JPH05400A - プレス機械の上下型間隔拡大装置 - Google Patents
プレス機械の上下型間隔拡大装置Info
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- JPH05400A JPH05400A JP17766391A JP17766391A JPH05400A JP H05400 A JPH05400 A JP H05400A JP 17766391 A JP17766391 A JP 17766391A JP 17766391 A JP17766391 A JP 17766391A JP H05400 A JPH05400 A JP H05400A
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- JP
- Japan
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- eccentric bush
- eccentric
- connecting rod
- press machine
- slide
- Prior art date
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B30—PRESSES
- B30B—PRESSES IN GENERAL
- B30B1/00—Presses, using a press ram, characterised by the features of the drive therefor, pressure being transmitted directly, or through simple thrust or tension members only, to the press ram or platen
- B30B1/26—Presses, using a press ram, characterised by the features of the drive therefor, pressure being transmitted directly, or through simple thrust or tension members only, to the press ram or platen by cams, eccentrics, or cranks
- B30B1/263—Presses, using a press ram, characterised by the features of the drive therefor, pressure being transmitted directly, or through simple thrust or tension members only, to the press ram or platen by cams, eccentrics, or cranks work stroke adjustment means
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Presses And Accessory Devices Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 スライドの上下動ストロークが小さい高速プ
レス機械の運転停止時に、上下型の間隔を大きくし、上
下型のメンテナンス作業等を行いやすくする。 【構成】 クランク軸3の偏心部3Aの外周に回転自在
に嵌合された偏心ブッシュ7をコンロッド2の端部に設
け、偏心ブッシュ7を偏心ブッシュ回動手段26のギヤ
19で180度回動可能とし、かつ、偏心ブッシュ7を
偏心ブッシュ連結手段34のピン29で180度離れた
2箇所の回動位置でコンロッド2に連結可能とする。
レス機械の運転停止時に、上下型の間隔を大きくし、上
下型のメンテナンス作業等を行いやすくする。 【構成】 クランク軸3の偏心部3Aの外周に回転自在
に嵌合された偏心ブッシュ7をコンロッド2の端部に設
け、偏心ブッシュ7を偏心ブッシュ回動手段26のギヤ
19で180度回動可能とし、かつ、偏心ブッシュ7を
偏心ブッシュ連結手段34のピン29で180度離れた
2箇所の回動位置でコンロッド2に連結可能とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレス機械の運転停止
時に上下型についてのメンテナンスや交換等の作業のた
め上下型の間隔を拡大するための装置に関する。
時に上下型についてのメンテナンスや交換等の作業のた
め上下型の間隔を拡大するための装置に関する。
