JPH0538155A - インバータ - Google Patents

インバータ

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JPH0538155A
JPH0538155A JP3211659A JP21165991A JPH0538155A JP H0538155 A JPH0538155 A JP H0538155A JP 3211659 A JP3211659 A JP 3211659A JP 21165991 A JP21165991 A JP 21165991A JP H0538155 A JPH0538155 A JP H0538155A
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JP
Japan
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inverter
lower arm
output
series
transformers
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Withdrawn
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JP3211659A
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English (en)
Inventor
Kazuo Kuroki
一男 黒木
Makoto Tanitsu
誠 谷津
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多重インバータの上下アーム数を減らし、主
回路、駆動回路等の構成の簡略化、信頼性向上を図る。 【構成】 トランジスタとダイオードからなるN(N≧
3)個の上下アームを直流電源1の両端に並列接続す
る。第1上下アームの直列接続点には変圧器14,15
の一次巻線の各一端を接続し、第2,第3上下アームの
直列接続点には各変圧器の一次巻線の各他端を接続して
各二次巻線を直列接続する。第1上下アームはインバー
タ出力基本波周波数の半周期毎にトランジスタ6,7を
交互にオン・オフする。第2,第3上下アームのトラン
ジスタは、夫々第1上下アームの直列接続点と第2,第
3上下アームの直列接続点との各々の差電圧として、周
波数がインバータ出力と等しく、かつ夫々が特定の位相
差を保ってパルス幅制御された方形波交流電圧となるよ
うにオン・オフ制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主回路構成及びその制
御方法を改良したインバータに関し、特に、高調波成分
の除去や出力容量の増大等を目的として、出力側変圧器
を多重接続して構成されるインバータに関する。
【0002】
【従来の技術】インバータを多重接続する目的は、イン
バータの出力電圧波形に含まれる低次の高調波成分を除
去し、出力電圧波形を歪みの小さな正弦波形にするため
のACフィルタを小形化すること、このフィルタの小形
化により出力インピーダンスを減少させ、負荷変動など
に対する出力性能を改善すること、装置の出力容量を増
大させること等である。多重インバータの構成法として
は、スイッチング素子とダイオードの逆並列回路からな
るアームを二つ直列接続した回路(上下アーム回路)を
直流電源の正極と負極間に二つ並列接続した単相インバ
ータを複数台用い、各インバータの出力側に変圧器の一
次巻線をそれぞれ接続して各変圧器の二次巻線を直列に
接続する方法がよく知られている。
【0003】図9に従来の直列単相2重インバータの回
路構成を示す。直流電源1の正極と負極との間にトラン
ジスタインバータ31,32が接続され、各インバータ
31,32の交流出力側にはそれぞれ変圧器14,15
の一次巻線が接続されると共に、各変圧器14,15の
二次巻線は直列接続された後、ACフィルタ16を介し
て負荷17に接続されている。また、各インバータ3
1,32の運転方式は、図10に示すように、変圧器1
4,15の二次巻線電圧v1,v2の波形がそれぞれ位相
差φを持った方形波となるように、各インバータ31,
32のスイッチング素子をオン・オフ制御する方式がよ
く知られている(「半導体電力変換回路」(第5版)社
団法人電気学会発行P96〜P108参照)。
【0004】次に、従来のインバータにおいて出力性能
を改善するための制御方式を説明する。インバータの直
流入力電圧の急変時や負荷の急変時における出力電圧変
動を小さく抑えるための制御方式として、PWM(パル
ス幅変調)方式がある。この方式にはいくつかの種類が
あるが、図11に示す正弦波・三角波PWM方式がよく
知られている。なお、図11において、信号波と搬送波
の振幅比(=e1/e2)は0.5、搬送波周波数/信号
波周波数は15.0、Edは直流電源電圧、Ea-0はイン
バータの一方の交流出力端子電圧、Eb-0は同じく他方
の交流出力端子電圧、Ea-bはこれら各端子間の出力電
圧(インバータの交流出力電圧)である。
【0005】この方式は信号波として正弦波を、搬送波
(キャリア)として三角波を用いて両信号の比較により
主回路スイッチング素子のオン・オフ信号を作り出す方
式であり、単相インバータの場合、出力電圧波形に含ま
れる高調波は搬送波の2倍の周波数成分となる。この結
果、方形波のパルス列からなるインバータ出力電圧波形
を歪みの小さな正弦波にするためのACフィルタが小形
化される。搬送波の周波数は、MOSFET、IGBT
