JPH0539795Y2 - - Google Patents

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JPH0539795Y2
JPH0539795Y2 JP1988062995U JP6299588U JPH0539795Y2 JP H0539795 Y2 JPH0539795 Y2 JP H0539795Y2 JP 1988062995 U JP1988062995 U JP 1988062995U JP 6299588 U JP6299588 U JP 6299588U JP H0539795 Y2 JPH0539795 Y2 JP H0539795Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、プレス機械におけるノツクアウト動
作のタイミングを切替ることのできるタイミング
切替機能を備えたノツクアウト装置に関する。
[従来の技術] 第5図に従来の一般的なノツクアウト装置を例
示する。
第5図において、カム13は、クランク軸等の
回転軸10にキー27で一体的に嵌装され、カム
フオロアーを形成するローラ5を支軸7に回転自
在なレバー6の一端側に設けられている。
また、レバー6の他端側にはピン8を介してノ
ツクアウトロツド15の一端が連結されている。
このノツクアウトロツド15はノツクアウトピ
ン18を駆動するためのもので、その他端がピン
を介し支軸19に回転自在なレバー16に取付け
られている。
ノツクアウトピン18を直接駆動するレバー1
7は、レバー16と同様に支軸19に取付けられ
ている。
なお、基端が機体に取付けられたシリンダ11
6、ピストンロツド118が一体に設けられたピ
ストン117とから形成されたシリンダ装置は、
ノツクアウトピン18を上昇させるためのピンリ
フターおよびローラ5をカム13に係合させその
飛跳を防止する飛跳防止手段を構成するものであ
る。このためにピストンロツド118はピン11
9を介してレバー16に軸支されている。
このようなノツクアウト装置では、回転軸10
の回転に伴つてカム13の形態に基づいたモーシ
ヨン・ストロークでノツクアウトピン18が金型
(この例では下型)内を移動し成形後の製品をノ
ツクアウトする。
したがつて、加工対象製品に応じたプレス機械
を選択するとともにそれに応じた能力、ストロー
ク、モーシヨンを持つノツクアウト装置を選定し
ていた。数種の製品を加工対象をする場合には最
大公約数的なモーシヨン等を決定していた。
[考案が解決しようとする問題点] ところで、加工態様、加工対象製品あるいは製
品移送等の関係によつては、ノツクアウト動作の
タイミングを変更したい場合が多々に生ずる。
しかし、上記の従来装置では、カム13と回転
軸10とはキー27により一体的に連結されてい
るので、両者10,13間の回転方向に位相をづ
らせてタイミングを変更することは至難である。
このため生産性確保のために品質低下等のある種
の犠牲を強いられるばかりか、反対に製品の迅速
移送が妨げられ生産性を低下してしまうという問
題がある。
一方、複数のカムを準備して、これを都度に交
換し見掛上のタイミング変更を行うことが考えら
れるが、これとて交換作業に労力と時間を費やし
能率が悪い。また、経済的にも不利であり抜本的
対策とならない。
また、特開昭55−16705号公報には、カムを回
転させてノツクアウトタイミングを切替えするこ
とが開示されている。すなわち、ボルト28を緩
め、押ねじ棒24をねじ込み、セレーシヨン18
aとセレーシヨン15aとを離脱させる。そし
て、目盛25を見ながら、ピニオン軸22をスパ
ナで回すことにより、カム18を所要位相調整回
転角だけ回転させた後に、押ねじ棒24を元に戻
し、ボルト28を締め付けることにより切替調整
する構造である。
しかし、これではカム18自体を回転させる構
造であるから、タイミング切替調整中にノツクア
ウト動作が行われてしまうので危険であり、入力
作業であるから多大な労力と時間を必要とし、か
つ目盛25による調整であるから高精度調整でき
ない。
本考案は、上記事情に鑑みなされたもので、正
確かつ迅速にノツクアウト動作のタイミングを自
動的に切替えすることのできるタイミング切替機
能を備えたノツクアウト装置の提供を目的とす
る。
[問題点を解決するための手段] 本考案は、回転軸と相対回転可能に装着された
ノツクアウトピンを駆動するためのカムを支持す
