JPH0537084Y2 - - Google Patents

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JPH0537084Y2
JPH0537084Y2 JP1988040237U JP4023788U JPH0537084Y2 JP H0537084 Y2 JPH0537084 Y2 JP H0537084Y2 JP 1988040237 U JP1988040237 U JP 1988040237U JP 4023788 U JP4023788 U JP 4023788U JP H0537084 Y2 JPH0537084 Y2 JP H0537084Y2
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hydraulic pressure
clutch
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oil
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は自動変速機の潤滑部に油を導びく潤滑
構造に関するものである。
(従来の技術) 自動変速機の潤滑構造は一般に、変速制御を司
どる変速油圧回路とは関連を持たせず、独立した
潤滑油路により油を潤滑部へ持ち来たすようにす
るのが普通であつた(例えば米国特許第2564466
号明細書参照)。
(考案が解決しようとする課題) このため自動変速機の潤滑油路が長く、複雑
で、大きなスペースを必要とし、自動変速機を高
価で、大型なものとする一因となつていた。
一方で自動変速機は、すべり軸受面を有し、こ
れを経由する複数の油圧受渡し部を具えるのが普
通である。ところで、これら複数の油圧受渡し部
が相互に隣接している場合、該油圧受渡し部が
夫々、シール部材によりシールされているとはい
うものの、油圧受渡し部間のすべり軸受面を経て
高圧側の油圧受渡し部から低圧側の油圧受渡し部
へ圧力が流入する油圧干渉を生ずる。
本考案は、基本的には、油圧受渡し部からの洩
れ油を潤滑部に導くようにすることにより、潤滑
油路が長くなつたり、複雑になるという前者の問
題を解消可能な潤滑構造を提供しようとするもの
であるが、 この潤滑構造を特に、後者の問題をも解消し得
るよう更に発展させることを目的とする。
(課題を解決するための手段) この目的のため本考案は、 すべり軸受面を経由して油圧の受渡しを行う油
圧受渡し部を複数個、相互に隣接して具える自動
変速機において、 前記相隣れる油圧受渡し部間で前記すべり軸受
面に開口し、自動変速機の潤滑部に至る潤滑油路
を設け、 前記相隣れる油圧受渡し部のシール部材に
夫々、これら油圧受渡し部からの洩れ油を前記潤
滑油路の、すべり軸受面に対する開口端に導くス
リツトを形成したものである。
(作用) 自動変速機は、すべり軸受面の上記相隣れる油
圧受渡し部を経由する油圧を含む各種油圧により
所定の自動変速を行うことができる。
そして、上記相隣れる油圧受渡し部から対応す
るシール部材のスリツトを経て両油圧受渡し部間
のすべり軸受面に至つた油は、潤滑油油路を経由
して潤滑部に達し、これを潤滑することができ
る。
ところで、この潤滑構造によれば、潤滑油路が
上記油圧受渡し部における変速制御油圧回路の洩
れ油を潤滑部に導く構成のため、潤滑油路を全長
に亘り専用に構成していた従来構造に較べて、該
油路を短く且つ簡単なものとすることができ、自
動変速機の低廉化および小型化を図り得る。
しかも、かかる構成によれば、相隣れる油圧受
渡し部間のすべり軸受面、詳しくはこれら油圧受
渡し部のシール部材間におけるすべり軸受面が常
時大気圧に保たれることとなり、ここで両油圧受
渡し部間が油圧的に確実に分断されて、両者間の
油圧干渉を回避することができる。
従つて、本考案の潤滑構造によれば、潤滑油路
の短縮化および簡易化と、油圧干渉の防止との双
方を実現し得て、一石二鳥である。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づき詳細に説
明する。
第1図は本考案一実施例の態様で、1は変速機
ケース、2,3は夫々この変速機ケース1内に同
軸突合せ関係に配して回転自在に支持した入力軸
及び出力軸を示す。入力軸2は変速機ケース1の
外部に突出した外端部をトルクコンバータ4によ
り図示せざるエンジンに駆動結合する。入力軸2
の内端部にはフロントプラネタリギヤ5及びリヤ
プラネタリアギヤ6を同軸隣り合せ関係に配置
し、これらプラネタリギヤにより入出力軸間の動
力伝達を行い得るようにする。
この間の伝動経路、つまり変速段を決定するた
めに、ハイクラツチ7、リバースクラツチ8、バ
ンドブレーキ9、ローワンウエイクラツチ10、
フオワードクラツチ11、フオワードワンウエイ
クラツチ12、オーバーランクラツチ13及びロ
ーリバースブレーキ14の各種摩擦要素を設け
る。これら摩擦要素の選択的油圧作動によりトル
クコンバータ4から入力軸2へのエンジン動力
は、プラネタリギヤ5,6を経由して出力軸3に
至り、この間選択変速段に対応したギヤ比で変速
される。変速動力は出力軸3からこれに結合した
出力ギヤ15、この出力ギヤに噛合するカウンタ
ギヤ16、カウンタシヤフト17及びフアイナル
ドライブピニオン18を順次経て図示せざるデイ
フアレンシヤルギヤに入力される。
入力軸2は固定スリーブ19内にすべり軸受面
20で回転自在に支持し、このすべり軸受面20
に以下の相隣れる油圧受渡し部を設定する。即
ち、すべり軸受面20において入力軸2に条溝2
1,22を形成し、これらに通じさせて入力軸2
にトルクコンバータレリーズ圧油路23及びハイ
クラツチ圧油路24を設け、固定スリーブ19に
は図示せざるも条溝21,22へ油圧を供給する
ための油路を設ける。条溝21を経て油路23に
供給されるトルクコンバータレリーズ圧はトルク
コンバータ4の図示せざるロツクアツプクラツチ
を釈放してトルクコンバータ4を入出力要素間が
