JPH0536087Y2 - - Google Patents

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JPH0536087Y2
JPH0536087Y2 JP8431789U JP8431789U JPH0536087Y2 JP H0536087 Y2 JPH0536087 Y2 JP H0536087Y2 JP 8431789 U JP8431789 U JP 8431789U JP 8431789 U JP8431789 U JP 8431789U JP H0536087 Y2 JPH0536087 Y2 JP H0536087Y2
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clip
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longitudinal direction
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、自動車ボデイ等の被取付け部材に
対して、ガーニツシユ等の長尺物を取り付ける際
に使用されるクリツプに関する。
〈従来の技術〉 上記ガーニツシユとボデイとは、成形材料の違
いに基づきその線膨張率を異ならせている。樹脂
製のガーニツシユは、板金製のボデイより膨張率
が大きい。従つて、大きな温度変化があると、特
にガーニツシユの長手方向において両者間にずれ
が生じる。
そこで、ガーニツシユをボデイへ取り付ける構
造に、かかるずれを吸収させる必要がある。さも
ないと、ガーニツシユが変形するおそれがある。
この不具合を解消するために従来では、第1
0,11図に示すように、ガーニツシユ20のボ
デイ30へ対向する面(図では上面)へ凸部21
を形成して、そこへクリツプ1を移動可能に装着
し、ガーニツシユ20−ボデイ30間のずれを吸
収している。
このクリツプ1は、クリツプ本体3と係止片1
0から成る。
クリツプ本体3は正方形板のフランジ部5、こ
のフランジ部5の図で上面の略中央に形成された
首部7、及び首部7から更に上方へ突設された係
止脚部9から構成される。係止片10はフランジ
部5の周縁から、フランジ部5と同一平面上、即
ちクリツプ本体3と直交する方向へ、突設されて
いる。係止片10の先端には第1つめ部11が形
成され、その中腹には一対の突起13が形成され
ている。
このクリツプ1はガーニツシユ20の裏面(図
では上面)に形成された凸部21へ予め装着され
る。この凸部21は、クリツプ1のフランジ部5
を収納できる箱形状であり、上面にはクリツプ1
の首部7を挿通させる上部開口部23が形成され
ている。この上部開口部23はガーニツシユ20
の長手方向へ伸びており、この方向へ首部7は移
動することができる。ガーニツシユ20の長手方
向に並んだ側壁24には、係止片10を挿通させ
る係止孔25が形成されている。凸部21におい
て側壁24に対面すべき部分の壁は取り払われて
おり、ここが側部開口部27である。側部開口部
27と上部開口部23とは連通している。
第10図の如く、係止片10を先頭にしてこれ
を係止孔25へ挿入し、クリツプ1は側部開口部
27からこの凸部21内へ装着される。装着した
状態の断面が第11図である。このとき、係止片
10の突起13が係止孔25の周縁を挟み、クリ
ツプ1は凸部21に対して仮止めされる。従つ
て、クリツプ1の位置が安定し、ボデイ30の挿
着孔31へ係止脚部9を挿着する作業が容易にな
る。
第11図の状態で、ガーニツシユ20及びボデ
イ30へ熱を加えると、樹脂製のガーニツシユ2
0は板金製のボデイ30よりも大きく膨張する。
従つて、特にその長手方向で凸部21と挿着孔3
1の位置がずれることとなる。そのとき、クリツ
プ1は、係止孔25の周縁に対する突起13の挟
持を解放して、上部開口部23に沿つてガーニツ
シユ20の長手方向へ移動可能となる。即ち、ボ
デイ30へ固定された状態のクリツプ1に対し
て、凸部21がガーニツシユ20の長手方向へず
れることとなる。
これにより、線膨張率の差に基づいてガーニツ
シユ20とボデイ30とがずれた場合にも、ガー
ニツシユ20には何らテンシヨンがかからず、こ
れが変形することはない。
以上、実開昭62−69614、同63−14007号公報等
を参照されたい。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら、上記構成のクリツプ1は、凸部
21に対する仮止めが不安定であつた。
仮止めを確実にするには、係止片10の突起1
3を高くして係止片25の周縁に対する挟持力を
高めればよい。しかしそうすると、該周縁から突
起13が外れ難くなつて、ガーニツシユ20とボ
デイ30とがずれたときに、クリツプ1が凸部2
1内で移動できないおそれがある。
つまり、仮止めの確実性−係止孔25の周縁を
確実に突起13が挟持すること、及びクリツプ本
体3の移動性確保−該周縁から突起13をリリー
