JPH0539734Y2 - - Google Patents

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JPH0539734Y2
JPH0539734Y2 JP1988073779U JP7377988U JPH0539734Y2 JP H0539734 Y2 JPH0539734 Y2 JP H0539734Y2 JP 1988073779 U JP1988073779 U JP 1988073779U JP 7377988 U JP7377988 U JP 7377988U JP H0539734 Y2 JPH0539734 Y2 JP H0539734Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、多数のパチンコ台を配列した、いわ
ゆる島の台間に配設される薄型玉貸機の玉の過流
出を防止する機構に関するものである。
(従来の技術) 一般に、パチンコ用の玉貸機には、パチンコホ
ールに設置され、電気的手段を併用した大型の玉
貸機や、台間に配置される薄型で電気的手段を使
用していない玉貸機などがある。
従来の薄型玉貸機は、100円硬貨の専用機であ
るが、最近では500円硬貨も使用できるものもあ
り、例えば、出願人が先に開示した実開昭62−
137081号公報の500円硬貨兼用玉貸機などがある。
(考案が解決しようとする課題) 以上のようなものにあつては、投入されたコイ
ンが、玉貸機内のコイン通路を通る際に、コイン
の大きさ、重さ等を利用して、機構を作動させ、
所定個数のパチンコ玉を排出するとともに、コイ
ンが正しく投入されない場合には、不正行為とし
て、玉貸機の作動を停止させるようになつてい
る。
また、コインの通路で所定数のパチンコ玉を排
出した後は、そのコインを島内部に設けられたコ
インコンベアに搬入し、このコインコンベアで各
玉貸機からのコインを集めるようになつている。
しかしながら、コインコンベアの停止や、コイ
ンコンベアは駆動しているが玉貸機からコインコ
ンベアへの通路の途中にある蛇腹にコインが引つ
掛かつた場合等、コインの排出がうまくいかず、
玉貸機のコイン通路中にコイン詰まりが生じるこ
とがある。
上述したように、薄型の玉貸機にあつては、通
過するコインの大きさ、重力等を利用しているの
であるが、このようなコイン詰まりによつて、玉
貸機の機能が働かなくなり、例えばパチンコ玉が
連続して流出してしまうという弊害が生じる。
これを改良したものが実開昭57−87788号公報
で提案されているがこれは100円硬貨と500円硬貨
共通の玉貸機でなくしたがつて検知レバーを具え
ていないし、玉過流出防止機構が複雑である。
本考案は、以上の技術的課題を解決し、玉貸機
においてパチンコ玉の過流出を発生しない機構が
簡単な玉過流出防止機構を提供することを目的と
するものである。
(課題を解決するための手段) しかして、パチンコ玉が流下する玉通路と、投
入されたコインが落下するコイン通路と、前記玉
通路を流下するパチンコ玉と係合して回転するス
ターホイルと、前記コイン通路に突出するコイン
受部を有し、該コイン受部に落下するコインを受
けての揺動で、前記スターホイルの回転を許して
投入されたコインに応じた所定数のパチンコ玉を
流下させるコイン受けレバーと、前記コイン通路
のコイン受部よりも下方においてコイン通路に突
出する先端部を有し、該先端部に落下するコイン
の当接による揺動でコインの通過を検知する検知
レバーとを具えた玉貸機において、スターホイル
の回動を不正防止レバーを介して制止検知レバー
の揺動をコイン通路内に詰まつたコインに当接し
て防止する延設部を設けてなる玉貸機の玉流出防
止機構を構成した。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面について説明す
る。
第1図は、本考案のコイン受レバーの揺動防止
装置を有するコイン切機構を具えた玉貸機のカバ
ーを取り外した状態の正面図である。
この玉貸機は100円硬貨と500円硬貨の兼用のも
のである。
そこで、先ず、基本構成について説明する。
1は機枠であつて、その両側には玉通路2とコ
イン通路3が形成されている。コイン通路3は、
100円硬貨と500円硬貨の共用通路となつている。
10は、その外周が玉通路2に臨んだスターホ
イルであつて、これは玉通路2を流下するパチン
コ玉と係合し、図上時計方向に回転するようにな
つている。
スターホイル10には、2つの係止段部11,
12のある係止部13が一体的に形成されてい
る。
また、スターホイル10には、歯車14が一体
的に形成されており、この歯車14が、中間歯車
20を介してカム付歯車30と噛合しているた
め、カム付歯車30は、スターホイル10の回転
に応じて時計方向に回転するようになつている。
第2図に示すように、カム付歯車30の表面に
はカム体40が一体的に設けられており、裏面に
は第1の歯31と第2の歯32を有する間欠歯車
33及び突起34が一体的に設けられている。
したがつて、カム体40、間欠歯車33及び突
起34は歯車30と一緒に回転する。
カム体40は、第1、第2、第3の段部41,
42,43を有し、これら段部間においてそれぞ
れ第1、第2、第3のカム面40a,40b,4
0cが形成されている。
更に、第3の段部43と第1の段部41の間に
は角部44があり、この角部44と第1の段部4
1間において第4のカム面40dが形成されてい
る。
この第4のカム面40dがもつとも大径であ
り、第1、第2、第3のカム面の順に小径となつ
ている。
50はコイン受レバーであつて、このコイン受
