JPH0537565Y2 - - Google Patents

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JPH0537565Y2
JPH0537565Y2 JP5897687U JP5897687U JPH0537565Y2 JP H0537565 Y2 JPH0537565 Y2 JP H0537565Y2 JP 5897687 U JP5897687 U JP 5897687U JP 5897687 U JP5897687 U JP 5897687U JP H0537565 Y2 JPH0537565 Y2 JP H0537565Y2
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transmission
line
transmission line
signal
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、データ伝送システムに関し、更に詳
しくは、共通の伝送ラインを利用して平衡伝送と
不平衡伝送とを行うことができるデータ伝送シス
テムに関する。
従来技術 従来、電子メータコントローラや、エンジンコ
ントローラ、CRTコントローラ等では、高度の
データ処理を要するため、各々が高度の処理機能
を持つたユニツトとして構成され、一般にエレク
トロニツク・コントロール・ユニツト(以下、
ECU)と呼ばれている。
一方、自動車の電装品の制御システムとして、
1つのマスタステーシヨン(以下、MS)から制
御データを各リモートステーシヨン(以下、RS)
に伝送し、各RSがその近傍の電装品のドライブ
を行うシステムが知られている。
このようなECUや電装品の制御システムのデ
ータ伝送には、その通信内容や目的に応じて平衡
伝送系と不平衡伝送系とが使い分けられている。
従つて、従来の自動車には、平衡伝送系と不平
衡伝送系の2方式のデータ伝送システムが別個独
立に設けられていた。
従来技術の問題点 上記従来の自動車のシステムでは、平衡伝送系
と不平衡伝送系とが別個独立であつたため、2通
りの伝送ラインを設置しなければならない問題点
があつた。
考案の目的 本発明の目的とするところは、平衡伝送系と不
平衡伝送系のデータ伝送とを共通の伝送ライン上
で行うことができるデータ伝送システムを提供す
ることにある。
考案の構成 本考案のデータ伝送システムは、(a)第1伝送ラ
インと、第2伝送ラインと、基準ラインとを有す
る伝送ライン、(b)前記第1伝送ラインに接続され
る第1の伝送端子と、前記第2伝送ラインに接続
される第2の伝送端子と、前記第1及び/又は第
2伝送ラインに乗せられる起動信号を検出しその
起動信号からマスク時間を抽出しそのマスク時間
の間は通信機能をマスクする通信マスク手段と、
前記基準ラインに接続される基準端子とを有する
平衡伝送局、(c)前記第1伝送ラインに接続される
受信端子と、前記第2伝送ラインに接続される送
信端子と、前記第1及び/又は第2伝送ラインに
乗せられる起動信号を検出しその起動信号からマ
スク解除時間を抽出しそのマスク解除時間の間以
外は通信機能をマスクする通信マスク手段と、前
記基準ラインに接続される基準端子とを有する不
平衡伝送リモート局、および、(d)前記第1伝送ラ
インに接続される第1の接続端子と、前記第2伝
送ラインに接続される第2の接続端子と、前記マ
スク時間およびマスク解除時間の情報を含んだ起
動信号を前記第1及び/又は第2伝送ラインに送
出する起動信号送出手段と、その起動信号送出後
の所定期間に前記不平衡伝送リモート局と不平衡
伝送による通信を行う不平衡伝送通信手段と、前
記基準ラインに接続される基準端子とを有する不
平衡伝送マスタ局を具備してなることを構成上の
特徴とするものである。
実施例 以下、図に示す実施例に基づいて本考案を更に
詳しく説明する。ここに第1図は本考案の一実施
例のデータ伝送システムの要部構成ブロツク図、
第2図は起動信号検出回路の一例の回路図、第3
図は第2図に示す回路の各部の信号のタイムチヤ
ート、第4図は第1図に示すシステムの作動を説
明するタイムチヤートである。なお、図に示す実
施例により本考案が限定されるものではない。
