JPH0535842B2 - - Google Patents

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JPH0535842B2
JPH0535842B2 JP61082344A JP8234486A JPH0535842B2 JP H0535842 B2 JPH0535842 B2 JP H0535842B2 JP 61082344 A JP61082344 A JP 61082344A JP 8234486 A JP8234486 A JP 8234486A JP H0535842 B2 JPH0535842 B2 JP H0535842B2
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JP
Japan
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film
polyvinyl alcohol
membered heterocyclic
heterocyclic compound
iodine
Prior art date
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Application number
JP61082344A
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English (en)
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JPS62239107A (ja
Inventor
Ryuichi Sugimoto
Tadashi Asanuma
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
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Publication of JPH0535842B2 publication Critical patent/JPH0535842B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は導電性偏光フイルム及びその製造方法
に関する。
〔従来の技術〕
従来、ポリビニルアルコール系偏光フイルムは
ポリビニルアルコールを延伸したのちヨウ素で着
色したり、脱水反応によつて分子内にポリエン構
造を生成させたものが知られている。これらのポ
リビニルアルコール系偏光フイルムは種々の偏光
素子として使用されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、これらの偏光フイルムは導電性
がないため、電流を通すためには別に電極が必要
であり、装置が複雑化したりコストが高くなるな
どの問題があつた。
一方、複素5員環式化合物の重合体は、導電性
高分子として知られており、電気化学的重合方法
や化学的酸化重合方法によりフイルム状のものが
得られる。しかしながら、これらの方法で得られ
た複素5員環式化合物重合体フイルムは、不溶不
融の高分子化合物であり成形加工が不可能であ
る。また粉末状の複素5員環式化合物重合体も同
様の方法で得られるが、これらの粉末状の重合体
を他の高分子化合物中にブレンドした複合体は延
伸してしまうと導電性が悪くなり、また導電性を
高めるために多量にブレンドすると透明性が悪く
なるなどの問題があつた。
本発明の目的は安価で製造可能な導電性偏光フ
イルムを提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは以上のような問題を解決するため
鋭意検討したところ、ポリビニルアルコール膜表
面に薄い複素5員環式化合物重合体の複合層を形
成したのち延伸することにより、導電性をほとん
ど低下させることなく5倍以上の延伸が可能であ
り、さらに延伸したものにヨウ素を吸着させるこ
とにより、導電性の偏光フイルムとなることを見
い出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は少くともその1方の面に複
素5員環式化合物重合体を有する1軸延伸された
ポリビニルアルコールの複合フイルムにヨウ素を
吸着させてなるポリビニルアルコール系導電性偏
光フイルムである。
また、本発明はポリビニルアルコール層の少く
とも1方の面に複素5員環式化合物重合体層を形
成して得た複合層フイルムを1軸延伸した後ヨウ
素を吸着させることを特徴とするポリビニルアル
コール系導電性偏光フイルムの製造方法である。
本発明の導電性フイルムは基本的には少くとも
その1方の面に複素5員環式化合物重合体層を有
するポリビニルアルコール−ヨウ素系の偏光フイ
ルムであり、好ましくは、ポリビニルアルコール
層の少くとも1方の面に複素5員環式化合物重合
体層を形成して得た複合層フイルムを1軸延伸し
た後ヨウ素を吸着することで得られる。
本発明において使用するポリビニルアルコール