(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)等の高速スイッ
チング素子の出現により数KHz〜数十KHzと高く選
べるため、ACフィルタは極端に小形化され、遅れ時間
も小さくなる。このことはインバータの制御応答時間を
短くすることを可能とし、インバータ直流入力電圧の急
変や負荷の急変時においても出力電圧変動は小さくなる
(「富士時報」1978年6月号 P307〜P311
参照)。また、三相インバータにおいては信号波として
台形波を用いる等の方式もあるが、いずれにせよインバ
ータの応答性はよくなり、性能が向上する(「富士時
報」1990年6月号 P399〜P405参照)。
【0006】次いで、従来のインバータにおける損失低
減のための制御方式を説明する。一般に、高速スイッチ
ング素子は低速スイッチング素子に比べて、スイッチン
グ損失は小さいが飽和電圧(オン電圧)が大きくなる欠
点を持っている。このためインバータ装置の損失が大き
く変換効率が低下するといった問題が生じる。この問題
を解決するため、図12及び図13に示す方式が提案さ
れている。この方式は、インバータの主回路を構成する
スイッチング素子として、スイッチング損失は大きいが
飽和電圧が小さな低速スイッチング素子(バイポーラト
ランジスタ6,7)と、スイッチング損失は小さいが飽
和電圧が大きい高速スイッチング素子(MOSFET2
1,22)とを組み合わせて主回路を構成し、低速スイ
ッチング素子はインバータの出力周波数と同じ周波数
で、高速スイッチング素子はPWM制御回路で決まる高
周波数で各々スイッチングさせることにより、図13に
示すような出力電圧v0を作り出す方式である。なお、
図12において、18は変圧器、12,13,23,2
4はダイオードである。この結果、インバータの損失
は、全ての素子に高速スイッチング素子を適用した場合
に比べて小さくなり、変換効率が向上する(特開平2−
211067号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
(1)多重インバータの構成について 多重インバータの構成法としては、前述したように上下
アーム回路を直流電源の正極と負極間に二つ並列接続し
た単相インバータを複数台用い、各インバータの出力側
に変圧器の一次巻線をそれぞれ接続して各変圧器の二次
巻線を直列接続する方式であるため、以下のような問題
がある。アーム数の増加に伴い、回路構成が複雑にな
る。スイッチング素子の駆動回路の数が増え、高価に
なる。回路構成の複雑化に伴い、組立や試験の費用が
増大する。制御回路が複雑になり、高価になると共に
信頼性が低下する。
【0008】また、多重化により低次の高調波を除去で
きるので、インバータ出力電圧波形を歪みの小さな正弦
波にするためのACフィルタを小形化することはできる
が、各インバータのスイッチング素子は装置の出力周波
数で動作しているため、応答性の改善には限度があり、
出力周波数1サイクル以内での応答性は得られない。
【0009】 (2)出力性能改善のための制御方式について 出力性能を改善するための制御方式として、図11に示
した正弦波・三角波PWM方式があるが、この方式では
インバータ主回路に使用するスイッチング素子を全て高
速スイッチング素子にする必要がある。高速スイッチン
グ素子は、スイッチング速度が速くスイッチング損失は
小さいが、導通時の電圧降下が大きく、オン損失が大き
くなって変換効率が低下するという問題がある。従っ
て、特に大容量のインバータ装置においては、ランニン
グコストが増大するという問題が生じる。
【0010】(3)損失低減のための制御方式について 図12及び図13に示した方式では、低速スイッチング
素子の低オン損失特性と高速スイッチング素子の高速性
の特長を引き出しており、図11に示した方式に比べて
損失が低下する。しかし、高速スイッチング素子を通過
する電流は負荷電流相当となるため、大容量化のために
は高速スイッチング素子の電流容量と経済性の点で不都
合がある。すなわち、一般に高速スイッチングは低速ス
イッチング素子に比べて高価であり、また、大電流化し
にくい特質があるためである。
【0011】本発明は上記種々の問題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、回路構成の
簡略化、低価格化、信頼性の向上等を可能にし、また、
変換器の発生損失の減少、変換効率の向上及び高速応答
による出力性能の向上を可能にしたインバータを提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明は、スイッチング素子とダイオードとを
逆並列接続してなるアームを二つ直列接続して上下アー
ム回路を構成し、この上下アーム回路を直流電源の正極
と負極との間にN(Nは3以上の整数)個並列接続し、
第1の上下アーム回路の直列接続点には(N−1)個の
変圧器の一次巻線の各一端を接続し、第2から第Nの上
下アーム回路の直列接続点には前記各変圧器の一次巻線
の各他端をそれぞれ接続し、各変圧器の二次巻線を直列
接続したものである。
【0013】第2の発明は、上記第1の上下アーム回路
はインバータ出力の基本波周波数の半周期ごとに正極側
及び負極側のスイッチング素子を交互にオン・オフさ
せ、第2から第Nの上下アーム回路のスイッチング素子
は、それぞれ第1の上下アーム回路の直列接続点と第2
から第Nの上下アーム回路の直列接続点との各々の差電
圧として、周波数がインバータの出力周波数と等しく、
