JPH0538559A - 複式連鋳機における電磁攪拌方法および装置 - Google Patents

複式連鋳機における電磁攪拌方法および装置

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JPH0538559A
JPH0538559A JP21415791A JP21415791A JPH0538559A JP H0538559 A JPH0538559 A JP H0538559A JP 21415791 A JP21415791 A JP 21415791A JP 21415791 A JP21415791 A JP 21415791A JP H0538559 A JPH0538559 A JP H0538559A
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magnetic flux
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Yukio Yamada
幸男 山田
Kiyomi Yadori
清巳 宿利
Makoto Shimizu
誠 清水
Masaru Abe
阿部  勝
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、同一の引抜ロールにより複数の鋳
片を並列的に引き抜き、鋳造する複式連鋳機における電
磁攪拌方法および装置である。 【構成】 対向した両面に移動磁界を発生させる一対の
交流3相電磁誘導コイル1を配置し、コイルの一方側に
交流3相の相シフトを行う切替え手段5を取り付け、一
方側のコイルを2/3・πrad.シフトさせることに
より、モールドの幅方向の相互干渉磁束密度のW型分布
パターンをπ/3rad.移動させ、3本の鋳片の鋳造
時に3本のモールド間または3本の鋳片間の磁束密度お
よび電磁攪拌流速を均一化させる。 【効果】 複式連鋳機設備の小型化と汎用化が達成さ
れ、さらには攪拌流速の均一化による中心偏析の改善に
より、鋳片の品質向上を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同一の引抜ロールによ
り複数の鋳片を並列的に引き抜き、鋳造する鋼の連鋳機
(以下これを複式連鋳機という)における電磁攪拌方法
および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一貫製鉄所及び大規模の電炉製鋼工場に
おいては、通常複数の圧延工場を有しているため、要求
される圧延素材は、スラブ,ブルーム,ビレット等多種
になることが多い。それに加えて鋳片の生産効率向上の
ため、同一の引抜ロールにより複数の鋳片を同時に引抜
く鋳造方法が行なわれる。
【0003】実例として、スラブ1本,ブルーム2本,
ビレット3本を同一の引抜ロールで鋳造を可能としてい
る複式連鋳機が運転されているが、異った鋳片本数の鋳
造を可能とすることにより、電磁攪拌装置もそれに対応
したものにならなければならない。
【0004】本来の目的からいえば、それぞれの鋳片に
個別に電磁攪拌装置を取り付けることが望ましいが、一
つの鋳片毎に電磁攪拌装置を設置することは設備上問題
がある。すなわち鋳片間の距離を広げ、一つの鋳片毎に
電磁攪拌装置を設置できるようにすると、鋳片支持用ロ
ールを長くする必要があり、経済的に好しくない。
【0005】また複式連鋳法においては、例えばスラブ
とブルーム,ビレットのように、異なる断面形状の鋳片
の形状に応じてスラブ1本,ブルーム2本,ビレット3
本といったように数を変えて鋳造する。このような場
合、個々の鋳片毎に電磁攪拌装置を、それらに応じたも
のに変更する必要が生じ、電磁攪拌装置の着脱に長時間
を要し、障害時間が増し、連鋳機の稼動率の低下を招
く。
【0006】このような問題を解決するための手段とし
て、鋳片形状及び本数が変っても、同一電磁攪拌装置の
適用が可能な直線磁界移動型、即ちリニアモーター型の
電磁攪拌装置が多く採用されている。
【0007】既に開示された特開昭59−33061
号,特開昭61−46358号,特開昭62−2036