第1図に示すデータ伝送システム50は、自動
車搭載用のシステムであつて、電子メータコント
ロール用、エンジンコントロール用、CRTコン
トロール用、サスペンシヨンコントロール用等の
各ECUと、左側ランプ類制御用、右側ランプ類
制御用、ワイパモータ制御用、オイルレベル検出
用等の各RSと、総合コントロール用のMSとを共
通の伝送ラインで接続してなつている。
伝送ラインは、第1伝送ライン1と、第2伝送
ライン2と、基準ライン3とからなつており、自
動車の内部に敷設されている。第1伝送ライン1
は抵抗R1を介してプルダウンされ、第2伝送ラ
イン2は抵抗R2を介してプルアツプされている。
ECUは多数あるが、第1図にはECU10,1
0′のみ表し、他は省略している。
ECU10は、平衡伝送方式による通信機能を
有しており、平衡伝送レシーバ14、平衡伝送ト
ランスミツタ15およびラインスイツチ16,1
7を有している。また、第2図及び第3図を参照
して後で詳述する起動信号検出回路18を有して
いる。また、第1の伝送端子11で前記第1伝送
ライン1に接続され、第2の伝送端子12で前記
第2伝送ライン2に接続され、基準端子13で前
記基準ライン3に接続されている。
ECU10′も同様の構成である。
RSも多数あるが、第1図には1つのRS20だ
けを表し、他は省略している。
RS20は、不平衡伝送方式の通信機能を有す
るもので、ラインレシーバ24、ラインドライバ
25およびラインスイツチ26を有している。ま
た、前記起動信号検出回路18と同様の起動信号
検出回路27を有している。また、受信端子21
で前記第1伝送ライン1に接続され、送信端子2
2で前記第2伝送ライン2に接続され、基準端子
23で前記基準ライン3に接続されている。
MSは、複数設けられてもよいが、通常は1個
であり、第1図にMS30として示されている。
MS30は、平衡伝送の通信機能と不平衡伝送
の通信機能の両方を有しており、平衡伝送トラン
スミツタ34、平衡伝送レシーバ35、ラインド
ライバ36、ラインレシーバ37およびラインス
イツチ38,39,40を有している。また、起
動信号を送出するためのラインドライバ41とラ
インスイツチ42とを有している。また、第1の
接続端子31で前記第1伝送ライン1に接続さ
れ、第2の接続端子32で前記第2伝送ライン2
に接続され、基準端子33で前記基準ライン3に
接続されている。
さて、前記ECU10の起動信号検出回路18
は、第2図に示すように構成されている。
即ち、第1伝送ライン1の信号aはトランジス
タ51で受けられ、第2の伝送ライン2の信号b
は第2のトランジスタ52で受けられる。
これらのトランジスタ51,52のコレクタは
ワイヤードオア接続され、抵抗53rでプルアツ
プされると共に、コンデンサ53cで接地され
る。
このコレクタの信号cはシユミツト・トリガ回
路54に入力される。シユミツト・トリガ回路5
4の出力信号dは、フリツプフロツプ55、フリ
ツプフロツプ56、アンドゲート57にそれぞれ
入力される。
前記フリツプフロツプ55はレベルトリガで動
作するもので、入力(S,R)=(1,0)で出力
Q=1となり、入力(S,R)=(0,1)で出力
Q=0となり、これら以外は前の状態を維持す
る。
前記フリツプフロツプ56は立ち下がりエツジ
トリガで動作するもので、入力sが1→0となる
と出力=0となり、入力rが1→0となると出
力=1となる。
前記アンドゲート57は、入力信号d=0で且
つ入力信号e=1のときに出力信号f=1とな
り、それ以外は出力信号f=0である。
アンドゲート57の入力信号eは、ノアゲート
58の出力信号であり、そのノアゲート58の入
力にはアツプダウンカウンタ59の出力が接続さ
れている。
前記アンドゲート57の出力信号fは前記フリ
ツプフロツプ55の入力Rとなり、また、外部へ
の出力信号fとなつている。
前記フリツプフロツプ55からの出力信号g
は、前記フリツプフロツプ56の入力rになると
共に前記アツプダウンカウンタ59のクリア入力
CRになつている。
前記フリツプフロツプ56からの出力hは、外
部への出力信号hとなると共に前記アツプダウン
カウンタ59のアツプ/ダウン切換信号UDとな
り、また、周波数選択スイツチ60の切換信号と
なる。
その周波数選択スイツチ60は、発振器61か
