JPH0974427A - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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JPH0974427A
JPH0974427A JP22658295A JP22658295A JPH0974427A JP H0974427 A JPH0974427 A JP H0974427A JP 22658295 A JP22658295 A JP 22658295A JP 22658295 A JP22658295 A JP 22658295A JP H0974427 A JPH0974427 A JP H0974427A
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JP
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signal
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maximum value
minimum value
minimum
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Application number
JP22658295A
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English (en)
Inventor
Yosuke Obata
陽介 小畑
Shigeji Ito
茂二 伊藤
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 素子の故障やコネクタの接続不良等により受
信信号の電圧レベルが変化した場合でも、確実に信号受
信できるようにする。 【解決手段】 相手側の装置14から通信ライン18を
介して送信されてくる信号(電圧)の最大値Vmax と最
小値Vmin とを各々最大値検出回路30及び最小値検出
回路32で検出し、マイコン20に出力する。マイコン
20では、入力された最大値Vmax 及び最小値Vmin
少なくとも一方が設定範囲内から外れたかどうかを判断
し、外れたと判断された場合、最大値Vmax と最小値V
min の中間値を表す信号をパラレル出力ポート64A〜
64Hより出力し、抵抗アレー28を介してコンパレー
タ22に入力する。これにより、コンパレータ22に入
力されるスレッショルド電圧Vthは最大値Vmax と最小
値Vmin の中間値に設定され、受信エラーを未然に防止
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信ラインを介し
て信号を受信する際に、受信する信号のレベルをしきい
値と比較してH・Lのレベル弁別を行う通信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年の情報処理システムでは、情報・負
荷の分散化が進んでいる。これに伴い、複数のパーソナ
ルコンピュータなどの情報処理装置を通信ラインにより
接続し、各種データを送・受信するシステムが普及して
いる。一例として、車両における電子制御システムで
は、通信機能をもつコントロールユニットを車内各所
(例えばボデー、ドア等)に設け、コントロールユニッ
ト間で各種制御データをシリアルに送受信する方式が採
用されている。
【0003】図7には、従来の車両電子制御システムが
示されている。コントロールユニット82から84に制
御データを伝送する場合、送信側のコントロールユニッ
ト82に内蔵されたマイクロコンピュータ(以下、単に
「マイコン」と呼ぶ)86は、シリアル出力ポート88
から送信データを送出してトランジスタ90をオン/オ
フし、通信ライン92に信号を送出する。逆に、コント
ロールユニット84からの信号を受信する場合、受信側
のコントロールユニット82では、送信ライン92を介
して送られてきた信号のレベルVINを、コンパレータ9
4によって所定のスレッショルド電圧(しきい値)Vth
と比較して信号のH・Lレベル弁別を行い、2値化した
データに変換してマイコン86に出力する。マイコン8
6では、コンパレータ94から出力されるH・Lの2値
化データをシリアル入力ポート96を介して読み込む。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術で