かつそれぞれが特定の位相差を保ちつつ、パルス幅制御
された方形波交流電圧となるようにオン・オフ制御を行
うものである。
【0014】第3の発明は、スイッチング素子とダイオ
ードとを逆並列接続してなるアームを二つ直列接続して
上下アーム回路を構成し、この上下アーム回路を直流電
源の正極と負極との間にN(Nは3以上の整数)個並列
接続し、第1の上下アーム回路の直列接続点には(N−
1)個の変圧器の一次巻線の各一端を接続し、第2から
第Nの上下アーム回路の直列接続点には前記各変圧器の
一次巻線の各他端をそれぞれ接続し、各変圧器の二次巻
線を直列接続すると共に、N個の上下アーム回路のうち
1個の上下アーム回路を構成するスイッチング素子とし
て、他の上下アーム回路を構成するスイッチング素子よ
りもスイッチング損失の少ない高速スイッチング素子を
用いるものである。
【0015】第4の発明は、スイッチング素子とダイオ
ードとを逆並列接続してなるアームを二つ直列接続して
上下アーム回路を構成し、この上下アーム回路を直流電
源の正極と負極との間にN(Nは3以上の整数)個並列
接続し、第1の上下アーム回路の直列接続点には(N−
1)個の変圧器の一次巻線の各一端を接続し、第2から
第Nの上下アーム回路の直列接続点には前記各変圧器の
一次巻線の各他端をそれぞれ接続し、各変圧器の二次巻
線を直列接続し、第1の上下アーム回路はインバータ出
力の基本波周波数の半周期ごとに正極側及び負極側のス
イッチング素子を交互にオン・オフさせ、第2から第
(N−1)の上下アーム回路のスイッチング素子は、そ
れぞれ第1の上下アーム回路の直列接続点と第2から第
(N−1)の上下アーム回路の直列接続点との各々の差
電圧として、周波数がインバータの出力周波数と等し
く、かつお互いが特定の位相差を保ちつつ、パルス幅制
御された方形波交流電圧となるようにオン・オフ制御を
行い、かつ、第Nの上下アーム回路のスイッチング素子
は、基準正弦波から第1の上下アーム回路の直列接続点
と第2から第(N−1)の上下アーム回路の直列接続点
とのそれぞれの間に接続した変圧器の二次巻線電圧の和
を差し引いた制御信号を用いてパルス幅変調制御するも
のである。
【0016】第5の発明は、N(Nは2以上の整数)台
のインバータの出力側に変圧器の一次巻線をそれぞれ接
続し、これらの変圧器の二次巻線を直列接続してなる多
重インバータにおいて、1台のインバータには他の(N
−1)台のインバータに使用するスイッチング素子より
もスイッチング損失の小さな高速スイッチング素子を使
用するものである。
【0017】第6の発明は、N(Nは2以上の整数)台
のインバータの出力側に変圧器の一次巻線をそれぞれ接
続し、これらの変圧器の二次巻線を直列接続してなる多
重インバータにおいて、(N−1)台のインバータはイ
ンバータ装置出力の基本波周波数により動作させ、1台
のインバータは基準正弦波から(N−1)台のインバー
タの出力変圧器の二次巻線電圧の和を差し引いた制御信
号を用いてパルス幅変調制御するものである。
【0018】第7の発明は、N(Nは2以上の整数)台
のインバータの出力側を直列接続してなる多重インバー
タにおいて、1台のインバータには他の(N−1)台の
インバータに使用するスイッチング素子よりもスイッチ
ング損失の小さな高速スイッチング素子を使用するもの
である。
【0019】第8の発明は、N(Nは2以上の整数)台
のインバータの出力側を直列接続してなる多重インバー
タにおいて、(N−1)台のインバータはインバータ装
置出力の基本波周波数により動作させ、1台のインバー
タは基準正弦波から(N−1)台のインバータの出力電
圧の和を差し引いた制御信号を用いてパルス幅変調制御
するものである。
【0020】
【作用】第1及び第2の発明によれば、多重インバータ
を構成するアーム数が従来より減少するにも関わらず、
変圧器の二次巻線からは従来と同様の交流電圧波形が得
られる。また、インバータ主回路やスイッチング素子の
駆動回路等の構成を簡略化することができる。
【0021】第3及び第4の発明によれば、飽和電圧は
大きいがスイッチング損失が小さい高速スイッチング素
子にて構成された上下アーム回路を流れる電流は負荷電
流の一部となり、図11ないし図13に示した従来技術
に比べ発生損失が少なくなって変換効率が向上する。ま
た、高速スイッチング素子にて構成された上下アーム回
路が高周波で動作可能なため、インバータの直流入力電
圧の急変時や負荷急変時の出力電圧変動を小さく抑える
ことができる。
【0022】第5及び第6の発明によれば、高速スイッ
チング素子にて構成されたインバータを流れる電流は負
荷電流の一部となり、従来のように全てのスイッチング
素子を高速スイッチング素子としたインバータを多重接
続する場合や図12に示したインバータを多重接続する
場合に比べて発生損失が少なくなり、変換効率が向上す
る。また、高速スイッチング素子にて構成されたインバ
ータが高周波で動作可能なため、インバータの直流入力
電圧の急変時や負荷急変時の出力電圧変動を小さく抑え
ることができる。
【0023】第7及び第8の発明によれば、全てのスイ
ッチング素子を高速スイッチング素子としたインバータ
を用いる場合(図11)や図12に示したインバータを
多重接続する場合に比べて発生損失が少なくなり、変換
効率が向上する。また、高速スイッチング素子にて構成
されたインバータが高周波で動作可能なため、インバー
タの直流入力電圧の急変時や負荷急変時の出力電圧変動
を小さく抑えることができる。
【0024】
【実施例】以下、図に沿って本発明の実施例を説明す
