JPH0536028U - 車両用フアンの誤作動防止装置 - Google Patents

車両用フアンの誤作動防止装置

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JPH0536028U
JPH0536028U JP9296291U JP9296291U JPH0536028U JP H0536028 U JPH0536028 U JP H0536028U JP 9296291 U JP9296291 U JP 9296291U JP 9296291 U JP9296291 U JP 9296291U JP H0536028 U JPH0536028 U JP H0536028U
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JP
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fan
coupling
radiator
cooling water
ventilation duct
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JP9296291U
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一男 河合
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Isuzu Motors Ltd
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラジエーターのコア部を強制的に冷却するフ
ァンの誤作動をなくし、効率よく、しかも冷却水の水温
に応じて正確に冷却を行なおうとするものである。 【構成】 ファンの作動を判断する感熱式バルブを内蔵
するカップリングの前方中央部の前方に、一定の空隙を
もって通風ダクトを配設することにより、低回転で回転
するファンの負圧を利用してカップリングの前方中央部
に滞留する過熱した空気を排除し、また通風ダクトによ
りコア部を通過した過熱した空気が直接カップリングに
当たるので、ファンの誤作動をなくし、冷却水の水温変
化に応じて正確に作動させることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、車両のエンジンルーム前方に配置されるラジエーター後方に設け られるファンの誤作動防止装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両の冷却構造、特に内燃機関に循環する冷却水を冷却するラジエータ ーの冷却においては、冷却水の過熱から発生するオーバーヒートを防止すべく、 上記ラジエター後方に、内燃機関から引出する回転シャフトについて感熱式バル ブにより流体回路の断続を行ないシャフトの回転力を伝達してなるカップリング に、車両前方の開口部より吸入される気流を誘導してなるシュラウドと共にファ ンが取り付けられており、ラジエーターの温度状態に合わせて、カップリング内 のクラッチ機構が断続して、上記ファンを駆動させラジエーターを構成するコア 部の冷却を行なってなるものが一般的である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のものにおいて、ラジエーターのコア部を冷却するに あたって強制的に駆動するファンが取り付けられているカップリングは、カップ リング前面の温度上昇に合わせて、通常内蔵されるクラッチ機構が接続されてい ない場合で通常数百回転/分で回転しているものが、上記カップリング内のクラ ッチ機構の接続により1000〜3000回転/分で回転し、ラジエーター前方 の車両開口部より外気を誘引し、ラジエーターのコア部を冷却してなるものであ るが、ラジエーター内の冷却水の温度上昇を感知して、カップリングに取り付け られたファンの駆動を判断する感熱式バルブは上記カップリングの中央部前方に 内蔵されており、このカップリング中央部前方に於ける温度上昇を感知すること により、カップリング内のクラッチ機構を接続させるものであり、ラジエーター のコア部を流れる冷却水の温度から直接クラッチ機構の断続を行なうものではな いので、ファンの作動を十分に確実に行なうことができない欠点がある。
【0004】 更に、このファンの作動を冷却水の温度変化に追従させて正確に行なうことが できないことから、内燃機関の高回転での運転による急激な温度変化が発生した 場合、オーバーヒート等の危険性や、ファンの駆動による内燃機関の出力損失が 生じてしまうものである。