は、コンパレータ94に加えられるしきい値Vthは一定
であるため、コントロールユニット82、84を構成す
る素子の故障、コントロールユニット82、84と通信
ライン92とを連結するコネクタの接続不良、高周波ノ
イズの重畳等によりコンパレータ94に入力される信号
レベルが変化した場合、コンパレータ94では正確なH
・Lレベル弁別が困難となり、データを正確に読み込む
ことができなくなる。
【0005】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、受信する信号レベルが変化した場合でも、確実に信
号を受信できる通信装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、通信ラインを介して信号を受
信する際に、受信する信号のレベルをしきい値と比較す
る通信装置であって、前記信号レベルの最大値を検出す
る最大値検出手段と、前記信号レベルの最小値を検出す
る最小値検出手段と、前記最大値検出手段及び最小値検
出手段により検出された最大値及び最小値の少なくとも
一方が所定範囲から外れたかどうかを判断する判断手段
と、前記判断手段の判断結果に応じて前記しきい値を前
記最大値及び最小値に基づいて変更するしきい値変更手
段と、を備えたものである。
【0007】請求項1記載の発明では、通信ラインを介
して送信されてきた信号レベルの最大値と最小値とが、
それぞれ最大値検出手段及び最小値検出手段により検出
される。判断手段は、検出した最大値及び最小値の少な
くとも一方が所定範囲から外れたかどうかを判断する。
しきい値変更手段は、前記判断手段の判断結果に応じて
前記最大値及び最小値に基づいてしきい値を変更する。
【0008】上記では、信号レベルの最大値及び最小値
の少なくとも一方が所定範囲から外れた場合、受信が正
常に行われないと判断して信号のH・L弁別を行うしき
い値を変更できるので、例えば、信号レベルの最大値が
低下した時にはしきい値を最大値と最小値の間に変更
し、信号のHレベルを確実に検出できる。したがって、
コネクタの接続不良、高周波ノイズの重畳等により信号
レベルが変化した場合でも、コンパレータによる信号の
H・Lレベル弁別を正確に行える。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記最大値及び最小値の少なくとも一方が
前記判断手段により判断された場合に報知信号を出力す
る報知手段を設けた、ことを特徴とする。請求項2記載
の発明では、信号レベルの最大値及び最小値の一方が所
定範囲から外れた場合に受信が正常に行われないと判断
して報知するので、点検を促すことができ、信号が正常
に受信できない状態を継続させることがない。
【0010】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施形態〕図1には、本発明の第1の実施形態
に係る車両電子制御システム10が示されている。車両
電子制御システム10は、例えば車両のボデーに設けら
れたメインコントロールユニット(以下「メインEC
U」と呼ぶ)12と、ドア等に設けられたサブコントロ
ールユニット(以下「サブECU」と呼ぶ)14とを備
えており、これらの間で各種の制御データを相互に送受
信するようになっている。メインECU12及びサブE
CU14の各々には、他の機器と接続するためのインタ
ーフェース端子(以下「I/F端子」という)16が設
けられている。ECU12、14のI/F端子16・1
6間には、通信ラインである信号線18が図示しないコ
ネクタを介して接続され、ネットワークが構築されてい
る。
【0011】ECU12は、マイコン回路部20と通信
インターフェース部21とを備えている。マイコン回路
部20には、マイコン40、通信制御部42、及び2つ
のA/D変換器44、45が設けられている。マイコン
40は、処理・制御の中枢をなすCPU46、各種プロ
グラムを記憶するROM48、作業用メモリであるRA
M50、及び機器インタフェース52からなり、これら
はシステムバス54により相互に接続されている。通信
制御部42は、周知の通信用LSI等からなり、シリア
ル入力ポート60を通じて入力されたシリアル・データ
をパラレル・データに変換してマイコン40に出力した
り、マイコン40からのパラレル・データをシリアル・
データに変換してシリアル出力ポート62から出力す
る。A/D変換器44、45は、A/D入力ポート6
6、68を通じて入力されたアナログ値をディジタル値
