JPH0537811A - 波形等化回路 - Google Patents

波形等化回路

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JPH0537811A
JPH0537811A JP3189996A JP18999691A JPH0537811A JP H0537811 A JPH0537811 A JP H0537811A JP 3189996 A JP3189996 A JP 3189996A JP 18999691 A JP18999691 A JP 18999691A JP H0537811 A JPH0537811 A JP H0537811A
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signal
circuit
waveform equalization
coefficient
input
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JP3189996A
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Naoki Hayashi
直樹 林
Hiroshi Kayashima
宏 茅嶋
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 MUSE信号をもとのハイビジョン信号に再
生する装置で用いられる波形等化回路において、一時的
に入力信号が途切れた場合や装置電源が切断された時な
どでも、波形等化動作を連続して行うことができ、途切
れることなく波形等化されたディジタルMUSE信号を
出力することができるようにする。 【構成】 伝送路の特性を補正する信号を生成する補正
信号生成フィルタ16を制御する係数制御回路18に、
波形等化の演算が行われる毎に制御情報を記憶する係数
記憶部20を設け、係数記憶部20は電源切断時におい
ても記憶内容を保持することができるように構成する。
そして、一時的に入力信号が途切れた場合や装置電源が
切断された時でも、係数記憶部20に記憶された制御情
報を読み出し補正信号生成フィルタ16に送信すること
により連続した波形等化を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は波形等化回路、特にMU
SE信号をハイビジョン信号に再生する装置において用
いられ、MUSE信号の伝送路で発生する信号歪みを補
正する波形等化回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の波形等化回路の一般的な
構成を示すブロック図である。図において、従来の波形
等化回路は、アナログMUSE信号を波形等化回路に入
力する入力端子11と、MUSE信号入力端子11から
のアナログMUSE信号を所定の周波数で帯域制限する
低域通過フィルタ12と、低域通過フィルタ12の出力
信号に所定の直流電位を付加するクランプ回路13と、
クランプ回路13の出力信号である帯域制限されたアナ
ログMUSE信号をディジタル信号に変換するA/D変
換器14と、A/D変換器14の出力信号を遅延させる
遅延回路15と、A/D変換器14の出力信号と後述す
る係数制御回路18の出力信号を入力して係数制御回路
18の出力信号の制御によりA/D変換器14の出力信
号をフィルタリングして伝送路の歪みを補正する信号を
生成する補正信号生成フィルタ16と、補正信号生成フ
ィルタ16の出力信号と遅延回路15の出力信号を加算
する加算器17と、加算器17の出力信号から補正信号
生成フィルタ16を制御する制御信号を出力する係数制
御回路18と、加算器17の出力信号を外部に出力する
ディジタルMUSE信号出力端子19とから構成されて
いる。
【0003】次に、上記の通り構成される従来の波形等
化回路の動作について説明する。MUSE信号入力端子
11から入力されるアナログ信号であるMUSE信号
は、低域通過フィルタ12に入力され、低域通過フィル
タ12により所定の周波数、例えば、8.1MHzに帯
域制限される。低域通過フィルタ12の出力信号である
帯域制限されたアナログMUSE信号はクランプ回路1
3に入力され、クランプ回路13において所定の直流電
位が付加される。そして、クランプ回路13の出力信号
はA/D変換器14に入力され、例えば、16.2MH
zのクロックでディジタル信号に変換され、遅延回路1
5に出力される。
【0004】一方、A/D変換器14によりアナログ・
デジタル変換されたディジタルMUSE信号は補正信号
生成フィルタ16にも入力される。補正信号生成フィル
タ16は係数制御回路18からの制御情報を基にA/D
変換器14の出力信号をフィルタリングして、伝送路の
歪みを補正する補正信号を生成する。この補正信号は加
算器17に入力される。A/D変換器14により16.
