JP2628947B2 - 能動型懸架装置の油圧制御装置 - Google Patents

能動型懸架装置の油圧制御装置

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JP2628947B2 JP3220986A JP22098691A JP2628947B2 JP 2628947 B2 JP2628947 B2 JP 2628947B2 JP 3220986 A JP3220986 A JP 3220986A JP 22098691 A JP22098691 A JP 22098691A JP 2628947 B2 JP2628947 B2 JP 2628947B2
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    • B60G2600/182Active control means

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧にて伸縮作動する
片ロッド型複動式シリンダ装置にて車輪と車体との間を
連結した能動型懸架装置の油圧制御装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】路面状況や車体の挙動に応じた車輪と車
体との間の上下方向ストロークを、油圧にて往復直線運
動を行なうアクチュエータが自ら発生するストロークに
て能動的に制御しようとする能動型懸架装置(アクティ
ブサスペンション装置)が種々提案されている(特開昭
62−1611号公報など参照)。
【0003】このような能動型懸架装置に用いられる油
圧アクチュエータの一形式として、密封されたシリンダ
内にピストンを摺動可能に嵌入することにより、ピスト
ンロッドの分だけ受圧面積が異なる2つの油室をピスト
ンの上下に隔定し、2つの油室間の推力差によってシリ
ンダとピストンロッドとの間にストロークを発生させる
ように構成されたものが知られている。
【0004】このような形式の油圧アクチュエータを用
い、例えばシリンダボトムを車輪側に接続すると共にピ
ストンロッド端を車体側に連結し、ピストン上室にポン
プ吐出圧を直接作用させ、かつ油圧アクチュエータの変
位量や変位速度に対応して設定されたある目標値と比較
してピストン下室の圧力を圧力制御弁にてフィードバッ
ク制御するものとすれば、実質的にピストン下室側の圧
力を制御するのみで車輪を路面に追従させ、かつ車体高
さを一定に保つようにすることができる。
【0005】さて、上記のような油圧制御装置において
は、ポンプ停止時などの油圧非制御時にも、油圧アクチ
ュエータがパッシブに伸縮したり、また減衰力を発生し
たりして、懸架装置としての最低限の機能は失われない
ように構成することが好ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、油圧アクチ
ュエータを非制御時にパッシブに伸縮可能なものとする
には、非通電時には油圧アクチュエータの油室をリザー
バタンクに開放する構成をとることが考えられるが、こ
のようにすると、油圧アクチュエータの伸縮動作によっ
て油が抜け出てしまい、減衰力を得ることができなくな
る不都合があった。また、ピストン上室とピストン下室
間を互いに連通接続することにより、油圧アクチュエー
タ側を圧力封入するように構成することが考えられる
が、これによると、ピストンロッドがシリンダに出入り
することによるピストンロッドの体積分の容量変化を吸
収せねばならず、一般に油圧供給側に介設される容量補
償用のアキュムレータにこの機能を受け持たせようとす
ると、高圧(正常時の作動圧)を封入せねばならないた
め、ピストン両面のピストンロッド分の面積差によって
車高を上げる向きのストロークが油圧アクチュエータに
発生してしまう不都合があった。
【0007】本発明は、このような従来技術の不都合を
解消すべく案出されたものであり、その主な目的は、エ
ンジン停止などの特定の作動モード時に油圧アクチュエ
ータに対する作動油の供給が停止した状態にあっては、
油圧アクチュエータがダンパとして機能するように構成
された能動型懸架装置の油圧制御装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、ピストンロッド12の分だけ受圧面積が異
なる2つの油室8・10をピストンによってシリンダ
内に隔定してなる複動式油圧アクチュエータと、該油
圧アクチュエータと並列に設けられたばねとを車輪
と車体との間に有する能動型懸架装置の油圧制御装置