る回動体と、回転軸と回動体との間に配設され、
離脱状態において両者の相対回転を許容するとと
もに回転方向の所定角度ごとに結合可能かつ結合
状態において両者を同期回転連結する角度割出連
結手段と、この角度割出連結手段を離脱させると
ともに離脱状態において回動体の回転を阻止する
解放係止手段と、角度割出連結手段を結合状態に
保持する連結保持手段と、タイミング切替角度を
設定する切替角度設定手段と、回転軸の回転角度
を検出する回転角度検出手段と、タイミング切替
調整前に検出した回転軸の基準角度を記憶する基
準角度記憶手段と、解放指令信号に基づき角度割
出連結手段を離脱状態とするように解放係止手段
を駆動制御する離脱制御手段と、該基準角度を原
点として指定された回転方向に予め設定された切
替角度だけ回転軸を微速運転させる切替運転制御
手段と、連結指令信号に基づき角度割出連結手段
を結合状態とするように連結保持手段を駆動制御
する結合制御手段と、を含み回転軸と回動体とを
離脱状態としかつ回転軸を回動させることによつ
て回転軸とカムとの回転方向相対位置を変更して
ノツクアウト動作のタイミングを切替えできるよ
うに構成したこと、を要旨とするものである。
[作用] 上記構成の本考案では、解放指令を加えると、
離脱制御手段が解放係止手段を駆動制御して角度
割出連結手段を離脱状態とする。つまり、回動体
を回転軸から離脱させる。そして、例えば切替運
転指令を行うと、切替運転制御手段が、先に記憶
した基準角度を原点としかつ切替角度設定手段で
セツトしたタイミング切替角度を目標値として指
定された回転方向に回転軸を微速運転し、設定角
度と実際角度が等しくなつたところで停止させ
る。
ここに、連結指令をすれば、結合制御手段が連
結保持手段を駆動制御して角度割出連結手段を結
合状態とする。したがつて、位相ずれ量に応じた
ノツクアウト動作のタイミングを迅速かつ自動的
に切替えることができる。
[実施例] 以下、本考案の好適な実施例を図面に基づいて
詳細に説明する。
なお、この実施例のノツクアウト装置の全体構
成は、前出第5図に示した従来装置と同様にノツ
クアウトロツド15を介してベース内に内蔵され
たレバー16を駆動し、下型内の製品をノツクア
ウトする構成である。従つて、第1図において
は、ノツクアウトロツド15以降の構成要素につ
いては図示を省略する。
本実施例におけるタイミング切替機能を備えた
ノツクアウト装置は、第1図〜第4図に示され、
大別して回転軸10、カム13、回動体20、連
結保持手段30、角度割出連結手段40、解放係
止手段50、切替角度設定手段72、回転角度検
出手段62、基準角度記憶手段84、離脱制御手
段86、切替運転制御手段103,95,86,
87、結合制御手段87などから構成されてい
る。
まず、これらの機能的相互関与を説明する。
回動体20は、回転軸10とカム13とを相対
回転可能とするために設けられたものでキー27
によりカム13を一体に支持する。回転軸10と
回動体20とは、角度割出連結手段40を介し結
合分離可能である。この角度割出連結手段40
は、所定角度ごとの回転方向の位相づれを持つて
回転軸10と回動体20とを結合できる。
ここに、解放係止手段50は、角度割出連結手
段40を離脱状態とするとともに回動体の回転を
阻止することができる。この解放係止手段50
は、離脱制御手段86によつて離脱状態とされ、
かつ結合制御手段87によつて結合状態とされ
る。
一方、連結保持手段30は、角度割出連結手段
40を結合状態に保持するものである。また、切
替運転制御手段103,95,86,87は、角
度割出連結手段40が離脱状態にある場合におい
て、回動体20に対して回転軸10を定量的に進
動および遅動するものである。なお、離脱制御手
段86、切替運転制御手段103,95,86,
87、結合制御手段87は、駆動制御手段60を
形成する構成要素とその機能を利用して、一体
的、有機的に形成されているが、これらの詳細は
後記する。
したがつて、ノツクアウト動作のタイミングを
切替える場合には、基準角度記憶手段84に回転
軸10の基準角度を記憶させておき、離脱制御手
段86で解放係止手段50を駆動制御することに
よつて角度割出連結手段40を離脱状態にし、回
動体20を回転軸10から切離すとともに、解放
係止手段50で回動体20の自由回動を阻止す
る。
次に、切替運転制御手段103,95,86,
87が働き、先に記憶された回転軸10の基準角
度に対して、切替角度設定手段72を用いて予め
