JPH0539803U - 回転軸の防水構造 - Google Patents

回転軸の防水構造

Info

Publication number
JPH0539803U
JPH0539803U JP9569491U JP9569491U JPH0539803U JP H0539803 U JPH0539803 U JP H0539803U JP 9569491 U JP9569491 U JP 9569491U JP 9569491 U JP9569491 U JP 9569491U JP H0539803 U JPH0539803 U JP H0539803U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
collar
outer ring
main shaft
labyrinth
rotating shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9569491U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2559928Y2 (ja
Inventor
淳次 巽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okuma Corp
Original Assignee
Okuma Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okuma Corp filed Critical Okuma Corp
Priority to JP1991095694U priority Critical patent/JP2559928Y2/ja
Publication of JPH0539803U publication Critical patent/JPH0539803U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2559928Y2 publication Critical patent/JP2559928Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Turning (AREA)
  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は工作機械の主軸等の軸受で支承され
る回転軸の防水構造を提供する。 【構成】 主軸1の軸受2の下側に外輪押さえ15の内
周円筒状棚15aの環状溝15bの両側壁面と微小隙間
で遊合する第1ラビリンスカラー16を主軸に固定す
る。その下側に外輪15内面と微小隙間で遊合する第2
ラビリンスカラー17を主軸に固定する。さらにその下
側に主軸1と微小隙間で遊合する水切り盤カラー18を
外輪押さえ15に固定する。切削水はこの三段の防水構
造により軸受部への浸入が阻止される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は工作機械の主軸特にマシニングセンタのように切削水を用いる主軸等 の軸受の防水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
門形マシニングセンタ等においては切削水を多量にかけて加工が長時間続けら れるので、雰囲気の悪い主軸軸受部への切削水の浸入防止には非常に苦労してい た。それで従来一般には図3,図4に示すように主軸1の軸受2の外輪押さえ3 の主軸と対向する穴内にV溝4を形成して主軸1と接触するフエルトリング5を 挿入して防水していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このようにフエルトリングによって防水する場合、フエルト面と主軸外周とは 常に接触状態を保つ必要があるので、主軸の回転が比較的低速である場合はさほ ど不都合はなかった。しかしながら主軸回転の高速化が至上命令である昨今では フエルトリングの接触摩擦により発熱は軸受,主軸等の熱変位をもたらし加工精 度に影響するという問題がある。 本考案は従来の技術の有するこのような問題点に鑑みなされたものであり、そ の目的とするところは非接触の防水構造とすることにより、発熱による主軸への 影響のない防水構造を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために本考案は、回転軸の最外側軸受の外側で回転軸と 一体回転可能に設けられ外輪押さえの内側に突出した円筒状棚の軸方向の環状溝 壁面と微小隙間で遊合する第1ラビリンスカラーと、該第1ラビリンスカラーの 外側で前記回転軸と一体回転可能に設けられ前記外輪押さえの内面と微小隙間で 遊合する第2ラビリンスカラーと、該第2ラビリンスカラーの外側で前記外輪押 さえに設けられ前記回転軸と微小隙間で遊合する水切り盤カラーとでなり、三段 構えで水の浸入を阻止するものである。
【0005】
【作用】
切削水は第1の関所の水切り盤カラーで浸入を阻止されるが回転軸との僅かな 隙間から一部は回転軸に付着して浸入する。回転軸に付着した切削水は回転する 回転軸の遠心力及び第2関所の第2ラビリンスカラーにより奥への浸入が阻止さ れる。更に付着力で浸入した切削水は回転軸の遠心力及び第3の関所のラビリン スカラーで軸受部への浸入が阻止される。
【0006】
【実施例】
以下本考案の実施例を図1〜図2にもとづき説明する。 主軸1はコロ軸受2,球軸受6により主軸スリーブ11に回転可能に軸承され 、主軸スリーブ11は主軸頭12にリングねじ13によって調整可能なテーパブ ッシュ14で固定されている。コロ軸受2の外輪2aは主軸スリーブ11に止ね じで固定された外輪押さえ15で位置決めされている。コロ軸受2の内輪2bと 主軸1の段部との間にラビリンスカラー16が挟持され一体回転可能に固定され ている。このラビリンスカラー16は下面側に環状溝16aが削設されて外周に 薄肉円筒部16bが形成されており、外輪押さえ15の内側に突出した円筒状棚 15aの軸方向の環状溝15bの両側壁面と、薄肉円筒部16bの内外面が微小 隙間で遊合している。また主軸1のラビリンスカラー16より下側には軸方向に 段部を有するラビリンスカラー17が一体回転可能に嵌着されており、その外周 17a,17bが外輪押さえ15の段付穴面と微小隙間で遊合している。さらに 外輪押さえ15のラビリンスカラー17の下側には主軸1の外周と微小隙間で遊 合する水切り盤カラー18が止め輪19によって固定されている。
【0007】 このように構成されたものにおいて主軸1に工具が装着され切削水が供給され て加工が行われると、切削水は飛沫となり飛散し、或いは切削熱によって水蒸気 が発生して主軸前面の空間に霧が充満する。これらの霧は露出部に付着するとと もに回転隙間より浸入しようとするが、第1の関所となる水切り盤カラー18に よってその殆どが阻止される。それでも付着した微粒の水は隙間から浸入して主 軸1の外周をうるおしラビリンスカラー17の外周をうるおす。しかし主軸及び 第2の関所のラビリンスカラーは高速で回転しているのでその遠心力により集め られ水滴化したものは半径方向に飛散され外輪押さえ15の内面に付着し、重力 により垂下して隙間より外部に排出される。更にその残りのものはラビリンスカ ラー17の隙間から主軸1に付着して内部へ浸入するが回転する主軸の遠心力及 び第3の関所となるラビリンスカラー16によって阻止される。そして環状溝1 5bに集められた水滴は重力により穴15c及び隙間より外部に排出され、軸受 2,6への切削水の浸入が防止される。
【0008】
【考案の効果】
上述のようであるので本考案は以下の効果を奏する。 第1の関所の水切り盤カラー、第2の関所の第2ラビリンスカラー、第3の関 所の第1ラビリンスカラーの三段構えの防水構造により、軸受部への切削水の浸 入が十分満足できる程度に防止され、軸受寿命を長くするとともに無接触の防水 手段であるのでフエルトリングを用いたときのような主軸部の発熱がなくなり主 軸の高速回転に支障がなく且つ加工精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の構造を示す縦断面図である。
【図2】図1の防水機構部分A部の拡大図である。
【図3】従来技術を示す縦断面図である。
【図4】図3の防水機構部分B部の拡大図である。
【符号の説明】
1 主軸 2,6 軸
受 11 スリーブ 15 外輪
押さえ 16,17 ラビリンスカラー 18 水切
り盤カラー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸の最外側軸受の外側で回転軸と一
    体回転可能に設けられ外輪押さえの内側に突出した円筒
    状棚の軸方向の環状溝壁面と微小隙間で遊合する第1ラ
    ビリンスカラーと、該第1ラビリンスカラーの外側で前
    記回転軸と一体回転可能に設けられ前記外輪押さえの内
    面と微小隙間で遊合する第2ラビリンスカラーと、該第
    2ラビリンスカラーの外側で前記外輪押さえに設けられ
    前記回転軸と微小隙間で遊合する水切り盤カラーとでな
    り、三段構えで水の浸入を阻止することを特徴とする回
    転軸の防水構造。
JP1991095694U 1991-10-25 1991-10-25 回転軸の防水構造 Expired - Lifetime JP2559928Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991095694U JP2559928Y2 (ja) 1991-10-25 1991-10-25 回転軸の防水構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991095694U JP2559928Y2 (ja) 1991-10-25 1991-10-25 回転軸の防水構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0539803U true JPH0539803U (ja) 1993-05-28
JP2559928Y2 JP2559928Y2 (ja) 1998-01-19