レバー50にはカム体40が入る開口部53が形
成されている。
開口部53には、カム体40の方向に突出した
相対向する2つの突部51,52が形成されてい
る。
また、このコイン受レバー50には、前記コイ
ン通路3に突出するコイン受部57が形成され、
更に裏面には第1のピン54と第2のピン55が
形成されている。
コイン受レバー50は、枢軸56を中心として
回動可能であるが、前記突部51,52がカム体
40に当接することによつて、その回動幅が規制
されるようになつている。
したがつて、コイン通路3に突出したコイン受
部57の回動巾も規制されるようになつている。
このコイン受部57に対応するコイン通路3の
壁面3aには、第1の凹部3bと第2の凹部3c
が形成されて、この凹部3b,3cがコインの迂
回路となつている。
また、凹部3bと3cの間にはコイン係止用の
突部3dが形成されている。
60は、コイン受レバー50に連結されたリン
クであつて、その上部に前記スターホイル10の
係止部13の係止段部11又は12と係脱する係
止爪61が形成されている。
リンク60は、コイン受レバー50に設けた軸
58で連結されており、コイン受レバー50がコ
インを受けて第1図上反時計方向に揺動した際、
上方に移動して係止爪61がスターホイルの係止
段部11から外れるようになつている。
なお、軸58はコイン受レバー50を時計方向
に附勢する錘の役割をも果たしている。
4は、機枠1に一体的に形成したリンク60の
ガイド片である。
この昇降するリンク60とスターホイール10
との関係は、第19図に示されているように、リ
ンク60の上端部分と機枠の一部とに枢支17
2,173された回動レバー170に係止爪17
1を設け、この係止爪171を、スターホイール
10に一体的に形成された係止部13の係止段部
11及び12に係止するようにしてもよい。
この場合、リンク60のガイド4は不要となる
が、係止爪171は枢支部173を中心に回動す
ることになるから、係止段部11及び12に対す
る係止は確実となる。
次に、投入されたコイン分のパチンコ玉が流下
するまでスターホイル10の開放状態を保持する
ための保持機構について説明する。
100円分保持機構は、コイン受レバー50の突
部51とカム体40とからなり、コイン受レバー
50がそのコイン受部57に100円硬貨を受けて
反時計方向に揺動し、リンク60によるスターホ
イル10の拘束が解かれカム付歯車30が回転
し、100円硬貨が解放されてコイン受レバー50
が時計方向に回動し、原位置に復帰しようとした
とき、突部51とカム体40の当接によりその復
帰を規制し、カム付歯車30が一回転して突部5
1が再びカム体40の第3カム面40cと当接す
るまで、リンク60のスターホイル10に対する
解放状態を保持するようになつている。
500円分保持機構は、前記カム付歯車30の裏
面に形成した間欠歯車33と更にその奥部にこれ
と同軸に遊嵌したカウント体70及びコイン受レ
バー50の奥部に同軸に枢支した保持リンク80
からなる。
カウント体70は、第3図に示すように、その
表面に歯数20の歯車71が一体的に形成され、
裏面外周縁には環状ガイド72が一体的に形成さ
れている。
環状ガイド72には開口部73があり、この開
口部73に臨む環状ガイド72の端部は、内方に
向かつて広がる斜面74となつている。
カウント体70は、回転前においてその開口部
73が右方向にあるようにセツトされており、こ
の開口部73に後述する保持リンク80のピン8
2(第4図)が侵入しうるようになつている。
又、セツト位置が機体の振動によりズレないよ
うに歯車7位置に当接する板バネ79が設けてあ
る(第1図)。
保持リンク80は、第4図にも示すようにコイ
ン受レバー50の第2のピン55と係合する溝8
位置、前記カウント体70の環状ガイド72の開
口部73と係脱するピン82、前記カウント体の
歯車7位置及びカム付歯車30の間欠歯車33と
噛合する小歯車83、この小歯車83に当接する
板バネ84を有している。
小歯車83は、上部において歯数が4であつ
て、これがカム付歯車30の間欠歯車33と噛合
い、下部において歯数が8であつて、これがカウ
ント体70の歯車71と噛合うようになつている
(第7図参照)。
したがつて500円分保持機構はコイン受レバー
50が500円硬貨を受けて100円硬貨の場合より大
きく回動すると、第2のピン55と溝81の係合
により保持リンク80も回動し、第5図に示すよ
うにそのピン82がカウント体70の開口部73
に侵入し、回転するカム付歯車30の間欠歯車3
3の駆動で小歯車83が回転し、これによりカウ
ント体70が第6図に示すように時計方向に回転
することで開口部73の位置がずれ、相対的にピ
ン82が環状ガイド72に沿つてカウント体70
内に入り込むこととなる。
このため、コイン受レバー50が500円硬貨を
解放して原位置に復帰しようとしても、保持リン
ク80のピン82がカウント体70の環状ガイド
72内面と当接し、かつ保持リンクの溝81がコ
イン受レバー50の第2のピン55と係合してい
ることから、コイン受レバー50の復帰は規制さ
れ、各歯数との関係上、カム付歯車30が5回転
し、小歯車83が2.5回転し、カウント体70が
1回転してその開口部73が原位置に復帰し、ピ
ン82がカウント体70から脱出するまで、リン
ク60のスターホイル10に対する解放状態が保
持されることとなる。
以上が、この玉貸機の基本的構成である玉貸機
構であるが、このものは本考案のコイン受けレバ
ーの揺動防止装置を具えたコイン切機構の他、不
正防止機構及びパルス発生機構も具えている。
そこで、先ず、コイン切機構について説明する
