JP2582308Y2 - 車両用ファンの誤作動防止装置 - Google Patents
車両用ファンの誤作動防止装置Info
- Publication number
- JP2582308Y2 JP2582308Y2 JP1991092962U JP9296291U JP2582308Y2 JP 2582308 Y2 JP2582308 Y2 JP 2582308Y2 JP 1991092962 U JP1991092962 U JP 1991092962U JP 9296291 U JP9296291 U JP 9296291U JP 2582308 Y2 JP2582308 Y2 JP 2582308Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fan
- coupling
- radiator
- ventilation duct
- core
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、車両のエンジンルー
ム前方に配置されるラジエーター後方に設けられるファ
ンの誤作動防止装置の改良に関する。
ム前方に配置されるラジエーター後方に設けられるファ
ンの誤作動防止装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の冷却構造、特に内燃機関に
循環する冷却水を冷却するラジエーターの冷却において
は、冷却水の過熱から発生するオーバーヒートを防止す
べく、上記ラジエター後方に、内燃機関から引出する回
転シャフトについて感熱式バルブにより流体回路の断続
を行ないシャフトの回転力を伝達してなるカップリング
に、車両前方の開口部より吸入される気流を誘導してな
るシュラウドと共にファンが取り付けられており、ラジ
エーターの温度状態に合わせて、カップリング内のクラ
ッチ機構が断続して、上記ファンを駆動させラジエータ
ーを構成するコア部の冷却を行なってなるものが一般的
である。
循環する冷却水を冷却するラジエーターの冷却において
は、冷却水の過熱から発生するオーバーヒートを防止す
べく、上記ラジエター後方に、内燃機関から引出する回
転シャフトについて感熱式バルブにより流体回路の断続
を行ないシャフトの回転力を伝達してなるカップリング
に、車両前方の開口部より吸入される気流を誘導してな
るシュラウドと共にファンが取り付けられており、ラジ
エーターの温度状態に合わせて、カップリング内のクラ
ッチ機構が断続して、上記ファンを駆動させラジエータ
ーを構成するコア部の冷却を行なってなるものが一般的
である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものにおいて、ラジエーターのコア部を冷却するに
あたって強制的に駆動するファンが取り付けられている
カップリングは、カップリング前面の温度上昇に合わせ
て、通常内蔵されるクラッチ機構が接続されていない場
合で通常数百回転/分で回転しているものが、上記カッ
プリング内のクラッチ機構の接続により1000〜30
00回転/分で回転し、ラジエーター前方の車両開口部
より外気を誘引し、ラジエーターのコア部を冷却してな
るものであるが、ラジエーター内の冷却水の温度上昇を
感知して、カップリングに取り付けられたファンの駆動
を判断する感熱式バルブは上記カップリングの中央部前
方に内蔵されており、このカップリング中央部前方に於
ける温度上昇を感知することにより、カップリング内の
クラッチ機構を接続させるものであり、ラジエーターの
コア部を流れる冷却水の温度から直接クラッチ機構の断
続を行なうものではないのて、ファンの作動を十分に確
実に行なうことができない問題がある。
来のものにおいて、ラジエーターのコア部を冷却するに
あたって強制的に駆動するファンが取り付けられている
カップリングは、カップリング前面の温度上昇に合わせ
て、通常内蔵されるクラッチ機構が接続されていない場
合で通常数百回転/分で回転しているものが、上記カッ
プリング内のクラッチ機構の接続により1000〜30
00回転/分で回転し、ラジエーター前方の車両開口部
より外気を誘引し、ラジエーターのコア部を冷却してな
るものであるが、ラジエーター内の冷却水の温度上昇を
感知して、カップリングに取り付けられたファンの駆動
を判断する感熱式バルブは上記カップリングの中央部前
方に内蔵されており、このカップリング中央部前方に於
ける温度上昇を感知することにより、カップリング内の
クラッチ機構を接続させるものであり、ラジエーターの
コア部を流れる冷却水の温度から直接クラッチ機構の断
続を行なうものではないのて、ファンの作動を十分に確
実に行なうことができない問題がある。
