JPH0539159U - 電動機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スラスト方向の厚みの薄型化を図ることので
きる電動機を提供することを目的とする。 【構成】 固定子１および固定子１に巻装された電気巻
線２を覆うと共に負荷側軸受ハウス３を埋設して樹脂成
型された電動機外枠４と、負荷側軸５と反負荷側軸６を
支持する軸受７を設けた回転子８と、反負荷側軸受ハウ
ス９を埋設するとともに、回転数検知装置１３および１
４の収納部１５を設け、電動機外枠４の内壁に嵌挿され
る筒部１６を形成し、樹脂成型された電動機カバー１７
と、前記回転数検知装置１３および１４を覆う検知装置
カバー１８とを備えた構成とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、機器組込用として一般的に使用され、回転数制御を行うための回転 数検知装置を有する電動機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、この種の電動機を利用する機器、たとえば給湯機，ファンヒータなどに おいては、機器本体の小型化の傾向にあり、それらに利用される電動機等の各構 成部品においてもより小型のものが求められている。

【０００３】 従来のこの種の電動機について図４および図５を参照しながら説明する。 図に示すように、固定子１０１と、この固定子１０１に配設された電気巻線１ ０２は２つに分割された金属外被１０３および１０４のどちらか一方へ圧入され 、残る一方の金属外被を被せるようにして固定されている。そして、固定子１０ １の内部には回転子１０５と、この回転子１０５に圧入した電動機軸１０６と、 この電動機軸１０６の両側を支持する軸受１０７を有し、軸受１０７を収納する 軸受ハウス１０８は金属外被１０３と１０４へそれぞれ固定されている。また、 電動機回転数検知装置は電動機軸１０６に固定される磁石１０９と、ホール素子 を装着したホールＩＣ基板１１０により構成され、金属外被１０３と１０４の外 郭に隣接するように配置され、金属外被外部に固定されたカバーＡ１１１とカバ ー１１２により覆うような構造となっていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

このような従来の電動機の構造では、電動機外被１０３および１０４が金属製 であるために電動機外径が小さいものにおいては、軸受ハウス部１０８を電気巻 線１０２の内径内部に深く絞り込むことが不可能であり、電動機回転数検知部材 １０９および１１０は電動機外被１０３および１０４の外郭へ配設せざるを得な いこととなり、電動機回転数検知部材１０９および１１０は電動機外被１０３お よび１０４より完全に突出する形状となるために電動機全体としてスラスト方向 に大きな厚みを持つ形状となるうえ、電気巻線１０２の内径部に意味を有さない 空間を持つという問題があった。

【０００５】 本考案は上記課題を解決するもので、スラスト方向の厚みを薄くして薄型化を 図ることのできる電動機を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の電動機は上記目的を達成するために、固定子および固定子に巻装され た電気巻線を覆うとともに、負荷側に位置する電気巻線の側方位置に負荷側軸受 ハウスを埋設してほぼ椀状に樹脂成型された電動機外枠と、負荷側軸と反負荷側 軸を支持する軸受を設けた回転子と、反負荷側軸受ハウスを埋設するとともに、 回転数検知装置の収納部を設け、かつ反負荷側電気巻線の側方の電動機外枠の内 壁に嵌挿される形状の筒部を形成し、樹脂成型された電動機カバーと、この電動 機カバーの収納部に収納された回転数検知装置を覆う検知装置カバーとを備えた 構成とする。

【０００７】

【作用】

本考案は上記した構成において、電気巻線の側方内側に軸受ハウスが位置する とともに、回転数検知装置が設けられるので、電気巻線の内側部分の空間が有効 に利用され電動機のスラスト方向の厚みが大幅に薄くなることとなる。

【０００８】

【実施例】

本考案の一実施例について図１〜図３を参照しながら説明する。図に示すよう に、固定子１および固定子１に巻装された電気巻線２を覆うとともに、前記電気 巻線２の側方位置となる内径に負荷側軸受ハウス３を埋設してほぼ椀状に樹脂成 型された電動機外枠４と、負荷側軸５と反負荷側軸６を支持する軸受７が設けら れた回転子８と、反負荷側軸受ハウス９を埋設するとともに、前記反負荷側軸６ にワッシャー１０および１１を介しナット１２により取り付けられる磁石１３と 、この磁石１３に対応するホール素子を装着したホールＩＣ基板１４により構成 される回転数検知装置の収納部１５が形成され、前記電動機外枠４の開口部側と なる反負荷側に位置する電気巻線２側方の内壁に嵌挿される形状の筒部１６を有 し、反負荷側端面がほぼ平坦に樹脂成型された電動機カバー１７と、前記回転数 検知装置を構成する磁石１３およびホールＩＣ基板１４を覆うとともに、前記電 動機カバー１７の収納部１５と共にホールＩＣ基板１４を保持する検知装置カバ ー１８を前記電動機カバー１７に取り付ける。

【０００９】 上記した構成により、負荷側軸受ハウス３および反負荷側軸受ハウス９は固定 子１に巻装された電気巻線２の側方内径側に配設されるとともに、反負荷側にお いては反負荷側軸受ハウス９および回転数検知部材１３および１４の収納部１５ が反負荷側の電気巻線２の内径側に形成される空間部内に位置する筒部１６内に 設けられるので、電動機のスラスト方向の厚みを薄型に構成することができる。

【００１０】

【考案の効果】

以上の実施例から明らかなように、本考案によれば固定子に巻装される電気巻 線の側方内径側に形成される空間部に電動機軸受ハウスおよび回転数検知装置を 配設しているので、スラスト方向の厚みを薄くすることが可能となり、薄型化に 対応した電動機を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の電動機の一部破断した側面
図

【図２】同電動機の底面図

【図３】同電動機の一部断面をした分解図

【図４】従来の電動機の一部破断した側面図

【図５】同電動機の底面図

【符号の説明】

１ 固定子 ２ 電気巻線 ３ 負荷側軸受ハウス ４ 電動機外枠 ５ 負荷側軸 ６ 反負荷側軸 ７ 軸受 ８ 回転子 ９ 反負荷側軸受ハウス １３，１４ 回転数検知装置 １５ 収納部 １６ 筒部 １７ 電動機カバー １８ 検知装置カバー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 固定子および固定子に巻装された電気巻
   線を覆うとともに、負荷側に位置する前記電気巻線の側
   方内径位置に負荷側軸受ハウスを埋設してほぼ椀状に樹
   脂成型された電動機外枠と、回転子の負荷側軸と反負荷
   側軸を支持する一対の軸受と、反負荷側軸受ハウスを埋
   設するとともに、回転数検知装置の収納部を設け、かつ
   反負荷側電気巻線の側方の電動機外枠内壁に嵌挿される
   形状の筒部を形成し、樹脂成型された電動機カバーと、
   この電動機カバーの収納部に収納された回転数検知装置
   を覆う検知装置カバーとを備えた電動機。