と、コイン切機構は、2枚以上のコインが連続投
入された場合に、コインを1枚ずつコイン受レバ
ー50のコイン受部57上に落下せしめるための
ものであつて、コイン切レバー100と、コイン
ストツパ120と、前記コイン受レバー50の裏
面に突設した第1のピン54と係脱してコイン切
レバー100の回動規制する規制プレート110
からなる。
コイン切レバー100は、コイン通路3の横方
において枢軸101によつて回動可能に取付けて
ある。
コイン切レバー100は、コイン通路3におけ
るコイン受レバー50のコイン受部57が突出し
ている箇所より上方において、コイン通路に突出
する突出部102とこの突出部102より枢軸1
01よりに設けた係合部であるピン104を具え
ている。
ピン104は突出部102の上方への伸長部1
03に突設してある。また、伸長部103の先端
にウエイト105を具え、突出部102より下方
に延設した端部にピン106が突設されている。
規制プレート110は、軸111で枢支され、
前記コイン切レバーのピン106と係合するスリ
ツト112が形成され、この係合によつて前記コ
イン切レバー100と連動するようになつてい
る。
この規制プレート110には、非揺動時にコイ
ン受けレバー50のピン54と当接して該レバー
の揺動を規制する横方向の周縁113と、揺動後
において揺動した前記コイン受レバー50のピン
54と当接する縦方向の周縁114を有してい
る。
第1図に示すように、コイン受レバー50が時
計方向に回動して、突起51がカム体40の第3
カム面40cに当接し、リンク60の係止爪61
がスターホイール10の係止部13の係止段部1
1に係止しているときに、コイン受レバー50の
底面にほぼ直角状態で当接するように規制プレー
ト110に対し、軸111の枢支部分よりストツ
パー110aが突設されている。
なお、第20図に示すように、コイン受プレー
ト50の下縁にV形切欠59を設け、この切欠5
9とストツパー110aとを係合させて、コイン
受けレバーが過剰に回動するのを防止することが
できる。
コイン切レバー100は、その自重及び規制プ
レート110の自重によつて突出部102がコイ
ン通路3に突出する方向に附勢されるようになつ
ている。
コインストツパ120は、軸121に枢支され
ており、ほぼ扇形であつて、軸121を中心とす
る円弧形状の上縁122、前記コイン切レバー1
00のピン104と係合する係止部であるくの字
形スリツト123が形成されている。
ピン104とスリツト123の係合により、コ
インストツパ120はコイン切レバー100と連
動し、コイン切レバー100が揺動したとき、コ
インストツパの前記スリツト123より軸121
から遠方にある先端部124がコイン通路3に速
やかに突出するようになつている。
なお、107はコイン切レバー100に形成し
た軸101を中心とする円弧状スリツトである。
次に、不正防止機構は、所定の不正行為を防止
するためのものであつて、不正防止用レバー13
0と、コイン検知レバー140と、カム付歯車3
0の裏面の突起34及びカム体の角部44と、コ
イン受レバー50の裏面の第1突起54及び開口
部の突部52とからなる。
不正防止用レバー130は、水平部131及び
垂直部132からなる全体としてほぼL字形であ
り、前記の枢軸121で回動可能に取付けられて
いる。
水平部131の先端133は、前記カム付歯車
30の裏面にある突起34の回転軌道中に位置し
ており、また垂直部132には、前記コイン受レ
バー50のピン54と係脱する凹部134が形成
され、更にこの凹部134の下方に鉤部135が
形成されている。検知レバー140は枢軸141
で回動可能に取付けられている。
検知レバー140は、コイン通路3における前
記コイン受レバー50のコイン受部57が突出し
ている箇所より下方において突出可能な先端部1
42を具えており、この先端部142の下方に
は、本考案の特徴とする延設部142aが設けら
れている。
また、前記不正防止用レバー130の鉤部13
5に対向する箇所に、この鉤部135と当接及び
係脱可能な2つの突出部143,144を具えて
いる。
なお、レバー130,140は各々取付けられ
たウエイト136,145の作用によつて時計方
向に附勢されている。
次に、パルス発生機構は、玉貸機によるパチン
コ玉の貸出し額を算出するのに要求されるもので
あつて、投入されたコインに相当するパルス信号
を発生するためのものである。
100円硬貨に関しては、前記不正防止用レバー
130、コイン検知レバー140、該検知レバー
の回動を感知するマイクロスイツチ146からな
り、500円硬貨に関しては、これに加えて、前記
500円分保持機構を構成するカウント体70に形
成した4本の爪75,76,77,78と、この
爪と係脱するパルス発生用レバー150とからな
る。
爪75と76、76と77、77と78のなす
角は72度であり、爪78と75のなす角は144度
である。
マイクロスイツチ146には図示しない検知針
があり、検知レバー140が1回揺動する毎にこ
れを検知して1パルス発生するようになつてい
る。
又、パルス発生用レバー150は第8図にも示
すように、軸151に枢支されており、その下端
152がカウント体70の爪75等の回転軌道中
にあり、上端153は不正防止用レバー130の
水平部131の上縁と当接している。
したがつて、パルス発生用レバー150はカウ
ント体70が回転すると、爪75等との係脱及び
不正防止用レバー130の水平部131との当接
により、不正防止用レバー130を介してコイン
検知レバー140を4回揺動させるようになつて
いる。
なお、154は上端153に設けたウエイトで
