JPH0538001Y2 - - Google Patents

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JPH0538001Y2
JPH0538001Y2 JP1989139550U JP13955089U JPH0538001Y2 JP H0538001 Y2 JPH0538001 Y2 JP H0538001Y2 JP 1989139550 U JP1989139550 U JP 1989139550U JP 13955089 U JP13955089 U JP 13955089U JP H0538001 Y2 JPH0538001 Y2 JP H0538001Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本考案は壁装材、床被覆材、幅木被覆材などの
建物の内装材、流しセツトや冷蔵庫などの厨房家
具の表皮材、電話機やフアクシミリなどの通信機
あるいはコンピユーターなどの通信用電子機器の
内貼り材もしくは下置材などに適した、主として
ゴキブリを忌避させる害虫忌避シートに関するも
のである。 〔従来の技術及び課題〕 人間の生活環境には種々の微小動物が生棲して
おり、その中の或る種の微小動物は人間に対して
何らかの被害を及ぼしている。これらの微小動物
を一般に害虫と呼んでおり、更に衛生害虫及び不
快害虫とに分類される。 衛生害虫とは、蚊、ノミ、シラミ、ハエ、毒
蛾、ゴキブリなど吸血行為や接触行為によつて、
直接的あるいは間接的に人間に被害を及ぼした
り、病気の伝染、媒介を行なうものを指し、不快
害虫とは、クモ、ゲジゲジ、ヤスデ、カマドウマ
など視覚的に人間に不快感、恐怖感を惹起させる
ものを指している。これらの害虫は人間の生活環
境と同居し、あるいは近隣に生棲し、有形、無形
の被害を及ぼしている。 また、最近では商業ビルや病院、学校といつた
公共建築物はもとより、一般の家庭でも冷暖房施
設が整備され、四季を通じて温・湿気が一定に保
持されるケースが増えたことから、これらの害虫
も四季を通じて人間の生活環境に出現することが
多い。 更に、テレビやフアクシミリ、コンピユーター
などの各種の電子機器の普及は、これらの害虫の
生棲条件である温暖、暗所、人手が入りにくい天
敵からの防備等の条件を満たしていることから、
これらの影響を益々増大せしめるに至つている。 最近、特に普及して来ている小型コンピユータ
ーやフアクシミリ機器などの小型電子機器の場
合、前記の害虫生棲条件を兼備していることか
ら、これらの機器の周辺には四季を通じてこれら
の害虫、特にゴキブリなどの夜行性害虫が居住す
るケースが増え、この事が原因で、しばしば誤作
動や故障の原因となつている事が報告されてい
る。 これらの害虫の駆除は、一般に家庭用殺虫剤と
呼ばれているスプレー四季の散布剤や燻蒸剤ある
いは喫食剤が用いられている。しかし乍ら、これ
らの駆除法はこれらの害虫の出現もしくは生棲を
確認した時点で、その都度、害虫に向つて直接散
布したり、燻蒸を行つているのが普通で極めて効
率が悪く且つ煩雑なものであつた。 更にこの方法の場合、これらの薬剤の散布は人
体に対する影響もさること乍ら、これら害虫の生
棲場所である電子機器類への影響、例えば接合点
の腐蝕や電気の漏洩などの影響も配慮されねばな
らず、充分な対策を講じ得ないのが現状であつ
た。また、食堂やレストラン又は外食産業といつ
た、飲食物の提供を業とする場所では、このゴキ
ブリの出現は不潔さをイメージすることから禁忌
視されており、例え死骸であつても人目にふれる
ことは大きなマイナスとされている。前記の殺虫
剤の使用は、害虫の死骸の出現をうながすもの
で、殺虫剤の使用とその後処理は客の出入の無い
深夜又は早朝に実施されることが多かつた。 したがつてこれら害虫からの被害を未然に防ぐ