る。図1は第1の発明の一実施例の主回路構成を示すも
ので、図9または図12と同一の構成要素には同一の番
号を付してある。図1において、スイッチング素子とし
てのバイポーラトランジスタ2〜7とダイオード8〜1
3とを逆並列接続したアームを二つ直列接続して上下ア
ーム回路を構成し、この上下アーム回路を直流電源1の
正極と負極間に3個並列接続すると共に、第1の上下ア
ーム回路の直列接続点(トランジスタ6のエミッタとト
ランジスタ7のコレクタとの接続点)には変圧器14,
15の一次巻線の一端が、また、第2の上下アーム回路
の直列接続点(トランジスタ4のエミッタとトランジス
タ5のコレクタとの接続点)には変圧器15の一次巻線
の他端が、第3の上下アーム回路の直列接続点(トラン
ジスタ2のエミッタとトランジスタ3のコレクタとの接
続点)には変圧器14の一次巻線の他端が接続されてい
る。更に、変圧器14,15の二次巻線は直列接続さ
れ、ACフィルタ16を介して負荷17に接続されてい
る。
【0025】次に、図2は第2の発明の一実施例の制御
回路を示すブロック図である。なお、この制御回路によ
る以下の制御方法を図1の主回路に適用すれば好適であ
るが、図1の主回路の制御方法は、図2の制御回路によ
るものに何ら限定されない。
【0026】図2において、電圧検出回路51にはイン
バータ出力電圧(V0)が入力され、その出力信号と電
圧設定器53の出力信号とは加算器52において図示の
符号により加算される。加算器52の出力信号はPI調
節器54に入力され、その出力信号は位相器55,58
の各一方の入力端子に入力されている。一方、発振回路
56の出力信号が、位相器55の他方の入力端子と位相
シフター57及びパルス分配回路59に入力され、位相
シフター57の出力信号は位相器58の他方の入力端子
に入力されている。そして、位相器55,58の出力信
号は発振回路56の出力信号と共にパルス分配回路59
に入力されている。
【0027】なお、パルス分配回路59の出力信号D〜
Fはそれぞれ図1のトランジスタ2,4,6用のオン・
オフ信号となる。一方、トランジスタ3,5,7用のオ
ン・オフ信号は上記出力信号D〜Fの反転信号である
が、これらを得るための回路構成は図示を省略してあ
る。ここで、図2の制御回路は、インバータの出力電圧
0を一定値に制御する、いわゆる定電圧制御回路を構
成している。
【0028】本実施例における各部の動作波形を図3に
示す。発振回路56の出力信号はパルス分配回路59を
通して直接、トランジスタ6(7)用のオン・オフ信号
となる。PI調節器54は、インバータの出力電圧を一
定値に制御するために、電圧検出回路51の出力信号と
電圧設定器53の出力信号との偏差が零となるような制
御信号vcを作り出すためのもので、この制御信号vc
位相器55,58内で作られる鋸歯状波信号1,2をそ
れぞれ比較して、B点及びC点の信号を作り出してい
る。そして、これらの信号は各々パルス分配回路59を
通してトランジスタ2,4(3,5)用のオン・オフ信
号となる。この時、B点とC点のオン信号の幅θは、鋸
歯状波信号1,2と制御信号vcとを比較して決められ
る。また、B点とC点のオン信号の位相差φは、位相シ
フター57により決められるものである。
【0029】上記構成により、第1の上下アーム回路で
はインバータ出力電圧の基本波周波数の半周期ごとに正
極側と負極側のトランジスタ6,7を交互にオン・オフ
させ、第2と第3の上下アーム回路のトランジスタにつ
いては、それぞれ第1の上下アーム回路の直列接続点と
第2と第3の上下アーム回路の直列接続点とのそれぞれ
の差電圧として、周波数がインバータの出力周波数と等
しく、かつそれぞれが特定の位相差を保ちつつパルス幅
制御された方形波交流電圧となるように信号D,E及び
これらの反転信号によってオン・オフ制御を行うことに
より、変圧器14,15の二次巻線の直列接続部には、
図3に示すような多重接続波形V0が得られる。この波
形は、図10に示した従来技術における出力電圧波形v
0と同じであり、電圧波形V0は、更にACフィルタ16
を通して波形歪みの小さな正弦波となり負荷17に供給
される。
【0030】以上のように図1及び図2の実施例によれ
ば、図9に示したような従来技術よりも少ないアーム数
で変圧器14,15の二次巻線に従来と同様の交流電圧
波形を得ることができる。なお、第1及び第2の発明に
おいて、並列接続される上下アーム回路の数は、3以上
の任意の整数であればよい。
【0031】次に、第3の発明の一実施例を、図4を参
照しつつ説明する。図において、多重インバータのスイ
ッチング素子としてはバイポーラトランジスタ2〜7と
MOSFET21,22とが使用されている。これらの
スイッチング素子は、それぞれダイオード8〜13、2
3,24と逆並列接続されてアームを構成し、更にこれ
らのアームを二つ直列接続した上下アーム回路が、直流
電源1の正極と負極間に4個並列接続される。
【0032】第1の上下アーム回路の直列接続点(トラ
ンジスタ6のエミッタとトランジスタ7のコレクタとの
接続点)には変圧器14,15,18の一次巻線の一端
が接続されている。また、第2の上下アーム回路の直列
接続点(トランジスタ4のエミッタとトランジスタ5の
コレクタとの接続点)には変圧器15の一次巻線の他端
が接続され、第3の上下アーム回路の直列接続点(トラ
ンジスタ2のエミッタとトランジスタ3のコレクタとの
接続点)には変圧器14の一次巻線の他端が接続され、
第4の上下アーム回路の直列接続点(MOSFET21
のソースとMOSFET22のドレインとの接続点)に