【0004】更に、このファンの作動を冷却水の温度変
化に追従させて正確に行なうことができないことから、
内燃機関の高回転での運転による急激な温度変化が発生
した場合、オーバーヒート等の危険性や、ファンの駆動
による内燃機関の出力損失が生じてしまうものである。
化に追従させて正確に行なうことができないことから、
内燃機関の高回転での運転による急激な温度変化が発生
した場合、オーバーヒート等の危険性や、ファンの駆動
による内燃機関の出力損失が生じてしまうものである。
【0005】また、例えば渋滞時において長時間のアイ
ドリング状態においてファンが作動した場合、ファンに
よる外気の誘引により外気がファン後方に誘導されて
も、ファンを取り付けるカップリングの中央部前方にお
いては過熱した空気の滞留が生じ、ファンが作動してい
ないアイドリング時より発進した直後において、このア
イドリング状態において過熱されたラジエーターのコア
部周囲に存在する空気が過熱され、この過熱した空気移
動及び上記滞留した空気に対してのカップリング内の感
熱式バルブが不用意に感知してしまい、ファンの誤作動
が起きてしまう問題がある。
ドリング状態においてファンが作動した場合、ファンに
よる外気の誘引により外気がファン後方に誘導されて
も、ファンを取り付けるカップリングの中央部前方にお
いては過熱した空気の滞留が生じ、ファンが作動してい
ないアイドリング時より発進した直後において、このア
イドリング状態において過熱されたラジエーターのコア
部周囲に存在する空気が過熱され、この過熱した空気移
動及び上記滞留した空気に対してのカップリング内の感
熱式バルブが不用意に感知してしまい、ファンの誤作動
が起きてしまう問題がある。
【0006】そのため、ファンを駆動させるカップリン
グの前部に放熱フィンを設けると共に、上記放熱フィン
をカバー部材により被覆して、ファン前方より放熱フィ
ンの回転により吸引されてくる外気をカバー部材により
ファン後方に誘導することで、カップリング中央部前方
に内蔵される感熱式バルブに当て冷却を行なってなるも
の(実開昭56−66095号、実開昭56−1131
18号)が提案されているが、このカップリングの中央
部前方に設けられる放熱フィンの回転により、カバー部
材の通風穴より吸引される外気により十分にカップリン
グ、特にカップリングの中央部前方に内蔵される感熱式
バルブは冷却されるものであるが、このカップリングを
含めた構造が著しく複雑なものとなり、その組立作業性
が低下してしまう上、放熱フィンにより吸入される外気
が、カバー部材によりファン後方に誘導される構造で
は、ファンの回転により生じるファン後方の正圧帯と、
ファン前方の負圧帯との圧力差によりカバー部材の内の
逆流が発生し、十分にカップリングの冷却が行えないも
のである。
グの前部に放熱フィンを設けると共に、上記放熱フィン
をカバー部材により被覆して、ファン前方より放熱フィ
ンの回転により吸引されてくる外気をカバー部材により
ファン後方に誘導することで、カップリング中央部前方
に内蔵される感熱式バルブに当て冷却を行なってなるも
の(実開昭56−66095号、実開昭56−1131
18号)が提案されているが、このカップリングの中央
部前方に設けられる放熱フィンの回転により、カバー部
材の通風穴より吸引される外気により十分にカップリン
グ、特にカップリングの中央部前方に内蔵される感熱式
バルブは冷却されるものであるが、このカップリングを
含めた構造が著しく複雑なものとなり、その組立作業性
が低下してしまう上、放熱フィンにより吸入される外気
が、カバー部材によりファン後方に誘導される構造で
は、ファンの回転により生じるファン後方の正圧帯と、
ファン前方の負圧帯との圧力差によりカバー部材の内の
逆流が発生し、十分にカップリングの冷却が行えないも
のである。
【0007】そこで、この考案は上記従来のものの有す
る欠点を改善するものであり、簡単な構造により、カッ
プリングにより駆動されるファンの誤作動を無くそうと
するものである。
る欠点を改善するものであり、簡単な構造により、カッ
プリングにより駆動されるファンの誤作動を無くそうと
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために、エンジンル
ーム前方に配置されるラジエーター後方に、内燃機関よ
り引出されるシャフトにクラッチ機構を介して連結され
るカップリングに取り付けられたファンをシュラウドと
共に設置し、上記カップリング前方中央部に内蔵される
感熱式バルブの直前に空隙をもって、通風ダクトを配設
し、この通風ダクトのカップリング側開口端縁を少なく
ともファン羽根部の水平軸線まで拡開してなるものであ