ことが出来ないか、という事が求められていた。
即ち、或る状況下において、これらの害虫が全く
近寄らないか、仮に近寄つて来て人間の居住空間
に入り込んでも、その環境を嫌忌して直ちに逃げ
出し、しかもそれでいて、それらの居住空間又は
居住環境が、そこに同居する人間にとつて全く害
のないものであることが求められていた。 これらの要求を満す物質として、忌避剤の使用
がある。忌避剤とは有害動物に忌避行動をとらせ
る薬剤として定義されており、シラミ、ダニなど
の衛生害虫の忌避剤として、ジメチルフタレー
ト、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、
N,N−ジエチル−m−トルアミド等が、また、
野蛾などにはテトラヒドロチオフエンが、さらに
ネズミ、野ウサギなどにはβ−ナフトール、クレ
オソート、シクロヘキシミド、ケラム等が古くか
ら知られている。 しかし乍ら、前記のゴキブリに有効な忌避剤は
全く提案がなされておらず、これらの駆除にはオ
ルソジクロールベンゼンなどの塩素系殺虫剤、ダ
イアジン、マラソン、ジクロルボス、シアホスな
どの有機リン剤系殺虫剤あるいはフタルスリン、
レスメトリンなどのピレスロイド系殺虫剤などの
殺虫剤が直接散布法または燻蒸法で用いられてい
るにすぎない。 しかし乍ら、特開昭59−78105号公報及び特開
昭60−231601号公報に 化合物(1) R1は炭素原子数2〜5のアルキル基、R2及
びR3は水素又は炭素原子数2〜5のアルキル
基を表す、 化合物(2)
【表】 この結果では、No.16の化合物と無処理とでは、
No.1の化合物が確かにシエルターに近づかない挙
動、即ち忌避効果の高いことが分かるが、4日後
では40%ものゴキブリがシエルター内に居住する
ようになつている。この点は「忌避効果としては
顕著性を認め得るが、その効果の持続性の点では
実用的とは言えない」と判断せざるを得ない。 また、化合物(2)の例の場合には、例えばP−
(2−メチルペンチル)フエノール(No.1)を用
い、処理薬量1mg/cm2になるようにアセトン溶液
を含浸させた径11cmの円形濾紙を準備し、その上
部に径7cmのプラスチツクシヤーレを一方開放状
に倒置してかぶせ、更に1のビーカーで覆つて試
験体とし、これを50×30×高さ35cmのプラスチツ
クコンテナー中に置きチヤバネゴキブリを210頭
(オス成虫70、雌成虫70、幼虫70)を入れてビー
カー内に入つたゴキブリ数を調べ、対照として
N,N−ジ(2−ヒドロキシプロピル)メチルア
ミン(DHPMA)を用いた結果が下記の表2に
示す通りであつたことも記載されている。
〔課題を解決する手段〕
本考案者らは、これらの点につき種々検討した
結果、前記の化合物(1)又は化合物(2)で知られるア
ルキルフエノール系化合物と、該アルキルフエノ
ール系化合物を内封せしめた多孔質壁中空マイク
ロカプセルとを、該カプセルに内封(カプセル
化)されていないアルキルフエノール系化合物が
樹脂に対して10〜20重量部の割合で塩化ビニル樹
脂ペーストに必須成分として加えてシート状とし
たものであり、この塩化ビニル樹脂ペースト製シ
ートが、この種の用途に対する忌避性材料として
極めて有効であることを見出したのである。 無機多孔質壁中空マイクロカプセル化技術は、
例えば特公昭57−55454号公報で開示されている
界面反応法により、0.5〜200ミクロンの無機多孔
質壁中空マイクロカプセルを得る方法が知られて
いる。この方法を応用した特開昭62−129323号の
公報では、該マイクロカプセルの内封成分として
「樹脂の成形加工に有効な物質」を用い、その例
として、熱安定剤、滑剤、防菌剤、難燃剤、帯電
防止剤、などの他、動物忌避剤を挙げているが具
