JPH0537788A - 境界部画像の作成方法 - Google Patents

境界部画像の作成方法

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JPH0537788A
JPH0537788A JP3210147A JP21014791A JPH0537788A JP H0537788 A JPH0537788 A JP H0537788A JP 3210147 A JP3210147 A JP 3210147A JP 21014791 A JP21014791 A JP 21014791A JP H0537788 A JPH0537788 A JP H0537788A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2つの画像要素の境界部を忠実に再現できる
とともに、境界部のガタツキを低減する。 【構成】 2つの絵柄要素M1、M2の輪郭C1、C2
を表わす輪郭マスクデータに基づいて境界部BPを構成
する低分解能画素を抽出する。次にこれらの低分解能画
素のそれぞれを高分解能画素に分割する。そして、境界
部の低分解能画素における2つの絵柄要素の画像の画像
データと、低分解能画素内の各高分解能画素が2つの絵
柄要素のどちらに属するかを示すデータと、を含むペア
データを作成する。このペアデータを用いて境界部の画
像を再現すれば、境界部を高分解能で再現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、第1の分解能の第1
の画像要素を少なくとも2つ含む統合画像内において、
第1の画像要素の境界部を表わす画像を生成する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】画像を構成する画像要素としては、文
字、図形、および絵柄要素がある。これらの画像要素の
うちで、文字と図形とは比較的高分解能(例えば150
0線/インチ)の画像データで表わされ、絵柄要素は比
較的低分解能(例えば300線/インチ)の画像データ
で表わされることが多い。
【0003】図1は、背景としてのチント要素(一様な
色調の画像要素を言う。)M0と、2つの絵柄要素M
1、M2と、文字要素A、B、Cとを含む画像(以下、
「統合画像」と呼ぶ。)の例を示す図である。この例の
ように、2つの絵柄要素M1、M2が互いに重なりあっ
ている統合画像では、絵柄要素M1、M2の境界部BP
が低分解能で再現された場合に、境界部BPのガタツキ
が目立つことがある。例えば、境界部を境に隣接して黄
色の画像部分と黒色の画像部分とが存在すると、境界部
のガタツキが目立ち易い。
【0004】2つの画像要素の境界部のガタツキを低減
する方法としては、本出願人により開示された特公平2
−20194号公報に記載された方法がある。この方法
では、境界部の画素の画像データを、境界を識別するた
めの特定コードに置き換えている。この特定コードは、
低分解能の画素内を高分解能の画素に分割した各高分解
能画素ごとに、2つの絵柄要素のどちらに属するかを
「0」と「1」で指定したデータである。特定コードが
割り当てられた境界部の画像データは、その部分に隣接
した画素の画像データと、特定コードとに基づいて合成
する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
方法では、特定コードが割り当てられた低分解能画素が
多数集まっている場合に、境界部の画像をきれいに再現
できないことがある。例えば、ある第1の低分解能画素
に特定コードが割り当てられており、その周囲の4つの
低分解能画素にもすべて特定コードが割り当てられてい
る場合には、第1の低分解能画素の画像を再現する際
に、その周囲の画素の特定コードを画像データとして用
いることになる。従って、再現された画像において第1
の低分解能画素が所望の色彩を有しないという不具合を
生じることがある。
【0006】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、2つの画像要素
の境界部を忠実に再現できるとともに、境界部のガタツ
