JPH0896730A - 偏向ヨーク - Google Patents

偏向ヨーク

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JPH0896730A
JPH0896730A JP25421594A JP25421594A JPH0896730A JP H0896730 A JPH0896730 A JP H0896730A JP 25421594 A JP25421594 A JP 25421594A JP 25421594 A JP25421594 A JP 25421594A JP H0896730 A JPH0896730 A JP H0896730A
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JP
Japan
Prior art keywords
core
vertical
deflection
coil bobbin
deflection coil
Prior art date
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JP25421594A
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English (en)
Inventor
Toshiya Takagishi
敏哉 高岸
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】特性のばらつきを低減することができる偏向ヨ
ークを提案する。 【構成】本発明は、円錐筒形状のコア10を垂直コイル
ボビン9の内側に保持し、このコア10の内側を陰極線
管の管軸方向に走るように、所定の線材12を鞍型に巻
線して垂直偏向コイルアッセンブリ3を形成し、位置決
め部材16により、このコア10の内側を走る線材12
の位置を規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、偏向ヨークに関し、例
えばコンピュータディスプレイ装置等の陰極線管装置に
適用することができる。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の偏向ヨークは、それぞれ
巻線工程で作成された1対の水平偏向コイル及び垂直偏
向コイルが組み合わされた後、クロストーク調整等が実
施されて製造されるようになされている。
【0003】すなわちこの偏向ヨークは、水平偏向コイ
ルの巻線工程において、1対のセパレータにそれぞれマ
グネットワイヤが巻線されて鞍型の水平偏向コイル及び
垂直偏向コイルが形成される。ここでこのセパレータ
は、組み合わせた際に、略円錐筒形状になるように形状
が選定され、いわゆるセクション巻の水平偏向コイルを
形成できるように、両端面に複数のリブが形成されるよ
うになされている。
【0004】これに対して垂直偏向コイルの巻線工程に
おいて、偏向ヨーク1は、1対のコアにそれぞれマグネ
ットワイヤが巻線されて垂直偏向コイルが形成される。
ここでこの1対のコアは、焼結した磁性材料でなるフェ
ライトで形成され、組み合わせた際、略円錐筒形状のリ
ングコアを形成するように形状が選定されている。
【0005】これにより偏向ヨークは、続く組立工程に
おいて、水平偏向コイルを巻線した1対のセパレータが
組み合わせされた後、その外側から垂直偏向コイルを巻
線した1対のコアが組み合わせされて保持され、続いて
前カバー、裏カバー等が取り付けられて形成されるよう
になされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
1組のコアを組み合わせて使用する場合、コアの合わせ
面にギャップが形成され、このギャップの大きさがばら
つく欠点がある。このようにギャップが形成されれば、
その分磁気回路の損失は大きくなり、またこのギャップ
がばらつくと、結局、偏向ヨーク自体の特性もばらつく
ことになる。
【0007】さらにこの種のコアは、焼結して形成され
ることにより、収縮率が大きい特徴があり、このため寸
法精度が悪い欠点がある。このためこのように1組のコ
アを組み合わせて使用する場合、形状の僅かに異なるコ
