JPH0538914A - 能動型懸架装置の油圧制御装置 - Google Patents

能動型懸架装置の油圧制御装置

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JPH0538914A
JPH0538914A JP3220987A JP22098791A JPH0538914A JP H0538914 A JPH0538914 A JP H0538914A JP 3220987 A JP3220987 A JP 3220987A JP 22098791 A JP22098791 A JP 22098791A JP H0538914 A JPH0538914 A JP H0538914A
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正滋 大崎
Hideaki Shibue
秀明 澁江
Eiki Noro
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】作動油の供給が停止した状態にあっても、油圧
アクチュエータのピストン推力が双方向について釣合う
ようにする。 【構成】ピストンロッド12の分だけ受圧面積が異なる
2つの油室8,10をピストン7によってシリンダ内に
隔定してなる複動式油圧アクチュエータ6と、該油圧ア
クチュエータと並列に設けられたばね5とを車輪と車体
との間に有する能動型懸架装置の油圧制御装置を、油圧
アクチュエータに対する油圧の供給停止時にピストンの
双方向の推力が均等となる圧力比を保ちつつ2つの油室
内圧が共に減圧されるように構成する。 【効果】非制御モードやフェイル時に車体高さが急激に
変化することがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧にて伸縮作動する
片ロッド型複動式シリンダ装置にて車輪と車体との間を
連結した能動型懸架装置の油圧制御装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】路面状況や車体の挙動に応じた車輪と車
体との間の上下方向ストロークを、油圧にて往復直線運
動を行なうアクチュエータが自ら発生するストロークに
て能動的に制御しようとする能動型懸架装置(アクティ
ブサスペンション装置)が種々提案されている(特開昭
62−1611号公報など参照)。
【0003】このような能動型懸架装置に用いられる油
圧アクチュエータの一形式として、密封されたシリンダ
内にピストンを摺動可能に嵌入することにより、ピスト
ンロッドの分だけ受圧面積が異なる2つの油室をピスト
ンの上下に隔定し、2つの油室間の推力差によってシリ
ンダとピストンロッドとの間にストロークを発生させる
ように構成されたものが知られている。
【0004】このような形式の油圧アクチュエータを用
い、例えばシリンダボトムを車輪側に接続すると共にピ
ストンロッド端を車体側に連結し、ピストン上室にポン
プ吐出圧を直接作用させ、かつ油圧アクチュエータの変
位量や変位速度に対応して設定されたある目標値と比較
してピストン下室の圧力を圧力制御弁にてフィードバッ
ク制御するものとすれば、車輪を路面に追従させ、かつ
車体高さを一定に保つようにすることができる。
【0005】上記のような油圧制御装置においては、ポ
ンプ停止時に油圧アクチュエータへの供給圧が低下した
場合にも車高が極端に変化することを防止する必要があ
る。そのための手段として、エンジン停止時には、油圧
アクチュエータへの作動油供給油路を切換弁によって油
圧ポンプから切り離すと共に、ピストン上室とピストン
下室間を互いに連通接続することにより、油圧アクチュ
エータ側を圧力封入するように構成したものが知られて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、たとえピス
トンの両側の油室内圧を等圧にしたとしても、ピストン
両面にはピストンロッドの分だけ面積差があるためにピ
ストンの推力が双方向について均等とはならず、供給圧
をそのまま封入すると、油圧アクチュエータに車高を上
げる向きのストロークが発生してしまう不都合があっ
た。そこでリリーフ弁を用いて非制御時に回路油圧を減
圧するような構成をとることが考えられるが、一般に油
圧供給側には容量補償用のアキュムレータが接続されて
いるため、やはりピストンの両側の油室が均等には減圧
せず、油圧アクチュエータに車高を下げる向きのストロ
ークが発生してしまう不都合があった。
【0007】本発明は、このような従来技術の不都合を
解消すべく案出されたものであり、その主な目的は、エ
