JPS63119962A - 電磁攪拌用ロ−ル装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、連続鋳造装置において使用する電磁撹拌用
ロール装置の改良に関するものである。

（従来技術とその問題点） 従来、連続鋳造において、高速鋳造を行う場合、鋳片表
皮下の介在物集積、内部の中心偏析を軽減して、鋳片品
質ｅ向上させる’ｂ’？浄鋼製造技術に関し、次の方法
が提案されている。

まず、鋳片（例えばスラブ）表皮下の介在物低減方法と
しては、第５図に示すように、鋳型外部より、静磁場Ｂ
を印加して、浸漬ノズルからの溶鋼→　１ 吐出流Ｖと相互作用させることにより、Ｆ＝−ρ ［（Ｖ・Ｂ）・Ｂ］なる式において示す体積力Ｆを溶鋼
吐出流と常に逆向きに働かせ、吐出流を抑制することに
より、この溶鋼流が鋳型狭面に衝突して生じる下向きの
分岐流のもぐり込み深さを浅くして、介在物の浮上促進
を図る。

しかしながら、かかる技術における問題点は、溶鋼吐出
流■が大きくなると、体積力Ｆらこれに比例して大きく
なるため、溶鋼流の抑制が急激に行なわれ、これにより
発生した上向きの分岐流により、メニスカス部位の場面
変動が生じることにある。この湯面変動がフラックスの
巻きこみによるノロカミ、あるいはフラックスの不均一
流入による凝固シェルの不拘−生成一表面縦割れなどの
表面欠陥の原因となるという問題点がある。

他方、スラブの中心偏析の改善方法としては、第６図及
び第７図に示すように、ロール内部にインダクターを組
み込んで、これに９０゛位相のずれた２相（Ｕ相、Ｖ相
）の交流を印加して移動磁界を発生させて撹拌力を得る
電磁撹拌を行い、スラブの等軸品率を増大させて、濃化
溶鋼の凝固末期における流動を防止するものが提案され
ている。

この方法では、撹拌ロールをロールセクションの任意の
部位に設置出来るので、鋳造条件の変化に応じて適正な
撹拌を行うことが可能である。しかしながら、撹拌は鋳
造方向に対して直角方向にしか行えないため、鋳造方向
に広範囲な溶鋼流動を生じさせて、撹拌による等軸品生
成効果を向上させるには、撹拌ロール数が多く必要であ
るなど設備上の問題がある（特開昭６０−５５２１７号
公報参照）。

（発明の課題） この発明は、電磁撹拌用ロール装置を用いる利点を有効
利用しつつ上記従来技術のもつ問題点を解消し、表面お
よび内部品質の良好な鋳片を製造することを可能とする
電磁撹拌用ロール装置を提供することを課題とする。

（課題を解決するための手段） 本発明は上記課題を解決するためには、コイルを鉄芯の
ポールを介してロールの軸方向に対して直角な方向を軸
として巻回して電磁撹拌ロールを構成し、かかる構成の
電磁撹拌用ロールを用い、溶鋼の鋳造方向に対し同一ま
たは逆方向に撹拌力が作用するように組み合わせ配設す
るとよいことに着目してなされたもので、その要旨とす
るところは、 「各コイルをポールを介して鉄芯に対しロール軸方向に
直角をなすように巻回してなるインダクターと、該イン
ダクターの外側に非磁性材で構成されたスリーブを鉄芯
とは別個に回転自在に配設した電磁撹拌用ロールを溶鋼
鋳造方向に対し同一または逆方向に電磁撹拌力を付与す
るように組み合わせて配設してなる電磁撹拌用ロール装
置。」にある。

かかる構成の電磁撹拌用ロールを溶鋼鋳造方向に対し同
一または逆方向に電磁撹拌力を付与するように組み合わ
せ配設するには、コイルの巻き方向が同一のロールを最
低２本、反対方向に巻いたロールを最低２本、各々を交
互に上下方向に設置し、これに９０゛位相のずれた２組
の交流を印加して移動磁界を発生させることが必要であ
る。

以下、本発明を添付図面に示す具体例に基づき、詳細に
説明する。

（実施例） 第１図は本発明に係る電磁撹拌ロールの内部構成を示す
断面図、第２図は本発明に係る電磁撹拌用ロールの組み
合わせ配置の基本形態を示す説明図、第３図および第４
図は夫々本発明の実施態様例を示す概要図である。

