JP6595346B2 - モータ - Google Patents
モータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP6595346B2 JP6595346B2 JP2016002577A JP2016002577A JP6595346B2 JP 6595346 B2 JP6595346 B2 JP 6595346B2 JP 2016002577 A JP2016002577 A JP 2016002577A JP 2016002577 A JP2016002577 A JP 2016002577A JP 6595346 B2 JP6595346 B2 JP 6595346B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- motor
- wound
- slots
- subcoil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Windings For Motors And Generators (AREA)
- Dc Machiner (AREA)
Description
アーマチュアは、アーマチュア軸に外嵌固定されたアーマチュアコア(電機子鉄心)を有している。アーマチュアコアには、ティースが放射状に複数形成されており、これらティース間にスロットが形成されている。そして、所定のスロット間に、コイルが所定回数巻回されている。
また、マグネットの磁力を変更するために、マグネットの形状を変更することを考えると、マグネットの種類が増加し、それに伴ってヨークの種類が増加したり、その他の部品の種類が増加したりしてしまう。このため、部品の管理が煩雑になると共に組立作業性が悪化し、製造コストが増大してしまう可能性があった。
さらに、コイルとマグネットとの位置関係が変化すると、コギングトルクやトルクリップルも変化するので、アーマチュアコアを共通とした場合の低騒音化設計が困難になる可能性があった。
よって、モータの体格を変更することなく、モータの高回転・低トルク化を図ることができるので、コイルの焼損を抑制できると共に製造コストの増大を防止できる。さらに、モータの高回転・低トルク化を図る際、従来のように、マグネットの形状を変更する必要がなくなる。
また、コイルを巻回する際、いわゆるダブルフライヤ方式を採用することができ、コイルの巻回作業時間を短縮できる。
また、2つの副コイルを同一のスロット間に巻回する場合と比較してスロット間に跨る渡り線の距離を短くすることができる。
つまり、2つの副コイルを同一のスロット間に巻回する場合、1つ目の副コイルを巻回した後、一端コイルをコアの周方向に沿って一周させた後に2つ目の副コイルを巻回しなければならない。このよう場合、コアの周方向の一周分だけコイルの長さが必要になってしまう。このため、2つの副コイルを直列に接続する場合において、2つの副コイルがそれぞれ別々のスロット間に巻回されていると、コイルをコアの周方向に一周させる必要がなくなる。よって、スロット間に跨る渡り線の距離を短くすることができる。また、渡り線を短くできるとコイルにかかる張力も低減できるので、コイルの損傷も防止できる。
よって、モータの体格を変更することなく、モータの高回転・低トルク化を図ることができるので、コイルの焼損を抑制できると共に製造コストの増大を防止できる。さらに、モータの高回転・低トルク化を図る際、従来のように、マグネットの形状を変更する必要がなくなる。
図1は、減速機付モータ装置1の部分断面図である。図2は、図1のA−A線に沿う断面図である。
図1、図2に示すように、減速機付モータ装置1は、例えば車両のパワーウィンドウ、サンルーフ、電動シートおよびワイパ装置等の駆動用として用いられるものである。減速機付モータ装置1は、モータ2と、モータ2に連結されたウォームギヤ減速機構4と、を主構成としている。
モータ2は、ヨーク5の筒部53内にアーマチュア6が回転自在に設けられている。また、モータ2は、筒部53の開口縁53bに一体形成されたブラシホルダ収容部90に、ブラシホルダ22が収容されている。
ヨーク5は、例えば鉄等の金属からなる有底筒状の部材であり、深絞りによるプレス加工等により成型されている。ヨーク5の大部分を占める筒部53は、軸方向平面視で中心軸Oを挟んで径方向で対向する1対の平坦部61と、1対の平坦部61を連結する弧状部63と、により構成されている。
マグネット7の内周面の曲率半径は、アーマチュア6の半径よりも若干大きくなるように設定される。また、マグネット7の外周面の曲率半径は、筒部53に形成された弧状部63の内周面63aの曲率半径と略同一となるように設定される。さらに、マグネット7の軸方向の長さは、ヨーク5の筒部53の軸方向の長さと略同一に設定される。
ヨーク5の開口縁53b側に一体成形されたブラシホルダ収容部90の周壁90aは、軸方向平面視で略長円形状に形成されている。本実施形態では、ブラシホルダ収容部90の周壁90aは、径方向の一方向(図2における上下方向)が長手方向となる一方、径方向の他方向(図2における左右方向)が短手方向となっている。