る。
ーム前方に配置されるラジエーター後方に、内燃機関よ
り引出されるシャフトにクラッチ機構を介して連結され
るカップリングに取り付けられたファンをシュラウドと
共に設置し、上記カップリング前方中央部に内蔵される
感熱式バルブの直前に空隙をもって、通風ダクトを配設
し、この通風ダクトのカップリング側開口端縁を少なく
ともファン羽根部の水平軸線まで拡開してなるものであ
る。
【0009】
【作用】上記構成を具えるので、例えば停車時において
ファンが作動した場合、このファンの作動によりラジエ
ーター前方の車両開口部から吸引された外気は、ラジエ
ーターの冷却水が流通するコア部において内燃機関内を
循環する冷却水を冷却し、更にシュラウドにより誘導さ
れてファン後方に導かれると共に、ファンが取り付けら
れるカップリング前方に配設される通風ダクトを通過し
た外気は、通風ダクトのカップリング側開口端縁が少な
くともファン羽根部の水平軸線まで拡開しているからフ
ァン羽根部により直接吸引され、直接感熱式バルブが内
蔵されているカップリング前方中央部を冷却してその空
隙よりファン羽根部直前に排出され、ファンにより車両
開口部より吸引され、ラジエーターのコア部を冷却して
過熱した空気と共にファン後方に誘導されることとな
り、ファン羽根部を取り付けてなるカップリングの前方
中央部に滞留する過熱した空気によるファンの誤作動を
防止することができる。
ファンが作動した場合、このファンの作動によりラジエ
ーター前方の車両開口部から吸引された外気は、ラジエ
ーターの冷却水が流通するコア部において内燃機関内を
循環する冷却水を冷却し、更にシュラウドにより誘導さ
れてファン後方に導かれると共に、ファンが取り付けら
れるカップリング前方に配設される通風ダクトを通過し
た外気は、通風ダクトのカップリング側開口端縁が少な
くともファン羽根部の水平軸線まで拡開しているからフ
ァン羽根部により直接吸引され、直接感熱式バルブが内
蔵されているカップリング前方中央部を冷却してその空
隙よりファン羽根部直前に排出され、ファンにより車両
開口部より吸引され、ラジエーターのコア部を冷却して
過熱した空気と共にファン後方に誘導されることとな
り、ファン羽根部を取り付けてなるカップリングの前方
中央部に滞留する過熱した空気によるファンの誤作動を
防止することができる。
【0010】また、ファンの駆動を判断する感熱式バル
ブを内蔵するカップリングの前方中央部の直前に通風ダ
クトが配設され、開口端縁がファン羽根部の水平軸線ま
で拡開されていることから、走行中にラジエーターのコ
ア部を流通する冷却水の水温が上昇しても、この通風ダ
クトによりラジエーターのコア部を通過し過熱した外気
がファン羽根部により直接吸引されカップリングに当た
るため、補助的なファンを用意することなしに正確に冷
却水の温度上昇に合わせたファンの駆動を行なうことが
できる。
ブを内蔵するカップリングの前方中央部の直前に通風ダ
クトが配設され、開口端縁がファン羽根部の水平軸線ま
で拡開されていることから、走行中にラジエーターのコ
ア部を流通する冷却水の水温が上昇しても、この通風ダ
クトによりラジエーターのコア部を通過し過熱した外気
がファン羽根部により直接吸引されカップリングに当た
るため、補助的なファンを用意することなしに正確に冷
却水の温度上昇に合わせたファンの駆動を行なうことが
できる。
【0011】
【実施例】この考案を図に示す実施例により更に説明す
る。(1)は、この考案の実施例である車両用ファンの
誤作動防止装置であり、この装置(1)は、エンジンル
ームの前方に配置され、内燃機関の冷却を行なう冷却水
をコア部(3)に流通させて冷却を行なうラジエーター
(2)と、このラジエーター(2)後方には、ラジエー
ター(2)のコア部(3)を流通する冷却水の過熱に対
して強制的に外気を導入して、このラジエーター(2)
のコア部(3)を冷却するファン(4)が、吸入する外
気を誘導するシェラウド(5)と共に設置されるもので
ある。
る。(1)は、この考案の実施例である車両用ファンの
誤作動防止装置であり、この装置(1)は、エンジンル
ームの前方に配置され、内燃機関の冷却を行なう冷却水
をコア部(3)に流通させて冷却を行なうラジエーター
(2)と、このラジエーター(2)後方には、ラジエー
ター(2)のコア部(3)を流通する冷却水の過熱に対
して強制的に外気を導入して、このラジエーター(2)
のコア部(3)を冷却するファン(4)が、吸入する外
気を誘導するシェラウド(5)と共に設置されるもので
ある。
【0012】そして、このファン(4)はファン羽根部
(4’)を具え、ラジエーター(2)の後方に、内燃機
関より引出されるシャフト(6)にクラッチ機構を介し
