JPH053647A - 整流子の製造方法 - Google Patents
整流子の製造方法Info
- Publication number
- JPH053647A JPH053647A JP18020491A JP18020491A JPH053647A JP H053647 A JPH053647 A JP H053647A JP 18020491 A JP18020491 A JP 18020491A JP 18020491 A JP18020491 A JP 18020491A JP H053647 A JPH053647 A JP H053647A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- commutator
- resin
- resistive
- integrally molded
- peripheral surface
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 一体筒状部材の整流子部材２に絶縁樹脂３、
及び、抵抗性樹脂４を夫々トランスファー成形により一
体成形して、整流子１を製造する。 【効果】 製造行程の自動化が実現出来、ラジオノイズ
防止機構を備えた整流子を安価に大量生産することが出
来る。
及び、抵抗性樹脂４を夫々トランスファー成形により一
体成形して、整流子１を製造する。 【効果】 製造行程の自動化が実現出来、ラジオノイズ
防止機構を備えた整流子を安価に大量生産することが出
来る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、小型モータに使用され
る整流子の製造方法であって、特にラジオノイズ防止機
能をもたせた整流子の製造方法に関するものである。
る整流子の製造方法であって、特にラジオノイズ防止機
能をもたせた整流子の製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来この種の整流子は、実開平２−８８
４６０のように、回転軸に固着された絶縁部材の外周面
適所に、環状の凹部が設けられ、該凹部に抵抗性の環状
部材である導電ゴムが嵌合される。そして、該導電ゴム
の外周面に接触するようにして、前記絶縁部材の外周面
上に、整流子片が配設されている。
４６０のように、回転軸に固着された絶縁部材の外周面
適所に、環状の凹部が設けられ、該凹部に抵抗性の環状
部材である導電ゴムが嵌合される。そして、該導電ゴム
の外周面に接触するようにして、前記絶縁部材の外周面
上に、整流子片が配設されている。
【０００３】よって、前記抵抗性の環状部材である導電
ゴムにより、整流時に発生するラジオノイズを防止する
ことが可能になる。
ゴムにより、整流時に発生するラジオノイズを防止する
ことが可能になる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の整流子
を製造するには、導電ゴムをあらかじめ前記凹部と略同
じ大きさに作っておく必要があり、更に前記導電性ゴム
を前記凹部に組み付けなければならず、製造行程の自動
化が困難である。よって、本発明は、製造行程の自動化
が容易であり、整流子にラジオノイズ防止機構を具備さ
せることを可能にする整流子の製造方法を得ることを目
的とする。
を製造するには、導電ゴムをあらかじめ前記凹部と略同
じ大きさに作っておく必要があり、更に前記導電性ゴム
を前記凹部に組み付けなければならず、製造行程の自動
化が困難である。よって、本発明は、製造行程の自動化
が容易であり、整流子にラジオノイズ防止機構を具備さ
せることを可能にする整流子の製造方法を得ることを目
的とする。
【０００５】
【課題を解決する為の手段】このため、本発明は導電性
材料からなり、複数の爪部を端部に有する整流子部材
に、絶縁樹脂を一体成形する整流子の製造方法におい
て、前記整流子部材の少なくとも前記端部の内周面に、
加熱されて流動性を有し、前記絶縁樹脂の抵抗値より小
さい抵抗値を有する抵抗性樹脂を圧縮して一体成形し、
前記抵抗性樹脂を介して前記複数の爪部の夫々を導通さ
せたことを特徴とする整流子の製造方法としたものであ
る。
材料からなり、複数の爪部を端部に有する整流子部材
に、絶縁樹脂を一体成形する整流子の製造方法におい
て、前記整流子部材の少なくとも前記端部の内周面に、
加熱されて流動性を有し、前記絶縁樹脂の抵抗値より小
さい抵抗値を有する抵抗性樹脂を圧縮して一体成形し、
前記抵抗性樹脂を介して前記複数の爪部の夫々を導通さ