体的な提案には至つていない。 〔実施例〕 本考案の実施例を図面に基づいて説明するとア
ルキルフエノール系化合物を塩化ビニル樹脂ペー
ストの1成分として加え、同時に、該アルキルフ
エノール系化合物を内封剤とする無機多孔質壁中
空マイクロカプセルを共存せしめてなる塩化ビニ
ル樹脂ペーストを調整し、これを各種形状のシー
ト1に加工し、害虫忌避シートを提供せんとする
ものである。 本考案における塩化ビニル樹脂ベーストは、ペ
ースト用塩化ビニル樹脂、塩化ビニルを主成分と
する各種共重合体樹脂、及びこれら塩化ビニル系
樹脂と親和性のある他の樹脂成分との混合樹脂等
に、可塑剤、安定剤、着色剤、充填剤など一般的
な配合剤を混合して適宜な粘土の液状としたもの
であり、この塩化ビニル樹脂ペーストに、アルキ
ルフエノール系化合物と、該アルキルフエノール
系化合物を内封せしめた無機多孔質壁中空マイク
ロカプセルとを、必須成分として混合せしめ、該
溶液を離型紙2又は遮断層3或いは裏打材層の表
面に塗布してシート1状とする。 アルキルフエノール系化合物は、前記せる化合
物(1),(2)で示されるものであつて、害虫忌避材と
して公知のものであり、この化合物を、無機多孔
質壁中空マイクロカプセルに内封せしめると共
に、その内封カプセルと該混合物とを、塩化ビニ
ル樹脂ペーストに必須成分として加える。アルキ
ルフエノール系化合物の塩化ビニル樹脂ペースト
への添加量は充填剤、可塑剤の種類、量、シート
の厚みなどによつて変わるものであり、多量であ
れば多い程、害虫忌避効果を有するものである
が、ブリードも多くなる為、10〜20重量部、好ま
しくは15〜17重量部である。 多孔質壁中空マイクロカプセルは、前述したよ
うに、界面反応により製造した直径0.5〜200ミク
ロンの無機多孔質壁中空マイクロカプセルであ
り、壁厚が0.1〜30ミクロンで、表面微孔径が20
〜600ミクロンよりなるものであつて、このカプ
セル内に、前記のアルキルフエノール系化合物を
封入せしめ、これを塩化ビニル樹脂ペーストに一
成分として混入せしめる。このようにアルキルフ
エノール系化合物をカプセルに内封せしめること
によつて該カプセルの微孔から化合物が徐々に滲
出され、その効果を長期持続せしめるものであ
る。したがつてこのマイクロカプセルの添加量は
多い程、好ましいが、ペースト中に多量に添加す
ると、粘土が高くなりシート化が困難であるとと
もにコストも高くなる。また内封せるアルキルフ
エノール系化合物の有効成分は概ね40〜50%位で
あることから多量に添加しなければならず50〜
100重量部を添加するものであるが、上記と同様
に可塑剤、充填剤によつてその量を増減(調整)
させるものである。 次に、本発明の具体的実施の態様に基づく実施
例と比較例を示す。 〔実施例 1〕 配合(1) ペースト用塩化ビニル樹脂 100重量部 DOP 45〃 エポキシ化大豆油 5〃 液状安定剤 3重量部 炭酸カルシウム 30〃 アルキルフエノール系化合物*1 15〃マイクロカプセル*2 50〃 有効成分 15.2% *1 理研香料工業株式会社製 アルキルフエ
ノール系忌避剤:MK−1100(ポリエチレン
グリコール等に70%濃度で溶解したもの) *2 株式会社耕正製:MK−1100を60%内封
する平均粒径40ミクロンの無機多孔質壁中空
マイクロカプセル 上記配合物1を混合し、粘度8000CPSのペース
トを得た。これを離型紙2上に0.3mm厚さに塗布
し、150℃でゲル化させ、冷却(第1図)後離型
紙2を剥離して0.3mm厚のシート1を得た。 〔比較例 1〕 配合1でマイクロカプセル50部の代りにアルキ
ルフエノール系化合物を25部加え、合計40部と
し、実施例1と同様の手段で0.3mm厚のシートを
得る。 〔比較例 2〕 配合1でアルキルフエノール系化合物15部のみ
でマイクロカプセル50部を除いた他は実施例と同