ア同士を組み合わせて使用することになり、この点から
も偏向ヨークは特性がばらつく欠点がある。
【0008】このような1組のコアに代えて、円錐筒形
状に一体に形成したコア(以下非分割のコアと呼ぶ)を
用いて偏向ヨークを形成することができれば、特性のば
らつきを低減できると考えられる。またコアを組み合わ
せる作業を省略することができることにより、その分組
立作業も簡略化できると考えられる。
【0009】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、円錐筒形状に一体に形成したコアを用いて形成する
につき、特性のばらつきを低減することができる偏向ヨ
ークを提案しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、陰極線管のネックに保持されて、
この陰極線管の偏向磁界を形成する偏向ヨークにおい
て、水平偏向コイルを水平コイルボビンに巻線した水平
偏向コイルアッセンブリと、垂直偏向コイルを垂直コイ
ルボビンに巻線した垂直偏向コイルアッセンブリとを組
み立てて形成され、この垂直偏向コイルアッセンブリ
は、ほぼ円錐筒形状のコアを垂直コイルボビンの内側に
保持し、このコアの内側を陰極線管の管軸方向に走るよ
うに、所定の線材を鞍型に巻線して形成され、位置決め
部材により、このコアの内側を走る線材の位置を規制す
る。
【0011】特に、この位置決め部材は、陰極線管の管
軸方向に延長する複数のリブで形成され、垂直偏向コイ
ルアッセンブリは、これらのリブ間に線材を走らせて、
コアの円周方向について線材の位置を規制する。
【0012】また、この位置決め部材は、陰極線管の管
軸方向に延長する複数のリブのうち、隣接するリブ間の
線積に応じて、隣接するリブのコア側を壁面で連結す
る。
【0013】また、このコアは、一体に形成された非分
割のリングコアでなり、垂直コイルボビンは、略円錐筒
形状に形成され、一端からコアを差し込んで保持し、複
数のリブは、この垂直コイルボビンの他端から、差し込
まれたコアの内側を一端に向かって延長するように、こ
の垂直コイルボビンと一体に形成される。
【0014】
【作用】ほぼ円錐筒形状のコアを垂直コイルボビンの内
側に保持し、このコアの内側を陰極線管の管軸方向に走
るように、所定の線材を鞍型に巻線して垂直偏向コイル
アッセンブリを形成し、位置決め部材により、コアの内
側を走る線材の位置を規制すれば、コアの内側を走る線
材の線崩れを有効に回避することができる。
【0015】また、この位置決め部材として、陰極線管
の管軸方向に延長する複数のリブを形成し、これらのリ
ブ間に線材を走らせて、コアの円周方向について線材の
位置を規制すれば、簡易な構成で、コアの内側を走る線
材の線崩れを有効に回避することができる。
【0016】さらに、これらの複数のリブのうち、隣接
するリブ間の線積に応じて、隣接するリブのコア側を壁
面で連結すれば、線積の小さなリブ間の線材を陰極線管
の管軸に近接して配置することができる。
【0017】また、垂直コイルボビンの一端からコアを
差し込んで保持する際に、この垂直コイルボビンの他端
から、差し込まれたコアの内側を一端に向かって延長す
るように、この垂直コイルボビンと一体にリブを形成す
れば、その分簡易な構成で、コアの内側を走る線材の線
崩れを有効に回避し、また溝を形成する場合は、その分
簡易な構成で、線材を陰極線管の管軸に近接して配置す
ることができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳述
する。
【0019】(1)第1の実施例 図2において、1は全体として陰極線管の偏向ヨークを
示し、始めに各巻線工程において、水平偏向コイルアッ
センブリ2及び垂直偏向コイルアッセンブリ3が形成さ
れた後、続く組み立て工程において、水平偏向コイルア
ッセンブリ2、垂直偏向コイルアッセンブリ3、前カバ
ー4、裏カバー5が順次同軸状に組み合わされて形成さ
れる。
【0020】ここで前カバー4は、偏向ヨーク1の前面
を覆うリング板状の前面カバー部4aと、この前面カバ
ー部4aの周囲から壁状に立ち上がって、偏向ヨーク1
の前面周囲を囲む壁部4bとで形成されるようになされ
