
示す斜視図、第2図は柱材と連結材との結状態を
拡大して示す部分断面図、第3図は柱材に固着さ
れたフランジを示す拡大平面図、第4図は連結材
の連結部に保持されるクサビを示す正面図、第5
図乃至第9図は本考案装置を利用した仮設装置の
実施例をそれぞれ部分的に示す正面図である。 1……柱材、2……連結材、10……本体、1
1……フランジ、11a……孔、11b……巾広
ガイド部、11c……巾狭ガイド部、20……本
体、21……連結部、21a……上辺部、21b
……下辺部、21c……案内部、21d,21e
……孔、21f……突起、22……クサビ、22
a,22b……側縁、22c……傾斜縁部、A,
B,C,D,E……仮設装置。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) パイプ状本体の外周面に一定間隔で多数のフ
    ランジを有する柱材と、パイプ状本体の端部に
    上辺部と下辺部とからなる二叉状の連結部を設
    けた連結材と、連結部の孔とフランジの孔とに
    挿入されるクサビとからなり、上記連結部内に
    上記フランジが臨在されている時に上記フラン
    ジ及び連結部の上辺部と下辺部とにそれぞれ形
    成されて連通状態にある各孔内に上記クサビを
    圧入して、上記柱材と連結材とを連結するよう
    に形成されてなる支柱装置において、フランジ
    に形成される複数の孔は同一形状とされてな
    り、かつ、上記フランジの孔はその外周側縁中
    央の深い巾広ガイド部と、この巾広ガイド部の
    両側に形成した浅い巾狭ガイド部とを有してな
    ることを特徴とする支柱装置。 (2) 柱材の上端又は下端にジヤツキを有してなる
    実用新案登録請求の範囲第1項記載の支柱装
    置。 (3) 柱材の上端に外周面にフランジを有した補助
    体の連設を可とするように形成されてなる実用
    新案登録請求の範囲第1項記載の支柱装置。 (4) 連結材が縦方向材となる柱材に対して横方向
    材あるいは斜め方向材とされてなる実用新案登
    録請求の範囲第1項記載の支柱装置。 (5) 支柱装置が架設足場としての組足場装置又は
    吊足場装置とされてなる実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の支柱装置。 (6) 支柱装置が支保工としてのパネルサポート装
    置又は固定式あるいは可動式のタワー装置とさ
    れてなる実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    支柱装置。
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