JP2724661B2 - 扁平タイヤの装着方法 - Google Patents

扁平タイヤの装着方法

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JP2724661B2
JP2724661B2 JP5067569A JP6756993A JP2724661B2 JP 2724661 B2 JP2724661 B2 JP 2724661B2 JP 5067569 A JP5067569 A JP 5067569A JP 6756993 A JP6756993 A JP 6756993A JP 2724661 B2 JP2724661 B2 JP 2724661B2
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tire
bead
wheel
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rotary table
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Onodani Kiko KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はホイールにタイヤを装着
する方法に関するものであり、上記タイヤは扁平タイヤ
を対象とする。
【0002】
【従来の技術】ホイールにタイヤを装着する場合、一般
にタイヤの着脱装置が用いられて該タイヤ装着作業の効
率化が図られている。タイヤの着脱方法もタイヤサイズ
によって違っており、例えばトラック等の大型タイヤで
あれば、ホイールを上記タイヤ着脱装置の回転テーブル
に固定した状態でビードローラをタイヤ側面に押圧しな
がら回転するだけで、該タイヤの着脱を行うことが出来
る。しかし、小型乗用車に装着されているタイヤは、上
記大型タイヤのように単にビードローラにて押圧しなが
ら回転するだけでは着脱を行ない得ない。これは小型乗
用車タイヤは大型タイヤに比べて柔らかいためで、タイ
ヤ側面をビードローラでもって押圧しただけでは該タイ
ヤ全体が変形するだけとなり、タイヤのビードをホイー
ルのビード部から外したり、逆にホイールのビード部へ
嵌込むことは出来ないため、タイヤビードをタイヤ爪に
係止してホイールへの着脱作業を行なう。
【0003】すなわち、水平に揺動するアーム端から垂
下するロッドの下端にタイヤ爪を備え、回転テーブルに
は同じくホイールを固定し、該タイヤ爪をタイヤビード
に係止した状態で、ホイール並びにタイヤを回転するこ
とで、タイヤの着脱を行なう。勿論、このように上記回
転テーブルとタイヤ爪を備えたアームを有すタイヤ着脱
装置は従来から知られていて、多方面で利用されている
が、同じ小型乗用車用タイヤであっても、扁平率が50
以下といったタイヤの場合、従来のタイヤ着脱装置を用
いて容易に該タイヤの着脱作業を行うことが出来ない。
【0004】扁平タイヤを装着しているケースは近年多
く、この種のタイヤは一般乗用車用タイヤに比べて剛性
が高くなっているため、タイヤ爪をタイヤビードに係止
して回転するだけではホイールに装着出来ず、回しなが
ら上方から大きな力で押圧しなければならない。これも
1人の力では十分でなく、2人〜3人がかりで押えなが
ら、タイヤの回転とともに移動しなければならず、大変
な重労働となっている。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】このように、扁平化
の大きいタイヤの着脱作業には上記のごとき問題があ
る。本発明が解決しようとする課題はこの問題点であっ
て、普通タイヤと同じように、作業者1人で上記扁平タ
イヤの装着が簡単に出来る扁平タイヤの装着方法を提供
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】扁平タイヤの装着は、普
通タイヤと同じく回転テーブルにホイールを固定し、該
ホイールに装着すべき扁平タイヤを載せてタイヤのビー
ドを片側づつ嵌込む。この場合にタイヤビードをタイヤ
爪に係止し、回転テーブルによってホイールを回しなが
らビードを嵌込むことになるが、下ビードはそのままタ
イヤ爪だけで嵌められる。しかし、上ビードは下ビード
が嵌入することによりホイールに拘束されるため、上記
タイヤ爪に係止しただけでは嵌入せず、そのためマウン
トローラによって押圧しながら回転させる。このマウン
トローラはタイヤ爪の近傍に配置され、タイヤサイズに
応じて適当な位置に移動可能に装着されている。該マウ
ントローラはタイヤ爪の近くであって、タイヤの回転方
向に対して後方に位置する。以下、本発明に係る実施例
を図面に基づいて詳細に説明する。
【0007】
【実施例】図1a、bは扁平タイヤの装着に使用する装
着装置を示している。同図において1は装置本体、2は
回転テーブル、3はタイヤ爪、4はマウントローラ、そ
して5はホイール、6はタイヤを表わす。同図はホイー
ル5にタイヤ6が装着完了した状態を示しているが、ホ
イール5は上記回転テーブル2に取着されて、半径方向
に移動するチャック爪7、7…によって固定されてい
る。回転テーブル2に固定したホイール5にタイヤ6を
載せ、上記タイヤ爪3を用いてタイヤ6のビードをホイ
ール5に嵌込む。
【0008】タイヤ爪3の取着構造は従来のタイヤ着脱
装置と同一であり、本体1には柱8を起立し、柱8上端
に設けた受け9は水平棒10をスライド可能に支え、水
平棒10の先端に設けたスリーブ(図示なし)にロッド
を上下動可能に嵌入し、このロッド下端にタイヤ爪3を
取着している。タイヤ爪3は上記水平棒10とロッドを
調整することによって、タイヤサイズに適した位置に配
置され、所定の位置に配置されたタイヤ爪3はロック装
置でもってその位置が固定される。
