JPH0538621A - 超硬刃付丸ノコ及びその製法 - Google Patents

超硬刃付丸ノコ及びその製法

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JPH0538621A
JPH0538621A JP4095091A JP4095091A JPH0538621A JP H0538621 A JPH0538621 A JP H0538621A JP 4095091 A JP4095091 A JP 4095091A JP 4095091 A JP4095091 A JP 4095091A JP H0538621 A JPH0538621 A JP H0538621A
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    • B27B5/00Sawing machines working with circular or cylindrical saw blades; Components or equipment therefor
    • B27B5/29Details; Component parts; Accessories
    • B27B5/30Details; Component parts; Accessories for mounting or securing saw blades or saw spindles
    • B27B5/32Devices for securing circular saw blades to the saw spindle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23DPLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23D61/00Tools for sawing machines or sawing devices; Clamping devices for these tools
    • B23D61/02Circular saw blades
    • B23D61/021Types of set; Variable teeth, e.g. variable in height or gullet depth; Varying pitch; Details of gullet
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23DPLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23D61/00Tools for sawing machines or sawing devices; Clamping devices for these tools
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    • B23D61/04Circular saw blades with inserted saw teeth, i.e. the teeth being individually inserted

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】木材,金属等の切断,溝切を行う為の超硬刃に
硬質被膜がコーティングされた超硬刃付丸ノコ及びその
製法であって、性能を低下することなく硬質被膜のコー
ティングコストを低減する。 【構成】鉄系金属よりなる円形の台金を中心台金1と、
刃取付部3に超硬刃4が取付けられたリング状の周辺台
金2とに分割する。リング状の周辺台金2に硬質被膜を
コーティングし、その後に中心台金1とリング状の周辺
台金2を組付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、木材,金属等の切断,
溝切を行う為の丸ノコ及びその製法に係わり更に詳しく
は、硬質被膜がコーティングされた超硬刃付丸ノコであ
って硬質被膜のコーティングコストを低減できる超硬刃
付丸ノコ及びその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、木材,金属等の切断、溝切
を行う為に丸ノコが広く用いられている。上記丸ノコ
は、以前に於ては、鉄系金属より成る円形の台金の周辺
部分に多数の刃を形成しただけのものであったが、周知
の通りその性能の向上や長寿命化を図る為に、円形の台
金の周辺部分に多数の刃取付部を形成し、それら刃取付
部に炭化タングステンーコバルト系等の超硬合金より成
る超硬刃をろう付したものが用いられる様になった。
【0003】上記超硬刃をろう付した丸ノコは超硬刃を
ろう付していることにより、切断性が向上すると共に耐
摩耗性が向上したものの、より長寿命化が求められるよ
うになった。
【0004】そこで超硬刃を含む台金の周辺部分にチタ
ンナイトライト,アルミナ,シリコンカーバイト等の硬
質被膜のコーティングを行う様になった。上記硬質被膜