【0002】
【背景技術】プレス製品の生産効率を高めるために、ス
ライドの上下動速度が速い高速プレス機械では、スライ
ドの上下動ストロークは小さくなっており、このため、
スライドに取り付けられた上型とボルスタに取り付けら
れた下型との間隔は、スライドが上死点に達したときの
最大時でも小さい。
ライドの上下動速度が速い高速プレス機械では、スライ
ドの上下動ストロークは小さくなっており、このため、
スライドに取り付けられた上型とボルスタに取り付けら
れた下型との間隔は、スライドが上死点に達したときの
最大時でも小さい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】プレス機械の運転停止
時には上下型についてのメンテナンス作業や交換作業等
が行われる。これらの作業を行うためには上下型を上下
に開くことが必要であるが、前述の通り、高速プレス機
械では上下型が開いたときの間隔は最大時でも小さいた
め、従来、上下型のメンテナンスや交換等の作業がやり
にくかった。
時には上下型についてのメンテナンス作業や交換作業等
が行われる。これらの作業を行うためには上下型を上下
に開くことが必要であるが、前述の通り、高速プレス機
械では上下型が開いたときの間隔は最大時でも小さいた
め、従来、上下型のメンテナンスや交換等の作業がやり
にくかった。
【0004】本発明の目的は、スライドの上下動ストロ
ークが小さい高速プレス機械でも、プレス機械の運転停
止時に上下型を大きな間隔に開くことができ、上下型の
メンテナンスや交換等の作業を行いやすくなるプレス機
械の上下型間隔拡大装置を提供するところにある。
ークが小さい高速プレス機械でも、プレス機械の運転停
止時に上下型を大きな間隔に開くことができ、上下型の
メンテナンスや交換等の作業を行いやすくなるプレス機
械の上下型間隔拡大装置を提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る装置は、ス
ライドに取り付けられた上型とボルスタに取り付けられ
た下型のメンテナンスや交換等の作業のためプレス機械
の運転停止時にスライドを上昇させて上型と下型の間隔
を拡大する装置であって、クランク軸とスライドとを連
結するコンロッドのクランク軸側端部にクランク軸の円
形偏心部の外周に回転自在に嵌合された円形偏心ブッシ
ュを設け、この偏心ブッシュの中心をクランク軸の円形
偏心部の中心からずらせ、偏心ブッシュを偏心ブッシュ
回動手段によりクランク軸の円形偏心部の外周回りに回
動可能とするとともに、偏心ブッシュを偏心ブッシュ連
結手段により180度離れた2箇所の回動位置でコンロ
ッドに連結できるようにしたものである。
ライドに取り付けられた上型とボルスタに取り付けられ
た下型のメンテナンスや交換等の作業のためプレス機械
の運転停止時にスライドを上昇させて上型と下型の間隔
を拡大する装置であって、クランク軸とスライドとを連
結するコンロッドのクランク軸側端部にクランク軸の円
形偏心部の外周に回転自在に嵌合された円形偏心ブッシ
ュを設け、この偏心ブッシュの中心をクランク軸の円形
偏心部の中心からずらせ、偏心ブッシュを偏心ブッシュ
回動手段によりクランク軸の円形偏心部の外周回りに回
動可能とするとともに、偏心ブッシュを偏心ブッシュ連
結手段により180度離れた2箇所の回動位置でコンロ
ッドに連結できるようにしたものである。
【0006】以上において、偏心ブッシュ回動手段は、
例えば偏心ブッシュに形成された歯部に係脱可能に噛合
するギヤおよびこのギヤを回転させるモータ等により構
成され、歯部に噛合したギヤをモータで回転させると、
偏心ブッシュはクランク軸の円形偏心部の外周回りに回
動する。偏心ブッシュ回動手段は、これ以外に、シリン
ダの伸縮作動を利用したものや、リンク機構、カム機構
等によるものとすることもできる。
例えば偏心ブッシュに形成された歯部に係脱可能に噛合
するギヤおよびこのギヤを回転させるモータ等により構
成され、歯部に噛合したギヤをモータで回転させると、
偏心ブッシュはクランク軸の円形偏心部の外周回りに回
動する。偏心ブッシュ回動手段は、これ以外に、シリン
ダの伸縮作動を利用したものや、リンク機構、カム機構
等によるものとすることもできる。
【0007】また、偏心ブッシュ連結手段は、例えば偏
心ブッシュの外周面に180度離れて2個形成された穴
およびこれらの穴に挿抜自在にコンロッドに設けられた
ピン等により構成され、ピンが穴に挿入することにより
偏心ブッシュはコンロッドに連結される。偏心ブッシュ
連結手段は、これ以外に、ラチェット機構等によるもの
とすることもできる。