設定した所定角度(例えば、進動5度)だけ回転
軸10の回転方向の位相をずらせる。したがつ
て、係止された回動体20に対して回転軸10を
位相ずれさせることができる。
その後に、結合制御手段87によつて連結保持
手段30(ソレノイド38)を駆動制御して再び
角度割出連結手段40を結合状態とし、回動体2
0をその位相づれを生じさせたままの状態で回転
軸10に一体的に連結する。ここに、回動体20
に支持されたカム13と回転軸10との回転方向
の位相をづらせることによりタイミングを切替え
ることができる。
以下に、各構成要素の詳細を分説する。
回転軸10は、第1図に示す如く、クラウンを
形成するフレームに回転支持されている。この実
施例ではクランク軸である。その先端(図で右
側)には内面円弧の凹部12を有する軸支部材1
1がボルト42で固定されている。
また、回動体20は、小径部23、中径部24
および大径部25の中空部を有する円筒体であ
り、その一端(第1図で左端)には、切欠部21
が設けられている。そして、フレーム1にブツシ
ユ3,3を介して回転可能かつ軸方向に移動可能
に嵌挿されている。
角度割出連結手段40は、回転軸10と回動体
20とを所定角度ごとに結合し、結合状態におい
て回動体20に十分なノツクアウト駆動力を伝達
することができるようにギヤ機構から構成されて
いる。すなわち、軸方向に相対移動できる外歯ギ
ヤ41と内歯ギヤ44とから形成され、両者4
1,44は5度ごとに噛合う。この外歯ギヤ41
は、軸支部材11を介して回転軸10に固着さ
れ、内歯ギヤ44は切欠部21に被嵌されかつボ
ルト45で回動体20に固着された円板46に刻
設されている。
すなわち、角度割出連結手段40は、離脱状態
において回転軸10と回動体20との相対回転を
許容するとともに回転方向の所定角度(5度)ご
とに結合可能であり、かつ結合状態において両者
10,20を同期回転連結する。この意味におい
てセレーシヨン等他の構造としても実施できる。
次に、連結保持手段30は、角度割出連結手段
40を結合状態に保持するものであり、頭部31
を有する軸部材32、大径部33、フランジ部3
4、ベアリング35、このベアリング35と回動
体20の中径部24の起立端面に介装されたスプ
リング36およびソレノイド38とから形成され
ている。
頭部31は、軸支部材11の凹部12の円弧内
面に応じた円弧面を有し、回転軸10と回動体2
0との同心性の自由度を拡大するものである。
また、軸部材32の外径は回動体20の小径部
23の内径よりやや小さい。したがつて、ソレノ
イド38の可動片38aで、カム13にボルト固
定された係止片14の面14aを介してカム13
を第1図で左方向に付勢すれば、回動体20は左
方向に移動しつつスプリング36の付勢力によつ
て角度割出連結手段40を結合状態(第1図に示
した状態)とし、その状態を保持できる。
一方、解放係止手段50は、可動片50aを有
するソレノイドから形成されており、可動片50
aでカム13の側面13aを加圧して角度割出連
結手段40を離脱状態とするとともに離脱状態に
おいて回動体20の回転を阻止するものである。
この実施例では、前記連結保持手段30の一部
を形成するソレノイド38と本ソレノイド50と
は逆動作するように構成されている。すなわち、
離脱制御手段86によつて解放係止手段50たる
ソレノイド50を励起すると可動片50aが側面
13aを押圧するので、回動体20はスプリング
36の付勢力に抗し第1図で右方向に移動する。
そして、面1aと14bとが接触しかつ面14a
は可動片38aに当たる。すると外歯ギヤ41か
ら内歯ギヤ44が外れ角度割出連結手段40が離
脱状態となる。回動体20つまりカム13は回転
不能となる。一方、この状態において回転軸10
と回動体20とはベアリング35を介し相対回転
可能である。
次に、駆動制御手段60は、主に、第2図に示
す如く検出部61、設定操作部71、制御部81
および駆動部111とから形成され、特に、中枢
部をなす制御部81は、基準角度記憶手段84と
離脱制御手段86と、切替運転制御手段103,
95,86,87と、結合制御手段87とを構成
し、タイミング切替調整前の回転軸10の基準角
度を基準角度記憶手段84に記憶させ、離脱制御
手段86で解放係止手段50を駆動制御して角度
割出連結手段40を離脱させ、この離脱状態にお
いて切替運転制御手段103,92,86,87
を働かせて回転軸10を設定角度だけ可逆回動し