は変圧器18の一次巻線の他端がそれぞれ接続されてい
る。また、変圧器14,15,18の二次巻線は直列接
続され、ACフィルタ16を介して負荷17に接続され
ている。すなわち、この発明では、4個の上下アーム回
路のうち1個の上下アーム回路のスイッチング素子とし
て、他の上下アーム回路のスイッチング素子であるバイ
ポーラトランジスタに比べて飽和電圧は大きいがスイッ
チング損失の小さいMOSFETが使用されている。
【0033】図5は第4の発明の一実施例の制御回路を
示すブロック図である。なお、図2と同一の構成要素に
は同一番号を付して詳述を省略し、以下、異なる部分を
中心に説明する。この制御回路では、発振回路56の出
力信号が位相シフター57の他に正弦波発生回路60に
も加えられ、その出力である正弦波とPI調節器54の
出力信号とが掛算器61に入力されている。掛算器61
の出力信号は、PI調節器54の出力信号及び位相器5
5,58の出力信号と共に信号演算回路62に入力され
ている。更に、信号演算回路62の出力信号は三角波発
生回路63の出力である三角波と共に変調器64に入力
され、その出力信号がパルス分配回路59に入力されて
いる。
【0034】パルス分配回路59の出力信号D〜Fはそ
れぞれ図4のバイポーラトランジスタ2,4,6用のオ
ン・オフ信号となり、また、出力信号HはMOSFET
21用のオン・オフ信号となる。なお、バイポーラトラ
ンジスタ3,5,7用のオン・オフ信号は信号D〜Fの
反転信号であり、また、MOSFET22用のオン・オ
フ信号は信号Hの反転信号であるが、これらを得るため
の回路構成は図示を省略してある。なお、この制御回路
も、インバータの出力電圧V0を一定値に制御するいわ
ゆる定電圧制御回路である。
【0035】次いで、この実施例の動作を図6を参照し
つつ説明する。なお、バイポーラトランジスタ2〜7用
のオン・オフ信号を生成する部分については図1及び図
2の実施例と同様であるため、重複を避けるために説明
を省略する。本実施例において、MOSFET21,2
2用のオン・オフ信号は、基準正弦波から変圧器14,
15の二次巻線電圧の和を差し引いた信号波(制御信
号)と、搬送波としての三角波を変調器64により比較
して生成される。具体的には、正弦波発生回路60の出
力信号とPI調節器54の出力信号とを掛算器61で掛
算することにより基準正弦波を生成し、この基準正弦波
とPI調節器54の出力信号と位相器55,58の出力
信号とから、信号演算回路62によって図6に示す信号
波が演算される。この信号波は変調器64により三角波
発生回路63からの三角波と比較されてMOSFET用
オン・オフ信号Gとなり、パルス分配回路59を介し信
号H及びその反転信号としてMOSFET21,22に
供給される。
【0036】すなわち、トランジスタ6,7を有する第
1の上下アーム回路はインバータ出力の基本波周波数の
半周期ごとに正極側及び負極側のトランジスタ6,7を
交互にオン・オフさせ、第2及び第3の上下アーム回路
のトランジスタ4,5及び2,3は、それぞれ第1の上
下アーム回路の直列接続点と第2及び第3の上下アーム
回路の直列接続点とのそれぞれの差電圧として、周波数
がインバータの出力周波数と等しく、かつお互いが特定
の位相差を保ちつつパルス幅制御された方形波交流電圧
となるようにオン・オフ制御を行う。
【0037】更に、MOSFET21,22を有する第
4の上下アーム回路については、基準正弦波から、第1
の上下アーム回路の直列接続点と第2及び第3の上下ア
ーム回路の直列接続点とのそれぞれの間に接続した変圧
器の二次巻線電圧の和を差し引いた制御信号を用いてパ
ルス幅変調制御することにより、図6に示す出力電圧波
形V0を得る。この電圧波形は、更にACフィルタ16
を通して波形歪みの小さな正弦波となり、負荷17に供
給される。なお、第3及び第4の発明においても、並列
接続される上下アーム回路の数は3以上の任意の整数で
よい。
【0038】次に、図7は第5及び第6の発明の一実施
例を示している。すなわちこれらの発明は、インバータ
をN(Nは2以上の整数)台用い、各インバータの出力
側にはそれぞれ変圧器の一次巻線を接続し、各変圧器の
二次巻線を直列接続した多重インバータにおいて、1台
のインバータには他の(N−1)台のインバータに使用
するスイッチング素子よりもスイッチング損失の小さな
高速スイッチング素子を使用すると共に、前記1台のイ
ンバータは基準正弦波から前記(N−1)台のインバー
タの出力変圧器の二次巻線電圧の和を差し引いた制御信
号を用いてPWM制御し、また、前記(N−1)台のイ
ンバータは、インバータ装置出力の基本波周波数で動作
させるようにしたものである。
【0039】図7において、直流電源1の出力側には3
台のインバータ31,32,33が並列に接続され、各
インバータ31,32,33の出力側にはそれぞれ変圧
器14,15,18の一次巻線が接続されている。ま
た、各変圧器14,15,18の二次巻線は直列接続さ
れた後、ACフィルタ16を介して負荷17に接続され
ている。ここで、インバータ31,32はスイッチング
素子としてバイポーラトランジスタを用いたトランジス
タインバータとして構成され、インバータ33はバイポ
ーラトランジスタよりもスイッチング損失の小さな高速
スイッチング素子であるMOSFETを用いたMOSF
ETインバータとして構成されている。
【0040】このような構成において、トランジスタイ
ンバータ31,32はインバータ装置出力の基本波周波
数で動作させ、MOSFETインバータ33は基準正弦