48号の各公報には、対向コイルの組合せ及び特殊コイ
ルの発明により攪拌効率の向上、及び多様な攪拌パター
ンを可能としているが、これらはいずれも電磁攪拌装置
の巾方向の磁束密度分布パターンは、W型の巾方向中心
対称型のパターンである。
【0008】また特開昭57−39065号公報(特公
昭60−8899号)においては、3本以上の鋳片の場
合でも電磁攪拌装置巾方向の磁束密度分布のバランス
(均一化)を可能としている多極型であること、また磁
極の隣接ユニットは、互いに反対方向の回転磁界を形成
しているため攪拌効率が極端に悪くなる。
【0009】特公昭59−52016号公報における磁
束密度分布,巾方向左右アンバランスの解消方法は、対
向コイルの移動磁界が平行移動あるいは逆方向移動の例
であるが、いずれも鋳片が2本の場合を対象にしてお
り、後述する本発明の逆方向移動のように、3本の鋳片
における磁束密度のアンバランス解消とはならない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のリニアモーター
型電磁攪拌装置において、対向するコイルの磁界移動方
向を逆方向として、鋳片内溶鋼に回転流を与える方式で
あれば、同一引抜ロール内に2本の鋳片までは巾方向左
右対称の磁束密度分布特性で問題とならないが、図1
(A),(B)に示すように、同一引抜ロール内に3本
以上の鋳片が存在する場合には、鋳片間の磁束密度レベ
ルに大きなアンバランスが生じる。
【0011】このアンバランス量は、図1に示す電磁攪
拌装置の構成における磁束密度の実測値でみると、図2
に示す曲線21(点線で示す)のようになる。すなわち
3本の3A,3B及び3Cモールド(鋳片)間に磁束密
度の大きなアンバランスが生じていることが判る。
【0012】磁束密度にほゞ比例して、本電磁攪拌装置
として最終的に必要な性能となる溶鋼の攪拌流速比でみ
ても、その比はA又はB鋳片:C鋳片=1:2.2とな
り、大きなアンバランスとなっている。
【0013】本発明は上記従来の欠点を解消し、リニア
モーター型電磁攪拌装置では最も攪拌効率が高いとされ
ている2極モーター型のままで、磁束密度分布パターン
を変え、鋳片間の磁束密度および電磁攪拌流速を均一化
させる複式連鋳機における電磁攪拌方法および装置を提
供する。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の方法は、複数の
モールドまたは複数の鋳片を挟んで対向した両面に移動
磁界を発生させる一対の交流3相電磁誘導コイルを配置
し、互いに逆方向に移動磁界を進行させることにより溶
鋼を回動させる複式連鋳機の電磁攪拌方法において、前
記電磁誘導コイルの一方側の交流3相電磁誘導コイルを
2/3・πrad.シフトさせることにより、モールド
または鋳片の幅方向の相互干渉磁束密度のW型分布パタ
ーンをπ/3rad.移動させ、3本の鋳片の鋳造時に
3本のモールド間または3本の鋳片間の磁束密度および
電磁攪拌流速を均一化させることを特徴とする複式連鋳
機における電磁攪拌方法である。
【0015】また本発明の装置は、複数のモールドまた
は複数の鋳片を挟んで対向した両面に移動磁界を発生さ
せる一対の交流3相電磁誘導コイルを配置し、該電磁誘
導コイルの一方側に交流3相の相シフトを行う切替え手
段を取り付けたことを特徴とする複式連鋳機における電
磁攪拌装置である。
【0016】さらに上記電磁攪拌装置において、一方側
の交流3相電磁誘導コイルを2/3・πrad.シフト
させて捲線したものである。
【0017】
【作用】以下本発明の方法および装置について、その作
用と共に詳細に説明する。
【0018】図1(A)は、本発明にかかる電磁攪拌装
置の適用状態を示す平面図であり、図1(B)は、その
具体的な実施態様を示す斜視図である。
【0019】図において、1,1a,1bは電磁攪拌コ
イルを示し、1aはモールド2に電磁攪拌装置コイルを
適用した場合を示し、1bは鋳片に適用した場合を示し
ている。3はA,B,C各ストランドの鋳片で、図は3
本の鋳片3A,3B,3Cを示している。4は引抜ロー
ルである。ここでL面とは、曲げ型連鋳機において鋳片
