JPH0536082U - オイルポンプ - Google Patents

オイルポンプ

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JPH0536082U
JPH0536082U JP56392U JP56392U JPH0536082U JP H0536082 U JPH0536082 U JP H0536082U JP 56392 U JP56392 U JP 56392U JP 56392 U JP56392 U JP 56392U JP H0536082 U JPH0536082 U JP H0536082U
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JP
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oil
casing
chamber
inner rotor
suction chamber
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JP56392U
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JP2574287Y2 (ja
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靖 渡邊
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株式会社アツギユニシア
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オイルの導入が不足になり勝ちなかみ合い部
直後のボリューム室に吸入室側から十分オイルが供給さ
れることにより円滑なオイルの送給が可能なオイルポン
プを提供する。 【構成】 カバー部材12,13とケーシング1または
カバー部材21とケーシングに嵌め合わされたケーシン
グ嵌め込み部材22とで構成されるポンプ室2にインナ
ロータ7とアウタロータ6とを収容するオイルポンプに
おいて、閉じ込み部11直前の吸入室側からかみ合い部
10直後の吸入室側にオイルを導く連通路15または3
Bをカバー部材12,13またはケーシング1側に設け
たオイルポンプ。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、オイルポンプに関し、詳しくは、車両用エンジンの潤滑用等に使用 される内接型のオイルポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のオイルポンプとしては、例えば、実開平2−126087号公 報に開示されているようなものが知られている。このものは、クランク軸に嵌合 され同軸によって駆動されるインナロータと、このインナロータの外歯にかみ合 い部で完全に噛合する内歯を有し、インナロータの回転に伴って双方の歯型間に 形成されるボリューム室に吸入室側からオイルを導くようにしたアウタロータと を有し、ボリューム室がほぼ最大となるポンプハウジングの閉じ込み位置でオイ ルをボリューム室に閉じ込めた後、吐出室にオイルを導くように構成されている 。
【0003】 そこで、このように構成されたオイルポンプにおいては、インナロータと、イ ンナロータによって連動されるアウタロータとの歯型間に形成されるボリューム 室が双方の回転に連れてかみ合い部の直後から拡大され始める。そして、拡大さ れるボリューム室に向けて吸入室側からオイルが導かれるもので、十分拡大され た状態のボリューム室に導かれたオイルが引続きの回転によって閉じ込み部で閉 じ込められるようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来のオイルポンプでは、かみ合い部から閉じ 込み部に回転するうちにオイルが吸入室側から拡大するボリューム室に向けて流 れ込むように構成されているものの、高回転となるに従って、オイルの粘性によ りインナロータおよびアウタロータの回転方向に沿ってオイルが連れ回りする傾 向があるため、回転方向からすると上流側となるかみ合い部直後の位置近傍では オイルがボリューム室に十分供給されない傾向となる。すなわち、ボリューム室 の拡大に伴って生じる負圧に対して、十分なオイルの供給がなされないために、 キャビテーションが発生し、ポンプの流量低下をもたらすという問題があった。
【0005】 本考案の目的は、かかる従来の問題に着目し、その解決を図るべく、常に吸入 室側からボリューム室に十分なオイルの供給がなされ、円滑にオイルを送給する ことのできるオイルポンプを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本考案は、インナロータおよび該インナロータ とかみ合い部で噛合して前記インナロータにより連動されるアウタロータをケー シングとカバー部材との間に回転自在に収容し、前記かみ合い部で噛合した後の 前記インナロータおよびアウタロータの歯先間に形成されるボリューム室に吸入 室側から導入したオイルを閉じ込み部を経て吐出室側に送給するようにしたオイ ルポンプにおいて、前記カバー部材または前記ケーシングに前記閉じ込み部直前 の吸入室側から前記かみ合い部直後の吸入室側にオイルを導く連通路を設けたこ とを特徴とする。
【0007】
【作用】
本考案によれば、かみ合い部直後近傍のボリューム室に発生する負圧を利用し て、閉じ込み部直前からかみ合い部直後に連通する連通路によりオイルが供給さ れるので、かみ合い部直後へのオイル供給不足のためにキャビテーションが発生 したりすることなく常にかみ合い部直後のボリューム室にまで十分なオイルを導 入させて、円滑なオイルの送給を達成することができる。
【0008】
【実施例】
以下に、図面を参照しつつ本考案の実施例を具体的に説明する。
【0009】 図1〜図4は本考案の第1の実施例を示すもので、まず図1に従い本考案によ るケーシング側の構成について述べる。ここで、1はケーシング、2はケーシン グ1に形成されたポンプ室、3はポンプ室2へのオイルの吸入室、4はその吸入 口、5はポンプ室2からのオイルの吐出室である。6はポンプ室2の内周壁に外 周面が摺接しつつ回転するアウタロータ、7はアウタロータ6の内歯6Aより少 ない歯数の外歯7Aを有し、エンジンのクランク軸等の駆動軸8によって駆動さ れるインナロータである。
