JPH0538392U - 軸封装置 - Google Patents
軸封装置Info
- Publication number
- JPH0538392U JPH0538392U JP078992U JP7899291U JPH0538392U JP H0538392 U JPH0538392 U JP H0538392U JP 078992 U JP078992 U JP 078992U JP 7899291 U JP7899291 U JP 7899291U JP H0538392 U JPH0538392 U JP H0538392U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- annular
- shaft
- seal ring
- back plate
- rubber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ゴム製シールリップのゴム素材が劣化した場
合でも、全体として軸封効果を維持させることができる
軸封装置の提供。 【構成】 フロントカバー1とフロントカバー1の貫通
孔10内を貫通する主軸2との間に形成される環状の軸
封空間内に、テフロン製シールリング3と、ゴム製のシ
ールリップ4とが軸方向に重ね合わせて装着され、テフ
ロン製シールリング3の外周が環状のバックプレート5
と共に支持環6で支持され、バックプレート5の環状端
面に、フロントカバー1側に形成された環状段差面1c
に当接する弾性を有する環状突起7aが形成されてい
る。
合でも、全体として軸封効果を維持させることができる
軸封装置の提供。 【構成】 フロントカバー1とフロントカバー1の貫通
孔10内を貫通する主軸2との間に形成される環状の軸
封空間内に、テフロン製シールリング3と、ゴム製のシ
ールリップ4とが軸方向に重ね合わせて装着され、テフ
ロン製シールリング3の外周が環状のバックプレート5
と共に支持環6で支持され、バックプレート5の環状端
面に、フロントカバー1側に形成された環状段差面1c
に当接する弾性を有する環状突起7aが形成されてい
る。
Description
【0001】
本考案は、回転軸と該回転軸が貫通するケーシングとの間をシールするための 軸封装置に関する。
【0002】
従来、このような軸封装置としては、例えば、実開昭61−169288号公 報に記載されているようなものが知られている。 この従来の軸封装置は、圧縮機のケーシングを主軸が貫通する部分に装着され る軸封装置であって、テフロン(商品名)製のシールリングと、ゴム製のシール リップとを軸方向に重ね合わせ、両者の接触部分に環状の突起を形成すると共に 、該シールリングの外周をバックプレートと共に支持環で支持し、該支持環をケ ーシングの貫通孔に圧入させた構造となっていた。
【0003】 即ち、この従来装置によれば、圧縮機の回転時には、主としてテフロン製のシ ールリングでオイルまたはガスの漏れを完全に防止することができ、また、圧縮 機の停止時には、主としてゴム製のシールリップでオイルまたはガスの漏れを完 全に防止することができるという特徴を有している。
【0004】
しかしながら、このような従来の軸封装置にあっては、テフロン製のシールリ ングは、その外周側を支持する支持環が金属で形成されていて、ケーシング側と のシール性は何ら考慮されていないため、ゴム製のシールリップのゴム素材が劣 化してその外周とケーシングの貫通孔との間のシール性が低下すると、テフロン 製のシールリングの外周側からオイルまたはガスが外部へ漏洩するという問題が あった。
【0005】 本考案は、上述のような従来の問題に着目してなされたもので、ゴム製のシー ルリップのゴム素材が劣化した場合でも、全体として軸封効果を維持させること ができる軸封装置を提供することを目的とする。
【0006】
上述のような目的を達成するために、本考案の軸封装置では、ケーシングと該 ケーシング内を貫通する回転軸との間に形成される環状の軸封空間内に、樹脂製 のシールリングと、ゴム製のシールリップとが軸方向に重ね合わせて装着され、 前記シールリングの外周が環状のバックプレートと共に支持環で支持され、前記 バックプレートの環状端面に、ケーシング側に形成された環状段差面に当接する 弾性を有する環状突起が形成されている手段とした。
【0007】
本考案の軸封装置では、回転軸の回転時には、主として摩擦力の極めて小さい 樹脂製のシールリングで内外のシール性が確保され、また、回転軸の回転停止時 には、主としてゴム製のシールリップで内外のシール性が確保され、従って、全 体として、所定圧力のオイル及びガスの外部への漏れをほぼ完全に防止すること ができる。
【0008】 尚、所定期間の使用により、ゴム製シールリップのゴム素材が劣化した場合は 、シールリング方向へのオイル及びガスの漏れが発生するが、環状段差面に当接 する弾性を有する環状突出部により、シールリングの外周側とケーシング側との 間のシール性が確保されるので、全体として外部へのオイル及びガスの漏れを防 止することができる。
【0009】
以下、本考案の実施例を図面により詳述する。 まず、実施例の構成を説明する。 図1は、本考案実施例の軸封装置を示す要部の半断面図であり、図において1 は、圧縮機のフロントカバー(ケーシング)を示していて、このフロントカバー 1の貫通孔10には主軸2が挿通されている。尚、このフロントカバー1の図中 右側に図示を省略した圧縮機構部が収容されている。
【0010】 そして、この貫通孔10内には微小のテーパ状段差部を形成して大径孔部1a と小径孔部1bが形成され、また、小径孔部1bの端部には環状段差面1cを形 成して内向きフランジ1dが形成されていて、前記小径孔部1bと主軸2との間 の軸封間隙内にシールリング3が装着され、また、前記大径孔部1aと主軸2と の間の軸封間隙内にシールリップ4が装着されている。