に変換してマイコン40に出力する。
【0012】一方、通信インターフェース部21には、
コンパレータ22、トランジスタ24、抵抗アレー2
8、最大値検出回路30、及び最小値検出回路32が設
けられている。トランジスタ(以下「Tr」で表す)2
4は、通信用LSI42より出力される送信データTx
Dを信号線18に送出するためのスイッチング素子であ
り、通信用LSI42のシリアル出力ポート62から送
出される送信データTxDに基づいてオン/オフし、I
/F端子16を介して信号線18に信号を送出する。コ
ンパレータ22は、相手側ECU14から信号線18を
介して送られてきた信号を所定の論理レベルの2値化デ
ータに変換するものである。コンパレータ22の信号入
力端子22AはI/F端子16に接続され、基準入力端
子22Bは抵抗アレー28の出力端子28Aに接続され
ている。抵抗アレー28は、周知のR−2Rラダー構成
を有しており、マイコン40のパラレル出力ポート64
A〜64Hとの組み合わせによってD/Aコンバータを
構成している。すなわち、パラレル出力ポート64A〜
64Hから出力されるディジタルデータD1 〜D8 を抵
抗アレー28によりアナログ量に変換して、コンパレー
タ22の基準入力端子22Bにスレッショルド電圧(以
下「しきい値」という)Vthとして加える。なお、コン
パレータ22に加えられるしきい値Vthは、通常時(初
期状態)、信号線18に関する電気的仕様の最大電圧値
MAX と最小電圧値VMIN の中間値V0(V0 =(V
MAX +VMIN )/2)に定められている。
【0013】コンパレータ22の出力端子22Cは、通
信制御部42のシリアル入力ポート60に接続されてい
る。コンパレータ22は、信号入力端子22Aを通じて
入力される信号を抵抗アレー28からのしきい値Vth
比較しH・Lにレベルに弁別し、通信制御部42に出力
する。
【0014】最大値検出回路30及び最小値検出回路3
2は、信号線18上を送信されてくる信号電圧の最大値
及び最小値を検出するものである。最大値検出回路30
及び最小値検出回路32の信号入力端子30A,32A
はI/F端子16に接続されており、送信されてきた信
号電圧の最大値Vmax 及び最小値Vmin を各々ホールド
する。検出回路30、32の出力端子30B,32Bは
A/D変換器44、45のA/D入力ポート66、68
に接続され、検出回路30、32のリセットパルス入力
端子0C,32Cはマイコン40のリセットパルス出力
ポート70に接続されている。
【0015】マイコン40は、検出回路30、32から
所定タイミングで最大値Vmax 及び最小値Vmin を読み
込み、最大値Vmax 及び最小値Vmin の各々が予め設定
された範囲を外れたかどうかを確認し、設定した範囲を
外れたとき(例えば、最大値Vmax がしきい値Vth未満
のとき、最小値Vmin がしきい値Vthを越えたとき)、
パラレル出力ポート64A〜64Hより出力されるしき
い値Vthを最大値Vma x と最小値Vmin の中間値に変更
する。マイコン40は、また、最大値Vmax 及び最小値
min を読み込むと、リセットパルス出力ポート70か
らリセットパルスを出力し、検出回路30、32の保持
状態を解除する。
【0016】なお、ECU12には、さらに警告ランプ
34が設けられている。警告ランプ34は、マイコン4
0の警報信号出力ポート72に接続されている。マイコ
ン40は、最大値Vmax 及び最小値Vmin のいずれか一
方が設定範囲を外れたとき、受信不能になったと判断し
て警報信号出力ポート72から警報信号ALMを出力
し、警告ランプ34を点灯させて報知する。
【0017】次に、本第1の実施形態の作用について説
明する。なお、以下では、サブECU14から送信され
てくる信号をメインECU12で受信する場合について
説明する。ここで、ECU12、14間のデータ伝送
は、調歩同期方式で行われるものとする。調歩同期方式
は、送信すべきデータの始めと終わりに各々スタートビ
ット、ストップビットを付け、これらにより送信側・受
信側間の同期をとる方式である。図2に、調歩同期方式
による信号フォーマットを示す。
【0018】サブECU14からメインECU12に信
号が送信されてくると、受信側ECU12では、送信さ
れてきた信号が随時コンパレータ22に信号入力端子2
2Aを通じて入力される。コンパレータ22に入力され
た信号は、抵抗アレー28からのしきい値Vthと比較さ
れてH・Lレベル弁別された後、通信用LSI42にシ