2MHzのクロックでディジタル信号に変換されたディ
ジタルMUSE信号は、遅延回路15において補正信号
生成フィルタ16の出力信号と位相が合うように遅延さ
れ、加算器17に出力される。従って、加算器17では
遅延回路15の出力信号と補正信号生成フィルタ16の
出力信号が加算されるので、MUSE信号が補正信号に
よって補正され波形等化されることになる。
【0005】次に、補正信号の生成と波形等化に付いて
少し詳細に説明する。まず、MUSE信号の垂直ブラン
キング期間にはインパルス信号(以下、VIT信号)が
挿入されている。係数制御回路18は加算器17から出
力されるMUSE信号の垂直ブランキング期間のVIT
信号を抜き出し、そのVIT信号値と本来波形等化の目
標とされる理想的なVIT信号値と比較してその誤差を
算出する。係数制御回路18は、その誤差値を補正信号
生成フィルタ16の補正信号生成のための制御情報とし
て用いる。ここで、この補正信号生成フィルタ16の補
正信号生成のために用いられる制御情報、すなわち補正
信号を生成する際に用いられる演算回路の係数をタップ
係数という。
【0006】係数制御回路18は、加算器17から出力
されるMUSE信号を入力すると、まず補正信号生成フ
ィルタ16の前記タップ係数をリセットする。補正信号
生成フィルタ16のタップ係数のリセットが完了する
と、係数制御回路18は、引き続いて加算器17から出
力されるMUSE信号からVIT信号を抜き出し、その
VIT信号値と本来波形等化の目標とされる理想的なV
IT信号値と比較してその誤差を算出する。係数制御回
路18は、この誤差値がより小さくなるように補正信号
生成フィルタ16のタップ係数を算出し、補正信号生成
フィルタ16に出力する。補正信号生成フィルタ16は
係数制御回路18から設定されたそのタップ係数の値に
基づき演算を行ない補正信号を生成する。
【0007】補正信号生成フィルタ16において生成さ
れた補正信号は遅延回路15により遅延されたディジタ
ルMUSE信号と加算器17において加算され、再び係
数制御回路18に入力される。係数制御回路18はその
MUSE信号に基づき次のタップ係数を算出し、補正信
号生成フィルタ16が保持するタップ係数の値を更新す
る。
【0008】このように、デジタルMUSE信号の垂直
ブランキング期間に挿入されたインパルス信号を抜き出
して理想値からの誤差を算出することにより補正信号の
生成制御情報を作成する係数制御回路18と、係数制御
回路18により算出されたタップ係数に基づき補正信号
を生成する補正信号生成フィルタ16と、補正信号生成
フィルタ16により生成された補正信号と入力デジタル
MUSE信号の位相が合致するように入力デジタルMU
SE信号の位相を遅延する遅延回路15と、遅延回路1
5から出力されるMUSE信号と補正信号生成フィルタ
16から出力される補正信号を加算する加算器17とか
ら構成される閉ループによって波形等化が行われる。
【0009】このような波形等化の演算処理は、前記誤
差が予め定められた設定値より小さくなるまで繰り返さ
れる。そして、波形等化された信号がディジタルMUS
E信号出力端子19から該波形等化回路の出力信号とし
て出力される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来の波形等化回路においては、MUSE信号の入力が
連続する限りにおいて、順次波形等化されたディジタル
MUSE信号が出力されることになる。従って、この種
のMUSE信号をハイビジョン信号に再生する装置であ
る、例えば、ビデオディスクの再生動作においては、通
常入力信号が連続してインプットされるので従来の波形
等化回路でも波形等化された出力信号がアウトプットさ
れる。しかし、例えば、ビデオディスクの頭だし動作な
どのように、一時的に入力信号が途切れたときには前述
の動作から明らかなように補正信号生成フィルタ16の
タップ係数がリセットされてしまうので、その後再びM
USE信号が入力され係数制御回路18においてタップ
係数の算出や前記閉ループでの波形等化の演算が開始さ
れても、その演算が完了するまでは波形等化されていな
いディジタルMUSE信号が出力端子19より出力され
てしまうという問題点があった。
【0011】また、同様に、何等かの原因で装置電源が
切断されてしまったような場合においても、補正信号生
成フィルタ16のタップ係数はリセットされ、かつ係数
制御回路18もリセットされてしまうので、再度装置電
源が投入された後に入力されるMUSE信号の信号状態
がたとえ電源切断時と同じであったとしても、前述の波