スすること、という相反する2つの機能を考慮し
て、突起13は設計されている。よつて、前者の
機能(仮止めの確実性)が完全でなくなる。
〈課題を解決するための手段〉 この考案は、上記課題にかんがみてなされたク
リツプであり、その構成は、クリツプ本体と係止
片を備えてなり、所定の凸部へクリツプ本体のフ
ランジ部を取り付け、更に係止脚部を被取付け部
材の挿着孔へ挿着して、長尺物を被取付け部材へ
取り付けるクリツプであつて、係止片が、フラン
ジ部から長尺物の長手方向へ延出され、凸部の係
止孔の外周縁に係合する第1つめ部を有する基部
と、該基部から延出されてクリツプ本体側へ折り
返され、自由端を持つたアーム部と、該アーム部
において、第1つめ部よりクリツプ本体側の位置
に形成され、係止孔の周縁を挟む第2つめ部と、
を備えてなり、クリツプを凸部へ組み付けた状態
で、アーム部は係止孔の周縁へ圧接されるととも
に、第2つめ部が係止孔の周縁を挟み、被取付け
部材と長尺物とが相互に長手方向へずれたときに
は、基部及び/又はアーム部が変形して、クリツ
プ本体が凸部内で移動することを特徴とする。
〈実施例〉 以下、この考案を実施例に基づいて更に詳細に
説明する。なお、従来例で説明した部材(ガーニ
ツシユ、ボデイ)には同一の部材を付してその説
明を部分的に省略する。
実施例のクリツプ41は、クリツプ本体43と
係止片50から構成される。このクリツプ41
は、ばね弾性を有する合成樹脂(PP,PA等)で
形成されている。
クリツプ本体43は第1フランジ部45と、こ
の第1フランジ部45の図示上面略中央から突設
された円柱形の首部47、首部47の上に形成さ
れた円板状の第2フランジ部48、及び係止脚部
49から構成される。係止脚部49の内側には、
この係止脚部49の弾発力を補助する部材49a
が形成されている。また、第1フランジ部45に
おいて、係止片50を突出させた辺の角部が部分
的に突出して、当接部46を形成している。
係止片50は、第1フランジ部45の周縁から
これと同一平面上に、即ちクリツプ本体43の軸
線と直交する方向に、形成されている。この係止
片50はフランジ部45へ連続する基部51と、
この基部51の先端から延出されてクリツプ本体
43側へ折り返されているアーム部55から構成
される。基部51の先端には、凸部21の係止孔
25の外周縁へ係合する第1つめ部53が形成さ
れている。アーム部55の自由端58は基部51
側へ折り返され、第6図に示すように、クリツプ
41を凸部21へ装着したときには、該自由端5
8は基部51へ当接することとなる。そして、ア
ーム部55の周縁において、第1つめ部53より
クリツプ本体43側へ形成された一対の第2つめ
部57が係止孔25の周縁を挟む。無負荷状態で
は、基部51の下縁54とアーム部55の上縁5
6との距離l(第3図参照)が、係止孔25の幅
より大きいので、係止片50を係止孔25へ挿着
したときにはアーム部55が圧縮された状態とな
る。従つて、その弾性反発力により係止孔25の
周縁から第2つめ部57は殆ど外れなくなる。
第4図はクリツプ41の側面図を、第5図はク
リツプ41の取付け状態の断面図を示している。
なお、このクリツプ41の係止脚部49には軟質
高分子材料製のキヤツプ59が被せられている。
第6図は、第5図における−矢視線断面図
である。
第6図の状態で車両に熱が加えられると、ガー
ニツシユ20とボデイ30との線膨張率の相違に
基づいて、第7,8図の如く、クリツプ本体43
と凸部21との位置が相対的にずれることとな
る。このとき、第2つめ部57のうち一方が係止
孔25の周縁へ押し付けられるので、該第2つめ
部57と係止孔25の周縁との係合は維持され
る。そして、第2つめ部57を中心にして係止片
50の基部51及び/又はアーム部55が変形し
て、クリツプ本体43と凸部21とのずれを吸収
する。
なお、クリツプ本体43に対して、第7図の状
態より更に凸部21が内側へ変移すると、第1フ
ランジ部45の当接部46が側壁24へ当接し、
ストツパの役目をする。また、クリツプ本体43
に対して、第8図の状態より更に凸部21が左側
へ変移すると、第1つめ部53が側壁24へ当接
し、ストツパの役目をする。
このように係止片50を変形させるためには、
アーム部55に自由端を持たせ、これが係止片5
0の軸方向へ変移可能とすることが好ましい。従
つて、第9図に示すように、アーム部55aの右
端を左右へ変移可能とすることを条件に、該アー
ム部55aの右端と基部51とを薄肉のブリツジ
60で連結することができる。
即ち、この明細書で言う「自由端を持つたアー
ム部」とは、係止片55の軸方向へ変移可能な端
部を持つアーム部のことを指す。
なお、実施例のクリツプ41では、係止片50
を第1フランジ部45と同一平面上に位置させた
が、これを90度回転させることもできる。この場
合には、第2つめ部が係止孔25の上縁、又は下
縁を挟むこととなる。
〈考案の作用・効果〉 以上説明したように、この考案のクリツプは、
係止片が、フランジ部から長尺物の長手方向へ延