【0005】 また、例えば渋滞時において長時間のアイドリング状態においてファンが作動 した場合、ファンによる外気の誘引により外気がファン後方に誘導されても、フ ァンを取り付けるカップリングの中央部前方においては過熱した空気の滞留が生 じ、ファンが作動していないアイドリング時より発進した直後において、このア イドリング状態において過熱されたラジエーターのコア部周囲に存在する空気が 過熱され、この過熱した空気移動及び上記滞留した空気に対してのカップリング 内の感熱式バルブが不用意に感知してしまい、ファンの誤作動が起きてしまう問 題がある。
【0006】 そのため、ファンを駆動させるカップリングの前部に放熱フィンを設けると共 に、上記放熱フィンをカバー部材により被覆して、ファン前方より放熱フィンの 回転により吸引されてくる外気をカバー部材によりファン後方に誘導することで 、カップリング中央部前方に内蔵される感熱式バルブに当て冷却を行なってなる もの(実開昭56−66095号、実開昭56−113118号)が提案されて いるが、このカップリングの中央部前方に設けられる放熱フィンの回転により、 カバー部材の通風穴より吸引される外気により十分にカップリング、特にカップ リングの中央部前方に内蔵される感熱式バルブは冷却されるものであるが、この カップリングを含めた構造が著しく複雑なものとなり、その組立作業性が低下し てしまう上、放熱フィンにより吸入される外気が、カバー部材によりファン後方 に誘導される構造では、ファンの回転により生じるファン後方の正圧帯と、ファ ン前方の負圧帯との圧力差によりカバー部材の内の逆流が発生し、十分にカップ リングの冷却が行えないものである。
【0007】 そこで、この考案は上記従来のものの有する欠点を改善するものであり、簡単 な構造により、カップリングにより駆動されるファンの誤作動を無くそうとする ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そのために、エンジンルーム前方に配置されるラジエーター後方に、内燃機関 より引出されるシャフトにクラッチ機構を介して連結されるカップリングに取り 付けられたファンをシュラウドと共に設置し、上記カップリング前方中央部に内 蔵される感熱式バルブの直前に空隙をもって、通風ダクトを配設してなるもので ある。
【0009】
【作用】
上記構成を具えるので、例えば停車時においてファンが作動した場合、このフ ァンの作動によりラジエーター前方の車両開口部から吸引された外気は、ラジエ ーターの冷却水が流通するコア部において内燃機関内を循環する冷却水を冷却し 、更にシュラウドにより誘導されてファン後方に導かれると共に、ファンが取り 付けられるカップリング前方に配設される通風ダクトを通過した外気は、直接感 熱式バルブが内蔵されているカップリング前方中央部を冷却してその空隙よりフ ァン直前に排出され、ファンにより車両開口部より吸引され、ラジエーターのコ ア部を冷却して過熱した空気と共にファン後方に誘導されることとなり、ファン を取り付けてなるカップリングの前方中央部に滞留する過熱した空気によるファ ンの誤作動を防止することができる。
【0010】 また、ファンの駆動を判断する感熱式バルブを内蔵するカップリングの前方中 央部の直前に通風ダクトが配設されていることから、走行中にラジエーターのコ ア部を流通する冷却水の水温が上昇しても、この通風ダクトによりラジエーター のコア部を通過し過熱した外気が直接カップリングに当たるため、正確に冷却水 の温度上昇に合わせたファンの駆動を行なうことができる。
【0011】
【実施例】
この考案を図に示す実施例により更に説明する。(1)は、この考案の実施例 である車両用ファンの誤作動防止装置であり、この装置(1)は、エンジンルー ムの前方に配置され、内燃機関の冷却を行なう冷却水をコア部(3)に流通させ て冷却を行なうラジエーター(2)と、このラジエーター(2)後方には、ラジ エーター(2)のコア部(3)を流通する冷却水の過熱に対して強制的に外気を 導入して、このラジエーター(2)のコア部(3)を冷却するファン(4)が、 吸入する外気を誘導するシェラウド(5)と共に設置されるものである。
【0012】 そして、このファン(4)は、ラジエーター(2)の後方に、内燃機関より引 出されるシャフト(6)にクラッチ機構を介して連結されるカップリング(7) に取り付けられ、更に上記カップリング(7)の前方中央部(8)に内蔵される 感熱式バルブの直前に空隙(9)をもって、通風ダクト(10)を配設してなる ものである。