形等化動作が開始され波形等化の処理が完了するまで
は、一時的な入力信号の停止状態のときと同じように、
波形等化されていない出力信号が出力されてしまうとい
う問題点があった。
【0012】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、一時的に入力信号が途切れた時、
あるいは装置電源が切断された時などにおいても、波形
等化動作を連続して行うことができ、途切れることなく
波形等化された出力ディジタルMUSE信号を出力する
ことの出来る波形等化回路を得ることを目的としてい
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明の第一の発明に係わる波形等化回路は,係数
制御回路によって作成され補正信号生成フィルタの補正
信号生成を制御するための制御情報を記憶する係数記憶
部を備えたことを特徴とする。
【0014】また、第二の発明に係わる波形等化回路
は、電源切断時においても記憶内容を保持できる係数記
憶部を備えたことを特徴とする。
【0015】また、第三の発明に係わる波形等化回路
は、前記クランプ回路の出力信号を第一の周波数クロッ
クでアナログ・デジタル変換する第一のA/D変換部
と、第二の周波数クロックでアナログ・デジタル変換す
る第二のA/D変換部とからなるA/D変換器を備え、
第一のA/D変換部の出力信号は前記遅延回路に入力さ
れ、第二のA/D変換部の出力信号は前記補正信号生成
フィルタに入力されると共に、係数制御回路によって作
成され補正信号生成フィルタの補正信号生成を制御する
ための制御情報を記憶する係数記憶部を備えたことを特
徴とする。
【0016】また、第四の発明に係わる波形等化回路
は、上記第三の発明に係わる波形等化回路と同様の構成
であって、かつ前記係数記憶部は電源切断時においても
記憶内容を保持できることを特徴とする。
【0017】また、第五の発明に係わる波形等化回路
は、それぞれ異なる複数のMUSE信号を入力し、それ
らを切り換えて前記低域通過フィルタに出力する切り替
えスイッチ部と、前記複数のMUSE信号に対応する補
正信号生成フィルタの制御情報を記憶する複数の係数記
憶部と、前記係数制御回路からの制御情報を前記切り替
えスイッチ部に連動して前記複数の係数記憶部に切り換
える信号切換回路と、係数制御回路によって作成され補
正信号生成フィルタの補正信号生成を制御するための制
御情報を記憶する係数記憶部とを備えたことを特徴とす
る。
【0018】また、第六の発明に係わる波形等化回路
は、上記第五の発明に係わる波形等化回路と同様の構成
であって、かつ前記係数記憶部は電源切断時においても
記憶内容を保持できることを特徴とする。
【0019】また、第七の発明に係わる波形等化回路
は,それぞれ異なる複数のMUSE信号を入力し、それ
らを切り換えて前記低域通過フィルタに出力する切り替
えスイッチ部と、前記複数のMUSE信号に対応する補
正信号生成フィルタの制御情報を記憶する複数の係数記
憶部と、前記係数制御回路からの制御情報を前記切り替
えスイッチ部に連動して前記複数の係数記憶部に切り換
える信号切換回路と、前記クランプ回路の出力信号を第
一の周波数クロックでアナログ・デジタル変換する第一
のA/D変換部と、第二の周波数クロックでアナログ・
デジタル変換する第二のA/D変換部とからなるA/D
変換器と、係数制御回路によって作成され補正信号生成
フィルタの補正信号生成を制御するための制御情報を記
憶する係数記憶部とを備え、第一のA/D変換部の出力
信号は前記遅延回路に入力され、第二のA/D変換部の
出力信号は前記補正信号生成フィルタに入力されること
を特徴とする。
【0020】さらに、第八の発明に係わる波形等化回路
は,上記第七の発明に係わる波形等化回路と同様の構成
であって、かつ前記係数記憶部は電源切断時においても
記憶内容を保持できることを特徴とする。
【0021】
【作用】従って、本発明の波形等化回路によれば波形等
化の演算が行われる毎に、係数制御回路が算出し補正信
号生成フィルタが保持するタップ係数を係数記憶部が記
憶する。また、係数記憶部は電源切断時においても記憶
するタップ係数の内容を保持することができる。そし
て、一時的に入力信号が途切れた場合や装置電源が切断
された時などでも、係数制御回路は係数記憶部に記憶さ
れたタップ係数を読み出し補正信号生成フィルタに送信
するので波形等化動作が途切れない。
【0022】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図に基づいて
