JPH0538757U - 偏向ヨーク用フエライトコア - Google Patents

偏向ヨーク用フエライトコア

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JPH0538757U
JPH0538757U JP9568991U JP9568991U JPH0538757U JP H0538757 U JPH0538757 U JP H0538757U JP 9568991 U JP9568991 U JP 9568991U JP 9568991 U JP9568991 U JP 9568991U JP H0538757 U JPH0538757 U JP H0538757U
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JP
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core
peripheral surface
groove
shaped
dividing
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Application number
JP9568991U
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Inventor
清人 五十嵐
信司 大森
康之 増田
Original Assignee
富士電気化学株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 二分割した半リング状コアを正確に且つ容易
に合わせることができるようにし、合体作業性を向上さ
せる。 【構成】 ラッパ状に拡がった部分を有するリング形状
をなし、その周面の中心軸に対して対称的な位置に断面
V型の分割溝を形成して二分割する形式の偏向ヨーク用
コアである。フェライトコア10の周面に設ける分割溝
を複数に区分し、区分した各周面分割溝12a,…,1
2cを順次周方向に少しずつずらせて形成する。各周面
分割溝はコアに対してそれぞれ真っ直ぐである。コアの
大口径側及び小口径側に寄って位置する周面分割溝の延
長線上のコア端面(平坦部分)に、それぞれV型の端面
分割溝16,18を径方向に形成することが好ましい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、各種のCRT(陰極線管)表示装置に使用する二分割構造の偏向ヨ ーク用フェライトコアに関するものである。更に詳しく述べると、分割面が階段 状になるような分割溝を形成して、二分割した半リング状コア同士を容易に且つ 正確に合体可能にした偏向ヨーク用フェライトコアに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
偏向ヨーク用フェライトコアには様々な構造のものがあるが、基本的にはCR Tのネック部外周を包囲するようにラッパ状に拡がった部分を有するリング形状 をなしている。そして通常、コアへのコイル類の装着を容易化するため、二分割 可能な構造とする。そのためリング状コアの周面の中心軸に対して対称的な位置 に、コア高さ方向のほぼ全体にわたって連続する断面V型の周面分割溝を、コア に対して真っ直ぐに形成している。
【0003】 このような偏向ヨーク用フェライトコアは、所定形状の金型内にバインダを含 むフェライト磁性顆粒を充填し、プレス機により加圧成形した後、焼成すること によって製造する。そして焼成したリング状コアに衝撃を加えることにより、前 記V型の周面分割溝を利用して2個の半リング状コアに分割する。セパレータに コイル巻線を施した後、そのセパレータに2個の半リング状コアを取り付け、元 のリング形状になるように分割面を合わせて、締着金具などで合体化してCRT のネック部に取り付ける。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ここで問題となるのは分割面での半リング状コア同士の合わせ作業である。偏 向ヨーク用フェライトコアに対する高性能化の要求に伴い材料や製法が進歩して 組織が均一化し緻密化した結果、衝撃を加えてリング状コアを二分割したとき、 その分割面は非常に滑らかなものとなった。そのため半リング状コア同士を合わ せる際、互いの引っ掛かりがなく、元のリング形状に分割面を正確に合わせて締 着金具を取り付ける作業が行い難くなるという問題が生じた。