て連結されるカップリング(7)に取り付けられ、更に
上記カップリング(7)の前方中央部(8)に内蔵され
る感熱式バルブの直前に空隙(9)をもって、通風ダク
ト(10)を配設し、この通風ダクト(10)のカップ
リング側の開口端縁(11)は、少なくともファン羽根
部(4’)の水平軸線(12)の位置まで拡開 してなる
ものである。なお、ファン羽根部(4’)の水平軸線と
はファン(4)の回転軸に平行(水平)で羽根部を通る
軸線(12)(図中斜線部分)をいうものである。
(4’)を具え、ラジエーター(2)の後方に、内燃機
関より引出されるシャフト(6)にクラッチ機構を介し
て連結されるカップリング(7)に取り付けられ、更に
上記カップリング(7)の前方中央部(8)に内蔵され
る感熱式バルブの直前に空隙(9)をもって、通風ダク
ト(10)を配設し、この通風ダクト(10)のカップ
リング側の開口端縁(11)は、少なくともファン羽根
部(4’)の水平軸線(12)の位置まで拡開 してなる
ものである。なお、ファン羽根部(4’)の水平軸線と
はファン(4)の回転軸に平行(水平)で羽根部を通る
軸線(12)(図中斜線部分)をいうものである。
【0013】この考案は以上の構成を具えるので、停車
時においてラジエーター(2)のコア部(3)を冷却さ
せるためにファン(4)が作動した場合、カップリング
(7)側の通風ダクト(10)の開口端縁(11)が少
なくともファン羽根部(4’)の水平軸線(12)まで
拡開しているから、このファン(4)の作動のみにより
上記ラジエーター(2)前方の車両開口部から吸引され
た外気が、ラジエーター(2)の冷却水が流通するコア
部(3)を通過することにより内燃機関内を循環する冷
却水を冷却すると共に、ファン(4)の周囲を被覆する
シュラウド(5)により誘導されてファン(4)後方に
導かれ、一方、ファン(4)が取り付けられるカップリ
ング(7)の前方中央部(8)の前部に配設される通風
ダクト(10)を通過した外気は、直接感熱式バルブが
内蔵されているカップリング(7)の前方中央部(8)
を冷却して、通風ダクト(10)とカップリング(7)
との間にある空隙(9)より、ファン(4)の直前に排
出されて、ファン(4)により車両開口部より吸引さ
れ、ラジエーター(2)のコア部(3)を冷却してカッ
プリング(7)の前方に滞留する過熱した空気と共にフ
ァン(4)の後方に誘導されることとなり、ファン
(4)の作動により生じる、ファン(4)を取り付けて
なるカップリング(7)の前方中央部(8)に過熱した
空気の滞留によるによるファン(4)の誤作動を防止す
ることができる。
時においてラジエーター(2)のコア部(3)を冷却さ
せるためにファン(4)が作動した場合、カップリング
(7)側の通風ダクト(10)の開口端縁(11)が少
なくともファン羽根部(4’)の水平軸線(12)まで
拡開しているから、このファン(4)の作動のみにより
上記ラジエーター(2)前方の車両開口部から吸引され
た外気が、ラジエーター(2)の冷却水が流通するコア
部(3)を通過することにより内燃機関内を循環する冷
却水を冷却すると共に、ファン(4)の周囲を被覆する
シュラウド(5)により誘導されてファン(4)後方に
導かれ、一方、ファン(4)が取り付けられるカップリ
ング(7)の前方中央部(8)の前部に配設される通風
ダクト(10)を通過した外気は、直接感熱式バルブが
内蔵されているカップリング(7)の前方中央部(8)
を冷却して、通風ダクト(10)とカップリング(7)
との間にある空隙(9)より、ファン(4)の直前に排
出されて、ファン(4)により車両開口部より吸引さ
れ、ラジエーター(2)のコア部(3)を冷却してカッ
プリング(7)の前方に滞留する過熱した空気と共にフ
ァン(4)の後方に誘導されることとなり、ファン
(4)の作動により生じる、ファン(4)を取り付けて
なるカップリング(7)の前方中央部(8)に過熱した
空気の滞留によるによるファン(4)の誤作動を防止す
ることができる。
【0014】また、カップリング(7)に取り付けられ
たファン(4)の駆動を判断する感熱式バルブを内蔵す
るカップリング(7)の前方中央部(8)の直前に通風
ダクト(10)が配設されていることから、走行中にラ
ジエーター(2)のコア部(3)を流通する冷却水の水
温が上昇しても、この通風ダクト(10)によりラジエ
ーター(2)のコア部(3)を通過し過熱した外気が直
接カップリング(7)の感熱式バルブを内蔵する前方中
央部(8)に当たるため、正確に冷却水の温度上昇に合
わせたファン(4)の駆動を行なうことができるもので
あり、通風ダク ト(10)内の空気もファン羽根部
(4’)の水平軸線(12)まで通風ダクト(10)の
