JPH0536231A - テープカセツト - Google Patents

テープカセツト

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Publication number
JPH0536231A
JPH0536231A JP21457691A JP21457691A JPH0536231A JP H0536231 A JPH0536231 A JP H0536231A JP 21457691 A JP21457691 A JP 21457691A JP 21457691 A JP21457691 A JP 21457691A JP H0536231 A JPH0536231 A JP H0536231A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
guide block
tape guide
cassette
cassette half
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP21457691A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Kondo
真一 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP21457691A priority Critical patent/JPH0536231A/ja
Publication of JPH0536231A publication Critical patent/JPH0536231A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 テープカセットを構成する部品のなかで上カ
セットハーフ2、下カセットハーフ3及びテープガイド
ブロック4を別体で成形する。該テープガイドブロック
4には、金属板の折曲加工形成部品を用いシールド効果
を持たせる。 【効果】 テープパス系の乱れをなくすことによって、
ムラなくテープを巻装し、A面B面での出力差及び左チ
ャンネル右チャンネルでの位相差を生じさせない。ま
た、シールド板を必要とせず、よってシールド板が受け
ていたモータ等からの振動による変調ノイズの増加や商
品イメージを落とすような打音を低減させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープカセット、特に
上カセットハーフ、下カセットハーフ及びテープガイド
ブロックが別体で成形されてなるテープカセットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般にテープカセットは、通常一対のカ
セットハーフを組み合わせて形成されるが、一番精度が
要求されるのがテープガイドブロックである。上記テー
プガイドブロックは、上カセットハーフまたは下カセッ
トハーフに一体成形されるかあるいは上カセットハーフ
及び下カセットハーフに分割されて一体成形される。
【0003】従来のテープカセットの1例の分解斜視図
を図5に示す。図5において、テープカセット21は、
上カセットハーフ22とテープガイド28が一体成形さ
れた下カセットハーフ23からなる所謂2ピース型のテ
ープカセットである。テープ状記録媒体25は、リール
ハブ24に巻装され、ガイドピン26、ガイドローラ2
7、テープガイド28及び中央のシールド板29に支持
されたヘッドパッド30を通って走行されるようになっ
ている。下カセットハーフ23と一体成形されたテープ
ガイドは、ヘッドパッド30の左右に位置する2本のガ
イドピン31a、31bと、その外側のテープガイド部
32a、32b、32c及び32dから成っている。
【0004】通常この種のテープカセット21は、上カ
セットハーフ22と下カセットハーフ23を略同一形状
のプラスチックで成形し、それらのカセットハーフ2
2、23を突き合わせてネジによって合体させ組み立て
られている。
【0005】上記シールド板29は、図6に示すように
下カセットハーフ23より起立成形された取り付け部に
圧入保持されているだけでありしたがってテープガイド
28にしっかり固定されているとはいえない。
【0006】上記テープ状記録媒体25には、往復に音
響信号がステレオまたモノラルとして録音再生される構
成になっており、その一方をA面、他方をB面と通称す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カセットテ
ープレコーダ等の音質劣化に影響を与える原因のうち、
カセットハーフに起因するものがある。上記カセットハ
ーフ22、23の構成の大部分はプラスチック射出成形
により生産されるが、それゆえプラスチック成形の歪に
より湾曲され易い。両カセットハーフ22、23が同一
方向に湾曲していればA面(第1トラック)とB面(第
2トラック)で磁気ヘッドに対する接触が同一にならず
感度差が生じる。すなわち、出力差が生じる。または逆
方向に湾曲しても、同様に走行不良、トラックずれ、位
相ずれ等が生じる。上記カセットハーフ22、23にこ
のような歪が生じることの原因として、カセットハーフ