て位相をずらせ、しかる後に結合制御手段87が
連結保持手段30(ソレノイド38)を駆動制御
して角度割出連結手段40を再び結合させる一連
の駆動制御を行うものと形成されている。
第2図において、検出部61は、回転軸10の
回転角度を検出する分解能1度の回転角度検出手
段を形成するエンコーダ62と、ノツクアウト上
限位置を検出する上限検出器(取付位置は第5図
を参照)63と、第4図に示す如くカム13の原
点位置を検出する原点確認検出器64と、角度割
出連結手段40の結合状態を検出する連結確認検
出器65(取付位置は第1図を参照)とから形成
されている。
また、設定・操作部71は、ノツクアウト動作
のタイミング切替を回転軸10に対する回動体2
0(カム13)の回転方向の角度ずれ(位相ずれ
角度)として設定するデジタルスイツチから形成
された設定器(切替角度設定手段)72と、セツ
トボタン73、回転軸10の回転方向を駆動部1
11(制御器112、モータ113)に切替指令
するための正逆切替スイツチ74と、解放指令信
号を発する解放指令スイツチ75と、連結指令信
号を発する連結指令スイツチ76および両手操作
のプレス運転スイツチ78とから形成される。
続いて、制御部81は、第2図に結線状態が示
された角度変換器82、一時記憶素子83、基準
角度記憶手段を形成する記憶回路84、ANDゲ
ート92、位相ずれ角度を記憶するメモリ93、
乗算器94,96、比較器95,97、リレー8
6,87,88、アツプダウンカウンタ103、
絶対値変換器104、ANDゲート105等から
構成されている。リレー86を励磁すると両補助
接点X1a,X1aが電路を閉成し、リレー87
を励磁すると補助接点X2aが閉成で補助接点X
2bは開成となる。また、リレー88を励磁する
と補助接点X3bが電路を開成する。
なお、各工程における指令、確認、警報等用の
ランプとプレス機械本体制御用の回路等について
は第2図で図示省略している。
ここに、一時記憶素子83は、上限検出器63
の出力信号を条件として変換器82でBCD出力
変換されたエンコーダ62による回転軸10の回
転角度(0〜360度)をラツチするものである。
つまり、回転軸10のタイミング調整前の基準角
度をノツクアウトの最上限において測定しようと
するものである。この基準角度は後に基準角度記
憶手段を形成する記憶回路84に記憶される。
また、原点確認検出器64は、タイミング切替
調整工程、特に角度割出連結手段40の分離結合
動作を安定したカム姿勢(例えば第4図Aに示す
状態)のもとに行わせようとするためにその信号
を検出させるものである。この実施例では、一時
記憶素子83のデータ(基準角度)を記憶回路
(基準角度記憶手段)84に書込む信号としても
用いている。
メモリ93は、フリツプ・フロツプ(F・F)
から形成され、セツトボタン73および原点確認
検出器64の成立で、切替角度設定手段(設定器
72)に予め設定されたタイミング切替のための
位相づれ角度を記憶するものである。
この実施例では、両ギヤ41,44が5度ごと
に噛合うことができるものとされているので、設
定器72ではn倍する“n”を設定するものとし
ている。したがつて、乗算器94は「5×n」を
演算する。但し、乗算器96はオーバーランの有
無チエツク用につき「(5×n)+1」を演算する
ものと形成されている。
比較器95は、回転軸10が設定量(位相ずれ
角度)だけ回転したときにリレー87を励磁し、
プレス停止信号(補助接点X2b)と連結保持手
段30(ソレノイド38)の作動を許容する信号
(補助接点X2a)を出力するものである。反面、
比較器97は、オーバーランの場合にリレー88
を励磁して連結保持手段30(ソレノイド38)
の作動を拒否する信号(補助接点X3b)を出力
するものである。この場合の回転軸10の回転量
は、前記エンコーダ62の出力をアツプダウンカ
ウンタ103、絶対値変換器104で絶対値に変
換されている。
カウンタ103は、連結保持手段30(ソレノ
イド38)の作動を許容する旨の比較器95の出
力信号とこれにより角度割出連結手段40が結合
(連結)したことを確認した連結確認検出器65
の出力信号によりクリアーされる。また、駆動部
111を形成するモータ113は、制御器112
で3spm〜0.3spm相当の微速に速度調整され位置
決め精度を向上させるものである。
なお、リレー86は、切替角度設定手段72で
セツトされた設定値(位相ずれ角度)をメモリ9
3に読込んだことを条件に解放係止手段50の作