波から変圧器14,15の二次巻線電圧の和を差し引い
た制御信号でパルス幅変調したオン・オフ信号により動
作させる。これにより、変圧器14,15,18の二次
巻線電圧の和は図6に示した電圧波形V0となる。この
電圧波形はACフィルタ16で波形歪みの小さな正弦波
に波形整形されて負荷17に供給される。この方式にお
いては、インバータ33の出力容量は基準正弦波から変
圧器14,15の和を差し引いた電圧相当分となる。ま
た、インバータ33はインバータ装置出力の基本波周波
数よりも十分高い周波数で動作させる。
【0041】この実施例によれば、スイッチング損失が
小さい高速スイッチング素子であるMOSFETを用い
たインバータ33を流れる電流が負荷電流の一部とな
り、全てのインバータを高速スイッチング素子により構
成して多重接続する場合や図12に示したインバータを
多重接続する場合に比べて発生損失が小さくなり、変換
効率が向上する。また、MOSFETインバータ33は
高周波にて動作可能であるため、インバータの直流入力
電圧の急変時や負荷急変時の出力電圧変動を小さく抑え
ることができる。なお、並列接続されるインバータの台
数は2以上の任意の整数であればよい。
【0042】次に、図8は第7及び第8の発明の一実施
例を示している。これらの発明は、第1の直流電源から
絶縁されたN個の第2の直流電源を作り、これら第2の
各直流電源にN台のインバータをそれぞれ接続して各イ
ンバータの出力側を直列接続すると共に、1台のインバ
ータには他の(N−1)台のインバータに使用するスイ
ッチング素子よりもスイッチング損失の小さな高速スイ
ッチング素子を使用し、前記1台のインバータは基準正
弦波から(N−1)台のインバータの出力電圧の和を差
し引いた制御信号によりPWM制御し、前記(N−1)
台のインバータはインバータ装置出力の基本波周波数で
動作させるようにしたものである。
【0043】すなわち、図8において、直流電源1の出
力側には3台の入出力絶縁機能を持つDC/DCコンバ
ータ35,36,37が並列に接続され、各コンバータ
35,36,37の出力側にはインバータ31,32,
33が接続されている。更に、各インバータ31,3
2,33の交流出力側は直列接続された後、ACフィル
タ16を介して負荷17に接続されている。ここで、イ
ンバータ31,32はスイッチング素子としてバイポー
ラトランジスタを用いたトランジスタインバータとして
構成され、インバータ33はMOSFETを用いたMO
SFETインバータとして構成されている。
【0044】このような構成において、インバータ3
1,32はインバータ装置出力の基本波周波数で動作さ
せ、インバータ33は基準正弦波からインバータ31,
32の交流出力電圧の和を差し引いた制御信号によりパ
ルス幅変調したオン・オフ信号で動作させると、インバ
ータ31,32,33の交流出力電圧の和は図6に示し
た電圧波形V0となる。この電圧波形はACフィルタ1
6により波形歪みの小さな正弦波に波形整形されて負荷
17に供給される。この方式では、インバータ33の出
力容量は基準正弦波からインバータ31,32の和を差
し引いた電圧相当分となる。また、インバータ33はイ
ンバータ装置出力の基本周波数よりも十分に高い周波数
で動作させる。
【0045】この実施例によれば、図7の実施例と同様
の効果が得られるほか、インバータ31,32,33の
直列接続により出力電圧として高電圧が得られ、また、
その場合でも比較的低耐圧の高速スイッチング素子を1
台のインバータに使用できるため、装置の低価格化が可
能である。なお、並列接続されるインバータの台数は2
以上の任意の整数であればよい。
【0046】
【発明の効果】以上のように第1の発明では、上下アー
ム回路を直流電源の正極と負極との間にN(Nは3以上
の整数)個並列接続し、第1の上下アーム回路の直列接
続点には(N−1)個の変圧器の一次巻線の各一端を接
続し、第2から第Nの上下アーム回路の直列接続点には
前記各変圧器の一次巻線の各他端をそれぞれ接続し、各
変圧器の二次巻線を直列接続すると共に、第2の発明に
よれば、第1の上下アーム回路はインバータ出力の基本
波周波数の半周期ごとに正極側及び負極側のスイッチン
グ素子を交互にオン・オフさせ、第2から第Nの上下ア
ーム回路のスイッチング素子は、それぞれ第1の上下ア
ーム回路の直列接続点と第2から第Nの上下アーム回路
の直列接続点との各々の差電圧として、周波数がインバ
ータの出力周波数と等しく、かつそれぞれが特定の位相
差を保ちつつ、パルス幅制御された方形波交流電圧とな
るようにオン・オフ制御を行うものである。
【0047】このため、インバータを構成する上下アー
ム回路の数を減少させることができ(図1の実施例を図
9の従来技術と比較すると、4つの上下アーム回路が3
つに減少する)、また、主回路及び上下アームの駆動回
路、制御回路等の構成を簡略化して製造コストや組立て
及び試験コストの低減、信頼性の向上を図ることができ
る。
【0048】第3の発明では、上下アーム回路を直流電
源の正極と負極との間にN(Nは3以上の整数)個並列
接続し、第1の上下アーム回路の直列接続点には(N−
1)個の変圧器の一次巻線の各一端を接続し、第2から
第Nの上下アーム回路の直列接続点には前記各変圧器の
一次巻線の各他端をそれぞれ接続し、各変圧器の二次巻
線を直列接続すると共に、第4の発明によれば、第Nの
上下アーム回路を構成するスイッチング素子としてスイ
ッチング損失の少ない高速スイッチング素子を用い、第
1の上下アーム回路はインバータ出力の基本波周波数の
半周期ごとに正極側及び負極側のスイッチング素子を交