【0005】 本考案の目的は、上記のような従来技術の欠点を解消し、二分割した半リング 状コアを正確に且つ容易に合体できるような構造の偏向ヨーク用フェライトコア を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
通常のテレビジョン受像機用などでは、コア内面のセパレータに水平偏向コイ ルを鞍型に巻装するとともに、コア自体にも垂直偏向コイルを巻線する形式(セ ミ・トロイダル方式)の偏向ヨークが用いられている。そのため巻線機への位置 決めの関係上、偏向ヨーク用フェライトコアは真っ直ぐに二分割する必要があっ た。しかしコンピュータ出力用の高精細度ディスプレイ用などでは、水平偏向コ イルをコア内面に鞍型に、垂直偏向コイルをコア外面に鞍型に巻線する形式(サ ドル・サドル方式)の偏向ヨークが増加している。その場合は、全ての巻線がセ パレータに施されるため、コアに直接巻線する必要が無く、当然のことながら巻 線機へコアを位置決めする必要も生じない。その結果、サドル・サドル方式の偏 向ヨーク用フェライトコアでは、必ずしも真っ直ぐに二分割する必要はないこと になる。本考案は、この点に着目して完成したものである。
【0007】 本考案は、ラッパ状に拡がった部分を有するリング形状をなし、その周面の中 心軸に対してほぼ対称的な位置に断面V型の分割溝を形成して二分割する形式の 偏向ヨーク用コアである。前記の目的を達成するため本考案では、周面に設ける 分割溝を複数に区分して、その区分した各周面分割溝を順次周方向にずらせて形 成する。各周面分割溝はコアに対してそれぞれ真っ直ぐに形成し、隣り合う周面 分割溝同士の周方向のずれは、極端に大きくならないように設定する。より好ま しくは、コアの大口径側及び小口径側に寄って位置する周面分割溝の延長線上の コア端面(平坦部分)に、それぞれV型の端面分割溝を径方向に形成することで ある。
【0008】 ここで各周面分割溝は、リング状フェライトコアの内周面又は外周面のいずれ か一方、あるいは内周面と外周面の両方に設ける。各周面分割溝の長さや形成位 置は、二分割した後の2個の半リング状コアがほぼ同一形状になるように決める のが好ましい。
【0009】
【作用】
上記のリング状コアに衝撃を与えると、コアの剪断力がV型の周面分割溝の溝 底線(分割線)に沿ってかかるため、割れ目が入り二分割される。一つの周面分 割線の溝底線の端部とそれに隣り合う周面分割線の溝底線の端部との間には溝は 無いが、互いに近接しているため溝端と溝端の間を結ぶように割れ目が生じる。 そのため、結局、リング状コアの分割線は階段状になる。コア端面にV型の端面 分割溝を設けておくと、割れ目の先端はその位置に誘導されることになる。従っ て分割した二片の半リング状コアは、形状的な制約から軸方向にも周方向にも正 確に且つ容易にコア合わせできるようになる。
【0010】
【実施例】
図1は本考案に係る偏向ヨーク用フェライトコアの一実施例を示す斜視図であ る。そして図2はその分割前の状態を、また図3は分割後の状態を、それぞれ示 している。この偏向ヨーク用フェライトコア10は、CRTのネック部外周を包 囲するようにラッパ状に拡がった部分を有するリング形状をなし、その外周面の 中心軸に対してほぼ対称的な位置に、大口径側から小口径側までコアの高さ方向 の大部分にわたって延びる断面V型の分割溝を形成し、主としてその周面の分割 溝を利用して二分割する形式である。またコア周面の分割溝の両側に締着金具取 付け溝14を設け、その締着金具取付け溝14を用いて分割後の半リング状コア 同士を締着合体化できるようにしてある。
【0011】 さて本考案が従来技術と顕著に相違する点は、コア周面に形成する分割溝の位 置並びに形状である。この実施例ではフェライトコア10の周面に形成する分割 溝を片側当たり3個に区分し、その区分した各周面分割溝12a,12b,12 cを順次周方向に少しずつずらせて形成する。各周面分割溝12a,…,12c は、いずれもコアに対して真っ直ぐに、且つ溝断面形状も対称的なV型に形成さ れている。そして図2のように正面から見たとき、溝底線13aの上端が溝底線 13bの下端とほぼ同じ高さであり、溝底線13bの上端が溝底線13cの下端 とほぼ同じ高さとなるように設定している。