動を許容する信号(補助接点X1a)を出力
(ON)する。また、位相ずれ角度調整終了後に
連結保持手段30(ソレノイド38)の作動を許
容するために解放係止手段の不動作用信号を出力
(OFF)する。つまり、リレー86は、ソレノイ
ド38用のリレー87と、上記の通り、逆動作す
る。また、プレス運転用のスイツチ78は両手操
作の一対からなり、クラツチブレーキ115を励
磁する。
ここにおいて、リレー86が離脱制御手段を形
成する。すなわち、原点確認検出器64からの信
号によりメモリ93に切替角度設定手段72でセ
ツトされた設定位相ずれ角度が記憶されると角度
割出連結手段40の分離結合動作が許容されるよ
うになり、リレー86が励磁される。つまり、リ
レー86が励磁されると、第2図で右側の補助接
点X1aが電路を閉成するので、解放指令スイツ
チ75からの解放指令信号があれば、角度割出連
結手段40を離脱状態とするように解放係止手段
(ソレノイド)50を駆動制御(励磁)する。
また、切替運転制御手段は、アツプダウンカウ
ンタ103と比較器95とリレー87とリレー8
6とから構成され、回転軸10を基準角度から設
定位相ずれ角度だけ進動または退動させるように
モータ111を回動駆動する。すなわち、比較器
95から出力がないときはリレー87が非励磁で
あるから補助接点X2bが電路を閉成しクラツチ
ブレーキ115をクラツチ動作させている。一
方、リレー86が励磁されているので、第2図で
左側の補助接点X1aが閉成され制御器112は
微速に切替えられている。かくして、上記離脱制
御手段86によつて解放係止手段50が駆動制御
され角度割出連結手段40が離脱されると、モー
タ113が回転軸10を微速回動する。この回動
とともに、回転角度検出手段(エンコーダ62)
からの実際角度がカウンタ103で計数されかつ
絶対値変換器104で便宜的に絶対値変換されて
比較器95に入力される。この比較器95では、
この実際角度と乗算器94を通して入力されたメ
モリ93内記憶の設定位相ずれ角度とを比較し
て、両角度が一致したときに切替運転終了信号を
出力してリレー87を励磁する。したがつて補助
接点X2bが開成されクラツチブレーキ115は
ブレーキ状態となる。つまり、回転軸10の角度
調整が終る。
さらに、このリレー87が結合制御手段を形成
する。つまり、上記切替運転が終了しリレー87
が励磁されると、その補助接点X2aが電路を閉
成する。なお、これに先立つてリレー86が非励
磁とされその補助接点X1a,X1aが制御器1
12用の電路と解放係止手段50用の電路とを開
成している。したがつて、解放係止手段(ソレノ
イド)50がOFFされかつこれと反対動作する
ところの連結保持手段30を形成するソレノイド
38がONとなる。よつて、角度割出連結手段4
0を結合状態とすることができる。
但し、比較器97によつて、リレー88が励磁
され補助接点X3bが電路を開成する場合、つま
りオーバーランが発生した場合は正確な位相ずれ
調整ができなかつたので、結合状態とすることは
できない。
次に、作用を説明する。
第3図において、タイミング切替の調整作業指
令がある(ブロツク200)と、第2図に示した
制御器112によりモータ113を微速運転する
(ブロツク202,204)。ここで、ブロツク2
06で運転スイツチ78,78を両手で押すとク
ラツチブレーキ115がモータ113と回転軸1
0とを連結する。回転軸10の回転とともにレバ
ー6(第5図参照)が回動し上限検出器63がノ
ツクアウト上限を検出することにより回転軸10
の当該角度を基準角度として一時記憶素子83に
記憶する(ブロツク208,210)。引続き、
原点確認検出器64で、カム13の姿勢が第4図
Aに示す如く285度となつたことを確認したとき
に該記憶角度つまり基準角度を基準角度記憶手段
(記憶回路84)に書込み、その後にモータ11
3を停止する。すなわちプレス動作を停止する
(ブロツク212,214,216,218)。ブ
ロツク220で切替角度設定手段たる設定器72
の調整角度が設定されているか否かを判断し、設
定されていればブロツク222に進む。
ブロツク222では、設定された位相ずれ角度
はメモリ93に記憶される。記憶された基準角度
と設定位相ずれ角度とを比較して遅れ調整か進み
調整かを判断し、制御部111に微速設定と回転
方向を設定する(ブロツク224,226)。例
えば、第4図Cは進み調整であり、同Eは遅れ調
整である。図示しないランプの点灯により作業者