の上面側となる面を指し、F面とは鋳片の下面側となる
面を示している。
【0020】本発明における電磁攪拌装置のコイルの極
数は、一般に攪拌力(流速)を得る上で最も効率がよい
とされている2極構成とし、対向配置とする。
【0021】従来の逆方向移動磁界式リニアモーター型
電磁攪拌装置(以下回動式という)の磁束密度分布の実
測値は、図2の曲線21(点線で示す)で示すように、
顕著なW型分布となっている。
【0022】第1ステップとして、本発明者らは何故回
動式リニアモーター型電磁攪拌装置は、W型磁束密度分
布を示すのか解析を行なった。
【0023】従来の2極モーター型電磁攪拌装置の磁極
の相順は、通常の回転型モーターの固定子をそのまま平
板状にしたものであり、2極電磁攪拌装置を対向配置の
回動式として使用することにより、4極モーターの固定
子と同じ構成としている。
【0024】回転モーターイメージの相順を図5に示
す。図5において、1Fの部分はF面とも呼ばれる一方
の面の電磁攪拌装置のコイル、1Lの部分は1Fの面と
対向するL面とも呼ばれる他方面の電磁攪拌装置のコイ
ル部に相当するものとして示した。これを鋳片を挟んで
リニア・モーター型とした場合、その相順は図6に示す
ようになる。
【0025】2極電磁攪拌装置の起磁力(磁束密度)
は、3相電源及び図6に示した相順により、電磁攪拌装
置に1周期の移動磁界を形成する。移動磁界を構成する
磁束密度の瞬時値b(ガウス)は、その波高値をBとし
て数1で表される。
【0026】
【数1】 b=Bcos(2πf・t−π/τ・x) ………………(1)
【0027】その波高値Bの移動速度vは数2で表され
る。
【0028】
【数2】 v=2τf ………………(2)
【0029】ここで、f;電源周波数,t;時間,x;
巾方向位置,τ;ポールピッチである。
【0030】上記特性を有した電磁攪拌装置を、図1
(A)に示したように3つのストランドからなる鋳型ま
たは鋳片引抜ラインに設置し、その時の磁束密度波高値
の移動パターンを図7に示した。
【0031】図(A)は各相のコイル配置を示し、
(B)は電源の相回転における移動磁界特性を示し、
(C)はその結果得られる磁束密度分布パターンを示
し、(D)は3つのストランドの配置をそれぞれ対応付
けて示している。
【0032】図中、31はF面の移動磁界特性,32は
L面の移動磁界特性を示す曲線,また(C)図の33は
磁束密度を示す曲線である。すなわち図7に示すよう
に、対向コイルそれぞれの移動磁界特性が相互干渉を受
けることになり、その移動磁界特性を重ね合せると、図
7(C)に示すF面,L面合成磁束密度分布パターンと
なる。
【0033】図7から次の点が明らかである。
【0034】 どの時間軸においても、F面,L面の
移動磁界特性(曲線31、32)の交点の位置は移動し
ない。
【0035】 交点でのF面,L面の磁場は、常に同
極同レベルであることにより、この部分の磁束ベクトル
は反発し合い、有効な溶鋼攪拌力となり得ない。
【0036】 上記交点間の中間点では、と正反対
にF面,L面の磁場は常に異極,同レベルとなり、この
部分の磁束ベクトルは吸引し合い、有効な溶鋼攪拌力と
なり、推力ベクトルが多くなる。
【0037】 この結果、対向コイル移動磁界特性の
相互干渉により、磁束密度分布は山の部分と谷の部分を
生じ、W型分布特性を示すことになる。
【0038】即ち磁束密度分布特性がW型となるのは、
対向コイルの移動磁界特性の相互干渉によるものであ
る。
【0039】そこで本発明者らは、前記3本の鋳片の磁
束密度(攪拌力)のアンバランスの解消法を種々検討
し、3本の鋳片の磁束密度(攪拌力)がバランスする点
へ、L面,F面の移動磁界の相互干渉パターンであるW
型磁束密度を移動することを考えた。
【0040】相互干渉W型磁束密度分布パターンを移動
させるには、W型磁束密度分布パターンの発生原理よ
り、対向コイルの片側コイルの3相電源を3相毎シフト
することにより、W型磁束密度分布パターンが移動する
ことを見出した。
【0041】相シフトの考え方を図3により説明する。
図3(A)に本発明における各相のコイル配置を示す。