は完全ケン化物あるいは部分ケン化物など、いず
れも使用できるが、ポリビニルアルコールフイル
ム表面に複素5員環式化合物との複合層を有する
ことが必要である。
ポリビニルアルコールフイルム表面に複素5員
環式化合物複合層を形成する方法としては公知の
電気化学的重合法及び化学的酸化重合方法によつ
て行なうことができる(例えば、弥田・清水、化
学40巻10号60ページ(1985年))が、特に後者が
大面積のフイルムを容易に安価に得られることか
ら好ましい。
ポリビニルアルコールフイルム表面に形成され
る複素5員環式化合物複合層の厚さは50Å〜
10000Åの範囲が好ましく、複合層の厚さが50Å
以下では導電性が悪くなり、また10000Å以上で
は光の透過率が悪くなるだけでなく、均一に延伸
することができなくなるため導電性が悪くなる。
延伸温度は0℃から150℃が好ましく、0℃よ
りも低温では延伸が困難であり、また150℃より
も高温ではポリビニルアルコールが分解を始める
可能性があるので好しくない。延伸は通常2倍か
ら5倍位の延伸倍率で充分である。延伸後は通
常、ポリビニルアルコール系偏光フイルムの製造
に使用される方法で処理すれば良い。例えば延伸
フイルムをヨウ素を含有する水溶液中に浸し着色
することにより偏光性を有する導電性フイルムが
得られる。
〔発明の効果〕
本発明はポリビニルアルコールフイルム表面に
複素5員環化合物重合体との複合層を形成された
フイルムを延伸した後さらにヨウ素を吸着させる
ことにより導電性偏光フイルムを製造することが
でき工業的に極めて価値がある。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げてさらに本発明を説明す
る。
実施例 1 塩化第二鉄6水塩10gとポリビニルアルコール
0.1gを水100mlに溶解した溶液をガラス基板上に
流延し、余分の溶液を除いたあと乾燥した。この
ガラス基板を水10mlとピロール1mlを入れたデシ
ケータ中に入れ、5分後に取り出して、メタノー
ルで充分洗浄し、乾燥した。ガラス基板上には約
0.05μm厚のポリピロール膜が生成した。さらに
この上からポリビニルアルコール10gを水100ml
に溶解した溶液を流延し、乾燥した後基板からは
がすことにより表面にポリピロール複合層(吸光
度より層厚は約150Åと推定される)を持つ厚さ
50μmのポリビニルアルコールフイルムが得られ
た。
このフイルムを70℃の温度で一方向に3.5倍延
伸した。次いでヨウ化カリウム16g、ヨウ素1g
と水300mlよりなる水溶液に含浸させ、取り出し
たのちアルコールで洗浄し乾燥することにより青
色に着色したフイルムを得た。
このフイルムの表面抵抗(ポリピロール複合層
側)は4000Ω/口であつた。またこのフイルムの
吸収スペクトルを第1図に示した。第1図の曲線
のうち曲線1は本例フイルムのスペクトル、曲線
2は本例フイルムを分子配向方向が平行になるよ
うに重ねたもの、曲線3は本例フイルムを互いに
分子配向方向が垂直になるように重ねたものの吸
収スペクトルである。図から明らかなように曲線
3は400〜700nmの可視光線波長において完全直
線偏光を示している。
実施例 2 触媒として無水塩化第二鉄のニトロメタン溶液
を用いて、複素5員環式化合物としてチオフエン
を用いる以外は実施例1と同様にして、表面にポ
リチオフエン複合層を有する厚さ50μmのポリビ
ニルアルコールフイルムを得た。延伸及びヨウ素
吸着を実施例1と同様に行なつたところ(この時
ポリチオフエン膜は約500Åであつた。)、表面抵
抗1200Ω/口で400〜700nmの可視光線波長にお
いて完全直線偏光を有するフイルムが得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の導電性偏光フイルムの1例の
吸光スペクトルである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少くともその1方の面に複素5員環式化合物
    重合体層を有する1軸延伸されたポリビニルアル
    コールの複合フイルムにヨウ素を吸着させてなる
    ポリビニルアルコール系導電性偏光フイルム。 2 ポリビニルアルコール層の少くとも一方の面
    に複素5員環式化合物重合体層を形成して得た複
    合層フイルムを1軸延伸した後ヨウ素を吸着させ
    ることを特徴とするポリビニルアルコール系導電
    性偏光フイルムの製造方法。
JP61082344A 1986-04-11 1986-04-11 導電性偏光フイルム及びその製造方法 Granted JPS62239107A (ja)

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JPS6023806A (ja) * 1983-07-19 1985-02-06 Seiko Instr & Electronics Ltd 多色偏光板の製造方法

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