が解放指令スイツチ75をONする(ブロツク2
28)と、メモリ93に位相ずれ角度が記憶され
たことを条件にリレー86が励磁され補助接点X
1aが電路を閉成している。つまり、離脱制御手
段86が働き、解放係止手段50たるソレノイド
が励磁され、回動体20(カム13)をスプリン
グ36に抗して第1図で右方向に移動させ内歯ギ
ヤ44と外歯ギヤ41との噛合を解き角度割出連
結手段40を離脱状態とする(ブロツク230)。
そして、連結確認検出器65のOFFを条件に
点灯される図示しないランプで調整作業進行許容
を知つた作業者が運転スイツチ78,78を両手
でONすれば、予めカウンタ103はクリアーさ
れており、かつ切替運転制御手段の一部を形成す
るリレー87がOFF(非励磁)で補助接点X2b
が閉成状態であるから、クラツチブレーキ115
がクラツチ状態に励磁される。その結果、回転軸
10はモータ113によつて微速運転される(ブ
ロツク232,234)。
ブロツク236において、メモリ93に記憶さ
れた位相ずれ角度つまり設定角度と回転角度検出
手段を形成するエンコーダ62で検出した実際回
転角度とが等しくなると、再び比較器95が作動
し、リレー87が励磁され補助接点X2bがクラ
ツチブレーキ115用の電路を開成するので、プ
レスは停止される。クラツチブレーキ115がブ
レーキ状態となる(ブロツク238)からであ
る。以上により、切替運転制御手段103,9
5,86,87による制御が終る。
ここに、連結指令ボタン76をONすれば、リ
レー86が非励磁でかつ結合制御手段を形成する
リレー87が励磁であるから、解放係止手段50
を形成するソレノイド50は非励磁となりかつ連
結保持手段30を形成するソレノイド38が励磁
される。したがつて、回動体20は再び第1図で
左方向に移動し角度割出連結手段40を結合状態
とする(ブロツク240,242)。結合状態は
そのスプリング36の付勢力により保持される。
したがつて、第4図Aの基準状態から、同Bに
示すように、回動体20(カム13)を係止した
状態において回転軸10を時計方向に5度だけ正
回転させ、その後に角度割出連結手段40を結合
させれば、同Cに示すように回転軸10に対して
カム13を5度だけ進めた位相づれを生じさせる
ことができる。
反対に遅れの場合には、同Dの如く角度割出連
結手段40の離脱状態において回転軸10を反時
計方向に逆回転させればノツクアウトタイミング
を遅らすことができる。
しかして、この実施例によれば、回転軸10と
カム13を支持する回動体20とを角度割出連結
手段40によつて結合分離可能とし、かつ解放係
止手段50と連結保持手段30と切替角度設定手
段72と回転角度検出手段62と離脱制御手段8
6と切替運転制御手段103,95,86,87
と結合制御手段87等とを設け、離脱制御手段8
6で解放係止手段を駆動制御させて角度割出連結
手段40を離脱状態としその離脱状態において切
替運転制御手段103,95,86,87で回転
軸10を定量的に回転させ、その後に結合制御手
段86,87によつて連結保持手段30を働かせ
て回転軸10と回動体20とを結合させる構成と
されているので、機械的分解・組立を必要とせず
迅速かつ正確にタイミングを自動的に切替ること
ができる。
また、角度割出連結手段40は、歯車機構4
1,44から形成されているので、その歯ピツチ
を適宜とすることにより、5度よりも一層小さな
角度ごとにタイミング調整できる、とともに構造
簡単でノツクアウト力を確実かつ有効に伝達でき
る。エンコーダ62の分解能によりその結合を正
確に行うことができる。
なお、以上の実施例では、カム13と回動体2
0とは、別体としてキー結合させたが、両者1
3,20を一体に成形してもよい。
また、角度割出連結手段40は、外歯ギヤ41
と内歯ギヤ44とから形成されたが、その構成は
限定されない。前記セレーシヨンやピンロツド結
合等としてもよい。連結保持手段30、解放係止
手段50、駆動制御手段60等についても同様に
上記開示範囲に限定されない。
[考案の効果] 本考案は、以上の説明から明らかな通り、回転
軸とカムを支持する回動体とを角度割出連結手段
によつて結合分離可能とし、かつ解放係止手段と
連結保持手段と切替角度設定手段と回転角度検出
手段と離脱制御手段と切替運転制御手段と結合制
御手段とを設け、離脱制御手段によつて解放係止
手段を駆動制御して角度割出連結手段を離脱状態
としその離脱状態において切替運転制御手段で回