ンジン停止などの特定の作動モード時に油圧アクチュエ
ータに対する作動油の供給が停止した状態にあっても、
油圧アクチュエータのピストン推力が双方向について釣
合うように構成された能動型懸架装置の油圧制御装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、ピストンロッドの分だけ受圧面積が異なる
2つの油室をピストンによってシリンダ内に隔定してな
る複動式油圧アクチュエータと、該油圧アクチュエータ
と並列に設けられたばねとを車輪と車体との間に有する
能動型懸架装置の油圧制御装置を、油圧アクチュエータ
に対する油圧の供給停止時にピストンの双方向の推力が
均等となる圧力比を保ちつつ2つの油室内圧を共に減圧
するための減圧手段を備えた構成とすることによって達
成される。
【0009】
【作用】このような構成によれば、油圧ポンプが停止す
るなどして油圧アクチュエータに対する作動油の供給が
断たれた際には、それぞれの受圧面積の逆比を保ちつつ
ピストン上室とピストン下室との内圧が徐々に低下する
こととなる。従って、ピストンに推力が発生せず、油圧
アクチュエータが静止状態を維持することとなる。
【0010】
【実施例】以下に添付の図面に示された具体的な実施例
に基づいて本発明の構成を詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明に基づき構成された能動型
懸架装置の油圧制御回路の概略構成を模式的に示してい
る。車輪1は、上下のサスペンションアーム2・3によ
り、車体4に対して上下動可能に支持されている。そし
て下サスペンションアーム3と車体4との間には、圧縮
コイルばね5と油圧アクチュエータ6とが並列に設けら
れている。
【0012】油圧アクチュエータ6は、シリンダ/ピス
トン式のものであり、シリンダ内に挿入されたピストン
7の上側の油室8に対し、可変容量型油圧ポンプ9から
吐出される作動油圧が直接供給され、下側の油室10に
対し、同じく作動油圧が圧力制御弁11にて制御された
うえで供給されるようになっている。そしてピストン7
両側の受圧面にピストンロッド12の断面積分だけ面積
差があるため、ピストン上室8とピストン下室10との
圧力差と、これが作用するピストン7の受圧面の面積差
とに応じてピストンロッド12に推力が生じ、これによ
ってピストンロッド12が上下方向に往復直線運動を行
ない、車輪1と車体4との間の相対距離を変化させるよ
うになっている。
【0013】油圧ポンプ9の吐出ポート9aは、アンロ
ード弁13を介して供給油路14に接続されている。そ
してこの供給油路14は、その下流側で2方向に分けら
れ、その一方がピストン上室8に、またその他方が圧力
制御弁11の入力ポート11aに、それぞれ接続されて
いる。
【0014】アンロード弁13は、2位置スプリングリ
ターン式電磁弁からなり、非通電時には、油圧ポンプ9
の吐出ポート9aとリザーバタンク15との間をアンロ
ード油路16を介して連通し、通電時には、油圧ポンプ
9の吐出ポート9aをアンロード油路16から切り離し
て供給油路14に接続するようになっている。
【0015】油圧ポンプ9の吐出ポート9aとアンロー
ド弁13との間には、吐出ポート9aからアンロード弁
13へ向けての流れのみを許容する逆止弁17と、ポン
プ脈動を吸収するためのアキュムレータ18とが接続さ
れ、アンロード弁13と供給油路14の分岐部14aと
の間には、ストレーナ19およびアンロード弁13から
分岐部14aへ向けての流れのみを許容する逆止弁20
と、油圧アクチュエータ6の伸縮運動に伴うピストン上
室8におけるピストンロッド12の体積分の容量変化を
吸収するための低圧アキュムレータ21と、流量補償用
アキュムレータ22とが接続されている。なお、ポンプ
吐出圧は、図示されていない圧力調整弁にて所定圧を維
持するようになっている。
【0016】供給油路14とピストン下室10との間に
接続された圧力制御弁11は、非通電時には、リターン
油路23を介してリザーバタンク15にピストン下室1
0を連通し、通電時には、そのソレノイドに作用させる
電流値に応じて供給油路14とピストン下室10との間
の連通度を制御し、ピストン下室10に与える作動油の
圧力を制御し得るようになっている。
【0017】リターン油路23には、供給油路14の圧
力とばね力によるプリセット圧との釣合いに応じて開か
れるバランス弁24と、リリーフ油量を規定するための
リリーフオリフィス25とが設けられている。なお、こ
のバランス弁24の入力側には、バランス弁24の過度
な応答を抑制するためのバッファオリフィス26が設け
られている。
【0018】圧力制御弁11のリターンポート11bに
