JPH0539722U - 重量物の引き寄せ治具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 １人の作業員でダイセットのような重量物を
容易にかつ確実に引き寄せることができ、作業性を大幅
に向上させることができる重量物の引き寄せ治具を提供
することを目的とする。 【構成】 連結ボルト９を延長用ブロック４、埋め込み
ボルト６を介してダイセット２のネジ孔３に連結すると
共に、支持アーム１１の先端の回転ローラ１２を、ダイ
セット２が載置されているベッド１に係止した状態で、
上記支持アーム１１の基端部を上記回転ローラ１２を支
点として回動することにより、ダイセット２を支持アー
ム１１側に引き寄せる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えばプレスに載置されているダイセットのような重量物を引き出 すための重量物の引き寄せ治具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、この種のプレスに載置されているダイセットを交換するために外方に 引き出す場合には、ダイセットを引き出す初期において摩擦係数が大きいため大 きな力が必要である。従って、従来は、数人（３〜４人）の作業員の人手に頼っ てダイセットを引き出していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このように数人の作業員の人手に頼ってダイセットを引き出す 場合には、人手がかかる上に、狭い場所で数人の作業員が作業しなければならな いため作業性が悪いという問題がある。

【０００４】 本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、１人 の作業員でダイセットのような重量物を容易にかつ確実に引き寄せることができ 、作業性を大幅に向上させることができる重量物の引き寄せ治具を提供すること にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案は、基台に載置されている重量物に形成さ れたネジ孔に連結される連結部材と、この連結部材を上下方向に回動自在に支持 する支持アームと、この支持アームの先端に設けられた回転ローラとを備えたも のである。

【０００６】

【作用】 本考案の重量物の引き寄せ治具にあっては、連結部材を重量物のネジ孔に連結 すると共に、支持アームの先端の回転ローラを、重量物が載置されている基台に 係止した状態で、上記支持アームの基端部を上記回転ローラを支点として回動す ることにより、重量物を支持アーム側に引き寄せる。

【０００７】

【実施例】

以下、図１に基づいて本考案の一実施例を説明する。

【０００８】 図中符号１はプレスのベッドであり、このベッド１の上面にはダイセット２が 載置されている。そして、このダイセット２の側面にはネジ孔３が形成されてお り、このネジ孔３と延長用ブロック４の一方のネジ孔５との間には、埋め込みボ ルト６がねじ込まれている。また、上記延長用ブロック４の他方のネジ孔７には 、本考案の一実施例の引き寄せ治具８が連結されている。この引き寄せ治具８は 、上記延長用ブロック４の他方のネジ孔７にねじ込まれた連結ボルト９と、この 連結ボルト９がねじ込まれた回動ブロック１０と、この回動ブロック１０を上下 方向に回動自在に支持する支持アーム１１と、この支持アーム１１の先端に回転 自在に設けられた回転ローラ１２と、支持アーム１１の基端に設けられた中空状 の取っ手部１３とから構成されている。

【０００９】 上記のように構成された引き寄せ治具８を用いて、プレスのベッド１上に載置 されているダイセット２を交換のために外方に引き出す場合には、図１に示すよ うに、上記ダイセット２と引き寄せ治具８の連結ボルト９とを、埋め込みボルト ６、延長用ブロック４を介して連結すると共に、ベッド１の段差部１４に回転ロ ーラ１２を係止した状態で、取っ手部１３を上記回転ローラ１２を中心にして反 時計回りに回転させる。これにより、支持アーム１１に回動自在に支持されてい る回動ブロック１０、連結ボルト９、延長用ブロック４、埋め込みボルト６を介 して、ダイセット２がベッド１上を引き寄せ治具８側に引き出される。この結果 、引き出し初期において大きな力が必要であるダイセット２の引き出し操作を、 １人の作業員により比較的容易にかつ円滑に行うことができ、作業性を向上させ ることができる。また、この引き出し操作の際、プレスのベッド１に接触するの が回転ローラ１２であるので、該接触面にキズ等の損傷を与えることがない。

【００１０】 なお、本実施例においては、延長用ブロック４と埋め込みボルト６とを用いて 説明したが、連結ボルト９を直接ダイセット２に連結してダイセット２を引き出 すようにしてもよい。

【００１１】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案は、基台に載置されている重量物に形成されたネ ジ孔に連結される連結部材と、この連結部材を上下方向に回動自在に支持する支 持アームと、この支持アームの先端に設けられた回転ローラとを備えたものであ るから、連結部材を重量物のネジ孔に連結すると共に、支持アームの先端の回転 ローラを、重量物が載置されている基台に係止した状態で、上記支持アームの基 端部を上記回転ローラを支点として回動することにより、１人の作業員でダイセ ットのような重量物を容易にかつ確実に引き寄せることができ、作業性を大幅に 向上させることができる。また、回転ローラで基台に係止することにより、基台 にキズ等の損傷を与えることがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す側面図である。

【符号の説明】

１ ベッド（基台） ２ ダイセット（重量物） ３ ネジ孔 ４ 延長用ブロック ６ 埋め込みボルト ８ 引き寄せ治具 ９ 連結ボルト １１ 支持アーム １２ 回転ローラ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 基台に載置されているダイセット等の重
   量物を引き寄せるための重量物の引き寄せ治具であっ
   て、上記重量物に形成されたネジ孔に連結される連結部
   材と、この連結部材を上下方向に回動自在に支持する支
   持アームと、この支持アームの先端に設けられた回転ロ
   ーラとを具備したことを特徴とする重量物の引き寄せ治
   具。