JP3084858B2 - 車載ネットワークの信号異常検出装置 - Google Patents
車載ネットワークの信号異常検出装置Info
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- JP3084858B2 JP3084858B2 JP03312777A JP31277791A JP3084858B2 JP 3084858 B2 JP3084858 B2 JP 3084858B2 JP 03312777 A JP03312777 A JP 03312777A JP 31277791 A JP31277791 A JP 31277791A JP 3084858 B2 JP3084858 B2 JP 3084858B2
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- transmission
- pair
- transmission lines
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、車両内の複数の制御装
置間でデータ通信を行なう車載ネットワークシステムの
信号異常検出装置に関する。
置間でデータ通信を行なう車載ネットワークシステムの
信号異常検出装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より車両に搭載された複数の電子制
御装置（ＥＣＵ）を共通信号線で接続して互いに通信を
行ない、１つのＥＣＵがセンサ等から入力したデータを
他のＥＣＵにも提供する車載ネットワークが開発されて
いる。
御装置（ＥＣＵ）を共通信号線で接続して互いに通信を
行ない、１つのＥＣＵがセンサ等から入力したデータを
他のＥＣＵにも提供する車載ネットワークが開発されて
いる。
【０００３】このような車載ネットワークにおいては、
特開平２−２０９９８号公報に記載の如く、２本の伝送
ラインを介する差動式情報伝送システムで、一方の伝送
ラインの信号でセットされ、他方の伝送ラインの信号で
リセットされるフリップフロップを用いて伝送ラインの
断線，短絡等の異常を検出する装置がある。
特開平２−２０９９８号公報に記載の如く、２本の伝送
ラインを介する差動式情報伝送システムで、一方の伝送
ラインの信号でセットされ、他方の伝送ラインの信号で
リセットされるフリップフロップを用いて伝送ラインの
断線，短絡等の異常を検出する装置がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の装置で
は２本の伝送ラインの信号が互いに逆極性であることを
前提として、フリップフロップを一方の伝送ラインの信
号でセットし、他方の伝送ラインの信号でリセットして
リセットできなかったときに伝送ラインが異常と判定し
ているため、伝送ラインから信号が完全に入来しない場
合は異常を検出できるが、いずれかの伝送ラインにノイ
ズが混入して信号が不安定となるような異常を検出する
ことができないという問題があった。
は２本の伝送ラインの信号が互いに逆極性であることを
前提として、フリップフロップを一方の伝送ラインの信
号でセットし、他方の伝送ラインの信号でリセットして
リセットできなかったときに伝送ラインが異常と判定し
ているため、伝送ラインから信号が完全に入来しない場
合は異常を検出できるが、いずれかの伝送ラインにノイ
ズが混入して信号が不安定となるような異常を検出する
ことができないという問題があった。
【０００５】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、自装置が伝送ラインに送信する信号と送出された信
号とを比較することにより、伝送ラインの断線及び短絡
による異常に加えてノイズにより信号が不安定になる異
常を検出できる車載ネットワークの信号異常検出装置を
提供することを目的とする。
で、自装置が伝送ラインに送信する信号と送出された信
号とを比較することにより、伝送ラインの断線及び短絡
による異常に加えてノイズにより信号が不安定になる異
常を検出できる車載ネットワークの信号異常検出装置を
提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の車載ネットワー
クの信号異常検出装置は、複数の制御装置を一対の伝送
ラインで接続し、一対の伝送ラインに互いに極性が異な
る信号を送出して情報を伝送する車載ネットワークの信
号異常検出装置において、自らの制御装置の送信部から
一対の伝送ライン夫々に送出する信号夫々と、一対の伝
送ラインに送出された信号夫々とを比較して、上記送出
する信号と送出された信号とが異なる伝送ラインの信号
を異常とし、また、前記一対の伝送ライン夫々から入来
する信号が互いに反転してないとき前記入来する信号が