ある。
その他、160はスターホイルとパチンコ玉の
係合を確実ならしめるための規制部材、161
は、放出されるパチンコ玉を一時的に貯留するた
めのタンクである。
以上、実施例の構成について説明したが、次の
作用について説明する。
この玉貸機の基本作用は、投入されたコインで
コイン受レバー50を揺動させ、リンク60を作
動せしめてその係止爪61をスターホイルの係止
部13から外し、各種コインに応じた所定数のパ
チンコ玉を貸し出すことにあるが、コイン切機構
はコイン受レバー50に連続投入されたコインを
1枚ずつ供給するものであるので、上記基本作用
との関連において、更に、パルス発生機構及び不
正防止機構の作用を合わせて、以下、順を追つて
説明する。
コインが投入される前においては、第1図に示
すように、コイン受レバー50はウエイト58の
作用で、その突部51がカム付歯車30のカム体
40の第3カム面40c[第2図a]に当接して
いる。
リンク60もその自重及びコイン受レバー50
の作用で下降した位置にあり、その係止爪61は
スターホイル10の係止段部11と係合してい
る。
また、規制プレート110に突設したストツパ
ー110aは、コイン受レバー50の下面にほぼ
直角状態で当接している。
したがつて、スターホイル10は回転不能の状
態にあり、パチンコ玉(図示せず)は流下しな
い。
この状態において、コイン切機構のコイン切レ
バー100は、突出部102がコイン通路3に突
出し、規制プレート110の横周縁113にピン
54が当接することでコイン受レバー50の揺動
も規制されている。
コインストツパー120の先端124は、コイ
ン通路3に突出していない。
また不正防止レバー130は、その垂直部13
2がコイン通路3を形成する壁3fと当接し、水
平部131の先端133はカム付歯車30の裏側
に入り込んでいる。
検知レバー140は、その突出部143上縁が
不正防止レバー130の鉤部135の下縁と当接
して時計方向への回動が不能となつており、その
先端部142及び延設部142aはコイン通路3
に突出していない。
保持リンク80は、カム付歯車30の裏側にあ
つて、その溝81がコイン受レバー50の第2突
起55と係合しており、ピン82はカウント体7
0に入り込んでおらず、したがつて小歯車83は
カウント体の歯車71と噛合つていない。
カウント体70はカム付歯車30の裏側にあ
り、その開口部73(第3図参照)が保持リンク
80のピン82の回動軌道中にあつて、ピン82
を受け入れ得る位置にある。
パルス発生レバー150はカム付歯車30の裏
側にあり、ウエイト54(第8図)により反時計
方向に附勢されているが、その上端153が不正
防止レバー130と当接することでその回動が規
制され、下端152は、カウント体70の爪75
等の回転軌道中にある。
そこで、先ず、不正行為がない場合について説
明する。
() 100円硬貨が投入された場合。
(i) 100円硬貨aが投入されると、100円硬貨aは
コインストツパー120の先端124を通過し
てコイン切レバー100の突出部102に突き
当たり、第9図のようにコイン切レバー100
を反時計方向に回動せしめ、これに応じて規制
プレート110が時計方向に回動することによ
り、規制プレート110のストツパー110a
は時計方向に回動するとともに、コイン受レバ
ー50の第1ピン54に対する横周縁113の
規制が解かれることになる。
これによつてコイン受レバー50は回動可能
となり、前記100円硬貨aがコイン受部57に
突き当たつてこれを押し下げる。
また、コイン切レバー100が反時計方向に
揺動した時点において、これと連動するコイン
ストツパ120の先端124がコイン通路3に
速やかに突出しており、コインが連続して投入
されている場合には次のコインa′が、100円、
500円を問わず、いずれであつてもこの先端1
24に当接してその落下が規制される。
このとき、コイン切レバー100は先に説明
したように、その自重及び規制プレート110
の自重により、時計方向に附勢されているが、
規制プレート110の縦縁114が、揺動した
コイン受レバー50の第1ピン54に当接する
とともに、規制プレート110のストツパー1
10aがコイン受レバー50の下面に当接して
いるのでその回動が規制され、したがつてコイ
ン切レバー100も揺動せず、そのピン104
とストツパー120のく字形溝123との係合
によりストツパー120も時計方向に回動せ
ず、その先端124によつて確実に次位のコイ
ンa′が係止される。
なお、規制プレート110の横周縁113は
軸111を中心とする円弧状、縦周縁、114
は、コイン受レバー50の軸56を中心とする
円弧状に形成されているので上記動作はスムー
ズに行われる。
このことは、反面において、衝撃等によつて
第1ピン54が規制プレート110の周縁をみ
だりに移動するおそれを生ずるものである。
100円硬貨aがコイン受レバー50のコイン
受部57を押し下げることにより、コイン受レ
バー50は反時計方向に回動し、その開口部5
3の突部52がカム体40の第1カム面40a
に当接することにより揺動が規制されるので、
100円硬貨aは、コイン受レバーのコイン受部
57とコイン通路3の角部3dで支持されて停
止することになる。
そして、コイン受レバー50の反時計方向へ
の揺動によつてリンク60は上昇し、その係止
爪61とスターホイルの係止部11の係合は解
かれ、スターホイル10が回転可能となつてパ
チンコ玉がスターホイル10と係合し、回転さ
せながら玉通路2を流下することとなる。
また、スターホイル10の回転と連動してカ
ム付歯車30も回転を開始する。