互にオン・オフさせ、第2から第(N−1)の上下アー
ム回路のスイッチング素子は、それぞれ第1の上下アー
ム回路の直列接続点と第2から第(N−1)の上下アー
ム回路の直列接続点との各々の差電圧として、周波数が
インバータの出力周波数と等しく、かつお互いが特定の
位相差を保ちつつ、パルス幅制御された方形波交流電圧
となるようにオン・オフ制御を行い、かつ、第Nの上下
アーム回路のスイッチング素子は、基準正弦波から第1
の上下アーム回路の直列接続点と第2から第(N−1)
の上下アーム回路の直列接続点とのそれぞれの間に接続
した変圧器の二次巻線電圧の和を差し引いた制御信号を
用いてPWM制御するものである。
【0049】これにより、従来技術のように飽和電圧が
大きいスイッチング素子に大きな電流を流す必要がなく
なり、変換器の発生損失を減少させることができる。ま
た、出力電圧波形は、図6に示したように従来の多重イ
ンバータの出力電圧波形に高周波のパルス列波形が重畳
された波形となるため、インバータ直流入力電圧の急変
や負荷の急変に対しての高速応答が可能になり、従来と
同等の出力性能を得ることができる。更に、容量のイン
バータ装置を構成する場合、従来に比べて高速スイッチ
ング素子の使用数を少なくできるため、変換効率がよく
なるばかりでなく、装置の低価格化を図ることができ
る。
【0050】第5及び第6の発明によれば、N(Nは2
以上の整数)台のインバータの出力側に変圧器の一次巻
線をそれぞれ接続し、これらの変圧器の二次巻線を直列
接続してなる多重インバータにおいて、1台のインバー
タには他の(N−1)台のインバータに使用するスイッ
チング素子よりもスイッチング損失の小さな高速スイッ
チング素子を使用すると共に、前記(N−1)台のイン
バータはインバータ装置出力の基本波周波数により動作
させ、前記1台のインバータは基準正弦波から(N−
1)台のインバータの出力変圧器の二次巻線電圧の和を
差し引いた制御信号を用いてパルス幅変調制御するもの
である。
【0051】これにより、従来に比べて飽和電圧の大き
なスイッチング素子に大きな電流を流す必要がなくな
り、変換器の発生損失が減少すると同時に高速スイッチ
ング素子の使用数減少によって装置の低価格化が可能に
なる。また、出力電圧波形が従来の多重インバータの出
力電圧波形に高周波のパルス列波形が重畳された波形と
なるため、インバータ直流入力電圧の急変や負荷の急変
に対しての高速応答が可能になり、従来と同等の出力性
能を得ることができる。
【0052】第7及び第8の発明によれば、N(Nは2
以上の整数)台のインバータの出力側を直列接続してな
る多重インバータにおいて、1台のインバータには他の
(N−1)台のインバータに使用するスイッチング素子
よりもスイッチング損失の小さな高速スイッチング素子
を使用すると共に、前記(N−1)台のインバータはイ
ンバータ装置出力の基本波周波数により動作させ、前記
1台のインバータは基準正弦波から(N−1)台のイン
バータの出力電圧の和を差し引いた制御信号を用いてパ
ルス幅変調制御するものである。
【0053】これにより、出力電圧として高い電圧を得
る場合にも高速スイッチング素子として低耐圧の素子を
使用することができ、装置の低価格化に寄与することが
できる。また、複数台のインバータの出力側を直列接続
した後の電圧波形は、前記同様に従来の多重インバータ
の出力電圧波形に高周波のパルス列波形が重畳された波
形となるため、インバータ直流入力電圧の急変や負荷の
急変に対しての高速応答が可能になり、従来と同等の出
力性能を得ることができると共に、発生損失の低減、変
換効率の向上が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の一実施例を示す主回路構成図であ
る。
【図2】第2の発明の一実施例を示す制御回路のブロッ
ク図である。
【図3】図2の動作波形を示す図である。
【図4】第3の発明の一実施例を示す主回路構成図であ
る。
【図5】第4の発明の一実施例を示す制御回路のブロッ
ク図である。
【図6】図5の動作波形を示す図である。
【図7】第5及び第6の発明の一実施例を示す主回路構
成図である。
【図8】第7及び第8の発明の一実施例を示す主回路構
成図である。
【図9】従来の技術を示す主回路構成図である。
【図10】図9の動作波形を示す図である。
【図11】正弦波・三角波PWM方式を説明するための
図である。
【図12】損失低減のための従来のインバータの主回路
構成図である。
【図13】図12の動作波形を示す図である。
【符号の説明】
1 直流電源 2,3,4,5,6,7 バイポーラトランジスタ 8,9,10,11,12,13,23,24 ダイオ
ード 14,15,18 変圧器 16 ACフィルタ 17 負荷 21,22 MOSFET 31,32 トランジスタインバータ 33 MOSFETインバータ 35,36,37 DC/DCコンバータ 51 電圧検出回路 52 加算器 53 電圧設定器 54 PI調節器 55,58 位相器 56 発振回路 57 位相シフター 59 パルス分配回路 60 正弦波発生回路 61 掛算器 62 信号演算回路 63 三角波発生回路 64 変調器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチング素子とダイオードとを逆並
    列接続してなるアームを二つ直列接続して上下アーム回
    路を構成し、この上下アーム回路を直流電源の正極と負
    極との間にN(Nは3以上の整数)個並列接続し、第1