せたことを特徴とする整流子の製造方法としたものであ
る。
【０００６】
【作用】本発明の整流子の製造方法では、導電性材料か
らなる整流子部材における複数の爪部を有する端部の内
周面に抵抗性樹脂を圧縮して一体成形する。これによ
り、前記複数の爪部の夫々が前記抵抗性樹脂を介して導
通される。
らなる整流子部材における複数の爪部を有する端部の内
周面に抵抗性樹脂を圧縮して一体成形する。これによ
り、前記複数の爪部の夫々が前記抵抗性樹脂を介して導
通される。
【０００７】従って、あらかじめ固形化された抵抗性樹
脂を形成しておく必要がなくなる。つまり、固形化され
た抵抗性樹脂を形成する行程と、該抵抗性樹脂を整流子
本体に組み付ける行程とを同時に行うことが可能とな
り、この結果、自動化が容易となる。
脂を形成しておく必要がなくなる。つまり、固形化され
た抵抗性樹脂を形成する行程と、該抵抗性樹脂を整流子
本体に組み付ける行程とを同時に行うことが可能とな
り、この結果、自動化が容易となる。
【０００８】
【発明の効果】よって、製造行程の自動化により、ラジ
オノイズ防止機構を備えた整流子を安価に大量生産する
ことが可能になる。
オノイズ防止機構を備えた整流子を安価に大量生産する
ことが可能になる。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の第１の実施例を図１から図６
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【００１０】まず、本発明の第１の実施例により製造さ
れる整流子１は、図１から図４に示されるように、無酸
素銅等の電気的導体である整流子部材２と、フェノール
樹脂等で絶縁抵抗が１０11Ω（ＪＩＳＫ６９１１）程度
の絶縁樹脂３と、フェノール樹脂等へ導電性付与フィラ
ーを添加したもので、絶縁抵抗が１０5 〜１０6 Ω（Ｊ
ＩＳＫ６９１１）程度の抵抗性樹脂４とから形成されて
いる。
れる整流子１は、図１から図４に示されるように、無酸
素銅等の電気的導体である整流子部材２と、フェノール
樹脂等で絶縁抵抗が１０11Ω（ＪＩＳＫ６９１１）程度
の絶縁樹脂３と、フェノール樹脂等へ導電性付与フィラ
ーを添加したもので、絶縁抵抗が１０5 〜１０6 Ω（Ｊ
ＩＳＫ６９１１）程度の抵抗性樹脂４とから形成されて
いる。
【００１１】次に、本発明の第１の実施例を図５、及
び、図６に基づいて説明する。まず、キャビティ６内に
整流子部材２を挿入する。この整流子部材２は、円筒部
２ａと、円筒部２ａの開口部端面に夫々等間隔を隔てて
形成された３片の突出部２ｂと、突出部２ｂの夫々の先
端が、円筒部２ａの外周面側へ折り曲げられて形成され
た爪部２ｃとから形成された一体筒状部材である。そし
て、キャビティ６の両端に上型７ａと下型７ｂとからな
る金型７を押圧させる。
び、図６に基づいて説明する。まず、キャビティ６内に
整流子部材２を挿入する。この整流子部材２は、円筒部
２ａと、円筒部２ａの開口部端面に夫々等間隔を隔てて
形成された３片の突出部２ｂと、突出部２ｂの夫々の先
端が、円筒部２ａの外周面側へ折り曲げられて形成され
た爪部２ｃとから形成された一体筒状部材である。そし
て、キャビティ６の両端に上型７ａと下型７ｂとからな
る金型７を押圧させる。
【００１２】整流子部材２に一体成形される絶縁樹脂３
は、あらかじめ加熱筒８中に加熱、可塑化されている。
そして、加熱された絶縁樹脂３は、金型７の準備が出来
次第、プランジャ１１で加圧され加熱筒８からランナ
９、更にゲート１０を通って、キャビティ６内に移送さ
れて圧縮成形される。つまり、トランスファー成形によ
り成形される。更に、上型７ａ及び下型７ｂをパーティ
ングライン１２を境目としてキャビティ６から取りはず
す。よって、絶縁樹脂３はシャフト挿通孔５を形成（図
１から図４参照）して、整流子部材２の内周面に一体成
形される。
は、あらかじめ加熱筒８中に加熱、可塑化されている。
そして、加熱された絶縁樹脂３は、金型７の準備が出来
次第、プランジャ１１で加圧され加熱筒８からランナ
９、更にゲート１０を通って、キャビティ６内に移送さ
れて圧縮成形される。つまり、トランスファー成形によ
り成形される。更に、上型７ａ及び下型７ｂをパーティ
ングライン１２を境目としてキャビティ６から取りはず
す。よって、絶縁樹脂３はシャフト挿通孔５を形成（図
１から図４参照）して、整流子部材２の内周面に一体成
形される。
【００１３】一体成形後、絶縁樹脂３には、円筒部２ａ
の軸方向長と略同一長で、かつ、円筒部２ａの内周面に
当接する大径円筒部３ａと、突出部２ｂの軸方向長と略