キを低減することのできる境界部画像の作成方法を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、この発明による方法は、第1の分解能の第1の画像
要素を少なくとも2つ含む統合画像内において、前記第
1の画像要素の境界部の画像を作成する方法であって、
(a)前記第1の画像要素のそれぞれを表わす第1の画
像データと、前記第1の分解能よりも高い第2の分解能
で前記第1の画像要素のそれぞれの輪郭を表わす輪郭デ
ータとを準備する工程と、(b)前記輪郭データに基づ
いて、前記境界部を構成する第1の分解能画素を抽出す
る工程と、(c)前記境界部を構成する第1の分解能画
素のそれぞれを前記第2の分解能に相当する画素である
第2の分解能画素に分割するとともに、前記輪郭データ
に基づいて前記境界部内における前記第2の分解能画素
の境界を求める工程と、(d)前記境界部を構成する第
1の分解能画素のそれぞれについて、当該第1の分解能
画素における画像を表わす前記第1の画像データのそれ
ぞれと、当該第1の分解能画素内において前記第2の分
解能の境界で区分された各第2の分解能画素が前記第1
の画像要素のいずれに属するかを区別する領域区分デー
タと、を含むペアデータを生成する工程と、(e)前記
ペアデータに基づいて、前記境界部の画像を前記第2の
分解能画素ごとに再現することによって、境界部画像を
作成する工程と、を備える。
【0008】
【作用】第1の分解能の画像要素の輪郭を第1の分解能
よりも高い第2の分解能で表す輪郭データを準備するの
で、その輪郭データに基づいて境界部を構成する第1の
分解能画素を抽出することができるとともに、境界部を
構成する第1の分解能画素の内部における第2の分解能
の境界を求めることができる。この結果、ペアデータと
して、境界部を構成する各第1の分解能画素に対する第
1の画像要素の画像データと、当該第1の分解能画素内
部の各第2の分解能画素が第1の分解能画素のどちらに
属するかを区分するデータとを含むように作成すること
ができる。そして、ペアデータを用いることにより、境
界部の画像として第2の分解能画素ごとに再現した画像
を得ることができる。
【0009】
【実施例】図2は、この発明の一実施例を適用する画像
処理システムを示すブロック図である。この画像処理シ
ステムは、画像データメモリ1と、境界画像データ生成
装置2と、記録スキャナ3とを備えている。
【0010】境界画像データ生成装置2は、文字/線画
処理回路21と、画像一次処理回路22と、境界データ
作成回路23と、分解能変換回路24と、プレマスク合
成回路25と、マスク合成回路26と、記録画素展開回
路27と、網点データ生成回路28とを備えている。
【0011】図3は、画像一次処理回路22と境界デー
タ作成回路23の内部構成を示すブロック図である。画
像一次処理回路22は、画像レイアウト処理部221
と、マスクデータ転送処理部222と、2つのマスクメ
モリ223、224と、2つの多値画像フレームメモリ
225、226とを有している。境界データ作成回路2
3は、輪郭画像展開部231と、輪郭交点演算部232
と、境界データ抽出部233と、ペアデータ作成部23
4と、領域区分データメモリ235と、一時メモリ23
6と、ペアデータメモリ237と、を有している。
【0012】図4と図5は、実施例における処理手順を
示すフローチャートである。以下では、図1の統合画像
を処理する場合の手順について説明する。なお、以下の
説明においては、第1の分解能を低分解能と表現し、第
2の分解能を高分解能と表現する。ステップS1では、
次に示すデータを準備する。 (1)チント要素M0を表わす低分解能画像データDL
0:この実施例において、チント要素M0は図1の全画
面内を一様な色調で塗りつぶした画像要素である。 (2)絵柄要素M1、M2のそれぞれを表わす低分解能
画像データDL1、DL2:このデータは、絵柄要素M
1、M2の原画をスキャナで読取ることによって作成す
る。 (3)絵柄要素M1、M2のそれぞれのマスク領域を表
わす輪郭マスクデータCV1、CV2:このデータは、
例えば版下台紙上に描かれた輪郭をデジタイザで指定す