通信プロトコルに適合しているかを判別して適合しない
ときに異常とする信号異常検出回路を有する。
クの信号異常検出装置は、複数の制御装置を一対の伝送
ラインで接続し、一対の伝送ラインに互いに極性が異な
る信号を送出して情報を伝送する車載ネットワークの信
号異常検出装置において、自らの制御装置の送信部から
一対の伝送ライン夫々に送出する信号夫々と、一対の伝
送ラインに送出された信号夫々とを比較して、上記送出
する信号と送出された信号とが異なる伝送ラインの信号
を異常とし、また、前記一対の伝送ライン夫々から入来
する信号が互いに反転してないとき前記入来する信号が
通信プロトコルに適合しているかを判別して適合しない
ときに異常とする信号異常検出回路を有する。
【０００７】
【作用】本発明においては、一対の伝送ライン夫々につ
いて、信号異常検出回路で自装置が伝送ラインに送出す
る信号と送出された信号とを比較して送出する信号と送
出された信号とが異なる伝送ラインの信号を異常とし、
また、一対の伝送ライン夫々から入来する信号が互いに
反転してないとき前記入来する信号が通信プロトコルに
適合しているかを判別して適合しないときに異常として
いるため、伝送ラインの断線時及び短絡時及びノイズが
混入した時のいずれの場合も伝送ラインの信号の異常を
検出できる。
いて、信号異常検出回路で自装置が伝送ラインに送出す
る信号と送出された信号とを比較して送出する信号と送
出された信号とが異なる伝送ラインの信号を異常とし、
また、一対の伝送ライン夫々から入来する信号が互いに
反転してないとき前記入来する信号が通信プロトコルに
適合しているかを判別して適合しないときに異常として
いるため、伝送ラインの断線時及び短絡時及びノイズが
混入した時のいずれの場合も伝送ラインの信号の異常を
検出できる。
【０００８】
【実施例】図２は本発明装置を適用した車載ネットワー
クシステムの一実施例の構成図を示す。
クシステムの一実施例の構成図を示す。
【０００９】同図中、１０はダイアグノーシスＥＣＵで
あり、他のＥＣＵの動作上の不具合をモニタして外部に
出力する制御を行なう。１１はエンジン制御ＥＣＵであ
り、燃料噴射量及び点火時期の制御を行なう。１２はト
ランスミッション制御ＥＣＵであり、自動変速機の制御
を行なう。
あり、他のＥＣＵの動作上の不具合をモニタして外部に
出力する制御を行なう。１１はエンジン制御ＥＣＵであ
り、燃料噴射量及び点火時期の制御を行なう。１２はト
ランスミッション制御ＥＣＵであり、自動変速機の制御
を行なう。
【００１０】上記のＥＣＵ１０〜１２夫々には信号異常
検出装置が内蔵されており、ＥＣＵ１０〜１２夫々は一
対の伝送ライン２０ａ，２０ｂに接続されてローカルエ
リアネットワーク（ＬＡＮ）を構成している。
検出装置が内蔵されており、ＥＣＵ１０〜１２夫々は一
対の伝送ライン２０ａ，２０ｂに接続されてローカルエ
リアネットワーク（ＬＡＮ）を構成している。
【００１１】図１は本発明の信号異常検出装置の一実施
例のブロック図を示す。
例のブロック図を示す。
【００１２】同図中、２１ａ，２１ｂ夫々は伝送ライン
２０ａ，２０ｂ夫々に接続された端子であり、この端子
２１ａ，２１ｂ夫々は受信部２２，送信部２３，反転検
出回路２４，異常検出回路２５，２６夫々に接続されて
いる。
２０ａ，２０ｂ夫々に接続された端子であり、この端子
２１ａ，２１ｂ夫々は受信部２２，送信部２３，反転検
出回路２４，異常検出回路２５，２６夫々に接続されて
いる。
【００１３】正常時においては、伝送ライン２０ａ，２
０ｂは図３（Ａ），（Ｂ）に示す如く、互いに極性が反
転した信号によってデータを伝送しており、受信部２２
は上記の端子２１ａ，２１ｂに入来する信号を差動増幅
器２７で差動増幅し、ヒステリシス特性を持つコンパレ
ータ２８で整形してＥＣＵ内の中央処理装置（ＣＰＵ）
３０に供給する。
０ｂは図３（Ａ），（Ｂ）に示す如く、互いに極性が反
転した信号によってデータを伝送しており、受信部２２
は上記の端子２１ａ，２１ｂに入来する信号を差動増幅
器２７で差動増幅し、ヒステリシス特性を持つコンパレ
ータ２８で整形してＥＣＵ内の中央処理装置（ＣＰＵ）
３０に供給する。
【００１４】送信部２３はＣＰＵ３０より供給される伝
送データに応じて駆動回路３１，３２夫々で端子２１ａ
のプルアップ／プルダウントランジスタ３３ａ，３３
ｂ、及び端子２１ｂのプルアップ／プルダウントランジ
スタ３４ａ，３４ｂを駆動して伝送ライン２０ａ，２０
ｂに図３（Ａ），（Ｂ）に示す如き信号を出力する。
送データに応じて駆動回路３１，３２夫々で端子２１ａ
のプルアップ／プルダウントランジスタ３３ａ，３３
ｂ、及び端子２１ｂのプルアップ／プルダウントランジ
スタ３４ａ，３４ｂを駆動して伝送ライン２０ａ，２０
ｂに図３（Ａ），（Ｂ）に示す如き信号を出力する。
【００１５】反転検出回路２４には端子２１ａの信号と