は、リターン油路23の他に、供給油路14に対する連
通と、バランス弁24をバイパスしたリザーバタンク1
5に対する連通とを選択的に切換える切換弁27が接続
されている。この切換弁27は、2位置スプリングリタ
ーン式電磁弁であり、非通電時には圧力制御弁11のリ
ターンポート11bを供給油路14に連通し、通電時に
は、これを切り離して圧力制御弁11のリターンポート
11bをリザーバタンク15に直接的に接続するように
なっている。そして非通電時に圧力制御弁11のリター
ンポート11bと供給油路14とを連通する短絡油路2
8には、ピストン上室8とピストン下室10間を流動す
る油に抵抗を与えて減衰力を発生するためのダンパオリ
フィス29が設けられている。
【0019】尚、油圧アクチュエータ6と車体4との間
に荷重センサ30が、また下サスペンションアーム3と
車体4との間にストロークセンサ31が、それぞれ設け
られており、圧力制御弁11の通電制御に必要な信号を
発生して電子制御回路32に入力するようになってい
る。
【0020】次に上記実施例の作動要領について説明す
る。エンジン運転中の通常制御下においては、アンロー
ド弁13並びに切換弁27に通電され、油圧ポンプ9の
吐出ポート9aが供給油路14に連通すると共に、圧力
制御弁11のリターンポート11bがリザーバタンク1
5に連通する。すると、油圧ポンプ9の吐出圧は、供給
油路14の分岐部14aを経てピストン上室8と圧力制
御弁11の入力ポート11aとの両方に与えられる。従
って、この状態下にて、圧力制御弁11のソレノイドに
与える励磁電流を制御することにより、ピストン下室1
0に加わる作動油圧が変化して油圧アクチュエータ6に
ストロークが発生し、車輪1と車体4との間の相対距離
が変化する通常のアクティブサスペンション制御が行な
われる。
【0021】ところで、本実施例の油圧アクチュエータ
6は、ピストン7両側の受圧面の面積が、上室8側<下
室10側の関係となっている。と同時に、ポンプ吐出圧
が直接的にピストン上室8側に常時作用するようになっ
ている。そのため、両ピストン室8・10の圧力が互い
に等しければ、ピストンロッド12には上向きの、すな
わち車体4と車輪1との間の距離を拡大する向きの推力
が働き、ピストン下室10の内圧が減少すると、この推
力が減少して車体4と車輪1との間の距離が縮減するよ
うになっている。従って、実質的には、ピストン下室1
0に加える油圧を増減制御するのみで、所望のストロー
ク運動を油圧アクチュエータ6に与えることができる。
そして油圧アクチュエータ6の推力は、基本的には、車
輪1と車体4との間の相対距離を検出するためのストロ
ークセンサ31や、車体4に作用する油圧アクチュエー
タ6の反力を検出するための荷重センサ30などの出力
値をもって、予め設定されたばね力や減衰力に相当する
目標値に対応してフィードバック制御される。
【0022】一方、エンジン始動時及び供給油路14の
圧力が異常上昇している時には、アンロード弁13への
通電が停止され、油圧ポンプ9の吐出ポート9aとリザ
ーバタンク15との間が短絡されてポンプ負荷の軽減が
計られる。
【0023】他方、エンジン停止時には、アンロード弁
13並びに切換弁27に対する通電が停止され、油圧ポ
ンプ9及びリザーバタンク15から切り離された状態に
て供給油路14とリターン油路23とが互いに連通す
る。と同時に、圧力制御弁11に対する通電も停止さ
れ、これのリターンポート11bと出力ポート11cと
が連通し、その結果、ピストン下室10とピストン上室
8との間が、ダンパオリフィス29を介して互いに連通
接続され、かつバランス弁24とリリーフオリフィス2
5とを介してリザーバタンク15に連通する。すると、
供給油路14、すなわちピストン上室8の内圧とバラン
ス弁24のプリセット圧との釣合いに応じてリリーフオ
リフィス25を介して徐々に両ピストン室8・10の圧
力が抜けることとなる。
【0024】油が非圧縮性であり、油圧アクチュエータ
6が外力によるストロークを発生していないものと仮定
すると、両ピストン室8・10に対する流量Q2 ・Q3
は、共に0となる。従って、リリーフオリフィス25の
流量QR2並びにダンパオリフィス29の流量QR1、すな
わちバランス弁24の流量は、流量補償用アキュムレー
タ22からの流量Q1 と等しくなる。
【0025】ここでリリーフオリフィス25に発生する
圧力損失の流量に対する係数をC2、ダンパオリフィス
29に発生する圧力損失の流量に対する係数をC1 、ピ
ストン上室8側の内圧をP1 、ピストン下室10側の内