ることによって作成する。輪郭マスクデータCV1、C
V2は、a)輪郭の各節点の位置を文字画像用の分解能
の画素座標によって表わしたベクトルデータと、b)輪
郭C1、C2の内部の画像部分を使用することを指定す
るデータ、の2種類のデータを含んでいる。 (4)文字要素A、B、Cや図形を表わす文字画像デー
タDH3:このデータは、例えば文字や図形を処理する
線画処理装置において文字A、B、Cを画面上に配置し
たり、版下台紙上に描かれた文字をスキャナで読取るこ
とによって作成する。文字要素A、B、Cを表わす文字
画像データは、例えば、文字A、B、Cのフォントやサ
イズを表わす文字コードと、統合画像内における文字の
位置を表わす位置データを含んでいる。
【0013】なお、この実施例では、低分解能の画像デ
ータの分解能を375線/インチとし、高分解能の画像
データの分解能を1500線/インチとする。すなわ
ち、高分解能の画像データは低分解能の画像データの整
数倍(この例では4倍)の分解能を有するものとする。
【0014】また、統合画像はカラー画像であり、3つ
の要素M0、M1、M2の低分解能画像データDL0、
DL1、DL2はそれぞれ、Y、M、C、Kの4色のイ
ンクに相当する4つの色分解画像成分を有するものとす
る。
【0015】さらに、3つの画像要素M0、M1、M2
はこの順番に高くなるように優先度が割り当てられてい
る。すなわち、統合画像においてはチント要素M0の上
に第1の絵柄要素M1が不透明な状態で重ねられ、さら
に、第1の絵柄要素M1の上に第2の絵柄要素M2が不
透明な状態で重ねられる。画像の優先度を表わすデータ
は、各画像要素の画像データと、輪郭マスクデータとに
それぞれ含まれている。
【0016】ステップS2では、輪郭マスクデータCV
1、CV2に基づいてマスク領域の輪郭C1、C2を低
分解能でビットマップ展開する。この処理では、画像一
次処理回路22内の画像レイアウト処理部221(図
3)が、画像データメモリ1から輪郭マスクデータCV
1、CV2を読出し、輪郭マスクデータCV1、CV2
に含まれるベクトルデータを低分解能(375線/イン
チ)でビットマップ展開した後、マスクメモリ223、
224にそれぞれビットマップデータを記憶する。図6
と図7は、マスクメモリ223、224に記憶されたビ
ットマップデータをそれぞれ表わす概念図である。
【0017】ステップS3では、輪郭交点演算部232
によって2つの輪郭C1、C2の交点Pa、Pbの座標
が算出される。図8は、ステップS3の処理内容を示す
説明図である。輪郭交点演算部232は、2つのマスク
メモリ223、224に記憶されているビットマップデ
ータの論理積(AND)を画素ごとに求め、その結果が
「1」となる画素の座標を交点Pa、Pbの座標である
として抽出する。交点座標は、一時メモリ236に記憶
される。
【0018】ステップS4では、境界データ抽出部23
3によって、交点Pa、Pbの間の境界部BPが抽出さ
れる。図9は、ステップS4の処理内容を示す説明図で
ある。このステップS4では、まず、優先度の低い絵柄
要素M1のためのマスクメモリ223において、輪郭C
1の内部領域の各画素の値を「1」、輪郭C1を含めた
外側領域の各画素の値を「0」とすることにより、マス
クデータMD1を作成する。このマスクデータMD1
と、マスクメモリ224に記憶された輪郭C2のビット
マップデータとの論理積を画素ごとに取り、その結果が
「1」となる画素を抽出して境界部BPを構成する。境
界データ抽出部233は、このようにして境界部BPの
各画素を抽出し、その各画素の座標を一時メモリ236
に収納する。
【0019】ステップS5では、画像一次処理回路22
によって、画像データメモリ1から2つの低分解能画像
データDL1、DL2が読出され、画像レイアウト処理
部221によってラスタデータに展開されて多値画像フ
レームメモリ225、226にそれぞれ記憶される。
【0020】ステップS6では、境界データ抽出部23
3によって、画像データDL1、DL2の中から、境界
部BPを構成する画素の画像データBD1、BD2がそ
れぞれ抽出される。抽出された画像データBD1、BD
2を、以下「境界画像データ」と呼ぶ。境界画像データ