心ブッシュの外周面に180度離れて2個形成された穴
およびこれらの穴に挿抜自在にコンロッドに設けられた
ピン等により構成され、ピンが穴に挿入することにより
偏心ブッシュはコンロッドに連結される。偏心ブッシュ
連結手段は、これ以外に、ラチェット機構等によるもの
とすることもできる。
【0008】
【作用】プレス機械の運転時には、偏心ブッシュがコン
ロッドに偏心ブッシュ連結手段で連結されてクランク軸
は回転している。上下型のメンテナンスや交換等の作業
を行うときには、プレス機械の運転を停止させた後、偏
心ブッシュ連結手段を解除し、偏心ブッシュを偏心ブッ
シュ回動手段により180度回動させ、次いで、再び偏
心ブッシュ連結手段により偏心ブッシュをコンロッドに
連結する。このように偏心ブッシュを180度回動させ
ると、偏心ブッシュ中心はクランク軸の偏心部中心に対
して移動することとなり、偏心ブッシュ中心を上方へ移
動させることによってコンロッド、スライドが上昇し、
この結果、上下型の上下の間隔が大きくなる。
ロッドに偏心ブッシュ連結手段で連結されてクランク軸
は回転している。上下型のメンテナンスや交換等の作業
を行うときには、プレス機械の運転を停止させた後、偏
心ブッシュ連結手段を解除し、偏心ブッシュを偏心ブッ
シュ回動手段により180度回動させ、次いで、再び偏
心ブッシュ連結手段により偏心ブッシュをコンロッドに
連結する。このように偏心ブッシュを180度回動させ
ると、偏心ブッシュ中心はクランク軸の偏心部中心に対
して移動することとなり、偏心ブッシュ中心を上方へ移
動させることによってコンロッド、スライドが上昇し、
この結果、上下型の上下の間隔が大きくなる。
【0009】
【実施例】以下に本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1は本実施例に係る装置が適用されたプ
レス機械の全体を示し、このプレス機械はスライド1の
上下動ストロークが小さい高速プレス機械である。スラ
イド1はコンロッド2を介してクランク軸3に連結さ
れ、図示しないモータでクランク軸3が回転するとスラ
イド1は上下動し、スライド1に取り付けられた上型4
とボルスタ5に取り付けられた下型6とで材料がプレス
加工される。
て説明する。図1は本実施例に係る装置が適用されたプ
レス機械の全体を示し、このプレス機械はスライド1の
上下動ストロークが小さい高速プレス機械である。スラ
イド1はコンロッド2を介してクランク軸3に連結さ
れ、図示しないモータでクランク軸3が回転するとスラ
イド1は上下動し、スライド1に取り付けられた上型4
とボルスタ5に取り付けられた下型6とで材料がプレス
加工される。
【0010】図2、図3はコンロッド2の部分を示す。
クランク軸3には偏心部3Aが設けられ、この偏心部3
Aは図3の通り円形である。偏心部3Aの外周には偏心
ブッシュ7が回転自在に嵌合され、この偏心ブッシュ7
はコンロッド2の上端部に形成された大径孔8内に回転
自在に収容されている。コンロッド2の下端部にはコン
ロッド2とスライド1とを連結するリストピン9が設け
られ、このため、クランク軸3の偏心部3Aにコンロッ
ド2を介してスライド1が連結されている。
クランク軸3には偏心部3Aが設けられ、この偏心部3
Aは図3の通り円形である。偏心部3Aの外周には偏心
ブッシュ7が回転自在に嵌合され、この偏心ブッシュ7
はコンロッド2の上端部に形成された大径孔8内に回転
自在に収容されている。コンロッド2の下端部にはコン
ロッド2とスライド1とを連結するリストピン9が設け
られ、このため、クランク軸3の偏心部3Aにコンロッ
ド2を介してスライド1が連結されている。
【0011】以上において、クランク軸3の中心は
O1 、偏心部3Aの中心はO2 、偏心ブッシュ7の中心
はO3 である。O1 とO2 間の距離(偏心部3Aの偏心
量)はAであり、O2 とO3 間の距離(偏心部3Aに対
する偏心ブッシュ7の偏心量)はBである。O1 ,
O2 ,O3 は、プレス機械の運転停止時には、図3の通
り、垂直方向に一直線上に並び、互いに垂直方向にずれ
ている。
O1 、偏心部3Aの中心はO2 、偏心ブッシュ7の中心
はO3 である。O1 とO2 間の距離(偏心部3Aの偏心
量)はAであり、O2 とO3 間の距離(偏心部3Aに対
する偏心ブッシュ7の偏心量)はBである。O1 ,
O2 ,O3 は、プレス機械の運転停止時には、図3の通
り、垂直方向に一直線上に並び、互いに垂直方向にずれ
ている。
【0012】図3の通りコンロッド2の一側部には前記
大径孔8まで達する水平な割り溝10が設けられ、この
割り溝10の上部にはシリンダ部11が形成されてい