同一長で、かつ突出部２ｂに当接しないように大径円筒
部３ａの開口部端面に成形された小径円筒部３ｂとが形
成される。
の軸方向長と略同一長で、かつ、円筒部２ａの内周面に
当接する大径円筒部３ａと、突出部２ｂの軸方向長と略
同一長で、かつ突出部２ｂに当接しないように大径円筒
部３ａの開口部端面に成形された小径円筒部３ｂとが形
成される。
【００１４】前述の成形により成形された部材を一次成
形部材１４とする。
形部材１４とする。
【００１５】一次成形部材１４が挿入されているキャビ
ティ１３の両端に、上型１５ａと下型１５ｂとからなる
金型を押圧させる。これにより、突出部２ｂと小径円筒
部３ｂとの間に略円環形の空間１６が形成される。この
空間１６内に前述のトランスファー成形と同様に抵抗性
樹脂４を一体成形する。そして、上型１５ａ及び下型１
５ｂをパーティングライン１７を境目としてキャビティ
１３から取りはずす。
ティ１３の両端に、上型１５ａと下型１５ｂとからなる
金型を押圧させる。これにより、突出部２ｂと小径円筒
部３ｂとの間に略円環形の空間１６が形成される。この
空間１６内に前述のトランスファー成形と同様に抵抗性
樹脂４を一体成形する。そして、上型１５ａ及び下型１
５ｂをパーティングライン１７を境目としてキャビティ
１３から取りはずす。
【００１６】前述の成形により一次成形部材１４と抵抗
性樹脂４とが一体成形される。これを二次成形部材１８
とする。
性樹脂４とが一体成形される。これを二次成形部材１８
とする。
【００１７】二次成形部材１８の軸方向に３ヶ所の溝部
を夫々等間隔を隔てて形成する。これにより、一体筒状
部材の整流子部材２は、３枚のセグメント２ｄ（図１参
照）に分割され、整流子１が完成する。
を夫々等間隔を隔てて形成する。これにより、一体筒状
部材の整流子部材２は、３枚のセグメント２ｄ（図１参
照）に分割され、整流子１が完成する。
【００１８】次に、本発明の第２の実施例を図７から図
９に基づいて説明する。本実施例も第１の実施例に用い
た部材と同一である整流子部材１９、抵抗性樹脂２０、
及び絶縁樹脂２１を前述同様のトランスファー成形によ
り一体成形するものであり、トランスファー成形につい
ては第１の実施例と同一とする。
９に基づいて説明する。本実施例も第１の実施例に用い
た部材と同一である整流子部材１９、抵抗性樹脂２０、
及び絶縁樹脂２１を前述同様のトランスファー成形によ
り一体成形するものであり、トランスファー成形につい
ては第１の実施例と同一とする。
【００１９】本実施例ではまず図７に示すように、一体
筒状部材である整流子部材１９の内周面全周及び、突出
部３ｂの夫々の間に、抵抗性樹脂２０をトランスファー
成形により一体成形する。これにより成形された部材を
一次成形部材２２とする。一次成形部材２２は一体筒状
部材である。
筒状部材である整流子部材１９の内周面全周及び、突出
部３ｂの夫々の間に、抵抗性樹脂２０をトランスファー
成形により一体成形する。これにより成形された部材を
一次成形部材２２とする。一次成形部材２２は一体筒状
部材である。
【００２０】次に、図８に示すように、一次成形部材の
内周面、つまり一体成形された抵抗性樹脂２０の内周面
全周に絶縁樹脂２１をトランスファー成形により一体成
形する。これにより成形された部材を二次成形部材２３
とする。この二次成形部材２３を矢印Ｃ方向から見た図
を図９に示した。これによると、突出部１９ｂ（図７参
照）の夫々の間に成形された抵抗性樹脂２０の１ヶ所が
ゲート当接部２４にあたる為に切断されている。しか
し、円筒部１９ａの内周面においては全周にわたって抵
抗性樹脂２０が一体成形されている。
内周面、つまり一体成形された抵抗性樹脂２０の内周面
全周に絶縁樹脂２１をトランスファー成形により一体成
形する。これにより成形された部材を二次成形部材２３
とする。この二次成形部材２３を矢印Ｃ方向から見た図
を図９に示した。これによると、突出部１９ｂ（図７参
照）の夫々の間に成形された抵抗性樹脂２０の１ヶ所が
ゲート当接部２４にあたる為に切断されている。しか
し、円筒部１９ａの内周面においては全周にわたって抵
抗性樹脂２０が一体成形されている。
【００２１】更に、第１の実施例と同様に二次成形部材
２３の軸方向に３ヶ所の溝部を夫々等間隔を隔てて形成
する。これにより、一体筒状部材の整流子部材は、３枚
のセグメントに分裂され整流子が完成する。
２３の軸方向に３ヶ所の溝部を夫々等間隔を隔てて形成
する。これにより、一体筒状部材の整流子部材は、３枚
のセグメントに分裂され整流子が完成する。