BD1、BD2は一時メモリ236に記憶される。
【0021】なお、これまでに作成されて、一時メモリ
236に記憶されたデータ(すなわち、交点Pa、Pb
の座標データ、境界部BPの座標データ、および、境界
画像データBD1、BD2)は、いずれも低分解能のデ
ータである。
【0022】ステップS7では、ペアデータ作成部23
4によって境界部BPを構成する低分解能画素が高分解
能画素に分割される。図10、図11は、低分解能画素
の分割方法を示す説明図である。図10において、正方
形は低分解能の画素Psを示しており、境界部BPは低
分解能画素Psの集合として描かれている。また、節点
P1〜P9は、輪郭マスクデータCV2で表わされる境
界線のベクトルの節点を示しており、各節点P1〜P9
の位置は、高分解能の画素の座標によって表わされる。
ステップS7の処理では、さらに、ペアデータ作成部2
34が、輪郭マスクデータCV2に基づいて低分解能の
境界部BPの領域を通る高分解能の境界線を求める。こ
の結果、図11に示すように、境界部BPを構成する低
分解能画素Psのそれぞれが、高分解能の画素Phに分
割され、これらの高分解能の画素に対する境界線HBP
(以下、「高分解能境界線」と呼ぶ。)が得られる。図
11は、図10の破線部の領域を拡大して示す図であ
る。図11においては、1つの低分解能画素Psが4×
4の高分解能画素Phに分割されている。
【0023】ステップS8では、図11に示すように、
境界部BPの領域内の高分解能画素Phのそれぞれにつ
いて、領域区分を示すための1ビットデータを割り当て
る。例えば、図11に示すように、優先度の低い絵柄要
素M1に属する高分解能画素Phには「0」を割り当
て、優先度の高い絵柄要素M2に属する高分解能画素P
hには「1」を割り当てる。このように高分解能画素P
hのそれぞれについて領域区分を示す値が割り当てられ
たデータは、領域区分データLab(i,j)として領
域区分データメモリ235に記憶される。ここで、
(i,j)は、各低分解能画素ごとの内部座標である。
【0024】ステップS9では、ペアデータ作成部23
4が、境界部BPを構成する各低分解能画素Psごとに
ペアデータを作成する。ペアデータとは、境界部BPを
構成する低分解能画素Psの画像を高分解能で表わすデ
ータである。図12は、図11の1つの低分解能画素P
s(x,y)に関するペアデータを説明するための説明
図である。ペアデータは例えば次のデータで構成され
る。
【0025】(A)第1の絵柄要素M1に関するペアデ
ータPD1: a)低分解能画素Ps(x,y)における第1の絵柄要
素M1の画像データDL1。これは、一時メモリ236
に記憶された境界画像データBD1(x,y)のうち、
画素位置(x,y)のデータを利用する。 b)低分解能画素Ps(x,y)に関する領域区分デー
タLab(i,j)を反転したデータ。ここで、領域区
分データLab(i,j)を反転するのは、第1の絵柄
要素M1に属する高分解能画素のデータの値を「1」に
するためである。
【0026】(B)第2の絵柄要素M2に関するペアデ
ータPD2: a)低分解能画素Ps(x,y)における第2の絵柄要
素M2の画像データDL2。 b)低分解能画素Ps(x,y)に関する領域区分デー
タLab(i,j)。
【0027】以下では、上記の2つのペアデータPD
1、PD2をまとめて、境界ペアデータPDbと呼ぶ。
このようにして、境界部BP上の各低分解能画素ごとに
作成された境界ペアデータPDbは、ペアデータメモリ
237に記憶される。
【0028】ステップS10では、交点Pa、Pb(図
8)に対するペアデータがペアデータ作成部234によ
って作成される。図13は、交点Paの位置の低分解能
画素内における画像要素の区分を示す図である。図13
(A)は、チント要素M0の上に第1の絵柄要素M1が
重ねられた状態を示し、図13(B)は、チント要素M
0の上に第2の絵柄要素M2が重ねられた状態を示して
いる。図13(C)には、各高分解能画素が、チント要
素M0および2つの絵柄要素M1、M2のいずれに属す
るかが示されている。
【0029】ステップS10では、まず、図13(A)