さらに、外フランジ部52の長手方向における一端側(図2における上側)には、頂点となる部分にボルト孔(不図示)が1つ形成されると共に、他端側(図2における下側)には各角部にそれぞれボルト孔(不図示)が形成されている。各ボルト孔には、ボルト44が挿通される。
アーマチュア6は、モータ回転軸3の他に、モータ回転軸3に外嵌固定されたアーマチュアコア8と、アーマチュアコア8に巻回されたアーマチュアコイル30(後述の図3参照)と、モータ回転軸3の他端側に配置されたコンミテータ10と、を備えている。アーマチュアコア8は、電磁鋼板等からなるリング状の板部材11を軸方向に複数枚積層したものである。なお、アーマチュアコア8は、板部材11によって構成される場合だけでなく、例えば、軟磁性粉を加圧成形して構成してもよい。
周方向に隣接するティース12間には、蟻溝状のスロット13が形成されている。ティース12の個数は10個なので、スロット13も10個形成される。
モータ回転軸3の他端側(図1における左側)に外嵌固定されるコンミテータ10には、外周面に、導電材で形成されたセグメント15が取り付けられている。セグメント15の枚数は、スロット13の個数に対応するように、10枚に設定されている。
セグメント15には、このセグメント15に電力を供給するための一対のブラシ25(図3参照)が摺接されている。一対のブラシ25は、それぞれブラシホルダ収容部90の周壁90aに収容されたブラシホルダ22に設けられている。一対のブラシ25は、不図示の外部電源に電気的に接続されている。
図1に詳示するように、モータ2に連結されるウォームギヤ減速機構4は、ヨーク5の外フランジ部52に形成されたボルト孔にボルト44を挿通し、このボルト44をウォームギヤ減速機構4に螺合することで固定される。ウォームギヤ減速機構4は、ウォーム軸45と、ウォーム軸45に噛合されるウォームホイール46と、これらウォーム軸45およびウォームホイール46を収容するギヤハウジング43と、を備えている。ギヤハウジング43にはウォーム軸収容部47が形成されており、ここにウォーム軸45が収容されている。
次に、図3(a)、図3(b)に基づいて、アーマチュアコア8へのアーマチュアコイル30の巻回方法について説明する。
図3(a)、図3(b)は、アーマチュア6の展開図であって、隣接するティース12間の空隙がスロット13に相当している。なお、以下の説明においては、各ティース12、および各セグメント15にそれぞれ符号を付して説明する。
続けて、アーマチュアコイル30を7−8番ティース12の間のスロット13と、5−6番ティース12の間のスロット13との間に逆方向(図3において、反時計回り)に所定回数(例えば、N回)巻回して第1主コイル31aを形成する。つまり、第1主コイル31aは、6−7番ティース12に跨るようにアーマチュアコイル30を逆方向に巻回することにより形成される。
また、このように巻回された各主コイル31a,32aおよび各副コイル31b,32bを、スロット13とセグメント15を1つずつずらしながら1つ置きに存在する所定の2つのスロット13間に順次形成していく。これにより、アーマチュアコイル30の巻回作業が完了する。
次に、図4(a)、図4(b)に基づいて、各主コイル31a,32aと各副コイル31b,32bの作用について説明する。
図4(a)、図4(b)は、各主コイル31a,32aと各副コイル31b,32bの作用説明図であって、前述の図3(a)、図3(b)に対応している。
なお、以下では、説明を分かり易くするために、前述の図3(a)、図3(b)で詳述した各主コイル31a,32aと各副コイル31b,32bを1つだけ示して説明する。すなわち、以下で説明する各主コイル31a,32aと各副コイル31b,32bの作用は、1つ置きに存在する所定の2つのスロット13間に巻回された全ての主コイル31a,32aおよび副コイル31b,32bで同様である。また、図4(a)、図4(b)において、黒矢印は電流の向きを示し、白抜き矢印は磁界の方向を示す。
これに対し、第1副コイル31bは、第1主コイル31a、第2主コイル32a、および第2副コイル32bとは異なる方向(順方向)に巻回されている。このため、第1副コイル31bには、第1主コイル31a、第2主コイル32a、および第2副コイル32bとは逆向きの磁界が発生する。
なお、各主コイル31a,32aの巻回数Nと、各副コイル31b,32bの巻回数αは、所望のトルクに応じて設定される。
さらに、2つの副コイル31b,32bを同一のスロット13間に巻回する場合と比較してスロット13間に跨る渡り線(図3における渡り線33参照)の距離を短くすることができる。つまり、2つの副コイル31b,32bを同一のスロット13間に巻回する場合、1つ目の副コイル(第1副コイル31b)を巻回した後、アーマチュアコイル30を一旦モータ回転軸3に掛け回した(アーマチュアコア8の周方向に沿って一周させた)後、2つ目の副コイル(第2副コイル32b)を巻回しなければならない。このよう場合、モータ回転軸3に掛け回す分だけアーマチュアコイル30の長さが必要になってしまう。このため、2つの副コイル31b,32bを直列に接続する場合において、2つの副コイル31b,32bがそれぞれ別々のスロット13間に巻回されていると、アーマチュアコイル30をモータ回転軸3に掛け回す必要がなくなる。よって、スロット13間に跨る渡り線33の距離を短くすることができる。また、渡り線33を短くできるとアーマチュアコイル30にかかる張力も低減できるので、アーマチュアコイル30の損傷も防止できる。