リアル入力ポート60を通じて入力される。このとき、
信号線18上を送信されてくる信号電圧が最大値検出回
路30及び最小値検出回路32により各々モニタされて
おり、最大値検出回路30及び最小値検出回路32にお
いて、送信されてきた信号電圧の最大値Vmax と最小値
min がホールドされる。
【0019】次に、図4のフローチャートを参照して、
信号を受信する際にマイコン回路部20で行われるしき
い値設定処理について説明する。なお、図4のフローチ
ャートは、車両の運転を開始するためにイグニッション
キーをオンすることにより実行される。ステップ100
では、受信する信号のレベルについての初期設定を行
う。すなわち、受信する信号が何V(ボルト)以上のと
きHレベルとなり、何V以下のときLレベルとなるかを
規格等に照らして設定する。なお、本実施形態では、説
明の便宜上、図3に示すように信号の電圧レベルが初期
のしきい値Vth(V0 )を越えたときHレベル、初期の
しきい値Vth未満のときLレベルとして説明する。
【0020】ステップ102では、データが受信された
かどうかを判断する。ステップ102の判断が肯定され
ると、次のステップ104では、最大値検出回路30及
び最小値検出回路32にホールドされている最大電圧値
max 及び最小電圧値VminをA/D入力ポート66、
68を通じて取り込む。取り込まれた電圧値Vmax 、V
min は各々A/D変換器44、45によりディジタルデ
ータに変換された後、機器I/F52を通じてRAM5
0に一時的に記憶される。ステップ106では、機器I
/F52を制御してリセットパルス出力ポート70から
リセットパルスを出力する。出力されたリセットパルス
は、検出回路30、32のリセットパルス入力端子30
C,32Cに入力され、これにより、検出回路30、3
2のホールド状態が解除される。
【0021】ステップ108では、最大値検出回路30
より取り込んだ最大電圧値Vmax がステップ100で設
定した範囲(仕様範囲)内、即ちHレベルと認められる
範囲内に存在するかどうかを判断する。ステップ108
の判断が肯定されると、次のステップ110では、最小
値検出回路32より取り込んだ最小電圧値Vmin が設定
範囲内、即ちLレベルと認められる範囲内に存在するか
どうかを判断する。
【0022】データの送受信に何らの障害も発生してお
らず受信が正常に行われる場合、ステップ108及びス
テップ110の判断は共に肯定されて、ステップ116
に移行する。ステップ116では、パラレル出力ポート
64A〜64Hから出力されるしきい値を初期値V0
設定し、ステップ102に戻る。即ち、ステップ116
ではパラレル出力ポート64A〜64Hから、上記初期
値V0 に対応するディジタルデータD1 〜D8 を出力
し、抵抗アレー28によりアナログ信号に変換して、コ
ンパレータ22に加える。
【0023】一方、コネクタの接続不良等により受信す
る信号の最大電圧値Vmax が初期のしきい値Vthよりも
低下したり、高周波ノイズの重畳等により最小電圧値V
minが初期のしきい値Vthを越えた場合(データの受信
が正常に行われなくなると想定される場合)には、ステ
ップ108及びステップ110の判断のいずれか一方が
否定されてステップ112に移行する。ステップ112
では、最大電圧値Vma x と最小電圧値Vmin とが近似し
ているかどうかを判断する。ステップ112の判断が否
定されると、ステップ118に移行し、既にステップ1
04で検出回路30、32から取り込んだ電圧値
max 、Vmin を参照して、Vmax 及びVminの丁度中
間の値V1 (V1 =(Vmax +Vmin )/2)を求め、
求めた中間値V 1 に対応するパラレル信号D1 〜D8
形成し、形成したパラレル信号D1 〜D 8 をパラレル出
力ポート64A〜64Hより出力する。これにより、コ
ンパレータ22の基準入力端子22Bに印加されるしき
い値Vthは上記中間値V1 に自動的にシフトされ、この
状態で、コンパレータ22によるH・Lレベル弁別が継
続して行われることとなる。
【0024】ステップ112の判断が否定された場合、
即ち最大電圧値Vmax と最小電圧値Vmin とが近似して
いる場合にはステップ120に移行し、警報信号出力ポ
ート72より警報信号ALMを出力して警告ランプ34
を点灯させる。次のステップ122では必要なフェール
セーフ処理を指示し、作業を終了する。
【0025】図5(A)〜(C)は、信号線18を介し
て送信されてくる信号の電圧レベルが種々の原因により