【００２２】
【図１】本発明の第１の実施例における整流子の全体斜
視図。
視図。
【図２】本発明の第１の実施例における整流子の底面
図。
図。
【図３】図２における矢視Ａ−Ａ断面図。
【図４】図２における矢視Ｂ−Ｂ断面図。
【図５】本発明の第１の実施例における一次成形部材の
成形行程模式図。
成形行程模式図。
【図６】本発明の第１の実施例における二次成形部材の
成形行程模式図。
成形行程模式図。
【図７】本発明の第２の実施例における一次成形部材の
成形行程模式図。
成形行程模式図。
【図８】本発明の第２の実施例における二次成形部材の
成形行程模式図。
成形行程模式図。
【図９】図８における二次成形部材の矢印Ｃ方向から見
た底面図。
た底面図。
１ 整流子 ２ 整流子部材 ３ 絶縁樹脂 ４ 抵抗性樹脂
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 導電性材料からなり、複数の爪部を端部
に有する整流子部材に、絶縁樹脂を一体成形する整流子
の製造方法において、前記整流子部材の少なくとも前記
端部の内周面に、加熱されて流動性を有し、前記絶縁樹
脂の抵抗値より小さい抵抗値を有する抵抗性樹脂を圧縮
して一体成形し、前記抵抗性樹脂を介して前記複数の爪
部の夫々を導通させたことを特徴とする整流子の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18020491A JPH053647A (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 整流子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18020491A JPH053647A (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 整流子の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH053647A true JPH053647A (ja) | 1993-01-08 |
Family
ID=16079221
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18020491A Pending JPH053647A (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 整流子の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH053647A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2271220A (en) * | 1992-10-02 | 1994-04-06 | Bosch Gmbh Robert | Electrical connector with radio interference suppression. |
| US6674202B2 (en) | 1999-01-29 | 2004-01-06 | Tokyo Parts Industrial Co., Ltd. | Eccentric commutator for vibrator motor |
| JP2019198159A (ja) * | 2018-05-08 | 2019-11-14 | 株式会社ミツバ | モータ |
-
1991
- 1991-06-25 JP JP18020491A patent/JPH053647A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2271220A (en) * | 1992-10-02 | 1994-04-06 | Bosch Gmbh Robert | Electrical connector with radio interference suppression. |
| US6674202B2 (en) | 1999-01-29 | 2004-01-06 | Tokyo Parts Industrial Co., Ltd. | Eccentric commutator for vibrator motor |
| JP2019198159A (ja) * | 2018-05-08 | 2019-11-14 | 株式会社ミツバ | モータ |
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