ている。また、この前カバー4は、この壁部4bを一部
切り欠くようにして4つの爪4cが形成され、この爪4
cが、水平偏向コイルアッセンブリ2の前面周囲に広が
るつば2aに引っ掛かって保持されるようになされてい
る。
【0021】尚、前カバー4は、従来の偏向ヨーク1の
前カバーと同様に、ピン歪み補正用マグネットの収納位
置4dが形成され、必要に応じてピン歪み補正用マグネ
ットを配置することができるようになっており、また壁
部4bの一部が膨らみを持つように形成され、この膨ら
んだ部分4eに水平偏向コイルの端子板2bを収納する
ようになされている。
【0022】裏カバー5は、予めピュリティ等の画質補
正用マグネット6が、バンド7(図3)と共に装着さ
れ、これにより偏向ヨーク1では、予め裏カバー5及び
前カバー4をアッセンブリした後、水平偏向コイルアッ
センブリ2及び垂直偏向コイルアッセンブリ3と共に組
み立てるだけで、簡易に組み立てることができるように
なされている。
【0023】ここで図3において垂直偏向コイルアッセ
ンブリ3だけ断面を取って偏向ヨーク1の全体を示すよ
うに、また図4において垂直偏向コイルアッセンブリ3
単独で断面を取って示すように、垂直偏向コイルアッセ
ンブリ3は、セパレータでなる垂直コイルボビン9の内
側にコア10が実装された後、この垂直コイルボビン9
及びコア10にマグネットワイヤ12が巻線され、これ
により鞍型の垂直偏向コイルが形成されるようになされ
ている。
【0024】ここでこの垂直コイルボビン9は、先端に
向かって徐々に広がるように、ほぼ円錐筒形状にボビン
本体14が形成され、このボビン本体14の内側に、円
錐筒形状に一体に形成した非分割のコア10を配置する
ようになされている。このボビン本体14の先端には、
90度の角間隔で、内側に向かって爪15が形成され、
この爪15は、垂直コイルボビン9の外側に撓むように
形成されている。これにより偏向ヨーク1では、矢印a
で示すように、垂直コイルボビン9の前端側からこの爪
15を撓ませて非分割コア10を押し込むだけで、非分
割コア10を垂直コイルボビン9に簡易に組み込むこと
ができるようになされている。
【0025】さらにこの爪15に対応して垂直コイルボ
ビン9は、ボビン本体14のほぼ中央部分に、90度の
角間隔で弾性片が形成され、この弾性片で非分割コア1
0の外周面を垂直コイルボビン9の前端面側、中心軸方
向に押圧するようになされている。これによりこの垂直
コイルボビン9に組み込まれた非分割コア10は、爪1
5の端面に向かって押圧され、またこの弾性片が当接す
る外周面の中心が、垂直コイルボビン9の中心軸と一致
するように、弾性片により押圧されようになされてい
る。
【0026】これにより垂直偏向コイルアッセンブリ3
は、この爪15の端面を基準面に設定して非分割コア1
0の前側端面を位置決めし、また弾性片が当接する非分
割コア10の外周側面の中心を位置決めするようになさ
れている。
【0027】さらに垂直コイルボビン9は、非分割コア
10の後端面側、内側に爪が形成され、この爪によって
非分割コア10の後端面側についても、軸中心を位置決
めできるようになされている。すなわちこの爪は、非分
割コア10の内周側に、外側に向かって形成され、非分
割コア10を組み込むと内側に撓んで、非分割コア10
の内周端部を外側に向かって押圧するようになされてい
る。
【0028】かくして垂直コイルボビン9は、この爪に
よって非分割コア10の後端内周の中心が垂直コイルボ
ビン9の中心軸と一致するように、さらに弾性片によっ
て非分割コア10の外周側面の中心が垂直コイルボビン
9の中心軸と一致するように、非分割コア10を保持す
るようになされ、これにより垂直コイルボビン9の中心
軸に対して非分割コア10の中心軸が位置ずれしないよ
うに、非分割コア10を保持するようになされている。
【0029】実際上、この種のフェライトコア10は、
焼結して形成されることにより、収縮率が大きい欠点が
あり、この種の偏向ヨークを形成する樹脂性部品に比し
て寸法精度が悪い欠点がある。ところが軸対称の非分割
コアにおいては、一様に収縮して軸対称に一様に変形す
ることにより、この実施例のように、後端面側において