例えば、上述の実施形態では、車両のパワーウィンドウ、サンルーフ、電動シートおよびワイパ装置等の駆動用として用いられる減速機付モータ装置1に、モータ2を適用した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、さまざまな駆動装置にモータ2を採用することができると共に、モータ2単体でも使用することができる。
そして、2番セグメント15と7番セグメント15の2箇所から同時にアーマチュアコイル30を巻回し始める。その後、各主コイル31a,32aおよび各副コイル31b,32bを、スロット13とセグメント15を1つずつずらしながら1つ置きに存在する所定の2つのスロット13間に順次形成していく。このとき、2つのフライヤは、モータ回転軸3を中心に点対称に移動していく。このように構成することで、アーマチュアコイル30の巻回時間を短縮できる。
ここで、マグネット7の個数が4個以上である場合、これに応じてティース12(スロット13)の個数も増大する可能性がある。つまり、同極となるスロット13間が3つ以上となる場合がある。このような場合、同極となるスロット13間のうち、任意の別々の2つのスロット13間に、それぞれ副コイル31b,32bを形成すればよい。
このような場合、2つの副コイル31b,32bの何れかにより形成される磁界が、トルクに寄与することになる。しかしながら、副コイル無しの場合のトルクと比較して、副コイル有りの場合のトルクが小さくなっていればよい。
また、上述の実施形態では、第1副コイル31bが、第1主コイル31a、第2主コイル32a、および第2副コイル32bとは異なる方向(順方向)に巻回されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、第1副コイル31bを第1主コイル31a、第2主コイル32aと同方向(逆方向)に巻回し、第2副コイル32bを異なる方向(順方向)に巻回してもよい。
2…モータ
3…モータ回転軸(回転軸)
7…マグネット(磁極)
8…アーマチュアコア(コア)
13…スロット
30…アーマチュアコイル(コイル)
31a…第1主コイル(主コイル)
31b…第1副コイル(副コイル)
32a…第2主コイル(主コイル)
32b…第2副コイル(副コイル)
Claims (4)
- Nを2以上の整数としたとき、磁極数が2Nに設定されている複数の磁極と、
回転軸に固定され、10個のスロットを有するコアと、
所定の前記スロット間に巻回され、磁界を形成するコイルと、を備え、
前記コイルは、
前記回転軸を中心に点対称となる位置で、かつ同極となる前記スロット間に、それぞれに同一巻回数で同一方向に巻回された第1主コイルおよび第2主コイルを有する主コイルと、
前記スロット間に巻回された前記第1主コイルの上から巻回される第1副コイル、および前記スロット間に巻回された前記第2主コイルの上から形成される第2副コイルを有する副コイルと、を有し、
前記副コイルの前記第1副コイルと前記第2副コイルとは、互いに逆方向となるように巻回されていることを特徴とするモータ。 - 前記複数の主コイルと、前記2つの副コイルとが、全て直列に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
- 前記2つの副コイルは、同一の巻回数であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のモータ。
- 前記2つの副コイルは、互いに異なる巻回数であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016002577A JP6595346B2 (ja) | 2016-01-08 | 2016-01-08 | モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016002577A JP6595346B2 (ja) | 2016-01-08 | 2016-01-08 | モータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017123756A JP2017123756A (ja) | 2017-07-13 |
JP6595346B2 true JP6595346B2 (ja) | 2019-10-23 |
Family
ID=59306022