出され、凸部の係止孔の外周縁に係合する第1つ
め部を有する基部と、該基部から延出されてクリ
ツプ本体側へ折り返され、自由端を持つたアーム
部と、該アーム部において、第1つめ部よりクリ
ツプ本体側の位置に形成され、係止孔の周縁を挟
む第2つめ部と、を備えてなり、クリツプを凸部
へ組み付けた状態で、アーム部は係止孔の周縁に
圧接されるとともに、第2つめ部が係止孔の周縁
を挟み、被取付け部材と長尺物とが相互に長手方
向へずれたときには、基部及び/又はアーム部が
変形して、クリツプ本体が凸部内で移動すること
を特徴とする。
このような構成のクリツプは、凸部へ組み付け
られたとき、その係止片のアーム部が圧縮されて
いるので、係止孔の周縁を第2つめ部が確実に挟
んでいる。従つて、クリツプ本体は凸部に安定し
て位置決めされることとなる。
また、長尺部材と被取付け部材とが相互にずれ
たときにも、第2つめ部が係止孔の周縁を挟んだ
ままで係止片の基部及び/又はアーム部が変形す
るので、クリツプ本体は、凸部内において移動す
ることができる。
つまり、この考案によれば、仮止めの確実性は
アーム部の弾発力で保ち、クリツプ本体の移動性
確保は、第2つめ部の一方が係止孔の周縁に押し
当てられた後の(この状態で係止孔周縁と第2ア
ーム部との係合は確保される)、アーム部及び/
又は基部の変形性で得ている。従つて、上記仮止
めの確実性の機能とクリツプ本体の移動性確保の
機能が同時に得られる。
よつて、この考案のクリツプは、クリツプ本体
の移動性を何ら損なうことなく、凸部に対して確
実に仮止めすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例のクリツプ41の斜
視図、第2図は同正面図、第3図は同底面図、第
4図は同左側面図、第5図は同クリツプ41の取
付け状態を示す断面図、第6図は第5図における
−矢視線断面図、第7図はクリツプ本体43
(ボデイ)に対して凸部21(ガーニツシユ)が
右方向にずれた状態を示す−矢視線断面図、
第8図はクリツプ本体43(ボデイ)に対して凸
部21(ガーニツシユ)が左方向にずれた状態を
示す−矢視線断面図、第9図は変形態様のア
ーム部55aもつたクリツプの底面図、第10図
は従来例のクリツプ1の斜視図、第11図は同ク
リツプ1の取付け状態を示す断面図。 1,41……クリツプ、3,43……クリツプ
本体、5、45……フランジ部、7,47……首
部、9,49……係止脚部、10,50……係止
片、11,53……第1つめ部、20……ガーニ
ツシユ(長尺物)、21……凸部、23……上部
開口部、24……側壁、25……係止孔、27…
…側部開口部、30……ボデイ(被取付け部材)、
31……挿着孔、51……基部、55……アーム
部、57……第2つめ部、58……自由端。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 フランジ部、係止脚部及び該係止脚部とフラン
    ジ部とを連結する首部を備えて成るクリツプ本
    体、並びに該クリツプ本体から延設された係止片
    を具備してなり、 被取付け部材と線膨張係数の異なる材料で形成
    された長尺物において、前記被取付け部材に対向
    する面へ下記要件(ア)〜(エ)、 (ア) 後記凸部は箱形状であり、前記クリツプのフ
    ランジ部を収納できる、 (イ) 該凸部の上面には、前記クリツプの首部を前
    記長尺物の長手方向へ移動可能に挿通する上部
    開口部が形成されている、 (ウ) 該凸部において、前記長尺物の長手方向の一
    方には、前記上部開口部へ連通し、前記フラン
    ジ部を挿通可能な側部開口部が形成されてい
    る、 (エ) 前記側部開口部に対向する側壁には、前記係
    止片を挿通する係止孔が形成されている、 を備えて形成された凸部に前記フランジ部を組み
    付け、前記被取付け部材の挿着孔へ前記係止脚部
    を挿着して、前記長尺物を前記被取付け部材へ取
    り付ける、ばね弾性を有する材料で形成されたク
    リツプであつて、 前記係止片が、 前記フランジ部から前記長尺物の長手方向へ延
    出され、前記凸部の係止孔の外周縁に係合する第
    1つめ部を有する基部と、 該基部から延出されて前記クリツプ本体側へ折
    り返され、自由端を持つたアーム部と、 該アーム部において、前記第1つめ部より前記
    クリツプ本体側の位置に形成され、前記係止孔の
    周縁を挟む第2つめ部と、 を備えてなり、 前記クリツプを前記凸部へ組み付けた状態で、
    前記アーム部は前記係止孔の周縁へ圧接されると
    ともに、前記第2つめ部が前記係止孔の周縁を挟
    み、前記被取付け部材と前記長尺物とが相互に長
    手方向へずれたときには、前記基部及び/又は前
    記アーム部が変形して、前記クリツプ本体が前記
    凸部内で移動する 構成を特徴とするクリツプ。
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