ここでは、L面コイルのみ3相電源共に、それぞれ2π
/3rad.シフトさせている。
【0042】このように相シフトを行なうことにより、
対向コイルの移動磁界特性は図3(B)に示すようにな
り、その時の相互干渉磁束密度分布パターンは、図3
(C)のようになる。
【0043】図3(C)に示す分布パターンは、図7
(C)に示す相シフト前の分布パターンに比較して、W
型磁束密度分布特性がπ/3rad.左側へ移動してい
ることが判る。
【0044】これは、片側(本例ではL側)の電源位相
を3相共に2π/3rad.シフトしたことにより、対
向コイルの磁束密度分布特性の交点がπ/3rad.移
動することによる。
【0045】L側コイルのみの相シフトの具体的な手段
を以下に述べる。4図(A)に相シフト前の3相電源と
各コイルの相関係を示し、図4(B)に相シフト後の3
相電源と各コイルの相関係を示す。
【0046】相シフトは電源を3相共に移動することに
より可能となる。なお相シフト有,無の切換は、図4に
示す3相電源の切換部5に電磁接触器などの切替機構,
あるいは3本の鋳片専用に、片面の電磁攪拌装置の巻線
施工を予め相シフトさせた巻線として構成する手段を適
用することにより容易に可能となる。なお6a,6bは
それぞれF面,L面の3相の電源盤である。
【0047】上記のようにして行なった相シフト後の攪
拌流速の鋳片間アンバランス解消の効果を、低融点合金
であるウッド・メタルの攪拌流速の実測により確認し
た。
【0048】測定結果(相シフト前、後の攪拌流速)を
表1および図2に示す。図2の曲線11(実線で示す)
は相シフト後の磁束密度の分布状態を示している。
【0049】
【表1】
【0050】表1より、相シフト前,後のアンバランス
比は2.2→1.2となり、大きな効果が表われている
ことが判る。
【0051】
【実施例】次に本発明の適用例を示す。
【0052】鋳片断面サイズ162mm×162mmの
ビレットを3本並列に鋳造する複式連鋳機に、本発明を
適用した電磁攪拌装置を設置した。なおこの複式連鋳機
においては、断面サイズ250mm×1100mmのス
ラブ1本、及び断面サイズ350mm×560mmのブ
ルーム2本を鋳造することもある。
【0053】このようなスラブ,ブルーム,ビレット兼
用複式連鋳機に上記のとおり電磁攪拌装置を設置し、
低,中炭Al−Siキルド鋼ビレットを3本並列に鋳造
した。
【0054】鋳造速度は2.04〜2.33m/min
の範囲,鋳造温度はタンディッシ内溶鋼温度がm.p+
10℃〜m.p+40℃の範囲である。
【0055】使用した電磁攪拌装置は、2ポールのリニ
アモーター型であり、ポールピッチτP =720mm最
大電流800A×2である。
【0056】設置位置は、連鋳機のモールドに1セッ
ト,モールド下のサポートロール直下(モールド天端か
ら4.0m)の位置に1セット取付け、攪拌方法は、ビ
レットの場合は回転流動攪拌を実施した。
【0057】以上の条件で鋳造した各鋳片の、鋳造中期
に相当する部分から、断面×(鋳造長手方向)50mm
の試験片をガス切断により採取した。ガス切断面をフラ
イス盤にて10〜15mm切削後研磨を行なって鏡面に
し、サルファー・プリント及びマクロ腐蝕試験を行なっ
て、中心偏析及び負偏析状況などの鋳片内部性状の評価
を行なった。
【0058】表2に、ビレット鋳造において本発明の
「対向コイル相シフト方式」をモールド電磁攪拌装置、
及びモールド天端から4.0mの電磁攪拌装置に適用し
た場合の鋳片性状について示す。表2においては、3本
のビレットを同一ピンチロールに並列に鋳造した際の、
各3本の鋳片(A,C,Bビレット)の性状を対比させ
て示した。
【0059】表2から判るように、3ビレット間にほと
んど差がなく、かつ充分に良好な性状が得られており、
中心偏析低減効果が充分発揮されている。なお表2に
て、中心偏析評点,負偏析評点は、共に評点の小さい程
良好である。
【0060】
【表2】
【0061】
【表3】
【0062】なお参考までに、本発明の「対向コイル相
シフト方式」適用前の流動攪拌を試験した結果につい
て、比較例として表3に示したが、いずれの場合もCビ
レットが他のA,Bビレットより強い溶鋼流動を受けた