ら出力される高い周波数の信号Fhと、低い周波
数の信号Flとを切り換え選択して、前記アツプダ
ウンカウンタ59のクロツク入力CKとするもの
である。
この起動信号検出回路18の作動を次に第3図
を参照して説明する。
まず、第1伝送ライン1と第2伝送ライン2の
信号a,bは、第3図a,bに示すように、初期
状態では平衡伝送モードにあり、信号aは抵抗
R1でプルダウンされて「ロー」、信号bは抵抗R2
でプルアツプされて「ハイ」であるとする。
次に、起動信号として信号a,bが共に「ロ
ー」にされ、その共に「ロー」にする時間がマス
ク時間及びマスク解除時間の情報を表すものとす
る。
信号a,bは、起動信号として共に「ロー」と
された後、不平衡伝送のストツプ状態である「ハ
イ」に共に戻される。そして、不平衡伝送モード
による信号がそれぞれ第1伝送ライン1、第2伝
送ライン2に乗せられて通信が行われ、所定時間
の通信の後、信号a,bは共に不平衡伝送のスト
ツプ状態即ち「ハイ」になつた後、平衡伝送モー
ドに戻り、元のように信号aは「ロー」、信号b
は「ハイ」となるものとする。
そうすると、伝送ライン1,2の信号a,bに
対して、コレクタの出力信号cは、第3図に示す
cのようになる。即ち、信号a,bが「ロー、ロ
ー」のときのみ「ハイ」となる。但し、立ち上が
りは抵抗53rとコンデンサ53cの充電特性に
より緩やかになる。これはノイズによる誤動作を
防止するためである。
シユミツト・トリガ回路54の出力信号dは、
第3図dに示すように、入力信号cが所定レベル
以上のときに1となり、以下のときに0となる。
フリツプフロツプ55からの出力信号gが初期
状態において0であるとすれば、アツプダウンカ
ウンタ59はクリアされており、その出力は全て
0である。従つて、ノアゲート58の出力信号e
は、第3図eに示すように、初期状態では1であ
る。そこで、シユミツト・トリガ回路54の出力
信号dが0のときは、アンドゲート57の出力信
号fは、第3図fに示すように、1である。この
ため、フリツプフロツプ55の入力(S,R)=
(0,1)であり、出力信号g=0が維持される。
一方フリツプフロツプ56は、第3図hに示す
ように、初期状態では出力信号h=1になるよう
にされており、シユミツト・トリガ回路54の出
力信号dが変化しない間は、その状態が維持され
ている。
シユミツト・トリガ回路54の出力信号dが0
→1になると、アンドゲート57の出力信号f=
0となる。そこで、フリツプフロツプ55の入力
(S,R)=(1,0)となり、出力信号g=1と
なる。第3図d,f,gに示す信号の変化はこれ
を表している。一方、フリツプフロツプ56には
立ち下がりエツジが入力されないので、h=1を
維持している(第3図h)。
アツプダウンカンウタ59は、信号g=0では
クリア状態にあつたが、g=1になるとカウント
を開始する。そして、信号h=1のときはアツプ
カウントであり、クロツク信号は周波数選択スイ
ツチ60で高い周波数の信号Fhが選択されてい
る。従つて、高速でカウントアツプする。第3図
iはこの様子を表しており、カウンタクリアモー
ドからアツプカウントモードに変化し、カウント
値は0からNまで増加する。
ノアゲート58の出力信号eは、アツプダウン
カウンタ59が0から1にカウントアツプする
と、第3図eに示すように、0になる。従つて、
アンドゲート57の出力信号fは0が維持され
る。
第1伝送ライン1、第2伝送ライン2の信号
a,bが「ロー、ロー」から「ハイ、ハイ」にな
ると、シユミツト・トリガ回路54の出力信号d
は1→0となる。すると、フリツプフロツプ56
の入力sに立ち上がりエツジが入力されるので、
出力信号hは1→0となる。第3図hはこれを表
している。
h=0となると、アツプダウンカウンタ59は
ダウンカウントモードに変化し、クロツク信号は
周波数選択スイツチ60で低い周波数の信号Fl
選ばれる。そこで、アツプダウンカウンタ59
は、低速でカウントダウンしていくことになる。
第3図iはこれを表しており、カウント値はNか
ら減少し、やがて0になる。
ところで、カウント最高値Nは、伝送ラインの
信号a,bが「ロー、ロー」である時間に比例し
ている。従つて、アツプダウンカウンタ59が0
からカウントアツプし、Nに達した後カウトンダ