なお、コイン受レバー50と一緒に保持リン
ク80も回動し、そのピン82はカウント体7
0の開口部73に入りかけるが、完全には入り
込まず、カム付歯車30の間欠歯車33と保持
リンク80の小歯車83が噛合つていないので
カウント体70も回転しない。
(ii) パチンコ玉が流下してスターホイル10が回
転することにより、カム付歯車30も時計方向
に回転し、その裏面にある突起34が不正防止
レバー130の水平部の先端133に達する
と、これに当接して水平部131を押し上げる
(第10図参照)。
水平部131が押し上げられると不正防止レ
バー130は反時計方向に揺動し、これによつ
て不正防止レバー130の鉤部135と検知レ
バー140の突出部143の当接が解かれると
共に、鉤部135が検知レバーの他の突出部1
44を押すため(第9図参照)検知レバー14
0がウエイト145により時計方向に回動し、
その先端部142がコイン通路3に突出すると
共に、不正防止レバー130の凹部134がコ
イン受レバー50の第1ピン54を包囲する
(第10図参照)。
この時点においても、コイン切レバー100
の原位置への復帰は、規制プレート110とコ
イン受レバー50の第1ピン54との当接、規
制プレート110のストツパー110aとコイ
ン受レバー50との当接、及び規制プレートの
スリツト112とコイン切レバーのピン106
との係合により規制され、依然として次位のコ
インa′は係止されたままである。
(iii) 第10図に示すようにカム付歯車30が更に
回転し、その裏面にある突起34と不正防止レ
バー水平部131の先端部133の当接が解か
れると、不正防止レバー130は時計方向に揺
動して元位置に復帰しようとするが、このとき
不正防止レバー130の鉤部135が検知レバ
ー140の突出部143と係合し、不正防止レ
バー130の復帰が規制される。
なお、不正防止レバー130の反時計方向へ
の回動により、パルス発生レバー150が時計
方向に回動し、その下端152はカウント体7
0の爪75等の回転軌道中に入ることとなる
が、カウント体70が回転しないので、これ等
が係合することはない。
(iv) 第11図に示すように更にカム付歯車30が
回転し、コイン受レバー50の突部52がカム
体40の第1カム面40aから段部42に落ち
込み第2カム面40bと当接すると、その分だ
け100円硬貨aの重量でコイン受レバー50は
反時計方向に揺動し、これによつて今までコイ
ン受部57と角部3dで支持されていた100円
硬貨aは迂回路3cを通つて落下し、検知レバ
ー140の先端142を押し下げた後、排出口
3e(第1図)から機外に排出される。
100円硬貨aが検知レバー140の先端部1
42を押し下げることにより、検知レバー14
0は反時計方向に回動し、これによつて検知レ
バーの突出部143と不正防止レバーの鉤部1
35との係合が解かれるので不正防止レバー1
30は時計方向に回動し、元位置に復帰する。
これによつて、コイン受レバー50の第1ピ
ン54に対する不正防止レバーの凹部134の
包囲が解かれ、コイン受レバー50は時計方向
に回動し得る状態になる。
また、検知レバー140は、その突出部14
3が不正防止レバー130の鉤部135と当接
し、原位置と同じ状態になる。
また、検知レバー140の一回の揺動でマイ
クロスイツチ146によつて1パルスが発生す
ることとなる。
(v) 100円硬貨aを解放したコイン受レバー50
はウエイト58及びリンク60の重量により速
やかに時計方向に揺動するが、第12図に示す
ように、その突部51がカム体40の第4カム
面40dに当接し、その揺動が規制され、これ
によつて100円分保持機構が始動したこととな
る。
前記当接によりリンク60の下降も規制され
ることとなり、これによつてリンク係止爪61
のスターホイル係止部13に対する開放状態が
保持されることとなる。
その後、カム付歯車30の回転によりコイン
受レバー50の突部51はカム体の第1のカム
面40a、第2カム面40bに当接することと
なるが、その場合においてもなおリンク爪61
の解放状態は保持される。
この時点においても、コイン切レバー100
の原位置への復帰は、規制プレート110とコ
イン受レバー50の第1ピン54との当接、規
制プレート110のストツパー110aとコイ
ン受レバー50との当接、及び規制プレートの
スリツト112とコイン切レバーのピン106
との係合により規制され、依然として次位のコ
インa′は係止されたままである。
なお、100円硬貨aを解放した直後のコイン
受レバー50の回動と一緒に保持リンク80も
時計方向に回動し、ピン82は、カム付歯車3
0の間欠歯車33と保持リンク80の小歯車8
3が噛み合う前にカウント体70の開口部73
から脱出するようになつている。
したがつて100円硬貨の場合においては、間
欠歯車33と小歯車83が噛み合うことはな
く、カウント体70が回転することはない。
(vi) 更にカム付歯車30が回転し、ちようど1回
転した状態となり、コイン受レバー50の突出
部51がカム体40の第3段部43の落ちこみ
第3カム面40cに当接するとその分時計方向
に回動することによりリンク60が下降し、そ
の係止爪61がスターホイルの係止部13と係
合しパチンコ玉の流下が停止される。
これによつて、100円分のパチンコ玉が貸し
出されたことになる。
この時点において、コイン受レバー50の突
部51がカム体40の第3カム面40cに落ち
込み、時計方向に回動することで、第1ピン5
4と規制プレート110の縦周縁114との当
接が解かれて規制プレート110及びコイン切
レバー100は揺動し、規制プレート110の