の画像に対する領域区分データLacと、図13(B)
の画像に対する領域区分データLbcとを求める。図1
4は、これらの領域区分データLac、Lbcを示す概
念図である。そして、交点の位置の低分解能画素におけ
る次のペアデータを作成する。 (A)第1の絵柄要素M1に関するペアデータ(図15
(A)参照): a)交点位置の低分解能画素Ps(x,y)に対する第
1の絵柄要素M1の画像データDL1(x,y)。 b)交点位置の低分解能画素Ps(x,y)に関する次
の領域区分データ: {Lac(i,j) AND In[Lbc(i,
j)]} ここで、In[d]はデータdの反転データを示し、A
NDは論理積を示す。この領域区分データの値は、図1
3(A)に示す画像において、第1の絵柄要素M1に属
する高分解能画素に対して「1」、チント要素M0に属
する高分解能画素に対して「0」となっている。
【0030】(B)第2の絵柄要素M2に関するペアデ
ータ(図15(B)参照): a)交点位置の低分解能画素Ps(x,y)における第
2の絵柄要素M2の画像データDL2(x,y)。 b)交点位置の低分解能画素Ps(x,y)に関する次
の領域区分データ: Lbc(i,j) この領域区分データの値は、図13(B)に示す画像に
おいて、第2の絵柄要素M2に属する高分解能画素に対
して「1」、チント要素M0に属する高分解能画素に対
して「0」になっている。
【0031】(C)チント要素M0に関するペアデータ
(図15(C)参照): a)交点位置の低分解能画素Ps(x,y)におけるチ
ント要素M0の低分解能画像データDL0(x,y)。 b)交点位置の低分解能画素Ps(x,y)に関する次
の領域区分データ: {In[Lac(i,j)] AND In[Lbc
(i,j)]} この領域区分データの値は、図13(C)に示す画像に
おいて、チント要素M0に属する高分解能画素に対して
のみ「1」になっている。
【0032】以下では、図15の3つのペアデータをま
とめて交点ペアデータPDiと呼ぶ。このようにして、
各交点位置の低分解能画素ごとに作成された交点ペアデ
ータPDiは、境界ペアデータPDbとともにペアデー
タメモリ237に記憶される。なお、これらの境界ペア
データPDbには境界部BPを形成する画像要素M1、
M2よりも高い優先度が割り当てられ、交点ペアデータ
PDiには交点を構成する画像要素M0、M1、M2よ
りも高い優先度が割り当てられる。
【0033】図5に戻り、ステップS11ではプレマス
ク合成回路25(図2)によって、境界部BPを高分解
能で表わした画像を合成する。この際、境界データ作成
回路23からプレマスク合成回路25に境界ペアデータ
PDbと交点ペアデータPDiとが与えられる。一方、
画像一次処理回路22から分解能変換回路24に画像要
素M0、M1、M2の低分解能画像データDL0、DL
1、DL2が与えられ、ここで低分解能(375線/イ
ンチ)から高分解能(1500線/インチ)に変換され
るとともに、高分解能化された画像データDL0a、D
L1a、DL2aがプレマスク合成回路25に与えられ
る。この分解能の変換は、1つの低分解能画素について
の低分解能画像データの値を、その低分解能画素を構成
する4×4の高分解能画素に共通に割り当てることによ
って行なわれる。したがって、高分解能化された画像デ
ータは、高分解能画素ごとの画像データを有している
が、この画像データにより表わされる画像は、低分解能
画像データと同じ品質の画像である。
【0034】図16はプレマスク合成回路25で合成さ
れた画像を示す説明図である。プレマスク合成回路25
では、図1に示す統合画像の画像要素のうちで、低分解
能の画像データで表わされる画像要素が所定の優先度に
従って統合され、高分解能の画素ごとのラスタデータと
して展開される。2つの絵柄要素M1、M2の境界部B
Pは、境界データ作成回路23から与えられたペアデー
タPDb、PDiに従って、実質的にも高分解能で表わ
されている。仮に、境界部BP以外の画素も高分解能画
素に分割したとしても、前述したように、4×4の高分
解能画素に同じ画像データの値を割り当てることになる
ので、実質的には低分解能で表わすのと同じである。な