Family

ID=14144611

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991095694U Expired - Lifetime JP2559928Y2 (ja) 1991-10-25 1991-10-25 回転軸の防水構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2559928Y2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005127489A (ja) * 2003-10-27 2005-05-19 Honda Motor Co Ltd ギヤケース構造
CN106914632A (zh) * 2015-12-25 2017-07-04 研岛实业股份有限公司 加工机主轴及主轴密封装置
CN109622998A (zh) * 2019-01-14 2019-04-16 江苏大卫精工科技有限公司 一种高速主轴防污吸入结构

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60107447A (ja) * 1983-11-15 1985-06-12 Jidosha Kiki Co Ltd ブレ−キ倍力装置の入力検出装置
JPS6117956A (ja) * 1984-07-04 1986-01-25 Nitto Boseki Co Ltd 新規な尿中カリクレイン測定用基質

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60107447A (ja) * 1983-11-15 1985-06-12 Jidosha Kiki Co Ltd ブレ−キ倍力装置の入力検出装置
JPS6117956A (ja) * 1984-07-04 1986-01-25 Nitto Boseki Co Ltd 新規な尿中カリクレイン測定用基質

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005127489A (ja) * 2003-10-27 2005-05-19 Honda Motor Co Ltd ギヤケース構造
JP4520131B2 (ja) * 2003-10-27 2010-08-04 本田技研工業株式会社 ギヤケース構造
CN106914632A (zh) * 2015-12-25 2017-07-04 研岛实业股份有限公司 加工机主轴及主轴密封装置
CN109622998A (zh) * 2019-01-14 2019-04-16 江苏大卫精工科技有限公司 一种高速主轴防污吸入结构

Also Published As

Publication number Publication date
JP2559928Y2 (ja) 1998-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6327579B2 (ja)
US5498086A (en) Oil film-deposit bearing
JPH0539803U (ja) 回転軸の防水構造
JP2001159432A (ja) ワンウェイクラッチ用エンドベアリング及びその製造方法とワンウェイクラッチ
JPH0560145A (ja) 転がり軸受
JP2518950Y2 (ja) 軸受潤滑装置
JP2554925Y2 (ja) 回転軸の防水構造
JP2538080B2 (ja) 動圧型流体軸受装置
JPH09210072A (ja) シール付きアンギュラ玉軸受
JP3558701B2 (ja) 円すいころ軸受
JP2556657Y2 (ja) 転がり軸受
JP2576707Y2 (ja) もみ抜き保持器
KR200144589Y1 (ko) 모터
JPH0717246Y2 (ja) 小型モ−タ
JP2001099161A (ja) 軸 受
KR200219066Y1 (ko) 공작기계의 라이브 센터
JPH0235216A (ja) 高速形アンギユラ玉軸受
JP2010144889A (ja) グリース溜まり付き転がり軸受
JP2575319Y2 (ja) 減速機の軸受装置
JP2001145303A (ja) 検出器付モータ
JP2954919B2 (ja) 歯科用ストレートハンドピース
JPS60172725A (ja) 軸受の潤滑剤飛散防止装置
JPS634822Y2 (ja)
JP2006322594A (ja) 転がり軸受
JPH0632269Y2 (ja) スピンドルキャリヤ端面部カバー