JPH0538161A - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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JPH0538161A
JPH0538161A JP3186251A JP18625191A JPH0538161A JP H0538161 A JPH0538161 A JP H0538161A JP 3186251 A JP3186251 A JP 3186251A JP 18625191 A JP18625191 A JP 18625191A JP H0538161 A JPH0538161 A JP H0538161A
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capacitor
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Abstract

(57)【要約】 【目的】インバータ負荷とスイッチング素子を介して交
流電源から入力電流を通電して入力力率を改善する回路
を設けたインバータ装置において、制御される条件に関
係なく、入力電流の休止期間を少なくする。 【構成】トランジスタQ1,Q2のスイッチング周波数
を制御することにより、インダクタL2とコンデンサC
4に分担される電圧を高くする。 【効果】入力力率を高くし、入力電流Iinの高調波成
分を少なくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交流電源を整流平滑し
た直流電圧を高周波に変換して負荷に供給するインバー
タ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14は従来のインバータ装置(特願平
2−405558号)の回路図である。以下、その回路
構成について説明する。全波整流器DBの交流入力端子
には、トランスL3とコンデンサC5,C6よりなるフ
ィルター回路を介して交流電源Vsが接続されている。
全波整流器DBの直流出力端子には、ダイオードD3を
介して平滑コンデンサC1が接続されている。平滑コン
デンサC1には、トランジスタQ1,Q2の直列回路が
接続されている。各トランジスタQ1,Q2には、それ
ぞれダイオードD1,D2が逆並列接続されている。ダ
イオードD3と整流器DBの接続点には、コンデンサC
3の一端が接続されており、トランジスタQ1,Q2の
接続点には、インダクタL1の一端が接続されている。
コンデンサC3の他端とインダクタL1の他端の間に
は、放電灯Laのフィラメントの電源側端子が接続され
ている。放電灯Laのフィラメントの非電源側端子間に
は、コンデンサC2が並列接続されている。また、ダイ
オードD3の両端には、インダクタL2とコンデンサC
4の直列回路が並列接続されている。
【0003】以下、上記回路の動作について説明する。
まず、インバータの動作について説明する。インバータ
は、トランジスタQ1,Q2とダイオードD1,D2、
インダクタL1、コンデンサC2,C3及び放電灯La
で構成されている。トランジスタQ1,Q2が高速度で
交互にオン・オフし、平滑コンデンサC1の直流電圧を
高周波に変換して、放電灯Laを高周波点灯させる。コ
ンデンサC2は放電灯Laのフィラメントの予熱電流通
電経路を構成しており、また、インダクタL1との共振
用コンデンサも兼ねている。コンデンサC3は直流成分
カット用の結合コンデンサである。
【0004】上記回路において、トランジスタQ2がオ
ンすると、コンデンサC1から、コンデンサC4、イン
ダクタL2、コンデンサC3、放電灯Laとコンデンサ
C2、インダクタL1、トランジスタQ2を経て、コン
デンサC1に戻る経路で電流が流れる。このとき、各素
子に現れる電圧には、V1≒V4+V5+V3+V2+
V6の関係がある。全波整流器DBの出力端に接続され
るのは、コンデンサC3と、放電灯La及びコンデンサ
C2、並びにインダクタL1の直列回路であるから、|
Vin|>V3+V2+V6≒V1−V4−V5が成立
するとき、全波整流器DBから、コンデンサC3、放電
灯LaとコンデンサC2、インダクタL1、トランジス
タQ2を経て、全波整流器DBに戻る経路で電流が流れ
ることになる。