内周側中心を位置決めし、さらにコア10のほぼ中央近
傍で外周側中心を位置決めすれば、高い精度で中心軸を
位置決めすることができる。
【0030】これにより垂直偏向コイルアッセンブリ3
は、垂直コイルボビン9に対するコア10の中心軸のず
れ、コア10の傾きを有効に回避して、特性のばらつき
を有効に回避するようになされている。
【0031】さらに垂直コイルボビン9は、ボビン本体
14の前端面14aに、放射状に複数のリブが形成され
るようになされている。これに対してボビン本体14の
後端面側14bには、これら前端面14a側のリブに対
応するように、垂直コイルボビン9の中心軸に沿って立
ち上がった後、外側に向かって90度折れ曲がって放射
状に延長する複数のリブが形成されるようになされてい
る。これにより垂直偏向コイルアッセンブリ3は、この
垂直コイルボビン9の両端に形成されたリブにマグネッ
トワイヤ12を引っ掛けて、いわゆるセクション巻によ
り鞍型の垂直偏向コイルが作成されるようになされてい
る。
【0032】この垂直偏向コイルを形成するにつき、垂
直偏向コイルアッセンブリ3は、垂直コイルボビン9に
対して、中心軸のずれ、傾きが発生しないように保持し
たコア10に対して、垂直コイルボビン9と一体に巻線
して垂直偏向コイルを形成することにより、この垂直偏
向コイルに対してもコア10の中心軸のずれ、傾きを有
効に回避することができる。これにより、またセクショ
ン巻により垂直偏向コイルを形成したことにより、偏向
ヨーク1は、コンバーゼンス等の特性のばらつきを低減
することができる。
【0033】ところでこのようにコア10と一体にマグ
ネットワイヤ12を巻線してセクション巻の垂直偏向コ
イルを形成する場合、マグネットワイヤ12は、コア1
0の内側に直接巻線されることになる。この場合マグネ
ットワイヤ12は、コア10の両端で位置が規制されて
いるにもかかわらず、このままではこのコア10の内側
で、何ら巻線位置が規制されないことになる。
【0034】これに対してコア10の内面は、外側に湾
曲する曲面で形成されている。従ってこのまま放置する
と、このコア10の内側を走るマグネットワイヤ12
は、線崩れし易すくなる。このようにコア10の内側を
走るマグネットワイヤ12が線崩れすると、偏向ヨーク
1全体としてコンバーゼンス特性がばらつくようにな
り、結局、上述したような製造上のばらつき低減効果を
十分に得ることが困難になる。
【0035】このためこの実施例において、垂直コイル
ボビン9は、ボビン本体14の後端面側14bに、垂直
コイルボビン9の中心軸方向に立ち上がった後、この中
心軸に沿って前端面側14aに向かって90度折れ曲が
って延長する複数のリブ16が形成されるようになされ
ている。これによりA−A断面を取って図1に示すよう
に、垂直偏向コイルアッセンブリ3は、このコア10の
内側に延長するリブ16によりコア10の内側について
もマグネットワイヤ12の位置を規制するようになされ
ている。
【0036】従ってこの偏向ヨーク1においては、非分
割コア10を一体に保持してセクション巻の垂直偏向コ
イルを形成する場合でも、コア10の内側について線崩
れを有効に回避することができ、この線崩れによる特性
のばらつき、特にコンバーゼンス特性のばらつきを有効
に回避することができる。これにより偏向ヨーク1は、
非分割コア10を使用して特性のばらつきを低減し、ま
たこのコア10を位置ずれしないように保持して製造上
のばらつきを低減した効果を十分に発揮することがき、
全体として特性の乱れを格段的に低減することができ
る。また、組立を自動化する場合においても、自動化に
伴う特性の乱れを有効に回避することができ、その分巻
線工程を容易に自動化することができる。
【0037】なおこのリブ16は、コア10の内側を、
垂直コイルボビン9の中心軸に沿って直線状に延長する
ように形成され、これによりコア10を垂直コイルボビ
ン9に差し込んで組み立てる際にも、リブ16がコア1
0の進入を妨害しないようになされている。
【0038】これに対して水平偏向コイルアッセンブリ
2は、略円錐筒形状のコイルボビンにマグネットワイヤ
をセクション巻して形成されるようになされている。さ
らにこの水平偏向コイルアッセンブリ2は、垂直偏向コ