端子２１ｂの信号とが互いに反転していることを検出し
て、異常検出回路２５，２６夫々に供給する。
端子２１ｂの信号とが互いに反転していることを検出し
て、異常検出回路２５，２６夫々に供給する。
【００１６】異常検出回路２５，２６夫々は自ＥＣＵの
データ送信時には駆動回路３１，３２夫々より送信信号
波形を供給されており、この送信信号波形と、端子２１
ａ，２１ｂ夫々より実際に出力され受信部２２で受信さ
れる送信信号波形とを比較して両者が異なるとき異常検
出信号を生成して駆動回路３１，３２及びＣＰＵ３０に
供給する。異常検出信号を供給された駆動回路３１又は
３２はトランジスタ３３ｂ又は３４ａをオン、トランジ
スタ３３ａ又は３４ｂをオフとして端子２１ａ又は２１
ｂのレベルを固定する。この後、ＣＰＵ３０は異常が検
出されてない伝送ライン２０ａ又は２０ｂだけを用いて
データを伝送する。
データ送信時には駆動回路３１，３２夫々より送信信号
波形を供給されており、この送信信号波形と、端子２１
ａ，２１ｂ夫々より実際に出力され受信部２２で受信さ
れる送信信号波形とを比較して両者が異なるとき異常検
出信号を生成して駆動回路３１，３２及びＣＰＵ３０に
供給する。異常検出信号を供給された駆動回路３１又は
３２はトランジスタ３３ｂ又は３４ａをオン、トランジ
スタ３３ａ又は３４ｂをオフとして端子２１ａ又は２１
ｂのレベルを固定する。この後、ＣＰＵ３０は異常が検
出されてない伝送ライン２０ａ又は２０ｂだけを用いて
データを伝送する。
【００１７】例えば駆動回路３２よりの送信信号が図３
（Ｂ）に示す波形で、端子２１ｂの送信信号が図３
（Ｃ）に示す波形で異なっており、かつ反転検出回路２
４で端子２１ａ，２１ｂ夫々の信号が互いに反転してい
ないと、異常検出回路２６は駆動回路３２に異常検出信
号を供給してトランジスタ３４ａをオン、トランジスタ
３４ｂをオフとして端子２１ｂのレベルを図３（Ｄ）に
示す如く固定する。
（Ｂ）に示す波形で、端子２１ｂの送信信号が図３
（Ｃ）に示す波形で異なっており、かつ反転検出回路２
４で端子２１ａ，２１ｂ夫々の信号が互いに反転してい
ないと、異常検出回路２６は駆動回路３２に異常検出信
号を供給してトランジスタ３４ａをオン、トランジスタ
３４ｂをオフとして端子２１ｂのレベルを図３（Ｄ）に
示す如く固定する。
【００１８】また、異常検出回路２５，２６夫々は自Ｅ
ＣＵのデータ受信時には反転検出回路２４より反転検出
信号を供給されてないとき、つまり端子２１ａ，２１ｂ
夫々に入来する信号が互いに反転していないとき異常検
出動作を行なう。このとき異常検出回路２５，２６夫々
は端子２１ａ，２１ｂ夫々に入来する信号のレベルが通
信プロトコルの許容範囲内であるか、信号のパルス幅が
通信プロトコルの許容範囲内であるか、受信データのパ
ターンが通信プロトコルに合っているか等を判別して、
いずれかの条件を満足していないとき端子２１ａ又は２
１ｂの受信信号が異常であるとして異常検出信号を生成
し、駆動回路３１，３２及びＣＰＵ３０に供給する。異
常検出信号を供給された駆動回路３１，３２の動作はデ
ータ送信時と同一である。
ＣＵのデータ受信時には反転検出回路２４より反転検出
信号を供給されてないとき、つまり端子２１ａ，２１ｂ
夫々に入来する信号が互いに反転していないとき異常検
出動作を行なう。このとき異常検出回路２５，２６夫々
は端子２１ａ，２１ｂ夫々に入来する信号のレベルが通
信プロトコルの許容範囲内であるか、信号のパルス幅が
通信プロトコルの許容範囲内であるか、受信データのパ
ターンが通信プロトコルに合っているか等を判別して、
いずれかの条件を満足していないとき端子２１ａ又は２
１ｂの受信信号が異常であるとして異常検出信号を生成
し、駆動回路３１，３２及びＣＰＵ３０に供給する。異
常検出信号を供給された駆動回路３１，３２の動作はデ
ータ送信時と同一である。
【００１９】このように、データ送信時には、一対の伝
送ライン２０ａ，２０ｂ夫々について、信号異常検出回
路２５，２６で自装置が伝送ラインに送出する信号と送
出された信号とを比較しているため、伝送ラインの断線
時及び短絡時及びノイズが混入した時のいずれの場合も
伝送ラインに送出する信号と送出された信号とが異な
り、信号の異常を検出できる。また、データ受信時には
一対の伝送ライン２０ａ，２０ｂ夫々の信号を比較して
両者が異なるときに、信号波形を通信プロトコルの許容
範囲と比較して信号の異常を検出できる。
送ライン２０ａ，２０ｂ夫々について、信号異常検出回
路２５，２６で自装置が伝送ラインに送出する信号と送
出された信号とを比較しているため、伝送ラインの断線
時及び短絡時及びノイズが混入した時のいずれの場合も
伝送ラインに送出する信号と送出された信号とが異な
り、信号の異常を検出できる。また、データ受信時には
一対の伝送ライン２０ａ，２０ｂ夫々の信号を比較して