説明する。図1は本発明の第一実施例に係る波形等化回
路のブロック図である。図1において、本第一実施例の
波形等化回路は、アナログMUSE信号を波形等化回路
に入力する入力端子11と、MUSE信号入力端子11
からのアナログMUSE信号を所定の周波数で帯域制限
する低域通過フィルタ12と、低域通過フィルタ12の
出力信号に所定の直流電位を付加するクランプ回路13
と、クランプ回路13の出力信号である帯域制限された
アナログMUSE信号をディジタル信号に変換するA/
D変換器14と、A/D変換器14の出力信号を遅延さ
せる遅延回路15と、A/D変換器14の出力信号と後
述する係数制御回路18の出力信号を入力し、係数制御
回路18の出力信号の制御によりA/D変換器14の出
力信号をフィルタリングして伝送路の歪みを補正する信
号を生成する補正信号生成フィルタ16と、補正信号生
成フィルタ16の出力信号と遅延回路15の出力信号を
加算する加算器17と、加算器17の出力信号から補正
信号生成フィルタ16を制御する制御信号を出力する係
数制御回路18と、加算器17の出力信号を外部に出力
するディジタルMUSE信号出力端子19と、係数制御
回路18の制御信号を記憶する係数記憶部20とから構
成されている。
【0023】次に、上記の通り構成される本第一実施例
の波形等化回路の動作について説明する。MUSE信号
入力端子11から入力されるアナログ信号であるMUS
E信号は、低域通過フィルタ12に入力され、低域通過
フィルタ12により所定の周波数、例えば、8.1MH
zに帯域制限される。低域通過フィルタ12の出力信号
である帯域制限されたアナログMUSE信号はクランプ
回路13に入力され、クランプ回路13において所定の
直流電位が付加される。そして、クランプ回路13の出
力信号はA/D変換器14に入力され、例えば、16.
2MHzのクロックでディジタル信号に変換され、遅延
回路15に出力される。
【0024】一方、A/D変換器14によりアナログ・
デジタル変換されたディジタルMUSE信号は補正信号
生成フィルタ16にも入力される。補正信号生成フィル
タ16は係数制御回路18からの制御情報を基にA/D
変換器14の出力信号をフィルタリングして、伝送路の
歪みを補正する補正信号を生成する。この補正信号は加
算器17に入力される。
【0025】A/D変換器14により16.2MHzの
クロックでディジタル信号に変換されたディジタルMU
SE信号は、遅延回路15において補正信号生成フィル
タ16の出力信号と位相が合うように遅延され、加算器
17に出力される。従って、加算器17では遅延回路1
5の出力信号と補正信号生成フィルタ16の出力信号が
加算されるので、MUSE信号が補正信号によって補正
され波形等化されることになる。
【0026】以上の動作は従来の波形等化回路に付いて
述べたものと同様である。以下、MUSE信号の入力が
一時的に途切れた場合の、その後の波形等化回路の動作
を中心に、補正信号の生成と波形等化動作について説明
する。
【0027】まず、係数制御回路18は加算器17から
出力されるMUSE信号を入力すると、係数記憶部20
が記憶するタップ係数を読み出し、補正信号生成フィル
タ16に出力する。補正信号生成フィルタ16はその係
数記憶部20から読み出されたタップ係数に基づき補正
信号を生成する。加算器17は補正信号生成フィルタ1
6において生成された前記補正信号と、遅延回路15に
より遅延されたディジタルMUSE信号とを加算し、再
び係数制御回路18に入力する。係数制御回路18は、
そのMUSE信号の垂直ブランキング期間のVIT信号
を抜き出して、そのVIT信号値と本来波形等化の目標
とされる理想的なVIT信号値と比較してその誤差を算
出する。
【0028】この時、誤差が予め定められた設定値より
小さい場合は、波形等化の演算を終了する。すなわち、
MUSE信号の入力が一時的に途切れた場合であって
も、引き続き入力されたMUSE信号の状態が途切れる
前の状態と同様であって、しかも、入力されたMUSE
信号のVIT信号値と本来波形等化の目標とされる理想
的なVIT信号値との誤差が波形等化を必要としないの
であるから、補正信号の生成は必要なく、MUSE信号
はそのまま出力してよいことになる。
【0029】また、誤差が予め定められた設定値より大
きく、かつ一定の範囲内である場合は、MUSE信号の
入力が一時的に途切れた場合であっても、引き続き入力
されたMUSE信号の状態が途切れる前の状態と同様で
あって、しかも、入力されたMUSE信号のVIT信号
値と本来波形等化の目標とされる理想的なVIT信号値