のコーティングにより、超硬刃の耐摩耗性がさらに向上
し、長寿命化を図ることができる様になった。
【0005】この場合上記硬質被膜のコーティングは、
処理温度が摂氏300度〜600 度程度である物理的蒸着
(PVD)法が有効とされる。これは処理温度が摂氏10
00度程度である科学的蒸着(CVD)法よりも寸法精度
の低下が少なく変形も生じにくいからであり、更に処理
温度が摂氏300度〜600 度であるので刃取付部と超硬刃
との間のろう付ひずみを焼きもどし作用によって低減で
き、耐チッピング性をもより向上させることができるよ
うになった。
【0006】
【発明が解決しょうとする課題】上記従来の技術の超硬
刃付丸ノコは超硬刃を含む台金の周辺部分に硬質被膜を
コーティングして成るので、超硬刃の耐摩耗性, 耐チッ
ピング性が向上し、長寿命化を図ることができるが、そ
の製造方法を見てみるとプレス機で打ち抜く等して刃取
付部を周辺部分に有する円形の台金を形成した後研摩
し、刃取付部に超硬刃をろう付し、次いで超硬刃を研磨
し、このように一体化の後上記超硬刃と台金の周辺部分
に硬質被膜をコーティングするものである。
【0007】従って硬質被膜をコーティングする際には
丸ノコ全体を蒸着槽の中へ入れる必要があり、大きな蒸
着槽を有する装置が必要となり、また一度に処理できる
数に限りがあると共に硬質被膜をコーティングをしなく
て良い台金の中心領域まで処理してしまうので効率が悪
く、よって硬質被膜のコーティングがコスト高になって
しまうものであった。
【0008】更に、上記台金の中心領域まで処理されて
しまうことに伴って台金の中央領域が焼きもどしされて
しまい、台金の中央領域に本来要求されている腰の強さ
が低下してしまい、丸ノコとしての性能を損う恐れが生
じていた。
【0009】
【発明の目的】よって本発明の目的とする所は上述の如
き従来の技術の有する問題点を解決するものであって、
超硬刃付丸ノコのの超硬刃を含む台金の周辺部分への硬
質被膜のコーティングが効率良く行え、よって硬質被膜
のコーティングが低コストとなり、しかも、台金の中央
領域の腰の強さが低下することがなくよって丸ノコの性
能が損われることがない超硬刃付丸ノコ及びその製法を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為に
本発明は次の技術的手段を有する。即ち、実施例に対応
する添付図面に使用した符号を用いて説明すると、鉄系
金属より成る円形の台金の周辺部分に多数形成された刃
取付部各々に超硬刃をろう付して成り、上記超硬刃を含
む台金の周辺部分に硬質被膜をコーティングして成る超
硬刃付丸ノコに於て;上記台金を中心台金1と刃取付部
3に超硬刃4が取付けられたリング状の周辺台金2とに
分割した状態で上記リング状の周辺台金2に硬質被膜5
をコーティングし、その後に中心台金1とリング状の周
辺台金2を組付けたことを特徴とする超硬刃付丸ノコで
ある。
【0011】そしてその製造は鉄系金属より成る円形の
台金の周辺部分に刃取付部を形成し、この台金を研磨し
た後、上記刃取付部に超硬刃をろう付し、次いで超硬刃
を研磨し、この後上記超硬刃と上記台金の周辺部分に硬
質被膜をコーティングする超硬刃付丸ノコの製法に於
て;上記台金を中心台金1と刃取付部3が形成されたリ
ング状の周辺台金2に分割し、これらを研磨した後、上
記リング状の周辺台金2の刃取付部3各々に超硬刃4を
ろう付し、次いで超硬刃4を研磨し、この後上記リング
状の周辺台金2に硬質被膜5をコーティングし、しかる
後に中心台金1とリング状の周辺台金2を組付けること
を特徴とする超硬刃付丸ノコの製法である。
【0012】
【作用】本発明は上記技術的手段より成り、超硬刃4及
び超硬刃4を含む台金の周辺部分に硬質被膜5をコーテ
ィングした超硬刃付丸ノコを形成しているので、耐摩耗
性及び耐チッピング性に優れ、長寿命であると共に、台
金が中心台金1と超硬刃4が取付けられたリング状の周
辺台金2とに分割されているので、中心台金1に不要な
硬質被膜をコーティングせずに済むので中心台金1の腰
の強さの低下がなく、超硬刃付丸ノコの性能を損う心配
がないものである。更に台金の周辺部分がリング状の周
辺台金2に分割されているので、リング径の異なる多種
のリング状の周辺台金2を一度に処理でき、効率良く硬
質被膜5のコーティングが行え、そのコストを低減でき
るものである。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づき詳
細に説明する。図5に示した様に、本発明の超硬刃付丸
ノコは、鉄系金属より成る円形の台金の周辺部分に多数
形成された刃取付部3各々に炭化タングステンーコバル
ト系等の超硬合金より成る超硬刃4をろう付して成り、
上記台金は中心台金1と上記刃取付部3に超硬刃4が取
付けられたリング状の周辺台金2とより成り、上記中心
台金1とリング状の周辺台金2は位置決め手段7によっ
て位置決めされ、組付けられている。
【0014】そして上記中心台金1の中央には、超硬刃
付丸ノコ使用機器への取付けの為の軸穴6が設けられて
おり、その周囲には、位置決め手段7の位置決め凸部7a