様の手段で0.3mm厚のシートを得る。 これらの実施例1及び比較例1、2とのゴキブ
リ忌避性のテスト結果を表3に示す。
〔実施例 2〕
実施例1において離型紙2上に塗布された侭の
シート1の表面に格子状の印刷4を捺染法で印刷
した(第2図)。印刷4の面積はシート表面積の
65%を占めていた。このシート1を離型紙2の儘
45cm×60cmにカツトし、フアクシミリの載置台表
面に載置した所、これまでゴキブリが潜伏してい
た部屋でも、全くゴキブリが近寄らずトラブルの
発生が皆無になつた。 このシートは1年間経過後も75%以上の忌避率
を保持していた。 〔実施例 3〕 実施例1において離型紙2上にまず、0.05mm厚
にポリメチルメタクリレート樹脂(PMMA)層
3を設けた後、その上に実施例1と同様の方法で
塩化ビニル樹脂ペーストを塗布し、ゲル化後、実
施例2と同様の印刷4を施した(第3図)。 このシートは裏面からのアルキルフエノール系
化合物の移行(揮散)が全くないのでプラスチツ
ク、特にABS板上に載置しても使用上支障がな
く、OA機器を多用しているオフイスのパソコン
用机の天板として有用で、ゴキブリの出現が全く
見られなかつた。 このシートは1年間経過後も75%以上の忌避率
を示した。 〔作用効果〕 本考案の害虫忌避シートの第1の特徴はアルキ
ルフエノール系化合物をシリカなどの無機質を壁
材とする多孔質マイクロカプセル中に内封したも
のを塩化ビニル樹脂ペーストの1成分として添加
したことである。 これにより、ゴキブリ忌避成分として有効なア
ルキルフエノール化合物を徐々に塩化ビニル樹脂
中に滲出させ、これによつてゴキブリ忌避効果を
6ケ月以上、より好ましくは1ケ年以上持続させ
ることが可能となつたものである。 この点において、比較列1に示すようにアルキ
ルフエノール系化合物のみを塩化ビニル樹脂中に
多量に添加すると、シートの表面に滲出して来
て、商品として全く使用し得ない結果となるが、
マイクロカプセル化したものは、マイクロカプセ
ル多孔質壁の存在によつて、滲出が制限されるを
もつて、シート表面への激しい滲出が防止し得る
ものである。 更に、第1の特徴の場合、マイクロカプセル壁
材としてシリカの如き無機質を用いている点はア
ルキルフエノール系化合物によつて該マイクロカ
プセル壁が溶解されないし、また塩化ビニル樹脂
ペースト中に含まれるDOPの如き可塑剤によつ
ても溶解されることがないので、忌避剤成分とし
てのカプセル内のアルキルフエノールの激しい滲
出が生ぜず、設計通りの「効果持続性」を確実に
することが可能となるのである。 本考案の害虫忌避シートの第2の特徴はアルキ
ルフエノール系化合物を内封剤とする無機質の多
孔質壁中空マイクロカプセルと、その侭のアルキ
ルフエノール系化合物とを塩化ビニル樹脂ペース
ト中に併存せしめた点にある。前述又は比較例2
又は比較例1の如く、その侭のアルキルフエノー
ル系化合物は揮発及び/又は滲出しやすいことか
ら、効果の持続性は期待し得ないが、初期効果を
挙げるには有効である。 したがつて、本考案の忌避シートの如く、その
侭のアルキルフエノール系化合物と、そのマイク
ロカプセルとを併存させると、害虫忌避シートと
して、初期の段階ではその侭のアルキルフエノー
ル系化合物がシート表面から揮散するをもつてす
ぐれた忌避効果を発揮し、これらのアルキルフエ
ノール系化合物が次第に少なくなると、マイクロ
カプセル中のアルキルフエノール系化合物が多孔
質壁を通過して、外部の塩化ビニル樹脂中に移
行・滲出して来て有効な忌避効果を持続させるこ
とになる。この点、アルキルフエノール系化合物
を内封したマイクロカプセルが混合されていない
比較例2は20週間をすぎると、忌避効果が大幅に
ダウンし、最早、忌避シートとしての役割をなさ
なくなる。しかし本考案の如く併存せしめると50