との誤差が波形等化を必要としているのであるから、係
数記憶部20に記憶されたタップ係数の値を初期値とし
て波形等化演算を引き続き行なう必要がある。
【0030】さらに、誤差が予め定められた設定値と比
較し余りにも大きく、引き続き入力されたMUSE信号
の状態が途切れる前の状態とはまったく異なっており、
入力信号が切り替わったとみなされる場合は、係数記憶
部20に記憶されたタップ係数はもはや必要でないの
で、係数制御回路18は補正信号生成フィルタ16のタ
ップ係数をリセットして、波形等化動作を最初からやり
直す。
【0031】上記いずれの場合でも、係数制御回路18
は一定の時間間隔で加算器17から出力されるMUSE
信号に基づきタップ係数の算出を行い、演算が終了した
時点でのタップ係数の値を補正信号生成フィルタ16に
設定すると共に、係数記憶部20に記憶する。
【0032】そして、係数制御回路18は前記誤差値が
より小さくなるように補正信号生成フィルタ16のタッ
プ係数を算出し、補正信号生成フィルタ16は係数制御
回路18から設定されたそのタップ係数の値に基づき補
正信号を生成し、この波形等化の演算処理は前記誤差が
予め定められた設定値より小さくなるまで繰り返される
ことは従来と同様である。
【0033】次に、本発明の第二実施例に係る波形等化
回路について図に基づいて説明する。図2は、本発明の
第二実施例に係る波形等化回路のブロック図である。
【0034】図2において、本第二実施例の波形等化回
路は、クランプ回路13の出力信号を第一の周波数クロ
ックでアナログ・デジタル変換する第一のA/D変換器
14と、第二の周波数クロックでアナログ・デジタル変
換する第二のA/D変換器21とを備え、第一のA/D
変換器14の出力信号は遅延回路15に入力され、第二
のA/D変換器21の出力信号は補正信号生成フィルタ
16に入力されている。
【0035】上記の通り構成される本第二実施例の波形
等化回路の動作について説明する。クランプ回路13か
ら出力される帯域制限されたアナログMUSE信号は、
第一のA/D変換器14に入力され、例えば16.2M
Hzの周波数クロックでアナログ・デジタル変換され、
遅延回路15に出力される。一方、クランプ回路13の
出力信号は、第二のA/D変換器21にも入力され、例
えば32.4MHzの周波数クロックでアナログ・デジ
タル変換され、補正信号生成フィルタ16に出力され
る。その後の動作は前記第一実施例に係る波形等化回路
の動作と同様である。
【0036】従って、補正信号生成フィルタ16に入力
されるディジタルMUSE信号の情報量は、遅延回路1
5により遅延されて加算器17に出力されるMUSE信
号の2倍であるので、補正信号生成フィルタ16により
生成される補正信号の精度は2倍良くすることが可能で
ある。
【0037】次に、本発明の第三実施例に係る波形等化
回路について図に基づいて説明する。図3は、本発明の
第三実施例に係る波形等化回路のブロック図である。
【0038】図3において、本第三実施例の波形等化回
路は,それぞれ異なるMUSE信号を入力する複数の
(複雑化を避けるため、図3では2入力端子として示
す)MUSE信号入力端子10、11と、それらを切り
換えてクランプ回路13に出力する入力切換スイッチ2
2と、複数のMUSE信号に対応する補正信号生成フィ
ルタ16の制御情報を記憶する複数の係数記憶部20、
24と、係数制御回路18からの制御情報を入力切換ス
イッチ22に連動して複数の係数記憶部20、24に切
り換える信号切換回路23とを備えたことを特徴とす
る。
【0039】上記の通り構成される本第三実施例の波形
等化回路の動作について説明する。第一のMUSE信号
入力端子10及び第二のMUSE信号入力端子11に入
力されるアナログMUSE信号は、入力切換スイッチ2
2に出力され、入力切換スイッチ22においてどちらか
一方の信号が任意に選択され、クランプ回路13に出力
される。その後の波形等化動作は前記第一実施例の波形
等化回路で説明した通りであるが、本第三実施例の波形
等化回路では、係数制御回路18が加算器17から出力
されるMUSE信号を入力した際の係数記憶部が記憶す
るタップ係数の読み出し動作については以下のようにな
る。
【0040】すなわち、本第三実施例の波形等化回路で
は、複数のMUSE信号について波形等化動作を行う必
要があり、また、複数の係数記憶部20、24を有して
いるのでその切り替えが必要となる。さらに、本第三実
施例の波形等化回路においては、第一の係数記憶部20
と第二の係数記憶部24の切り替え制御を、信号切換回