【0005】つまり、全波整流器DBの出力端とコンデ
ンサC1の間に挿入したインダクタL2とコンデンサC
4の直列回路が、全波整流器DBの整流出力電圧とコン
デンサC1の電圧V1との差の電圧を分担することにな
り、入力電圧|Vin|がコンデンサC1の電圧V1よ
りも低くても、入力電流Iinが流れる。したがって、
入力力率が高くなる。また、コンデンサC5,C6とト
ランスL3を含むフィルター回路により高周波成分を除
去した入力電流波形は、高調波成分の少ない正弦波に近
い波形とすることができる。また、この回路では、トラ
ンジスタQ2のオン時には、整流器DBから直接的に負
荷に電流を流しているので、回路の総合効率が高くな
り、比較的小型で小容量のインバータ装置には適した回
路方式であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来例では、入
力電圧Vinが負荷電圧に比べてかなり高い場合や、負
荷の抵抗値が極端に小さい場合(軽負荷時)や、インバ
ータの共振状態が弱い場合などのように、或る条件の下
では、インダクタL2とコンデンサC4の直列回路に発
生する電圧が小さくなり、全波整流器DBの整流出力電
圧とコンデンサC1の電圧V1の差の電圧を分担する能
力が低下し、入力電流の波形に、図15に示すように休
止期間Tが生じる。このため、回路構成は簡単で高効率
のインバータであるが、上述のような或る条件の下で
は、入力力率の改善や、入力電流高調波の低減には限界
があり、さらに改善の余地があった。また、このことか
ら、出力制御を行うと、上記の条件に該当する場合があ
り、入力力率を高く、入力電流の高調波成分を低く維持
しつつ、出力制御を行うことが困難であった。
【0007】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、インバータ負荷及
びスイッチング素子を介して交流電源から入力電流を通
電して入力力率を改善する回路を設けたインバータ装置
において、制御される条件に関係なく、入力電流の休止
期間を少なくすると共に、入力電流の高調波成分を低減
させることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明にあっては、上記
の課題を解決するために、図1に示すように、交流電源
Vsを全波整流する全波整流器DBと、全波整流器DB
の直流出力端子にダイオードD3を介して接続される平
滑コンデンサC1と、平滑コンデンサC1の両端に直列
的に接続されて交互にオン・オフされる第1及び第2の
トランジスタQ1,Q2と、第1及び第2のトランジス
タQ1,Q2の逆並列ダイオードD1,D2とを備え、
全波整流器DBの直流出力端子とダイオードD3の接続
点と第1及び第2のトランジスタQ1,Q2の接続点と
の間にインバータ負荷(コンデンサC2,C3と負荷F
及びインダクタL1)を接続されたインバータ装置にお
いて、前記ダイオードD3の両端にインピーダンス要素
(インダクタL2とコンデンサC4の直列回路)を接続
し、第1及び第2のトランジスタQ1,Q2の動作周波
数を制御して交流電源Vsからの入力電流Iinの休止
期間を短縮するための制御手段を備えることを特徴とす
るものである。
【0009】
【作用】以下、本発明の作用を図1に基づいて説明す
る。図1の回路は、図14に示した従来例の回路と実質
的には同じであり、トランジスタQ1,Q2のスイッチ
ング周波数を制御するための周波数制御回路K2を付加
した点と、負荷Fを放電灯Laに限定していない点が異
なるのみである。図に示すように、平滑コンデンサC1
の電圧をV1、負荷Fの両端に接続された共振コンデン
サC2の電圧をV2、直流成分カット用のコンデンサC
3の電圧をV3、コンデンサC4の電圧をV4、インダ
クタL2の電圧をV5、インダクタL1の電圧をV6と
する。また、交流電源Vsからの入力電圧をVin、入
力電流をIinとし、全波整流器DBの出力電流をId
とする。
【0010】従来例で述べたように、コンデンサC4と
インダクタL2に発生する電圧によって、Vin≒0V
付近でも、トランジスタQ2がオンしたときに入力電流
Iinが流れる。コンデンサC2,C3と負荷F及びイ
ンダクタL1よりなるインバータ負荷に発生する電圧V
3+V2+V6は、ほぼV1−V4−V5に等しく、入
力電圧Vinがそれより高くなると、整流器DBから、
