JPH0523496Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、牛乳或いはジユース等のパツク容器
を数個まとめて持ち運ぶのに用いるパツク容器用
キヤリアに関する。

「従来の技術」 周知のように、この種パツク容器は防水加工を
施した厚紙でつくられ、第５図に代表例を示すよ
うに、角筒形胴体１の下部を図示してないが折り
込みにより平底とし、口部は、胴体１上部の一方
の対向した両側２，２をそれぞれ三角形に内方に
折り込んで凹ませ３，３、かつそれらの上端縁で
ある貼り代２ａ，２ａを一文字状に接着し、その
外面両側に、他方の両側４，４の貼り代４ａ，４
ａを重ね接着して口部５を閉塞形成したものであ
り、内容液をとりだすときは口部５一端のあけ口
６側の折り込み端縁イ，イを指先で強制的に左右
に開いてあけ口６を剥がして開口し、このあけ口
６から注ぎ出す。

「考案が解決しようとする問題点」 この種パツク容器は、牛乳等を収納した状態で
はかなりの重量があり、しかも把手等を付設して
ないので持ちにくく、従つて大量を運搬するとき
には適宜の運搬車を使用するが、４，５個程度を
配送するときの持ち運びが厄介であつた。

本考案は４，５個程度の小数のパツク容器を一
度に片手で持ち運びできる便利なパツク容器用キ
ヤリアを得ようとするものである。

「問題点を解決するための手段」 本考案のパツク容器用キヤリアは、前後の横方
向平行な折れ目１１，１１で前、後部帯１２ａ，
１２ｂを下向きに折り曲げたとき、これら両帯１
２ａ，１２ｂが横に並べた２個のパツク容器１
３，１３の口部１４の凹み部１５，１５のある前
後面上部に対接する方形のシート状であつて、
前、後部帯１２ａ，１２ｂの左右両側に切り込み
により前記凹み部１５に入り込み係合する弾性を
有する係合爪１６，１６、１６，１６を形成し、
かつ左右に並ぶ係合爪１６，１６間に折り曲げた
時結合して把持部となる結合筒１７，１７を垂設
し、この把持部上方の中央帯１２ｃ中央部に窓１
８を明けた単位体１９を異種材料の破断帯２０を
介し横方向に切り離し可能に所要単位体連設形成
した構成としている。

「作用」 上記において、使用時にはシート状のキヤリア
の前、後部帯１２ａ，１２ｂを折れ目１１，１１
で第２図のように下向きに折り曲げる。すると、
結合筒１７，１７が横向きとなり互いの先端部で
結合し、この折り曲げ状態を保持する。この状態
で数個横に並べたパツク容器１３群上部に上方か
ら押込みかぶせる。

このとき、内方に傾斜している各係合爪１６が
それぞれ対応したパツク容器１３口部１４の凹み
部１５に入り込み係合する。よつて窓１８から横
棒状に結合した結合筒１７，１７の把持部を掴
み、持ち上げて運べばよい。

尚、パツク容器１３が２個程度と少数のとき
は、第２図のように破断帯２０で一部を切り離し
て使用する。

「実施例」 本考案のパツク容器用キヤリアは、例えば２個
のパツク容器を運ぶ２個組みを単位体１９とし、
この単位体１９を異種材料の破断帯２０を介し切
り離し可能に横方向に２個連設し、従つて４個の
パツク容器を持ち運びするようにしたシート状の
ものであり、サーモホーミングにより合成樹脂材
で成形製作する。

即ち、各単位体１９がポリエチレンであるとす
れば、破断帯２０を例えばポリプロピレンとした
ものであつて、これらを一体に接合させて形成す
る。

この形成であると、単位体１９と破断帯２０と
の境界部の結合力が弱いので、必要時にこの境界
部で切り離すことができる。

単位体１９は略正方形のシート状体であつて、
２本の折れ目１１，１１で前、後部帯１２ａ，１
２ｂと中央帯１２ｃの３域に分けてあり、中央部
１２ｃの中央部に窓１８を大きく明け、また前、
後部帯１２ａ，１２ｂの左右両側にそれぞれ互い
に頂点部が相手側を向くように切り込みにより三
角形の係合爪１６，１６、１６，１６を下内方に
傾斜させて設け、そして左右に並べた係合爪１
６，１６間から結合筒１７，１７を垂設してい
る。尚、この結合筒１７，１７を通る中間部にも
異種材料帯２２を介在させてある。

各係合爪１６は弾性を有し、従つて容易に対応
した凹み部１５に入り込んで係合し、簡単に外れ
ない。

結合筒１７，１７は、一方は先端部に結合穴２
２を、他方はこの結合穴２２に挿入する結合軸２
３を形成しており、取付け時に前、後部帯１２
ａ，１２ｂを下向きに折り曲げたとき、結合筒１
７，１７が横向きになり、このとき先端の結合部
で一体に結合できるようになつている。

各単位体１９は同一形状であり、前記したよう
に破断帯２０を介し横方向に一体に連設してあ
る。

上記では、単位体１９を２個組みとし、この単
位体１９を２個連設するとしたが、連設数は２個
に限るものではない。

「考案の効果」 上記した如く本考案では、方形のシート状体の
前、後部帯１２ａ，１２ｂを折り曲げ可能とし、
この両帯１２ａ，１２ｂに、折り曲げたときパツ
ク容器１３の口部の凹み部１５，１５に係合する
係合爪１６，１６及び、折り曲げ時に横棒状に結
合してこの折り曲げ状態を保持すると共に把持部
となる結合筒１７，１７を設けた２個組み単位体
１９を少なくとも２個連設したので、４〜５個程
度のパツク容器を持ち運ぶ場合に用いるのに便利
である。しかも、破断帯２０で単位体１９を切り
離しできるので、持ち運び量に対応できる便利さ
もある。また常時の形状はシート状なのでかさば
らず、搬送や保管等に好都合であり、使用時には
単に折り曲げればよく、何の面倒もない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案パツク容器用キヤリアの一実施
例の外形斜視図、第２図は同実施例の破断帯部の
破断を示す外形斜視図、第３図はパツク容器を示
す外形斜視図である。 １１，１１……折れ目、１６，１６、１６，１
６……係合爪、１７，１７……結合筒、１８……
窓、１９……単位体、２０……破断帯。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前後の横方向平行な折れ目１１，１１で前、後
   部帯１２ａ，１２ｂを下向きに折り曲げたとき、
   これら両帯１２ａ，１２ｂが横に並べた２個のパ
   ツク容器１３，１３の口部１４の凹み部１５，１
   ５のある前後面上部に対接する方形のシート状で
   あつて、前、後部帯１２ａ，１２ｂの左右両側に
   切り込みにより前記凹み部１５に入り込み係合す
   る弾性を有する係合爪１６，１６、１６，１６を
   形成し、かつ左右に並ぶ係合爪１６，１６間に折
   り曲げた時結合して把持部となる結合筒１７，１
   ７を垂設し、この把持部上方の中央帯１２ｃ中央
   部に窓１８を明けた単位体１９を異種材料の破断
   帯２０を介し横方向に切り離し可能に所要単位体
   連設形成してなるパツク容器用キヤリア。