開口端縁(11)が拡開しているので、別途ファンを設
けることなくファン羽根部(4’)のみによりダクト内
の通風を図ることができる。
たファン(4)の駆動を判断する感熱式バルブを内蔵す
るカップリング(7)の前方中央部(8)の直前に通風
ダクト(10)が配設されていることから、走行中にラ
ジエーター(2)のコア部(3)を流通する冷却水の水
温が上昇しても、この通風ダクト(10)によりラジエ
ーター(2)のコア部(3)を通過し過熱した外気が直
接カップリング(7)の感熱式バルブを内蔵する前方中
央部(8)に当たるため、正確に冷却水の温度上昇に合
わせたファン(4)の駆動を行なうことができるもので
あり、通風ダク ト(10)内の空気もファン羽根部
(4’)の水平軸線(12)まで通風ダクト(10)の
開口端縁(11)が拡開しているので、別途ファンを設
けることなくファン羽根部(4’)のみによりダクト内
の通風を図ることができる。
【0015】なお、ファン(4)を取り付けてなるカッ
プリング(7)の前方中央部(8)の前方に一定の空隙
(9)をもって配設される通風ダクト(10)は、ファ
ン(4)の周囲を覆うシェラウド(5)、ファン
(4)、或はラジエーター(2)によって支持固定する
ものであり、その形状も通風ダクト(10)より流入し
てくる吸気がカップリング(7)の前方中央部(8)に
直接当たるようにすればよく、その他の実施例としてカ
ップリング(7)側の開口端縁がファン羽根部(4’)
の水平軸線(12)の位置まで少なくとも拡開した図
2、図3に示すものが考えられる。
プリング(7)の前方中央部(8)の前方に一定の空隙
(9)をもって配設される通風ダクト(10)は、ファ
ン(4)の周囲を覆うシェラウド(5)、ファン
(4)、或はラジエーター(2)によって支持固定する
ものであり、その形状も通風ダクト(10)より流入し
てくる吸気がカップリング(7)の前方中央部(8)に
直接当たるようにすればよく、その他の実施例としてカ
ップリング(7)側の開口端縁がファン羽根部(4’)
の水平軸線(12)の位置まで少なくとも拡開した図
2、図3に示すものが考えられる。
【0016】
【考案の効果】以上のとおり、ファンを取り付けてなる
カップリングの前方中央部に、一定の空隙をもって通風
ダクトを配設し、そのカップリング側開口端縁を少なく
ともファン羽根部の水平軸線の位置まで拡開することに
より、カップリングの前方中央部に直接吸入外気を当て
ることができるので、このカップリング内に内蔵する感
熱式バルブを正確に作動させることができると共に、そ
の作動を冷却水の温度変化に十分に対応して行なうこと
ができるので、他の補助的ファンを設置することなくフ
ァン作動に要する内燃機関の出力損失及びファン回転に
伴う騒音を低減化し、更に冷却系の効率を向上させて様
々な補機類の縮小化を図ることが可能となる優れた効果
を有するものである。
カップリングの前方中央部に、一定の空隙をもって通風
ダクトを配設し、そのカップリング側開口端縁を少なく
ともファン羽根部の水平軸線の位置まで拡開することに
より、カップリングの前方中央部に直接吸入外気を当て
ることができるので、このカップリング内に内蔵する感
熱式バルブを正確に作動させることができると共に、そ
の作動を冷却水の温度変化に十分に対応して行なうこと
ができるので、他の補助的ファンを設置することなくフ
ァン作動に要する内燃機関の出力損失及びファン回転に
伴う騒音を低減化し、更に冷却系の効率を向上させて様
々な補機類の縮小化を図ることが可能となる優れた効果
を有するものである。
【図1】この考案のファン誤作動防止装置を示す要部拡
大断面図である。
大断面図である。
【図2】この考案のその他の実施例を示す要部拡大断面
図である。
図である。
【図3】この考案のその他の実施例を示す要部拡大断面
図である。
図である。
1 誤作動防止装置 2 ラジエーター 3 コア部 4 ファン 4’ ファン羽根部 5 シュラウド 6 シャフト 7 カップリング 8 カップリングの前方中央部 9 空隙 10 通風ダクト 11 開口端縁 12 水平軸線
Claims (1)
- 【請求項1】 エンジンルーム前方に配置されるラジエ
ーター後方に、内燃機関より引出されるシャフトにクラ
ッチ機構を介して連結されるカップリングに取り付けら
れたファンをシュラウドと共に設置し、上記カップリン
グ前方中央部に内蔵される感熱バルブの直前に空隙をも
って、通風ダクトを配設し、この通風ダクトのカップリ
ング側開口端縁を少なくともファン羽根部の水平軸線ま
