JPH0537151Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、建物に形成した通気路に防鳥ユニツ
ト、防鳥・防虫ユニツト等の異物侵入防止ユニツ
トを取付ける装置に関する。

〔従来の技術〕

建物外壁を構成する窓ユニツトの横枠や壁パネ
ルに通気路を形成し、この通気路をダクトで建物
内に配設した空調機に連通して空調機に外気を取
り入れたり、建物外に排気できるようにしたもの
が知られている。

この様にすると、通気路より鳥や虫等が入り込
んで空調機の故障原因となつたり、鳥が通気路に
巣を作つて空気の流れが阻害されることがあるの
で、通気路に防鳥ユニツト、防鳥・防虫ユニツト
などの異物侵入防止ユニツトを取付けている。

例えば、実開昭63−52031号公報に示すように、
通気路の途中に網状の異物侵入防止ユニツトをビ
ス止めして取付けている。

〔考案が解決しようとする課題〕

かかる異物侵入防止ユニツトの取付け装置であ
ると、狭い通気路内において複数のビスを締付け
操作せねばならず、その作業が大変面倒となつて
しまうばかりか、ビスが外部より見えて見栄えが
悪くなる。

そこで、本考案は前述の課題を解決できるよう
にした通気路の異物侵入防止ユニツト取付装置を
提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段及び作用〕

異物侵入防止ユニツトの下部、側部に縦取付用
突出部、横取付用突出部をそれぞれ形成し、通気
路の下部に縦取付用突出部が嵌合する固定用基台
を設け、通気路の側部に支持材を設け、該支持材
と係合する取付材を横取付用突出部に沿つて摺動
可能に設けて、縦取付用突出部を固定用基台に嵌
合するとともに、取付材を摺動して支持材に係合
することで異物侵入防止ユニツトを通気路に取付
けできるようにした取付装置である。

〔実施例〕

第３図に示すように、上外壁材１と下外壁材２
との間に開口部３が形成され、この開口部３に横
連窓４が取付けられて建物の外壁を構成し、上外
壁材１の下端面１ａと横連窓４の上横枠４ａとは
離隔して両者間に通気路５を形成し、その通気路
５には異物侵入防止ユニツト、例えば、防鳥ユニ
ツトＡが取付けてある。

なお、前記上外壁材１の下端面１ａと上横枠４
ａとの間における防鳥ユニツトＡ以外の部分は盲
板６で閉塞してある。

前記通気路５は第４図に示すように、横板１０
と左右の縦板１１，１１と上外壁材１の下端面１
ａとで正面形状が横長の矩形状となり、その横板
１０が上横枠４ａに連結され、横板１０と上横板
４ａとの間及び縦板１１と盲板６との間並びに縦
板１１と上外壁材１の下端面１ａとの間にコーキ
ング材１２が設けてある。

前記防鳥ユニツトＡは第４図のように、複数の
縦線材１３と複数の横線材１４を格子状に連結し
て成り、縦線材１３の上下端部は上下の横線材１
４，１４より上下に突出し、その突出部が縦取付
用突出部１５となり、横線材１４の左右端部は左
右の縦線材１３，１３より左右に突出し、その突
出部が横取付用突出部１６となり、前記縦取付用
突出部１５が横板１０の長手方向中間部に設けた
固定用基台１７に嵌合して連結され、前記左右の
横取付用突出部１６が縦板１１の内面に連結され
て防鳥ユニツトＡは通気路５に取付けてある。

前記固定用基台１７は第１図、第２図のよう
に、下向コ字状となり、その縦片１７ａが横板１
０に溶接等で固着され、横片１７ｂには縦取付用
突出部１５が嵌合する取付凹部１８が形成してあ
る。実施例においては縦線材１３が嵌合する取付
孔となつている。

前記縦板１１には支持材２０が溶接等で取付け
てあり、その支持材２０は基板２１と一側板２２
と他側板２３とで平面コ字状となり、その基板２
１が縦板１１に取付けてあり、一側板２２と他側
板２３の外面に係止突部２４，２５が一体的に設
けてある。