変化した場合のしきい値電圧Vthの設定状態を示してい
る。図5(A)は、信号が正常に送られてきた場合を示
している。この場合、最大電圧値Vmax 及び最小電圧値
min は共に設定範囲内に存在するため、しきい値電圧
thは初期値V0 (Vth=V0 )に設定される。図5
(B)は、ECU12,14と信号線18とを連結する
コネクタの接触不良等により、受信する信号電圧が初期
のしきい値電圧Vthより小さくなった場合を示してい
る。この場合には、最大電圧値Vmax が設定範囲内から
外れるため、しきい値電圧Vthは最大電圧値Vmax と最
小電圧値Vmin の中間値V1 に自動的にシフトされ、こ
の状態で、コンパレータ22による信号のH・Lレベル
弁別が継続して行われる。図5(C)は、高周波ノイズ
等による直流成分の誘起により、受信する信号電圧が初
期のしきい値電圧Vthより大きくなった場合を示してい
る。この場合には、最小電圧値Vmin が設定範囲から外
れ、しきい値電圧Vthは最大値Vmax と最小値Vmin
中間値に自動的にシフトされる。
【0026】以上のように、本実施の形態では、信号線
18を介して送信されてくる信号を受信する際に、受信
する信号電圧の最大値Vmax と最小値Vmax とをそれぞ
れ検出回路30、32により検出し、検出した最大値V
max 及び最小値Vmin のいずれか一方の値が設定範囲か
ら外れた場合に、しきい値Vthを最大値Vmax と最小値
min の中間値に設定するので、コネクタの接触不良、
高周波ノイズによる直流成分の誘起等により、受信する
信号のレベルがシフトしたり振幅が低下したりした場合
でも、コンパレータ22によるH・Lレベル弁別を正常
に行え、通信エラーを未然に回避できる。
【0027】また、本実施の形態では、検出回路30、
32により検出した最大電圧値Vma x と最小電圧値V
min が近似している場合、H・Lの判別が正確にできな
いとみなして警告ランプ34を点灯させるので、通信障
害が発生したことをオペレータに知らせて点検を促すこ
とができる。また、これによって、通信不能状態である
と気がつかずに放置していまうことがなくなる。
【0028】なお、上記では、信号のH・L弁別を行う
ために1のしきい値Vthを設定する場合について説明し
たが、図3のようにH又はLのレベル毎にしきい値V
Hth 、VLth を設定してもよい。また、上記では、信号
レベルの最大値Vmax 及び最小値Vmin の一方が設定範
囲から外れたかどうかを判断し、外れたと判断された場
合に、しきい値VthをVmax 及びVmin の中間値に設定
したが、以下に説明する第2の実施形態のように、実際
にデータを受信できない場合にしきい値VthをV max
min の中間値に設定してもよい。 〔第2の実施形態〕図6には、本発明の第2の実施形態
に係るフローチャートが示されている。ステップ200
ではデータが受信されたかどうかを判断する。ステップ
200の判断が肯定されると、次のステップ202では
受信エラーが発生したかどうかを判断する。なお、ステ
ップ202の判断は、別途行われる送受信メインルーチ
ンでの判断に伴うものである。データの受信に際して、
受信エラーが発生しなかった場合、ステップ202の判
断は否定されてステップ203に移行し、しきい値V th
を初期値V0 に設定した後、ステップ200に戻る。一
方、受信エラーが発生した場合には、ステップ202の
判断が肯定されてステップ204に移行し、今回受信し
たデータが再送のものかどうかを判断する。受信データ
が再送のものでないと、ステップ204の判断が否定さ
れてステップ206に移行する。ステップ206では、
最大値検出回路30及び最小値検出回路32から最大電
圧値Vma x 及び最小電圧値Vmin を各々取り込む。ステ
ップ208では、リセットパルス出力ポート70からリ
セットパルスを出力して検出回路30、32のホールド
状態を解除し、次のステップ210では、しきい値Vth
を最大電圧値Vmax と最小電圧値Vmin の中間値に設定
する。ステップ212では再送要求信号の送信を指示し
てステップ200に戻る。
【0029】ステップ212により再送要求信号の送信
が指示されると、メインECU12からはサブECU1
4に向けて再送要求信号が送信される。再送要求信号を
受信したサブECU14は、再度同じデータをメインE
CU12に向けて送る。
【0030】メインECU12において、再送されてき
たデータを受信できない場合、ステップ202及びステ