が形成されている。そして上記リング状の周辺台金2に
は、上記位置決め手段7の位置決め凹部7bが形成され、
その表面にはチタンナイトライト,アルミナ,シリコン
カーバイト等の硬質被膜5がコーティングされているも
のである。
【0015】次に上記超硬刃付丸ノコの製法を図1〜図
5に基づき説明する。図1,図2に示した様に、中心台
金1及び刃取付部3を有するリング状の周辺台金2をプ
レス機で打抜く等によって形成する。次いで、それらを
研磨した後、図3に示した様に、リング状の周辺台金2
の刃取付部3に超硬刃4をろう付し、その後超硬刃4を
研磨する。
【0016】そして上記によって超硬刃4が取付けられ
たリング状の周辺台金2に硬質被膜5をコーティングす
る(図4)。上記硬質被膜5のコーティングは、物理的
蒸着(PVD)法によって行うことにより、上記リング
状の周辺台金2の寸法精度を損うことなく行え、更にそ
の処理温度が摂氏300 度〜600 度である為、刃取付部3
と超硬刃4のろう付部分9に生じたろう付ひずみを焼も
どし作用によって低減でき、超硬刃4の耐ピッチング性
を向上させることができるものである。
【0017】そして硬質被膜5がコーティングされたリ
ング状の周辺台金2を中心台金1に位置決め手段7を合
わせることによって組付け、その接続部分をろう付する
ことによって超硬刃付丸ノコ(図5)が完成する。上記
によると、硬質被膜5のコーティングは、それが必要な
台金の周辺部分のみに行われ、よって中心台金1には硬
質被膜のコーティング処理が成されないので、それに伴
う焼なまし作用が生じないので、中心台金1に必要な腰
の強さを損う心配がなく超硬刃付丸ノコの性能の低下を
防止できるものである。
【0018】更に図6に示した様に、リング状の周辺台
金2に硬質被膜5をコーティングする際に、リング径の
異なる多種のリング状の周辺台金2を配列することによ
って、一度に多種の処理が可能となり、硬質被膜5のコ
ーティングが効率良く行え、そのコストを低減できるも
のである。
【0019】また、図示していないが、従来通りに超硬
刃付丸ノコを形成し、硬質被膜5をコーティングする前
に、ワイヤーカット等で、台金を中心台金1とリング状
の周辺台金2に分割し、硬質被膜5をリング状の周辺台
金2にコーティングした後、中心台金1とリング状の周
辺台金2を組付ける方法も考えられる。この場合には、
従来の超硬刃付丸ノコを利用できるので、より低コスト
で製作できるものである。
【0020】尚、本実施例に於て、中心台金1とリング
状の周辺台金の組付は、ろう付によって行われる場合を
示したが、これに限らずスポット溶接等、種々の手段を
用いることが可能であり、またその際の位置決め手段の
形状も種々のものが考えられる。
【0021】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によると次の様
な効果を奏する。即ち、請求項第1項によると台金の周
辺部分の超硬刃に硬質被膜を施し、耐摩耗性、耐チッピ
ング性に優れ、且つ長寿命であると共に、台金の中心領
域の腰の強さが十分に発揮される超硬刃付丸ノコを提供
できる。請求項第2項によると硬質被膜のコーティング
の際の処理温度が摂氏300 度〜600 度となるので刃取付
部と超硬刃のろう付部分に生ずるろう付ひずみを焼もど
し作用によって低減させることができ、よって超硬刃の
耐チッピング性をより向上させることができ、しかも寸
法精度の低下を少なくできるものである。
【0022】そして請求項第3項によると上記請求項第
1項記載の超硬刃付丸ノコの製法を提供でき、しかも台
金が中心台金とリング状の周辺台金に分割されている
為、硬質被膜の必要なリング状の周辺台金のみにその処
理が行われ、しかもリング状であるので、リング径の異
なる多種のリング状の周辺台金を一度に処理でき、よっ
て硬質被膜のコーティングが効率良く行えることとな
り、低コストで硬質被膜のコーティングができるもので
ある。
【0023】そして請求項第4項によると上記請求項第
2項による特徴を有する超硬刃付丸ノコの製法を提供で
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】超硬刃付丸ノコの中心台金の正面図である。
【図2】超硬刃付丸ノコのリング状の周辺台金(超硬刃
取付前)の正面図である。
【図3】超硬刃付丸ノコのリング状の周辺台金(超硬刃
取付後)の正面図である。
【図4】超硬刃付丸ノコのリング状の周辺台金に硬質被
膜をコーティングした状態を示す正面図である。
【図5】超硬刃付丸ノコを示す正面図である。
【図6】硬質被膜コーティング時のリング状の周辺台金
の並べ方を示す正面図である。
【符合の説明】
1 中心台金 2 リング状の周辺台金 3 刃取付部 4 超硬刃 5 硬質被膜 6 軸穴 7 位置決め手段 9 ろう付部分
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月16日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、木材,金属等の切断.