る。シリンダ部11内には割り溝10を上下に貫通する
ピストンロッド12が挿入され、ピストンロッド12の
下端には割り溝10の下部の下向きの凹部13に上下動
自在に嵌合したフランジ部12Aが設けられ、ピストン
ロッド12の上端にはシリンダ部11内に上下摺動自在
に嵌入されたピストン部12Bが設けられている。この
ピストン部12Bの下側にはピストンロッド12に上方
への付勢力を常時付与しているばね14が配置され、ば
ね14でピストンロッド12が押し上げられることによ
り割り溝10が閉じ、これにより偏心ブッシュ7はコン
ロッド2の大径孔8内でクランプされる。シリンダ部1
1内におけるピストン部12Bより上側は油圧室15と
なっており、この油圧室15に油圧回路16を介して圧
油を供給すると、ピストンロッド12がばね14に抗し
て押し下げられ、これにより大径孔8内での偏心ブッシ
ュ7のクランプが解除される。
大径孔8まで達する水平な割り溝10が設けられ、この
割り溝10の上部にはシリンダ部11が形成されてい
る。シリンダ部11内には割り溝10を上下に貫通する
ピストンロッド12が挿入され、ピストンロッド12の
下端には割り溝10の下部の下向きの凹部13に上下動
自在に嵌合したフランジ部12Aが設けられ、ピストン
ロッド12の上端にはシリンダ部11内に上下摺動自在
に嵌入されたピストン部12Bが設けられている。この
ピストン部12Bの下側にはピストンロッド12に上方
への付勢力を常時付与しているばね14が配置され、ば
ね14でピストンロッド12が押し上げられることによ
り割り溝10が閉じ、これにより偏心ブッシュ7はコン
ロッド2の大径孔8内でクランプされる。シリンダ部1
1内におけるピストン部12Bより上側は油圧室15と
なっており、この油圧室15に油圧回路16を介して圧
油を供給すると、ピストンロッド12がばね14に抗し
て押し下げられ、これにより大径孔8内での偏心ブッシ
ュ7のクランプが解除される。
【0013】以上の割り溝10、ピストンロッド12、
ばね14、油圧室15等により、偏心ブッシュ7を大径
孔8内でクランプ、アンクランプするための偏心ブッシ
ュクランプ手段17が構成される。
ばね14、油圧室15等により、偏心ブッシュ7を大径
孔8内でクランプ、アンクランプするための偏心ブッシ
ュクランプ手段17が構成される。
【0014】図2の通り、大径孔8から突出した偏心ブ
ッシュ7の端部には歯部7Aが形成され、この歯部7A
は偏心ブッシュ7の全周に亘って設けられている。歯部
7Aの側方にはモータ18で回転するギヤ19が配置さ
れ、モータ18はシリンダ20によりベース台21に沿
って水平方向に往復動自在であり、モータ18が前進す
ると、ギヤ19は歯部7Aと噛合し、この後、モータ1
8でギヤ19を回転させると、偏心ブッシュ7は回動す
る。ベース台21はシリンダ22およびガイド部材23
を介してプレス機械のフレーム24に吊り下げ支持さ
れ、ガイド部材23は、外筒23Aと、これに上下摺動
自在に嵌合した内筒23Bとからなり、これら23A,
23Bの内部にはばね25が収納されている。このた
め、ベース台21はばね25で常時下方へ付勢されてお
り、シリンダ22を収縮動させると、ベース台21はば
ね25に抗して上昇する。
ッシュ7の端部には歯部7Aが形成され、この歯部7A
は偏心ブッシュ7の全周に亘って設けられている。歯部
7Aの側方にはモータ18で回転するギヤ19が配置さ
れ、モータ18はシリンダ20によりベース台21に沿
って水平方向に往復動自在であり、モータ18が前進す
ると、ギヤ19は歯部7Aと噛合し、この後、モータ1
8でギヤ19を回転させると、偏心ブッシュ7は回動す
る。ベース台21はシリンダ22およびガイド部材23
を介してプレス機械のフレーム24に吊り下げ支持さ
れ、ガイド部材23は、外筒23Aと、これに上下摺動
自在に嵌合した内筒23Bとからなり、これら23A,
23Bの内部にはばね25が収納されている。このた
め、ベース台21はばね25で常時下方へ付勢されてお
り、シリンダ22を収縮動させると、ベース台21はば
ね25に抗して上昇する。
【0015】以上のギヤ19、モータ18等により、偏
心ブッシュ7を回動させるための偏心ブッシュ回動手段
26が構成され、この偏心ブッシュ回動手段26はシリ
ンダ22、ばね25等により上下動可能である。
心ブッシュ7を回動させるための偏心ブッシュ回動手段
26が構成され、この偏心ブッシュ回動手段26はシリ
ンダ22、ばね25等により上下動可能である。
【0016】なお、シリンダ22、ガイド部材23は図
2中紙面表裏方向に離れて複数あり、これらの間にクラ