直結されないコンバータ状態にし、条溝22を経
て油路24に供給されるハイクラツチ圧はハイク
ラツチ7を締結する。
本考案においては、条溝21,22をシールす
るためのシールリング(シール部材)25,26
間に配して入力軸2の外周に条溝27を形成し、
この条溝と、バンドブレーキ9のドラム9aに対
するスラストワツシヤ28との間を連絡する斜孔
29を設け、これら条溝27及び斜孔29により
潤滑部であるスラストワツシヤ28に対する潤滑
油路30を構成する。そして、シールリング2
5,26には夫々第2図の如く外周面に軸線方向
へ延在するスリツト25a,26aを形成し、こ
れらスリツトを経て条溝21,22から条溝27
へ若干の油が潤滑油として洩れるようにする。
かかる潤滑構造によれば、条溝27への洩れ油
が斜孔29を経てスラストワツシヤ28に至り、
このスラストワツシヤを潤滑することができる。
しかして、潤滑油路30が変速油圧回路23,2
4に関連してその洩れ油をスラストワツシヤ28
に導く構成のため、潤滑油路30を短く且つ簡単
なものとして自動変速機の低廉化及び小型化に寄
与することができる。
しかも、かかる潤滑構造によれば更に、条溝2
1,22のシールリング25,26間においてす
べり軸受面20が常時大気圧に保たれることとな
り、ここで条溝25,26間が油圧的に確実に分
断されて、両者間の油圧干渉を回避することがで
きる。
従つて、本例の潤滑構造によれば、潤滑油路の
短縮化および簡易化と同時に、油圧干渉の防止を
も実現することができ、一石二鳥である。
なお、オーバーランクラツチ13はクラツチハ
ブ13a及びクラツチドラム13b間にこれらに
スプライン嵌合したクラツチデイスク13cの相
互摩擦係合により締結するが、クラツチデイスク
13c間の潤滑は以下の如くに行う。即ち、クラ
ツチハブ13aの外周に径方向孔13dを形成
し、クラツチハブ13aの開口端内周に第3図に
も示す如くスナツプリング31を係着して油溜り
32を画成する。
かかる構成では、クラツチハブ13aの回転に
ともなう遠心力でクラツチハブ13a内への潤滑
油が油溜り32内に遠心圧を生ぜしめ、この油溜
り32か潤滑油が径方向孔13dを経てクラツチ
デイスク13c間に放射され、クラツチデイスク
を潤滑することができる。この潤滑は、油溜り3
2の存在故に潤滑油の供給が確実になされ、不足
を生ずるようなことがない。
なお、油溜り32の形成に当つては、上記の代
りに第4図又は第5図の如くクラツチハブ13a
の開口端を断面V字状に絞つて堰33を形成した
り、クラツチハブ13aの開口端を折曲して内向
きフランジ34を形成してもよい。これらの例で
は、クラツチハブ13aの径方向強度が増し、そ
の分クラツチハブ13aの薄肉化により軽量化を
図ることができる。
(考案の効果) かくして本考案潤滑構造は上述の如く、すべり
軸受面20における油圧受渡し部21,22から
の洩れ油を潤滑油路30により潤滑部28へ導び
く構成としたから、潤滑油路30を短かく且つ簡
単なものとして自動変速機の低廉化及び小型化を
図ることができる。
しかもこの際、相隣れる油圧受渡し部21,2
2間に洩れ油を導びいて潤滑油路30へ供給する
構成としたから、相隣れる油圧受渡し部21,2
2間が常時大気圧に保たれ、ここで油圧受渡し部
21,22間が油圧的に確実に分断されて、両者
間の油圧干渉を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す自動変速機の
要部断面図、第2図は本考案に係わるシールリン
グの斜視図、第3図は第1図の自動変速機におけ
るオーバーランクラツチのクラツチハブを示す端
面図、第4図及び第5図は夫々オーバーランクラ
ツチハブの2変形例を示す部分断面図である。 1……変速機ケース、2……入力軸、3……出
力軸、4……トクルコンバータ、5……フロント
プラネタリギヤ、6……リヤプラネタリギヤ、7
……ハイクラツチ、8……リバースクラツチ、9
……バンドブレーキ、10……ローワンウエイク
ラツチ、11……フオワードクラツチ、12……
フオワードワンウエイクラツチ、13……オーバ
ーランクラツチ、14……ローリバースブレー
キ、20……すべり軸受面、21,22……条溝
(油圧受渡し部)、23……トルクコンバータレリ
ーズ圧油路、24……ハイクラツチ圧油路、2
5,26……シールリング、28……スラストワ
ツシヤ(潤滑部)、30……潤滑油路、31……
スナツプリング、32……油溜り、33……堰、
34……内向きフランジ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 すべり軸受面を経由して油圧の受渡しを行う油
    圧受渡し部を複数個、相互に隣接して具える自動
    変速機において、 前記相隣れる油圧受渡し部間で前記すべり軸受
    面に開口し、自動変速機の潤滑部に至る潤滑油路
    を設け、 前記相隣れる油圧受渡し部のシール部材に
    夫々、これら油圧受渡し部からの洩れ油を前記潤
    滑油路の、すべり軸受面に対する開口端に導くス
    リツトを形成したことを特徴とする自動変速機の
    潤滑構造。
JP1988040237U 1988-03-29 1988-03-29 Expired - Lifetime JPH0537084Y2 (ja)

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JP5903288B2 (ja) * 2012-02-01 2016-04-13 本田技研工業株式会社 有段変速機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6084471A (ja) * 1983-10-14 1985-05-13 Nissan Motor Co Ltd 自動変速機の摩擦要素潤滑構造

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