【0011】 さらに詳述すると、前記シールリング3は、テフロン(ふっ素系樹脂)により その断面が略L字状に折曲形成され、その垂直片3aが金属製のバックプレート 5に重ね合わされていて、その外周端が金属製の支持環6によりバックプレート 5とかしめ結合されている。そして、シールリング3は、前記支持環6の外周を 小径孔部1b内に圧入固定すると共に、シールリング3の水平片3bの先端側を 主軸2の外周面に対し所定の接触力で当接させた状態で装着されている。
【0012】 また、前記バックプレート5の外周面にはニトリルゴム7が加硫接着されてい て、このニトリルゴム7における前記環状段差部1cとの対向面には、該環状段 差部1cに当接する環状突起7aが一体に形成されている。
【0013】 また、前記シールリップ4は、ニトリルゴム製で断面略コ字状に形成されてい る。即ち、シールリップ4は、断面L字状の金属製芯金4aと一体に形成した外 側水平片部4b及び垂直片部4cと、該垂直片部4cから延設された内側水平部 4dとを有している。そして、この前記外側水平片部4aが大径孔部1aに圧入 され、また、内側水平片部4dがその先端部外周に装着されたガータスプリング 4eにより内側リップ部4fを主軸2の外周面に所定の接触力で当接した状態で 装着されている。また、前記垂直片部4cには前記シールリング3の垂直片3a に当接する環状突出部4gが形成されている。
【0014】 次に、実施例の作用を説明する。 本実施例の軸封装置では、上述のように構成されるので、主軸2が回転する圧 縮機の運転時には、主として摩擦力の極めて小さいテフロン製シールリング3の 水平片3bが主軸2の外周面に密着して、内外のシール性が確保され、また、主 軸2の回転が停止する圧縮機の運転停止時には、主としてゴム製のシールリップ 4の内側リップ部4fが主軸2の外周面に密着して、内外のシール性が確保され ることになる。従って、全体として、所定圧力のオイル及びガスの外部への漏れ をほぼ完全に防止することができる。
【0015】 尚、所定期間の使用により、ゴム製シールリップ4のゴム素材が劣化した場合 は、テフロン製シールリング3側へのオイル及びガスの漏れが発生するが、環状 段差面1cに密着する環状突起7aにより、テフロン製シールリング3の外周側 とフロントカバー1側との間のシール性は確保されており、従って、外部へのオ イル及びガスの漏れを防止することができる。
【0016】 以上説明したように、この実施例の軸封装置にあっては、環状突起7aにより 、テフロン製シールリング3の外周側のシール性が確保されるので、ゴム製シー ルリップ4のゴム素材が劣化した場合でも、全体として軸封効果を維持させるこ とができるという特徴を有している。
【0017】 以上、本考案の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施 例に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等 があっても本考案に含まれる。
【0018】 例えば、実施例では、環状突起を1条のみ形成したが、半径方向に複数条形成 することにより、さらにシール性を高めることができる。
【0019】
以上説明したように、本考案の軸封装置にあっては、バックプレートの環状端 面に、ケーシング側に形成された環状段差面に当接する弾性を有する環状突起を 形成したため、この環状突起により樹脂製シールリングの外周側とケーシング側 との間のシール性が確保され、これにより、ゴム製シールリップのゴム素材が劣 化した場合でも、全体として軸封効果を維持させることができるという効果が得 られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の軸封装置を示す要部の半断面図
である。
である。
1 フロントカバー(ケーシング) 1c 環状段差部 2 主軸(回転軸) 3 シールリング 4 シールリップ 5 バックプレート 6 支持環
Claims (1)
- 【請求項1】 ケーシングと該ケーシング内を貫通する
回転軸との間に形成される環状の軸封空間内に、樹脂製
のシールリングと、ゴム製のシールリップとが軸方向に
重ね合わせて装着され、 前記シールリングの外周が環状のバックプレートと共に
支持環で支持され、 前記バックプレートの環状端面に、ケーシング側に形成
された環状段差面に当接する弾性を有する環状突起が形
成されていることを特徴とする軸封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP078992U JPH0538392U (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 軸封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP078992U JPH0538392U (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 軸封装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0538392U true JPH0538392U (ja) | 1993-05-25 |
Family
ID=13677397
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP078992U Pending JPH0538392U (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 軸封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0538392U (ja) |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP078992U patent/JPH0538392U/ja active Pending
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