【0010】 かくして、インナロータ7の外歯7Aとアウタロータ6の内歯6Aとは吸入室 3と吐出室5との間が仕切られているポンプ室側壁2Aの部分(以下で、この部 分をかみ合い部という)10で完全に噛合すると共に、インナロータ7の矢印L 方向の回転に連れて、内歯6Aと外歯7Aとの歯型間に形成されるボリューム室 9が拡大され、拡大されたボリューム室9に吸入室3からオイルが導入される。 そして、閉じ込み部11でオイルがボリューム室9に封入された上、吐出室5側 でボリューム室9が次第に縮小されていくことによって、そのオイルが吐出室5 に送出される。
【0011】 なお以上のような構成に対し、本考案では図2および図3に示すような二重の カバー部材をケーシング1のポンプ室2まわりに装着するもので、図4はこのよ うなカバー装着状態の図1におけるA−A′断面を示す。すなわち、図2は第1 カバー部材12の構成を、また図3は第2カバー部材13の構成をそれぞれ示す もので、まず第1カバー12が図2を裏返した形で図1のポンプ室2に合わせて 装着される。そして次に第2カバー13がさらに同様にして重ねて装着され、双 互間が互いに気液密に保持されるもので、図2において、3Aは吸入ポート、5 Aは吐出ポートである。また、吸入ポート3Aにはかみ合い部10の直後の斜線 を施した部分に連通路出口14Bが穿設されると共に閉じ込み部11直前の斜線 を施した部分に連通路入口14Aが穿設されている。さらにまた、図3において 、15は連通路であり、後述するようにして、吸入ポート3Aに設けた連通路入 口14Aからオイルを導いて連通路出口14Bを介し、かみ合い部10直後のボ リューム室9にオイルを補給する。
【0012】 そこで、このように構成したオイルポンプにおいては、駆動軸8によってイン ナロータ7と共にアウタロータ6が回転させられ、かみ合い部10の下流側直後 から双方の歯型間に形成されるボリューム室9が次第に拡大されていく。そして 、その拡大に連れてボリューム室9に負圧が発生するが、本実施例ではその負圧 に応じて連通路15を介し、吸入ポート3Aの連通路入口14Aから連通路出口 14Bにオイルが補給される。従って、従来のように双方のロータの回転によっ てオイルが同方向に連れ回りするためにかみ合い部直後近傍のボリューム室9に 導入されるオイルが不足勝ちになるのを十分に補って、キャビテーションの発生 を防止することができる。
【0013】 図5〜図7は本考案の第2の実施例を示す。本例は、閉じ込み部直前の吸入室 側からかみ合い部直後の吸入室側にオイルを導く連通路をケーシング側に設けた 例であって図6は図5のB−B′線断面を、また、図7はケーシングに嵌め合わ されて、ケーシングとの間に連通路を形成するために設けたケーシング嵌め込み 部材を示す。まず、図6において、21はカバー部材、21Aはカバー部材21 側に設けた吸入通路(吸入ポート)である。また、22はケーシング1のポンプ 室2側の壁面に沿って圧入等により嵌め合わされたケーシング嵌め込み部材であ り、図7に示すようにほぼ環状に形成されると共にかみ合い部10および閉じ込 み部11に対応する部分はインナロータ7およびアウタロータ6の側面と接する 壁面として形成されている。さらに図7において、3Aは図6に示す有底の吸入 ポート形成部分であり、23は連通口である。
【0014】 このように構成した本実施例によるオイルポンプでは、吸入口4から導かれた オイルが吸入室3から図6に示すようにケーシング1側に設けた連通路3Bと、 これに平行してケーシング嵌め込み部材22に設けられた吸入ポート3Aおよび カバー部材21側の吸入ポート21Aに導かれる。ただしここで、カバー部材2 1側に設けた吸入ポート21Aは必ずしも設けられる必要はない。かくして、吸 入ポート3A、さらには吸入ポート21Aを介してインナロータ7とアウタロー タ6との歯型間に形成されるボリューム室9の拡大について、吸入ポート3A, 21Aからボリューム室9に導かれるが、先にも述べたように、特に高回転時に はかみ合い部10直後でボリューム室9に導かれるオイルが不足気味となる。
【0015】 しかし本例ではケーシング1側に設けた連通路3Bにより吸入室3から部材2 2の連通口23に導かれたオイルがかみ合い部10直後の吸入ポート3Aに補給 されるので、これによりボリューム室9に十分オイルが導入され、キャビテーシ ョンの発生が防止される。
【0016】
【考案の効果】
以上説明してきたように、本考案によれば、インナロータおよび該インナロー タとかみ合い部で噛合して前記インナロータにより連動されるアウタロータをケ ーシングとカバー部材との間に回転自在に収容し、前記かみ合い部で噛合した後 の前記インナロータおよびアウタロータの歯先間に形成されるボリューム室に吸 入室側から導入したオイルを閉じ込み部を経て吐出室側に送給するようにしたオ イルポンプにおいて、前記カバー部材または前記ケーシングに前記閉じ込み部直 前の吸入室側から前記かみ合い部直後の吸入室側にオイルを導く連通路を設けた ので、吸入過程の初期段階で不足勝ちとなる吸入室からボリューム室へのオイル の導入を十分に補い、特に高速回転時に発生し勝ちなキャビテーションを防止す ることができ、円滑なオイルの送給を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例のケーシング側の構成を示
す側面図である。
【図2】本考案にかかる第1カバーの側面図である。
【図3】本考案にかかる第2カバーの側面図である。
【図4】本考案の組立状態における図1のA−A′線断
面図である。
【図5】本考案の第2実施例のケーシング側の構成を示
す側面図である。
【図6】図5のB−B′線断面図である。
【図7】本考案の第2実施例にかかるケーシング嵌め込
み部材の側面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 ポンプ室 3 吸入室 3A 吸入ポート 3B 連通路 5 吐出室 5A 吐出ポート 6 アウタロータ 6A 内歯 7 インナロータ 7A 外歯 9 ボリューム室 10 かみ合い部 11 閉じ込み部 12 第1カバー部材 13 第2カバー部材 14A 連通路入口 14B 連通路出口 15 連通路 21 カバー部材 22 ケーシング嵌め込み部材 23 連通口