コンデンサC3、負荷FとコンデンサC2、インダクタ
L1、トランジスタQ2を経て、整流器DBに戻る経路
で電流Idが流れる。また、入力電圧Vinがピーク付
近のときには、上記の経路以外に、整流器DBから、ダ
イオードD3、コンデンサC1を経て、整流器DBに戻
る経路でも電流が流れて、この電流によりコンデンサC
1が充電される。
【0011】以上の分析から明らかなように、入力電流
Iinの休止期間を減らすには、V=V3+V2+V6
≒V1−V4−V5の値をトランジスタQ2がオンした
ときに低くするように制御しなければならない。今、平
滑用のコンデンサC1はインバータの電源として使用し
ているので、大容量の電解コンデンサである。したがっ
て、コンデンサC1の電圧V1はほぼ一定となる。ま
た、トランジスタQ2のコレクタ・エミッタ間電圧Vc
eと電圧V4及び電圧V(=V3+V2+V6)の関係
は図2のとおりである。入力電流Iinの休止期間を短
くするためには、電圧V(=V3+V2+V6)の下側
の包絡線を出来る限り低くする必要がある。これは、電
圧V4及びV5の振幅を大きくすることに相当し、それ
を実現するには、コンデンサC4とインダクタL2を含
む共振系の共振周波数の近くにスイッチング周波数を設
定すれば良い。
【0012】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例の回路図であ
る。本回路は、図14に示した従来例の回路において、
トランジスタQ1,Q2のスイッチング周波数を制御す
るための周波数制御回路K2を付加したものである。従
来例で述べたような条件にあり、コンデンサC4とイン
ダクタL2の電圧の振幅が小さいと、図3に示すよう
に、Vin≒0V付近の期間Tで、|Vin|<Vとな
るため、入力電流に休止が生じる。ここで、周波数制御
回路K2によりスイッチング周波数を変化させて、共振
周波数に近づけると、コンデンサC4とインダクタL2
の電圧の振幅が大きくなり、電圧V(=V3+V2+V
6)の下側の包絡線は下にシフトする。このため、図4
に示すように、Vin≒0V付近でも|Vin|>Vと
なる期間が存在する。したがって、入力電流の休止が無
くなり、入力電流波形は正弦波に近い波形となる。故
に、従来例に比べて入力力率が高く、入力電流の高調波
成分が少なくなる。
【0013】上述の制御を実際に行うためには、|Vi
n|とVを検出しておく必要がある。例えば、図5の回
路図に示すように、端子dに接続された検出回路J1に
よりV(=V2+V3+V6)を検出し、端子eに接続
された検出回路J2により|Vin|を検出し、それら
を比較して、スイッチング周波数を変える必要があるか
どうかを周波数制御回路K2で判断しなければならな
い。しかしながら、本発明は|Vin|やVの検出手段
を特定するものではなく、本発明の要点は、コンデンサ
C4とインダクタL2の電圧振幅を制御して、入力電流
の休止を無くすということにある。
【0014】図6は本発明の第2の実施例の回路図であ
る。本実施例においては、スイッチング素子としてMO
SFETを使用している。ダイオードD1,D2は、M
OSFET内の寄生ダイオードによって代用できるの
で、省略可能である。なお、スイッチング素子は、バイ
ポーラトランジスタやMOSFETに限られるものでは
なく、静電誘導サイリスタであっても良いし、その他の
半導体素子であっても良い。
【0015】本回路では、図1の実施例において、コン
デンサC4とインダクタL2の直列回路に代えて、コン
デンサC4のみを接続している。入力電流Iinに休止
が生じる原因は同じであり、コンデンサC4の電圧の振
幅が大きくなるように制御することで、入力電流Iin
の休止を無くすことができる。そのために、周波数制御
回路K2を付加し、図1の実施例で述べたのと同様の制
御を行うことにより、入力電流Iinの休止は無くな
り、入力力率を高くし、入力電流の高調波成分を少なく
できる。
【0016】図7は本発明の第3の実施例の回路図であ
る。本回路では、図1の実施例において、コンデンサC
4とインダクタL2の直列回路に代えて、インダクタL
2のみを接続している。この場合、インピーダンス要素
がインダクタL2であることから、電圧の発生の仕方が
違っているが、トランジスタQ2がオンしたとき、全波
整流器DBの出力電圧とコンデンサC1の電圧V1の差