で拡開してなる車両用ファンの誤作動防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991092962U JP2582308Y2 (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | 車両用ファンの誤作動防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991092962U JP2582308Y2 (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | 車両用ファンの誤作動防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0536028U JPH0536028U (ja) | 1993-05-18 |
JP2582308Y2 true JP2582308Y2 (ja) | 1998-09-30 |
Family
ID=14069061
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991092962U Expired - Lifetime JP2582308Y2 (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | 車両用ファンの誤作動防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2582308Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4669858B2 (ja) * | 2007-06-28 | 2011-04-13 | 日立建機株式会社 | 冷却装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6170527U (ja) * | 1984-10-16 | 1986-05-14 | ||
JPS62129U (ja) * | 1985-06-18 | 1987-01-06 |
-
1991
- 1991-10-18 JP JP1991092962U patent/JP2582308Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0536028U (ja) | 1993-05-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0868597B1 (en) | Total cooling assembly for i.c. engine-powered vehicles | |
US20090050082A1 (en) | Cooling system for motor vehicle | |
US4210835A (en) | Fan with a cooled motor | |
JPS5836168B2 (ja) | 電動フアン・ユニツト | |
JPS6325199B2 (ja) | ||
EP1227226A1 (en) | Water-cooled remote fan drive | |
US11339707B2 (en) | Fan assembly for a motor vehicle | |
JP2582308Y2 (ja) | 車両用ファンの誤作動防止装置 | |
JPS5983557A (ja) | 車輌用発電機における冷却構造 | |
JP2004270463A (ja) | ファン装置 | |
KR100803919B1 (ko) | 팬 조립체의 쉬라우드 | |
JP4211590B2 (ja) | 自動車用熱交換装置 | |
JP2819873B2 (ja) | 押し込み式軸流ファンを用いた冷却装置 | |
JP4644994B2 (ja) | 送風装置 | |
JPH10169439A (ja) | エンジン冷却装置及び建設機械 | |
KR100935078B1 (ko) | 차량용 팬 쉬라우드 구조 | |
JPH0536029U (ja) | 車両フアンの誤作動防止構造 | |
CN220336969U (zh) | 一种发动机复合式冷却系统 | |
EP4198318A1 (en) | Electric fan | |
JPH0544469A (ja) | フアンシユラウド装置 | |
JPH0728261U (ja) | トランスミッションオイルの冷却装置 | |
KR20030018118A (ko) | 팬과 쉬라우드의 조립체 | |
KR0130139B1 (ko) | 자동차용 냉각팬의 가이드베인(vane)장치 | |
KR100246660B1 (ko) | 자동차의 냉각장치 | |
KR20030052300A (ko) | 차량용 쿨링팬 모터의 냉각구조 |