ウンして0に戻るまでの時間は、信号a,bが
「ロー、ロー」である時間に比例することになる。
カウント値が0に戻る前に信号a,bが「ハ
イ、ハイ」になつているものとすれば、シユミツ
ト・トリガ回路54の出力信号d=0であり、カ
ウント値が0になつた時、ノアゲート58の出力
信号e=1となり、アンドゲート57の出力信号
f=1となり、フリツプフロツプ55の入力
(S,R)=(0,1)となるので、出力信号g=
0となる。
従つて、アツプダウンカウンタ59はクリア状
態となり、結局、0まで減算した後0で維持され
ることになる。第3図iはこの状態を表してお
り、0までカウントダウンした後、カウンタクリ
アモードとなる。
一方、フリツプフロツプ56の入力rは、信号
g=1→0となるので、立ち下がりエツジが入力
rに加えられるから、出力信号hを1とする。
かくして初期状態に戻つたことになる。
ここで、アンドゲート57の出力信号fの立ち
下がりは、ECU10のラインスイツチ16をオ
ンからオフするのに用いられ、フリツプフロツプ
56からの出力信号hの立ち上がりはECU10
のラインスイツチ16をオフからオンするのに用
いられる。第3図jはこれを表している。
ECU10′の起動信号検出回路18′も上記回
路18と同様である。
RS20の起動信号検出回路27は、上記回路
18と同様であるが、フリツプフロツプ56から
の出力信号hが0の期間のみラインスイツチ26
をオンに切り換え、それ以外の期間はオフにす
る。第3図kはこれを表している。
ラインスイツチ26がオンとなつている期間が
すなわち伝送ラインが不平衡伝送モードとなる時
間であり、これは起動信号の継続時間を(高いク
ロツク周波数/低いクロツク周波数)倍した時間
に略等しくなる。
次に、第4図を参照しつつ、第1図に示すデータ
伝送システム50の作動を説明する。
まず、初期状態では、ECU10,10′の平衡
伝送レシーバ14,14′が伝送ライン1,2に
接続され、平衡伝送トランスミツタ15,15′
は伝送ライン1,2から切り離されている。つま
り、ECU10,10′は受信状態になつている。
起動信号検出回路18,18′は伝送ライン1,
2に接続されており、伝送ライン上の信号を監視
している。
RS20は、伝送ライン1,2から切り離され
ており、マスク状態にある。ただし、起動信号検
出回路27は伝送ライン1,2に接続されてお
り、伝送ライン上の信号を監視している。
MS30では、平衡伝送レシーバ35が伝送ラ
イン1,2に接続され、平衡伝送トランスミツタ
34、不平衡伝送用のラインドライバ36、ライ
ンレシーバ37は伝送ライン1,2から切り離さ
れている。また、起動信号送出用のラインドライ
バ41も伝送ライン1,2から切り離されてい
る。
従つて、この初期状態では、伝送ラインは平衡
伝送モードにあり、送信をおこないたいECUが
その平衡伝送トランスミツタを伝送ライン1,2
に接続することによつてECU相互が平衡伝送方
式でデータ伝送を行うことができる状態にある。
第4図の部分はこれを表している。
さて、MS30がRS20とデータ伝送を行いた
いときは、伝送ライン1,2にいずれかのECU
の送信データがないことを確認してからラインス
イツチ38をオンの状態にし、MS30が平衡伝
送における送信局となることを各ECUに通知す
る送信通知信号を送出する。この送信通知信号
は、平衡伝送におけるプリアンブル部分だけで足
りる。第4図のはこれを表している。
もし、いずれかのECUがMS30と同時に送信
通知信号を出力すると衝突が起こるが、そのとき
にはMS30はラインスイツチ38をオフの状態
に戻し、次の機会を待つ。
一方、MS30だけが送信通知信号を出力した
ならば、MS30が送信局となることが確立され
る。
そこで、MS30は、送信通知信号を送出した
後、ラインスイツチ38,39をオフにして、平
衡伝送トランスミツタ34及び平衡伝送レシーバ
35を伝送ライン1,2から切り離し、一方、ラ
インスイツチ40,42をオンにして、ラインド
ライバ36、ラインレシーバ37および起動信号
送出用ラインドライバ41を伝送ライン1,2に
接続する。
ここで、MS30がラインドライバ36から
「ロー」を送出すると、第1伝送ライン1は「ロ
ー」となる。また、起動信号送出用ラインドライ