図面において、電磁撹拌用ロールＲはインダクター（１
）と、スリーブ（２）と、ハブ（３）とから成る。

インダクター（１）は長尺状の鉄芯１３の長さ方向に沿
って直列に痕数個突設されたポール１２を介してロール
軸方向に対し直角をなすようにコイル＋１を巻回してな
る。上記スリーブ（２）は非磁性材で構成され、ハブ（
３）を介してインダクター（１）の外側に鉄芯１３とは
別個に回転自在に取り付けられる。

上記電磁撹拌用ロールＲは、第２図に示すように、コイ
ルの巻き方向が同一のものと逆方向のものを２本ずつ（
Ｕ、Ｖ）、（Ｕ、Ｖ）、ストランド５ｆ７）側面に鋳造
方向に沿って設置し、位相が９０°ずれた交流（Ｕ相、
Ｖ相）を図のようにロールに印加することにより、移動
磁界を鋳造方向と平行に発生させて撹拌力を得、溶鋼を
鋳造方向と同一あるいは逆方向に撹拌させるように構成
する。

尚、第２図において、ＵとＵ、ＶとＶはそれぞれコイル
の巻き方向が逆である。ロールの設置本数はＵＶＵＶＵ
Ｖ・・・・と何本でも良く、最低ＵＶＵＶの４本必要で
ある。

第３図は上記構成を連続鋳造機に適用した場合を示し、
鋳型り直下のストランドの浸漬ノズルＮ吐出口側の面に
電磁撹拌用ロールＲを設置している。電磁撹拌用ロール
Ｒは、片側で最低４本必要で、各電磁撹拌用ロールに位
相の９０゛ずれた２相の交流を印加することにより移動
磁界を発生させ、鋳造方向あるいは逆方向に撹拌力を生
じさせて、浸漬ノズルからの溶鋼吐出流を制御して介在
物のもぐり込みを低減するようになっている。′この場
合、撹拌力は溶鋼吐出流の強さに依らず、印加電流値を
変化させることにより任意に設定出来るので、場面変動
を生じさせることなく吐出流を抑制し、介在物を浮上さ
せる適正な撹拌方向３強度を設定出来る。また、ストラ
ンドの４面金部に電磁撹拌ロールを設置することももち
ろん可能である。

第４図においては、ストランドＳの上面に電磁撹拌用ロ
ールＲを設置するが、最低４本設置する必要がある。そ
して、各電磁撹拌用ロールＲには位相の９０°ずれた２
相の交流を印加することにより、移動磁界を発生させ、
鋳造方向と同一あるいは逆方向に撹拌力を生じさせて、
鋳造方向に広範囲な溶鋼流動を作り出すように構成する
。したがって、従来のものより等軸品生成効果が向上し
、中心偏析の低減を図ることが出来る。

（発明の作用効果） 以上の説明で明らかなように、本発明によれば、各コイ
ルをロール軸方向に直角をなすように巻回してなる電磁
撹拌用ロールを用い、溶鋼鋳造方向に対し同一または逆
方向に電磁撹拌力を付与するようにしたので、従来方法
における問題点もなく、鋳片皮下の介在物および鋳片内
部の中心偏析を低減して、鋳片品質を向上させることが
出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る電磁撹拌用ロールの内部構成を示
す断面図、第２図は本発明に係る電磁撹拌用ロールの組
み合わせ配置の基本形態を示す説明図、第３図および箪
４図は本発明の実施態様例の概要図、第５図は従来の介
在物低減方法を示す説明図、第６図及び第７図は従来の
スラブ中心偏析改善方法を示す説明図である。 （１）・・・インダクター、　１１・・・コイル、１２
・・・ポール、　　　　！３・・・鉄芯、（２）・・・
スリーブ、　　　　Ｒ・・・電磁撹拌用ロール、Ｓ・・
・ストランド、　　　Ｎ・・・浸漬ノズル、Ｄ・・・鋳
型。 特　許　出　願　人　株式会社神戸製鋼所代　理　人　
弁理士　青白　葆　ほか２名第３図 篇４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）各コイル１１をポール１２を介して鉄芯１３に対
   しロール軸方向に直角をなすように巻回してなるインダ
   クター（１）と、該インダクター（１）の外側に非磁性
   材で構成されたスリーブ（２）を鉄芯１３に対して回転
   自在に配設した電磁撹拌用ロールを溶鋼鋳造方向に対し
   同一または逆方向に電磁撹拌力を付与するように組み合
   わせて配設したことを特徴とする電磁撹拌用ロール装置
   。