圧をP2 、バランス弁24の出口圧をP3 とすると、 P1 −P2 =C1 QR1=C1 Q1 P2 −P3 =C2 QR2=C2 Q1 が成立する。そして、リリーフオリフィス25以降に圧
力損失がないものとすると、バランス弁24の出口圧P
3 は大気圧(0)であるので、 P1 =(C1 +C2 )Q1 P2 =C2 Q1 となり、ピストン上室8の受圧面積をA1 、ピストン下
室の受圧面積をA2 とすると、 (C1 +C2 ):C2 =1/A1 :1/A2 の関係となるので、 C1 :C2 =1/A1 −1/A2 :1/A2 とすることにより、ピストン上室8側の内圧P1 と、ピ
ストン下室10側の内圧P1 とは、ピストン上室8の受
圧面積A1 と、ピストン下室10の受圧面積A2との逆
数比の関係を保ちつつ徐々に減圧することとなるため、
油圧アクチュエータ6は、ストロークを発生しないこと
となる。
【0026】次に、ピストン上室8側内圧P1 が徐々に
低下してバランス弁24のプリセット圧α(ゲージ圧)
に達すると、バランス弁24が閉じ、油圧回路は大気圧
よりやや高い大気圧+αで封入される。これにより、両
ピストン室8・10間の油路がクローズドループとなる
が、この封入圧によってピストン33が略中央に位置す
るように低圧アキュムレータ21のピストン付勢用ばね
34のばね定数をセットしておくことにより、油圧アク
チュエータ6が伸縮することによるピストンロッド体積
分のピストン上室8の容積変化分が低圧アキュムレータ
21のピストン33の移動によって吸収されることとな
る。しかもこの時には、油圧回路には大気圧+αが封入
されているので、短絡油路28のダンパオリフィス29
を油が通過することにより、パッシブな減衰力が発生す
ることとなる。
【0027】ところで、低圧アキュムレータ21は、図
2に示すように、ばね負荷ピストン式であり、常用域を
大気圧近傍とし、通常制御時の供給圧が作用する場合は
ストッパ35に接してピストン33が動かなくなるよう
になっている。そして低圧封入時は、ピストン33に装
着された低圧シール36によってピストン33部がシー
ルされるために低フリクションでピストン33が移動し
得るが、油圧ポンプ9の吐出圧が作用する時は、ピスト
ン33がストッパ35に設けられた高圧シール37に密
着するようになっている。従って、通常制御時にこれが
作動応答性に影響を及ぼすことはない。
【0028】この低圧アキュムレータ21は、図3に示
したようなバランス弁24を一体的に組込んだ構造であ
っても良い。この構成に於ては、ピストン上室8の内圧
P1が所定値以上の時は、封入圧P1 とばね34の弾発
力との釣合いによってピストン33が可動範囲の略中央
よりも下側に位置するようになっている。そしてこの時
は、バランス弁24のポペット38がピストン33と一
体のロッド39に押さえつけられて中間隔壁40の通路
孔41を開いており、リターン油路23がリザーバタン
ク15に連通するようになっている。ピストン上室8の
減圧が進行してその内圧P1 が所定値を下回ると、ばね
34の弾発力によってピストン33が上動し、中間隔壁
40の通路孔41がポペット38にて閉じられ、油圧回
路は大気圧+αで封入される。
【0029】図4は、本発明の第2の実施例を示してい
る。以下、上記第1実施例に対応する部分には同一の符
号を付してその詳細な説明を省略する。本実施例におい
ては、供給油路14とリターン油路23との間を短絡す
る短絡油路28に、ダンパオリフィス29と電磁式開閉
弁42とが設けられており、通常時は、この開閉弁42
を閉じることにより、上記第1実施例の通常制御と同様
な制御が行なわれる。そして、エンジン停止時には、圧
力制御弁11に対する通電が停止すると同時にアンロー
ド弁13並びに開閉弁42に対する通電が停止し、油圧
アクチュエータ6に対する油圧の供給が断たれると同時
に供給油路14とリターン油路23とが互いに連通す
る。従って、上記第1実施例と同様にしてピストン上室
8の内圧とバランス弁24のプリセット圧との釣合いに
応じて徐々に両ピストン室8・10の圧力が抜けること
となる。そして、油圧回路が大気圧+αで封入された後
は、油圧アクチュエータ6の伸縮によるピストンロッド
体積分のピストン上室8の容積変化分が低圧アキュムレ
ータ21のピストン33の移動によって吸収され、短絡
油路28のダンパオリフィス29を油が通過することに
よってパッシブな減衰力が発生する。
【0030】図5は、本発明の第3の実施例を示してい
る。以下、上記第1実施例に対応する部分には同一の符
号を付してその詳細な説明を省略する。本実施例の場
合、ピストン上室8とピストン下室10との間を連通す
る短絡油路28に第1電磁開閉弁43と貯油容器44と