週間を過ぎても忌避効果を持続している点は、多
孔質壁中空マイクロカプセルの添加効果と言えよ
う。 本考案の害虫忌避シートの第3の特徴は、樹脂
成分として塩化ビニル樹脂ペーストを用いた点に
ある。塩化ビニル樹脂ペーストは壁紙や床材、人
工皮革、シヨツピングバツク、自動車用内装材、
あるいはテーブルクロス等の基本的構成成分とし
て用いられており、しかも、その加工工程が液
状混練物→液状物の状態で所定の厚さに塗布→加
熱ゲル化→製品、の如く、マイクロカプセル壁の
破壊の原因となる剪断力が加わる工程は「混練」
工程のみであるが、この段階では8000CPSの如き
高粘土ではあるが液状状態なので、マイクロカプ
セルの破壊には至らず、設計通りの添加効果が得
られる。更に、成形体としての加熱、成形も「液
状状態での塗布→その侭の状態で加熱することに
よるゲル化」で達成でき、しかも、140〜160℃と
いう比較的低温での加熱、成形が可能なので、ア
ルキルフエノール系化合物の加熱による揮散が少
なく、したがつて、忌避効果を得るのに好適な構
成になつている。 この点で、一般に行われているカレンダー加工
法や押出加工法では180℃〜190℃という高温を要
し、しかも固体相での混練が伴うのでアルキルフ
エノール系化合物の揮散が激しいばかりでなく、
マイクロカプセルの破壊も生じるので、使用する
ことは不可能である。 本考案の害虫忌避シートの第4の特徴は、塩化
ビニル樹脂ペーストを用いているので、これらの
ペーストを離型紙上に塗布した場合に、その侭使
用寸法に截断し、使用場所にセツトする際に離型
紙を剥離すれば塩化ビニル樹脂ペースト製シート
特有の粘着効果によつて、特別の粘着剤又は接着
剤を使用しなくても貼着することが可能である。
この様な用途としては自動車のウインドガラス、
特にリヤウインド内面への施工がある車内のダニ
の発生やハエなどの侵入を防止できる。 また離型紙上のシートの表面に使用場所の環境
に応じた印刷模様を施した場合は、インテリジエ
ントビルなどのOA機器の下敷きや厨房家具の幅
木、あるいはビニルタイル表面への仮敷的施工が
出来、この種の使い方としては理想的な使い方が
可能となる。 更に、被着体がビニルタイルや木質体の場合は
シート中の忌避剤成分としてのアルキルフエノー
ルが、シート下面の被着体に移行、吸収されるの
で、その分だけ効果持続性が損なわれるが、その
場合で第3実施例に示すように離型紙上にポリメ
チルメタクリレート樹脂の如き、遮断層を設ける
とアルキルフエノール系化合物の裏面への移行、
滲出が防止でき、忌避効果の持続性が確実に保て
ることになる。 また、離型紙の代りにクラフト紙などの紙を裏
打材として用い、その上面に一体不可分に上記ペ
ーストを塗布することも可能で、この様にして得
られたものは壁紙として有効である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の害虫忌避シートの実施例を示す
もので第1図は第1実施例、第2図は第2実施
例、第3図は第3実施例におけるそれぞれの断面
図、第4図乃至第6図は忌避率を観察した装置の
模視図である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. アルキルフエノール系化合物と、該アルキルフ
    エノール系化合物を内封せしめた多孔質壁中空マ
    イクロカプセルとを併用して塩化ビニル樹脂ペー
    ストに加えシート状に形成され、該シートにはマ
    イクロカプセルに内封されていないアルキルフエ
    ノール系化合物が樹脂に対して10〜20重量部の割
    合で含有されていることを特徴とする害虫忌避シ
    ート。
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