22、23の形状がかなり複雑であることに加えて、熱
及び応力によりプラスチックが変形を受けることが挙げ
られる。一方カセットハーフ自体の問題として、内蔵し
ているテープガイド28及びヘッドパッド30があり、
このなかで、主にテープ走行上に影響をもたらすものが
テープガイド28である。上記テープガイド28は、プ
ラスチック射出成形によりカセットハーフ23と一体に
作られている。テープガイド28のテープ状記録媒体2
5と接する面すなわちテープ摺接面は上下カセットハー
フに対して正確に垂直な面であることが必要であるが、
プラスチック射出成形では、カセットハーフ23を金型
から容易に取り出せるように、金型に抜き勾配を設けて
有るため、テープガイド28にも若干の傾斜がつくこと
になる。この結果、テープガイド28の正確な垂直度は
得られず、テープ状記録媒体の走行が正確な一直線とな
り得なくなる。また、テープガイド28の面雑度は、金
型の表面仕上げの良し悪しと金型から離脱する際できる
すり傷や変形などにより決まるので、テープガイド28
とテープ状記録媒体25との摩擦形態が変化して、個々
のテープカセット21に音質のばらつきを生じさせる原
因ともなる。更に、テープガイド28はプラスチックで
あるためにテープ状記録媒体25(通常ポリエステル樹
脂フィルム磁性塗料を塗布したものである)との間の摺
動摩擦によるせん断や熱を生じ、テープ状記録媒体25
に伸びを生じさせる。加えて、テープガイド28は、片
側のカセットハーフ23のみに設けられていて走行する
テープ状記録媒体をガイドしているため、テープ張力に
起因するテープ状記録媒体25からテープガイド28へ
の圧接力により、テープガイド28が撓み易くなり、こ
の撓みがテープ張力の変動と連成してテープガイド28
に撓み振動を発生させていた。
【0008】また、シールド板29は、上下カセットハ
ーフ22、23及びテープガイドブロック28にしっか
れ固定されていないため、ハードのモ−タ等の振動を受
けて振動し易く、変調のノイズの原因となることがあ
る。また、移動の際カタカタという音を鳴らす。
【0009】本発明は、このような実情に鑑みて提案さ
れたものであり、テープガイドブロックのテープ摺接面
の傾きをなくし、テープ状記録媒体の走行を安定させ、
また上記テープガイドブロックにシールドの働きをさ
せ、シールド板の振動による変調ノイズの増加や打音を
なくすテープカセットを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るテープカセ
ットは、上カセットハーフ、下カセットハーフ及びテー
プガイドブロックが別体で成形され、リールハブに巻装
されたテープ状記録媒体が収納されて成るテープカセッ
トにおいて、上記テープガイドブロックを金属板の折曲
加工成形部品で形成し、上記テープガイドブロックをシ
ールド板一体型とすることによって上述の目的を達成す
る。
【0011】
【作用】本発明によれば、テープガイドブロックに金属
板の折曲加工部品を用いることで、テープガイドブロッ
クのテープ摺接面をテープ状記録媒体の走行方向に対し
て平行に形成し、テープ状記録媒体の走行を一直線にす
る。また、上記テープガイドブロックにシールド効果を
持たせることにより、従来上記テープガイドブロックと
は別体であったシールド板をなくし、シールド板の振動
による変調ノイズの増加や商品イメージを損なう打音を
除去する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1を参照して説明
する。本発明に係るテープカセット1は、図1に示すよ
うに上カセットハーフ2、下カセットハーフ3及びテー
プガイドブロック4をそれぞれ別体に成形してなる所謂
3ピース型のテープカセットである。上記テープガイド
ブロック4は、テープガイド部4a、4b、4c、4
d、4e、及び4fを一体に有して成り、その中央には
ヘッドパッド6が配置される。そして、リールハブ7に
巻装されたテープ状記録媒体8は、ガイドピン9、ガイ
ドローラ10、テープガイドブロック4にガイドされて
走行する。
【0013】なお、テープガイドブロック4は、図2に
示すように、下方カセットハーフ3に一体成形されたガ
イドブロック固定リブGにはめこまれ、基準ホールHに
基準ピンを挿入し固定される。
【0014】本発明では、テープガイドブロック4に金
属板の折曲加工形成部品を用いる。該金属板は高剛性、
高比重を利用して不要な振動を抑える。さらに、折曲加
工形成部品を用いることでテープガイドブロック4のテ
ープ摺接面の傾きをなくしテープ走行を安定させる。
【0015】また、テープガイドブロック4を形成する
金属板に磁性体を用いることによって、従来別体であっ
たシールド板の働きをテープガイドブロック4にさせ
る。
【0016】本発明の実施例のテープカセットで使われ
るテープガイドブロック4を形成するシールド層を有す
る金属板の拡大断面図を図3に、また、このシールド層
有する金属板を折曲加工して形成したテープガイドブロ
ック4の上面方向及び前面方向から見た形状を図4に示
す。
【0017】図3において、シールド層41は、軟鉄、
パーマロイ、ケイ素鋼板、ステンレス、Niメッキ鋼板
等により形成される。上記シールド層41の一部表面に
