JPH0539168U - モータアクチユエータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】同軸に設けられた複数の出力軸を簡単な構成で
駆動することができるモータアクチュエータを提供する
ことを目的とする。 【構成】一つのハウジング１内から複数の出力軸４，５
を同軸に突設して、上記出力軸４，５を駆動するための
モータ２，３を上記ハウジング１内に上記出力軸４，５
の数と同数収容するとともに、上記モータ２，３の回転
と停止を制御するための回路２１，２２の少なくとも一
部を上記ハウジング１内に収容した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、自動車の空調用ドアその他のドア等の開閉駆動するために用いら れるモータアクチュエータに関する。

【０００２】

【従来の技術】

複数のドア等を開閉駆動するにあたり、各ドアを駆動するための複数の出力軸 を同軸に設けたい場合がある。そのような場合従来は、複数の出力軸の各々にモ ータアクチュエータを取りつけていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、同軸に設けられた複数の出力軸の各々にモータアクチュエータを取り つけると、モータアクチュエータの設置のためのスペースがかさむだけでなく、 機構的に複雑になり、また電気回路も、各々のモータアクチュエータに配線され て複雑なものになってしまう。

【０００４】 そこでこの考案は、同軸に設けられた複数の出力軸を簡単な構成で駆動するこ とができるモータアクチュエータを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するため、本考案のモータアクチュエータは、一つのハウジ ング内から複数の出力軸を同軸に突設して、上記出力軸を駆動するためのモータ を上記ハウジング内に上記出力軸の数と同数収容するとともに、上記モータの回 転と停止を制御するための回路の少なくとも一部を上記ハウジング内に収容した ことを特徴とする。なお、上記ハウジング内の回路が、一枚の基板に設けられて いるとよい。

【０００６】

【作用】 一つのハウジング内から突設された複数の出力軸は、そのハウジング内に収容 された複数のモータによって駆動され、そのハウジング内に収容された回路によ って、各モータの回転と停止が制御される。

【０００７】

【実施例】

図面を参照して実施例を説明する。 図１はモータアクチュエータの正面断面図、図２はその内部の平面図、図３は 外観正面図である。

【０００８】 図中、１はハウジングであり、ハウジング本体１ａとハウジング蓋体１ｂとに よって構成されている。 ハウジング１内には、右と左とに第一と第二のモータ２，３が配置されており 、太い第一の出力軸４と細い第二の出力軸５とが、ハウジング蓋体１ｂから同軸 に突出している。

【０００９】 そして、これら第一と第二の出力軸４，５には、各々扇形の歯車（出力歯車） ６，７が一体に形成されていて、第一の出力軸４は、第一の出力歯車６と噛み合 う第一の減速歯車群８を介して第一のモータ２によって回転駆動され、第二の出 力軸５は、第二の出力歯車７と噛み合う第二の減速歯車群９を介して第二のモー タ３によって回転駆動される。

【００１０】 ハウジング１内の中央部分に配置されたプリント基板１１は、ハウジング本体 １ａに固定されており、第一と第二のモータ２，３の回転と停止を制御するため の配線が、その一枚の基板１１にプリントされている。

【００１１】 １２および１３は、モータ２，３の停止位置を検出するために、基板１１に形 成された接点パターン（図示せず）に対向して第一および第二の出力歯車６，７ の裏面に取り付けられた導電ブラシである。このように、本考案においては、複 数のモータ２，３の動作を制御するための回路を、一枚の基板１１に形成してい る。

【００１２】 １５は、外部回路に接続される８個の接点２０を有するコネクタであり、図４ に示されるように、８個のうち４個の接点は第一および第二のモータ２，３の電 源線である。他の４個の接点は、第一および第二のモータ２，３の回転と停止を 制御するための基板１１上の配線に接続されている。

【００１３】 なお、図４に示されるように、第一と第二の出力軸４，５（第一と第二の出力 歯車６，７）の回転角度を検出するための第一と第二のポテンショメータ２１， ２２は、２個の接点２０ａ，２０ｂを共用している。したがって、全体として接 点数が少なく構成されている。

【００１４】 このように構成された実施例のモータアクチュエータにおいては、ハウジング １から同軸に突設された第一と第二の出力軸４，５が、そのハウジング１内に収 容された第一と第二のモータ２，３によって各々独立して駆動され、そのモータ ２，３の回転と停止は、そのハウジング１内に設けられた一枚の基板１１に形成 された回路及びコネクタ１５を介して接続された外部回路（図示せず）によって 制御される。

【００１５】

【考案の効果】

本考案のモータアクチュエータによれば、同軸に設けられた複数の出力軸を駆 動するための機構を一つのハウジング内に共通して収容することができるので、 機構を簡単かつコンパクトに形成することができるとともに、各モータの回転と 停止を制御するための回路なども少ない部品数で効率よく構成することができる 優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の正面断面図である。

【図２】実施例の蓋ハウジングを外した状態の平面図で
ある。

【図３】実施例の外観正面図である。

【図４】実施例の回路図である。

【符号の説明】

１ ハウジング ２ モータ ３ モータ ４ 出力軸 ５ 出力軸 ２１ ポテンショメータ ２２ ポテンショメータ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】一つのハウジング内から複数の出力軸を同
   軸に突設して、上記出力軸を駆動するためのモータを上
   記ハウジング内に上記出力軸の数と同数収容するととも
   に、上記モータの回転と停止を制御するための回路の少
   なくとも一部を上記ハウジング内に収容したことを特徴
   とするモータアクチュエータ。
2. 【請求項２】上記ハウジング内の回路が、一枚の基板に
   設けられている請求項１記載のモータアクチュエータ。