ンク軸3が挿通されているため、クランク軸3とシリン
ダ22、ガイド部材23とは干渉しない。
2中紙面表裏方向に離れて複数あり、これらの間にクラ
ンク軸3が挿通されているため、クランク軸3とシリン
ダ22、ガイド部材23とは干渉しない。
【0017】偏心ブッシュ7の外周面には180度離れ
た2箇所に穴27,28が形成され、穴27,28に挿
抜可能なピン29がコンロッド2の頂部に設けられてい
る。ピン29にはコンロッド2に形成されたシリンダ部
30内に上下摺動自在となったピストン部29Aが設け
られており、従ってピン29はピストンロッドとなって
いる。ピストン部29Aの上側にはピン29を常時下向
きに付勢するばね31が配置され、偏心ブッシュ7が1
80度ずつ回動してピン29が穴27,28に挿入する
と、偏心ブッシュ7は180度離れた2箇所の回動位置
でコンロッド2に連結可能となっている。シリンダ部3
0内におけるピストン部29Aの下側は油圧室32とな
っており、この油圧室32に油圧回路33を介して圧油
を供給すると、ピン29はばね31に抗して上昇し、穴
27,28からピン29が抜けて偏心ブッシュ7とコン
ロッド2との連結が解除される。
た2箇所に穴27,28が形成され、穴27,28に挿
抜可能なピン29がコンロッド2の頂部に設けられてい
る。ピン29にはコンロッド2に形成されたシリンダ部
30内に上下摺動自在となったピストン部29Aが設け
られており、従ってピン29はピストンロッドとなって
いる。ピストン部29Aの上側にはピン29を常時下向
きに付勢するばね31が配置され、偏心ブッシュ7が1
80度ずつ回動してピン29が穴27,28に挿入する
と、偏心ブッシュ7は180度離れた2箇所の回動位置
でコンロッド2に連結可能となっている。シリンダ部3
0内におけるピストン部29Aの下側は油圧室32とな
っており、この油圧室32に油圧回路33を介して圧油
を供給すると、ピン29はばね31に抗して上昇し、穴
27,28からピン29が抜けて偏心ブッシュ7とコン
ロッド2との連結が解除される。
【0018】以上の穴27,28、ピン29等により、
偏心ブッシュ7をコンロッド2に連結するとともにこの
連結を解除するための偏心ブッシュ連結手段34が構成
される。
偏心ブッシュ7をコンロッド2に連結するとともにこの
連結を解除するための偏心ブッシュ連結手段34が構成
される。
【0019】次に作用について説明する。プレス機械の
運転時には、図2、図3に示す通り、O1 の真上にO2
があるときにはO3 はO1 の真下にあり、また偏心ブッ
シュクランプ手段17の油圧室15には圧油は供給され
ず、従って偏心ブッシュ7は大径孔8内でクランプさ
れ、偏心ブッシュ連結手段34のピン29は穴27に挿
入され、偏心ブッシュ回動手段26のギヤ19は偏心ブ
ッシュ7の歯部7Aから離れている。クランク軸3が回
転すると、コンロッド2およびこのコンロッド2にピン
29で連結された偏心ブッシュ7がクランク軸3の偏心
部3Aにより振れ回り運動を行い、これによりスライド
1はAの2倍のストロークで上下動する。
運転時には、図2、図3に示す通り、O1 の真上にO2
があるときにはO3 はO1 の真下にあり、また偏心ブッ
シュクランプ手段17の油圧室15には圧油は供給され
ず、従って偏心ブッシュ7は大径孔8内でクランプさ
れ、偏心ブッシュ連結手段34のピン29は穴27に挿
入され、偏心ブッシュ回動手段26のギヤ19は偏心ブ
ッシュ7の歯部7Aから離れている。クランク軸3が回
転すると、コンロッド2およびこのコンロッド2にピン
29で連結された偏心ブッシュ7がクランク軸3の偏心
部3Aにより振れ回り運動を行い、これによりスライド
1はAの2倍のストロークで上下動する。
【0020】前記上下型4,6のメンテナンス作業や交
換作業を行うときには、スライド1の位置を上死点(図
2、図3の状態)にしてクランク軸3の回転を停止さ
せ、すなわちプレス機械の運転を停止させ、この後、偏
心ブッシュクランプ手段17の油圧室15に圧油を供給
して大径孔8内での偏心ブッシュ7のクランプを解除す
るとともに、偏心ブッシュ連結手段34の油圧室32に
圧油を供給してピン29を孔27から抜き、さらに、偏
心ブッシュ回動手段26のモータ18およびギヤ19を
シリンダ20で前進させ、ギヤ19を偏心ブッシュ7の
歯部7Aに噛合させる。この後、ギヤ19をモータ18
で回転させ、これにより偏心ブッシュ7をクランク軸3
の偏心部3Aの外周回りに、具体的には偏心部3Aの中
心O2 を中心に回動させる。
換作業を行うときには、スライド1の位置を上死点(図
2、図3の状態)にしてクランク軸3の回転を停止さ