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インナロータおよび該インナロータとか
    み合い部で噛合して前記インナロータにより連動される
    アウタロータをケーシングとカバー部材との間に回転自
    在に収容し、前記かみ合い部で噛合した後の前記インナ
    ロータおよびアウタロータの歯先間に形成されるボリュ
    ーム室に吸入室側から導入したオイルを閉じ込み部を経
    て吐出室側に送給するようにしたオイルポンプにおい
    て、 前記カバー部材または前記ケーシングに前記閉じ込み部
    直前の吸入室側から前記かみ合い部直後の吸入室側にオ
    イルを導く連通路を設けたことを特徴とするオイルポン
    プ。
JP1992000563U 1991-08-30 1992-01-10 オイルポンプ Expired - Lifetime JP2574287Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1992000563U JP2574287Y2 (ja) 1991-08-30 1992-01-10 オイルポンプ

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3-69415 1991-08-30
JP6941591 1991-08-30
JP1992000563U JP2574287Y2 (ja) 1991-08-30 1992-01-10 オイルポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0536082U true JPH0536082U (ja) 1993-05-18
JP2574287Y2 JP2574287Y2 (ja) 1998-06-11

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02251688A (ja) * 1989-03-23 1990-10-09 Mitsubishi Kasei Corp 転写捺染方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02251688A (ja) * 1989-03-23 1990-10-09 Mitsubishi Kasei Corp 転写捺染方法

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JP2574287Y2 (ja) 1998-06-11

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