ストツパー110aはコイン受レバー50の底
面にほぼ直角状態に当接するように元位置に復
帰する。
そして次のコインa′がある場合には、コイン
切レバー100の復帰によって、ストツパー1
20も復帰し、その先端124とコインa′の当
接が解かれ、コインa′が落下してこのコイン
a′が100円硬貨であればこの100円硬貨a′により
以上で説明した作用をくり返し、500円硬貨で
あれば次に説明する作用を行うことになる。
() 500円硬貨が投入された場合 (i) 500円硬貨bが投入されると、 100円硬貨の場合同様500円硬貨bはストツパ
ー120の先端124を通過し、コイン切レバ
ー100の突出部102に突き当り、第13図
のようにコイン切レバー100を回動せしめ、
更にコイン受レバー50を押し下げる。
また100円硬貨の場合同様、次位のコイン
b′(100円、500円を問わない)があるときは、
これをコインストツパー120で係止するとと
なる。
ここで、500円硬貨は100円硬貨より大径であ
るため、コイン切レバー100は100円硬貨の
場合より大きく揺動することとなるが、コイン
ストツパー120のく字形溝123の下部分1
23aが軸101を中心とする円弧状となつて
いることから、ストツパー120は必要以上大
きく揺動しない。
これは、ストツパー120が必要以上大きく
揺動し、その先端124がコイン通路3に突出
し過ぎることにより、復帰動作が鈍くなる弊害
を防止したものである。
すなわち、本実施例においてコインストツパ
ー120の係合部をく字形溝123としたのは
このためであり、したがつて上記のような弊害
がない場合は、必ずしも係合部をく字形溝にす
る必要はないものである。
また、本玉貸機はコイン通路3を500円硬貨
と100円硬貨の共用通路としているため、100円
硬貨の通路としては広めになつているので、先
のコインb[又は先述のa]がコインストツパ
ー120の先端124を通過した後、次位のコ
インb′[又は先述のa′]が100円硬貨である場合
でも、これを確実に係止できるように、ストツ
パー先端124が速やかに突出しなければなら
ないが、コイン切レバー100のピン104が
コインストツパーのく字形溝123の上部分1
23bと係合するとき、ストツパー120の先
端部124が溝123より軸121から遠方に
あるので先端部124が早送りさら、次位のコ
インが100円硬貨であつても確実に係止される
ようになつている。
コイン受レバー50の回動によりスターホイ
ル10とカム付歯車30が回転を開始する点、
及びコイン受レバー50の回動が、その突部5
2とカム体40の第1カム面40aとの当接に
より規制されて500円硬貨がコイン受部57と
コイン通路の角部3dとの間に保留される点
は、100円硬貨の場合と同様である。
また、カム付歯車30の回転により、その突
起34が不正防止レバー130を揺動せしめ、
これによつて検知レバー140が揺動する点も
100円硬貨の場合と同様である。
(ii) 第14図に示すように、コイン受レバー50
の突部52がカム体40の第1カム面40aか
ら第2段部42に落ち込み第2カム面40bと
当接すると、100円硬貨の場合は、コイン受レ
バー50の回動により100円硬貨が解放され、
即座にコイン受レバー50が時計方向に回動し
て、一旦、カウント体70の開口部73に入つ
た保持レバー80のピン82も脱け出したので
あるが、500円硬貨の場合は100円硬貨よりその
径が大であるため、コイン受レバー50の突部
52がカム体40の第2段部42に落ち込むこ
とによるコイン受レバー50の回動によつては
なお解放されず、依然としてコイン受部57と
コイン通路の角部3dで保留されたままとな
る。
このためカウント体70の開口部73に入つ
た保持リンク80のピン82も入つたままの状
態となる(第5図参照)。
(iii) この状態において、カム付歯車30がコイン
受レバーの突部52が第2カム面40bと当接
している間に、先ずカム付歯車30の間欠歯車
33の第1の歯31が保持リンク80の小歯車
83と噛み合つてこれが回転することにより、
第6図に示すようにカウント体70が36度だけ
回転し、開口部73の位置がずれ、相対的にピ
ン82がカウント体70の環状ガイド72の内
面に沿つて入り込むこととなる。
したがつてコイン受レバー50のコイン受部
57から500円硬貨bが解放されたとしても、
保持リンク80のピン82がカウント体70の
環状ガイド72と係合し、かつ保持リンク80
の溝81にコイン受レバーのピン55が係合す
るためコイン受レバー50の時計方向への回動
が規制され、これによつて500円分保持機構が
始動したこととなる(第15図参照)。
(iv) 更にカム付歯車30が回転し、第15図に示
すようにコイン受レバー50の突部52がカム
体40の第3段部43に落ち込み第3カム面4
0cと当接すると、100円硬貨の場合同様、コ
イン受レバー50は反時計方向に回動し500円
硬貨は解放されて迂回路3cを通つて落下し、
検知レバー140の先端142を押し下げた
後、排出口3eから機外に排出される。
検知レバー140の反時計方向への回動によ
り不正防止レバー130が元位置に復帰し検知
レバー140が原位置に復帰する点、及び検知
レバーの回動でマイクロスイツチから1パルス
発生される点も100円硬貨の場合と同様である。
(v) 500円硬貨bを解放したコイン受レバー50
は、ウイエト58及びリンク60の重量により
時計方向に回動しようとするが、すでに先述の
500円分保持機構が始動しているのでコイン受
レバー50の回動は規制され、したがつてリン
ク60の下降も規制されてカウント体70が1
