JPH0535819Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はブザー付きの電気コーヒー沸かし器に
関するものである。

（従来の技術） 従来のブザー付電気コーヒー沸かし器において
は、本体ケース内にコーヒー豆を粉砕する（コー
ヒー豆の粉砕をミルとも云う）カツターを有する
粉砕室と、このカツターを回転させるモーターと
水を入れる水容器と、その水を加熱するヒーター
等を備え、さらにコーヒーのできあがりをブザー
により報知する機能や、キーを押したときブザー
により報知する機能を有していた。

（考案が解決しようとする問題点） 前記従来のブザー付電気コーヒー沸かし器で
は、コーヒー豆を粉砕するためにスイツチを操作
すると、いきなりモーターに通電され、激しい音
とともにコーヒー豆の粉砕を開始するため、使用
者はその激しい粉砕音に驚くという問題点があつ
た。

（問題点を解決するための手段） 本考案は上記欠点をなくすためになされたもの
であり、コーヒー豆を粉砕するために始動する時
に一定時間ブザーに通電した後、モーターに通電
する制御回路をモーターに接続したものである。

（作用） 上記のように構成したことにより、モーターに
接続した制御回路はこれからコーヒー豆を粉砕す
るという予告音を発生させた後にコーヒー豆の粉
砕を開始する。

（実施例） 本考案の一実施例を図面により説明する。

第１図は本考案による電気コーヒー沸かし器の
構造図である。１はコーヒー豆を入れる粉砕室、
２はカツター、３はカツター２を回しコーヒー豆
を粉砕するモーターである。４はカツター２によ
り粉砕されたコーヒー豆がコーヒー粉となつたと
きにコーヒーバスケツト５に移動するように設け
られたミル網である。６は水容器、７は水容器６
の水を加熱するヒーター、８はヒーター７により
加熱された水がコーヒーバスケツト５内に噴出さ
れる噴出口である。９は電気コーヒー沸かし器を
動作させるための操作部である。１０はモーター
３、ヒーター７等を制御する制御回路で、マイク
ロコンピユーター等（図示せず）により構成され
ている。

第２図は本考案による電気コーヒー沸かし器の
電気回路のブロツク図である。１１は交流100V
の電源、１２は制御回路１０の信号によりON／
OFFするトライアツクで、トライアツク１２が
ONのときモーター３が回転するようになつてい
る。１３はリレーで、制御回路１０の信号により
ON・OFFし、ヒーター７への通電を制御するよ
うになつている。１４は温度ヒユーズで、ヒータ
ー７が異常加熱したときに溶断し、ヒーター通電
をOFFするために設けられたものである。１５
はリレー１３とヒーター７と直列に取付けられた
サーモスタツトで、ヒーター７の熱を感知して
ON・OFFするようになつている。１６は温度検
知素子で、熱により温度が上昇すると抵抗値が下
がる特性をもつているサーミスタにより構成され
ており、ヒーター７の熱を検知し、その信号を制
御回路１０に入力している。１７は電気コーヒー
沸かし器の状態を表示する表示部で、１８は制御
回路１０により出た信号によりブザー報知をする
ためのブザーである。１９は本体ケースである。

上記構成からなる本実施例のブザー付電気コー
ヒー沸かし器の作用について、第３図及び第４図
に示した制御回路１０内のマイクロコンピユータ
ー内に記憶されているプログラムのフローチヤー
トにより説明する。

はじめに第３図のフローチヤートに従い説明す
る。操作部９を操作しブザー付電気コーヒー沸か
し器をスタートさせると、ブザー１８を鳴動しミ
ルの予告音を発する。一定時間予告音を発した後
で、モーター３に通電し、コーヒー豆を粉砕す
る。そしてｘ秒後にモーター３への通電を停止
し、今度はヒーター７に通電しコーヒーを抽出す
る。モーター３を回転しコーヒー豆を粉砕する前
に予告音を発するので、使用者は心の準備ができ
驚くことがない。

次に第４図に示したフローチヤートに従い動作
を説明する。操作部９を操作し、タイマー等をセ
ツトする。スタートキーの入力があると、タイマ
ーがセツトされているかどうかを判断し、タイマ
ーセツトをしていない場合は、そのまますぐにブ
ザー１８にてミルの予告音を発した後、モーター
３にｘ秒間通電し、ヒーター７に通電する。タイ
マーセツトをした場合には、セツトした時間だけ
待期した後でブザー１８にてミル開始の予告音を
発した後、モーター３にｘ秒通電する。このた
め、使用者は急にモーター３が回り激しい音がし
て驚くということがなくなる。

（考案の効果） 本考案によれば、一定時間ブザーに通電した後
にモーターに通電する制御回路をモーターに接続
したから、ミル開始の予告音を発した後でコーヒ
ー豆の粉砕音がするので、ミルに対する心の準備
ができるため、使用者がコーヒー豆の粉砕音に驚
くということがなくなるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による電気コーヒー沸かし器の
構造図、第２図は同電気回路のブロツク図、第３
図及び第４図は制御回路内のマイクロコンピユー
タに記憶されているプログラムのフローチヤート
である。 １……粉砕室、２……カツター、３……モータ
ー、１０……制御回路、１８……ブザー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体ケース内にコーヒー豆を粉砕するカツター
   ２を有する粉砕室１と、このカツター２を回転さ
   せるモーター３と、水を入れる水容器６と、その
   水を加熱するヒーター７と、報知手段としてのブ
   ザー１８等を有している電気コーヒー沸かし器に
   おいて、コーヒー豆を粉砕するために始動する時
   に一定時間ブザー１８に通電した後にモーター３
   に通電する制御回路１０をモーター３とブザー１
   ８に接続したことを特徴とする電気コーヒー沸か
   し器。