バ41は常に「ロー」を出力するので、第2伝送
ライン2も「ロー」となる。第4図に示すはこ
の状態を表している。
MS30は、RS20との通信に必要な時間を予
定し、その予定時間に比例した所定時間だけ起動
信号(すなわち上記「ロー、ロー」の状態)を継
続する。この所定時間は、予定時間を(高いクロ
ツク周波数/低いクロツク周波数)で除した時間
に略等しい。その後、MS30は、ラインドライ
バ36から「ハイ」を出力すると共に、ラインス
イツチ42をオフにし、起動信号送出用ラインド
ライバ41を伝送ライン2から切り離す。
ECU10,10′の起動信号検出回路18,1
8′は、前述のように、2つの入力信号a,bが
「ロー、ロー」となるので、出力信号f,hを発
生する。
この出力信号f,hを受け取ると、ECU10,
10′はラインスイツチ16,16′をオフする。
受信状態なので、ラインスイツチ17,17′は
元々オフ状態であり、これによつてECU10,
10′は伝送ライン1,2から離れ、マスク状態
に入る。そして、出力信号f,hに応じて所定時
間経過後に復帰する。前述のように、この所定時
間は、起動信号の「ロー、ロー」の時間に比例し
た時間であり、不平衡伝送の予定時間である。
RS20の起動信号検出回路27は、2つの入
力信号a,bが「ロー、ロー」となるので、出力
信号hによつてラインスイツチ26をオンとし、
ラインレシーバ24及びラインドライバ25を第
1伝送ライン1及び第2伝送ライン2に接続す
る。
そこで、伝送ラインは不平衡伝送モードとな
り、MS30とRS20とが不平衡方式のデータ伝
送を行えるようになる。第4図に示すはこの状
態を表している。
MS30は、不平衡伝送モードとなつてから予
定時間を経過する前にRS20との通信を終了し、
伝送ライン1,2の信号を「ハイ、ハイ」にして
おく。
起動信号の「ロー、ロー」の時間から得られた
予定時間の後、起動信号検出回路27はラインス
イツチ26をオフにして、RS20を伝送ライン
1,2から切り離し、マスク状態に戻す。
また、MS30は、ラインスイツチ40をオフ
にすると共に、ラインスイツチ39をオンにして
平衡伝送モードに復帰する。
一方、ECU10,10′も、所定時間経過後に
ラインスイツチ16,16′をオンにして伝送ラ
イン1,2に復帰するので、再び平衡伝送モード
となる。第4図のはこの状態を表している。
かくして、このデータ伝送システム50によれ
ば、平衡伝送方式のデータ伝送と不平衡伝送方式
のデータ伝送とを共通の伝送ラインで行うことが
出来るようになり、伝送ラインの設置の負担が軽
減される。
不平衡伝送の時間はMS30が任意に決定で
き、それに応じてECU10,10′のマスク時間
が設定されるから、無駄な待ち時間を生じず、効
率が向上する。
平衡伝送モードから不平衡伝送モードへの切り
換えは、平衡モードでMS30が送信局となるこ
とを確立してから行うから、ECU相互間のデー
タ伝送が途中で遮断されるような問題を生じるこ
とは防止される。
また、上記送信の確立のためにMS30が送出
する送信通知信号は、平衡伝送のプリアンブル部
分だけで足り、メツセージ部分は必要ないので、
構成が簡単化されると共に、処理時間も短縮され
る。
なお、第1図に示す構成は単なる例示であり、
MS30において平衡伝送のための構成を省略し
てもよい。また、ECU10,10′、RS20、
MS30における通信機能のマスクをソフトウエ
ア的に行うことも出来る。また、ワイヤードオア
とすることによつてラインスイツチを省略するこ
とも可能である。さらに、起動信号として一定周
波数の高周波信号を用いることも可能である。
考案の効果 本考案によれば、(a)第1伝送ラインと、第2伝
送ラインと、基準ラインとを有する伝送ライン、
(b)前記第1伝送ラインに接続される第1の伝送端
子と、前記第2伝送ラインに接続される第2の伝
送端子と、前記第1及び/又は第2伝送ラインに
乗せられる起動信号を検出しその起動信号からマ
スク時間を抽出しそのマスク時間の間は通信機能
をマスクする通信マスク手段と、前記基準ライン
に接続される基準端子とを有する平衡伝送局、(c)
前記第1伝送ラインに接続される受信端子と、前
記第2伝送ラインに接続される送信端子と、前記
第1及び/又は第2伝送ラインに乗せられる起動