両者が異なるときに、信号波形を通信プロトコルの許容
範囲と比較して信号の異常を検出できる。
【００２０】更に一対の伝送ライン２０ａ，２０ｂのう
ち異常があった伝送ラインを固定して、他方の伝送ライ
ンだけでデータ伝送を行なうことができる。
ち異常があった伝送ラインを固定して、他方の伝送ライ
ンだけでデータ伝送を行なうことができる。
【００２１】
【発明の効果】上述の如く、本発明の車載ネットワーク
の信号異常検出装置によれば、信号ラインの断線及び短
絡による信号異常はもとより、ノイズ等により信号が不
安定となる信号異常も検出が可能であり、実用上きわめ
て有用である。
の信号異常検出装置によれば、信号ラインの断線及び短
絡による信号異常はもとより、ノイズ等により信号が不
安定となる信号異常も検出が可能であり、実用上きわめ
て有用である。
【図１】本発明装置の一実施例のブロック図である。
【図２】本発明装置を適用した車載ネットワークの構成
図である。
図である。
【図３】伝送ラインの信号波形図である。
１０〜１２ ＥＣＵ ２０ａ，２０ｂ 伝送ライン ２２ 受信部 ２３ 送信部 ２４ 反転検出回路 ２５，２６ 異常検出回路
Claims (1)
- 【請求項１】 複数の制御装置を一対の伝送ラインで接
続し、該一対の伝送ラインに互いに極性が異なる信号を
送出して情報を伝送する車載ネットワークの信号異常検
出装置において、 自らの制御装置の送信部から一対の伝送ライン夫々に送
出する信号夫々と、該一対の伝送ラインに送出された信
号夫々とを比較して、上記送出する信号と送出された信
号とが異なる伝送ラインの信号を異常とし、また、前記
一対の伝送ライン夫々から入来する信号が互いに反転し
てないとき前記入来する信号が通信プロトコルに適合し
ているかを判別して適合しないときに異常とする信号異
常検出回路を有することを特徴とする車載ネットワーク
の信号異常検出装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03312777A JP3084858B2 (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | 車載ネットワークの信号異常検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03312777A JP3084858B2 (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | 車載ネットワークの信号異常検出装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05147479A JPH05147479A (ja) | 1993-06-15 |
| JP3084858B2 true JP3084858B2 (ja) | 2000-09-04 |
Family
ID=18033287
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03312777A Expired - Lifetime JP3084858B2 (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | 車載ネットワークの信号異常検出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3084858B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5978352A (en) * | 1995-06-29 | 1999-11-02 | Yazaki Corporation | Multiplex transmission system |
| JP5469813B2 (ja) | 2008-01-29 | 2014-04-16 | 株式会社日立製作所 | 車両用電池システム |
| US8614584B2 (en) * | 2011-03-02 | 2013-12-24 | Sandisk Technologies Inc. | System and method for bonded configuration pad continuity check |
-
1991
- 1991-11-27 JP JP03312777A patent/JP3084858B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05147479A (ja) | 1993-06-15 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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