を、油圧アクチュエータに対する作動油圧の供給停止時
2つの油室内圧を共に大気圧近傍に減圧するための減
圧手段24と、作動油圧の供給停止時に2つの油室間
連通するための切換弁27と、2つの油室のいずれか一
方と切換弁との間に設けられた絞り手段29と、油圧ア
クチュエータがストロークする際に2つの油室間を流動
する油中からピストンロッドの体積分の油を大気圧近傍
の圧力で吸入・排出するべく2つの油室間を連通する経
路に接続されたアキュムレータ21とを備えるものとす
ることによって達成される。
【0009】
【作用】このような構成によれば、油圧ポンプが停止す
るなどして油圧アクチュエータに対する作動油の供給が
断たれた際には、油圧アクチュエータを低圧(大気圧近
傍)封入することにより、ピストンロッドがシリンダに
出入りすることに起因するピストンロッドの体積分の油
量変化を専用のアキュムレータをもって吸収することが
でき、2つの油室間を互いに連通する油路に設けられた
絞り手段にて減衰力を獲得することができる。
【0010】
【実施例】以下に添付の図面に示された具体的な実施例
に基づいて本発明の構成を詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明に基づく能動型懸架装置の
油圧制御回路の第1の実施例を模式的に示している。車
輪1は、上下のサスペンションアーム2・3により、車
体4に対して上下動可能に支持されている。そして下サ
スペンションアーム3と車体4との間には、圧縮コイル
ばね5と油圧アクチュエータ6とが並列に設けられてい
る。
【0012】油圧アクチュエータ6は、シリンダ/ピス
トン式のものであり、シリンダ内に挿入されたピストン
7の上側の油室8に対し、可変容量型油圧ポンプ9から
吐出される作動油圧が直接供給され、下側の油室10に
対し、同じく作動油圧が圧力制御弁11にて制御された
うえで供給されるようになっている。そしてピストン7
両側の受圧面にピストンロッド12の断面積分だけ面積
差があるため、ピストン上室8とピストン下室10との
圧力差と、これが作用するピストン7の受圧面の面積差
とに応じてピストンロッド12に推力が生じ、これによ
ってピストンロッド12が上下方向に往復直線運動を行
ない、車輪1と車体4との間の相対距離を変化させるよ
うになっている。
【0013】油圧ポンプ9の吐出ポート9aは、アンロ
ード弁13を介して供給油路14に接続されている。そ
してこの供給油路14は、その下流側で2方向に分けら
れ、その一方がピストン上室8に、またその他方が圧力
制御弁11の入力ポート11aに、それぞれ接続されて
いる。
【0014】アンロード弁13は、2位置スプリングリ
ターン式電磁弁からなり、非通電時には、油圧ポンプ9
の吐出ポート9aとリザーバタンク15との間をアンロ
ード油路16を介して連通し、通電時には、油圧ポンプ
9の吐出ポート9aをアンロード油路16から切り離し
て供給油路14に接続するようになっている。
【0015】油圧ポンプ9の吐出ポート9aとアンロー
ド弁13との間には、吐出ポート9aからアンロード弁
13へ向けての流れのみを許容する逆止弁17と、ポン
プ脈動を吸収するためのアキュムレータ18とが接続さ
れ、アンロード弁13と供給油路14の分岐部14aと
の間には、ストレーナ19およびアンロード弁13から
分岐部14aへ向けての流れのみを許容する逆止弁20
と、油圧アクチュエータ6の伸縮運動に伴うピストン上
室8におけるピストンロッド12の体積分の油量の増減
を吸収するための低圧アキュムレータ21(請求項1の
アキュムレータに対応)と、流量補償用アキュムレータ
22とが接続されている。なお、ポンプ吐出圧は、図示
されていない圧力調整弁にて所定圧を維持するようにな
っている。
【0016】供給油路14とピストン下室10との間に
接続された圧力制御弁11は、非通電時には、リターン
油路23を介してリザーバタンク15にピストン下室1
0を連通し、通電時には、そのソレノイドに作用させる
電流値に応じて供給油路14とピストン下室10との間
の連通度を制御し、ピストン下室10に与える作動油の
圧力を制御し得るようになっている。
【0017】リターン油路23には、供給油路14の圧
力とばね力によるプリセット圧との釣合いに応じて開か
れるバランス弁24(請求項1の減圧手段に対応)と、
リリーフ油量を規定するためのリリーフオリフィス25
とが設けられている。なお、このバランス弁24の入力
側には、バランス弁24の過度な応答を抑制するための
バッファオリフィス26が設けられている。