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016002577A Expired - Fee Related JP6595346B2 (ja) | 2016-01-08 | 2016-01-08 | モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6595346B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108847738B (zh) * | 2018-07-17 | 2020-04-10 | 大连海事大学 | 一种降低互感的永磁容错轮缘推进电机绕组重构方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57192744U (ja) * | 1981-06-01 | 1982-12-07 | ||
JP2000341892A (ja) * | 1999-05-31 | 2000-12-08 | Asmo Co Ltd | 集中巻線モータの製造方法及び集中巻線モータ |
GB0419406D0 (en) * | 2004-09-01 | 2004-10-06 | Switched Reluctance Drives Ltd | Windings for electrical machines |
JP5847485B2 (ja) * | 2011-08-10 | 2016-01-20 | 株式会社ミツバ | 電動モータ |
JP6148506B2 (ja) * | 2013-03-22 | 2017-06-14 | 株式会社ミツバ | 電動モータ、及び電動モータの巻線の巻装方法 |
-
2016
- 2016-01-08 JP JP2016002577A patent/JP6595346B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017123756A (ja) | 2017-07-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7557484B2 (en) | Electric motor | |
US8378547B2 (en) | Electric motor | |
EP1253701B1 (en) | Motor | |
WO2010041448A1 (ja) | 電動モータ、および減速機付モータ | |
KR101558349B1 (ko) | 구동모터의 회전자 | |
WO2018180721A1 (ja) | 電動モータ | |
JP2012100498A (ja) | ステータコア | |
WO2019008848A1 (ja) | 回転電機および直動電動機 | |
JP4886458B2 (ja) | 電動モータ用アーマチュア、電動モータ及び電動モータ用アーマチュアの巻線方法 | |
JP4685516B2 (ja) | 回転電機のアーマチュア | |
JP2008136343A (ja) | 直流モータのアーマチュア、直流モータ及び直流モータのアーマチュア巻線方法 | |
WO2015133518A1 (ja) | アーマチュアコア、アーマチュア、および電動モータ | |
JP5399091B2 (ja) | 直流モータ | |
JP6595346B2 (ja) | モータ | |
JP5714871B2 (ja) | 電動モータ、および駆動装置 | |
JP2013090437A (ja) | 電動モータ | |
JP5847485B2 (ja) | 電動モータ | |
JP2020061858A (ja) | モータ及びモータの製造方法 | |
JP6316032B2 (ja) | 電動モータ | |
JP2002191157A (ja) | 永久磁石併用同期回転機 | |
JP2010213573A (ja) | 電動パワーステアリング装置用モータ | |
JP5546146B2 (ja) | 直流モータ | |
JP6579987B2 (ja) | 電動モータ | |
WO2017126381A1 (ja) | モータ | |
JP2012130163A (ja) | コアプレート、アーマチュアコア、アーマチュア、および電動モータ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180726 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20181026 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190424 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190507 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190701 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190917 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190926 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6595346 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |