JPH0536227U - 厨房内の排気用フード装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 厨房内の排気用フード装置において燃焼ガス
と、該排気に伴なう熱と臭気の排除効率を向上させるこ
とを目的とする。 【構成】 厨房内の排気用排気口２の外側に近接させて
厨房内の空気バランス用の空気吹出口３の１個または複
数個を共通のフード４で包囲して、吹出口３から吹出し
空気を室内に拡散させることなく直接に排気に伴わせて
排気口２から排出させるようにし、吹き出し空気の拡散
による在室者の不快感を排除すると共に、排気口２と空
気吹出口３との間に設けた隔壁５により、室内から排出
口２を経て排出される燃焼ガスの熱が直接フード４に接
し、フード４を伝熱体として該フード４の表面から排熱
の一部が室内に放散することを阻止して排熱効果を高め
た。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は厨房内空気の排気装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

厨房に設ける排気用フードは、燃焼ガスの排出と共に燃焼ガスに伴なう熱およ び臭気を外部に排除するを目的とするが、その排気による厨房内の空気のバラン スを維持するため排気量に相当する必要量の外気又は一次処理空気を室内に供給 するを要し、該供給用空気の吹出口を設けるを一般とし、従来は図３で示すよう に、排気用フードａと別個に隔離した位置に吹出口ｂを設けて、寒冷地では外気 を加熱し、温暖地では室内冷房用空調機のコイルを通して一次処理した空気を該 吹出口ｂから厨房内に吹出していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来のように排気用フードａと空気吹出口ｂを互いに隔離した位置に設け て該吹出口ｂより吹出す供給空気は、従来一次処理を施す必要があり、その処理 のためのエネルギーを特に必要とするばかりでなく、吹込み空気は排気の背圧に よって室内に拡がり易く、このため在室者に冷寒等の不快感を与える弊害を生じ 、また排気フードａ側では排気熱の一部がフードを伝熱体として、該フードの表 面から室内に放散し、排熱効果を低下させる傾向があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記に鑑み本考案は、室内空気のバランス用補給空気の一次処理を省略して該 処理用の操作と装置を排し、更に室内に吹出したバランス空気の拡散により在室 者に不快感を与えることなく、またフードを介して排熱の一部が室内に放散する ことを防止することを目的とし、厨房内空気の排気口を開口した同壁面に、該排 気口の外側に位置させて、厨房内空気のバランスを維持させるに必要な空気の吹 出口の少なくとも一個を開口して、排気口と該吹出口とを共通のフードで包囲し 、排気口と吹出口との間に隔壁を設けたことを特徴とする。

【０００５】

【作用】

本考案による排気用フード装置は、実施例の図で示すように、厨房内空気の排 気口２と、その外側に開口した室内空気バランス用の空気吹出口３とを共通のフ ード４で包囲させ、かつ排気口２と吹出口３との間に隔壁５を形成したので、吹 出口３から吹出される空気は室内に広く拡散することなく、直ちに厨房内空気と 共に排気口２から排出され、従って吹出し空気は特に調和する必要はなく、また 該吹込み空気が室内に拡散することがないため在室者に不快感を与える影響はな く、更に、吹出口３を設けた例において厨房内からの排気は直接フード４面に接 することなく、隔壁５の内側に沿って排気口２に向い流動するため排気熱がフー ド４に伝わることなく従ってフード表面からの放熱を防止できる。

【０００６】 尚、排気口２および吹出口３内に夫々ダンパー、シャッター等の流量調整機構 ６、７を設けるときは更に使用上の効果を向上させ得る。

【０００７】

【実施例】

本考案による排気フード装置の実施例を図１、図２によって説明する。

【０００８】 図において２は天井壁１面に設けた厨房内空気の排気口で、該排気口２の少な くとも一側外部に、室内空気のバランス用空気の吹出口３を設けると共に、排気 口２と該吹出口３とを共通のフード４で一体に包囲し、また排気口２と吹出口３ との間に隔壁５を設けた。

【０００９】 図示例においては、排気口２を挾んで、左右両側即ち４面の吹出口３を設けた 場合を示したが、これを片側１面、両側２面または任意に３面とする場合もある 。

【００１０】 排気口２および吹出口３の開口部内には夫々ダンパー、シャッター等の空気流 量の調整機構６、７を設けて厨房内空気の排気量および室内への補給空気の吹出 し量を加減調節し得るようにした。

【００１１】 尚、排気口２は調整機構６を介して吸気源に連通させ、また吹出口３は調整機 構７を介して給気ダクト８に連通させて設けた。

【００１２】 図中９はグリスフィルターを示す。

【００１３】

【考案の効果】

本考案によるときは厨房内空気の排気口と、１個または複数個の室内空気バラ ンス用の空気吹出口とを同一面内に近接させて開口させ、これらを共通のフード で包囲したので、吹出口から吹出した室内空気バランス用の供給空気は、厨房内 に拡散することなく吹出口から吹出した後、直ちに排気に伴われて排気口から排 出されるため、該供給空気が室内に拡散することにより在室者に不快感を与える ことを防止できると共に、該供給空気を予じめ調整する必要がなくなり、従って その調整のための装置および操作手段を省略し得られ、更に排気口の外側に設け た吹出口と排気口との間には隔壁を設けることにより排気口に吸引される排気の 保有する熱が直接フードを経て室内に放散することも防止でき臭気および熱の放 出効果を向上させ得た効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案に排気用フード装置の実施例を示す截
断側面図

【図２】 図１の下面図

【図３】 従来技術を示す要部を截断した側面図

【符号の説明】

１ 壁面 ２ 排気口 ３ 室内空気バランス用空気吹出口 ４ フード ５ 隔壁

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 厨房内空気の排気口を開口した同壁面
   に、該排気口の外側に位置させて、厨房内空気のバラン
   スを維持させるに必要な空気の吹出口の少なくとも一個
   を開口して、排気口と該吹出口とを共通のフードで包囲
   し、排気口と吹出口との間に隔壁を設けて成る厨房内の
   排気用フード装置。