路23が行なう。そして、信号切換回路23は入力切換
スイッチ22と連動するように構成され、入力切換スイ
ッチ22が第一のMUSE信号入力端子10を選択して
いるときは、信号切換回路23は第一の係数記憶部20
を係数制御回路18に接続するように動作する。また、
入力切換スイッチ22が第二のMUSE信号入力端子1
1を選択しているときは、信号切換回路23は第二の係
数記憶部24を係数制御回路18に接続するように動作
する。
【0041】従って、係数制御回路18は加算器17か
ら出力される第一のMUSE信号を入力すると、入力切
換スイッチ22に連動する信号切換回路23を介して第
一の係数記憶部20に接続され、係数記憶部20が記憶
するタップ係数を読み出し、補正信号生成フィルタ16
に出力する。また、入力切換スイッチ22により入力信
号が切り換えられ第二のMUSE信号が入力されると、
係数制御回路18は加算器17から出力される第二のM
USE信号を入力することになり、入力切換スイッチ2
2に連動する信号切換回路23を介して第二の係数記憶
部24に接続され、係数記憶部24が記憶するタップ係
数を読み出し、補正信号生成フィルタ16に出力する。
補正信号生成フィルタ16は、それらの交互に切り換え
られるMUSE信号の補正信号を、信号切換回路23を
介して入力される係数記憶部20及び24に記憶された
タップ係数に基づき生成する。
【0042】さらに、本発明の第四実施例に係る波形等
化回路について図4に基づいて説明する。図4は、本発
明の第四実施例に係る波形等化回路のブロック図であ
る。
【0043】図4において、本第四実施例の波形等化回
路は,それぞれ異なるMUSE信号を入力する複数の
(複雑化を避けるため、図3では2入力端子として示
す)MUSE信号入力端子10、11と、それらを切り
換えて低域通過フィルタ13に出力する入力切換スイッ
チ22と、複数のMUSE信号に対応する補正信号生成
フィルタ16の制御情報を記憶する複数の係数記憶部2
0、24と、係数制御回路18からの制御情報を入力切
換スイッチ22に連動して複数の係数記憶部20、24
に切り換える信号切換回路23と、クランプ回路13の
出力信号を第一の周波数クロックでアナログ・デジタル
変換する第一のA/D変換器14と、第二の周波数クロ
ックでアナログ・デジタル変換する第二のA/D変換器
21とを備え、第一のA/D変換器14の出力信号は遅
延回路15に入力され、第二のA/D変換器21の出力
信号は補正信号生成フィルタ16に入力されている。
【0044】上記の通り構成される第四実施例の波形等
化回路の動作については先に説明した第二及び第三実施
例の波形等化回路の説明から容易に理解可能であるので
ここでは説明を省略する。
【0045】また、上記第三及び第四実施例の波形等化
回路では入力端子の数を2として説明したが、入力端子
の数が増えても、それらに相当する数の係数記憶部を設
け、入力切換スイッチと信号切換回路を連動させること
により同様の動作を行うことが出来ることも容易に類推
できる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の波形等化
回路によれば,波形等化の演算が行われる毎に係数制御
回路が算出し補正信号生成フィルタが保持するタップ係
数を記憶する係数記憶部を備え、かつ係数記憶部は電源
切断時においても記憶するタップ係数の内容を保持する
ことができるように構成したので、一時的に入力信号が
途切れた場合や装置電源が切断された時などでも、係数
記憶部に記憶されたタップ係数を読み出し補正信号生成
フィルタに送信するので波形等化動作が途切れず、直ち
に波形等化された出力信号を得ることができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係る波形等化回路のブロ
ック図である。
【図2】本発明の第二実施例に係る波形等化回路のブロ
ック図である。
【図3】本発明の第三実施例に係る波形等化回路のブロ
ック図である。
【図4】本発明の第四実施例に係る波形等化回路のブロ
ック図である。
【図5】従来の波形等化回路のブロック図である。
【符号の説明】
10、11 MUSE信号入力端子 12 低域通過フィルタ 13 クランプ回路 14、21 A/D変換器 15 遅延回路 16 補正信号生成フィルタ 17 加算器 18 係数制御回路 19 MUSE信号出力端子 20、24 係数記憶部 22 入力切換スイッチ 23 信号切換回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/00 A 9070−5C 11/08 9187−5C