【0009】一方、マウントローラ4は上下動可能なロ
ッド11の下端に取着され、該ロッド11はアーム12
の先端に設けたスリーブ13に遊嵌され、ロック装置1
4にてマウントローラ4は所定の高さに固定される。ま
たアーム12は柱15の上端に揺動可能な状態で取着さ
れていて、該アーム12の位置とロッド11の長さ調整
によって、マウントローラ4を適当な位置に配置出来
る。同図に示すマウントローラ4を支える上記アーム1
2は柱15に揺動自在の状態とされているに過ぎない
が、アーム12自体を柱15に沿って上下動させるよう
に構成することも出来、この場合にはアーム12の上下
動手段としてエヤシリンダーを備える。
【0010】ところでホイール5にタイヤ6を装着する
作業工程を説明すると、先ずホイール5は回転テーブル
2にチャック爪7、7…により固定される。チャック爪
7、7…は回転テーブル2の上面に取着されて、その半
径方向にエヤー圧を利用してスライド可能であって、ホ
イール5の大きさがいかようであっても、上記チャック
爪7、7…はホイール5をクランプする。固定したホイ
ール5の上にタイヤ6を載せ、下ビード16をタイヤ爪
3に係止して回転テーブル2を回す。下ビード16はタ
イヤ爪3によってホイール5に嵌められる。
【0011】該下ビード16は一般の普通乗用車用タイ
ヤと同じように、比較的簡単にホイール5へ嵌まる。こ
れはタイヤ6がフリーな状態にあるために比較的変形し
易く、剛性の高い扁平タイヤであってもタイヤ爪3だけ
で嵌込まれる。しかし、下ビード16が一旦ホイール5
に嵌入してしまうならば、該下ビード16はホイール5
によって拘束されて、その結果上ビード17は自由に変
形出来ないため、上記タイヤ爪3だけで該上ビード17
をホイール5に嵌込むことは出来ない。
【0012】下ビード16をホイール5に嵌めた状態は
図3に示すように、該下ビード16はホイール5のドロ
ップ部18に位置しており、ひとりでに落下してビード
部19へ嵌入することはない。勿論、ビード部19に下
ビード16が嵌入してしまうならば、タイヤ6は一段と
拘束されてしまい、上ビード17をホイール5に嵌込む
ことは更に困難となる。そこで、本発明では上ビード1
7を嵌込むためにマウントローラ4を用いて、下ビード
16をドロップ部18に位置させた状態で、タイヤ上側
面20をマウントローラ4で押圧しながら、タイヤ爪3
を介して嵌入させる。
【0013】扁平タイヤは非常に硬いため、上記タイヤ
爪3に上ビード17を係止してホイールビード部19a
に嵌めても、反発力によって外れてしまうが、上記マウ
ントローラ4にて上側面20を押圧して、一旦嵌入した
上ビード17の離脱を防止する。前記図1bはタイヤ爪
3とマウントローラ4との位置関係を示しているが、こ
こで、回転テーブル2は時計方向に回転し、上記タイヤ
爪3に対してマウントローラ4は回転方向の後方に位置
することになる。タイヤ爪3とマウントローラ4との位
置関係は、上記のごとく該マウントローラ4が上ビード
17の離脱防止機能を呈すことに起因する。以上述べた
ように、本発明に係る扁平タイヤの装着方法は、マウン
トローラを用いてタイヤの上側面を押圧しながら回転
し、タイヤ爪でもってビードをホイールに嵌込むもので
あり、次のような効果を得ることが出来る。
【0014】
【発明の効果】本発明はタイヤ爪の他にマウントローラ
を使用してタイヤをホイールに装着する方法であり、そ
のため、剛性の高い扁平タイヤであっても、上記マウン
トローラにてタイヤ上側面を押圧しながら簡単に装着出
来る。すなわち、剛性が高くて反発力の大きい扁平タイ
ヤであっても、マウントローラによって押圧すること
で、一旦嵌入した上ビードが外れることはない。したが
って従来のように2人〜3人でタイヤを押えながら装着
する作業から開放され、1人の作業者が何ら熟練を要さ
ずして簡単に行い得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】扁平タイヤの装着に際して使用するタイヤ装着
装置。
【図2】回転テーブルに固定したホイール上にタイヤを
載せて下ビードを嵌める工程。
【図3】タイヤ上ビードをマウントローラによって押圧
しながら嵌込む工程。
【符号の説明】
1 本体 2 回転テーブル 3 タイヤ爪 4 マウントローラ 5 ホイール 6 タイヤ 7 チャック爪 8 柱 9 受け 10 水平棒 11 ロッド 12 アーム 13 スリーブ 14 ロック装置 15 柱 16 下ビード 17 上ビード 18 ドロップ部 19 ビード部 20 上側面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転テーブルにホイールを固定し、該ホ
    イールに扁平タイヤを載せ、タイヤの下ビードを所定の
    位置に配置したタイヤ爪に係止した状態で上記回転テー
    ブルを回しながらホイールに嵌込み、下ビードはホイー
    ルのドロップ部に位置させておき、そしてタイヤの上ビ
    ードを同じくタイヤ爪に係止するとともに、タイヤ爪の
    付近であってタイヤ回転方向の後方に配置したマウント
    ローラによって、タイヤ上側面を押圧しながら回転テー
    ブルを回して、上ビードをホイールに嵌込むことを特徴
    とする扁平タイヤの装着方法。
JP5067569A 1993-03-02 1993-03-02 扁平タイヤの装着方法 Expired - Lifetime JP2724661B2 (ja)

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JPH06255328A JPH06255328A (ja) 1994-09-13
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