お、プレマスク合成回路25で作成された第1のラスタ
データRD1はプレマスク合成回路25に内蔵されてい
る多値フレームメモリ(図示せず)に一次的に記憶され
る。
【0035】ステップS12では、マスク合成回路26
において、プレマスク合成回路25によって合成された
画像と、文字や線画の画像要素(この実施例では図1の
文字A、B、Cの画像要素)とが合成される。この時、
文字A、B、Cを表わす画像データDH3は画像一次処
理回路22から文字/線画処理回路21に与えられて高
分解能のラスタデータRD2に展開され、マスク合成回
路26に供給される。マスク合成回路26は、このラス
タデータRD2と、プレマスク合成回路25で生成され
たラスタデータRD1とを合成し、図1に示す統合画像
を表わすラスタデータRDtを生成する。このラスタデ
ータRDtは、図1に示す統合画像を高分解能で表わす
データであり、マスク合成回路26内の図示しない多値
フレームメモリに記憶される。
【0036】ステップS13では、ラスタデータRDt
に基づいて、統合画像の網目版画像が記録される。この
ステップS13では、まず、記録画素展開回路27によ
ってラスタデータRDtが、記録スキャナ3における記
録画素の分解能のデータに展開される。記録画素の分解
能は、文字や線画の分解能よりもさらに高く、例えば2
倍に設定される。こうして展開されたラスタデータRD
tは、記録画素展開回路27内の図示しない多値フレー
ムメモリに記憶されるとともに、走査線順次に網点デー
タ生成回路(ドットジェネレータ)28に与えられる。
網点データ生成回路28は、記録画素展開回路27内の
多値フレームメモリに記憶されているラスタデータを記
録画素ごとに読出すとともに、網点データ生成回路28
内に予め記憶されているスクリーンパターンメモリ(閾
値パターンメモリ)から網点生成のための閾値を読出
す。そして、ラスタデータと閾値とを比較することによ
って記録画素ごとに露光の有無を1/0で表わす網点デ
ータを生成する。この網点データは、網点データ生成回
路28から記録スキャナ3に与えられ、フィルム上に統
合画像の網目版画像が記録される。なお、統合画像を
Y、M、C、Kの4色のインクで印刷する場合には、各
版用の網目版画像がそれぞれ記録される。
【0037】上記実施例では、2つの絵柄要素M1、M
2の境界部BPの画像を高分解能で表わすペアデータを
作成し、このペアデータを用いて境界部BPの画像を再
現するので、境界部BPを忠実に再現できるとともに、
境界部のガタツキを低減できるという利点がある。
【0038】また、交点Pa、Pbのように、3つ以上
の画像要素が存在する画素位置に対して、同様なペアデ
ータを作成するので、その画素位置における画像を忠実
に再現できるという利点がある。
【0039】なお、交点における複数の画像要素の1つ
が背景部の場合には、背景部を表わす画像データが存在
しない。この場合には、図15(C)に示すチント要素
M0の画像データDL0をゼロにした交点ペアデータを
作成すれば、上記と同様に交点位置の画像を忠実に再現
することができる。
【0040】3つ以上の複数の画像要素が存在する交点
位置の各低分解能画素については、一般に、その低分解
能画素における画像を表わす複数の低分解能画像データ
と、当該低分解能画素内において高分解能の境界で区分
された各高分解能画素が複数の低分解能画像要素のいず
れに属するかを区別する領域区分データと、を含むペア
データを作成するようにすればよい。
【0041】なお、この発明は上記実施例に限られるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能であり、例えば次のよ
うな変形も可能である。
【0042】(1)上記実施例では、高分解能の画像デ
ータの分解能(1500線/インチ)が低分解能の画像
データの分解能(375線/インチ)の整数倍の場合に
ついて説明したが、一般には、後者が前者の整数倍にな
らないことが多い。図17は、分解能が整数倍の関係に
ない場合における高分解能画素と低分解能画素との関係
を示す説明図である。この例では、低分解能画素Psの
一辺の長さが、高分解能画素Phの一辺の長さの約3.