回転し、再びその開口部73がピン82の位置
にくるまでスターホイル10及びカム付歯車3
0は回転を続けることとなる。
この時点においても、コイン切レバー100
の原位置への復帰は、規制プレート110とコ
イン受レバー50の第1ピン54との当接、規
制プレート110のストツパー110aとコイ
ン受レバー50との当接、及び規制プレートの
スリツト112とコイン切レバーのピン106
との係合により規制され、依然として次位のコ
インb′は係止されたままである。
(vi)5図の状態から更にカム付歯車30が回転し、
間欠歯車33の第2の歯32が保持リンク80の
小歯車83と噛合うと第16図に示すように更に
カウント体70は36度回転し、したがつて爪75
等も36度回転することなる。
すなわち、カウント体70は、カム付歯車30
の一回転により間欠歯車33の第1及び第2の歯
車31,32との噛合いで保持リンクの小歯車8
3が半回転することにより1/5回転するようにな
つている。
(vii) 第16図の状態から更にカム付歯車が回転
し、第17図に示すように再びその裏面突起3
噛合が不正防止レバーの先端133を押し上げ
ることにより先に説明したと同様不正防止レバ
ー130が反時計方向に揺動し、検知レバー1
40も揺動する。
また、パルス発生レバー150は、その上端
153が不正防止レバーの水平部131で突き
上げられることにより時計方向に回動し、その
下端152がカウント体70の爪75等の回転
軌道中に位置することとなる。
(viii) その後更にカム付歯車30が回転し、再びそ
の間欠歯車33の第1及び第2の歯31,32
が保持リンク80の小歯車83と噛み合つてカ
ウント体70が1/5回転する。
その過程において、第8図に示すように爪7
5とパルス発生レバー150の下端152が係
合し、パルス発生レバー150が反時計方向に
揺動してその上端で不正防止レバーの水平部1
31を押し下げ、不正防止レバーの鉤部135
で検知レバー140を回動させて、不正防止レ
バー130及び検知レバー140を原位置に復
帰させることとなる。
この検知レバー140の回動でマイクロスイ
ツチ146が1パルス発生することとなり、以
下同様の動作を4回くり返す。
すなわち、500円硬貨を投入した場合には、
500円硬貨が検知レバー140を押し下げるこ
とにより、第1回目のパルスを発生し、第2回
目のパルスはカウント体70の爪75とパルス
発生レバー150との係合で発生し、以下カウ
ント体70が1/5回転する毎に順次爪76とパ
ルス発生レバー150との係合で第3回目のパ
ルスを、爪77との係合で第4回目のパルス
を、爪78との係合で第5回目のパルスを発生
するととなる。
(ix) 以上のようにして、カウント体70が1回転
し、その開口部73が再び保持レバー80のピ
ン82の位置にくると、すでに500円硬貨によ
るコイン受レバー50の反時計方向への附勢が
なくなつていることから、ウエイト58の作用
によりコイン受レバー50は時計方向へ回動
し、保持リンク80も時計方向に回動してピン
82はカウント体70から脱け出すこととな
る。
この時、カム付歯車30は、ほぼ4回転半の
位置にあるため、コイン受レバー50の揺動は
100円硬貨の場合同様その突部51がカム体4
0の第1カム面40aに当接することにより規
制され(図示せず)、その後カム付歯車30が
完全に5回転して100円硬貨の場合同様コイン
受レバー50の突部51がカム体の第3カム面
40cに当接したとき、リンク60が下降して
その係止爪61がスターホイル10の係止部1
3と再び係合してパチンコ玉の流下が停止す
る。
これによつて、500円分のパチンコ玉が貸し
出されたこととなる。
この時点において、100円硬貨の場合同様、
次位のコインb′がある場合にはコイン受レバー
50の突部51がカム体40の第3カム面40
cに落ち込むことで、コイン切機構による次位
のコインの係止が解かれ、次位のコインb′が
500円硬貨であれば、以上で説明した作用をく
り返し、100円硬貨であれば先に説明した()
の作用を行うこととなる。
なお、カウント体70が1回転したときカム
付歯車30がほぼ4回転半しかしていないの
は、第2図a,cに示した間欠歯車33の第1
及び第2の歯の位置からも解るように、カム付
歯車30がほぼ半回転したとき、カム付歯車3
0の1回転に先行してすでにカウント体70が
1/5回転するためである。
以上(),()で説明したように、この玉貸
機は、コインが投入されると、投入されたコイン
に相応する一定数のパチンコ玉が自動的に貸し出
され、パルス信号が発生されるものであり、玉貸
機は、投入されたコインaが各レバーを押し下げ
ることにより、所定数のパチンコ玉を自動的に貸
し出すものであるが、コイン排出口3eから排出
されるコインが、コインコンベアの停止や、コイ
ンコンベアへの通路中でひつかかることなどによ
り、コイン通路3中にコインが溜まつてしまう場
合がある。
第25図に示す従来の玉貸機については、検知
レバー140′の先端部142′に延設部が設けら
れておらず、第26図のように、コイン通路3中
にコインbが溜まつた場合に、コインbが下方か
ら押し上げられた状態になり、これによつて検知
レバー140′が時計方向に揺動回転し、この作
用で不正防止レバー130を反時計方向に回転せ
しめ、回転したカム付歯車30の突起34が不正
防止レバー130の水平部先端133でロツクさ
れないため、その過回転の防止をすることができ
ず、パチンコ玉が連続流出するという問題があ
る。
本考案は、検知レバー140の先端部142の
下方に延設部142aを設けることにより、以上