【0013】 この考案は以上の構成を具えるので、停車時においてラジエーター(2)のコ ア部(3)を冷却させるためにファン(4)が作動した場合、このファン(4) の作動により上記ラジエーター(2)前方の車両開口部から吸引された外気が、 ラジエーター(2)の冷却水が流通するコア部(3)を通過することにより内燃 機関内を循環する冷却水を冷却すると共に、ファン(4)の周囲を被覆するシュ ラウド(5)により誘導されてファン(4)後方に導かれ、一方ファン(4)が 取り付けられるカップリング(7)の前方中央部(8)の前部に配設される通風 ダクト(10)を通過した外気は、直接感熱式バルブが内蔵されているカップリ ング(7)の前方中央部(8)を冷却して、通風ダクト(10)とカップリング (7)との間にある空隙(9)より、ファン(4)の直前に排出されて、ファン (4)により車両開口部より吸引され、ラジエーター(2)のコア部(3)を冷 却してカップリング(7)の前方に滞留する過熱した空気と共にファン(4)の 後方に誘導されることとなり、ファン(4)の作動により生じる、ファン(4) を取り付けてなるカップリング(7)の前方中央部(8)に過熱した空気の滞留 によるによるファン(4)の誤作動を防止することができる。
【0014】 また、カップリング(7)に取り付けられたファン(4)の駆動を判断する感 熱式バルブを内蔵するカップリング(7)の前方中央部(8)の直前に通風ダク ト(10)が配設されていることから、走行中にラジエーター(2)のコア部( 3)を流通する冷却水の水温が上昇しても、この通風ダクト(10)によりラジ エーター(2)のコア部(3)を通過し過熱した外気が直接カップリング(7) の感熱式バルブを内蔵する前方中央部(8)に当たるため、正確に冷却水の温度 上昇に合わせたファン(4)の駆動を行なうことができるものである。
【0015】 なお、ファン(4)を取り付けてなるカップリング(7)の前方中央部(8) の前方に一定の空隙(9)をもって配設される通風ダクト(10)は、ファン( 4)の周囲を覆うシェラウド(5)、ファン(4)、或はラジエーター(2)に よって支持固定するものであり、その形状も通風ダクト(10)より流入してく る吸気がカップリング(7)の前方中央部(8)に直接当たるようにすればよく 、その他の実施例として図2、図3に示すものが考えられる。
【0016】
【考案の効果】
以上のとおり、ファンを取り付けてなるカップリングの前方中央部に、一定の 空隙をもって通風ダクトを配設することにより、カップリングの前方中央部に直 接吸入外気を当てることができるので、このカップリング内に内蔵する感熱式バ ルブを正確に作動させることができると共に、その作動を冷却水の温度変化に十 分に対応して行なうことができので、ファン作動に要する内燃機関の出力損失及 びファン回転に伴う騒音を低減化し、更に冷却系の効率を向上させて様々な補機 類の縮小化を図ることが可能となる優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案のファン誤作動防止装置を示す要部拡
大断面図である。
【図2】この考案のその他の実施例を示す要部拡大断面
図である。
【図3】この考案のその他の実施例を示す要部拡大断面
図である。
【符号の説明】
1 誤作動防止装置 2 ラジエーター 3 コア部 4 ファン 5 シュラウド 6 シャフト 7 カップリング 8 カップリングの前方中央部 9 空隙 10 通風ダクト

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンルーム前方に配置されるラジエ
    ーター後方に、内燃機関より引出されるシャフトにクラ
    ッチ機構を介して連結されるカップリングに取り付けら
    れたファンをシュラウドと共に設置し、上記カップリン
    グ前方中央部に内蔵される感熱バルブの直前に空隙をも
    って、通風ダクトを配設してなる車両用ファンの誤作動
    防止装置。
JP1991092962U 1991-10-18 1991-10-18 車両用ファンの誤作動防止装置 Expired - Lifetime JP2582308Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009008024A (ja) * 2007-06-28 2009-01-15 Hitachi Constr Mach Co Ltd 冷却装置

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JPS6170527U (ja) * 1984-10-16 1986-05-14
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JP4669858B2 (ja) * 2007-06-28 2011-04-13 日立建機株式会社 冷却装置

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JP2582308Y2 (ja) 1998-09-30

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