【0012】 そしてコアの大口径側に寄って位置する周面分割溝12aの延長線上のコア大 口径側の端面(平坦部分)に、V型の端面分割溝16を形成し、コアの小口径側 に位置する周面分割溝12cの延長線上のコア小口径側の端面(平坦部分)に、 同じくV型の端面分割溝18を形成している。これら端面分割溝16,18は共 に径方向に形成する。
【0013】 V型の周面分割溝12は、偏向ヨーク用フェライトコアを製造する際の金型に 装着するナイフエッジの形状を上記の溝形状に合致させるように3個に分離する だけで、従来同様にプレス成形できる。V型の端面分割溝16,18も、金型に 適当なナイフエッジを装着することで対応できる。
【0014】 図2に示すような周面分割溝12a,…,12c及び端面分割溝16,18を 形成した偏向ヨーク用フェライトコア10に衝撃を加えると、各溝底線13a, …,13cとそれらの端部を結ぶ線及びその延長線(それぞれ破線で示す)の位 置でフェライトコア10は二分割する。つまり周面分割溝12a,…,12cと 端面分割溝16,18とによって分割位置が決められるため、分割線は階段状と なる。これによってほぼ同一形状の2個の半リング状コアが得られる。
【0015】 本実施例ではフェライトコア10の両側に設ける周面の分割溝及び端面分割溝 16,18は全て中心軸に対して対称的に形成してある。そして、大口径側の端 面分割溝16と小口径側の端面分割溝18が周面の分割溝に対して周方向で逆に なるようにしている。このようにすると分割後の2個の半リング状コアがほぼ同 一形状となり、バランスが良く、取り扱い易くなる。
【0016】 上記実施例で周面分割溝はコア外周面のみに形成しているが、内周面のみでも よく、また内周面と外周面の両方に設けてもよい。大口径側と小口径側の端面分 割溝は、周方向で同じ側に位置していてもよい。また周面の分割溝を3個に区分 しているが2個でもよい。4個以上に区分してもよいが、あまり多く区分すると 金型形状も分割面も複雑となるため好ましくない。
【0017】
【考案の効果】
本考案は上記のように、周面に設ける分割溝を複数に区分し、その区分した各 周面分割溝を順次周方向にずらせて形成したことにより、分割位置が各周面分割 溝の溝底線によって誘導されるため、分割面はコア大口径側と小口径側の近傍で 周方向で少しずつ異なり、階段状となる。そのため2個の半リング状コアを合体 するとき、形状的な制約によって互いに軸方向には滑らずコア合わせミス発生を 防止でき、コア合わせの作業性が向上する効果がある。
【0018】 またコアの大口径側及び小口径側に位置する周面分割溝の延長線上に位置する コア端面にV型の端面分割溝を径方向に形成すると、その位置で確実に分割され るため分割面が特定され、しかも分割面も綺麗に仕上がる点で好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る偏向ヨーク用フェライトコアの一
実施例を示す斜視図。
【図2】その分割前の状態を示す正面図。
【図3】その分割後の状態を示す正面図。
【符号の説明】
10 偏向ヨーク用フェライトコア 12a,12b,12c 周面分割溝 13a,13b,13c 溝底線 14 締着金具取付け溝 16 大口径側の端面分割溝 18 小口径側の端面分割溝

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラッパ状に拡がった部分を有するリング
    形状をなし、その周面の中心軸に対してほぼ対称的な位
    置に断面V型の分割溝を形成して二分割する形式の偏向
    ヨーク用コアにおいて、周面に設ける分割溝を複数に区
    分して、その区分した各周面分割溝を順次周方向にずら
    せて形成することを特徴とする偏向ヨーク用フェライト
    コア。
  2. 【請求項2】 コアの大口径側及び小口径側に寄って位
    置する周面分割溝の延長線上のコア端面に、それぞれV
    型の端面分割溝を径方向に形成した請求項1記載の偏向
    ヨーク用フェライトコア。
JP9568991U 1991-10-26 1991-10-26 偏向ヨーク用フエライトコア Pending JPH0538757U (ja)

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