ップ204の判断が共に肯定されてステップ214に移
行する。ステップ214では所定のフェールセーフ処理
を指示し、次のステップ216では警報信号出力ポート
72から警報信号ALMを出力して警告ランプ34を点
灯させる。
【0031】以上のように、本第2の実施形態では、デ
ータを正常に受信できない場合に、最大電圧値Vmax
最小電圧値Vmin の中間値にしきい値Vthを強制的に設
定して再送要求信号の送信を指示するので、素子の故
障、コネクタの接続不良等により実際に受信できなかっ
た信号に対しても再度受信を試みることができ、通信エ
ラーを回避し、正常な通信を成り立たせることができ
る。
【0032】なお、上記第1及び第2の実施形態では、
車両電子制御システム10のECU12、14間でデー
タをシリアル通信する場合について説明したが、これに
限られるものではない。従って、パーソナルコンピュー
タ等の装置間でシリアル通信するシステム等、他のシス
テムにも適用できる。
【0033】また、上記の実施形態では、データが正常
に受信されないことを警告ランプ34を点灯させること
により報知したが、報知する手段としてはブザー等他の
手段でもよい。
【0034】また、上記の実施形態では、しきい値Vth
をVmax とVmin の中間値に設定したが、Vmax とV
min の間でかつH・Lを正確に区別できる範囲であれば
よい。従って、しきい値Vthの設定に当たって、Vmax
側又はVmin 側に適当な重み付けを行ったり、受信する
データの立ち上がり時と立ち下がり時とで異なるしきい
値Vthを設定してヒステリシス幅を変化させてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、受信する信号のレベルの最大値及び最小値を
検出し、検出した最大値及び最小値の少なくとも一方が
所定範囲から外れた場合に、前記最大値及び最小値に基
づいてしきい値を変更するので、素子の故障、コネクタ
の接触不良、高周波ノイズ等があっても、確実に信号の
受信を行うことができる。
【0036】請求項2記載の発明によれば、最大値及び
最小値の少なくとも一方が所定範囲から外れた場合にオ
ペレータに報知するため、故障診断をタイミング良く行
え、通信の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る車両電子制御システ
ムを示す概略図である。
【図2】図1のシステムでシリアル通信される信号のフ
ォーマットの一例を示す図である。
【図3】受信するデータのHLレベルについての初期設
定について説明するための図である。
【図4】受信時にマイコン回路部で実行されるしきい値
設定処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図5】受信する信号の電圧レベルが変化した場合のし
きい値の設定状態を示した図である。
【図6】図4のしきい値設定処理ルーチンの他の例を示
すフローチャートである。
【図7】従来の車両電子制御システムを示す概略図であ
る。
【符号の説明】
10 車両電子制御システム 12、14 コントロールユニット(通信装置) 18 信号線(通信ライン) 20 マイコン回路部(判断手段、しきい値変更手
段) 21 インターフェース部 22 コンパレータ 28 抵抗アレー(しきい値変更手段) 30 最大値検出回路(最大値検出手段) 32 最小値検出回路(最小値検出手段) 34 警報ランプ(報知手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信ラインを介して信号を受信する際
    に、受信する信号のレベルをしきい値と比較する通信装
    置であって、 前記信号レベルの最大値を検出する最大値検出手段と、 前記信号レベルの最小値を検出する最小値検出手段と、 前記最大値検出手段及び最小値検出手段により検出され
    た最大値及び最小値の少なくとも一方が所定範囲から外
    れたかどうかを判断する判断手段と、 前記判断手段の判断結果に応じて前記しきい値を前記最
    大値及び最小値に基づいて変更するしきい値変更手段
    と、 を備えた通信装置。
  2. 【請求項2】 前記判断手段により前記最大値及び最小
    値の少なくとも一方が所定範囲から外れたと判断された
    場合に報知信号を出力する報知手段を設けた、ことを特
    徴とする請求項1記載の通信装置。
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