溝切を行う為の丸ノコ及びその製法に係わり更に詳しく
は、硬質被膜がコーティングされた超硬刃付丸ノコであ
って硬質被膜のコーティングコストを低減できる超硬刃
付丸ノコ及びその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、木材.金属等の切断、溝切
を行う為に丸ノコが広く用いられている。上記丸ノコ
は、以前に於ては、鉄系金属より成る円形の台金の周辺
部分に多数の刃を形成しただけのものであったが、周知
の通りその性能の向上や長寿命化を図る為に、円形の台
金の周辺部分に多数の刃取付部を形成し、それら刃取付
部に炭化タングステン−コバルト系等の超硬合金より成
る超硬刃をろう付したものが用いられる様になった。
【0003】上記超硬刃をろう付した丸ノコは超硬刃を
ろう付していることにより、切断性が向上すると共に耐
摩耗性が向上したものの、より長寿命化が求められるよ
うになった
【0004】そこで超硬刃を含む台金の周辺部分にチタ
ンナイトライト,アルミナ,シリコンカーバイト等の硬
質被膜のコーティングを行う様になった。上記硬質被膜
のコーティングにより、超硬刃の耐摩耗性がさらに向上
し、長寿命化を図ることができる様になった。
【0005】この場合上記硬質被膜のコーティングは、
処理温度が摂氏300度〜600度程度である物理的蒸
着(PVD)法が有効とされる。これは処理温度が摂氏
1000度程度である科学的蒸着(CVD)法よりも寸
法精度の低下が少なく変形も生じにくいからであり、更
に処理温度が摂氏300度〜600度であるので刃取付
部と超硬刃との間のろう付ひずみを焼きもどし作用によ
って低減でき、耐チッピング性をもより向上させること
ができるようになった。
【0006】
【発明が解決しょうとする課題】上記従来の技術の超硬
刃付丸ノコは超硬刃を含む台金の周辺部分に硬質被膜を
コーティングして成るので、超硬刃の耐摩耗性,耐チッ
ピング性が向上し、長寿命化を図ることができるが、そ
の製造方法を見てみるとプレス機で打ち抜く等して刃取
付部を周辺部分に有する円形の台金を形成した後研摩
し、刃取付部に超硬刃をろう付し、次いで超硬刃を研磨
し、このように一体化の後上記超硬刃と台金の周辺部分
に硬質被膜をコーティングするものである。
【0007】従って硬質被膜をコーティングする際には
丸ノコ全体を蒸着槽の中へ入れる必要があり、大きな蒸
着槽を有する装置が必要となり、また一度に処理できる
数に限りがあると共に硬質被膜をコーティングをしなく
て良い台金の中心領域まで処理してしまうので効率が悪
く、よって硬質被膜のコーティングがコスト高になって
しまうものであった。
【0008】更に、上記台金の中心領域まで処理されて
しまうことに伴って台金の中央領域が焼きもどしされて
しまい、台金の中央領域に本来要求されている腰の強さ
が低下してしまい、丸ノコとしての性能を損う恐れが生
じていた。
【0009】
【発明の目的】よって本発明の目的とする所は上述の如
き従来の技術の有する問題点を解決するものであって、
超硬刃付丸ノコのの超硬刃を含む台金の周辺部分への硬
質被膜のコーティングが効率良く行え、よって硬質被膜
のコーティングが低コストとなり、しかも、台金の中央
領域の腰の強さが低下することがなくよって丸ノコの性
能が損われることがない超硬刃付丸ノコ及びその製法を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為に
本発明は次の技術的手段を有する。即ち、実施例に対応
する添付図面に使用した符号を用いて説明すると、鉄系
金属より成る円形の台金の周辺部分に多数形成された刃
取付部各々に超硬刃をろう付して成り、上記超硬刃を含
む台金の周辺部分に硬質被膜をコーティングして成る超
硬刃付丸ノコに於て:上記台金を中心台金1と刃取付部
3に超硬刃4が取付けられたリング状の周辺台金2とに
分割した状態で上記リング状の周辺台金2に硬質被膜5
をコーティングし、その後に中心台金1とリング状の周
辺台金2を組付けたことを特徴とする超硬刃付丸ノコで
ある。
【0011】そしてその製造は鉄系金属より成る円形の