をインダクタL2が分担し、入力電圧Vinがコンデン
サC1の電圧V1より低くても、入力電流Iinが流れ
て、入力力率と入力電流高調波の改善ができる。このこ
とから、インダクタL2とコンデンサC4の違いはある
が、作用的には上記各実施例と同じである。なお、イン
ピーダンス要素がインダクタL2のみである場合には、
ダイオードD3は必須ではなく、省略可能である。
【0017】本実施例でも、周波数制御回路K2を付加
し、スイッチング周波数を共振周波数に近づけるように
制御することにより、インダクタL2の電圧V5の振幅
が大きくなるように制御し、入力電流Iinの休止を無
くすことができる。さらに、図7の回路構成のとき、イ
ンダクタL1とL2のインダクタンス値をL2>L1と
なるように設計すると、インダクタL2での発生電圧が
大きくなるので、整流器DBの出力電圧とコンデンサC
1の電圧V1の差を分担する働きが大きくなる。したが
って、入力電流Iinの休止期間は短くなる。これを利
用した実施例回路を次に示す。
【0018】図8は本発明の第4実施例の回路図であ
る。本回路では、図7の回路におけるインダクタL2の
インダクタンス値を可変としたものである。これによ
り、入力電流の休止期間が大きくなったときには、イン
ダクタL2のインダクタンス値を大きくするように制御
することにより、入力電流の休止期間を短くすることが
できる。この回路では、インダクタL2のインダクタン
ス値を可変とすることによって入力電流の休止を減らす
ので、周波数制御回路K2による周波数の変化幅は小さ
くできる。
【0019】また、一般にインバータ装置において周波
数を変えると、出力が変化するが、インダクタL2のイ
ンダクタンス値をうまく調整すれば、出力を一定に保つ
ことも可能になる。例えば、スイッチング周波数が回路
の共振周波数よりも高い領域でインバータを動作させて
いるときに、出力を絞るには、スイッチング周波数を高
くすれば良い。ところが、スイッチング周波数を高くす
ると、回路の共振周波数から遠ざかることになり、した
がって、インダクタL2での発生電圧が低下する。そう
すると、従来例で述べたように、入力電流に休止が生じ
ることになる。そこで、入力電流の休止を短くしようと
すると、スイッチング周波数を回路の共振周波数に近づ
けなければならないので、スイッチング周波数を低くす
ることになる。これでは、出力を絞れないことになる。
このような場合に、本回路では、インダクタL2のイン
ダクタンス値を大きくすると、入力電流の休止期間が短
くなる。同時に、インダクタL2はインバータの限流要
素としても作用するので、出力は絞られることになる。
このように、インダクタL2のインダクタンス値を可変
制御すれば、入力電流の休止期間を少なく保ったまま、
出力制御が行える。スイッチングの周波数を変化させる
必要があっても、その変化幅は小さくなるので、制御が
容易である。また、入力力率や入力電流高調波の改善効
果が得られるのは上記各実施例と同様である。
【0020】図9乃至図12はインダクタL2のインダ
クタンス値を可変とする回路例を示している。図9の回
路例では可飽和リアクトルを用いており、そのインダク
タンス値は、制御巻線Tcに印加される制御電圧Vcに
よって決定される。図10の回路例では、インダクタL
21とインダクタL22の直列回路でインダクタL2を
構成し、インダクタL22の両端に双方向性スイッチS
Wを並列接続しており、そのインダクタンス値はスイッ
チSWのオン時に小さく、オフ時に大きくなる。図11
の回路例では、インダクタL21とインダクタL22の
並列回路でインダクタL2を構成し、インダクタL22
に直列に双方向性スイッチSWを接続しており、そのイ
ンダクタンス値はスイッチSWのオン時に小さく、オフ
時に大きくなる。図12の回路例では、インダクタL2
に中間タップを設けて、この中間タップまでの巻線を双
方向性スイッチSWで短絡可能としたものであり、その
インダクタンス値はスイッチSWのオン時に小さく、オ
フ時に大きくなる。なお、図10乃至図12の各回路例
では、インダクタL2のインダクタンス値は2段階にし
か可変制御できないが、さらに多段階の可変制御が必要
であれば、直列接続あるいは並列接続されるインダクタ
の個数を増やすか、あるいはタップ数を増やせば良い。
【0021】図13は本発明の第5の実施例の回路図で
ある。本回路では、図7の回路において、インダクタL