3倍になっている。
【0043】図17のような場合には、境界部BPを構
成する低分解能画素を例えば次のようにして決定する:
まず、高分解能での境界線HBPによって区分される2
つの画像要素M1、M2にそれぞれ「0」と「1」を割
り当てた領域区分データLabを作成する。そして、境
界部BPを構成する低分解能画素を、「領域区分データ
Labの値が「0」の高分解能画素Phの少なくとも一
部分と、領域区分データLabの値が「1」の高分解能
画素Phの少なくとも一部分と、を両方とも含む低分解
能画素Ps」と定義する。言い替えれば、2つの異なる
画像要素に属する高分解能画素を少なくとも一部分づつ
両方ともに含む低分解能画素によって境界部BPを構成
する。図17において、境界部BPを構成する低分解能
画素の範囲を一点鎖線で示している。このようにして境
界部BPを構成する低分解能画素を決定すれば、高分解
能の画像データの分解能が低分解能の画像データの分解
能の整数倍でない場合でも、境界線の部分をもれなく抽
出することができる。そして、境界線を構成する低分解
能画素に関してペアデータを作成すれば、境界線を高分
解能で再現することができる。
【0044】なお、上記のように分解能が整数倍の関係
にない場合には、画面上の所定の原点を基準にしてステ
ップS7(図4)における画素の分割処理が行なわれ
る。
【0045】(2)上記実施例における境界ペアデータ
PDbは、2つの画像要素M1、M2のそれぞれについ
てのペアデータPD1、PD2を含んでいた。画像要素
M1に関するペアデータPD1は、低分解能画素におけ
る画像データDL1と、その低分解能画素内で画像要素
M1に属する高分解能画素を指定する領域区分データ
と、を有するデータである。画像要素M2に関するペア
データも同様である。これらのペアデータでは、各画像
要素M1、M2ごとに境界部の画像を再現することがで
きるという利点がある。
【0046】このようなペアデータの代わりに、第1と
第2の絵柄要素の画像データDL1(x,y)、DL2
(x,y)と、その低分解能画素Ps(x,y)につい
ての領域区分データLab(i,j)とによってペアデ
ータを構成してもよい。これは、交点ペアデータについ
ても同様である。このようなペアデータでは、領域区分
Labを1つ含んでいればよいので、ペアデータのデー
タ量を削減できるという利点がある。
【0047】なお、一般に、ペアデータは、境界部BP
(または交点)を構成する低分解能画素のそれぞれにつ
いて、交点に存在する複数の画像要素の低分解能画像デ
ータと、その低分解能画素内における各高分解能画素が
複数の画像要素のどれに属するかを示すデータと、を含
むデータであればよい。
【0048】(3)境界画像データ生成装置2(図2)
は、図18に示すような構成としてもよい。図18の境
界画像データ生成装置2aは、図2の装置と同じ構成要
素を有しているが、画像合成の仕方が図2の装置と異な
る。図2の装置では、プレマスク合成回路25によって
チント要素M0と絵柄要素M1、M2と境界部の高分解
能画像を合成している。そして、マスク合成回路26に
おいて、プレマスク合成回路25で合成された画像に文
字要素の高分解能画像を合成している。一方、図18の
装置では、プレマスク合成回路25において、文字要素
の高分解能画像と境界部の高分解能画像とを合成し、マ
スク合成回路26において、プレマスク合成回路25で
合成された高分解能画像にチント要素M0と絵柄要素M
1、M2とを合成している。このように、所定の優先度
に従って各画像要素を重ね合わせつつ、画像要素の中の
最高の分解能で各画像要素を合成すれば、各画像要素を
どのような順序で合成するようにしてもよい。
【0049】(4)上記実施例では2つの絵柄要素の境
界部を高分解能で再現するものとしたが、チント要素同
士の境界部や、チント要素と絵柄要素との境界部を上記
と同様にして高分解能で再現するようにしてもよい。
【0050】(5)上記実施例では統合画像をカラー画
像であるとしたが、この発明は、モノクロの多階調画像
にも適用することができる。すなわち、一般に、この発
明は、2つの多階調画像要素の間の境界部を高分解能で
再現する場合に適用することができる。 (6)画像要素の種類を分解能で分類した場合に、上記
実施例では統合画像内に2種類の画像要素が存在してい
た。すなわち、互いに異なる分解能を有する画像要素が
2種類存在していた。3種類以上の画像要素が存在して
いる場合には、そのうちの最高の分解能で境界部を分割