信号を検出しその起動信号からマスク解除時間を
抽出しそのマスク解除時間の間以外は通信機能を
マスクする通信マスク手段と、前記基準ラインに
接続される基準端子とを有する不平衡伝送リモー
ト局、および、(d)前記第1伝送ラインに接続され
る第1の接続端子と、前記第2伝送ラインに接続
される第2の接続端子と、前記マスク時間および
マスク解除時間の情報を含んだ起動信号を前記第
1及び/又は第2伝送ラインに送出する起動信号
送出手段と、その起動信号送出後の所定期間に前
記不平衡伝送リモート局と不平衡伝送による通信
を行う不平衡伝送通信手段と、前記基準ラインに
接続される基準端子とを有する不平衡伝送マイタ
局を具備してなることを特徴とするデータ伝送シ
ステムが提供され、これにより平衡伝送方式と不
平衡伝送方式のデータ伝送を共通のデータ伝送ラ
イン上で行えるようになるから、伝送ラインの設
置の負担が軽減される。また、不平衡伝送の時間
を任意に設定できるようになり、それに応じて最
適のマスク時間で平衡伝送局は通信のマスクを行
うから、無駄な待ち時間を生じず、システムの効
率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例のデータ伝送システ
ムの要部構成ブロツク図、第2図は起動信号検出
回路の一例の回路図、第3図は第2図に示す回路
の各部の信号のタイムチヤート、第4図は第1図
に示すシステムの作動を説明するタイムチヤート
である。 符号の説明、1……第1伝送ライン、2……第
2伝送ライン、3……基準ライン、10,10′
……ECU、11……第1の伝送端子、12……
第2の伝送端子、13……基準端子、14……平
衡伝送レシーバ、15……平衡伝送トランスミツ
タ、16,17……ラインスイツチ、18……起
動信号検出回路、20……RS、21……受信端
子、22……送信端子、23……基準端子、24
……ラインレシーバ、25……ラインドライバ、
26……ラインスイツチ、27……起動信号検出
回路、30……MS、31……第1の接続端子、
32……第2の接続端子、33……基準端子、3
4……平衡伝送トランスミツタ、35……平衡伝
送レシーバ、36……ラインドライバ、37……
ラインレシーバ、41……起動信号送出用ライン
ドライバ、38,39,40,42……ラインス
イツチ、55,56……フリツプフロツプ、59
……アツプダウンカウンタ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (a) 第1伝送ラインと、第2伝送ラインと、基準
    ラインとを有する伝送ライン、 (b) 前記第1伝送ラインに接続される第1の伝送
    端子と、前記第2伝送ラインに接続される第2
    の伝送端子と、前記第1及び/又は第2伝送ラ
    インに乗せられる起動信号を検出しその起動信
    号からマスク時間を抽出しそのマスク時間の間
    は通信機能をマスクする通信マスク手段と、前
    記基準ラインに接続される基準端子とを有する
    平衡伝送局、 (c) 前記第1伝送ラインに接続される受信端子
    と、前記第2伝送ラインに接続される送信端子
    と、前記第1及び/又は第2伝送ラインに乗せ
    られる起動信号を検出しその起動信号からマス
    ク解除時間を抽出しそのマスク解除時間の間以
    外は通信機能をマスクする通信マスク手段と、
    前記基準ラインに接続される基準端子とを有す
    る不平衡伝送リモート局、 および、 (d) 前記第1伝送ラインに接続される第1の接続
    端子と、前記第2伝送ラインに接続される第2
    の接続端子と、前記マスク時間およびマスク解
    除時間の情報を含んだ起動信号を前記第1及
    び/又は第2伝送ラインに送出する起動信号送
    出手段と、その起動信号送出後の所定期間に前
    記不平衡伝送リモート局と不平衡伝送による通
    信を行う不平衡伝送通信手段と、前記基準ライ
    ンに接続される基準端子とを有する不平衡伝送
    マスタ局 を具備してなることを特徴とするデータ伝送シス
    テム。
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