JPH0539082Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、牛乳或いはジュース等のパツク容器
を数個まとめて持ち運ぶのに用いるパツク容器用
キヤリアに関する。

「従来の技術」 周知のように、この種パツク容器は防水加工を
施した厚紙でつくられ、第５図に代表例を示すよ
うに、角筒形胴体１の下部を図示してないが折り
込みにより平底とし、口部は、胴体１上部の一方
の対向した両側２，２をそれぞれ三角形に内方に
折り込んで凹ませ３，３、かつそれらの上端縁で
ある貼り代２ａ，２ａを一文字状に接着し、その
外面両側に、他方の両側４，４の貼り代４ａ，４
ａを重ね接着して口部５を閉塞形成したものであ
り、内容液をとりだすときは口部５一端のあけ口
６側の折り込み端縁イ，イを指先で強制的に左右
に開いてあけ口６を剥がして開口し、このあけ口
６から注ぎ出す。

「考案が解決しようとする問題点」 この種パツク容器は、牛乳等を収納した状態で
はかなりの重量があり、しかも把手等を付設して
ないので持ちにくく、従つて大量を運搬するとき
には適宜の運搬車を使用するが、４、５個程度を
配送するときの持ち運びが厄介であつた。

本考案は４、５個程度の小数のパツク容器を一
度に片手で持ち運びできる便利なパツク容器用キ
ヤリアを得ようとするものである。

「問題点を解決するための手段」 本考案のパツク容器用キヤリアは、横に並べた
数個のパツク容器１１群の上部に外嵌する四辺部
材１２及びこの四辺部材１２上面部の渡り部材１
３を有し、四辺部材１２の長手方向部材１２ａの
パツク容器１１の口部１４の凹み部１５に対応す
る部分に窓１６を明け、これら窓１６部に凹み部
１５に入り込む弾性を有する係合爪１７を設け、
また渡り部材１３に指孔１８を明け、パツク容器
１１群上部に外嵌装着したとき各係合爪１７を各
凹み部１５に係合することを特徴とした構成とし
ている。

「作用」 上記において、使用時には各図に示すように、
パツク容器１１を数個、凹み部１５を外側に向け
て横に並べ、この状態のパツク容器１１群の上部
に上方から押込み嵌合する。すると、各係合爪１
７は対応したパツク容器１１の凹み部１５に入り
込み、口部１４の凹み部１５部分の端部下面部に
係合する。よつて、指孔１８に指を差し入れて持
ち運べばよい。この場合、第３図のように２組一
緒に持ち運ぶこともできる。

持ち運び後は、四辺部材１２の長手方向部材１
２ａを外方に拡げるか、または下方に押し下げる
かして係合爪１７を凹み部１５から外し、パツク
容器１１群からとり外せばよい。

「実施例」 本考案のパツク容器用キヤリアは、横に並べた
数個のパツク容器１１群上部に嵌合する角形の四
辺部材１２と、この四辺部材１２上面部の渡り部
材１３とを持つ形状の一部品であり、合成樹脂財
で成形製作される。尚、パツク容器１１は第５図
で示した通りであるので、その説明は省略する。

第１の実施例（第１図乃至第３図） この実施例は、４個のパツク容器１１を持ち運
びする場合のもので、４辺部材１２及び渡り部材
１３共にシート状壁面材とした例である。

即ち、四辺部材１２の長手方向部材１２ａ，１
２ａから渡り部材１３にかけての角部の各パツク
容器１１の口部１４、凹み部１５に対応する箇所
にそれぞれ窓１６を大きく明け、また短手方向部
材１２ｂ，１２ｂにも大きく窓１８，１８を明
け、そして渡り部材１３の窓１６を開けない箇所
に指孔１８を３個明けている。

係合爪１７は三角形の形状として各窓１６部に
その下縁から立設している。これら係合爪１７は
第２図ａ，ｂに示すように、上部の頂点部に向か
うにつれ次第に内方側に肉厚となり、押込みセツ
トしたとき最も厚肉の頂点部分が各パツク容器１
１の凹み部１５に入り込むようにしてある。また
この厚肉の頂点部分の内面側にはガイド溝１９が
切り欠いてあり、係合爪１７はこのガイド溝１９
を介して口部１４の端部で案内されるようにし、
確実に各凹み部１５に係合セツトできるようにし
ている。

この実施例の場合、外す場合には長手方向部材
１２ａを外方に拡げ変形し、この変形により係合
爪１７を凹み部１５から離脱させて行う。

第２の実施例（第４図） この実施例は四辺部材１２及び渡り部材１３を
角棒体で骨組状の形状にしたもので、係合爪１７
は内方に幾分倒れた形状の三角形の逆手爪とし、
また指孔１８は１個のみ設けたものである。この
例も、図示を半部省略しているが４個のパツク容
器１１を持ち運びするものであり、この場合中間
部に空所を設け、この空所部に指孔１８を配置
し、外すときには強制的に下方に押下げることで
外せるようにしてある。

「考案の効果」 上記したように本考案では、数個横に並べたパ
ツク容器１１群上部に嵌合する四辺部材１２と、
この四辺部材１２上面部の渡り部材１３を持つ形
状とし、四辺部材１２の各パツク容器１１の凹み
部１５に対応する部分にこの凹み部１５に入り込
んで係合する係合爪１７を設け、そして渡り部材
１３には指孔１８を設けたので、数個のパツク容
器１１をまとめて片手で持ち運びできて便利であ
る。しかも、パツク容器１１群に対する係合セツ
トは、単にこれら容器１１群に上方から押込み嵌
合すればよく、簡単で何の面倒もなく、また単純
な形状の一部品なので低コストで提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案パツク容器用キヤリアの第１の
実施例の外形斜視図、第２図ａ，ｂは同実施例の
係合爪の係合を示す図で、ａは一部斜視図、ｂは
一部上面図、第３図は同実施例の２組並置の外形
斜視図、第４図は第２の実施例の半部外形斜視
図、第５図はパツク容器を示す外形斜視図であ
る。 １……パツク容器、１２……四辺部材、１３…
…渡り部材、１７……係合爪、１８……指孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 横に並べた数個のパツク容器１１群の上部に外
   嵌する四辺部材１２及びこの四辺部材１２上面部
   の渡り部材１３を有し、四辺部材１２の長手方向
   部材１２ａのパツク容器１１の口部１４の凹み部
   １５に対応する部分に窓１６を明け、これら窓１
   ６部に凹み部１５に入り込む弾性を有する係合爪
   １７を設け、また渡り部材１３に指孔１８を明
   け、パツク容器１１群上部に外嵌装着したとき各
   係合爪１７を各凹み部１５に係合することを特徴
   としたパツク容器用キヤリア。