は、滑剤処理が施され、滑剤層42が形成される。上記
滑剤層42は、上記シールド層41で形成されたテープ
ガイドブロック4のテープガイド部4a、4b、4c、
4d、4e、及び4f上にテフロンコーティング、シリ
コンコーティングを施し形成される。上記テープガイド
ブロック4の滑剤処理されたテープガイド部4a、4
b、4c、4d、4e、及び4fは、テープ状記録媒体
8に摺接する。
【0018】上述より、テープガイドブロック4が金属
板であり、テープ摺接面が滑剤処理されるため、テープ
摺接面のすり傷や変形が原因となる音質のばらつきが解
消される。また、テープガイドブロックとテープ状記録
媒体の材質が金属板とプラスチック系というように異種
材の組合わせであるため摩擦係数を低く抑えることがで
き、テープ状記録媒体8の局部的な伸びを発生させな
い。
【0019】そして、上記テープガイドブロック4が金
属板を折曲加工することにより形成されるため該テープ
ガイドブロック4のテープガイド部4a、4b、4c、
4d、4e、及び4fは、上記テープ状記録媒体8の走
行に対し、水平に形成されることになる。これはテープ
状記録媒体8の走行を正確な一直線とさせ、所謂テープ
パス系の乱れを無くし、走行不良、トラックずれ、位相
のずれ及びテープ巻装のむらを解消する。また、テープ
状記録媒体のA面、B面での磁気ヘッドに対する接触が
同一になるためA面、B面での感度差すなわち出力差が
なくなる。
【0020】さらに、上記テープガイドブロック4の材
料である金属板がシールド効果を有する磁性体であるた
め、従来テープガイドブロック4とは別体で形成された
シールド板を必要としない。したがって、従来シールド
板がカセットハーフ2、3やテープガイドブロック4に
しっかり固定されていなかったために、引き起こされた
欠点、すなわち、シールド板がモータ等の振動を受けて
発生させていた変調ノイズ及びシールド板の打音を無く
すことができる。
【0021】
【発明の効果】本発明に係るテープカセットは、一方の
カセットハーフ及び他方のカセットハーフとは別体で成
形されるテープガイドブロックにシールド効果を有する
金属板の折曲加工部品を用いる構成のため、テープ状記
録媒体の走行を正確な一直線とすることができ、所謂テ
ープパス系の乱れを無くし、A面B面に出力差及び位相
差を生じさせず、テープ走行不良、トラックずれ、位相
のずれ及びテープ巻装のむらを解消する。また、シール
ド板が不必要となり、シールド板の振動による変調ノイ
ズの増加や商品イメージを落とすような打音をなくす。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のテープカセットの分解斜視図
である。
【図2】本発明の実施例のテープカセットの下カセット
ハーフとテープガイドブロックの正面図である。
【図3】本発明の実施例のテープカセットに用いられる
テープガイドブロックの材料とされるシールド層を有す
る金属板の断面図である。
【図4】本発明の実施例のテープカセットに用いられる
テープガイドブロックを上部及び前部から見た図であ
る。
【図5】従来のテープカセットの分解斜視図である。
【図6】従来のテープカセットに用いられるテープガイ
ドブロックとシールド板を示す図である。
【符号の説明】
2、3・・・・カセットハーフ 4・・・・・・テープガイドブロック 6・・・・・・ヘッドパッド

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 上カセットハーフ、下カセットハーフ及
    びテープガイドブロックが別体で成形され、リールハブ
    に巻装されたテープ状記録媒体が収納されてなるテープ
    カセットにおいて、 上記テープガイドブロックを金属板の折曲加工成形部品
    で形成し、 上記テープガイドブロックをシールド板一体型とする構
    成としたテープカセット。
JP21457691A 1991-07-31 1991-07-31 テープカセツト Withdrawn JPH0536231A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21457691A JPH0536231A (ja) 1991-07-31 1991-07-31 テープカセツト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21457691A JPH0536231A (ja) 1991-07-31 1991-07-31 テープカセツト

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JPH0536231A true JPH0536231A (ja) 1993-02-12

Family

ID=16658007

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21457691A Withdrawn JPH0536231A (ja) 1991-07-31 1991-07-31 テープカセツト

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19981008