ダンパオリフィス29とを直列に接続し、かつピストン
下室10と圧力制御弁11の出力ポート11cとの間に
ピストン上室8側の圧力に応動する感圧式開閉弁45を
接続すると共に、供給油路14とリターン油路23との
間に第2電磁開閉弁46を接続している。
【0031】本実施例の回路に於ては、通常時は、供給
油路14の圧力によって感圧式開閉弁45のみが開状態
に保持され、第1・第2両電磁開閉弁43・46は共に
閉状態に保持されている。従って、上記第1・第2実施
例と同様に、圧力制御弁11によってピストン下室10
側の圧力を制御して油圧アクチュエータ6のストローク
が制御される。
【0032】フェールセーフ動作に移行する際には、第
1・第2両電磁開閉弁43・46は共に開くが、圧力制
御弁11のリターンポート11bとダンパオリフィス2
9との流量を概ね等しく設定しておくことにより、油圧
アクチュエータ6にストロークを生ずることなく流量補
償用アキュムレータ22の圧力、すなわちピストン上室
8側の圧力が徐々に抜ける。そしてピストン上室8側の
圧力が大気圧に近い所定圧に達すると、感圧式開閉弁4
5が閉じ、ピストン下室10側が大気圧に封入される。
本実施例の場合、ピストン上室8は最終的には大気開放
となるため、油圧アクチュエータ6が伸長するとピスト
ン上室8内の作動油が流出するが、貯油容器44の容量
を油圧アクチュエータ6の実容積と略等しく定めておく
ことにより、油圧アクチュエータ6の伸縮時に貯油容器
44とピストン下室10間を作動油が移動し、この際に
ダンパオリフィス29を作動油が通過することで減衰力
が得られる。
【0033】
【発明の効果】このように本発明によれば、ピストン上
室とピストン下室との内圧が、各々の受圧面積の逆数比
を保ちつつ減圧されるので、油圧ポンプが停止した際に
も、ピストンロッドの静止状態を維持することが可能と
なる。従って、非制御モードやフェイル時に車体高さが
急激に変化することがなくなるため、乗員に不快感を与
えずに済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく能動型懸架装置の油圧制御回路
の概略構成図である。
【図2】ピストンロッドの体積分を吸収するためのアキ
ュムレータの模式的な構造図である。
【図3】ピストンロッドの体積分を吸収するためのアキ
ュムレータの変形実施例を示す模式的な構造図である。
【図4】本発明の第2の実施例を示す能動型懸架装置の
油圧制御回路の概略構成図である。
【図5】本発明の第3の実施例を示す能動型懸架装置の
油圧制御回路の概略構成図である。
【符号の説明】
1 車輪 2・3 サスペンションアーム 4 車体 5 圧縮コイルばね 6 油圧アクチュエータ 7 ピストン 8 ピストン上室 9 油圧ポンプ 9a 吐出ポート 10 ピストン下室 11 圧力制御弁 11a 入力ポート 11b リターンポート 11c 出力ポート 12 ピストンロッド 13 アンロード弁 14 供給油路 14a 分岐部 15 リザーバタンク 16 アンロード油路 17 逆止弁 18 アキュムレータ 19 ストレーナ 20 逆止弁 21 低圧アキュムレータ 22 流量補償用アキュムレータ 23 リターン油路 24 バランス弁 25 リリーフオリフィス 26 バッファオリフィス 27 切換弁 28 短絡油路 29 ダンパオリフィス 30 荷重センサ 31 ストロークセンサ 32 電子制御回路 33 ピストン 34 付勢用ばね 35 ストッパ 36 低圧シール 37 高圧シール 38 ポペット 39 ロッド 40 中間隔壁 41 通路孔 42 電磁式開閉弁 43 第1電磁開閉弁 44 貯油容器 45 感圧式開閉弁 46 第2電磁開閉弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野呂 栄樹 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピストンロッドの分だけ受圧面積が異なる
    2つの油室をピストンによってシリンダ内に隔定してな
    る複動式油圧アクチュエータと、該油圧アクチュエータ
    と並列に設けられたばねとを車輪と車体との間に有する
    能動型懸架装置の油圧制御装置であって、 前記油圧アクチュエータに対する作動油の供給停止時に
    前記ピストンの双方向の推力が均等となる圧力比を保ち
    つつ前記2つの油室内圧を共に減圧するための減圧手段
    を備えることを特徴とする能動型懸架装置の油圧制御装
    置。
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