2をトランジスタQ1,Q2の直列回路と平滑コンデン
サC1の間に配置したものである。この回路では、トラ
ンジスタQ2がオンしたとき、コンデンサC1からイン
ダクタL2、コンデンサC3、負荷FとコンデンサC
2、インダクタL1、トランジスタQ2、コンデンサC
1の経路で電流が流れ、各素子の電圧関係は、V1≒V
5+V3+V2+V6となる。また、このときの全波整
流器DBの直流出力端子間の電圧は、V=V3+V2+
V6≒V1−V5となり、入力電圧|Vin|がコンデ
ンサC1の電圧V1よりもインダクタL2の電圧V5の
分だけ低くても入力電流が流れる。この全波整流器DB
の出力電圧とコンデンサC1の電圧V1の差をインダク
タL2が分担するという働きは図7の実施例で述べたの
と同様である。したがって、制御方法も同様であり、入
力電流の休止を減らすには、スイッチング周波数を回路
の共振周波数に近づけて、インダクタL2に大きな電圧
V5を発生させる。そうすると、インダクタL2に分担
される全波整流器DBの出力電圧とコンデンサC1の電
圧V1との電圧差も大きくなり、入力電圧|Vin|が
低い期間でも入力電流が流れるようになるので、入力力
率を高くすることができ、また、入力電流の高調波成分
を少なくすることができる。なお、本実施例において
も、インダクタL2のインダクタンス値をインダクタL
1よりも大きく設定したり、あるいは、インダクタL2
のインダクタンス値を可変とすることが好ましいことは
上記の実施例と同様である。
【0022】以上に述べた例では、整流器DBの出力端
に接続された素子の電圧よりも入力電圧|Vin|の方
が高ければ、入力電流Iinが流れるという点に着目
し、インダクタL2やコンデンサC4の電圧振幅を制御
するというものであった。しかしながら、実際には、実
施例の説明で述べたような電圧関係を満足しさえすれ
ば、入力電流の休止は必ず無くなるので、その電圧関係
を実現する手段は周波数制御に限られるものではなく、
例えば、以下に示すような方法も採用できる。
【0023】(a)インバータ要素やインピーダンス要
素のインピーダンス値を変化させることにより、共振系
の発振状態を変化させて、結果として、共振状態に近づ
くように制御する方法。このように各要素のインピーダ
ンス値を変化させれば、実施例で述べたような電圧関係
を満足させることが可能である。
【0024】(b)負荷を重くする方法。つまり、負荷
のインピーダンス値を変化させることにより、共振系の
発振状態を変化させて、結果として、共振状態に近づく
ように制御する方法。このように負荷のインピーダンス
値を変化させれば、実施例で述べたような電圧関係を満
足させることが可能である。
【0025】なお、上記の(a),(b)の制御を行う
ための具体的な回路例については特に図示しないが、例
えば、インピーダンス素子を両方向性スイッチにより入
切する手段などを用いれば、容易に実現できることは明
らかである。
【0026】
【発明の効果】本発明では、交流電源を全波整流する全
波整流器と、全波整流器の直流出力端子にダイオードを
介して接続される平滑コンデンサと、平滑コンデンサの
両端あるいは全波整流器の直流出力端子間に直列的に接
続されて交互にオン・オフされる第1及び第2のスイッ
チング素子と、第1及び第2のスイッチング素子の逆並
列ダイオードとを備え、全波整流器の直流出力端子とダ
イオードの接続点と第1及び第2のスイッチング素子の
接続点との間にインバータ負荷を接続されたインバータ
装置において、前記ダイオードの両端にインピーダンス
要素を接続し、第1及び第2のスイッチング素子の動作
周波数を制御して交流電源からの入力電流の休止期間を
短縮するための制御手段を備えるものであるから、全波
整流器の出力電圧が低い期間でも前記インピーダンス要
素の電圧振幅を増大させるように周波数制御を行うこと
により、平滑コンデンサの充電電圧と全波整流器の出力
電圧との電圧差を前記インピーダンス要素に分担させる
ことができ、したがって、入力電流の休止期間を少なく
して、入力力率を高くし、入力電流の高調波成分を少な
くすることができるという効果がある。
【0027】また、インピーダンス要素のインダクタン
ス値をインバータ負荷のインダクタンス値よりも大きく
設定すれば、インピーダンス要素の電圧振幅が大きくな
るので、全波整流器の出力電圧と平滑コンデンサの電圧
