JPH0537194U - 浴室内テレビ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】ユニットバス内でのテレビ鑑賞を可能とすると
ともに、鏡としての機能をも有する浴室内テレビ装置を
提供する。 【構成】ユニットバス１のコーナー壁部２に設けた収納
ボックス３内にテレビ４を収納取付けし、その前面にハ
ーフミラー５を配設する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、浴室内テレビ装置に関するものである。さらに詳しくは、この考 案は、ユニットバス内でのテレビ鑑賞を可能とするとともに、鏡としての機能を も有する浴室内テレビ装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、住宅等の浴室については、より快適な浴室空間を実現するために種 々の検討が加えられてきており、たとえばその一例として、電話、音響システム 等を浴室に組み込んだり、浴室内にテレビを設置することが提案されてもいる。 図３は、浴室壁面部にテレビを設置した従来の例を示した斜視図である。

【０００３】 たとえばこの図３に示したように、浴室の壁面部（ア）の所望の部位にテレビ 収納部（イ）を設け、ここにテレビ（ウ）を収納し、入浴中のテレビ鑑賞を可能 にしている。そして、浴室壁面部（ア）のテレビ収納部（イ）前面には、一般的 に、アクリル板もしくはガラスからなる透明仕切り板（エ）をはめ込んでいる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

このような浴室内へのテレビ設置をユニットバスに応用することが考えられる 。その場合には、たとえば図４のような方式が考えられる。 すなわち、この図４に示したように、ユニットバス（オ）の壁面部にテレビ収 納用の収納ボックス（カ）を設け、この収納ボックス（カ）にテレビ（ウ）を収 納取付けすることである。テレビ（ウ）を洗い場（キ）側に設置することと、ユ ニットバス（オ）のスペース等を考慮すれば、収納ボックス（カ）は、ユニット バス（オ）のコーナー壁部（ク）に設けざるを得ない。

【０００５】 しかしながら、たとえばテレビ（ウ）の画面サイズが１４インチ以上になると 、収納ボックス（カ）の突出が大きくなることが考えられ、また、ユニットバス （オ）のコーナー壁部（ク）には、一般的に、その内部に住宅等の構造を支える 柱を設けているため、収納ボックス（カ）を壁方向に埋め込むにも限度がある。 このため、ユニットバス（オ）壁面部には、通常の浴室の様式のようには姿見、 髭剃り等のための鏡が取り付けられなくなるという不都合が生じてしまう。

【０００６】 この考案は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、ユニットバス内 へのテレビ設置にともなう問題点を解消し、ユニットバスにおいてもテレビ鑑賞 を可能とし、かつ鏡としての機能をも有する浴室内テレビ装置を提供することを 目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

この考案は、上記の課題を解決するものとして、ユニットバスコーナー壁部に 設けた収納ボックス内にテレビを収納取付けし、その前面にハーフミラーを配設 してなることを特徴とする浴室内テレビ装置を提供する。

【０００８】

【作用】

この考案においては、ユニットバスのコーナー壁部に設けた収納ボックス内に テレビを収納取付けし、その前面の透明仕切り板としてハーフミラーを採用する ことによって、テレビを鑑賞しない場合には、電源をＯＦＦにすることでハーフ ミラーを鏡とすることができる。一方、テレビ鑑賞する場合には、電源をＯＮに し、テレビのブラウン管の画像を透過させる。ユニットバス内でのテレビ鑑賞を 可能とする。

【０００９】

【実施例】

以下、図面に沿って実施例を示し、この考案の浴室内テレビ装置についてさら に詳しく説明する。 図１は、この考案の浴室内テレビ装置の一実施例を示した斜視図である。 この図１の例においては、ユニットバス（１）のコーナー壁部（２）にテレビ 収納用の収納ボックス（３）を設け、この収納ボックス（３）にテレビ（４）を 収納取付けしている。テレビ（４）を収納した収納ボックス（３）の前面には、 透明仕切り板としてのハーフミラー（５）を配設している。このような収納ボッ クス（３）内のテレビ（４）の配置を例示したものが図２である。

【００１０】 収納ボックス（３）は、所望の画面サイズのテレビ（４）を確実に収納するこ とのできる充分なスペースを有している。収納ボックス（３）前面に設けたハー フミラー（５）は、電源をＯＦＦにすることで鏡として使用することができる。 一方、テレビ（４）を鑑賞する場合には、電源をＯＮにし、ハーフミラー（５） を透明にする。テレビ（４）のブラウン管に映った映像は、この透明となったハ ーフミラー（５）を透過し、ユニットバス（１）内から見ることができる。この ように、テレビ（４）の画面サイズが１４インチ以上になっても、また、コーナ ー壁部（２）内の柱の存在により収納ボックス（３）が前方へ突出し、姿見、髭 剃り等のための専用の鏡を取り付けることができなくなっても、ハーフミラー（ ５）がその鏡の役割を果たすことができる。ユニットバス（１）内でのテレビ鑑 賞が可能となるばかりでなく、鏡としての機能をも有する。このため、ユニット バスの利便性が向上する。なお、ハーフミラー（５）の構成や構造等については 特に制限はなく、従来公知の任意のものを適宜に採用することができる。

【００１１】 ハーフミラー（５）の電源のＯＮ／ＯＦＦを行う操作スイッチは、たとえば図 １に例示したような収納ボックス（３）前面下部の操作スイッチ部（６）に設け ることができる。この操作スイッチ部（６）には、この他に、テレビ（４）の電 源の入／切用や音量調節用などの種々のスイッチ等を配設することができる。ま た、これらの各スイッチのＯＮ／ＯＦＦあるいは調節をリモコン装置で行うため のリモコン信号検知部を設けることも可能である。

【００１２】 また、ハーフミラー（５）の浴室側表面には、曇り止めを施してもよい。曇り 止めの方式については特に制限はなく、吸湿樹脂の塗布、曇り止めヒータの設置 等の適宜な方式を採用することができる。 このように、この考案においては、ユニットバスのコーナー壁部に収納ボック スを設け、ここにテレビを収納取付けし、かつその前面の透明仕切り板としてハ ーフミラーを採用することにより、テレビ設置により専用鏡の取付が困難となっ ても、電源をＯＦＦにすることでハーフミラーを鏡とすることができる。一方、 入浴中にテレビを鑑賞する場合には、電源をＯＮし、テレビのブラウン管の画像 を透過させることができる。

【００１３】 もちろんこの考案は、以上の例によって限定されるものではない。収納ボック スの形状、大きさおよび構造、テレビのサイズや電波受信のための回路構成、ハ ーフミラーの構成および構造等の細部については様々な態様が可能であることは いうまでもない。

【００１４】

【考案の効果】

以上詳しく説明した通り、この考案によって、ユニットバスにおいてテレビ鑑 賞することができ、しかも必要に応じて鏡として使用することのできる浴室内テ レビ装置が提供される。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の浴室内テレビ装置の一実施例を示し
た斜視図である。

【図２】図１に例示した収納ボックス内のテレビ配置を
例示した側断面図である。

【図３】従来の壁面部にテレビを設置した浴室を示した
斜視図である。

【図４】ユニットバスへのテレビ設置について例示した
斜視図である。

【符号の説明】

１ ユニットバス ２ コーナー壁部 ３ 収納ボックス ４ テレビ ５ ハーフミラー ６ 操作スイッチ部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ユニットバスコーナー壁部に設けた収納
   ボックス内にテレビを収納取付けし、その前面にハーフ
   ミラーを配設してなることを特徴とする浴室内テレビ装
   置。