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MUSE信号を入力し所定の周波数に帯
    域制限する低域通過フィルタと、低域通過フィルタの出
    力信号に所定の直流電位を印加するクランプ回路と、ク
    ランプ回路の出力信号をデジタル信号に変換するA/D
    変換器と、A/D変換器の出力信号を遅延させる遅延回
    路と、A/D変換器の出力信号から伝送路の特性を補正
    する信号を生成する補正信号生成フィルタと、補正信号
    生成フィルタの出力信号と前記遅延回路の出力信号を加
    算する加算器と、加算器の出力信号により前記補正信号
    生成フィルタを制御する係数制御回路とから構成される
    波形等化回路において、 前記補正信号生成フィルタの補正信号生成を制御するた
    めの制御情報を記憶する係数記憶部を備えたことを特徴
    とする波形等化回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の波形等化回路において、 前記係数記憶部は電源切断時においても記憶内容を保持
    できることを特徴とする波形等化回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の波形等化回路において、 前記A/D変換器は、クランプ回路の出力信号を第一の
    周波数クロックでアナログ・デジタル変換する第一のA
    /D変換部と、第二の周波数クロックでアナログ・デジ
    タル変換する第二のA/D変換部とから構成され、 該第一のA/D変換部の出力信号は前記遅延回路に入力
    され、該第二のA/D変換部の出力信号は前記補正信号
    生成フィルタに入力されることを特徴とする波形等化回
    路。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の波形等化回路において、 前記係数記憶部は電源切断時においても記憶内容を保持
    できることを特徴とする波形等化回路。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の波形等化回路において、 それぞれ異なる複数のMUSE信号を入力し、それらを
    切り換えて前記低域通過フィルタに出力する切り替えス
    イッチ部と、前記複数のMUSE信号に対応する補正信
    号生成フィルタの制御情報を記憶する複数の係数記憶部
    と、前記係数制御回路からの制御情報を前記切り替えス
    イッチ部に連動して前記複数の係数記憶部に切り換える
    信号切換回路とを備えたことを特徴とする波形等化回
    路。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の波形等化回路において、 前記係数記憶部は電源切断時においても記憶内容を保持
    できることを特徴とする波形等化回路。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の波形等化回路において、 それぞれ異なる複数のMUSE信号を入力し、それらを
    切り換えて前記低域通過フィルタに出力する切り替えス
    イッチ部と、前記複数のMUSE信号に対応する補正信
    号生成フィルタの制御情報を記憶する複数の係数記憶部
    と、前記係数制御回路からの制御情報を前記切り替えス
    イッチ部に連動して前記複数の係数記憶部に切り換える
    信号切換回路とを備えたことを特徴とする波形等化回
    路。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の波形等化回路において、 前記係数記憶部は電源切断時においても記憶内容を保持
    できることを特徴とする波形等化回路。
JP3189996A 1991-07-30 1991-07-30 波形等化回路 Pending JPH0537811A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9561919B2 (en) 2013-05-17 2017-02-07 Konica Minolta, Inc. Paper feeding cassette and image forming apparatus

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