台金の周辺部分に刃取付部を形成し、この台金を研磨し
た後、上記刃取付部に超硬刃をろう付し、次いで超硬刃
を研磨し、この後上記超硬刃と上記台金の周辺部分に硬
質被膜をコーティングする超硬刃付丸ノコの製法に於
て:上記台金を中心台金1と刃取付部3が形成されたリ
ング状の周辺台金2に分割し、これらを研磨した後、上
記リング状の周辺台金2の刃取付部3各々に超硬刃4を
ろう付し、次いで超硬刃4を研磨し、この後上記リング
状の周辺台金2に硬質被膜5をコーティングし、しかる
後に中心台金1とリング状の周辺台金2を組付けること
を特徴とする超硬刃付丸ノコの製法である。
【0012】
【作用】本発明は上記技術的手段より成り、超硬刃4及
び超硬刃4を含む台金の周辺部分に硬質被膜5をコーテ
ィングした超硬刃付丸ノコを形成しているので、耐摩耗
性及び耐チッピング性に優れ、長寿命であると共に、台
金が中心台金1と超硬刃4が取付けられたリング状の周
辺台金2とに分割されているので、中心台金1に不要な
硬質被膜をコーティングせずに済むので中心台金1の腰
の強さの低下がなく、超硬刃付丸ノコの性能を損う心配
がないものである。更に台金の周辺部分がリング状の周
辺台金2に分割されているので、リング径の異なる多種
のリング状の周辺台金2を一度に処理でき、効率良く硬
質被膜5のコーティングが行え、そのコストを低減でき
るものである。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づき詳
細に説明する。図5に示した様に、本発明の超硬刃付丸
ノコは、鉄系金属より成る円形の台金の周辺部分に多数
形成された刃取付部3各々に炭化タングステン−コバル
ト系等の超硬合金より成る超硬刃4をろう付して成り、
上記台金は中心台金1と上記刃取付部3に超硬刃4が取
付けられたリング状の周辺台金2とより成り、上記中心
台金1とリング状の周辺台金2は位置決め手段7によっ
て位置決めされ、組付けられている。
【0014】そして上記中心台金1の中央には、超硬刃
付丸ノコ使用機器への取付けの為の軸穴6が設けられて
おり、その周囲には、位置決め手段7の位置決め凸部7
aが形成されている。そして上記リング状の周辺台金2
には、上記位置決め手段7の位置決め凹部7bが形成さ
れ、その表面にはチタンナイトライト.アルミナ.シリ
コンカーバイト等の硬質被膜5がコーティングされてい
るものである。
【0015】次に上記超硬刃付丸ノコの製法を図1〜図
5に基づき説明する。図1,図2に示した様に、中心台
金1及び刃取付部3を有するリング状の周辺台金2をプ
レス機で打抜く等によって形成する。次いで、それらを
研磨した後、図3に示した様に、リング状の周辺台金2
の刃取付部3に超硬刃4をろう付し、その後超硬刃4を
研磨する。
【0016】そして上記によって超硬刃4が取付けられ
たリング状の周辺台金2に硬質被膜5をコーティングす
る(図4)。上記硬質被膜5のコーティングは、物理的
蒸着(PVD)法によって行うことにより、上記リング
状の周辺台金2の寸法精度を損うことなく行え、更にそ
の処理温度が摂氏300度〜600度である為、刃取付
部3と超硬刃4のろう付部分9に生じたろう付ひずみを
焼もどし作用によって低減でき、超硬刃4の耐ピッチン
グ性を向上させることができるものである。
【0017】そして硬質被膜5がコーティングされたリ
ング状の周辺台金2を中心台金1に位置決め手段7を合
わせることによって組付け、その接続部分をろう付する
ことによって超硬刃付丸ノコ(図5)が完成する。上記
によると、硬質被膜5のコーティングは、それが必要な
台金の周辺部分のみに行われ、よって中心台金1には硬
質被膜のコーティング処理が成されないので、それに伴
う焼なまし作用が生じないので、中心台金1に必要な腰
の強さを損う心配がなく超硬刃付丸ノコの性能の低下を
防止できるものである。
【0018】更に図6に示した様に、リング状の周辺台
金2に硬質被膜5をコーティングする際に、リング径の
異なる多種のリング状の周辺台金2を配列することによ
って、一度に多種の処理が可能となり、硬質被膜5のコ