イルアッセンブリ3の内側にスッポリ納まり、規定の位
置に位置決めされるようにコイルボビンが形成されるよ
うになされている。
【0039】以上の構成において、偏向ヨーク1は、始
めに垂直偏向コイルの巻線工程において、垂直コイルボ
ビン9に非分割コア10が挿入されて装着される。この
とき非分割コア10は、垂直コイルボビン9に形成され
た弾性片、爪15等によって位置決めされて保持され
る。
【0040】続いて偏向ヨーク1は、垂直コイルボビン
9の前後端面に形成されたリブを用いて、マグネットワ
イヤ12が巻線され、これにより非分割コア10を垂直
コイルボビン9と一体に保持した状態で、セクション巻
の垂直偏向コイルが巻線され、垂直偏向コイルアッセン
ブリ3が形成される。
【0041】このとき偏向ヨーク1は、コア10の内側
に延長するリブ16によりコア10の内側についてもマ
グネットワイヤ12の位置を規制し、コア10の内側の
線崩れを有効に回避する。これにより偏向ヨーク1は、
この線崩れによる特性のばらつき、特にコンバーゼンス
特性のばらつきを有効に回避することができる。
【0042】これに対して水平偏向コイルの巻線工程に
おいて、偏向ヨーク1は、水平コイルボビンにセクショ
ン巻して水平偏向コイルが巻線され、水平偏向コイルア
ッセンブリ2が形成される。さらに偏向ヨーク1は、続
く組立工程において、垂直偏向コイルアッセンブリ3に
水平偏向コイルアッセンブリ2を挿入して固定した後、
後端面に裏カバー5が装着され、また前端面に前カバー
4が装着され、これにより組み立て作業が完了する。
【0043】以上の構成によれば、非分割コア10を垂
直コイルボビン9の内側に保持してセクション巻により
鞍型の垂直偏向コイルを形成するにつき、コア10の内
側に延長するようにリブ16を形成し、このリブ16に
よりコア10の内側についてもマグネットワイヤ12の
位置を規制することにより、コア10の内側の線崩れを
有効に回避することができる。従ってその分コンバーゼ
ンス特性のばらつきを有効に回避することができ、偏向
ヨーク1全体として特性のばらつきを低減することがで
きる。
【0044】(2)第2の実施例 ところでこのようにして形成した偏向ヨークにおいて、
偏向効率を併せて向上することができれば、偏向ヨーク
の使い勝手を向上することができる。特にコンピュータ
ディスプレイ装置においては、解像度が向上し、さらに
偏向周波数も高くなっていることにより、このように特
性のばらつきが小さい偏向ヨークにおいて、偏向効率を
向上することができれば、その分偏向ヨークの発熱を低
減して適用範囲を拡大することができる。また偏向周波
数の高周波数化に対応するだけでなく、広偏向角化にも
対応することができる。
【0045】このため図5及び図6に示すように、この
実施例では、垂直コイルボビン20において、複数のリ
ブ16のうち、隣接するリブ16との間でマグネットワ
イヤ12の線積の少ないリブ16について、この隣接す
るリブ16との間、コア10側を壁面21で結合する。
これにより垂直コイルボビン20は、線積の少ない部分
については、この壁面21とリブ16により溝を形成
し、この溝を形成する壁面21によりマグネットワイヤ
12を陰極線管の管軸に近接して配置する。
【0046】従って垂直偏向コイルアッセンブリ19で
は、その分垂直偏向コイルの偏向効率を向上することが
でき、偏向ヨーク全体として偏向効率を向上することが
できる。
【0047】図5に示す構成によれば、コア10の内側
についてマグネットワイヤ12の位置を規制する複数の
リブ16のうち、隣接するリブ16との間でマグネット
ワイヤ12の線積の少ないリブ16について、この隣接
するリブ16との間を壁面21で結合し、マグネットワ
イヤ12を陰極線管の管軸に近接して配置することによ
り、第1の実施例の効果に加えて、偏向効率を向上する
ことができる。
【0048】(3)他の実施例 なお上述の実施例においては、リブを垂直コイルボビン
と一体に形成した場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、別体に形成し、これを組み合わせて用いる場
合にも広く適用することができる。
【0049】さらに上述の第2の実施例においては、単