の技術的課題を解決したものである。
第21図は、本考案にかかる玉過流出防止機構
を備えたものにおいて、コイン通路3中にコイン
b,b′……が溜まつた状態を示している。
この状態において、さらにコインaを投入する
と、最初は、先に説明したものと全く同様に、コ
インaは、コインストツパー120の先端124
を通過して、コイン切レバー100の突出部10
2に突き当り、第9図のように、コイン切レバー
100を反時計方向に回動せしめた後、コイン受
レバー50のコイン受部57に突き当たつて、こ
れを押し下げる。
なお、コインaは100円硬貨でも500円硬貨でも
全く同様である。
すると、コイン受けレバー50は反時計方向に
回動するが、その開口部53の突部52がカム体
40の第1カム面40aに当接するので、その回
動が規制される。
この時、コインaはコイン受けレバー50のコ
イン受け部57で係止されている。
一方、コイン受けレバー50の揺動により、リ
ンク60が上昇して、係止爪61とスターホイル
10の係止部11の係合が解かれ、パチンコ玉が
玉通路2を流下し始めるが、これに連動して、カ
ム付歯車30も回転を始める。
さらに、パチンコ玉が流下してカム付歯車30
が時計方向に回転すると、その裏面にある突起3
4が不正防止レバー130の水平部の先端133
に達し、これに当接して水平部を押し上げるよう
とする(第22図参照)。
しかしながら、検知レバー140の先端部14
2の下方に設けられた延設部142aが、コイン
通路3中に溜まつたコインbと当接しているの
で、検知レバー140の時計方向への回動が規制
され、これによつて不正防止レバー130の鉤部
135と検知レバー140の突出部143の当接
が解かれない。
従つて、不正防止レバー130は揺動せずに、
水平部先端133に対して、カム付歯車30の突
起34が係止することになり、カム付歯車30の
回転が規制され、パチンコ玉の流下が停止する。
以上のように、本考案のものにあつては、コイ
ン通路3中にコインが溜まつてコイン検知レバー
140が回動できない状態においては、さらにコ
インを投下しても、若干パチンコ玉が流出するだ
けで、それ以後のパチンコ玉の流出を防止でき、
従来のように、パチンコ玉が連続流出するという
問題がない。
第23図は、本考案の変形実施例を示すもので
あり、検知レバー140の上部中央に突片142
bを設けることにより、この突片142bと先端
部142との間でもコインbを係止できるように
したものである。
また、第24図は、コイン通路3の検知レバー
140の先端部142に対向する位置に、凹部3
gを形成したものであり、検知レバー140より
も上にコインbが溜まつたときに、そのコインb
が凹部3gに係合するようにして、検知レバー1
40の揺動を規制できるようにしたものである。
(考案の効果) 以上、何れにしても、本考案玉過流出防止機構
によれば、何らかの原因でコイン通路中にコイン
が溜まると、その溜まつたコインで検知レバーの
動きが規制されることになる。
従つて、従来のような、コイン詰まりによりパ
チンコ玉が連続流出するという弊害がなくなり、
円滑なパチンコ遊戯店経営を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案玉過流出防止機構を有する玉貸
機のカバーを取外した状態の正面図、第2図a,
b,cはカム付歯車の正面図、A−A断面図、背
面図、第3図a,b,cはカウント体の正面図、
左側面図、背面図、第4図a,bは保持リンクの
正面図と左側面図、第5,6図は保持リンクとカ
ウント体の関係を示す正面図、第7図は第6図B
−B断面図であつて、更にカム付歯車も一緒に示
した図面、第8図はパルス発生機構の要部の作用
説明図、第9〜12図は100円硬貨を投入した場
合の作動説明図、第13〜17図は500円硬貨を
投入した場合の作動説明図、第18図は不正防止
機構の説明図、第19図は昇降リンクとスターホ
イールの係止部との関係の別機構の正面図、第2
0図はストツパーの変形実施例図、第21,22
図はコイン詰まりが生じた状態の作動説明図、第
23,24図は本考案の変形実施例の説明図、第
25,26図は従来技術にかかる玉貸機構の説明
図である。 a,b……コイン、2……玉通路、3……コイ
ン通路、10……スターホイル、50……コイン
受レバー、57……コイン受部、60……リン
ク、100……コイン切レバー、110……規制
プレート、140……検知レバー、142……先
端部、142a……延設部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. パチンコ玉が流下する玉通路と、投入されたコ
    インが落下するコイン通路と、前記玉通路を流下
    するパチンコ玉と係合して回転するスターホイル
    と、前記コイン通路に突出するコイン受部を有
    し、該コイン受部に落下するコインを受けての揺
    動で、前記スターホイルの回転を許して投入され
    たコインに応じた所定数のパチンコ玉を流下させ
    るコイン受けレバーと、前記コイン通路のコイン
    受部よりも下方においてコイン通路に突出する先
    端部を有し、該先端部に落下するコインの当接に
    よる揺動でコインの通過を検知する検知レバーと
    を具えた玉貸機において、スターホイルの回動を
    不正防止レバーを介して制止する検知レバーの揺
    動をコイン通路内に詰まつたコインに当接して防
    止する延設部を設けてなる玉貸機の玉流出防止機
    構。
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