との差をインピーダンス要素により分担する効果が大き
くなるという利点がある。
【0028】さらに、インピーダンス要素のインダクタ
ンス値を可変とすれば、周波数制御によりインバータの
出力を変化させても、インピーダンス要素の電圧振幅を
入力電流の休止が生じないように制御することができ、
入力力率が低下したり、入力電流の高調波成分が増大す
ることを防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の回路図である。
【図2】本発明の第1の実施例の動作説明のための波形
図である。
【図3】本発明の第1の実施例の周波数制御前の動作を
示す波形図である。
【図4】本発明の第1の実施例の周波数制御後の動作を
示す波形図である。
【図5】本発明の第1の実施例に検出回路を付加した回
路図である。
【図6】本発明の第2の実施例の回路図である。
【図7】本発明の第3の実施例の回路図である。
【図8】本発明の第4の実施例の回路図である。
【図9】本発明の第4の実施例に用いるインダクタを例
示する回路図である。
【図10】本発明の第4の実施例に用いるインダクタを
例示する回路図である。
【図11】本発明の第4の実施例に用いるインダクタを
例示する回路図である。
【図12】本発明の第4の実施例に用いるインダクタを
例示する回路図である。
【図13】本発明の第5の実施例の回路図である。
【図14】従来例の回路図である。
【図15】従来例の動作を示す波形図である。
【符号の説明】
D1,D2,D3 ダイオード C1,C2,C3 コンデンサ C4,C5,C6 コンデンサ Q1,Q2 トランジスタ L1,L2 インダクタ L3 トランス Vs 交流電源 DB 全波整流器 F 負荷

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源を全波整流する全波整流器
    と、全波整流器の直流出力端子にダイオードを介して接
    続される平滑コンデンサと、平滑コンデンサの両端に直
    列的に接続されて交互にオン・オフされる第1及び第2
    のスイッチング素子と、第1及び第2のスイッチング素
    子の逆並列ダイオードとを備え、全波整流器の直流出力
    端子とダイオードの接続点と第1及び第2のスイッチン
    グ素子の接続点との間にインバータ負荷を接続されたイ
    ンバータ装置において、前記ダイオードの両端にインピ
    ーダンス要素を接続し、第1及び第2のスイッチング素
    子の動作周波数を制御して交流電源からの入力電流の休
    止期間を短縮するための制御手段を備えることを特徴と
    するインバータ装置。
  2. 【請求項2】 交流電源を全波整流する全波整流器
    と、全波整流器の直流出力端子にダイオードを介して接
    続される平滑コンデンサと、全波整流器の直流出力端子
    間に直列的に接続されて交互にオン・オフされる第1及
    び第2のスイッチング素子と、第1及び第2のスイッチ
    ング素子の逆並列ダイオードとを備え、全波整流器の直
    流出力端子とダイオードの接続点と第1及び第2のスイ
    ッチング素子の接続点との間にインバータ負荷を接続さ
    れたインバータ装置において、前記ダイオードの両端に
    インピーダンス要素を接続し、第1及び第2のスイッチ
    ング素子の動作周波数を制御して交流電源からの入力電
    流の休止期間を短縮するための制御手段を備えることを
    特徴とするインバータ装置。
  3. 【請求項3】 インピーダンス要素はコンデンサとイ
    ンダクタの直列回路であることを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載のインバータ装置。
  4. 【請求項4】 インバータ負荷のインダクタンス値よ
    りもインピーダンス要素のインダクタンス値を大きく設
    定したことを特徴とする請求項3記載のインバータ装
    置。
  5. 【請求項5】 インピーダンス要素又はインバータ負
    荷のインピーダンス値を変化させて共振作用を強めるよ
    うに制御する手段を備えることを特徴とする請求項1乃
    至4のいずれかに記載のインバータ装置。
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