に、線積の少ないリブ16間に壁面21を形成する場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、線積に応じ
てこの壁面21の厚さを変えることにより、さらに細か
くマグネットワイヤの位置を調整してもよい。
【0050】さらに上述の実施例においては、非分割の
コアを用いる場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、偏向ヨークに求められる特性、特にばらつきの許
容範囲に応じて、従来の分割型のコアを用いるようにし
てもよい。
【0051】さらに、上述の実施例においては、偏向ヨ
ークの前面を前カバーで覆う場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、必要に応じてこの前カバーを省略
する場合にも広く適用することができる。
【0052】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、例えば円
錐筒形状に一体に形成したコアを用いて、このコアと一
体にセクション巻して鞍型の垂直偏向コイルを形成する
につき、特性のばらつきを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による偏向ヨークの垂直偏向
コイルアッセンブリの断面を示す断面図である。
【図2】図1の偏向ヨークの全体を示す分解斜視図であ
る。
【図3】図2の偏向ヨークにおいて垂直偏向コイルアッ
センブリの断面を取って示す側面図である。
【図4】図3の垂直偏向コイルアッセンブリの断面図で
ある。
【図5】図4に対応して第2の実施例による垂直偏向コ
イルアッセンブリを示す断面図である。
【図6】図1に対応して図5の垂直偏向コイルアッセン
ブリを示す断面図である。
【符号の説明】
1、 偏向ヨーク 2 水平偏向コイルアッセンブリ 3、19 垂直偏向コイルアッセンブリ 4 前カバー 5 裏カバー 9 垂直コイルボビン 10 コア 12 マグネットワイヤ 16 リブ 21 壁面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陰極線管のネックに保持されて、前記陰極
    線管の偏向磁界を形成する偏向ヨークにおいて、 水平偏向コイルを水平コイルボビンに巻線した水平偏向
    コイルアッセンブリと、垂直偏向コイルを垂直コイルボ
    ビンに巻線した垂直偏向コイルアッセンブリとを組み立
    てて形成され、 前記垂直偏向コイルアッセンブリは、ほぼ円錐筒形状の
    コアを前記垂直コイルボビンの内側に保持し、前記コア
    の内側を前記陰極線管の管軸方向に走るように、所定の
    線材を鞍型に巻線して形成され、位置決め部材により、
    前記コアの内側を走る前記線材の位置を規制することを
    特徴とする偏向ヨーク。
  2. 【請求項2】前記位置決め部材は、前記陰極線管の管軸
    方向に延長する複数のリブで形成され、 前記垂直偏向コイルアッセンブリは、前記リブ間に前記
    線材を走らせて、前記コアの円周方向について前記線材
    の位置を規制することを特徴とする請求項1に記載の偏
    向ヨーク。
  3. 【請求項3】前記位置決め部材は、前記陰極線管の管軸
    方向に延長する複数のリブのうち、隣接するリブ間の線
    積に応じて、隣接するリブの前記コア側を壁面で連結し
    たことを特徴とする請求項2に記載の偏向ヨーク。
  4. 【請求項4】前記コアは、一体に形成された非分割のリ
    ングコアでなり、 前記垂直コイルボビンは、略円錐筒形状に形成され、一
    端から前記コアを差し込んで保持し、 前記複数のリブは、前記垂直コイルボビンの他端から、
    前記差し込まれたコアの内側を前記一端に向かって延長
    するように、前記垂直コイルボビンと一体に形成された
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の偏向ヨ
    ーク。
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