    の上下アーム回路の直列接続点には(N−1)個の変圧
    器の一次巻線の各一端を接続し、第2から第Nの上下ア
    ーム回路の直列接続点には前記各変圧器の一次巻線の各
    他端をそれぞれ接続し、各変圧器の二次巻線を直列接続
    したことを特徴とするインバータ。
  2. 【請求項2】 第1の上下アーム回路はインバータ出力
    の基本波周波数の半周期ごとに正極側及び負極側のスイ
    ッチング素子を交互にオン・オフさせ、第2から第Nの
    上下アーム回路のスイッチング素子は、それぞれ第1の
    上下アーム回路の直列接続点と第2から第Nの上下アー
    ム回路の直列接続点との各々の差電圧として、周波数が
    インバータの出力周波数と等しく、かつそれぞれが特定
    の位相差を保ちつつ、パルス幅制御された方形波交流電
    圧となるようにオン・オフ制御を行うことを特徴とする
    請求項1記載のインバータ。
  3. 【請求項3】 スイッチング素子とダイオードとを逆並
    列接続してなるアームを二つ直列接続して上下アーム回
    路を構成し、この上下アーム回路を直流電源の正極と負
    極との間にN(Nは3以上の整数)個並列接続し、第1
    の上下アーム回路の直列接続点には(N−1)個の変圧
    器の一次巻線の各一端を接続し、第2から第Nの上下ア
    ーム回路の直列接続点には前記各変圧器の一次巻線の各
    他端をそれぞれ接続し、各変圧器の二次巻線を直列接続
    すると共に、N個の上下アーム回路のうち1個の上下ア
    ーム回路を構成するスイッチング素子として、他の上下
    アーム回路を構成するスイッチング素子よりもスイッチ
    ング損失の少ない高速スイッチング素子を用いることを
    特徴とするインバータ。
  4. 【請求項4】 スイッチング素子とダイオードとを逆並
    列接続してなるアームを二つ直列接続して上下アーム回
    路を構成し、この上下アーム回路を直流電源の正極と負
    極との間にN(Nは3以上の整数)個並列接続し、第1
    の上下アーム回路の直列接続点には(N−1)個の変圧
    器の一次巻線の各一端を接続し、第2から第Nの上下ア
    ーム回路の直列接続点には前記各変圧器の一次巻線の各
    他端をそれぞれ接続し、各変圧器の二次巻線を直列接続
    し、 第1の上下アーム回路はインバータ出力の基本波周波数
    の半周期ごとに正極側及び負極側のスイッチング素子を
    交互にオン・オフさせ、第2から第(N−1)の上下ア
    ーム回路のスイッチング素子は、それぞれ第1の上下ア
    ーム回路の直列接続点と第2から第(N−1)の上下ア
    ーム回路の直列接続点との各々の差電圧として、周波数
    がインバータの出力周波数と等しく、かつお互いが特定
    の位相差を保ちつつ、パルス幅制御された方形波交流電
    圧となるようにオン・オフ制御を行い、かつ、第Nの上
    下アーム回路のスイッチング素子は、基準正弦波から第
    1の上下アーム回路の直列接続点と第2から第(N−
    1)の上下アーム回路の直列接続点とのそれぞれの間に
    接続した変圧器の二次巻線電圧の和を差し引いた制御信
    号を用いてパルス幅変調制御することを特徴としたイン
    バータ。
  5. 【請求項5】 N(Nは2以上の整数)台のインバータ
    の出力側に変圧器の一次巻線をそれぞれ接続し、これら
    の変圧器の二次巻線を直列接続してなる多重インバータ
    において、 1台のインバータには他の(N−1)台のインバータに
    使用するスイッチング素子よりもスイッチング損失の小
    さな高速スイッチング素子を使用することを特徴とした
    多重インバータ。
  6. 【請求項6】 N(Nは2以上の整数)台のインバータ
    の出力側に変圧器の一次巻線をそれぞれ接続し、これら
    の変圧器の二次巻線を直列接続してなる多重インバータ
    において、 (N−1)台のインバータはインバータ装置出力の基本
    波周波数により動作させ、1台のインバータは基準正弦
    波から(N−1)台のインバータの出力変圧器の二次巻
    線電圧の和を差し引いた制御信号を用いてパルス幅変調
    制御することを特徴とした多重インバータ。
  7. 【請求項7】 N(Nは2以上の整数)台のインバータ
    の出力側を直列接続してなる多重インバータにおいて、 1台のインバータには他の(N−1)台のインバータに
    使用するスイッチング素子よりもスイッチング損失の小
    さな高速スイッチング素子を使用することを特徴とした
    多重インバータ。
  8. 【請求項8】 N(Nは2以上の整数)台のインバータ
    の出力側を直列接続してなる多重インバータにおいて、 (N−1)台のインバータはインバータ装置出力の基本
    波周波数により動作させ、1台のインバータは基準正弦
    波から(N−1)台のインバータの出力電圧の和を差し
    引いた制御信号を用いてパルス幅変調制御することを特
    徴とした多重インバータ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009290919A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Panasonic Corp 電力変換装置

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