ーティングが効率良く行え、そのコストを低減できるも
のである。
【0019】また、図示していないが、従来通りに超硬
刃付丸ノコを形成し、硬質被膜5をコーティングする前
に、ワイヤーカット等で、台金を中心台金1とリング状
の周辺台金2に分割し、硬質被膜5をリング状の周辺台
金2にコーティングした後、中心台金1とリング状の周
辺台金2を組付ける方法も考えられる。この場合には、
従来の超硬刃付丸ノコを利用できるので、より低コスト
で製作できるものである。
【0020】尚、本実施例に於て、中心台金1とリング
状の周辺台金の組付は、ろう付によって行われる場合を
示したが、これに限らずスポット溶接等、種々の手段を
用いることが可能であり、またその際の位置決め手段の
形状も種々のものが考えられる。
【0021】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によると次の様
な効果を奏する。即ち、請求項第1項によると台金の周
辺部分の超硬刃に硬質被膜を施し、耐摩耗性、耐チッピ
ング性に優れ、且つ長寿命であると共に、台金の中心領
域の腰の強さが十分に発揮される超硬刃付丸ノコを提供
できる。請求項第2項によると硬質被膜のコーティング
の際の処理温度が摂氏300度〜600度となるので刃
取付部と超硬刃のろう付部分に生ずるろう付ひずみを焼
もどし作用によって低減させることができ、よって超硬
刃の耐チッピング性をより向上させることができ、しか
も寸法精度の低下を少なくできるものである。
【0022】そして請求項第3項によると上記請求項第
1項記載の超硬刃付丸ノコの製法を提供でき、しかも台
金が中心台金とリング状の周辺台金に分割されている
為、硬質被膜の必要なリング状の周辺台金のみにその処
理が行われ、しかもリング状であるので、リング径の異
なる多種のリング状の周辺台金を一度に処理でき、よっ
て硬質被膜のコーティングが効率良く行えることとな
り、低コストで硬質被膜のコーティングができるもので
ある。
【0023】そして請求項第4項によると上記請求項第
2項による特徴を有する超硬刃付丸ノコの製法を提供で
きるものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄系金属より成る円形の台金の周辺部分
    に多数形成された刃取付部各々に超硬刃をろう付して成
    り、上記超硬刃を含む台金の周辺部分に硬質被膜をコー
    ティングして成る超硬刃付丸ノコに於て;上記台金を中
    心台金1と刃取付部3に超硬刃4が取付けられてたリン
    グ状の周辺台金2とに分割した状態で上記リング状の周
    辺台金2に硬質被膜5をコーティングし、その後に中心
    台金1とリング状の周辺台金2を組付けたことを特徴と
    する超硬刃付丸ノコ。
  2. 【請求項2】 上記硬質被膜5のコーティングは物理的
    蒸着(PVD)法によって行われることを特徴とする請
    求項第1項記載の超硬刃付丸ノコ。
  3. 【請求項3】 鉄系金属より成る円形の台金の周辺部分
    に刃取付部を形成し、この台金を研磨した後、上記刃取
    付部に超硬刃をろうろう付し、次いで超硬刃を研磨し、
    この後上記超硬刃と上記台金の周辺部分に硬質被膜をコ
    ーティングする超硬刃付丸ノコの製法に於て;上記台金
    を中心台金1と刃取付部3が形成されたリング状の周辺
    台金2に分割し、これらを研磨した後、上記リング状の
    周辺台金2の刃取付部3各々に超硬刃4をろう付し、次
    いで超硬刃4を研磨し、この後上記リング状の周辺台金
    2に硬質被膜5をコーティングし、しかる後に中心台金
    1とリング状の周辺台金2を組付けることを特徴とする
    超硬刃付丸ノコの製法。
  4. 【請求項4】 上記硬質被膜5のコーティングは物理的
    蒸着(PVD)法によって行われることを特徴とする請
    求項第3項記載の超硬刃付丸ノコの製法。
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