前記横取付用突出部１６には支持材２０にスナ
ツプ式に係合する取付材３０が左右方向に摺動可
能に設けてあり、該取付材３０は基板３１と一側
板３２と他側板３３とで平面形状コ字状となり、
その基板３１に取付用孔３４、実施例においては
横線材１４が嵌合する孔が複数形成され、一側板
３２と他側板３３の内面に係合部３５，３６が一
体形成されて、取付材３０は支持材２０の外面に
スナツプ式に係合して連結できるようにしてある
と共に、取付材３０は支持材２０に係合する位置
と離脱する位置とに亘つて摺動可能となつてい
る。

このようであるから、縦線材１３の下部、つま
り縦取付用突出部１５を固定用基台１７の取付
孔、つまり取付用凹部１８に嵌合して防鳥ユニツ
トＡの下部を通気路５の横板１０、つまり底部に
支持する。

この時、左右の取付材３０，３０は第１図仮想
線で示すように支持片２０と干渉しない位置に移
動させておく。

左右の取付材３０，３０を横線材１４の端部、
つまり横取付用突出部１６に沿つて摺動させるこ
とで支持材２０にスナツプ式に係合して防鳥ユニ
ツトＡの左右を通気路５の縦板１１、つまり側部
に連結すると同時に支持材２０を取付材３０でカ
バーする。

これにより、防鳥ユニツトＡを通気路５に面外
方向及び面内方向に移動しないように取付けでき
る。

なお、取付材３０が支持材２０に沿つて上下に
移動して防鳥ユニツトＡが浮き上らないように、
取付材３０をビス３７で支持材２０に固着しても
良い。

以上の実施例では防鳥ユニツトＡとしたが、そ
の縦・横線材１３，１４に亘つて網を張設して防
鳥・防虫ユニツトとしても良いし、第６図のよう
に方形枠４０に格子４１を取付け、その方形枠４
０に板状の縦取付用突出部１５、横取付用突出部
１６を設けて防鳥ユニツトとしても良い。

さらに、第７図のように左右一対の縦線材１
３，１３間に上下一対の横線材１４，１４を横架
し、その内部に防虫網４２を張設すると共に、縦
線材１３と横線材１４に棒状の横取付用突出部１
６と縦取付用突出部１５を設けて防鳥・防虫ユニ
ツトとしても良い。

また、以上の実施例では支持材２０、取付材３
０を平面コ字状としたが、平面Ｌ字状として相互
に係合するようにしたり、ブロツク状本体に係合
凹部と係合凸部を形成した形状として相互に係合
するようにしても良い。

また、以上の実施例では建物外壁に通気路を形
成したが、建物の土台に通気路を形成して床下換
気できるようにした場合には、その通気路に異物
侵入防止ユニツトを取付けることもできる。

〔考案の効果〕

縦取付用突出部１５を固定用基台１７の取付用
凹部１８に嵌合し、取付材３０を横取付用突出部
１６に沿つて係合位置に摺動させて支持材２０に
係合することで異物侵入防止ユニツトを通気路５
に取付けできるから、狭い通気路５に異物侵入防
止ユニツトを簡単に取付けできると共に、ビス等
が外部より見えないから見栄えが良くなる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は防鳥ユ
ニツト取付部の横断面図、第２図は防鳥ユニツト
取付部の縦断面図、第３図は建物外壁の一部外観
図、第４図は防鳥ユニツト取付部の拡大図、第５
図は取り外した状態の斜視図、第６図、第７図は
異物侵入防止ユニツトの変形例を示す正面図であ
る。 ５は通気路、１５は縦取付用突出部、１６は横
取付用突出部、１７は固定用基台、１８は取付用
凹部、２０は支持材、３０は取付材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 通気路５の底部に取付用凹部１８を有する固定
   用基台１７を取付け、通気路５の側部に支持材２
   ０の取付け、 異物侵入防止ユニツトの下部に前記取付用凹部
   １８に嵌合する縦取付用突出部１５を設け、異物
   侵入防止ユニツトの側部に横取付用突出部１６を
   設け、該横取付用突出部１６に、前記支持材２０
   にスナツプ式に係合する取付材３０を係合位置と
   離脱位置とに亘つて摺動可能に取付けたことを特
   徴とする通気路の異物侵入防止ユニツト取付装
   置。