転軸を定量的に回転させ、その後に結合制御手段
によつて連結保持手段を駆動制御して回転軸と回
動体とを結合させる構成であるから、機械的分
解・組立を必要とせず正確かつ迅速にノツクアウ
トのタイミングを切替ることができ、プレス機
械、加工態様、対象製品等に最適なノツクアウト
を達成でき、品質と生産性を飛躍的に向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示す主に機械的
要素の縦断面図、第2図は同じく主に電気的要素
のブロツク図、第3図は同じく動作を説明するた
めのフローチヤート、第4図は同じくカムと回転
軸との位相関係を説明するための図および第5図
は従来のノツクアウト装置の全体構成図である。 5……ローラ、6……レバー、10……回転
軸、13……カム、18……ノツクアウトピン、
20……回動体、30……連結保持手段、38…
…ソレノイド、40……角度割出連結手段、41
……外歯ギヤ、44……内歯ギヤ、50……解放
係止手段、60……駆動制御手段、62……エン
コーダ(回転角度検出手段)、63……上限検出
器、64……原点確認検出器、65……連結確認
検出器、71……操作設定部、72……設定器
(切替角度設定手段)、73……セツトボタン、7
4……正逆切替スイツチ、75……解放指令スイ
ツチ、76……連結指令スイツチ、78……プレ
ス運転スイツチ、81……制御部、83……一時
記憶手段、84……記憶回路(基準角度記憶手
段)、86……リレー(離脱制御手段、切替運転
制御手段)、87……リレー(切替運転制御手段、
結合制御手段)、88……リレー、93……メモ
リ、94……乗算器、95……比較器(切替運転
制御手段)、96……乗算器、97……比較器、
103……カウンタ(切替運転制御手段)、11
1……駆動部、112……制御器、113……モ
ータ、115……クラツチブレーキ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 回転軸10と相対回転可能に装着されたノツク
    アウトピン18を駆動するためのカム13を支持
    する回動体20と、 回転軸と回動体との間に配設され、離脱状態に
    おいて両者の相対回転を許容するとともに回転方
    向の所定角度ごとに結合可能かつ結合状態におい
    て両者を同期回転連結する角度割出連結手段40
    と、 この角度割出連結手段を離脱させるとともに離
    脱状態において回動体の回転を阻止する解放係止
    手段50と、 角度割出連結手段を結合状態に保持する連結保
    持手段30と、 タイミング切替角度を設定する切替角度設定手
    段72と、 回転軸の回転角度を検出する回転角度検出手段
    62と、 タイミング切替調整前に検出した回転軸の基準
    角度を記憶する基準角度記憶手段84と、 解放指令信号に基づき角度割出連結手段を離脱
    状態とするように解放係止手段を駆動制御する離
    脱制御手段86と、 該基準角度を原点として指定された回転方向に
    予め設定された切替角度だけ回転軸を微速運転さ
    せる切替運転制御手段103,95,86,87
    と、 連結指令信号に基づき角度割出連結手段を結合
    状態とするように連結保持手段を駆動制御する結
    合制御手段87と、を含み回転軸と回動体とを離
    脱状態としかつ回転軸を回動させることによつて
    回転軸とカムとの回転方向相対位置を変更してノ
    ツクアウト動作のタイミングを切替えできるよう
    に構成したことを特徴とするタイミング切替機能
    を備えたノツクアウト装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5516705A (en) * 1978-07-20 1980-02-05 Aida Eng Ltd Device fo aligning knockout cam phase for press

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JPS5516705A (en) * 1978-07-20 1980-02-05 Aida Eng Ltd Device fo aligning knockout cam phase for press

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