せ、すなわちプレス機械の運転を停止させ、この後、偏
心ブッシュクランプ手段17の油圧室15に圧油を供給
して大径孔8内での偏心ブッシュ7のクランプを解除す
るとともに、偏心ブッシュ連結手段34の油圧室32に
圧油を供給してピン29を孔27から抜き、さらに、偏
心ブッシュ回動手段26のモータ18およびギヤ19を
シリンダ20で前進させ、ギヤ19を偏心ブッシュ7の
歯部7Aに噛合させる。この後、ギヤ19をモータ18
で回転させ、これにより偏心ブッシュ7をクランク軸3
の偏心部3Aの外周回りに、具体的には偏心部3Aの中
心O2 を中心に回動させる。
【0021】このように偏心ブッシュ7を回動させる
と、クランク軸3の偏心部3Aの中心O2 と偏心ブッシ
ュ7の中心O3 はずれているため、O3 はO2 を中心に
上方へ回動し、これにより偏心ブッシュ7およびコンロ
ッド2の位置は次第に高くなり、スライド1およびこの
スライド1に取り付けられた上型4は上昇する。このよ
うに偏心ブッシュ7の位置が次第に高くなっても、偏心
ブッシュ回動手段26のシリンダ22を収縮動させるこ
とにより、ギヤ19と偏心ブッシュ7の歯部7Aとの噛
合状態を維持できる。
と、クランク軸3の偏心部3Aの中心O2 と偏心ブッシ
ュ7の中心O3 はずれているため、O3 はO2 を中心に
上方へ回動し、これにより偏心ブッシュ7およびコンロ
ッド2の位置は次第に高くなり、スライド1およびこの
スライド1に取り付けられた上型4は上昇する。このよ
うに偏心ブッシュ7の位置が次第に高くなっても、偏心
ブッシュ回動手段26のシリンダ22を収縮動させるこ
とにより、ギヤ19と偏心ブッシュ7の歯部7Aとの噛
合状態を維持できる。
【0022】偏心ブッシュ7の回動角度が180度に達
した後、ギヤ19の回転を止め、再び偏心ブッシュクラ
ンプ手段17で偏心ブッシュ7をクランプするととも
に、偏心ブッシュ連結手段34のピン29を穴28に挿
入させ、これにより偏心ブッシュ7を前述とは180度
離れた回動位置でコンロッド2に連結する。
した後、ギヤ19の回転を止め、再び偏心ブッシュクラ
ンプ手段17で偏心ブッシュ7をクランプするととも
に、偏心ブッシュ連結手段34のピン29を穴28に挿
入させ、これにより偏心ブッシュ7を前述とは180度
離れた回動位置でコンロッド2に連結する。
【0023】このときの状態が図4で示されており、こ
のときには偏心ブッシュ7の中心O3 はO2 の真上にあ
る。このため、スライド1の位置は、図3のときと比
べ、Bの2倍の距離分高くなっており、従ってそれだけ
上型4は下型6から大きく離れることになり、これによ
り上下型4,6についてのメンテナンス作業や交換作業
を容易に行える。
のときには偏心ブッシュ7の中心O3 はO2 の真上にあ
る。このため、スライド1の位置は、図3のときと比
べ、Bの2倍の距離分高くなっており、従ってそれだけ
上型4は下型6から大きく離れることになり、これによ
り上下型4,6についてのメンテナンス作業や交換作業
を容易に行える。
【0024】所定の作業が終了した後、各手段17,2
6,34に前述とは逆作動を行わせ、偏心ブッシュ7を
180度反対側のもとの回動位置に戻してコンロッド2
と連結することにより、全てがもとの状態に戻り、次の
プレス作業を行う準備が整う。
6,34に前述とは逆作動を行わせ、偏心ブッシュ7を
180度反対側のもとの回動位置に戻してコンロッド2
と連結することにより、全てがもとの状態に戻り、次の
プレス作業を行う準備が整う。
【0025】以上説明した本実施例では、偏心ブッシュ
回動手段26はプレス機械のフレーム24に取り付けら
れていたが、この手段をスライドに取り付けることもで
き、このようにスライドに取り付ければ、ギヤ、モータ
等を上下動させるための機構は不要になる。また、偏心
ブッシュ回動手段の構成は前記実施例のものに限定され
ず、例えばシリンダの伸縮動により偏心ブッシュを回動
させるものでもよく、あるいはリンク機構やカム機構を
利用したものでもよい。
回動手段26はプレス機械のフレーム24に取り付けら
れていたが、この手段をスライドに取り付けることもで
き、このようにスライドに取り付ければ、ギヤ、モータ
等を上下動させるための機構は不要になる。また、偏心
ブッシュ回動手段の構成は前記実施例のものに限定され
ず、例えばシリンダの伸縮動により偏心ブッシュを回動
させるものでもよく、あるいはリンク機構やカム機構を
利用したものでもよい。
【0026】さらに、偏心ブッシュ連結手段34も前記
実施例のものに限定されず、例えばラチェット機構を使
用したものでもよい。
実施例のものに限定されず、例えばラチェット機構を使