【0018】圧力制御弁11のリターンポート11bに
は、リターン油路23の他に、供給油路14に対する連
通と、バランス弁24をバイパスしたリザーバタンク1
5に対する連通とを選択的に切換える切換弁27(請求
項1の切換弁に対応)が接続されている。この切換弁2
7は、2位置スプリングリターン式電磁弁であり、非通
電時には圧力制御弁11のリターンポート11bを供給
油路14に連通し、通電時には、これを切り離して圧力
制御弁11のリターンポート11bをリザーバタンク1
5に直接的に接続するようになっている。そして非通電
時に圧力制御弁11のリターンポート11bと供給油路
14とを連通する短絡油路28には、ピストン上室8と
ピストン下室10間を流動する油に抵抗を与えて減衰力
を発生するためのダンパオリフィス29(請求項1の絞
り手段に対応)が設けられている。
【0019】尚、油圧アクチュエータ6と車体4との間
に荷重センサ30が、また下サスペンションアーム3と
車体4との間にストロークセンサ31が、それぞれ設け
られており、圧力制御弁11の通電制御に必要な信号を
発生して電子制御回路32に入力するようになってい
る。
【0020】次に上記実施例の作動要領について説明す
る。エンジン運転中の通常制御下においては、アンロー
ド弁13並びに切換弁27に通電され、油圧ポンプ9の
吐出ポート9aが供給油路14に連通すると共に、圧力
制御弁11のリターンポート11bがリザーバタンク1
5に連通する。すると、油圧ポンプ9の吐出圧は、供給
油路14の分岐部14aを経てピストン上室8と圧力制
御弁11の入力ポート11aとの両方に与えられる。従
って、この状態下にて、圧力制御弁11のソレノイドに
与える励磁電流を制御することにより、ピストン下室1
0に加わる作動油圧が変化して油圧アクチュエータ6に
ストロークが発生し、車輪1と車体4との間の相対距離
が変化する通常のアクティブサスペンション制御が行な
われる。
【0021】ところで、本実施例の油圧アクチュエータ
6は、ピストン7両側の受圧面の面積が、上室8側<下
室10側の関係となっている。と同時に、ポンプ吐出圧
が直接的にピストン上室8側に常時作用するようになっ
ている。そのため、両ピストン室8・10の圧力が互い
に等しければ、ピストンロッド12には上向きの、すな
わち車体4と車輪1との間の距離を拡大する向きの推力
が働き、ピストン下室10の内圧が減少すると、この推
力が減少して車体4と車輪1との間の距離が縮減するよ
うになっている。従って、実質的には、ピストン下室1
0に加える油圧を増減制御するのみで、所望のストロー
ク運動を油圧アクチュエータ6に与えることができる。
そして油圧アクチュエータ6の推力は、基本的には、車
輪1と車体4との間の相対距離を検出するためのストロ
ークセンサ31や、車体4に作用する油圧アクチュエー
タ6の反力を検出するための荷重センサ30などの出力
値をもって、予め設定されたばね力や減衰力に相当する
目標値に対応してフィードバック制御される。
【0022】一方、エンジン始動時及び供給油路14の
圧力が異常上昇している時には、アンロード弁13への
通電が停止され、油圧ポンプ9の吐出ポート9aとリザ
ーバタンク15との間が短絡されてポンプ負荷の軽減が
計られる。
【0023】他方、ポンプ停止時には、アンロード弁1
3並びに切換弁27に対する通電が停止され、油圧ポン
プ9及びリザーバタンク15から切り離された状態にて
供給油路14とリターン油路23とが互いに連通する。
と同時に、圧力制御弁11に対する通電も停止され、こ
れのリターンポート11bと出力ポート11cとが連通
し、その結果、ピストン下室10とピストン上室8との
間が、ダンパオリフィス29を介して互いに連通接続さ
れ、かつバランス弁24とリリーフオリフィス25とを
介してリザーバタンク15に連通する。すると、供給油
路14、すなわちピストン上室8の内圧とバランス弁2
4のプリセット圧との釣合いに応じてリリーフオリフィ
ス25を介して徐々に両ピストン室8・10の圧力が抜
けることとなる。
【0024】ここで両ピストン室8・10間は、供給油
路14、短絡油路28、切換弁27、及び圧力制御弁1
1を介して互いに連通しているので、油圧アクチュエー
タ6が外力によるストロークを発生していない場合に
は、油が実質的に非圧縮性なので、両ピストン室8・1
0に対する流量Q2 ・Q3 は共に0となる。従って、
リリーフオリフィス25の流量QR2、すなわちバランス
弁24の流量は、流量補償用アキュムレータ22からの
流量Q1 並びにダンパオリフィス29の流量QR1と等
しくなる。