し、その最高分解能の画素についての領域区分データを
含むペアデータを作成する。このようにすれば、境界部
を統合画像内の輪郭の内の最高の品質で再現できるとい
う利点がある。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の方法によ
れば、ペアデータとして、境界部を構成する各低分解能
画素(第1の分解能画素)に対する2つの第1の画像要
素の画像データと、当該低分解能画素内の各高分解能画
素(第2の分解能画素)が2つの低分解能画素のどちら
に属するかを区分するデータとを含むように作成するの
で、ペアデータを用いることによって、境界部の画像と
して高分解能画素ごとに再現した画像を得ることができ
る。従って、2つの画像要素の境界部を高分解能で忠実
に再現できるとともに、境界部のガタツキを低減するこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】統合画像の一例を示す図。
【図2】本発明の一実施例を適用する画像処理システム
の構成を示すブロック図。
【図3】画像一次処理回路22と境界データ作成回路2
3の内部構成を示すブロック図。
【図4】実施例の手順を示すフローチャート。
【図5】実施例の手順を示すフローチャート。
【図6】実施例において処理される画像を示す説明図。
【図7】実施例において処理される画像を示す説明図。
【図8】実施例において処理される画像を示す説明図。
【図9】実施例において処理される画像を示す説明図。
【図10】境界部のベクトルと境界部を構成する低分解
能画素を示す説明図。
【図11】境界部の低分解能画素内の高分解能境界およ
び高分解能境界による領域区分を示す説明図。
【図12】境界部のペアデータを示す説明図。
【図13】交点における画像要素の重なりと境界とを示
す説明図。
【図14】交点における領域区分データを示す説明図。
【図15】交点におけるペアデータを示す説明図。
【図16】プレマスク合成回路25により合成された画
像を示す説明図。
【図17】分解能の比が整数でない場合において、境界
部を構成する低分解能画素の範囲を示す説明図。
【図18】画像処理システムの他の実施例の構成を示す
ブロック図。
【符号の説明】
BP 境界部 C1 輪郭 C2 輪郭 Lab 領域区分データ Lbc 領域区分データ Lac 領域区分データ M0 チント要素 M1 絵柄要素 M2 絵柄要素 PDb ペアデータ PDi ペアデータ Ps 低分解能画素(第1の分解能画素) Ph 高分解能画素(第2の分解能画素)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 第1の分解能の第1の画像要素を少なく
    とも2つ含む統合画像内において、前記第1の画像要素
    の境界部の画像を作成する方法であって、 (a)前記第1の画像要素のそれぞれを表わす第1の画
    像データと、前記第1の分解能よりも高い第2の分解能
    で前記第1の画像要素のそれぞれの輪郭を表わす輪郭デ
    ータとを準備する工程と、 (b)前記輪郭データに基づいて、前記境界部を構成す
    る第1の分解能画素を抽出する工程と、 (c)前記境界部を構成する第1の分解能画素のそれぞ
    れを前記第2の分解能に相当する画素である第2の分解
    能画素に分割するとともに、前記輪郭データに基づいて
    前記境界部内における前記第2の分解能画素の境界を求
    める工程と、 (d)前記境界部を構成する第1の分解能画素のそれぞ
    れについて、当該第1の分解能画素における画像を表わ
    す前記第1の画像データのそれぞれと、当該第1の分解
    能画素内において前記第2の分解能の境界で区分された
    各第2の分解能画素が前記第1の画像要素のいずれに属
    するかを区別する領域区分データと、を含むペアデータ
    を生成する工程と、 (e)前記ペアデータに基づいて、前記境界部の画像を
    前記第2の分解能画素ごとに再現することによって、境
    界部画像を作成する工程と、 を備えることを特徴とする境界部画像の作成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008217494A (ja) * 2007-03-05 2008-09-18 Sharp Corp 画像処理方法、画像処理プログラムおよび画像処理装置

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