用したものでもよい。
【0027】また、偏心ブッシュクランプ手段17も前
記実施例のものに限定されず、例えば摩擦板の摩擦力を
利用したものでもよく、さらに、この手段を省略しても
よい。
記実施例のものに限定されず、例えば摩擦板の摩擦力を
利用したものでもよく、さらに、この手段を省略しても
よい。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、プレス機械の運転停止
時に上下型の間隔を大きく開くことができ、このため、
上下型のメンテナンスや交換等の作業を行いやすくなる
という効果を得られる。
時に上下型の間隔を大きく開くことができ、このため、
上下型のメンテナンスや交換等の作業を行いやすくなる
という効果を得られる。
【図1】プレス機械の全体正面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る装置を示すコンロッド
部分の縦断面図である。
部分の縦断面図である。
【図3】図2の側面図である。
【図4】偏心ブッシュが180度回動した後における図
3と同様の図である。
3と同様の図である。
1 スライド 2 コンロッド 3 クランク軸 3A 偏心部 4 上型 5 ボルスタ 6 下型 7 偏心ブッシュ 17 偏心ブッシュクランプ手段 26 偏心ブッシュ回動手段 34 偏心ブッシュ連結手段
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 プレス機械の運転停止時にスライドに取
り付けられた上型とボルスタに取り付けられた下型のメ
ンテナンスや交換等の作業のため前記スライドを上昇さ
せて前記上型と前記下型の間隔を拡大する装置であっ
て、クランク軸の円形の偏心部と前記スライドとを連結
するコンロッドの端部に前記偏心部の外周に回転自在に
嵌合されて設けられ、前記偏心部の中心からずれた中心
を有する円形の偏心ブッシュと、この偏心ブッシュを前
記偏心部の外周回りに回動させる偏心ブッシュ回動手段
と、前記偏心ブッシュを180度離れた2箇所の回動位
置で前記コンロッドに連結する偏心ブッシュ連結手段と
を含んで構成されたことを特徴とするプレス機械の上下
型間隔拡大装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17766391A JPH05400A (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | プレス機械の上下型間隔拡大装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17766391A JPH05400A (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | プレス機械の上下型間隔拡大装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05400A true JPH05400A (ja) | 1993-01-08 |
Family
ID=16034933
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17766391A Withdrawn JPH05400A (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | プレス機械の上下型間隔拡大装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05400A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6494116B2 (en) * | 2000-04-25 | 2002-12-17 | Aida Engineering Co., Ltd. | Stroke adjusting device for press machine |
-
1991
- 1991-06-21 JP JP17766391A patent/JPH05400A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6494116B2 (en) * | 2000-04-25 | 2002-12-17 | Aida Engineering Co., Ltd. | Stroke adjusting device for press machine |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980903 |