【0025】ここでリリーフオリフィス25に発生する
圧力損失の流量に対する係数をC2、ダンパオリフィス
29に発生する圧力損失の流量に対する係数をC1 、
ピストン上室8側の内圧をP1 、ピストン下室10側
の内圧をP2 、バランス弁24の出口圧をP3 とする
と、 P1 −P2 =C1 QR1=C1 Q1 P2 −P3 =C2 QR2=C2 Q1 が成立する。そして、リリーフオリフィス25以降に圧
力損失がないものとすると、バランス弁24の出口圧P
3 は大気圧(0)であるので、 P1 =(C1 +C2 )Q1 P2 =C2 Q1 となり、ピストン上室8の受圧面積をA1 、ピストン
下室10の受圧面積をA2とすると、 (C1 +C2 ):C2 =1/A1 1/A2 の関係となるので、ダンパオリフィス29に発生する圧
力損失の流量に対する係数C1 と、リリーフオリフィ
ス25に発生する圧力損失の流量に対する係数C2との
関係が、 C1 :C2 =1/A1 −1/A2 1/A2 となるように、リリーフオリフィス25とダンパオリフ
ィス29との特性を設定 することにより、ピストン上室
8側の内圧P1 と、ピストン下室10側の内圧P2
は、ピストン上室8の受圧面積A1 と、ピストン下室
10の受圧面積A2 との逆数比の関係を保ちつつ徐々
に減圧することとなるため、油圧アクチュエータ6は、
ピストンロッド12の静止状態を維持することとなる。
【0026】次に、ピストン上室8側(=供給油路1
4)内圧P1 が徐々に低下してバランス弁24のプリ
セット圧α(ゲージ圧)に達すると、バランス弁24が
閉じ、油圧回路は大気圧+αで封入される。これによ
り、両ピストン室8・10間の油路がクローズドループ
となるが、この封入圧によってピストン33が略中央に
位置するように低圧アキュムレータ21のピストン付勢
用ばね34のばね定数をセットしておくことにより、油
圧アクチュエータ6が伸縮することによるピストンロッ
ド体積分のピストン上室8の容積変化分が低圧アキュム
レータ21のピストン33の移動によって吸収されるこ
ととなる。しかもこの時には、油圧回路には大気圧より
やや高い大気圧+αが封入されているので、短絡油路2
8のダンパオリフィス29を油が通過することにより、
パッシブな減衰力が発生することとなる。
【0027】ところで、低圧アキュムレータ21は、図
2に示すように、ばね負荷ピストン式であり、常用域を
大気圧近傍とし、通常制御時の供給圧が作用する場合は
ストッパ35に接してピストン33が動かなくなるよう
になっている。そして低圧封入時は、ピストン33に装
着された低圧シール36によってピストン33部がシー
ルされるために低フリクションでピストン33が移動し
得るが、油圧ポンプ9の吐出圧が作用する時は、ピスト
ン33がストッパ35に設けられた高圧シール37に密
着するようになっている。従って、通常制御時にこれが
作動応答性に影響を及ぼすことはない。
【0028】この低圧アキュムレータ21は、図3に示
したようなバランス弁24を一体的に組込んだ構造であ
っても良い。この構造に於ては、ピストン上室8の内圧
P1が所定値以上の時は、封入圧P1 とばね34の弾発
力との釣合いによってピストン33が可動範囲の略中央
よりも下側に位置するようになっている。そしてこの時
は、バランス弁24のポペット38がピストン33と一
体のロッド39に押さえつけられて中間隔壁40の通路
孔41を開いており、リターン油路23がリザーバタン
ク15に連通するようになっている。ピストン上室8の
減圧が進行してその内圧P1 が所定値を下回ると、ば
ね34の弾発力によってピストン33が上動し、中間隔
壁40の通路孔41がポペット38にて閉じられ、油圧
回路は大気圧+αで封入される。
【0029】図4は、本発明の第2の実施例を示してい
る。以下、上記第1実施例に対応する部分には同一の符
号を付してその詳細な説明を省略する。本実施例におい
ては、供給油路14とリターン油路23との間を短絡す
る短絡油路28に、ダンパオリフィス29と電磁式開閉
弁42(第1実施例の切換弁27に対応)とが設けられ
ており、通常時は、この開閉弁42を閉じることによ
り、上記第1実施例の通常制御と同様な制御が行なわれ
る。そして、エンジン停止時には、圧力制御弁11に対
する通電が停止すると同時にアンロード弁13並びに開
閉弁42に対する通電が停止し、油圧アクチュエータ6
に対する油圧の供給が断たれると同時に供給油路14と
リターン油路23とが互いに連通する。従って、上記第
1実施例と同様にしてピストン上室8の内圧とバランス
