JP2019198159A - モータ - Google Patents
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Abstract
Description
このようにセグメント間に配置された抵抗素子が抵抗となることで、高周波電流成分等によりノイズが発生するのを抑制することができる。
また、抵抗素子のような他の部材を配置する構成と比較して、新たな部品を必要としないため、部品点数および組立工数が増加することがなく、コストがかさむのを抑えることができる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るコンミテータを備えた減速機付きモータの構成を示す概略図である。
減速機付きモータ1は、例えば、車両のシートを昇降させたり、前後方向にスライド移動させたりするためや、車両のウインドウを開閉させるために用いられる。
減速機構部20は、電動モータ部10の発生する回転を減速して出力軸(不図示)から出力する部分であり、電動モータ部10のモータ軸線L1に対して直交する方向に出力軸の回転軸線を向けた状態で、電動モータ部10に一体に結合されている。
以下の説明において、モータ軸線L1に沿う方向を軸線方向、モータ軸線L1と直交する方向を径方向という。また、モータ軸線L1周りに周回する方向を周方向という。
ステータ12の主要素であるモータハウジング(ヨーク)11の周壁11aの内周には、内周面に円周方向に沿って6つの磁極(3つのN極及び3つのS極)を配列した少なくとも1つの永久磁石4が配置されている。尚、1つの永久磁石4で構成する場合、この永久磁石4は、モータハウジング11の周壁11aの内周に沿った略円筒状に形成される。
アマチュア13は、円筒形状のステータ12の内側に配置されてモータ軸線L1回りに回転する回転軸5と、この回転軸5に外嵌固定されたアマチュアコア6と、アマチュアコア6に巻回されたアマチュアコイル7と、回転軸5の減速機構部20側にアマチュアコア6と隣接して配置されたコンミテータ100と、により構成されている。
このように構成された電動モータ部10のモータハウジング11は、ギアケース30にボルト31によって締結固定されている。ギアケース30のモータハウジング11が取り付けられる箇所には、開口面をモータハウジング11の開口端部に向けたブラシ格納部16が設けられている。
ブラシ格納部16の内部には、ブラシユニット収容空間16aが確保されている。そのブラシユニット収容空間16aの内部に、コンミテータ100のセグメント111に摺接する給電用のブラシ22が保持されている。ブラシ22は一対配置されている。
次に、図2および図3を参照して、コンミテータ100について詳述する。
図2は、図1に示すコンミテータの斜視図である。図3は、図1に示すコンミテータの軸線方向に垂直な平面で見た平面図である。
図1および図2に示すように、コンミテータ100は、回転軸5に外嵌固定される円柱状のコンミテータ本体120と、このコンミテータ本体120の外周面に露出するように配設された9枚(スロットの個数と同数枚)のセグメント111を備えている。
セグメント111は、コンミテータ本体120のブラシ摺動面に露出されている。セグメント111は、周方向に所定の間隔をあけて並んで配置されている。セグメント111にブラシ22が摺接する。
また、コンミテータ本体120は、第1樹脂121の径方向内側に設けられた絶縁性の第2樹脂122を有している。第2樹脂122はフェノール樹脂により形成されている。フェノール樹脂の体積抵抗率は、1012〜1013(Ω・cm)である。第1樹脂121と第2樹脂122とは、2色成形により一体に形成されている。
このため、セグメント111間に発生する電圧に対して第1樹脂121の内部が抵抗となることで、発生した電圧を逃がすことが可能になり、高周波電流成分等によりノイズが発生するのを抑制することができる。
また、第1樹脂121がセグメント111の径方向内側に配置されているので、コンミテータ100が径方向にかさばるのを抑えることができる。
これにより、回転軸5に向けて電流が流れることで電食が発生し、回転軸5が異常摩耗を起こすのを抑制することができる。
次に、図4を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以下の説明において第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図4は、本発明の第2実施形態に係るコンミテータ100Bを示す斜視図である。
次に、図5および図6を用いて、本発明の効果を検証した検証試験について説明する。
この検証試験では、実施例として第1実施形態に係るコンミテータ100Bを採用した。また、比較例として、セグメント111の内側に導電性樹脂を備えていない従来の構成のコンミテータを採用した。
そして、実施例および比較例に対して電流を流した際に発生する電波ノイズの測定を行った。その結果を図5および図6に示す。
これらの図に示すように、低周波領域および高周波領域のいずれにおいても、実施例の電波ノイズが、比較例の電波ノイズよりも小さくなっていることが確認された。これはすなわち、セグメント111間に発生する電圧に対して、導電性の第1樹脂121の内部が抵抗となることで、発生した電圧を逃がすことができているためである。よって、検証試験により本発明の効果が確認されている。
10 電動モータ部
20 減速機構部
100 コンミテータ
111 セグメント
120 コンミテータ本体
121 第1樹脂
122 第2樹脂
Claims (4)
- 回転軸と、
前記回転軸に外嵌固定されるコンミテータ本体と、
前記コンミテータ本体に周方向に所定の間隔をあけて配置された複数のセグメントと、
前記回転軸の回転によって、前記セグメントと摺接するブラシと、
を備え、
前記コンミテータ本体は、前記セグメントの内側に設けられて前記セグメントと接触する導電性の第1樹脂を有し、
前記第1樹脂は、フェノール樹脂材料とカーボン材料とを含んでいることを特徴とするモータ。 - 前記コンミテータ本体は、前記第1樹脂の前記回転軸の径方向内側に絶縁性の第2樹脂を有していることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
- 前記コンミテータ本体は、前記第1樹脂の前記回転軸の径方向内側に設けられ、前記第1樹脂の導電率よりも導電率が小さい導電性の第3樹脂を有していることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
- 前記第1樹脂の径方向の内側を向く内面は、前記回転軸の軸線方向に垂直な平面で見て楕円形状、又は多角形状に形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のモータ。
Priority Applications (1)
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JP2018090168A JP2019198159A (ja) | 2018-05-08 | 2018-05-08 | モータ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2018090168A JP2019198159A (ja) | 2018-05-08 | 2018-05-08 | モータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2019198159A true JP2019198159A (ja) | 2019-11-14 |
Family
ID=68538530
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018090168A Pending JP2019198159A (ja) | 2018-05-08 | 2018-05-08 | モータ |
Country Status (1)
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2018
- 2018-05-08 JP JP2018090168A patent/JP2019198159A/ja active Pending
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