結果、中心偏析点は良いが負偏析点が悪くなり、また3
本のビレット間にばらつきが表らわれている。
【0063】この中心偏析,負偏析両者を必要な範囲に
収めて管理しようとする場合には、他の鋳造条件による
バラツキも考慮すると、実際上使用できないことは明ら
かである。
【0064】
【発明の効果】本発明を適用することにより、ビレット
鋳片間隔の短縮が可能となり、コンパクトな連鋳機とす
ることができ、ビレット3本鋳造時における鋳片相互間
の攪拌流速バランスを1.0〜1.2の範囲に確保する
ことができ、ビレットの中心偏析を問題のない程度まで
改善することができた。
【0065】このように本発明によれば、複式連鋳機に
おいて鋳片の間隔を広げることなく電磁攪拌器を適用す
ることが可能となり、さらにモールド天端から4mのス
ラブ,ブルーム,ビレット共用体部の電磁攪拌機につい
ては、鋳片の形状が変更された際にも相互に共用して使
用することができる効果も有するものである。また電磁
攪拌装置の目的の1つである中心偏析の改善にも、十分
なる効果を有していることは実施例の結果からも明らか
である。
【0066】以上のように本発明によれば、複式連鋳機
設備の小型化と汎用化が達成され、設備費の低減とその
効率的な運用、さらには攪拌流速の均一化による中心偏
析の改善により、鋳片の品質向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の電磁攪拌装置を示し、(A)図
はその適用状態例を示す略平面図,(B)図は斜視図で
ある。
【図2】3本のビレットを同時鋳造する場合の、相シフ
ト前後の磁束密度の分布を比較して示した図面である。
【図3】本発明(相シフト後)における各相コイルの配
置例,磁束密度波高値の移動パターンおよび3本の鋳片
位置に対応する磁束密度の分布を示す図面である。
【図4】本発明の相シフト切替えの具体的手段を示し、
(A)図は相シフト切替え前の状態,(B)図は相シフ
ト切替え後の状態を示す図面である。
【図5】回転モーターイメージの相順を示す説明図であ
る。
【図6】鋳片を挟んでリニアモーター型とした場合の相
順を示す説明図である。
【図7】従来(相シフト前)の各相コイルの配置例,磁
束密度波高値の移動パターンおよび3本の鋳片位置に対
応する磁束密度の分布を示す図面である。
【符号の説明】
1,1a,1b 電磁攪拌コイル 2 モールド 3 鋳片 4 引抜ロール 5 3相電源の切換部 6a,6b 電源盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 勝 北海道室蘭市仲町12 新日本製鐵株式会社 室蘭製鐵所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のモールドまたは複数の鋳片を挟ん
    で対向した両面に移動磁界を発生させる一対の交流3相
    電磁誘導コイルを配置し、互いに逆方向に移動磁界を進
    行させることにより溶鋼を回動させる複式連鋳機の電磁
    攪拌方法において、前記電磁誘導コイルの一方側の交流
    3相電磁誘導コイルを2/3・πrad.シフトさせる
    ことにより、モールドまたは鋳片の幅方向の相互干渉磁
    束密度のW型分布パターンをπ/3rad.移動させ、
    3本の鋳片の鋳造時に3本のモールド間または3本の鋳
    片間の磁束密度および電磁攪拌流速を均一化させること
    を特徴とする複式連鋳機における電磁攪拌方法。
  2. 【請求項2】 複数のモールドまたは複数の鋳片を挟ん
    で対向した両面に移動磁界を発生させる一対の交流3相
    電磁誘導コイルを配置し、該電磁誘導コイルの一方側に
    交流3相の相シフトを行う切替え手段を取り付けたこと
    を特徴とする複式連鋳機における電磁攪拌装置。
  3. 【請求項3】 一方側の交流3相電磁誘導コイルを2/
    3・πrad.シフトさせて捲線した請求項2記載の複
    式連鋳機における電磁攪拌装置。
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