弁24のプリセット圧との釣合いに応じて徐々に両ピス
トン室8・10の圧力が抜けることとなる。そして、油
圧回路が大気圧+αで封入された後は、油圧アクチュエ
ータ6の伸縮によるピストンロッド体積分のピストン上
室8の容積変化分が低圧アキュムレータ21のピストン
33の移動によって吸収され、短絡油路28のダンパオ
リフィス29を油が通過することによってパッシブな減
衰力が発生する。
【0030】
【発明の効果】このように本発明によれば、ピストン上
室とピストン下室との内圧を減圧したうえで油圧アクチ
ュエータを圧力封入することができるので、制御油圧に
比して充分に低い圧力で作動する専用のアキュムレータ
にてピストンロッドが出入りすることによるピストンロ
ッド体積分の油量変化を吸収することができ、しかも、
作動油がダンパオリフィスを通過することによって減衰
力を得ることができる。従って、非制御時には、油圧ア
クチュエータにダンパとしての機能を付与することが可
能となることから、能動型懸架装置のフェールセーフ機
能を向上し得るのみならず、油圧非制御モードを設定
し、路面状況に応じてパッシブな懸架装置として活用す
ることができるようになるため、経済効率を高めるうえ
にも大きな効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す能動型懸架装置の油
圧制御回路の概略構成図である。
【図2】ピストンロッドの体積分を吸収するためのアキ
ュムレータの模式的な構造図である。
【図3】ピストンロッドの体積分を吸収するためのアキ
ュムレータの変形実施例を示す模式的な構造図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す能動型懸架装置の油
圧制御回路の概略構成図である。
【符号の説明】
1 車輪 2・3 サスペンションアーム 4 車体 5 圧縮コイルばね 6 油圧アクチュエータ 7 ピストン 8 ピストン上室 9 油圧ポンプ 9a 吐出ポート 10 ピストン下室 11 圧力制御弁 11a 入力ポート 11b リターンポート 11c 出力ポート 12 ピストンロッド 13 アンロード弁 14 供給油路 14a 分岐部 15 リザーバタンク 16 アンロード油路 17 逆止弁 18 アキュムレータ 19 ストレーナ 20 逆止弁 21 低圧アキュムレータ 22 流量補償用アキュムレータ 23 リターン油路 24 バランス弁 25 リリーフオリフィス 26 バッファオリフィス 27 切換弁 28 短絡油路 29 ダンパオリフィス 30 荷重センサ 31 ストロークセンサ 32 電子制御回路 33 ピストン 34 付勢用ばね 35 ストッパ 36 低圧シール 37 高圧シール 38 ポペット 39 ロッド 40 中間隔壁 41 通路孔 42 電磁式開閉弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野呂 栄樹 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社 本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−1611(JP,A) 特開 平3−25016(JP,A) 特開 平3−25015(JP,A) 特開 平4−50019(JP,A) 特開 平2−286413(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンロッドの分だけ受圧面積が異な
    る2つの油室をピストンによってシリンダ内に隔定して
    なる複動式油圧アクチュエータと、該油圧アクチュエー
    タと並列に設けられたばねとを車輪と車体との間に有す
    る能動型懸架装置の油圧制御装置であって、前記油圧アクチュエータに対する作動油圧の供給停止時
    前記2つの油室内圧を共に大気圧近傍に減圧するため
    の減圧手段と、前記作動油圧の供給停止時に 前記2つの油室間を連通
    るための切換弁と、 前記2つの油室のいずれか一方と前記切換弁との間に設
    けられた絞り手段と、前記油圧アクチュエータがストロークする際に前記2つ
    の油室間を流動する油中から前記ピストンロッドの体積
    分の油を大気圧近傍の圧力で吸入・排出するべく前記2
    つの油室間を連通する経路に接続された アキュムレータ
    とを備えることを特徴とする能動型懸架装置の油圧制御
    装置。
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